JP5951307B2 - メタルガスケット - Google Patents

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本発明は、メタルガスケットに関する。
原子力分野、半導体分野等における各種配管や機械設備等、高温高圧、真空などの条件でシール部材として用いられるメタルガスケットが従来から知られている。
特開平2−113171号公報(特許文献1)においては、少なくとも2つの直径方向に突出する部分が外表面に形成されたメタルガスケットが示されている。
特開平9−264427号公報(特許文献2)においては、メタルガスケットの周方向に形成された環状の凹溝を備えたメタルガスケットが示されている。
特開2009−281424号公報(特許文献3)においては、断面略C字状に形成された外環と、この外環の内側に嵌合された内環とを備えたメタルガスケットであって、内環が断面多角形体から構成され、内環における互いに対向する一対の角部が、外環の内周面上に配置されたものが示されている。
特開平2−113171号公報 平9−264427号公報 特開2009−281424号公報
メタルガスケットを用いることにより、エラストマー等からなるOリングを用いた場合と比較して、高シール性、高耐プラズマ性、および高耐熱性を実現することが可能である。
その一方で、メタルガスケットを用いた場合、エラストマー等からなるOリングを用いた場合と比較して、必要締め付け力が大きくなり、ガスケットの変形量が少なくなり、除荷時の復元量が少なくなるという傾向がある。
締め付け作業の簡便性や、装置の小型化という観点からは、必要締め付け力は小さい方が好ましい。また、ガスケットを配設する溝や、ガスケットが当接するフランジの寸法公差等の影響を緩和する観点からは、ガスケットの変形量は大きい方が好ましい。また、シール対象が使用中に若干開いた場合のガスケットの追随性を向上させる観点からは、除荷時の復元量は大きいことが好ましい。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、必要締め付け力が小さく、ガスケットの変形量が大きく、除荷時の復元量が大きいメタルガスケットを提供することにある。
本発明に係るメタルガスケットは、略C形の断面形状を有するリング状の第1部材と、第1部材の内周側に設けられた少なくとも2つの部品からなるリング状の第2部材とを備え、第2部材は、第1部材に圧縮力が作用したときに圧縮力の方向に対して斜めに交差する方向に部品どうしが滑動する滑り部分と、第1部材に当接する突出部とを含む。
1つの実施態様では、上記メタルガスケットにおいて、第2部材を構成する少なくとも2つの部品は、第1部材よりも硬い素材からなる。
1つの実施態様では、上記メタルガスケットにおいて、第1部材は、C形の断面形状を有する金属製の本体と、本体の表面に形成され、本体よりも軟質の素材からなる被覆部とを含む。
本発明に係るメタルガスケットにおいては、第1部材の内周側に設けられた第2部材に滑り部分が設けられ、第1部材に圧縮力が作用したときには、上記滑り部分において部品どうしが滑動するため、所定のシール性を得るための必要締め付け力を小さくすることができるとともに、ガスケットの変形量を大きくすることができる。
他方、本発明に係るメタルガスケットにおいて、締付力が除荷されたときは、略C形の断面形状を有するリング状の第1部材の復元力によってメタルガスケットが復元されるため、除荷時の復元量を大きくすることができる。
また、本発明に係るメタルガスケットにおいては、第1部材の内周側に設けられた第2部材に第1部材に当接する突出部が設けられているため、第1部材に圧縮力が作用したときに、突出部から外側に向けて力が作用し、応力を集中させることができる。この結果、高シール性を実現できる。
なお、主に金属からなるメタルガスケットにおいては、エラストマーなどからなるガスケットと比較して、高耐プラズマ性および高耐熱性が実現される。
上述のとおり、本発明によれば、高シール性、高耐プラズマ性、および高耐熱性を実現するとともに、必要締め付け力が小さく、ガスケットの変形量が大きく、除荷時の復元量が大きいメタルガスケットを提供することができる。
本発明の1つの実施の形態に係るメタルガスケットの断面を示す図である。 図1に示すメタルガスケットと、比較例に係るメタルガスケットとについて、シール締め付け時の線圧と変位との関係を示すグラフである。 本発明の1つの実施の形態の変形例に係るメタルガスケットの断面を示す図である。 本発明の1つの実施の形態の他の変形例に係るメタルガスケットの断面を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。
図1は、本実施の形態に係るメタルガスケットの断面を示す図である。図1に示すように、本実施の形態に係るメタルガスケットは、原子力分野、半導体分野等における各種配管や機械設備等、高温高圧、真空などの条件でシール部材として用いられるリング状のメタルガスケットであって、第1部材1と、第2部材2とを含む。
第1部材1および第2部材2は、各々、リング状に形成されている。第1部材1および第2部材2は、いずれも金属により形成されるが、たとえば第1部材の外表面にエラストマーや樹脂等、本体よりも軟質の素材からなる被覆部を設けてもよい。
典型的な例では、第1部材1は、アルミニウムなどから構成され、第2部材2は、ステンレスや鉄などから構成される。第1部材1は、メタルガスケットによりシールされる空間に面するものであるため、不純物が少なく、耐熱性が高いものであることが好ましい。第2部材2は、後述のとおり、突出部3によって第1部材1に応力集中を生じさせるものであるため、第1部材1(典型的にはアルミニウム)よりも硬い素材により構成されることが好ましい。
図1に示す例では、メタルガスケットは、図1中の上下において、シールすべきフランジ等に当接する。第1部材1のC形の断面形状は、第1部材1に周方向に沿って開口が設けられることによって形成される。上記開口は、典型的には、メタルガスケットにおける外気側(密閉空間の反対側)に面するように設けられる。
図1に示す例では、第2部材2は、2つの嵌合部品2A,2Bから構成される。嵌合部品2A,2Bは、断面が菱形形状を有する部材であって、第1部材1の内周側に嵌合されている。
嵌合部品2A,2Bは、図1の上下方向において、第1部材1の内面に当接する突出部3を有している。第1部材1に上下方向の圧縮力が作用したときには、突出部3が第1部材1の内面を押圧し、応力集中を生じさせる。これにより、メタルガスケットによる高いシール性を確保することが可能である。
また、第2部材2は、嵌合部品2A,2Bが互いに滑動する滑り部分4を有している。第1部材1に上下方向の圧縮力が作用したときには、滑り部分4において嵌合部品2A,2Bが互いに滑動する。これにより、所定のシール性を得るための必要締め付け力を小さくすることができるとともに、ガスケットの変形量を大きくすることができる。
締め付け作業の簡便性や、装置の小型化という観点からは、所定のシール性を得るための必要締め付け力はできるだけ小さい方が好ましい。所定のシール性を得るための必要締め付け力が大きいと、大きな締め付け力に耐え得る大型の装置が必要となるからである。また、ガスケットを配設する溝や、ガスケットが当接するフランジの寸法公差等の影響を緩和する観点からは、ガスケットの変形量は大きい方が好ましい。
本実施の形態に係るメタルガスケットにおいて、締付力が除荷されたときは、略C形の断面形状を有する第1部材1の復元力によってメタルガスケットが復元されるため、除荷時の復元量を大きくすることができる。
なお、第1部材1および第2部材2の形状は、適宜変更可能である。たとえば、図1に示すθ1〜θ6の角度は、一例として、10°以上60°以下程度の角度で適宜変更可能である。また、図1に示す全高(h)は、たとえば1mm以上10mm以下程度の間で適宜変更可能である。嵌合部品2A,2Bの高さ(h1,h2)は、各々、全高(h)の1/4以上3/4以下程度の間で適宜変更可能である。また、第1部材1の厚みは、たとえば0.1mm以上1mm以下程度の間で適宜変更可能である。
図2は、図1に示すメタルガスケット(実施例)と、比較例に係るメタルガスケットとについて、シール締め付け時の線圧と変位との関係を示すグラフである。
図2に示す例において、「実施例」とあるのは、第1部材1としてA1050からなるもの(厚み:0.4mm)を用い、第2部材2(嵌合部品2A,2B)としてSUS304からなるものを用いたもの(内径:51mm×全高:3.8mm)である。
同じく図2に示す例において、「メタルOリング」とあるのは、外径:80mm×全高:2.4mm×厚み:0.5mmのSUS321からなるものである。
同じく図2に示す例において、「バネ入りCリング」とあるのは、C形断面形状のリング(Cリング)としてA1050からなるもの(厚み:0.4mm)を用い、Cリング内に嵌合されるバネとしてSUS304からなるものを用いたもの(内径:70mm×全高:3.8mm)である。
図2に示すように、「実施例」においては、比較例に係る「メタルOリング」および「バネ入りCリング」と比較して、小さな線圧で一定の変位(変形量)が得られるとともに、除荷したときの変位戻り量(除荷時の復元量)が大きい。このように、本実施の形態によれば、高シール性、高耐プラズマ性、および高耐熱性というメタルガスケットの利点を生かしながら、必要締め付け力を小さく、ガスケットの変形量を大きく、除荷時の復元量を大きくすることが可能である。
次に、図3,図4を用いて、本実施の形態の変形例について説明する。まず、図3,図4に示すように、第2部材2を構成する嵌合部品の数は、2つに限定されるものではない。図3,図4の例では、3つの嵌合部品2A〜2Cが設けられているが、嵌合部品は、4つ以上であってもよい。
また、図3,図4に示すように、滑り部分4は、直線と曲線との接点によって形成されていてもよい。更なる変形例として、滑り部分4は、曲線どうしの接点によって形成されてもよい。
図3に示すように、突出部3は、必ずしも尖っている必要はない。図3の例のように、突出部3の先端が曲面状に形成されていても、上下方向に圧縮力が作用したときに、第1部材1に応力集中を生じさせることができれば、本件発明で言うところの「突出部」に概要すると解釈されるべきである。
突出部3は、図3の例のように、上下で対称となる位置に形成されてもよいし、図4に示すように、上下で対称とはならない位置に形成されてもよい。
なお、滑り部分4において、嵌合部材2A〜2Cの表面に、滑動を生じさせやすくするための表面加工が施されていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1部材、2 第2部材、2A〜2C 嵌合部品、3 突出部、4 滑り部分。

Claims (3)

  1. 略C形の断面形状を有するリング状の第1部材と、
    前記第1部材の内周側に設けられた少なくとも2つの部品からなるリング状の第2部材とを備え、
    前記第2部材は、前記第1部材に圧縮力が作用したときに前記圧縮力の方向に対して斜めに交差する方向に前記部品どうしが滑動する滑り部分と、前記第1部材に当接する突出部とを含む、メタルガスケット。
  2. 前記第2部材を構成する前記少なくとも2つの部品は、前記第1部材よりも硬い素材からなる、請求項1に記載のメタルガスケット。
  3. 前記第1部材は、C形の断面形状を有する金属製の本体と、前記本体の表面に形成され、前記本体よりも軟質の素材からなる被覆部とを含む、請求項1または請求項2に記載のメタルガスケット。
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