JPH0684035A - 検査手順指示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場で生産されている製品の検査指示を現品
に近い形で行い、しかも細かな指示も作業者に分かりや
すくする。 【構成】 ビデオカメラ１で製品の検査工程をあらかじ
め撮影する。その得られた映像の中から各検査工程毎に
選択した静止画像ノアナログ信号を画像表示装置２に入
力する。この画像表示装置２および画像表示装置２に接
続された制御装置３とモニタ５により、前記静止画像の
アナログ信号をデジタル信号に交換するとともに、検査
工程における注意事項および指示事項などの付加情報を
付加して、検査手順情報を作成する。前記検査手順情報
を記憶装置４に保存する。製品の組立時には、制御装置
３により、前記検査手順情報のうち必要なものをモニタ
５に画面表示して、検査手順の指示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は工場内で生産される製品
についての検査手順を指示する方法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の検査手順の指示は、図入りのマニ
ュアルあるいは手順書によって行われている。すなわ
ち、作業者は製品の検査時に、必要なマニュアルあるい
は手順書を選択し、このマニュアルあるいは手順書に基
づいて、作業を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
マニュアルあるいは手順書は現品指示でないため、作業
者はその内容が分かりにくいという欠点がある。また、
検査工程が多い製品の場合には、マニュアルあるいは手
順書が多くなり、必要なものを捜すのにも時間がかか
る。さらに、製品が多くなると、これに対応してマニュ
アルあるいは手順書も多くなり、管理するための棚が必
要になるという不都合もおこる。

【０００４】そこで本発明は、工場で生産されている製
品の検査指示を現品に近い形で行い、しかも細かな指示
も作業者に分かりやすくするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】ビデオカメラで製品の検
査工程をあらかじめ撮影する。その得られた映像の中か
ら各検査工程毎に選択した静止画像のアナログ信号を画
像表示装置に入力する。この画像表示装置およびこれに
接続された制御装置とモニタにより、前記静止画像のア
ナログ信号をデジタル信号に変換するとともに、検査工
程における注意事項および指示事項などの付加情報を付
加して、検査手順情報を作成する。前記検査手順情報を
記憶装置に保存する。製品の検査時には、前記制御装置
により、前記検査手順情報のうち必要なものを前記モニ
タに画面表示して、検査手順の指示を行う。

【０００６】

【作用】製品そのものの検査工程をビデオカメラで撮影
して、その画像を使用するので、現品に近い形で細かな
部分の指示が容易に行え、しかもその検査工程における
注意事項および指示事項なども同時に指示することがで
きる。また、制御装置によって、簡単な操作を行うこと
により、製品の検査に必要な検査手順情報を容易に呼出
すことができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実例を図面に基づいて詳細
に説明する。

【０００８】図１は本発明に使用する検査手順指示シス
テムの一例を示すもので、ビデオカメラ１は画像表示装
置２に接続される。画像表示装置２はアナログ信号をデ
ジタル信号に変換するアナログデジタイザ２ａ、デジタ
ル信号を記憶するフレームメモリ２ｂおよびデジタル信
号の圧縮と復元をする圧縮復元部２ｃから構成される。
パソコンなどが使用される制御装置３には、画像表示装
置２、記憶装置４、およびモニタ５が接続される。

【０００９】本発明においては、図２に示すように、ま
ず、ビデオカメラ１で製品の検査工程をあらかじめ撮影
する（ステップ１１）。検査工程を適宜区分し、各検査
工程毎に適当な静止画像を選択して、画像表示装置２に
入力する（ステップ１２）。画像表示装置２に入力され
た静止画像はアナログ信号であるので、アナログデジタ
イザ２ａによりデジタル信号に変換し、フレームメモリ
２ｂに保存する（ステップ１３）。アナログ信号に変換
された静止画像をフレームメモリ２ｂから呼出して、モ
ニタ５に画面表示するとともに、検査工程における注意
事項および指示事項などの付加情報を静止画像に付加し
て、検査手順情報を作成する（ステップ１４）。この検
査手順情報を圧縮復元部２ｃで圧縮するとともに、ファ
イル名を付与して記憶装置４に保存する（ステップ１
５）。この場合、製品の機種、工程番号および工程内手
順番号などを付与して、保存する。なお、ステップ１２
からステップ１５までの操作は、制御装置３を操作する
ことにより行われる。また、上記作業を繰返し行うこと
により、各製品毎および各検査手順毎の検査手順情報を
記憶装置４に保存する。

【００１０】次に、工場などで上記検査手順指示システ
ムを使用する場合について、説明する。なお、この場合
には、上記システムのうちビデオカメラ１を除いたもの
を使用する。

【００１１】製品の検査作業時には、作業者が制御装置
３を操作して、必要とする検査手順情報をモニタ５に画
面表示する（ステップ１６）。すなわち、作業者が制御
装置３によって、必要とする製品の機種、工程番号およ
び工程内手順番号を選択して入力すると、必要な検査手
順情報が記憶装置４から呼出され、画面表示装置２の圧
縮復元部２ｃでその信号が復元されて、モニタ５に画面
表示される。従って、作業者はこのモニタ５に画面表示
された検査手順情報に基づいて、作業を行うことができ
る。

【００１２】

【発明の効果】以上実施例とともに詳述したように本発
明によれば、製品そのものの検査工程をビデオカメラで
撮影して、その画像を使用するので、非常に現品に近い
形で細かな部分の指示が容易に行え、しかもその検査工
程における注意事項および指示事項なども同時に指示す
ることができる。また、制御装置によって、簡単な操作
を行って、製品の検査に必要な検査手順情報を容易に呼
出すことができるので、マニュアルあるいは手順書を取
りに行く時間や探す時間を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に使用する検査手順指示システムの一例
を示す図である。

【図２】本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ ビデオカメラ ２ 画像表示装置 ３ 制御装置 ４ 記憶装置 ５ モニタ

フロントページの続き (72)発明者 古川 幸司 愛知県西春日井郡西枇杷島町芳野町３丁目 １番地 株式会社高岳製作所名古屋事業所 内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ビデオカメラで製品の検査工程をあらかじ
   め撮影し、 その得られた映像の中から各検査工程毎に選択した静止
   画像のアナログ信号を画像表示装置に入力し、 この画像表示装置およびこれに接続された制御装置とモ
   ニタにより、前記静止画像のアナログ信号をデジタル信
   号に変換するとともに、検査工程における注意事項およ
   び指示事項などの付加情報を付加して、検査手順情報を
   作成し、 前記検査手順情報を記憶装置に保存し、 製品の検査時には、前記制御装置により、前記検査手順
   情報のうち必要なものを前記モニタに画面表示して、検
   査手順の指示を行う、 検査手順指示方法。