JPH08215949A - 部品の自動組付装置 - Google Patents

部品の自動組付装置

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JPH08215949A
JPH08215949A JP2166395A JP2166395A JPH08215949A JP H08215949 A JPH08215949 A JP H08215949A JP 2166395 A JP2166395 A JP 2166395A JP 2166395 A JP2166395 A JP 2166395A JP H08215949 A JPH08215949 A JP H08215949A
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robot
positioning
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fine movement
movement mechanism
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JP2166395A
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English (en)
Inventor
Koichi Moriyama
耕一 森山
Makoto Minami
誠 南
Toshiyasu Fukuoka
俊康 福岡
Hisashi Osumi
久 大隅
Tamio Arai
民夫 新井
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1対の位置決めピンを有する部品の組付作業
をロボットを用いて行う自動組付装置において、これ
を、ロボットの慣性重量が過大とならずかつに汎用性に
優れたものとする。 【構成】 各々微動機構18A、18Bを有するロボッ
トを2台用い、これら両ロボット12A、12Bの微動
機構制御装置を協調制御させることにより、両ロボット
12A、12Bのハンド16A、16Bに把持された部
品2の各位置決めピン2a、2bを、組付対象物4の各
挿入穴4a、4bに対して位置合わせする微調整を行
う。これにより、各ロボット12A、12Bの微動機構
18A、18Bに要求される運動を比較的単純なものと
して、各微動機構18A、18Bの比較的小型軽量化を
図り、かつその駆動制御を比較的単純なものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ロボットを用いた部
品の自動組付装置、特に、1対の位置決め部を有する部
品を、これら1対の位置決め部に対応する1対の被位置
決め部を有する組付対象物に、各位置決め部と各被位置
決め部とを位置合わせした状態で組み付ける自動組付装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】部品の組付作業においては、一般に、部
品の位置決め部と組付対象物の被位置決め部とを位置合
わせした状態で両者を組み付ける作業が行われるが、近
年この組付作業は産業用のロボットを用いて行われるよ
うになってきている。このように部品組付作業をロボッ
トを用いて行おうとする場合には、部品および組付対象
物間の位置・姿勢の誤差のみならず、部品および組付対
象物自体の製作誤差をも考慮に入れて、部品の位置決め
部と組付対象物の被位置決め部とを位置合わせし得るよ
うにすることが肝要である。
【0003】このため従来、ロボットを用いた自動組付
装置として、例えば特開平5−200638号公報に開
示されているように、ロボット本体とその先端に取り付
けられたハンドとの間にこれらを相対微動可能に連結す
る微動機構(エンドエフェクタ)を設け、この微動機構
を適宜駆動することにより、部品を把持したハンドの位
置・姿勢を微調整し得るようにしたものが提案されてい
る。
【0004】ところで、部品が長尺物あるいは重量物で
ある場合等には、これを組付対象物の所定位置に正確に
取り付けることができるようにするため、該部品の2箇
所に位置決め部が設けられること(同時に組付対象物に
は2箇所に被位置決め部が設けられること)が多い。
【0005】このように1対の位置決め部を有する部品
の組付作業をロボットを用いて行う場合には、各位置決
め部について位置合わせのための微調整を行う必要があ
るが、この微調整を1つの微動機構で行おうとすると、
該微動機構に対して極めて複雑な運動をさせることが必
要となり、微動機構の複雑化・大型化を招き、またその
駆動制御も極めて複雑なものとなる。
【0006】これに対し、各位置決め部に対応させて微
動機構も2つ設けるようにすれば、各微動機構の複雑化
・大型化を回避することができ、またその駆動制御も比
較的簡易なものとすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに微動機構を2つもロボット本体の先端に設けるよう
にした場合には、微動機構の合計重量はかなり大きなも
のとなるので、ロボットの慣性重量が大きくなってしま
いロボットの制御が行いにくくなる、という問題があ
る。また、微動機構が2つあるロボットは汎用性に乏し
い、という問題もある。
【0008】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、1対の位置決め部を有する部品の組
付作業をロボットを用いて行う自動組付装置において、
ロボットの慣性重量が過大とならずかつに汎用性に優れ
た自動組付装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、各々微動機
構を有するロボットを2台用いてこれらを協調制御する
ようにすることにより、上記目的達成を図るようにした
ものである。
【0010】すなわち、請求項1に記載したように、ロ
ボットを用いて、1対の位置決め部を有する部品を、前
記1対の位置決め部に対応する1対の被位置決め部を有
する組付対象物に、前記各位置決め部と前記各被位置決
め部とを位置合わせした状態で組み付ける、部品の自動
組付装置であって、ロボット本体と、このロボット本体
の先端に取り付けられたハンドと、このハンドと前記ロ
ボット本体との間に介設されるとともにこれらを相対微
動可能に連結する微動機構と、この微動機構を駆動制御
する駆動制御手段と、を各々備えたロボットが2台設け
られ、これら各ロボットの前記駆動制御手段が、該ロボ
ットの前記ハンドと他方のロボットの前記ハンドとによ
って把持された前記部品の前記各位置決め部を前記組付
対象物の前記各被位置決め部に対して位置合わせするよ
う、該ロボットの前記微動機構を前記他方のロボットの
前記駆動制御手段と協調して駆動制御するように構成さ
れている、ことを特徴とするものである。
【0011】上記「位置決め部」および「被位置決め
部」は、典型的には、実施例に示すように「位置決めピ
ン」およびその「挿入穴」で構成されるが、もちろんこ
れに限定されるものではなく、互いに位置合わせ可能な
ものであれば種々の構成が採用可能である。
【0012】上記「相対微動可能」とは、ロボット本体
の駆動制御のみではその先端のハンドに把持された部品
の位置決め部と組付対象物の被位置決め部との間に位置
ずれが通常不可避的に生じるが、この位置ずれを矯正す
るのに必要な範囲でハンドをロボット本体に対して移動
させることができる、ことを意味するものである。
【0013】上記「各駆動制御手段による駆動制御」の
方法は、特定の構成に限定されるものではなく、例え
ば、請求項2に記載したように、1対の位置決め部を1
対の被位置決め部に対して同時に位置合わせするように
行う構成、あるいは、請求項3に記載したように、一方
の位置決め部を一方の被位置決め部に位置合わせした
後、他方の位置決め部を他方の被位置決め部に対して位
置合わせするように行う構成等が採用可能である。
【0014】
【発明の作用効果】1対の位置決め部を有する部品の組
付作業をロボットを用いて行う場合には、各位置決め部
について位置合わせのための微調整を行う必要がある
が、本願発明においては、各々微動機構を有するロボッ
トを2台用いてこれらを協調制御させることにより、ハ
ンドに把持された部品の各位置決め部を組付対象物の各
被位置決め部に対して位置合わせするようになっている
ので、各ロボットの微動機構に要求される運動は比較的
単純なものとなる。このため、各微動機構について比較
的小型軽量化を図りかつその駆動制御を比較的単純なも
のとした上で、上記各位置決め部の微調整を行うことが
できる。
【0015】したがって、本願発明によれば、1対の位
置決め部を有する部品の組付作業をロボットを用いて行
う自動組付装置において、これをロボットの慣性重量が
過大とならずかつ汎用性に優れたものとすることができ
る。
【0016】なお、位置決め部および被位置決め部が3
箇所以上にある場合にも、請求項4に記載したように、
位置決め部の数と同じ台数のロボットを用いてこれらを
協調制御するようにすれば、請求項1記載の発明と同様
の作用効果を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本願発明の
実施例について説明する。
【0018】図1は、本願発明に係る部品の自動組付装
置の第1実施例を示すシステム概要図である。
【0019】この自動組付装置10は、長尺板状の部品
2を組付対象物4に組み付けるための装置であって、同
様の構成を有する2台のロボット12A、12Bからな
っている。
【0020】上記部品2には、その長手方向に所定ピッ
チで1対の位置決めピン2a、2b(位置決め部)が設
けられており、一方、上記組付対象物4には、これら1
対の位置決めピン2a、2bに対応する1対の挿入穴4
a、4b(被位置決め部)が形成されている。そして、
上記自動組付装置10は、部品2の各位置決めピン2
a、2bと組付対象物4の各挿入穴4a、4bとを位置
合せした状態で、各位置決めピン2a、2bを各挿入穴
4a、4bへ挿入することにより、上記組付けを行うよ
うになっている。
【0021】上記自動組付装置10を構成する各ロボッ
ト12A、12Bは、ロボット本体14A、14Bと、
ハンド16A、16Bと、微動機構18A、18Bと、
駆動制御手段(図示せず)とを各々備えてなっている。
なお、以下の説明において、2台のロボット12A、1
2Bの区別をする必要がない場合には、「A」、「B」
の添字は省略する。
【0022】上記ロボット本体14は、市販の一般的な
垂直多関節または直交座標型の位置制御型ロボットの本
体部分である。
【0023】上記ハンド16は、把持機能を有する市販
のハンドであって、ロボット本体14の先端に取り付け
られており、部品2を左右両側から挟んで把持するよう
になっている。その際、ロボット12Aのハンド16A
は位置決めピン2aの近傍部位において、またロボット
12Bのハンド16Bは位置決めピン2bの近傍部位に
おいて、各々部品2を把持するようになっている。
【0024】上記微動機構18は、ロボット本体14と
ハンド16との間に介設されて両者を相対微動可能に連
結している。この微動機構18の具体的な構成について
は後述する。
【0025】上記駆動制御手段は、ハンド16A、16
Bにより部品2を把持した状態で該部品2を組付対象物
4に略正対する位置まで移動させる組付準備動作と、こ
の組付準備動作完了後の部品2が組付対象物4に対して
組付可能となるよう部品2の位置・姿勢を微調整する微
調整動作と、この微調整動作完了後の部品2を組付対象
物4に組み付ける組付動作と、について駆動制御を行い
得るようになっている。
【0026】これらのうち、組付準備動作はロボット本
体14およびハンド16を駆動制御することにより行わ
れ、微調整動作および組付動作は微動機構18を駆動制
御することにより行われるようになっており、また、こ
れら各駆動制御は、2台のロボット12A、12Bの駆
動制御手段が協調して行うようになっている。すなわ
ち、上記微調整動作に関しては、部品2の各位置決めピ
ン2a、2bを組付対象物4の各挿入穴4a、4bに対
して位置合わせするよう、各ロボット12A/12Bの
駆動制御手段が、該ロボット12A/12Bの微動機構
18A/18Bを他方のロボット12B/12Aの駆動
制御手段と協調して駆動制御することにより行われるよ
うになっている。
【0027】次に、微動機構18の微調整動作の必要微
動範囲について説明する。
【0028】図2は、上記組付準備動作が完了した時点
における、部品2と組付対象物4との相対的な位置・姿
勢の誤差および部品・組付対象物自体の製作誤差のう
ち、組付作業に影響する誤差を示した図である。
【0029】図示した誤差の内容を説明すると以下のと
おりである。なお、以下において、( )内の数値は、
現状の組立ラインで発生すると予測されている誤差の最
大値を示すものである。
【0030】ΔP →位置決めピン2a、2b間の寸
法誤差(±0.5mm) Δp →挿入穴4a、4b中心間の寸法誤差(±0.
5mm) ΔR1→位置決めピン2aの半径の寸法誤差(±0.
5mm) ΔR2→位置決めピン2bの半径の寸法誤差(±0.
5mm) Δr1→挿入穴4aの半径の寸法誤差(±0.5m
m) Δr2→挿入穴4bの半径の寸法誤差(±0.5m
m) ΔX →部品2と組付対象物4との間のX軸方向の相
対位置決め誤差(±2.9mm) ΔY →部品2と組付対象物4との間のY軸方向の相
対位置決め誤差(±2.9mm) Δφ →部品2と組付対象物4との間のZ軸回りの相
対回転誤差(±2°) 上記9つの誤差を修正するために必要な各微動機構18
の自由度について説明する。
【0031】各微動機構18に必要な自由度は、誤差修
正動作に必要な部品2の操りの自由度と同じである。し
たがって、上記9つの誤差は、部品2のXY平面上の並
進動作とZ軸回りの回転動作との組合せで修正すること
ができる。このほかに、図2の位置決めピン2aのみを
組付対象物4に接触させて、ピン挿入穴4aを探索する
といった動作を行う場合は、Y軸回りの回転動作とZ軸
方向の並進動作が必要になる。以上をまとめて、位置・
姿勢の誤差修正動作に必要な部品2の操りは、5自由度
以上となる。この様子を図3に示す。
【0032】よって、各微動機構18に必要な動作自由
度もX、Y、Z各軸方向の並進と、Y、Z各軸回りの回
転の5自由度以上となる。
【0033】ここで、部品2の組付対象物4に対する組
付方向を鉛直下向きに限定すると、Y、Z各軸回りの回
転動作は必ずしも能動的に動かす必要はない。この理由
を図4および5を用いて説明する。
【0034】図4は、Y軸回りの回転動作について示す
ものである。図示のように、部品2は、1対の微動機構
18A、18Bに連結されたハンド16A、16Bによ
り把持されている。この状態で部品2をY軸回りに回転
させるには、一方の微動機構のX、Y、Z各軸方向の並
進動作に応じて受動的に回転するY軸回りの関節があれ
ばよい。図5では、Z軸回りの回転動作について示して
いる。これもY軸回りの回転と同様に、一方の微動機構
のX、Y、Z各軸方向の並進動作とそれに応じて受動的
に回転するZ軸回りの回転関節があればよい。
【0035】以上から、微動機構18の構成としては、
X、Y、Z各軸方向の並進動作は能動的に動き、Y、Z
各軸回りの回転動作は受動的に動けばよいことがわか
る。
【0036】図6は、ロボット12(12A)の構成を
示すブロック図である。
【0037】図示のように、ロボット12の駆動制御手
段は、ロボット本体14の駆動制御を行うロボットコン
トローラ20と、ハンド16および微動機構18の駆動
制御を行う微動機構制御装置22とから構成されてい
る。これらロボットコントローラ20および微動機構制
御装置22間においては、インタロック信号の授受が行
われ、これにより上記両駆動制御の干渉防止を図るよう
になっている。また、微動機構制御装置22(22A)
は、他方のロボット12(12B)の微動機構制御装置
22(22B)とメモリでリンクされている。
【0038】微動機構18は、XYテーブル24と、Z
テーブル26と、Zスプリングユニット28と、XYス
プリングユニット30と、Y軸受動関節32と、Z軸受
動関節34とからなっている。これら構成要素をスケル
トンで示すと、図7のようになっている。
【0039】XYテーブル24は、X軸方向およびY軸
方向の並進動作を行う2軸直交テーブルで構成されてお
り、これら各テーブルはサーボモータおよび回転角検出
用エンコーダを内蔵している。このXYテーブル24
は、Xサーボドライバ36およびYサーボドライバ38
の駆動により能動的に動作するようになっている。この
XYテーブル24の具体的構成は、図8に示すようにな
っており、その主な仕様は、表1に示すとおりである。
【0040】
【表1】
【0041】Zテーブル26は、Z軸方向に上下するテ
ーブルであり、中空サーボモータおよび回転角検出用エ
ンコーダを内蔵している。このZテーブル26は、Zサ
ーボドライバ40の駆動により能動的に動作するように
なっている。
【0042】Zスプリングユニット28は微動機構18
に作用するZ軸方向の外力を検出するユニットであり、
機械的なバネおよびその変位を測定する変位センサを内
蔵している。そして、このユニット28の変位情報は微
動機構18の駆動制御に用いられるようになっている。
【0043】上記Zテーブル26およびZスプリングユ
ニット28の具体的構成は、図9に示すようになってお
り、その主な仕様は、表2に示すとおりである。
【0044】
【表2】
【0045】XYスプリングユニット30は微動機構1
8に作用するX軸方向およびY軸方向の外力を検出する
ユニットであり、機械的なバネおよびその変位を測定す
る変位センサを内蔵している。そして、このユニット3
0の変位情報は微動機構18の駆動制御に用いられるよ
うになっている。このXYスプリングユニット30の具
体的構成は、図10に示すようになっており、その主な
仕様は、表3に示すとおりである。
【0046】
【表3】
【0047】Y軸受動関節32はY軸回りの回転をつく
るための受動関節であり、Z軸受動関節34はZ軸回り
の回転をつくるための受動関節である。これら各受動関
節32、34は、微動機構18に作用する外力を利用し
て回転変位をつくるようになっている。また、これら各
受動関節32、34は、関節のブレーキおよび変位角を
検出するエンコーダを内蔵している。これらY軸受動関
節32およびZ軸受動関節34の具体的構成は、図11
に示すようになっており、その主な仕様は、表4に示す
とおりである。
【0048】
【表4】
【0049】微動機構制御装置22は、各サーボドライ
バ36、38、40および各受動関節32、34から入
力されるエンコーダ信号ならびに各スプリングユニット
28、30から入力される変位信号に基づいて、各サー
ボドライバ36、38、40に対して各テーブル24、
26を駆動するための指令電圧を出力するとともに、各
受動関節32、34に対してブレーキON/OFF信号
を出力するようになっている。さらに、微動機構制御装
置22は、ハンド16を開閉させるための駆動信号の出
力をも行うようになっている。
【0050】上記構成により、微動機構18における
X、Y、Z各軸方向の並進動作は能動的に行われ、Y、
Z各軸回りの回転動作は受動的に行われることとなる。
【0051】次に、微動機構18の微調整動作における
位置合わせ探索アルゴリズムについて説明する。
【0052】微調整動作は、基本的に次の2段階に分け
て行われるようになっている。これを考えるものとす
る。図12を用いて説明する。
【0053】第1段階:図12中の位置決めピン2a〜
挿入穴4aの位置合わせ探索 第2段階:図12中の位置決めピン2b〜挿入穴4bの
位置合わせ探索 第1段階の位置合わせ探索は、公知の位置合わせ方法を
用いる。すなわち、図13に示すように、図12の状態
から部品2をY軸回りに回転させて位置決めピン2aを
組付対象物4に接触させた後、挿入穴2b付近を渦巻状
に外側へ移動させて探索を行う。
【0054】第2段階の位置合わせ探索は、図14に示
すように、位置決めピン2aを穴4a内で移動させなが
ら位置決めピン2b側を円弧運動させて探索を行う。そ
の際、位置決めピン2aを挿入穴4a内で移動させる理
由は、図15に示すように、部品2、組付対象物4の製
作誤差などから、位置決めピン2aの中心と挿入穴4a
の中心とを一致させても、位置決めピン2bは必ずしも
挿入穴4bに挿入できるとは限らないからである。
【0055】図14において、位置決めピン2aを動か
す領域の基本的な形状(基本探索領域)を図16に示
す。また、この基本探索領域に対応する位置決めピン2
bの探索領域を図17に示す。
【0056】図16におけるαおよびβは、次の各式 α=(ΔP+Δp+ΔR−r+R)+Δr β=(ΔP+Δp+ΔR−r+R)+Δr によって算出される値である。
【0057】上記各式で使用した記号の内容を示すと以
下のとおりである。
【0058】 ΔP:位置決めピン2a、2b間の寸法誤差 Δp:挿入穴4a、4b中心間の寸法誤差 ΔR:位置決めピン2a、2bの半径の寸法誤差の最大
値 Δr:挿入穴4a、4bの半径の寸法誤差の最大値 Δφ:部品2と組付対象物4との間のZ軸回りの相対回
転角度誤差 R :位置決めピン2a、2bの設計上の半径 r :挿入穴4a、4bの設計上の半径 P:位置決めピン2a、2b間、挿入穴4a、4b間の
設計上の距離 次に、微動機構制御装置22によって行われる微動機構
18の微調整動作を、図18のフローチャートに従って
説明する。
【0059】図示のように、微調整動作は、微動機構1
8Aの微動機構制御装置22A(「1号機」とする)
と、微動機構18Bの微動機構制御装置22B(「2号
機」とする)とが協調して行うようになっている。そし
て、この微調整動作は、大きく分けてステップ1(部品
の降下)とステップ2(接触検出)とステップ3(位置
合わせ探索)とからなっている。なお、各ステップ毎、
そのときの微動機構18の様子を右側に示したが、これ
らの図では、簡単のためそのステップの動作に関係しな
い微動機構18の構成要素は省略した。
【0060】<ステップ1(部品の降下)>まず、1号
機22Aは、部品降下開始信号を2号機22Bに送信し
た後、部品を降下させる。一方、2号機22Bは、1号
機22Aから部品降下開始信号を受けた後、部品を降下
させる。
【0061】<ステップ2(接触検出)>次に、1号機
22Aは、上記部品降下の際、位置決めピン2aと組付
対象物4との接触を監視(スプリングユニットの変位を
監視)し、接触が検出されると、位置決めピン2aと組
付対象物4との接触が完了したとして、位置決めピン2
aの接触完了信号を2号機22Bに送信した後、2号機
22Bからの信号の受信待ちとする。一方、2号機22
Bは、上記部品降下の際、位置決めピン2bと組付対象
物4との接触を監視(スプリングユニットの変位を監
視)し、接触が検出されると、位置決めピン2bと組付
対象物4との接触が完了したとして、1号機22Aから
の上記信号を受けた後、位置決めピン2bの接触完了信
号を1号機22Aに送信する。
【0062】<ステップ3(位置合わせ探索)>次に、
1号機22A、2号機22B共に、後述する探索方法
、、のうちいずれかの方法を用いて位置合わせ探
索を行うが、その際、微動機構18Aおよび微動機構1
8Bの動作状態(各関節の変位、スプリングユニットの
変位)について相互に通信を行う。そして、上記位置合
わせ探索により位置合わせが完了すると、1号機22A
は、位置合わせ完了信号を2号機22Bに送信した後、
2号機22Bからの信号の受信待ちとし、2号機22B
は、1号機22Aからの信号を受けた後、位置合わせ完
了信号を1号機22Aに送信する。
【0063】次に、具体的な位置合わせ探索方法、
、について述べる。
【0064】<方法:2箇所同時に位置合わせ探索す
る方法>図16に、位置決めピン2aの基本探索領域を
示したが、この領域を決める誤差の中にはXY平面での
位置決め誤差ΔX、ΔYが含まれていない。そこで、こ
の方法では図16の探索領域にΔX、ΔYを足したもの
を探索領域とする。この様子を図19に示す。また、こ
の位置決めピン2aの探索領域に対応する位置決めピン
2bの探索領域を図20に示す。
【0065】図21は、方法を用いた位置合わせ探索
を示すフローチャートである。
【0066】まず、1号機22Aは、探索開始信号を2
号機22Bに送信した後、探索領域内での移動を開始す
る。その際、微動機構18Aの動作状態(X、Y、Zテ
ーブル、回転関節の変位など)を2号機22Bに送信す
る。そしてスプリングユニットの変位を監視し、これに
より挿入穴4aが検出されると、探索を一時停止して挿
入穴4aの検出確認信号を2号機22Bに送信した後、
2号機22Bからの信号待ちの状態とする。そして、2
号機22Bから挿入穴4bの検出信号を受信した後、探
索を終了する。
【0067】一方、2号機22Bは、1号機22Aから
探索開始信号を受けた後、探索領域内での移動を開始す
る。その際、1号機22Aからの信号を割込み機能を使
用して受信する(破線で囲んだ部分)。上記探索領域内
での移動中に微動機構18Aの動作状態を受信すると、
部品2に一定以上の力が作用しないようにX、Y、Zテ
ーブルを操作するとともに、スプリングユニットの変位
を監視する。そして、挿入穴4bが検出されると、1号
機22Aからの挿入穴4aの検出確認信号の受信を待っ
て、挿入穴4bの検出信号を1号機22Aに送信した
後、探索を終了する。
【0068】<方法:挿入穴4a、挿入穴4bの順で
位置合わせ探索する方法、その1>図22に示すよう
に、方法では、位置決めピン2bを一旦組付対象物4
から離し、位置決めピン2aと組付対象物4とだけを接
触させた状態とする。そして、この状態でまず挿入穴4
aの探索・検出を行う。位置決めピン2aの探索範囲は
図19と同様である。次に、位置決めピン2aと挿入穴
4aとの中心を一致させた後、位置決めピン2bを組付
対象物4に接触させ、挿入穴4bの探索・検出を行う。
なお、挿入穴4bを探索するときの位置決めピン2aお
よび2bの移動範囲は図17の場合と同様である。
【0069】挿入穴4aの中心を検出する方法の具体例
としては、図23に示す中心検出方法1あるいは図24
に示す中心検出方法2を用いることができる。方法を
用いた位置合わせ探索について説明する前に、これら各
中心検出方法について説明する。
【0070】(中心検出方法1)図23(a)は、中心
検出方法1のフローチャートであり、図23(b)は、
このフローチャート中のステップ1〜6における位置決
めピン2aの移動の様子を示す図である。
【0071】これらの図に示すように、まず挿入穴4a
が検出された位置から位置決めピン2aをXプラス方向
へ移動させる(ステップ1)。このときスプリングユニ
ットの変位を監視し、これにより挿入穴4aのエッジが
検出されたら、今度は位置決めピン2aをXマイナス方
向へ移動させる(ステップ2)。このときスプリングユ
ニットの変位を監視し、これにより、挿入穴4aのエッ
ジが検出されたらX方向の中点を算出し、この算出され
た中点に位置決めピン2aを移動させる(ステップ
3)。
【0072】次に、この中点位置から位置決めピン2a
をYプラス方向へ移動させる(ステップ4)。このとき
スプリングユニットの変位を監視し、これにより、挿入
穴4aのエッジが検出されたら、今度は位置決めピン2
aをYマイナス方向へ移動させる(ステップ5)。この
ときスプリングユニットの変位を監視し、これにより挿
入穴4aのエッジが検出されたらY方向の中点を算出す
る。この算出された中点が挿入穴4aの中心点となる。
そこで、この中心点に位置決めピン2aを移動させる
(ステップ6)。
【0073】(中心検出方法2)図24(a)は、中心
検出方法2のフローチャートであり、図24(b)は、
このフローチャート中のステップ1〜4における位置決
めピン2aの移動の様子を示す図である。
【0074】これらの図に示すように、まず挿入穴4a
が検出された位置から位置決めピン2aをXプラス方向
へ移動させる(ステップ1)。このときスプリングユニ
ットの変位を監視し、これにより、挿入穴4aのエッジ
が検出されたら、一定角度で方向転換して位置決めピン
2aを移動させる(ステップ2)。このときスプリング
ユニットの変位を監視し、これにより、挿入穴4aのエ
ッジが検出されたら、再度一定角度で方向転換して位置
決めピン2aを移動させる(ステップ3)。このときス
プリングユニットの変位を監視し、これにより、挿入穴
4aのエッジが検出されたら、これまでに検出した3つ
のエッジで形成される三角形の外心を算出する。この算
出された外心が挿入穴4aの中心点となる。そこで、こ
の中心点に位置決めピン2aを移動させる(ステップ
4)。
【0075】図25は、方法を用いた位置合わせ探索
を示すフローチャートである。
【0076】まず、1号機22Aは、探索開始信号を2
号機22Bに送信する。2号機22Bは、この探索開始
信号を受けると、位置決めピン2bを組付対象物4から
離し、その動作が完了すると、動作完了信号を1号機2
2Aに送信する。1号機22Aは、この動作完了信号を
受けると探索領域内での移動を開始する。その際、1号
機22Aは、微動機構18Aの動作状態(X、Y、Zテ
ーブル、回転関節の変位など)を2号機22Bに送信す
る。2号機22Bは、この動作状態信号を受けると、部
品2に一定以上の力が作用しないようにX、Y、Zテー
ブルを操作する。そして1号機22Aは、スプリングユ
ニットの変位を監視し、これにより挿入穴4aが検出さ
れると、挿入穴4aの中心検出動作を上記中心検出方法
1または2を用いて行い、これが検出されると、挿入穴
4aの中心検出信号を2号機22Bに送信した後、2号
機22Bからの信号待ちの状態とする。
【0077】一方、2号機22Bは、1号機22Aから
の挿入穴4aの中心検出信号の受信状態の確認を行い、
その受信が確認されると、位置決めピン2bを組付対象
物4に再度接触させ、この接触動作の完了信号を1号機
22Aに送信した後、挿入穴4bの探索動作を開始す
る。その際、2号機22Bは、微動機構18Bの動作状
態(X、Y、Zテーブル、回転関節の変位など)を1号
機22Aに送信する。1号機22Aは、この動作状態信
号を受けると、部品2に一定以上の力が作用しないよう
にX、Y、Zテーブルを操作する。そして2号機22B
は、スプリングユニットの変位を監視し、これにより挿
入穴4bが検出されると、挿入穴4bの検出信号を1号
機22Aに送信した後、探索を終了する。一方、1号機
22Aは、2号機22Bからの挿入穴4bの検出信号の
受信状態の確認を行い、その受信が確認されると、探索
を終了する。
【0078】<方法:挿入穴4a、挿入穴4bの順で
位置合わせ探索する方法、その2>この方法は、上記
方法に対して、挿入穴4aを検出後その中心位置を求
めずに挿入穴4bの探索・検出を行う方法である。探索
開始時の部品2および微動機構18A、18Bの状態
は、方法と同様である。
【0079】方法では、挿入穴4aの中心位置を検出
しないため、挿入穴4aの探索領域は図26に示すよう
になる。この領域は、図16に示した位置決めピン2a
の基本探索領域を包含する最小の円になる。
【0080】図27は、方法を用いた位置合わせ探索
を示すフローチャートである。
【0081】まず、1号機22Aは、探索開始信号を2
号機22Bに送信する。2号機22Bは、この探索開始
信号を受けると、位置決めピン2bを組付対象物4から
離し、その動作が完了すると、動作完了信号を1号機2
2Aに送信する。1号機22Aは、この動作完了信号を
受けると探索領域内での移動を開始する。その際、1号
機22Aは、微動機構18Aの動作状態(X、Y、Zテ
ーブル、回転関節の変位など)を2号機22Bに送信す
る。2号機22Bは、この動作状態信号を受けると、部
品2に一定以上の力が作用しないようにX、Y、Zテー
ブルを操作する。そして1号機22Aは、スプリングユ
ニットの変位を監視し、これにより挿入穴4aが検出さ
れると、挿入穴4aの検出信号を2号機22Bに送信し
た後、2号機22Bからの信号待ちの状態とする。
【0082】一方、2号機22Bは、1号機22Aから
の挿入穴4aの検出信号の受信状態の確認を行い、その
受信が確認されると、位置決めピン2bを組付対象物4
に再度接触させ、この接触動作の完了信号を1号機22
Aに送信した後、挿入穴4bの探索動作を開始する。そ
の際、2号機22Bは、微動機構18Bの動作状態
(X、Y、Zテーブル、回転関節の変位など)を1号機
22Aに送信する。1号機22Aは、この動作状態信号
を受けると、部品2に一定以上の力が作用しないように
X、Y、Zテーブルを操作する。そして2号機22B
は、スプリングユニットの変位を監視し、これにより挿
入穴4bが検出されると、挿入穴4bの検出信号を1号
機22Aに送信した後、探索を終了する。一方、1号機
22Aは、2号機22Bからの挿入穴4bの検出信号の
受信状態の確認を行い、その受信が確認されると、探索
を終了する。
【0083】上記各位置合わせ探索方法、、にお
いて、挿入穴4bの探索動作の際の位置決めピン2bの
探索軌道の具体例としては、図28に(1)〜(4)に
示すようなものが採用可能である。
【0084】上記各探索軌道(1)〜(4)は、いずれ
も、位置決めピン2bの探索領域に外接する短冊状領域
内に設定された軌道であって、探索軌道(1)、(2)
は、位置決めピン2aを中心とする円弧上を折返し探索
する軌道であり、探索軌道(3)は探索領域中心を探索
後、領域全体を探索する軌道であり、探索軌道(4)は
乱数を用いたランダムな軌道である。これらのうち、探
索軌道(1)、(2)を採用すれば、全軌道距離を短く
することができるので、最長探索時間を短くすることが
できる。また、探索軌道(3)を採用すれば、まず挿入
穴4bの中心が存在する確率の高い所から探索を行い、
その後、探索領域の全体を探索することになるので、平
均探索時間を短くすることができる。特に、短冊状領域
がX軸方向に幅広い場合には、探索軌道(1)、(2)
では折返し回数が多くなるので、探索軌道(3)の採用
が有利である。
【0085】以上詳述したように、1対の位置決めピン
2a、2bを有する部品2を、これら位置決めピン2
a、2bに対応する1対の挿入穴4a、4bを有する組
付対象物4に組み付ける作業をロボットを用いて行う場
合には、各位置決めピン2a、2bと各挿入穴4a、4
bとの位置合わせのための微調整を行う必要があるが、
本実施例においては、各々微動機構18A、18Bを有
するロボットを2台用い、両ロボット12A、12Bの
微動機構制御装置22A、22Bを協調制御させること
により、両ロボット12A、12Bのハンド16A、1
6Bに把持された部品2の各位置決めピン2a、2b
を、組付対象物4の各挿入穴4a、4bに対して位置合
わせするようになっているので、各ロボット12A、1
2Bの微動機構18A、18Bに要求される運動は比較
的単純なものとなる。このため、各微動機構18A、1
8Bについて比較的小型軽量化を図り、かつその駆動制
御を比較的単純なものとした上で、上記微調整を行うこ
とができる。
【0086】したがって、本実施例によれば、1対の位
置決めピン2a、2bを有する部品2の組付作業をロボ
ットを用いて行う自動組付装置において、これをロボッ
トの慣性重量が過大とならずかつ汎用性に優れたものと
することができる。
【0087】なお、上記実施例においては、位置決めピ
ンが2箇所にある部品の組付けを行う自動組付装置につ
いて説明したが、位置決めピンが3箇所以上にある部品
の組付けを行う自動組付装置についても、位置決めピン
の数と同じ台数のロボットを用いてこれらを協調制御す
るようにすれば、上記実施例と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る部品の自動組付装置の一実施例
を示すシステム概要図
【図2】上記実施例の組付作業に影響する誤差を説明す
るための図
【図3】上位実施例の微動機構の微調整に必要な自由度
を説明するための図
【図4】上記実施例の組付作業におけるY軸回りの回転
動作を示す図
【図5】上記実施例の組付作業におけるZ軸回りの回転
動作を示す図
【図6】上位実施例のロボットの構成を示すブロック図
【図7】上記微動機構の構成要素をスケルトンで示す図
【図8】上記微動機構のXYテーブルの具体的構成を示
す図
【図9】上記微動機構のZテーブルおよびZスプリング
ユニットの具体的構成を示す図
【図10】上記微動機構のXYスプリングユニットの具
体的構成を示す図
【図11】上記微動機構のY軸受動関節およびZ軸受動
関節の具体的構成を示す図
【図12】上記微動機構を用いた微調整動作を説明する
ための図
【図13】上記微調整動作の第1段階の位置合わせ探索
の様子を示す図
【図14】上記微調整動作の第2段階の位置合わせ探索
の様子を示す図
【図15】上記第2段階の位置合わせ探索において位置
決めピン2aを挿入穴4a内で移動させる理由を示す図
【図16】上記第2段階の位置合わせ探索における位置
決めピン2aの基本探索領域を示す図
【図17】上記基本探索領域に対応する位置決めピン2
bの探索領域を示す図
【図18】上記微調整動作の概要を示すフローチャート
【図19】上記第2段階の位置合わせ探索における位置
決めピン2aの実際の探索領域を示す図
【図20】上記実際の探索領域に対応する位置決めピン
2bの探索領域を示す図
【図21】上記微調整動作における位置合わせ探索方法
を示すフローチャート
【図22】上記微調整動作における位置合わせ探索方法
の様子を示す図
【図23】上記位置合わせ探索方法における中心検出
方法1を示すフローチャートおよび説明図
【図24】上記位置合わせ探索方法における中心検出
方法2を示すフローチャートおよび説明図
【図25】上記位置合わせ探索方法を示すフローチャ
ート
【図26】上記微調整動作における位置合わせ探索方法
の位置決めピン2aの探索領域を示す図
【図27】上記位置合わせ探索方法を示すフローチャ
ート
【図28】上記各位置合わせ探索方法、、におけ
る位置決めピン2bの探索軌道の具体例を示す図
【符号の説明】
2 部品 2a、2b 位置決めピン(位置決め部) 4 組付対象物 4a、4b 挿入穴(被位置決め部) 10 自動組付装置 12A、12B ロボット 14A、14B ロボット本体 16A、16B ハンド 18A、18B 微動機構 20A、12B ロボットコントローラ 22A、22B 微動機構制御装置 24 XYテーブル 26 Zテーブル 28 Zスプリングユニット 30 XYスプリングユニット 32 Y軸受動関節 34 Z軸受動関節 36 Xサーボドライバ 38 Yサーボドライバ 40 Zサーボドライバ
フロントページの続き (72)発明者 大隅 久 東京都文京区春日1丁目13番27号 中央大 学理工学部精密機械工学科 (72)発明者 新井 民夫 東京都文京区本郷7丁目3番1号 東京大 学工学部精密機械工学科

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットを用いて、1対の位置決め部を
    有する部品を、前記1対の位置決め部に対応する1対の
    被位置決め部を有する組付対象物に、前記各位置決め部
    と前記各被位置決め部とを位置合わせした状態で組み付
    ける、部品の自動組付装置であって、 ロボット本体と、このロボット本体の先端に取り付けら
    れたハンドと、このハンドと前記ロボット本体との間に
    介設されるとともにこれらを相対微動可能に連結する微
    動機構と、この微動機構を駆動制御する駆動制御手段
    と、を各々備えたロボットが2台設けられ、 これら各ロボットの前記駆動制御手段が、該ロボットの
    前記ハンドと他方のロボットの前記ハンドとによって把
    持された前記部品の前記各位置決め部を前記組付対象物
    の前記各被位置決め部に対して位置合わせするよう、該
    ロボットの前記微動機構を前記他方のロボットの前記駆
    動制御手段と協調して駆動制御するように構成されてい
    る、ことを特徴とする部品の自動組付装置。
  2. 【請求項2】 前記各駆動制御手段による前記駆動制御
    が、前記1対の位置決め部を前記1対の被位置決め部に
    対して同時に位置合わせするように行われる構成とされ
    ている、ことを特徴とする請求項1記載の部品の自動組
    付装置。
  3. 【請求項3】 前記各駆動制御手段による前記駆動制御
    が、一方の前記位置決め部を一方の前記被位置決め部に
    位置合わせした後、他方の前記位置決め部を他方の前記
    被位置決め部に対して位置合わせするように行われる構
    成とされている、ことを特徴とする請求項1記載の部品
    の自動組付装置。
  4. 【請求項4】 ロボットを用いて、複数の位置決め部を
    有する部品を、前記複数の位置決め部に対応する複数の
    被位置決め部を有する組付対象物に、前記各位置決め部
    と前記各被位置決め部とを位置合わせした状態で組み付
    ける、部品の自動組付装置であって、 ロボット本体と、このロボット本体の先端に取り付けら
    れたハンドと、このハンドと前記ロボット本体との間に
    介設されるとともにこれらを相対微動可能に連結する微
    動機構と、この微動機構を駆動制御する駆動制御手段
    と、を各々備えたロボットが、前記位置決め部の数と同
    じ台数設けられ、 これら各ロボットの前記駆動制御手段が、該ロボットの
    前記ハンドと他のロボットの前記ハンドとによって把持
    された前記部品の前記各位置決め部を前記組付対象物の
    前記各被位置決め部に対して位置合わせするよう、該ロ
    ボットの前記微動機構を前記他のロボットの前記駆動制
    御手段と協調して駆動制御するように構成されている、
    ことを特徴とする部品の自動組付装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013122166A1 (ja) * 2012-02-15 2013-08-22 日立建機株式会社 双腕型作業機械
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