JP2551447Y2 - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JP2551447Y2
JP2551447Y2 JP1991022062U JP2206291U JP2551447Y2 JP 2551447 Y2 JP2551447 Y2 JP 2551447Y2 JP 1991022062 U JP1991022062 U JP 1991022062U JP 2206291 U JP2206291 U JP 2206291U JP 2551447 Y2 JP2551447 Y2 JP 2551447Y2
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hole
plate
gasket
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expanded graphite
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JP1991022062U
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Inventor
恒和 宇田川
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石川ガスケット株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属板及び膨張黒鉛か
ら成るガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属薄板を複数枚積層した金属積層形ガ
スケットが、ディーゼルエンジンなどに広く使用されて
いることは周知である。金属積層形ガスケットの一般的
構成を、図によって説明する。図において、金属積
層形ガスケット1は、ばね鋼などの硬質金属板から成る
基板2にビード4を形成し、これに、ビード4の圧縮高
さを調節する補助板6、表面板8,10を積層し、表面
板10を、例えば、シリンダ穴などのシール穴12の周
囲で折り返して折り返し部14を形成し、表面板8の上
に重ね合わせたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ガスケット
が接するエンジンの接合面には、一般に、加工時に生じ
たツールマークなど、細かい傷ができる。したがって、
ビードによるシール圧が接合面に作用しても、前記ツー
ルマークを通じてシール流体が洩れるという問題があ
る。そこで、従来から、少なくともビードを設けた部分
の表面に、合成樹脂、ゴムなどのシール材をコーティン
グし、ツールマークなどの微小隙間を密封することが行
なわれている。一般に、接合面の粗さは8〜15μm程
度であるので、前記コーティングの厚さは、通常、20
〜40μm程度の厚さとしている。
【0004】しかしながら、前記シール材に、例えば、
100℃前後の温度で、50〜100kgf/cm2 程度の繰
り返し荷重を掛けると、コーティング膜にフロー現象が
起きて膜厚が低下する。したがって、シリンダヘッドガ
スケットなど、繰り返し荷重が加わるガスケットでは、
長期間使用するとガス洩れなどが起こるという問題があ
る。また、別の問題として、折り返し部14と表面板8
との間から、金属積層形ガスケット1の内部にガスなど
のシール流体が浸透し、積層板の間から洩れ出す危険が
ある。
【0005】本考案の目的は、微小な傷などによる接合
面の粗さを吸収し、しかも、長期間シール性能を維持す
ることができるガスケットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案のガスケットの第1の構成は、シールする穴
に整合する開口を設けた基板上にビードを形成し、且つ
前記開口の内側にワイヤーリングを設けることによっ
て、シールする穴を取り巻くシール部を形成し、金属板
上に膨張黒鉛を被覆した第1の表面板を、該被覆層を表
に向けて前記基板の一方の側に積層し、他方に金属板か
ら成る第2の表面板を積層し、第2の表面板を、前記シ
ールする穴の周囲で第1の表面板側に折り返した折り返
し部を形成し、折り返し部を前記被覆層の上に重ね合わ
たたものである。また前記目的を達成するための本考
案のガスケットの第2の構成は、シールする穴に整合す
る開口を基板に形成し、前記開口の内側にワイヤーリン
グを設けることによって、シールする穴を取り巻くシー
ル部を形成し、金属板上に膨張黒鉛を被覆した第1の表
面板を、該被覆層を表に向けて前記基板の一方の側に積
層し、他方に金属板から成る第2の表面板を積層し、第
2の表面板を、前記シールする穴の周囲で第1の表面板
側に折り返した折り返し部を形成し、折り返し部を前記
被覆層の上に重ね合わせたたものである。 更に前記目的
を達成するための本考案のガスケットの第3の構成は、
シールする穴に整合する開口を設けた基板上にビードを
形成することによって、シールする穴を取り巻くシール
部を形成し、金属板上に膨張黒鉛を被覆した第1の表面
を、該被覆層を表に向けて前記基板の一方の側に積層
し、他方に金属板から成る第2の表面板を積層し、第2
の表面板を、前記シールする穴の周囲で第1の表面板側
に折り返した折り返し部を形成し、折り返し部を前記被
覆層の上に重ね合わせたものである。
【0007】前記第2の表面板も、平坦部表側に、膨張
黒鉛層を形成した金属板を使用することができる。膨張
黒鉛は、大きな圧縮性を有し、可撓性があり、有機シー
ル材のようなフロー現象を起こさず、しかも、化学的に
安定で、空気中でも400℃程度の高温に耐えるので、
接合面の粗さをカバーし、密封性を向上させることがで
きる。例えば、金属板上に50〜70μmの厚さの膨張
黒鉛を接着したものは、15〜20μmの仕上げ粗さを
カバーすることができ、膨張黒鉛を十分な厚さにするこ
とにより50μm以上の仕上げ粗さをカバーすることも
できる。膨張黒鉛は、市場に供給されている通常の手段
で製造され、板ないしシート状に成形されたものを使用
することができる。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、添付の図を対照して、実施例により本
考案を具体的に説明する。図1(実施例1)は、ディー
ゼルエンジンのヘッドガスケットとして実施したガスケ
ット16のシリンダ穴から成るシール穴12部分を示し
ている。基板2は、シール穴12に整合する開口20を
形成し、その周囲を取り巻くビード4を形成している。
そして、低炭素鋼から成るワイヤーリング18を、基板
2の開口20の内側に配置し、ビード4とワイヤーリン
グ18とでシール部を形成した。
【0010】第1の表面板8は、膨張黒鉛層22を金属
板24に張り合わせた黒鉛−金属複合板から成り、基板
2の開口20に一致する開口20′を形成したもので、
基板2との間に補助板6を介装し、基板2の一方の側に
積層した。また、第2の表面板10は、第1の表面板8
と反対側に積層し、ワイヤーリング18の内側で第1の
表面板8側に折り返し、第1の表面板8の開口20′を
覆う位置まで延びる折り返し部14を、第1の表面板8
に積層した。なお、ガスケット16の図示しない他のシ
ール穴は、ビードのみによってシール部を形成した以外
は、図1と同様に形成した。
【0011】ガスケット16は、図1に示すように、膨
張黒鉛層22を設けた第1の表面板8が、図示しないエ
ンジン側接合面と表面板8との間からの洩れを防止する
と共に、該膨張黒鉛層22が、表面板8と折り返し部1
4との間にシールする流体が侵入することを防止する。
即ち、膨張黒鉛層22は高い可撓性を有するので、表面
板8が折り返し部14と補助板6との間で屈曲される
と、膨張黒鉛層22も金属板に24に追随して容易に屈
曲することができるので、該部分にシールする流体がガ
スケット16内に侵入し、積層板間から洩れ出す危険を
確実に防止することができる。この実施例1のガスケッ
ト16を、図示しないシリンダブロック側に第1の表面
板8を配置して使用したところ、長期間にわたり高いシ
ール性を維持することができた。
【0012】図2(実施例2)は、実施例1と異なり、
シール部をワイヤーリング18のみで形成したものであ
る。この実施例2のガスケット16も、実施例1と同様
に、長期間にわたり、図示しない接合面との間のシール
性と、積層板間からの洩れの防止とを維持することがで
きた。
【0013】図(実施例)は、シール手段をビード
4に変更し、且つビード4の向きを表面板8側に向けて
配置したものである。この実施例4のガスケット16
も、実施例1のガスケット16と同様に、接合面のシー
ル性能と、積層板間からの洩れとに対し、高いシール性
能を得ることができた。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案のガスケット
を構成したので、接合面のツールマークを膨張黒鉛が密
封し、しかも、膨張黒鉛は、ガスケットを締め付けて
も、フロー現象を起こさないので、膨張黒鉛層が接する
側のシール性能を長期間維持できるという効果が得られ
る。しかも、膨張黒鉛は可撓性が高いので、屈曲に耐え
ることができ、したがって、表面板を折り返して形成し
た折り返し部を、膨張黒鉛を積層した表面板の上に積層
すると、ガスケット内にシールする流体が侵入し積層板
間から漏洩することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による本考案のガスケットの要部断面
図である。
【図2】実施例2による本考案のガスケットの要部断面
図である。
【図3】実施例3による本考案のガスケットの要部断面
図である。
【図4】従来の金属ガスケットの要部断面図である。
【符号の説明】
1 金属積層形ガスケット 2 基板 4 ビード 41 ビード 42 ビード 8 第1の表
面板 10 第2の表面板 12 シール穴 14 折り返し部 16 ガスケッ
ト 20 開口 20′開口 22 膨張黒鉛層 24 金属板

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールする穴に整合する開口を設けた基
    板上にビードを形成し、且つ前記開口の内側にワイヤー
    リングを設けることによって、シールする穴を取り巻く
    シール部を形成し、金属板上に膨張黒鉛を被覆した第1
    の表面板を、該被覆層を表に向けて前記基板の一方の側
    に積層し、他方に金属板から成る第2の表面板を積層
    し、第2の表面板を、前記シールする穴の周囲で第1の
    表面板側に折り返した折り返し部を形成し、折り返し部
    を前記被覆層の上に重ね合わせたガスケット。
  2. 【請求項2】 シールする穴に整合する開口を基板に形
    成し、前記開口の内側にワイヤーリングを設けることに
    よって、シールする穴を取り巻くシール部を形成し、金
    属板上に膨張黒鉛を被覆した第1の表面板を、該被覆層
    を表に向けて前記基板の一方の側に積層し、他方に金属
    板から成る第2の表面板を積層し、第2の表面板を、前
    記シールする穴の周囲で第1の表面板側に折り返した折
    り返し部を形成し、折り返し部を前記被覆層の上に重ね
    合わせたガスケット。
  3. 【請求項3】 シールする穴に整合する開口を設けた基
    板上にビードを形成することによって、シールする穴を
    取り巻くシール部を形成し、金属板上に膨張黒鉛を被覆
    した第1の表面板を、該被覆層を表に向けて前記基板の
    一方の側に積層し、他方に金属板から成る第2の表面板
    を積層し、第2の表面板を、前記シールする穴の周囲で
    第1の表面板側に折り返した折り返し部を形成し、折り
    返し部を前記被覆層の上に重ね合わせたガスケット。
  4. 【請求項4】 第2の表面板の表側平坦部に、膨張黒鉛
    シートを張り合わせた金属板を用いた請求項1,2又は
    記載のガスケット。
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