JPH068378Y2 - 調節弁の自封方式金属ガスケット - Google Patents
調節弁の自封方式金属ガスケットInfo
- Publication number
- JPH068378Y2 JPH068378Y2 JP1988076448U JP7644888U JPH068378Y2 JP H068378 Y2 JPH068378 Y2 JP H068378Y2 JP 1988076448 U JP1988076448 U JP 1988076448U JP 7644888 U JP7644888 U JP 7644888U JP H068378 Y2 JPH068378 Y2 JP H068378Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- casing
- metal gasket
- self
- valve chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Valves (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は調節弁の自封方式金属ガスケットに関する。
[従来の技術] 調節弁の弁室を封止する方式として、ガスケットを弁室
内圧力の作用により被封止部材に対し圧縮する自封方式
がある。
内圧力の作用により被封止部材に対し圧縮する自封方式
がある。
この自封方式は、例えばケーシングと弁蓋との間にクサ
ビ型断面状のガスケットを装着し、弁室内圧力により弁
蓋を浮上させることによりガスケットをケーシング内面
(被封止部材)に対し圧縮し、ガスケットに生ずる圧縮
応力を増加させることにて密封性能を向上させるもので
ある。したがって、密封性能は弁室内の圧力が高ければ
それだけ良好となり、特に高圧用途にて良好である。
ビ型断面状のガスケットを装着し、弁室内圧力により弁
蓋を浮上させることによりガスケットをケーシング内面
(被封止部材)に対し圧縮し、ガスケットに生ずる圧縮
応力を増加させることにて密封性能を向上させるもので
ある。したがって、密封性能は弁室内の圧力が高ければ
それだけ良好となり、特に高圧用途にて良好である。
自封方式のガスケットとしては、石綿、膨張黒鉛等の
ソフト系ガスケットと、軟鉄のような低炭素合金や硬
度の低い低合金高抗張力鋼等の金属ガスケットを用いる
場合とがあり、これらは使用条件等により使い分けられ
ている。
ソフト系ガスケットと、軟鉄のような低炭素合金や硬
度の低い低合金高抗張力鋼等の金属ガスケットを用いる
場合とがあり、これらは使用条件等により使い分けられ
ている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、ソフト系ガスケットにあっては、弁室内圧力
の変動がくり返される場合、負荷開始の低圧時に十分な
自封効果が得られず、初期リークを生ずる。
の変動がくり返される場合、負荷開始の低圧時に十分な
自封効果が得られず、初期リークを生ずる。
これに対し、金属ガスケットは、これに圧接することと
なる弁蓋等の上下変動が少なく、また被封止部材との圧
縮応力を高めることができ、良好な自封性能を確保でき
る。
なる弁蓋等の上下変動が少なく、また被封止部材との圧
縮応力を高めることができ、良好な自封性能を確保でき
る。
しかしながら、金属ガスケットにあっては、これが相対
する被封止部材も弁蓋、ケーシング等、金属からなるも
のであるため、一定の高温使用条件下で被封止部材との
間に焼付をおこす懸念がある。
する被封止部材も弁蓋、ケーシング等、金属からなるも
のであるため、一定の高温使用条件下で被封止部材との
間に焼付をおこす懸念がある。
また、金属ガスケットにあっては、弁の分解点検時に被
封止部材の相接する面に縦傷等を与え易く、またそのよ
うな縦傷を埋めるような変形もできずリークを生ずる。
したがって、金属ガスケットに相対する弁蓋、ケーシン
グ等の金属ガスケットと相接する面は、常に良好な表面
粗度に維持する必要があり、弁の分解点検時等に生じた
傷については適当な手入れにてこれを修復する必要があ
る。
封止部材の相接する面に縦傷等を与え易く、またそのよ
うな縦傷を埋めるような変形もできずリークを生ずる。
したがって、金属ガスケットに相対する弁蓋、ケーシン
グ等の金属ガスケットと相接する面は、常に良好な表面
粗度に維持する必要があり、弁の分解点検時等に生じた
傷については適当な手入れにてこれを修復する必要があ
る。
本考案は、金属ガスケットのメリットを損なうことな
く、高温使用時の焼付を防止し、弁分解時に被封止部分
としてのケーシングの相接する面を傷つけることなく、
また微細な傷に対して良好な自封性能を確保することを
目的とする。
く、高温使用時の焼付を防止し、弁分解時に被封止部分
としてのケーシングの相接する面を傷つけることなく、
また微細な傷に対して良好な自封性能を確保することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、入口流路および出口流路ならびに弁室を備え
るケーシングと、ケーシングの弁室内に形成される弁座
と、ケーシングに支持されケーシングの弁室内を弁座に
対して接離する方向に移動可能とされる弁体とを有して
なる調節弁の自封方式金属ガスケットにおいて、弁室の
封止部に装着され、弁室内圧力の作用によりケーシング
に対し圧縮される金属ガスケット本体と、金属ガスケッ
ト本体のケーシングに相対する表面に圧縮成形状態で設
けられる膨張黒鉛と、を有してなるようにしたものであ
る。
るケーシングと、ケーシングの弁室内に形成される弁座
と、ケーシングに支持されケーシングの弁室内を弁座に
対して接離する方向に移動可能とされる弁体とを有して
なる調節弁の自封方式金属ガスケットにおいて、弁室の
封止部に装着され、弁室内圧力の作用によりケーシング
に対し圧縮される金属ガスケット本体と、金属ガスケッ
ト本体のケーシングに相対する表面に圧縮成形状態で設
けられる膨張黒鉛と、を有してなるようにしたものであ
る。
[作用] 本考案の自封方式金属ガスケットは以下の如く動作す
る。
る。
弁室の封止部に装着された金属ガスケット本体は、弁室
内圧力により被封止部材としてのケーシングに対し圧縮
される。これにより、金属ガスケット本体に設けられて
いる膨張黒鉛がケーシングに圧縮されてこれに密着し、
自封性能を確保する。
内圧力により被封止部材としてのケーシングに対し圧縮
される。これにより、金属ガスケット本体に設けられて
いる膨張黒鉛がケーシングに圧縮されてこれに密着し、
自封性能を確保する。
ここで、膨張黒鉛は圧縮成形状態で設けられているか
ら、弁室の封止部への装着時に、ケーシングとこすれ
合う等によってもくずれることがない。また、弁室内
圧力が作用した時の微小ひずみを低く抑えることができ
る。
ら、弁室の封止部への装着時に、ケーシングとこすれ
合う等によってもくずれることがない。また、弁室内
圧力が作用した時の微小ひずみを低く抑えることができ
る。
したがって、本考案によれば、以下の作用がある。
ガスケット本体が金属からなるため、これに圧接する
こととなる弁蓋等の上下変動が少なく、またケーシング
との圧縮応力を高めることができ、金属ガスケットに特
有な良好な自封性能を確保できる。
こととなる弁蓋等の上下変動が少なく、またケーシング
との圧縮応力を高めることができ、金属ガスケットに特
有な良好な自封性能を確保できる。
ケーシングに相対する部分を膨張黒鉛にて構成したか
ら、高温使用時の焼付を防止できる。
ら、高温使用時の焼付を防止できる。
膨張黒鉛は良好な柔軟性を有しているから、弁分解時
にケーシングの相接する面を傷つけることがない。
にケーシングの相接する面を傷つけることがない。
膨張黒鉛は良好な弾力性を有しているから、ケーシン
グの表面の微細な傷に対してその弾力性により良好な自
封性能を確保できる。
グの表面の微細な傷に対してその弾力性により良好な自
封性能を確保できる。
[実施例] 第1図は本考案の第1実施例が適用されてなる調節弁の
要部を示す断面図、第2図は第1実施例を示す断面図、
第3図は第2実施例を示す断面図、第4図は第3実施例
を示す断面図、第5図は金属ガスケットの応力分布を示
す模式図、第6図は調節弁の一例を示す断面図である。
要部を示す断面図、第2図は第1実施例を示す断面図、
第3図は第2実施例を示す断面図、第4図は第3実施例
を示す断面図、第5図は金属ガスケットの応力分布を示
す模式図、第6図は調節弁の一例を示す断面図である。
高温・高圧調節弁10のケーシング11には、例えば水
平方向と鉛直方向の相互に直交する入口流路12および
出口流路13が形成されるとともに、入口流路12と出
口流路13との交差部に弁室14が形成されている。ケ
ーシング11の弁室14には、弁座15がケーシング1
1に螺合されるロックナット16による固定下で一体化
されている。なお、15Aは弁座シート部であり、ロッ
クナット16の上端面の周方向等配位置には螺動工具が
係合可能とされる係合凹部17が形成されている。
平方向と鉛直方向の相互に直交する入口流路12および
出口流路13が形成されるとともに、入口流路12と出
口流路13との交差部に弁室14が形成されている。ケ
ーシング11の弁室14には、弁座15がケーシング1
1に螺合されるロックナット16による固定下で一体化
されている。なお、15Aは弁座シート部であり、ロッ
クナット16の上端面の周方向等配位置には螺動工具が
係合可能とされる係合凹部17が形成されている。
また、ケーシング11には、弁蓋18が、ケーシング1
1に螺合されるリテーナナット19による固定下で、弁
座15に対する同軸上に一体化されている。なお、ケー
シング11と弁蓋18との間には、リテーナナット19
によって背面支持されるガスケット押え20によって保
持される金属ガスケット21が装着されている。
1に螺合されるリテーナナット19による固定下で、弁
座15に対する同軸上に一体化されている。なお、ケー
シング11と弁蓋18との間には、リテーナナット19
によって背面支持されるガスケット押え20によって保
持される金属ガスケット21が装着されている。
ケーシング11に一体化されている上記弁蓋18には弁
棒23が挿入され、弁蓋18は弁棒23の先端部に一体
化されている弁体24を摺接状態で案内可能としてい
る。すなわち、弁体24は、ケーシング11の弁室14
内を弁座15に対して接離する方向に移動可能とされ、
前記弁座シート部15Aに密着可能とされる弁体シート
24Aを備えている。なお、弁棒23の基端部には、不
図示の弁開閉アクチュエータを連結可能とするねじ部2
5が形成されている。また、弁蓋18と弁棒23の間に
はパッキン26が装着され、パッキン26は、パッキン
リテーナ27と、パッキン押え板28によって背面支持
されるパッキン押え29との間に挟圧保持されている。
棒23が挿入され、弁蓋18は弁棒23の先端部に一体
化されている弁体24を摺接状態で案内可能としてい
る。すなわち、弁体24は、ケーシング11の弁室14
内を弁座15に対して接離する方向に移動可能とされ、
前記弁座シート部15Aに密着可能とされる弁体シート
24Aを備えている。なお、弁棒23の基端部には、不
図示の弁開閉アクチュエータを連結可能とするねじ部2
5が形成されている。また、弁蓋18と弁棒23の間に
はパッキン26が装着され、パッキン26は、パッキン
リテーナ27と、パッキン押え板28によって背面支持
されるパッキン押え29との間に挟圧保持されている。
弁蓋18の弁室14を臨む端部には、リング状ケージ3
0が一体形成されている。ケージ30は弁体24と同軸
配置され、弁室14の全域において所定の間隙からなる
合流室31を介して弁体24を包囲している。ケージ3
0は、その軸方向に画成される各階層の周方向複数位置
に小孔32を備えている。
0が一体形成されている。ケージ30は弁体24と同軸
配置され、弁室14の全域において所定の間隙からなる
合流室31を介して弁体24を包囲している。ケージ3
0は、その軸方向に画成される各階層の周方向複数位置
に小孔32を備えている。
なお、上記ケージ30の下端面の周方向等配位置には、
前記ロックナット16の係合凹部17に係合し、ロック
ナット16の自由な回動を阻止する回り止め突部33が
形成されている。
前記ロックナット16の係合凹部17に係合し、ロック
ナット16の自由な回動を阻止する回り止め突部33が
形成されている。
しかして、この第1実施例の金属ガスケット21は、第
2図に示す如く、金属ガスケット本体21Aと膨張黒鉛
テープ101とからなっている。
2図に示す如く、金属ガスケット本体21Aと膨張黒鉛
テープ101とからなっている。
金属ガスケット本体21Aは、例えば低炭素合金鋼から
なり、弁蓋18を介して伝えられる弁室内圧力の作用を
くさび面21Bにて受けて、ケーシング11の内面に対
し圧縮される。第5図は、金属ガスケット本体21Aの
使用状態における応力分布状態を有限要素法で解析した
結果であり、金属ガスケット本体21Aの先端には部分
的に高い圧縮応力が生じており、これがケーシング11
の内面との間に自封状態を形成する。
なり、弁蓋18を介して伝えられる弁室内圧力の作用を
くさび面21Bにて受けて、ケーシング11の内面に対
し圧縮される。第5図は、金属ガスケット本体21Aの
使用状態における応力分布状態を有限要素法で解析した
結果であり、金属ガスケット本体21Aの先端には部分
的に高い圧縮応力が生じており、これがケーシング11
の内面との間に自封状態を形成する。
膨張黒鉛テープ101は、金属ガスケット本体21Aの
被封止部材としてのケーシング11、弁蓋18に相対す
る表面、特に第5図で示した圧縮応力の高い範囲に圧縮
接着にて設けられたものである。
被封止部材としてのケーシング11、弁蓋18に相対す
る表面、特に第5図で示した圧縮応力の高い範囲に圧縮
接着にて設けられたものである。
ここで、膨張黒鉛とは、層状高分子である高純度の天然
黒鉛の層間を化学処理で拡大(膨張)したものを原料と
してシートに加工したものである。層間距離は天然黒鉛
と比べ約100倍である。この加工により黒鉛のもつ耐熱
性、耐薬品性、自己潤滑性、熱伝動性をそのまま保持す
るとともに、従来の黒鉛になかった柔軟性、弾力性、加
工性を備えることとなる。
黒鉛の層間を化学処理で拡大(膨張)したものを原料と
してシートに加工したものである。層間距離は天然黒鉛
と比べ約100倍である。この加工により黒鉛のもつ耐熱
性、耐薬品性、自己潤滑性、熱伝動性をそのまま保持す
るとともに、従来の黒鉛になかった柔軟性、弾力性、加
工性を備えることとなる。
上記調節弁10は以下の如く動作する。
弁室14の封止部に装着された金属ガスケット本体21
Aは、弁室内圧力によりケーシング11、弁蓋18(被
封止部材)に対し圧縮される。これにより、金属ガスケ
ット本体21Aに設けられている膨張黒鉛テープ101
が被封止部材に圧縮されてこれに密着し、自封性能を確
保する。
Aは、弁室内圧力によりケーシング11、弁蓋18(被
封止部材)に対し圧縮される。これにより、金属ガスケ
ット本体21Aに設けられている膨張黒鉛テープ101
が被封止部材に圧縮されてこれに密着し、自封性能を確
保する。
ここで、膨張黒鉛テープ101は圧縮成形状態で設けら
れているから、弁室14の封止部への装着時に、被封
止部材とこすれ合う等によってもくずれることがない。
また、弁室内圧力が作用した時の微小ひずみを低く抑
えることができる。
れているから、弁室14の封止部への装着時に、被封
止部材とこすれ合う等によってもくずれることがない。
また、弁室内圧力が作用した時の微小ひずみを低く抑
えることができる。
したがって、上記第1実施例によれば、以下の作用があ
る。
る。
ガスケット本体21Aが金属からなるため、これに圧
接することとなる弁蓋18の上下変動が少なく、またケ
ーシング11、弁蓋18(被封止部材)との圧縮応力を
高めることができ、金属ガスケットに特有な良好な自封
性能を確保できる。
接することとなる弁蓋18の上下変動が少なく、またケ
ーシング11、弁蓋18(被封止部材)との圧縮応力を
高めることができ、金属ガスケットに特有な良好な自封
性能を確保できる。
ケーシング11、弁蓋18の金属からなる被封止部材
に相対する部分を膨張黒鉛テープ101にて構成したか
ら、高温使用時の焼付を防止できる。
に相対する部分を膨張黒鉛テープ101にて構成したか
ら、高温使用時の焼付を防止できる。
膨張黒鉛テープ101は良好な柔軟性を有しているか
ら、弁分解時に被封止部材の相接する面を傷つけること
がない。
ら、弁分解時に被封止部材の相接する面を傷つけること
がない。
膨張黒鉛テープ101は良好な弾力性を有しているか
ら、被封止部材の表面に微細な傷がある場合にもその弾
力性により良好な自封性能を確保できる。
ら、被封止部材の表面に微細な傷がある場合にもその弾
力性により良好な自封性能を確保できる。
第3図の第2実施例が第1実施例と異なる点は、金属ガ
スケット本体21Aのケーシング11に相対する表面だ
けに膨張黒鉛テープ101を圧縮接着し、ケーシング1
1と金属ガスケット21との焼付、および金属ガスケッ
ト21によるケーシング11の表面損傷を防止するもの
である。金属ガスケット21と弁蓋18との封止は金属
間接触による。
スケット本体21Aのケーシング11に相対する表面だ
けに膨張黒鉛テープ101を圧縮接着し、ケーシング1
1と金属ガスケット21との焼付、および金属ガスケッ
ト21によるケーシング11の表面損傷を防止するもの
である。金属ガスケット21と弁蓋18との封止は金属
間接触による。
第4図の第3実施例が第2実施例と異なる点は、膨張黒
鉛テープ101を圧縮接着する代わりに、圧縮成形され
たC字状の膨張黒鉛リング102を金属ガスケット本体
21Aに設けた溝に嵌着したものである。
鉛テープ101を圧縮接着する代わりに、圧縮成形され
たC字状の膨張黒鉛リング102を金属ガスケット本体
21Aに設けた溝に嵌着したものである。
なお、本考案の実施において、膨張黒鉛を圧縮成形する
程度は以下のとおりである。金属ガスケット本体の被封
止部材に相対する表面に生ずる圧縮応力は、第5図の結
果によれば5〜6kg/mm2である。したがって、この圧縮応
力の値と同じ圧縮応力を予め膨張黒鉛に加えておけば、
ガスケットの装着時における膨張黒鉛のくずれを防止
できるとともに、弁室内圧力が加わった時の膨張黒鉛
の微小なひずみも低くすることができる。なお、第5図
の結果は弁蓋18に弁室内圧力330kg/cm2が加わった
時、ガスケットに生ずる応力を計算した値であり、この
圧縮応力は使用条件、ガスケットの大きさ等により変化
するから、膨張黒鉛に与えるべき圧縮成形の程度もそれ
らの条件に基づいて変化する上記圧縮応力値の変化に応
じて調整する必要がある。
程度は以下のとおりである。金属ガスケット本体の被封
止部材に相対する表面に生ずる圧縮応力は、第5図の結
果によれば5〜6kg/mm2である。したがって、この圧縮応
力の値と同じ圧縮応力を予め膨張黒鉛に加えておけば、
ガスケットの装着時における膨張黒鉛のくずれを防止
できるとともに、弁室内圧力が加わった時の膨張黒鉛
の微小なひずみも低くすることができる。なお、第5図
の結果は弁蓋18に弁室内圧力330kg/cm2が加わった
時、ガスケットに生ずる応力を計算した値であり、この
圧縮応力は使用条件、ガスケットの大きさ等により変化
するから、膨張黒鉛に与えるべき圧縮成形の程度もそれ
らの条件に基づいて変化する上記圧縮応力値の変化に応
じて調整する必要がある。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、金属ガスケットのメリッ
トを損なうことなく、高温使用時の焼付を防止し、弁分
解時に被封止部材としてのケーシングの相接する面を傷
つけることなく、また微細な傷に対して良好な自封性能
を確保できる。
トを損なうことなく、高温使用時の焼付を防止し、弁分
解時に被封止部材としてのケーシングの相接する面を傷
つけることなく、また微細な傷に対して良好な自封性能
を確保できる。
第1図は本考案の第1実施例が適用されてなる調節弁の
要部を示す断面図、第2図は第1実施例を示す断面図、
第3図は第2実施例を示す断面図、第4図は第3実施例
を示す断面図、第5図は金属ガスケットの応力分布を示
す模式図、第6図は調節弁の一例を示す断面図である。 10……調節弁、 11……ケーシング、 12……入口流路、 13……出口流路、 14……弁室、 15……弁座、 18……弁蓋、 21……金属ガスケット、 21A……金属ガスケット本体、 24……弁体、 101……膨張黒鉛テープ、 102……膨張黒鉛リング。
要部を示す断面図、第2図は第1実施例を示す断面図、
第3図は第2実施例を示す断面図、第4図は第3実施例
を示す断面図、第5図は金属ガスケットの応力分布を示
す模式図、第6図は調節弁の一例を示す断面図である。 10……調節弁、 11……ケーシング、 12……入口流路、 13……出口流路、 14……弁室、 15……弁座、 18……弁蓋、 21……金属ガスケット、 21A……金属ガスケット本体、 24……弁体、 101……膨張黒鉛テープ、 102……膨張黒鉛リング。
Claims (1)
- 【請求項1】入口流路および出口流路ならびに弁室を備
えるケーシングと、ケーシングの弁室内に形成される弁
座と、ケーシングに支持されケーシングの弁室内を弁座
に対して接離する方向に移動可能とされる弁体とを有し
てなる調節弁の自封方式金属ガスケットにおいて、弁室
の封止部に装着され、弁室内圧力の作用によりケーシン
グに対し圧縮される金属ガスケット本体と、金属ガスケ
ット本体のケーシングに相対する表面に圧縮成形状態で
設けられる膨張黒鉛と、を有してなることを特徴とする
調節弁の自封方式金属ガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988076448U JPH068378Y2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | 調節弁の自封方式金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988076448U JPH068378Y2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | 調節弁の自封方式金属ガスケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01180082U JPH01180082U (ja) | 1989-12-25 |
JPH068378Y2 true JPH068378Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31301474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988076448U Expired - Lifetime JPH068378Y2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | 調節弁の自封方式金属ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068378Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2551447Y2 (ja) * | 1991-04-05 | 1997-10-22 | 石川ガスケット株式会社 | ガスケット |
JP2004019879A (ja) * | 2002-06-19 | 2004-01-22 | Noritake Co Ltd | シールユニット及びシール材ならびにその利用 |
US7854239B2 (en) * | 2008-03-03 | 2010-12-21 | Fisher Controls International Llc | High temperature valve |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5973679U (ja) * | 1982-11-11 | 1984-05-18 | 東亜バルブ株式会社 | 高圧弁用プレツシヤ−シ−ルリング |
-
1988
- 1988-06-10 JP JP1988076448U patent/JPH068378Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01180082U (ja) | 1989-12-25 |
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