JPH0683935B2 - 弾性膜体の開口端部嵌着装置 - Google Patents
弾性膜体の開口端部嵌着装置Info
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- JPH0683935B2 JPH0683935B2 JP61098200A JP9820086A JPH0683935B2 JP H0683935 B2 JPH0683935 B2 JP H0683935B2 JP 61098200 A JP61098200 A JP 61098200A JP 9820086 A JP9820086 A JP 9820086A JP H0683935 B2 JPH0683935 B2 JP H0683935B2
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- Japan
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- shaft
- elastic film
- film body
- opening end
- fitting
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シャフトに装着されたラッパ形状の弾性膜体
の開口端部を当該シャフトに連結された部品の外周に自
動的に嵌め込むようにした弾性膜体の開口部嵌着装置に
関する。
の開口端部を当該シャフトに連結された部品の外周に自
動的に嵌め込むようにした弾性膜体の開口部嵌着装置に
関する。
(従来の技術) 自動車等のように、原動機としてのエンジンの回転力を
駆動車輪に伝達し、被駆動体としての自動車を駆動する
には、動力伝達機構が必須である。この機構は、「自動
車工学全書第9巻、動力伝達装置、編者:自動車工学全
書編集委員会、株式会社山海堂発行」に示されている。
駆動車輪に伝達し、被駆動体としての自動車を駆動する
には、動力伝達機構が必須である。この機構は、「自動
車工学全書第9巻、動力伝達装置、編者:自動車工学全
書編集委員会、株式会社山海堂発行」に示されている。
第8図は、この動力伝達機構としてシャフトに等速ジョ
イントを組付けた自動車用ドライブシャフトの要部断面
図である。
イントを組付けた自動車用ドライブシャフトの要部断面
図である。
このドライブシャフトでは、シャフト1の図中左側には
トライポード型等速ジョイント2が取り付けられ、図中
右側にはベル型等速ジョイント3が取り付けられてい
る。これら等速ジョイント2,3は、前輪駆動のいわゆるF
F車にとって必須のものであり、前輪が転蛇してもシャ
フトからジョイントに伝わる回転速度を一定に保持する
機能を有する。
トライポード型等速ジョイント2が取り付けられ、図中
右側にはベル型等速ジョイント3が取り付けられてい
る。これら等速ジョイント2,3は、前輪駆動のいわゆるF
F車にとって必須のものであり、前輪が転蛇してもシャ
フトからジョイントに伝わる回転速度を一定に保持する
機能を有する。
トライポード型等速ジョイント2は、この場合、ファイ
ナルドライブ側(車輪側)であり、シャフト1に形成さ
れた雄型のセレーション4に対応した雌型のセレーショ
ン5が切られたインナーレース6と、このインナーレー
ス6の外周に円周方向3等配に配設され突出するスパイ
ダー7と、当該スパイダー7の外周に回転可能に保持さ
れた球状ローラ8と、これらを軸方向摺動自在に収容す
るハウジング9と、内部の防水及び防塵等を保つための
ゴム材等からなるブーツ10とを有する。そして、シャフ
ト1がインナーレース6から抜けないように抜け止め用
のサークリップ11をシャフトに装着してある。また、前
記ハウジング9にはファイナルドライブ側シャフト12が
連結している。
ナルドライブ側(車輪側)であり、シャフト1に形成さ
れた雄型のセレーション4に対応した雌型のセレーショ
ン5が切られたインナーレース6と、このインナーレー
ス6の外周に円周方向3等配に配設され突出するスパイ
ダー7と、当該スパイダー7の外周に回転可能に保持さ
れた球状ローラ8と、これらを軸方向摺動自在に収容す
るハウジング9と、内部の防水及び防塵等を保つための
ゴム材等からなるブーツ10とを有する。そして、シャフ
ト1がインナーレース6から抜けないように抜け止め用
のサークリップ11をシャフトに装着してある。また、前
記ハウジング9にはファイナルドライブ側シャフト12が
連結している。
このようなトライポード型等速ジョイント2では、シャ
フト1の端部に装着されたインナーレース6及び球状ロ
ーラ8がハウジング内周壁に摺接することにより、シャ
フト1がファイナルドライブ側シャフト12の軸心に対し
て相対的に傾くのを許容し、それにもかかわらず回転力
を等速に伝達するようになっている。
フト1の端部に装着されたインナーレース6及び球状ロ
ーラ8がハウジング内周壁に摺接することにより、シャ
フト1がファイナルドライブ側シャフト12の軸心に対し
て相対的に傾くのを許容し、それにもかかわらず回転力
を等速に伝達するようになっている。
また、ベル型等速ジョイント3は、この場合、ホイール
側(駆動側)であり、シャフト1に形成された雄型のセ
レーション4に対応した雌型のセレーション5が切られ
たインナーレース13と、このインナーレース13の外周に
あるボールケージ14に回転自在に保持されたスチールボ
ール15と、このスチールボール15が内接するハウジング
16と、内部の防水及び防塵を保つためのゴム製ブーツ17
とを有する。なお、この等速ジョイント3の場合にも、
シャフト1がインナーレース13から抜けないように、抜
け止め用のサークリップ11がシャフトに装着してある。
また、前記ハウジング16にはホイール側シャフト18が連
結してある。このようなベル型等速ジョイント3では、
シャフト1の端部に装着されたインナーレース13及びボ
ールケージ14に保持されたスチールボール15がハウジン
グ16内周壁に摺接することにより、シャフト1がホイー
ル側シャフト18の軸心に対して相対的に傾くのを許容
し、これにもかかわらず回転力を等速に伝達するように
なっている。
側(駆動側)であり、シャフト1に形成された雄型のセ
レーション4に対応した雌型のセレーション5が切られ
たインナーレース13と、このインナーレース13の外周に
あるボールケージ14に回転自在に保持されたスチールボ
ール15と、このスチールボール15が内接するハウジング
16と、内部の防水及び防塵を保つためのゴム製ブーツ17
とを有する。なお、この等速ジョイント3の場合にも、
シャフト1がインナーレース13から抜けないように、抜
け止め用のサークリップ11がシャフトに装着してある。
また、前記ハウジング16にはホイール側シャフト18が連
結してある。このようなベル型等速ジョイント3では、
シャフト1の端部に装着されたインナーレース13及びボ
ールケージ14に保持されたスチールボール15がハウジン
グ16内周壁に摺接することにより、シャフト1がホイー
ル側シャフト18の軸心に対して相対的に傾くのを許容
し、これにもかかわらず回転力を等速に伝達するように
なっている。
そして、このドライブシャフトの場合には、ファイナル
ドライブ側にあるトライポート型等速ジョイント2内
で、シャフト1の端部に装着されたスパイダー7がハウ
ジング9内周面を軸方向に摺接し、熱ひずみその他の原
因によるシャフト1の軸方向移動をそこで吸収するよう
にしてある。しかも、シャフト1の軸方向移動にかかわ
らず、シャフト1の回転力はハウジング9を介してファ
イナルドライブ側シャフト12に有効に伝達されるように
なっている。
ドライブ側にあるトライポート型等速ジョイント2内
で、シャフト1の端部に装着されたスパイダー7がハウ
ジング9内周面を軸方向に摺接し、熱ひずみその他の原
因によるシャフト1の軸方向移動をそこで吸収するよう
にしてある。しかも、シャフト1の軸方向移動にかかわ
らず、シャフト1の回転力はハウジング9を介してファ
イナルドライブ側シャフト12に有効に伝達されるように
なっている。
各ジョイント2,3は、シャフト1が各シャフト12,18に対
して相対的に傾斜したとしても回転速度を等速に伝達で
きるように、各々摺接部(インナーレース6,13、スパイ
ダー7、球状ローラ8、スチールボール15等)を有す
る。そして、この摺接部を円滑に摺接させる必要がある
ことから、ハウジング9,16内部に所定量のグリスを注入
しておく必要がある。
して相対的に傾斜したとしても回転速度を等速に伝達で
きるように、各々摺接部(インナーレース6,13、スパイ
ダー7、球状ローラ8、スチールボール15等)を有す
る。そして、この摺接部を円滑に摺接させる必要がある
ことから、ハウジング9,16内部に所定量のグリスを注入
しておく必要がある。
このハウジング9,16内部に所定量のグリスを注入する前
工程の作業として、シャフト1に形成されたブーツ装着
溝1a,1bにラッパ形状の弾性膜体としてのブーツ10,17の
小径側開口端部10b,17bを装着する作業と、各ブーツ10,
17がシャフトに装着された状態でシャフト両端にジョイ
ント2,3を組付ける作業と、ジョイント2,3がシャフト両
端に組付けられた状態でブーツ10,17の大径側開口端部1
0a,17aを各ケーシング9,16の外周に嵌め込む作業とを要
する。
工程の作業として、シャフト1に形成されたブーツ装着
溝1a,1bにラッパ形状の弾性膜体としてのブーツ10,17の
小径側開口端部10b,17bを装着する作業と、各ブーツ10,
17がシャフトに装着された状態でシャフト両端にジョイ
ント2,3を組付ける作業と、ジョイント2,3がシャフト両
端に組付けられた状態でブーツ10,17の大径側開口端部1
0a,17aを各ケーシング9,16の外周に嵌め込む作業とを要
する。
(発明が解決しようとする問題点) このようなドライブシャフトの組立工程のうち、前記弾
性膜体としてのブーツ10,17の大径側開口端部10a,17aを
各ケーシング9,16の外周に嵌め込む作業は従来次のよう
にして行なわれていた。
性膜体としてのブーツ10,17の大径側開口端部10a,17aを
各ケーシング9,16の外周に嵌め込む作業は従来次のよう
にして行なわれていた。
第9図に示すように、まず、シャフト1を何らかの工具
若しくは装置で固定し、シャフト1の端部に組付けられ
たジョイント3におけるホイール側シャフト18の軸線を
シャフト1に対して傾け、ケーシング16の外周の一部を
ブーツ17内に位置させる。次に、ドライバー19等の工具
を用いて、ブーツ17の大径側端部17aの一部を拡開す
る。それと同時にホイール側シャフト18の軸線をシャフ
ト1の軸線に合わせるようにケーシング16を回動すれ
ば、ブーツ17の大径側開口端部17aがケーシングの外周
に嵌着する。
若しくは装置で固定し、シャフト1の端部に組付けられ
たジョイント3におけるホイール側シャフト18の軸線を
シャフト1に対して傾け、ケーシング16の外周の一部を
ブーツ17内に位置させる。次に、ドライバー19等の工具
を用いて、ブーツ17の大径側端部17aの一部を拡開す
る。それと同時にホイール側シャフト18の軸線をシャフ
ト1の軸線に合わせるようにケーシング16を回動すれ
ば、ブーツ17の大径側開口端部17aがケーシングの外周
に嵌着する。
このようにして、弾性膜体としてのブーツ17の大径側開
口端部17aをケーシングの外周に嵌着する作業は終了す
るが、以上の作業は全て人手により手作業で行なわれて
いた。このため、作業に熟練を要し、未熟な作業者にあ
っては、数回にわたりドライバー等の工具でブーツを拡
開しなければならず、作業に長時間を要していた。さら
には、ドライバー等の工具により柔かいゴム製等のブー
ツに傷つける虞れがあり、もし傷つけてしまうと、ジョ
イント2,3の組付作業からやり直しをしなければなら
ず、工程時間が大幅に遅延するし、ひいては製造コスト
の増大を招く虞れがあった。
口端部17aをケーシングの外周に嵌着する作業は終了す
るが、以上の作業は全て人手により手作業で行なわれて
いた。このため、作業に熟練を要し、未熟な作業者にあ
っては、数回にわたりドライバー等の工具でブーツを拡
開しなければならず、作業に長時間を要していた。さら
には、ドライバー等の工具により柔かいゴム製等のブー
ツに傷つける虞れがあり、もし傷つけてしまうと、ジョ
イント2,3の組付作業からやり直しをしなければなら
ず、工程時間が大幅に遅延するし、ひいては製造コスト
の増大を招く虞れがあった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、シャフトに装着されたラッパ形状の弾性膜体と
してのブーツにおける開口端部を当該シャフトに連結さ
れた部品の外周に機械により自動的に嵌着させることに
より、作業時間の短縮及び作業の確実性を図り、ひいて
は製造コストの低減を目的とする。
もので、シャフトに装着されたラッパ形状の弾性膜体と
してのブーツにおける開口端部を当該シャフトに連結さ
れた部品の外周に機械により自動的に嵌着させることに
より、作業時間の短縮及び作業の確実性を図り、ひいて
は製造コストの低減を目的とする。
(問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するための本発明は、シャフトに装着
されたラッパ形状の弾性膜体の開口端部を当該シャフト
に連結された部品の外周に嵌着する弾性膜体の開口端部
嵌着装置において、前進移動によって前記弾性膜体を収
縮させて前記弾性膜体の中心と前記部品の中心とを一致
させた後に後退するセンタリング用爪部を、支持ベース
の前記シャフトの中心方向と平行な方向に摺動自在に装
着された移動ユニットに取付けられた支軸を中心に1つ
の駆動手段によりそれぞれ回動する2つのアームの先端
に固着することにより、前記弾性膜体の前方に向けて開
閉自在に設け前記弾性膜体を把持して前記弾性膜体の開
口端部を前記部品に嵌着させる嵌着用把持部を、前記移
動ユニットに開閉自在に取付け、前記移動ユニットを介
して前記ベースの上で進退移動させる移動手段を前記ベ
ースに取付けてなる弾性膜体の開口端部嵌着装置であ
る。
されたラッパ形状の弾性膜体の開口端部を当該シャフト
に連結された部品の外周に嵌着する弾性膜体の開口端部
嵌着装置において、前進移動によって前記弾性膜体を収
縮させて前記弾性膜体の中心と前記部品の中心とを一致
させた後に後退するセンタリング用爪部を、支持ベース
の前記シャフトの中心方向と平行な方向に摺動自在に装
着された移動ユニットに取付けられた支軸を中心に1つ
の駆動手段によりそれぞれ回動する2つのアームの先端
に固着することにより、前記弾性膜体の前方に向けて開
閉自在に設け前記弾性膜体を把持して前記弾性膜体の開
口端部を前記部品に嵌着させる嵌着用把持部を、前記移
動ユニットに開閉自在に取付け、前記移動ユニットを介
して前記ベースの上で進退移動させる移動手段を前記ベ
ースに取付けてなる弾性膜体の開口端部嵌着装置であ
る。
(実施例) 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌着装置の側
面図、第2図は第1図に示すII−II線に沿う一部破断面
の正面図、第3図は本弾性膜体の開口端部嵌着装置が使
用される装置全体の一部破断の側面図、第4図は第3図
に示すIV−IV線に沿う平面図、第5図は第4図に示すV
−V線に沿う一部断面矢視図、第6図は第3図に示す位
置出し装置の作用を示す概略図、第7図(A)〜(D)
は本発明の作用を示す要部側面図であり、第8,9図に示
す部材と共通する部材には同一符号を付しその説明は一
部省略する。
面図、第2図は第1図に示すII−II線に沿う一部破断面
の正面図、第3図は本弾性膜体の開口端部嵌着装置が使
用される装置全体の一部破断の側面図、第4図は第3図
に示すIV−IV線に沿う平面図、第5図は第4図に示すV
−V線に沿う一部断面矢視図、第6図は第3図に示す位
置出し装置の作用を示す概略図、第7図(A)〜(D)
は本発明の作用を示す要部側面図であり、第8,9図に示
す部材と共通する部材には同一符号を付しその説明は一
部省略する。
第1,2図に詳示する本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌
着装置80は、本実施例では、第3図に示すように、自動
車用ドライブシャフトを組付ける際の一工程に使用さ
れ、特にドライブシャフト1に予め装着された弾性膜体
としてのブーツ10、17を前記シャフト1に一体となった
部品としてのハウジング9、16に嵌着するためのもので
ある。そして、この作業工程は全て自動で行なわれるこ
とから、本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌着装置80と
ワークであるシャフト1及びジョイント2,3とを位置合
せする必要があり、当該開口端部嵌着装置80には、第1,
第2位置出し装置32,33が連結してある。
着装置80は、本実施例では、第3図に示すように、自動
車用ドライブシャフトを組付ける際の一工程に使用さ
れ、特にドライブシャフト1に予め装着された弾性膜体
としてのブーツ10、17を前記シャフト1に一体となった
部品としてのハウジング9、16に嵌着するためのもので
ある。そして、この作業工程は全て自動で行なわれるこ
とから、本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌着装置80と
ワークであるシャフト1及びジョイント2,3とを位置合
せする必要があり、当該開口端部嵌着装置80には、第1,
第2位置出し装置32,33が連結してある。
そこで、本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌着装置80を
詳細に説明する前に、まず第1,第2位置出し装置32,33
について説明する。
詳細に説明する前に、まず第1,第2位置出し装置32,33
について説明する。
第3図に示すように、前の工程で、予めトライポード型
等速ジョイント2及びベル型等速ジョイント3が組付け
られたシャフト1は、このシャフト1のほぼ中央部分が
パレット31により保持されて、第1位置出し装置32と第
2位置出し装置33との間に設置される。
等速ジョイント2及びベル型等速ジョイント3が組付け
られたシャフト1は、このシャフト1のほぼ中央部分が
パレット31により保持されて、第1位置出し装置32と第
2位置出し装置33との間に設置される。
第1位置出し装置32は、ガイドレール34により案内され
てシャフト1の軸方向に進退移動可能になっている第1
ベース35上に設置されている。この第1ベース35は図示
しないNC(数値制御)用モータにより駆動され、かなり
の精度で第1ベース35の進退移動を制御するようになっ
ている。
てシャフト1の軸方向に進退移動可能になっている第1
ベース35上に設置されている。この第1ベース35は図示
しないNC(数値制御)用モータにより駆動され、かなり
の精度で第1ベース35の進退移動を制御するようになっ
ている。
そして、このNC用モータが後述する第1把持手段を駆動
するための第1駆動手段となる。
するための第1駆動手段となる。
第1ベース35の第3図中右端には、ストッパ36が固設さ
れ、このストッパ36にはロッド37を2段階に進退移動さ
せるシリンダ38、39が連結してある。これらシリンダ3
8,39は第1ベース35に対して回り止め40により固定され
ている。
れ、このストッパ36にはロッド37を2段階に進退移動さ
せるシリンダ38、39が連結してある。これらシリンダ3
8,39は第1ベース35に対して回り止め40により固定され
ている。
前記ロッド37には、第4図に詳示するように、その先端
にレバー受け部37aが形成してあり、そのレバー受け部3
7aに「く」字形状のレバー41,41の一方の先端41a,41aが
連結してある。この「く」字形状のレバー41,41の中央
基部は支軸42,42によりブラケット43,43に回動自在に連
結してあり、ブラケット43,43はベース35上に立設され
た側壁44,44に固定してある。レバー41,41の他方の端部
41b,41bは、前記側壁44,44間に架け渡された上下二本の
ガイドバー45,46に案内されて移動するアーム47,47の一
端部47a,47aに連結してある。アーム47,47の他端部47b,
47bには第1把持手段としてのクランプ爪48,48が固定し
てある。
にレバー受け部37aが形成してあり、そのレバー受け部3
7aに「く」字形状のレバー41,41の一方の先端41a,41aが
連結してある。この「く」字形状のレバー41,41の中央
基部は支軸42,42によりブラケット43,43に回動自在に連
結してあり、ブラケット43,43はベース35上に立設され
た側壁44,44に固定してある。レバー41,41の他方の端部
41b,41bは、前記側壁44,44間に架け渡された上下二本の
ガイドバー45,46に案内されて移動するアーム47,47の一
端部47a,47aに連結してある。アーム47,47の他端部47b,
47bには第1把持手段としてのクランプ爪48,48が固定し
てある。
クランプ爪48,48には、シャフト1に対してホイール側
シャフト18の軸線の交差角が所定範囲で可変でかつ軸方
向相対移動不可能に連結されたジョイント3における当
該ホイール側シャフト18の外周に当接し、その軸芯位置
を固定するクランプ用縁部48aが形成してある(第3図
参照)。また、クランプ爪48,48には、ジョイント3に
形成された第1基準面16aに当接するシート面48b,48bを
有する。この第1基準面16aは、シャフト1とジョイン
ト3とは相対的軸方向移動不可能なことから、シャフト
1のジョイント21に対する軸方向相対位置の基準とな
る。
シャフト18の軸線の交差角が所定範囲で可変でかつ軸方
向相対移動不可能に連結されたジョイント3における当
該ホイール側シャフト18の外周に当接し、その軸芯位置
を固定するクランプ用縁部48aが形成してある(第3図
参照)。また、クランプ爪48,48には、ジョイント3に
形成された第1基準面16aに当接するシート面48b,48bを
有する。この第1基準面16aは、シャフト1とジョイン
ト3とは相対的軸方向移動不可能なことから、シャフト
1のジョイント21に対する軸方向相対位置の基準とな
る。
シート面48b,48bは、第1駆動手段としての図示しないN
C用モータにより第1ベース35がシャフト1に対して前
進移動する際に、第1基準面16aに当接し、第6図中a
位置にあった第1基準面16aをシャフト1と共に所定の
第1初期位置bまで軸方向に移動させるようになってい
る。その際には、シリンダ38が作動し、ロッド37を第1
図中矢印A方向に移動し、レバー41を矢印B方向に回動
させ、アーム47を矢印C方向に移動させ、ホイール側シ
ャフト18を中間クランプするようにしてある。ここで、
中間クランプとは、シャフト18を完全に把持している状
態ではないが、シャフト18の軸芯をシャフト1の軸芯と
ほぼ一致させる程度にまで保持する状態をいう。
C用モータにより第1ベース35がシャフト1に対して前
進移動する際に、第1基準面16aに当接し、第6図中a
位置にあった第1基準面16aをシャフト1と共に所定の
第1初期位置bまで軸方向に移動させるようになってい
る。その際には、シリンダ38が作動し、ロッド37を第1
図中矢印A方向に移動し、レバー41を矢印B方向に回動
させ、アーム47を矢印C方向に移動させ、ホイール側シ
ャフト18を中間クランプするようにしてある。ここで、
中間クランプとは、シャフト18を完全に把持している状
態ではないが、シャフト18の軸芯をシャフト1の軸芯と
ほぼ一致させる程度にまで保持する状態をいう。
そして、前記第1駆動手段としてのNC用モータにより第
1基準面16aが所定の初期位置bまで前進移動した際に
は、第1把持手段しての前記クランプ爪48が、シリンダ
38,39の働きでホイール側シャフト18を完全に把持する
ようになっている。その際には、第1基準面16aにシー
ト面48bを当接させた状態となっている。その後、この
第1把持手段としてのクランプ爪48がホイール側シャフ
ト18を把持した状態でジョイント3をシャフト1と共
に、第1駆動手段としてのNC用モータによって第1ベー
ス35を後退移動することにより後退移動させ、前記第1
基準面16aを第1基準位置Cに位置させるようにしてあ
る。
1基準面16aが所定の初期位置bまで前進移動した際に
は、第1把持手段しての前記クランプ爪48が、シリンダ
38,39の働きでホイール側シャフト18を完全に把持する
ようになっている。その際には、第1基準面16aにシー
ト面48bを当接させた状態となっている。その後、この
第1把持手段としてのクランプ爪48がホイール側シャフ
ト18を把持した状態でジョイント3をシャフト1と共
に、第1駆動手段としてのNC用モータによって第1ベー
ス35を後退移動することにより後退移動させ、前記第1
基準面16aを第1基準位置Cに位置させるようにしてあ
る。
一方、前記第2位置出し装置33はガイドレール56により
案内されてシャフト1の軸方向に進退移動可能になって
いる第2ベース57上に設置してある。この第2ベース57
は図示しない圧力シリンダ等により駆動され、シャフト
1がパレット31により第1,第2位置出し装置32,33間に
搬送されてきた際に、シャフト1方向に前進移動するよ
うになっている。
案内されてシャフト1の軸方向に進退移動可能になって
いる第2ベース57上に設置してある。この第2ベース57
は図示しない圧力シリンダ等により駆動され、シャフト
1がパレット31により第1,第2位置出し装置32,33間に
搬送されてきた際に、シャフト1方向に前進移動するよ
うになっている。
第2ベース57上にはガイドレール58を介して移動ベース
59がシャフト1の軸方向に進退移動可能に保持してあ
る。この移動ベース59は固定部60を介してシリンダ61,6
2が連結してあり、このシリンダ61,62は回り止め63によ
り第1ベース57上に固定してある。また、このシリンダ
61,62は第2ベース57上に固定されたストッパ64により
その軸方向移動が規制され、それぞれシリンダ61,62の
伸縮により、移動ベース59をシャフト1の軸方向に2段
階に進退移動できるようにしてある。そして、この二個
のシリンダ61,62が後述する第2把持手段を駆動する第
2駆動手段となる。
59がシャフト1の軸方向に進退移動可能に保持してあ
る。この移動ベース59は固定部60を介してシリンダ61,6
2が連結してあり、このシリンダ61,62は回り止め63によ
り第1ベース57上に固定してある。また、このシリンダ
61,62は第2ベース57上に固定されたストッパ64により
その軸方向移動が規制され、それぞれシリンダ61,62の
伸縮により、移動ベース59をシャフト1の軸方向に2段
階に進退移動できるようにしてある。そして、この二個
のシリンダ61,62が後述する第2把持手段を駆動する第
2駆動手段となる。
移動ベース59上に固定された固定部60には、シリンダ6
1,62が連結された側と反対側に、シリンダ65,66が連結
され、これらのシリンダ65,66は回り止め67により移動
ベース59上に設置してある。そして、シリンダ65,66に
はロッド68が装着してあり、シリンダ65,66の伸縮によ
り2段階に進退移動するようにしてある。
1,62が連結された側と反対側に、シリンダ65,66が連結
され、これらのシリンダ65,66は回り止め67により移動
ベース59上に設置してある。そして、シリンダ65,66に
はロッド68が装着してあり、シリンダ65,66の伸縮によ
り2段階に進退移動するようにしてある。
このロッド68は、第4図に示すロッド37に相当し、同様
にその先端にレバー受け部68a(第2図に示す符号37aに
相当する)が形成され、そこにレバー69(同図中、符号
41に相当する)の先端が連結してある。レバー69は第2
図に示すレバー41と同様に支軸を中心として回動し、ア
ーム70(第4図中、符号47に相当する)を上下二本のガ
イドバー71,72(同図中、符号45,46に相当する)に沿っ
て移動させるようにしてある。アーム70の先端には、第
4図に示す第1把持手段としてのクランプ爪48に相当す
る第2把持手段としてのクランプ爪73が固定してある。
にその先端にレバー受け部68a(第2図に示す符号37aに
相当する)が形成され、そこにレバー69(同図中、符号
41に相当する)の先端が連結してある。レバー69は第2
図に示すレバー41と同様に支軸を中心として回動し、ア
ーム70(第4図中、符号47に相当する)を上下二本のガ
イドバー71,72(同図中、符号45,46に相当する)に沿っ
て移動させるようにしてある。アーム70の先端には、第
4図に示す第1把持手段としてのクランプ爪48に相当す
る第2把持手段としてのクランプ爪73が固定してある。
このクランプ爪73は、第4,5図に示すクランプ爪48と全
く同一の構造であり、第6図に示すように、シャフト1
に対して軸方向移動可能に連結されたジョイント2にお
けるファイナルドライブ側シャフト12の外周に当接し、
その軸芯位置を固定するクランプ用縁部73aを有してい
る。また、同様に、クランプ爪73は、ジョイント2に形
成された第2基準面9aに当接するシート面73b有する。
この基準面9aは、ジョイント2のシャフト1に対する軸
方向相対位置の基準となる。
く同一の構造であり、第6図に示すように、シャフト1
に対して軸方向移動可能に連結されたジョイント2にお
けるファイナルドライブ側シャフト12の外周に当接し、
その軸芯位置を固定するクランプ用縁部73aを有してい
る。また、同様に、クランプ爪73は、ジョイント2に形
成された第2基準面9aに当接するシート面73b有する。
この基準面9aは、ジョイント2のシャフト1に対する軸
方向相対位置の基準となる。
シート面73bは、第2駆動手段としてのシリンダ61,62が
駆動されて伸張し、移動ベース59がシャフト1に対して
前進移動する際に、第2基準面9aに当接し、第6図中d
位置にあった第2基準面9aをジョイント2と共に所定の
第2初期位置eまで軸方向に移動するようにしてある。
その際には、シリンダ65が伸張し、ロッド68、レバー69
を駆動し、クランプ爪73でシャフト12を中間クランプす
るようにしてある。ここで、中間クランプとは、シャフ
ト12を完全に把持している状態ではないが、シャフト12
の軸芯をシャフト1の軸芯と略一致させる程度に保持す
る状態をいう。
駆動されて伸張し、移動ベース59がシャフト1に対して
前進移動する際に、第2基準面9aに当接し、第6図中d
位置にあった第2基準面9aをジョイント2と共に所定の
第2初期位置eまで軸方向に移動するようにしてある。
その際には、シリンダ65が伸張し、ロッド68、レバー69
を駆動し、クランプ爪73でシャフト12を中間クランプす
るようにしてある。ここで、中間クランプとは、シャフ
ト12を完全に把持している状態ではないが、シャフト12
の軸芯をシャフト1の軸芯と略一致させる程度に保持す
る状態をいう。
第2基準面9aが第2初期位置eにまで移動すると、第2
把持手段としてのクランプ爪73が、シリンダ65,66の働
きでファイナルドライブ側シャフト12を、第2基準面9a
にシート面73bを当接させた状態で、完全に把持するよ
うになっている。その後、クランプ爪73がシャフト12を
把持した状態で、ジョイント2を後退移動させ、第2基
準面9aを第2基準位置fに位置させるようにしてある。
この後退移動は、シリンダ61のみを駆動収縮して、その
分だけ、移動ベース59を後退移動させることにより行
う。
把持手段としてのクランプ爪73が、シリンダ65,66の働
きでファイナルドライブ側シャフト12を、第2基準面9a
にシート面73bを当接させた状態で、完全に把持するよ
うになっている。その後、クランプ爪73がシャフト12を
把持した状態で、ジョイント2を後退移動させ、第2基
準面9aを第2基準位置fに位置させるようにしてある。
この後退移動は、シリンダ61のみを駆動収縮して、その
分だけ、移動ベース59を後退移動させることにより行
う。
上記第1,第2位置出し装置32,33からなる軸方向位置出
し装置は、第6図に示すように、第1,第2基準位置c,f
間の距離Laを一定の距離に保ち、第1,第2基準位置c,f
から各ブーツ17,10の端部17a,10aまでの距離Lb,Lcが一
定であることから、各ブーツ端部17a,10aの絶対位置を
特定する。したがって、第3図に示すように、各ブーツ
端部17a,10aに対する各弾性膜体の開口端部嵌着装置80
の相対的位置ずれが防止されるようになっている。
し装置は、第6図に示すように、第1,第2基準位置c,f
間の距離Laを一定の距離に保ち、第1,第2基準位置c,f
から各ブーツ17,10の端部17a,10aまでの距離Lb,Lcが一
定であることから、各ブーツ端部17a,10aの絶対位置を
特定する。したがって、第3図に示すように、各ブーツ
端部17a,10aに対する各弾性膜体の開口端部嵌着装置80
の相対的位置ずれが防止されるようになっている。
次に、本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌着装置80の構
造について詳細に説明する。
造について詳細に説明する。
この開口端部嵌着装置80は、前記第1,第2位置出し装置
32,33における第1,第2ベース35,57と一体となった支持
ベースB上に設けられている。
32,33における第1,第2ベース35,57と一体となった支持
ベースB上に設けられている。
第1,2図に示すように、開口端部嵌着装置80は、シャフ
ト1の溝部に装着されたラッパ形状の弾性膜体としての
ブーツ17の大径側開口端部17aの前方に向けて開閉する
センタリング用爪部81、81を有する。このセンタリング
用爪部81、81は、支持ベースBに一体となったレール96
の上にガイド97を介してシャフト1の中心軸の平行な方
向に摺動自在に装着された移動ユニット86に取付けられ
ており、この移動ユニット86に取付けられた支軸87を中
心にそれぞれ回動する2つのアーム84の先端に固着され
ている。
ト1の溝部に装着されたラッパ形状の弾性膜体としての
ブーツ17の大径側開口端部17aの前方に向けて開閉する
センタリング用爪部81、81を有する。このセンタリング
用爪部81、81は、支持ベースBに一体となったレール96
の上にガイド97を介してシャフト1の中心軸の平行な方
向に摺動自在に装着された移動ユニット86に取付けられ
ており、この移動ユニット86に取付けられた支軸87を中
心にそれぞれ回動する2つのアーム84の先端に固着され
ている。
これらのアーム84に固着されたセンタリング用爪部81、
81を示すと、第1図(B)の通りであり、矢印で示す方
向に開閉自在となっている。また、これらのセンタリン
グ用爪部81はそれぞれ閉じた状態にあっては、第1図
(A)(B)に示すように、センタリング用爪部81、81
の内周面81a、81aが、部品であるハウジング9、16には
接触しないようになっている。このために第2図に示す
ように、アーム84に形成された突出部88に当接するスト
ッパ89が移動ユニット86に取付けられている。これらの
センタリング用爪部81を開閉するために、移動ユニット
86にはシリンダ95が取付けられ、このシリンダ95によっ
て進退移動するロッド92が駆動レバー90を介してアーム
84に連結されている。
81を示すと、第1図(B)の通りであり、矢印で示す方
向に開閉自在となっている。また、これらのセンタリン
グ用爪部81はそれぞれ閉じた状態にあっては、第1図
(A)(B)に示すように、センタリング用爪部81、81
の内周面81a、81aが、部品であるハウジング9、16には
接触しないようになっている。このために第2図に示す
ように、アーム84に形成された突出部88に当接するスト
ッパ89が移動ユニット86に取付けられている。これらの
センタリング用爪部81を開閉するために、移動ユニット
86にはシリンダ95が取付けられ、このシリンダ95によっ
て進退移動するロッド92が駆動レバー90を介してアーム
84に連結されている。
移動ユニット86には、更に支軸87の部分に、これを中心
に回動自在にアーム85が取付けられ、このアーム85の先
端には、嵌着用把持部82が固着されている。この嵌着用
把持部82を開閉するために、移動ユニット86に取付けら
れたシリンダ95のロッド93には、駆動レバー91を介して
アーム85に連結されている。これらの嵌着用把持部82に
は、第1図(A)に示すように、ブーツ17の小径側端部
17bを把持するための補助把持部82aを有する。
に回動自在にアーム85が取付けられ、このアーム85の先
端には、嵌着用把持部82が固着されている。この嵌着用
把持部82を開閉するために、移動ユニット86に取付けら
れたシリンダ95のロッド93には、駆動レバー91を介して
アーム85に連結されている。これらの嵌着用把持部82に
は、第1図(A)に示すように、ブーツ17の小径側端部
17bを把持するための補助把持部82aを有する。
前記移動ユニット86を介して前記センタリング用爪部81
の前進移動によって弾性膜体としてのブーツ17を収縮さ
せてブーツ17の中心と部品としてのハウジング16とを一
致させた後に後退させると共に、嵌着用把持部82を後退
させてこれによりブーツ17をハウジング16に嵌着させる
ための移動手段として、第1図(A)に示すように、支
持ベースBには2つの空圧シリンダ99、100が取付けら
れ、これらのシリンダ99、100によって駆動されるロッ
ド98が移動ユニット86に連結されている。
の前進移動によって弾性膜体としてのブーツ17を収縮さ
せてブーツ17の中心と部品としてのハウジング16とを一
致させた後に後退させると共に、嵌着用把持部82を後退
させてこれによりブーツ17をハウジング16に嵌着させる
ための移動手段として、第1図(A)に示すように、支
持ベースBには2つの空圧シリンダ99、100が取付けら
れ、これらのシリンダ99、100によって駆動されるロッ
ド98が移動ユニット86に連結されている。
これらのシリンダ99、100のうち、シリンダ100はセンタ
リング用爪部81によってブーツ17を収縮させ、その後に
センタリング用爪部81を後退させる際に移動ユニット86
を駆動するための駆動手段となっており、シリンダ99は
ブーツ17を把持させた後の嵌着用把持部82を用いてブー
ツ17をハウジング16に嵌着させる際に移動ユニット86を
駆動するための駆動手段となっている。
リング用爪部81によってブーツ17を収縮させ、その後に
センタリング用爪部81を後退させる際に移動ユニット86
を駆動するための駆動手段となっており、シリンダ99は
ブーツ17を把持させた後の嵌着用把持部82を用いてブー
ツ17をハウジング16に嵌着させる際に移動ユニット86を
駆動するための駆動手段となっている。
上述した説明では、シャフト1の一方の端部に装着され
たブーツ17の開口端部17aをジョイント3の外周に装着
する開口端部嵌着装置80について説明したが、シャフト
1の他方の端部に装着されたブーツ10の開口端部10aを
ジョイント2の外周に装着する開口端部嵌着装置80も同
様な構造を有している。
たブーツ17の開口端部17aをジョイント3の外周に装着
する開口端部嵌着装置80について説明したが、シャフト
1の他方の端部に装着されたブーツ10の開口端部10aを
ジョイント2の外周に装着する開口端部嵌着装置80も同
様な構造を有している。
次に、このような本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌着
装置の作用を、第7図(A)〜(F)を参照しつつ説明
する。
装置の作用を、第7図(A)〜(F)を参照しつつ説明
する。
第3図及び第6図に示すように、ジョイント2,3が組み
付けられたシャフト1の軸方向位置出しが第1,第2位置
出し装置32,33により完了すると、各ブーツ17,10が各開
口端部嵌着装置80上に位置ずれ等なく位置する。
付けられたシャフト1の軸方向位置出しが第1,第2位置
出し装置32,33により完了すると、各ブーツ17,10が各開
口端部嵌着装置80上に位置ずれ等なく位置する。
すると、まず第1図に示すシリンダ94が駆動され、ロッ
ド92が後退移動し、アーム84,84が相互に近接する方向
に第2図矢印D方向に沿って回動する。アーム84,84が
相互に近接する方向に回動すると、それらに連結された
各センタリング用爪部81、1も相互に近接し、各爪部8
1,81に形成された半円状内周面81aがハウジング9,16に
対して所定の間隔を隔ててこれを取囲み、更に、ブーツ
17の開口端部17aの前方に位置することとなる。この状
態が第7図(A)に示されており、この状態では、ブー
ツ17は図示するように、シャフト1に装着されたままの
状態であって傾いている。
ド92が後退移動し、アーム84,84が相互に近接する方向
に第2図矢印D方向に沿って回動する。アーム84,84が
相互に近接する方向に回動すると、それらに連結された
各センタリング用爪部81、1も相互に近接し、各爪部8
1,81に形成された半円状内周面81aがハウジング9,16に
対して所定の間隔を隔ててこれを取囲み、更に、ブーツ
17の開口端部17aの前方に位置することとなる。この状
態が第7図(A)に示されており、この状態では、ブー
ツ17は図示するように、シャフト1に装着されたままの
状態であって傾いている。
次に、シリンダ100が駆動され、移動ユニット86が前進
されてセンタリング用爪部81が第7図(B)に示すよう
に、ブーツ17を収縮させる。これにより、ブーツ17つま
り弾性膜体の有する弾性力によって、第7図(B)に示
すように、ブーツ17の中心とシャフト1の中心とが一致
することとなる。したがって、シリンダ100を駆動して
移動ユニット86を後退させ、センタリング用爪部81を後
退させても、ブーツ17は第7図(C)に示すように、そ
の中心がシャフト1の中心と一致した状態を維持し続け
る。
されてセンタリング用爪部81が第7図(B)に示すよう
に、ブーツ17を収縮させる。これにより、ブーツ17つま
り弾性膜体の有する弾性力によって、第7図(B)に示
すように、ブーツ17の中心とシャフト1の中心とが一致
することとなる。したがって、シリンダ100を駆動して
移動ユニット86を後退させ、センタリング用爪部81を後
退させても、ブーツ17は第7図(C)に示すように、そ
の中心がシャフト1の中心と一致した状態を維持し続け
る。
次に、第1,2図に示すシリンダ95が駆動され、ロッド93
が後退移動し、アーム85,85が相互に近接する方向に第
2図中央矢印D方向に沿って回動させる。これにより、
アーム85,85が相互に近接する方向に回動すると、それ
らに連結された各嵌着用把持部82,82も相互に近接し、
各把持部82,82及びそれらに連結された各補助把持部82
a,82aがブーツ17の外周にその両側から挟み込むように
当接して把持する。その状態が第1図及び第7図(D)
に示されている。
が後退移動し、アーム85,85が相互に近接する方向に第
2図中央矢印D方向に沿って回動させる。これにより、
アーム85,85が相互に近接する方向に回動すると、それ
らに連結された各嵌着用把持部82,82も相互に近接し、
各把持部82,82及びそれらに連結された各補助把持部82
a,82aがブーツ17の外周にその両側から挟み込むように
当接して把持する。その状態が第1図及び第7図(D)
に示されている。
更に、第1図に示すシリンダ94が再び駆動され、ロッド
92が前進移動し、各アーム84,84を相互に離反する方向
に第2図中央矢印D方向に沿って回動させる。すると、
各アーム84,84に連結された各センタリング用爪81,81も
離反する方向に回動し、第7図(E)に示すように、ハ
ウジング9、16の外方から離れる。
92が前進移動し、各アーム84,84を相互に離反する方向
に第2図中央矢印D方向に沿って回動させる。すると、
各アーム84,84に連結された各センタリング用爪81,81も
離反する方向に回動し、第7図(E)に示すように、ハ
ウジング9、16の外方から離れる。
次に、第1図(A)に示すシリンダ99が駆動され、ロッ
ド98が図中矢印F方向に後退移動し、移動ユニット86も
矢印F方向に移動する。このように後退移動して、第7
図(F)の状態まで移動ユニット86が矢印F方向に移動
すると、アーム85及び嵌着用把持部82及び補助把持部82
aもブーツ17と共に矢印F方向に移動し、ブーツ17にお
ける大径側開口端部17aが、ジョイント3におけるケー
シング16の外周に嵌着する。更に、第7図(F)に示さ
れるように、ブーツ17における大径側開口端部17aの嵌
着と同時に、小径側開口端部17bも軸方向に移動し、シ
ャフト1におけるブーツ嵌挿溝1bに装着されることとな
る。
ド98が図中矢印F方向に後退移動し、移動ユニット86も
矢印F方向に移動する。このように後退移動して、第7
図(F)の状態まで移動ユニット86が矢印F方向に移動
すると、アーム85及び嵌着用把持部82及び補助把持部82
aもブーツ17と共に矢印F方向に移動し、ブーツ17にお
ける大径側開口端部17aが、ジョイント3におけるケー
シング16の外周に嵌着する。更に、第7図(F)に示さ
れるように、ブーツ17における大径側開口端部17aの嵌
着と同時に、小径側開口端部17bも軸方向に移動し、シ
ャフト1におけるブーツ嵌挿溝1bに装着されることとな
る。
このようにしてシャフト1に装着された弾性膜体として
のブーツ17の開口端部17aを当該シャフト1に連結され
た部品としてのジョイント3の外周に嵌着する作業工程
は完了する。そして、開口端部嵌着装置80は次の部品の
嵌着装置を行なうため、嵌着用把持部82によるブーツ17
の把持を解放し、移動ユニット86が初期位置に戻る。
のブーツ17の開口端部17aを当該シャフト1に連結され
た部品としてのジョイント3の外周に嵌着する作業工程
は完了する。そして、開口端部嵌着装置80は次の部品の
嵌着装置を行なうため、嵌着用把持部82によるブーツ17
の把持を解放し、移動ユニット86が初期位置に戻る。
その後、第3図に示すパレット31が嵌着作業の終了した
シャフト1を次の工程に搬送してゆくと共に、新たな未
嵌着のシャフト1を搬送してきて、上述した嵌着作業を
繰り返す。
シャフト1を次の工程に搬送してゆくと共に、新たな未
嵌着のシャフト1を搬送してきて、上述した嵌着作業を
繰り返す。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、シャフトに装着されたラッパ形状の弾性膜体の開
口端部を当該シャフトに連結された部品の外周に嵌着す
る作業工程を自動化する際に全て応用することができ
る。
なく、シャフトに装着されたラッパ形状の弾性膜体の開
口端部を当該シャフトに連結された部品の外周に嵌着す
る作業工程を自動化する際に全て応用することができ
る。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明によれば、前進移動に
よって弾性膜体を収縮さてせ弾性膜体の中心と前記部品
の中心とを一致させた後に後退するセンタリング用爪部
を、支持ベースのシャフトの中心方向と平行な方向に摺
動自在に装着された移動ユニットに取付けられた支軸を
中心に1つの駆動手段によりそれぞれ回動する2つのア
ームの先端に固着することにより、前記弾性膜体の前方
に向けて開閉自在に設け前記弾性膜体を把持して前記弾
性膜体の開口端部を前記部品に嵌着させる嵌着用把持部
を、前記移動ユニットに開閉自在に取付け、前記移動ユ
ニットを介して前記ベースの上で進退移動させる移動手
段を前記ベースに取付けたので、シャフトに装着された
ラッパ形状の弾性膜体における開口端部を当該シャフト
に連結された部品の外周に嵌挿する作業が自動化され、
作業時間が短縮されると共に、作業の確実性が向上し、
ひいては製造コストが低減するという優れた効果を奏す
る。
よって弾性膜体を収縮さてせ弾性膜体の中心と前記部品
の中心とを一致させた後に後退するセンタリング用爪部
を、支持ベースのシャフトの中心方向と平行な方向に摺
動自在に装着された移動ユニットに取付けられた支軸を
中心に1つの駆動手段によりそれぞれ回動する2つのア
ームの先端に固着することにより、前記弾性膜体の前方
に向けて開閉自在に設け前記弾性膜体を把持して前記弾
性膜体の開口端部を前記部品に嵌着させる嵌着用把持部
を、前記移動ユニットに開閉自在に取付け、前記移動ユ
ニットを介して前記ベースの上で進退移動させる移動手
段を前記ベースに取付けたので、シャフトに装着された
ラッパ形状の弾性膜体における開口端部を当該シャフト
に連結された部品の外周に嵌挿する作業が自動化され、
作業時間が短縮されると共に、作業の確実性が向上し、
ひいては製造コストが低減するという優れた効果を奏す
る。
第1図(A)は本発明に係る弾性膜体の開口端部嵌着装
置の側面図、第1図(B)は同図(A)におけるセンタ
リング用爪部を示す斜視図、第2図は第1図に示すII-I
I線に沿う一部破断面の正面図、第3図は本弾性膜体の
開口端部嵌着装置が使用される装置全体の一部破断の側
面図、第4図は第3図に示すIV-IV線に沿う平面図、第
5図は第4図に示すV-V線に沿う一部断面矢視図、第6
図は第3図に示す位置出し装置の作業を示す概略図、第
7図は(A)〜(F)は本発明の作用を示す要部側面
図、第8図は自動車用ドライブシャフトの要部破断側面
図、第9図は従来の弾性膜体の開口端部嵌着作業工程を
示す一部破断側面図である。 1……シャフト、2,3……等速ジョイント、9、16……
ハウジング、10,17……ブーツ(弾性膜体)、10a,17a…
…開口端部、80……開口端部嵌着装置、81……センタリ
ング用爪部、82……嵌着用把持部、86……移動ユニッ
ト、99、100……シリンダ(移動手段)。
置の側面図、第1図(B)は同図(A)におけるセンタ
リング用爪部を示す斜視図、第2図は第1図に示すII-I
I線に沿う一部破断面の正面図、第3図は本弾性膜体の
開口端部嵌着装置が使用される装置全体の一部破断の側
面図、第4図は第3図に示すIV-IV線に沿う平面図、第
5図は第4図に示すV-V線に沿う一部断面矢視図、第6
図は第3図に示す位置出し装置の作業を示す概略図、第
7図は(A)〜(F)は本発明の作用を示す要部側面
図、第8図は自動車用ドライブシャフトの要部破断側面
図、第9図は従来の弾性膜体の開口端部嵌着作業工程を
示す一部破断側面図である。 1……シャフト、2,3……等速ジョイント、9、16……
ハウジング、10,17……ブーツ(弾性膜体)、10a,17a…
…開口端部、80……開口端部嵌着装置、81……センタリ
ング用爪部、82……嵌着用把持部、86……移動ユニッ
ト、99、100……シリンダ(移動手段)。
Claims (1)
- 【請求項1】シャフトに装着されたラッパ形状の弾性膜
体の開口端部を当該シャフトに連結された部品の外周に
嵌着する弾性膜体の開口端部嵌着装置において、 前進移動によって前記弾性膜体を収縮させて前記弾性膜
体の中心と前記部品の中心とを一致させた後に後退する
センタリング用爪部を、支持ベースの前記シャフトの中
心方向と平行な方向に摺動自在に装着された移動ユニッ
トに取付けられた支軸を中心に1つの駆動手段によりそ
れぞれ回動する2つのアームの先端に固着することによ
り、前記弾性膜体の前方に向けて開閉自在に設け、 前記弾性膜体を把持して前記部品に向けて水平移動させ
ることにより前記弾性膜体の開口端部を前記部品に嵌着
させる嵌着用把持部を、前記移動ユニットに開閉自在に
取付け、 前記移動ユニットを介して前記ベースの上で進退移動さ
せる移動手段を前記ベースに取付けてなる弾性膜体の開
口端部嵌着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61098200A JPH0683935B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 弾性膜体の開口端部嵌着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61098200A JPH0683935B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 弾性膜体の開口端部嵌着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62255022A JPS62255022A (ja) | 1987-11-06 |
JPH0683935B2 true JPH0683935B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=14213360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61098200A Expired - Lifetime JPH0683935B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 弾性膜体の開口端部嵌着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0683935B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0611452B2 (ja) * | 1988-03-18 | 1994-02-16 | 本田技研工業株式会社 | 継手ユニット用ブーツ内への液体注入方法及びその装置 |
CN111702458A (zh) * | 2020-06-23 | 2020-09-25 | 广州洁特生物过滤股份有限公司 | 核酸纯化柱半自动装配装置与方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3602867A1 (de) * | 1986-01-31 | 1987-08-06 | Uni Cardan Ag | Vorrichtung und verfahren zur montage eines faltenbalges |
-
1986
- 1986-04-30 JP JP61098200A patent/JPH0683935B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62255022A (ja) | 1987-11-06 |
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