JPH0684078U - 電磁弁装置 - Google Patents

電磁弁装置

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JPH0684078U
JPH0684078U JP2549493U JP2549493U JPH0684078U JP H0684078 U JPH0684078 U JP H0684078U JP 2549493 U JP2549493 U JP 2549493U JP 2549493 U JP2549493 U JP 2549493U JP H0684078 U JPH0684078 U JP H0684078U
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JP
Japan
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coil
wiring board
solenoid valve
core
valve
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JP2549493U
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English (en)
Inventor
睦 清水
誠 堀内
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非磁性部を介在させて円筒状に延びるガイド筒
を有するハウジングと、ガイド筒の一端側に固定される
固定コアと、固定コアに対向してガイド筒内に収納され
る可動コアと、可動コアを固定コア側に吸引する磁気吸
引力を発揮すべくガイド筒を囲繞するコイルとを有する
複数の電磁弁構成ユニットが共通の基体に取付けられ、
各コイルが各電磁弁構成ユニットに共通な配線基板上の
導体に接続される電磁弁装置において、組付け性の向上
を図るとともに配線基板およびコイル間の接続部の導通
性が損なわれることを防止し、しかもコイルのサージ電
流が他の電気回路に悪影響が及ぶことを防止する。 【構成】配線基板66と、該配線基板66上の導体74
に接続された状態に在る複数のコイル35と、コイル3
5に接続されて配線基板66上に配設されるサージ防止
用電気的素子とが、合成樹脂から成るモールド部68に
埋封される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、非磁性部を介在させて円筒状に延びるガイド筒を有するハウジング と、ガイド筒の一端側に固定される固定コアと、固定コアに対向してガイド筒内 に収納される可動コアと、可動コアを固定コア側に吸引する磁気吸引力を発揮す べくガイド筒を囲繞するコイルとを有する複数の電磁弁構成ユニットが共通の基 体に取付けられ、各コイルが各電磁弁構成ユニットに共通な配線基板上の導体に 接続される電磁弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、たとえば特公平3−38466号公報等により知られて いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、配線基板は各電磁弁構成ユニットとは別体に して配設されるものであり、各電磁弁構成ユニットの基体への取付け後に、各コ イルの配線基板への接続が行なわれるので、組付け作業性に優れているとは言い 難い。また各電磁弁構成ユニットの基体への組付け時に用いるグリース等が各コ イルと配線基板との接続部に付着する可能性があり、それにより接続部の導通性 が損なわれるおそれがある。
【0004】 またコイルは励磁後の消磁時に大きなサージ電圧を生じるものであり、そのサ ージ電圧によるノイズの発生およびスイッチング素子の破壊を防止するためには ツェナーダイオード等の電気的素子が用いられるのであるが、従来では、前記電 気的素子が、コイルの励磁および消磁切換制御を行なうコンピュータに内蔵され ているのが一般的である。ところが、そのように電気的素子がコンピュータに内 蔵されていると、コイルおよび電気的素子間を結ぶ配線が比較的長くなり、その 配線をサージ電流が流れることにより他の電気回路に悪影響が及ぶ可能性がある 。
【0005】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、組付け性の向上を図ると ともに配線基板およびコイル間の接続部の導通性が損なわれることを防止し、し かもコイルのサージ電流が他の電気回路に悪影響が及ぶことを防止した電磁弁装 置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案によれば、配線基板と、該配線基板上の導 体に接続された状態に在る複数のコイルと、コイルに接続されて配線基板上に配 設されるサージ防止用電気的素子とが、合成樹脂から成るモールド部に埋封され る。
【0007】
【実施例】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
【0008】 図1ないし図10は本考案の一実施例を示すものであり、図1は電磁弁装置の 正面図、図2は図1の2−2線矢視図、図3は図1の3矢視図、図4は常開型電 磁弁の縦断面図、図5は常閉型電磁弁の縦断面図、図6は配線部組立体の側面図 、図7は図6の7−7線断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9はモールド 用組立体の部分斜視図、図10はサージ防止用電気的素子およびコイルの接続状 態を示す回路図である。
【0009】 先ず図1、図2および図3において、この電磁弁装置は、四輪車両のアンチロ ックブレーキ装置に用いられるものであり、左前輪ブレーキ装置、右後輪ブレー キ装置、右前輪ブレーキ装置および左後輪ブレーキ装置にそれぞれ対応して並ぶ 常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL と、それらの常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL に個別に対応して並ぶ常閉型電磁弁VCFL ,VCRR , VCFR ,VCRL とを備える。
【0010】 磁性金属によりブロック状に形成される基体21には、各ブレーキ装置に個別 に接続される4つのブレーキ装置側接続ポート25FL,25RR,25FR,25RL と、図示しないタンデム型マスタシリンダの一対の出力ポートに接続される一対 のマスタシリンダ側接続ポート261 ,262 と、図示しないリザーバに接続さ れるリザーバ側接続ポート27とが設けられる。而して常開型電磁弁VOFL はブ レーキ装置側接続ポート25FLおよびマスタシリンダ側接続ポート261 間の連 通・遮断を切換可能であり、常閉型電磁弁VCFL はブレーキ装置側接続ポート2 5FLおよびリザーバ側接続ポート27間の連通・遮断を切換可能であり、常開型 電磁弁VORR はブレーキ装置側接続ポート25RRおよびマスタシリンダ側接続ポ ート261 間の連通・遮断を切換可能であり、常閉型電磁弁VCRR はブレーキ装 置側接続ポート25RRおよびリザーバ側接続ポート27間の連通・遮断を切換可 能であり、常開型電磁弁VOFR はブレーキ装置側接続ポート25FRおよびマスタ シリンダ側接続ポート262 間の連通・遮断を切換可能であり、常閉型電磁弁V CFR はブレーキ装置側接続ポート25FRおよびリザーバ側接続ポート27間の連 通・遮断を切換可能であり、常開型電磁弁VORL はブレーキ装置側接続ポート2 5RLおよびマスタシリンダ側接続ポート262 間の連通・遮断を切換可能であり 、常閉型電磁弁VCRL はブレーキ装置側接続ポート25RLおよびリザーバ側接続 ポート27間の連通・遮断を切換可能である。
【0011】 各常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL は、基本的に同一の構成を有 し、また各常閉型電磁弁VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL は基本的に同一の構成 を有するものであるので、以下、常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL については常開型電磁弁VOFL により、また常閉型電磁弁VCFL ,VCRR ,VCF R ,VCRL については常閉型電磁弁VCFL により、その詳細構成を説明する。
【0012】 図4において、常開型電磁弁VOFL は、円筒状のガイド筒30を有するハウジ ング31O 、ガイド筒30の一端側に固定される固定コア32O 、固定コア32 O に対向してガイド筒30内に収納される可動コア33、固定コア32O および 可動コア33間に縮設されるばね34、ばね34のばね力に抗して可動コア33 を固定コア32O 側に吸引する磁気吸引力を発揮すべくガイド筒30を囲繞する コイル35、ならびにコイル35を囲繞する円筒状のヨーク37を有する電磁弁 構成ユニット36o を備え、各電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL ,VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL に共通な磁性金属製押さえ板22とハウジング31O とが磁気的に結合され、押さえ板22は複数たとえば8本のボルト24により基 体21に締着される。
【0013】 ハウジング31O は、磁性金属から成る段付き円筒状の弁ハウジング38O と 、該弁ハウジング38O に同軸に結合されるガイド筒30とを有する。弁ハウジ ング38O は、大径部38OA、中径部38OBおよび小径部38OCが同軸に連設さ れて成るものであり、中径部38OBの外面には環状溝41が設けられる。またガ イド筒30は、非磁性材により円筒状に形成されるとともに前記大径部38OAに 段差をなして同軸に連設される非磁性部39に、磁性材により円筒状に形成され て非磁性部39に同軸に連設される磁性部40とから成る。
【0014】 一方、基体21の下部には、前記ハウジング31O における弁ハウジング38 O の大径部38OAを嵌合させる大径嵌合孔42と、前記弁ハウジング38O の中 径部38OBを囲繞する内面を有する中径嵌合孔43と、弁ハウジング38O の小 径部38OCを嵌合させる小径嵌合孔44と、通路45O とが、下方から順に段差 をなして設けられ、通路45O はマスタシリンダ側接続ポート261 に連通され る。また前記大径部38OAには大径嵌合孔42の内面に接触する環状のシール部 材46が装着され、小径部38OCには小径嵌合孔44の内面に接触する環状のシ ール部材47が装着される。さらに弁ハウジング38O の中径部38OBには環状 溝41を覆うフィルタ48が装着されており、このフィルタ48と中径嵌合孔4 3との間に形成される環状室49はブレーキ装置側接続ポート25FLに連通され る。
【0015】 ガイド筒30において弁ハウジング38O から離隔した側の端部には閉塞部材 50がシール部材51を介して嵌合、固定される。また弁ハウジング38O 内の 上部には該弁ハウジング38O の上部に装着されるフィルタ52を介して通路4 5O に通じる弁孔53を有する弁座部材54が嵌合、固定される。しかも弁ハウ ジング38O 内の下部には、ガイド筒30の非磁性部39内に一部を嵌合させて 円筒状の固定コア32O が嵌合されており、この固定コア32O は、環状溝31 に外端を開放させて弁ハウジング38O の中径部38OBに放射状に設けられた複 数のかしめ用凹部57を利用して弁ハウジング38O にかしめ固定される。さら に弁ハウジング38O 内で弁座部材54および固定コア32O 間で固定コア32 O 寄りには軸受部材58が固定され、該軸受部材58および弁座部材54間には 環状溝41に通じる弁室59が形成される。
【0016】 ハウジング31O 内で閉塞部材50および固定コア32O 間には、可動コア3 3が収納される。この可動コア33には、固定コア32O を同軸にかつ軸方向移 動可能に貫通して一端が軸受部材58で摺動可能に支承されるロッド60が同軸 に固定され、該ロッド60の他端は閉塞部材50に摺動可能に嵌合される。しか も固定コア32O および可動コア33間にはロッド60を囲繞するばね34が縮 設されており、可動コア33は該ばね34により固定コア32O から離反する方 向にばね付勢される。
【0017】 弁室59内でロッド60の一端には弁孔54を開閉可能な半球状の弁体61が 設けられており、該弁体61はコイル35が消磁状態にある通常時には弁孔53 を開放して通路45O すなわちマスタシリンダ側接続ポート261 を環状溝41 すなわちブレーキ装置側接続ポート25FLに連通させている。
【0018】 またハウジング31O における弁ハウジング38O の上部には、環状溝41の 液圧が通路45O 側の液圧よりも設定値以上高くなったときに開弁する差圧弁6 2が、弁孔53を迂回して配設される。
【0019】 コイル35は、ガイド筒30を囲繞する円筒状のボビン63に巻装されるもの であり、ボビン63の一端面は弁ハウジング38O における大径部38OAの端面 に当接される。またボビン63の他端には、ガイド筒30の外端と面一となるま で延びる小径の円筒部63aが一体に設けられる。
【0020】 常閉型電磁弁VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL は、その構成要素のうちの多く を上記常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL と同一とするものであり、 常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL と同一の構成要素については同一 の参照符号を付して、常閉型電磁弁VCFL の構成について次に説明する。
【0021】 図5において、常閉型電磁弁VCFL は、ガイド筒30を有するハウジング31 C 、ガイド筒30の一端側に固定される固定コア32C 、固定コア32C に対向 してガイド筒30内に収納される可動コア33、固定コア32C および可動コア 33間に縮設されるばね34、ばね34のばね力に抗して可動コア33を固定コ ア32C 側に吸引する吸引力を発揮すべくガイド筒30を囲繞するコイル35、 ならびにコイル35を囲繞する円筒状のヨーク37を有する電磁弁構成ユニット 36C を備え、ヨーク37を介してハウジング31C および押さえ板22が磁気 的に結合される。
【0022】 ハウジング31C は、磁性金属から成る段付き円筒状の弁ハウジング38C と 、該弁ハウジング38C に同軸に結合されるガイド筒30とを有する。弁ハウジ ング38C は、大径部38CA、中径部38CBおよび小径部38CCが同軸に連設さ れて成るものであり、中径部38CBの外面には環状溝41が設けられる。またガ イド筒30は、非磁性材により円筒状に形成されるとともに前記大径部38CAに 段差をなして同軸に連設される非磁性部39に、磁性材により円筒状に形成され て非磁性部39に同軸に連設される磁性部40とから成る。
【0023】 一方、基体21の下部には、前記ハウジング31C における弁ハウジング38 C の大径部38CAを嵌合させる大径嵌合孔42と、前記弁ハウジング38C の中 径部38CBを囲繞する内面を有する中径嵌合孔43と、弁ハウジング38C の小 径部38CCを嵌合させる小径嵌合孔44と、通路45C とが、下方から順に段差 をなして設けられ、通路45C はリザーバ側接続ポート27に連通される。また 前記大径部38CAには大径嵌合孔42の内面に接触する環状のシール部材46が 装着され、小径部38CCには小径嵌合孔44の内面に接触する環状のシール部材 47が装着される。さらに弁ハウジング38C の中径部38CBには環状溝41を 覆うフィルタ48が装着されており、このフィルタ48と中径嵌合孔43との間 に形成される環状室49はブレーキ装置側接続ポート25FLに連通される。
【0024】 ガイド筒30において弁ハウジング38O から離隔した側の端部には有底円筒 状に形成される固定コア32C が嵌合、固定される。また弁ハウジング38C 内 の上部には該弁ハウジング38C の上部に装着されるフィルタ52を介して通路 45C に通じる弁孔53を有する弁座部材54が嵌合、固定される。また弁ハウ ジング38C 内には、環状溝41に通じる弁室59を弁座部材54との間に形成 する軸受部材58が固定される。
【0025】 ハウジング31C 内で固定コア32C および軸受部材58間には、可動コア3 3が収納される。この可動コア33には、一端が軸受部材58で摺動可能に支承 されるとともに他端が固定コア32C 内に挿入されるロッド60が同軸に固定さ れる。しかも固定コア32C および可動コア33間にはロッド60を囲繞するば ね34が縮設されており、可動コア33は該ばね34により固定コア32C から 離反する方向にばね付勢される。
【0026】 弁室59内でロッド60の一端には弁孔54を開閉可能な半球状の弁体61が 設けられており、該弁体61はコイル35が消磁状態にある通常時には弁孔53 を閉鎖して通路45C すなわちリザーバ側接続ポート27を環状溝41すなわち ブレーキ装置側接続ポート25FLから遮断させている。
【0027】 各常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL における電磁弁構成ユニット 36O のうち、フィルタ48,52、シール部材46,47、弁座部材54、軸 受部材58および差圧弁62が設けられた弁ハウジング38O に閉塞部材50で 閉塞されたガイド筒30が結合されて成るハウジング31O 、該ハウジング31 O に固設される固定コア32O 、固定コア32O に対向してガイド筒30内に収 納されるとともに弁座部材54に着座可能な弁体61を有するロッド60が固設 される可動コア33、ならびに固定コア32O および可動コア33間に縮設され てガイド筒30内に収納されるばね34は、作動部組立体64O としてそれぞれ ユニット化される。また常閉型電磁弁VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL のうち、 フィルタ48,52、シール部材46,47、弁座部材54および軸受部材58 が設けられた弁ハウジング38C にガイド筒30が結合されて成るハウジング3 1C 、該ハウジング31O のガイド筒30に嵌合、固定される固定コア32C 、 固定コア32C に対向してガイド筒30内に収納されるとともに弁座部材54に 着座可能な弁体61を有するロッド60が固設される可動コア33、ならびに固 定コア32C および可動コア33間に縮設されてガイド筒30内に収納されるば ね34は、作動部組立体64C としてそれぞれユニット化される。
【0028】 而して各作動部組立体64O …、64C …は、それらの作動部組立体64O , 64C にそれぞれ対応して基体21に同軸に設けられた大径嵌合孔42、中径嵌 合孔43および小径嵌合孔44にそれぞれ嵌合されることになる。
【0029】 一方、各電磁弁構成ユニット36O ,36C の構成要素たるコイル35および ヨーク37は、全ての電磁弁構成ユニット36O …,36C …に共通な配線部組 立体65としてユニット化されるものであり、該配線部組立体65には、各作動 部組立体64O …、64C …が抜き差し可能に嵌合される。
【0030】 図6、図7および図8を併せて参照して、配線部組立体65は、ボビン63に それぞれ巻装された複数のコイル35…と、複数のヨーク37…と、各電磁弁V CFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL ,VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL のコイル35 …に共通な配線基板66と、押さえ板22を基体21に締着するための複数のボ ルト24…をそれぞれ挿通させるための剛性を有する金属から成る複数のカラー 67…とが、合成樹脂から成るモールド部68に一体に埋封されて成るものであ り、薄形の矩形ブロック状に形成される。
【0031】 図9を併せて参照して、配線基板66には、各ボビン63…の円筒部63aを それぞれ挿通させるための複数の円形の挿通孔71…と、それらの挿通孔71… の両側で円弧状に形成される一対ずつ8組の挿通孔72,72…と、8個のカラ ー67…のうち2本のカラー67,67を挿通させるための一対の挿通孔73, 73とが穿設されている。
【0032】 一方、円筒状に形成されている各ヨーク37…の作動部組立体64O …,64 C …とは反対側の端部における一直径線上に一対の切欠き37a,37aが設け られており、それらの切欠き37a,37aは、切欠き37a,37aの形成に より残った部分が挿通孔72…にそれぞれ挿通される形状となるようにして形成 される。しかもコイル35…とは反対側で配線基板66には、各コイル35…に それぞれ接続される一対ずつ8組の導体としてのリードフレーム74,74…が 配設されるものであり、前記ヨーク37…の切欠き37a,37aは各リードフ レーム74,74…の配線基板66での配線部に対応して設けられている。また 配線基板66には、各リードフレーム74,74…の配線部を定めるために、そ れらのリードフレーム74,74…を係止させるための複数の突起75…が予め 突設されており、それらの突起75…を利用することにより配線基板66への各 リードフレーム74,74…の配線作業が容易となる。
【0033】 全てのリードフレーム74,74…の一端は、配線基板66の一側中央部に集 合されるものであり、8列ずつ2段に配列されて配線基板66から側方に突出さ れる。しかも各リードフレーム74…の突出端は、接続端子74a…として機能 するために90度だけそれぞれねじられる。
【0034】 ところで、各電磁弁構成ユニット36O …,36C …におけるコイル35…は 、その励磁後の消磁時に大きなサージ電圧を発生するものであり、そのサージ電 圧によるノイズの発生およびスイッチング素子の破壊を防止するために、図10 で示すように、第1のサージ防止用電気的素子としてのダイオード771 と、第 2のサージ防止用電気的素子としてのツェナーダイオード772 とが、各コイル 35…の両端間に直列に接続される。
【0035】 配線部組立体65を製作するにあたっては、図9で示すようなモールド用組立 体76が準備されるものであり、このモールド用組立体76は、配線基板66と 、サージ防止のために各コイル35…にそれぞれ対応して配線基板66に配設さ れる一対ずつ複数組のダイオード771 およびツェナーダイオード772 …と、 配線基板66に配設される複数のリードフレーム74…と、ボビン63にそれぞ れ巻装されているコイル35…と、複数のヨーク37…とで構成される。而して 各コイル35…は、それらのコイル35…がそれぞれ巻装されているボビン63 …の円筒部63a…を挿通孔71…にそれぞれ挿通させることにより配線基板6 6に組付けられ、各ヨーク37…はそれらの端部を挿通孔72…に挿通させるこ とにより配線基板66に組付けられる。
【0036】 このようなモールド用組立体76と、複数のカラー67…とはモールド型内に 挿入され、合成樹脂により一体モールドされることにより、モールド用組立体7 6および各カラー67…との間の空隙部がモールド部68で充填され、各ボビン 63…および各ヨーク37…の両端がモールド部68の両面に面一に臨むように して矩形ブロック状となる配線部組立体65が形成されることになる。しかも該 モールド成形時に、全リードフレーム74…の接続端子74a…を囲むようにし た矩形筒状のカプラー68aがモールド部68に一体に形成される。
【0037】 このようにして構成される配線部組立体65における各ボビン63…に、各作 動部組立体64O …、64C …におけるガイド筒30…が抜き差し可能に嵌合さ れるのであるが、各作動部組立体64O …、64C …と各ボビン63…との調芯 を容易とするために、各ボビン63…の内面には、ガイド筒30…の外面に弾発 的に接触する複数たとえば4個の弾性突部63b…が周方向に間隔をあけてそれ ぞれ設けられる。
【0038】 また配線部組立体65における各カラー67…の軸方向長さは、各ボビン63 …および各ヨーク37…の長さ、すなわちモールド部68の厚みよりもわずかに 大きく設定されている。
【0039】 次にこの実施例の作用について説明すると、各常開型電磁弁VOFL ,VORR , VOFR ,VORL では、コイル35の励磁により、固定コア32O から弁ハウジン グ38O 、ヨーク37、押さえ板22、ガイド筒30の磁性部40および可動コ ア33を経て固定コア32O に至る磁束が生じ、可動コア33が固定コア32O 側に吸引されることにより弁体61が弁孔53を閉じることになる。また各常閉 型電磁弁VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL では、コイル35の励磁により、固定 コア32C から押さえ板22、ヨーク37、弁ハウジング38C および可動コア 33を経て固定コア32C に至る磁束が生じ、可動コア33が固定コア32C 側 に吸引されることにより弁体61が弁孔53を開くことになる。
【0040】 このような電磁弁装置において、各電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL , VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL における電磁弁構成ユニット36O ,36C は 、作動部組立体64O ,64C と、該作動部組立体64O ,64C が抜き差し可 能に嵌合される配線部組立体65とから構成されるので、基体21に各作動部組 立体64O …,64C …を組付けた状態で配線部組立体65を組付けることによ り電磁弁装置が構成される。
【0041】 すなわち各作動部組立体64O …,64C …と、配線部組立体65とを、分離 した状態でそれぞれの性能チェックを行なうことができ、性能チェック終了後の 作動部組立体64O …,64C …および配線部組立体65を用いて電磁弁装置の 組立を行なうことができ、品質管理が容易となるとともに組付け作業性が向上す る。しかも各作動部組立体64O …,64C …のシール性チェックをそれら64 O …,64C …を基体21に組付けた状態で行なうことができるので、配線部組 立体65を組付けた後にも良好なシール性を確保することができ、また各作動部 組立体64O …,64C …が基体21に組付けられた状態で、配線部組立体65 をさらに組付けるようにすることにより、配線部組立体65の位置決めが容易で あり、配線部組立体65における各ボビン63…の内面の弾性突部63b…が設 けられていることにより、配線部組立体65に対する各作動部組立体64O …, 64C …の調芯を容易とすることができる。
【0042】 配線部組立体65は、各コイル35…と、配線基板66のリードフレーム74 …とが接続された状態で一体ユニット化されるものであり、電磁弁装置の組立時 に接続作業を行なう必要がなく、したがってグリース等が接続部に付着すること がなく該接続部の導通性を確保することができるとともに組付け性の向上を図る ことができる。しかも各コイル35…に対をなして接続されるダイオード771 およびツェナーダイオード772 が、配線部組立体65に内蔵されるものであり 、各コイル35…で生じるサージ電流が各コイル35…の励磁および消磁制御を 行なうコンピュータまでの比較的長い距離にわたって流れることはなく、サージ 電流により他の電気回路に悪影響を防止することができるとともに、コイル35 …に近接してダイオード771 およびツェナーダイオード772 が配設されるこ とによってコイル35…の残留時期解放を比較的短時間で行なって磁気特性の向 上に寄与することができる。
【0043】 この配線部組立体65は、基体21に複数のボルト24…で締着される押さえ 板22と、基体21との間に挟持されるものであるが、各ボルト24…による締 め付け力は剛性を有するカラー67…で受けることができ、各ヨーク37…およ びガイド筒30…に大荷重が作用することはないので、各ヨーク37…およびガ イド筒30…の磁気特性に悪影響が及ぶことはない。
【0044】 さらに配線部組立体65のモールド部68にはカプラー68aが一体に設けら れ、各リードフレーム74…のねじり成形による接続端子74a…がカプラー6 8a内に臨むように配置されるので、配線部組立体65から接続コードが露出さ れることはなく、したがって接続コードの固定手段も不要となって部品点数の低 減に寄与することができる。
【0045】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は上記実施例に限定されるもので はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の 設計変更を行なうことが可能である。
【0046】 たとえばコイル35とスイッチング素子との間に設けられる抵抗、あるいはコ イル35の両端間に接続されるコンデンサをサージ防止用電気的素子として用い るものについても本考案を適用することができる。
【0047】
【考案 の効果】
以上のように本考案によれば、配線基板と、該配線基板上の導体に接続された 状態に在る複数のコイルと、コイルに接続されて配線基板上に配設されるサージ 防止用電気的素子とが、合成樹脂から成るモールド部に埋封されるので、組付け 時にコイルおよび導体の接続作業が不要であって組付け作業性を向上することが でき、グリース等が各コイルと導体との接続部に付着することを防止して該接続 部の導通性を確保することができ、さらにコイルのサージ電流が他の電気回路に 悪影響を及ぼすことが防止することができるとともにコイルの磁気特性向上に寄 与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁弁装置の正面図である。
【図2】図1の2−2線矢視図である。
【図3】図1の3矢視図である。
【図4】常開型電磁弁の縦断面図である。
【図5】常閉型電磁弁の縦断面図である。
【図6】配線部組立体の側面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】モールド用組立体の部分斜視図である。
【図10】サージ防止用電気的素子およびコイルの接続
状態を示す回路図である。
【符号の説明】
21・・・基体 30・・・ガイド筒 31C ,31O ・・・ハウジング 32C ,32O ・・・固定コア 33・・・可動コア 35・・・コイル 36C ,36O ・・・電磁弁構成ユニット 39・・・非磁性部 66・・・配線基板 68・・・モールド部 74・・・導体としてのリードフレーム 771 ・・・サージ防止用電気的素子としてのダイオー
ド 772 ・・・サージ防止用電気的素子としてのツェナー
ダイオード

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性部(39)を介在させて円筒状に
    延びるガイド筒(30)を有するハウジング(31C
    310 )と、ガイド筒(30)の一端側に固定される固
    定コア(32C ,32O )と、固定コア(32C ,32
    O )に対向してガイド筒(30)内に収納される可動コ
    ア(33)と、可動コア(33)を固定コア(32C
    32O )側に吸引する磁気吸引力を発揮すべくガイド筒
    (30)を囲繞するコイル(35)とを有する複数の電
    磁弁構成ユニット(36C ,36O )が共通の基体(2
    1)に取付けられ、各コイル(35)が各電磁弁構成ユ
    ニット(36C ,36O )に共通な配線基板(66)上
    の導体(74)に接続される電磁弁装置において、配線
    基板(66)と、該配線基板(66)上の導体(74)
    に接続された状態に在る複数のコイル(35)と、コイ
    ル(35)に接続されて配線基板(66)上に配設され
    るサージ防止用電気的素子(771 ,77 2 )とが、合
    成樹脂から成るモールド部(68)に埋封されることを
    特徴とする電磁弁装置。
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