JPH0683638U - 積層トレイ分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、レイの種類により大きさが変化し
てもトレイの幅、又は長さのどちらか一辺が常時一定位
置に搬送されるようにすることである。 【構成】 トレイ２の幅、又は長さのどちらか一辺を基
準として開閉できるバイス機構１２に積層されたトレイ
２を支持するトレイ支持部３を固定し、トレイ支持部３
の下方に前記基準となるトレイ２の幅、又は長さのどち
らか一辺の長手方向と同方向に搬送する搬送装置１１を
設けることで、トレイ２の種類により大きさが変化して
もトレイ２は常時トレイ２の幅、又は長さのどちらか一
辺の長手方向面が一定位置となり、既存のコンベアライ
ンへの連結を直交方向とする必要もなくデットスペース
もなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、食品等の包装用に使用されるトレイを１枚ずつ剥離する積層トレ イ分離装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術を図４および図５により説明する。 トレイ２を案内支持するトレイ支持部３はハンドル８を有したバイススクリュ ７にねじ嵌合している。バイススクリュ７を回転すると、バイス機構１２により トレイ２のＡ面を基準としてトレイ支持部３が開閉する。吸引装置１４からパイ プ１５を介して連通されたシリンダ管１６が上下動することで、最下部のトレイ ２がシリンダ管１６の吸着部１３に吸着される。次に、バイススクリュー７と直 交方向に機台１上に設けた搬送装置１１の上面により剥離され、トレイ２はＡ面 長手方向と直交方向に排出されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の積層トレイ分離装置は、上記したようにトレイの幅、又は長さのどちら か一辺を基準として開閉するバイス機構であったが、前記基準となるトレイ一辺 の長手方向に対し直交方向に搬送する構成であったため、既存のコンベアライン の流れ方向と同方向に連結すると、トレイ大きさが変わるたびにコンベアライン の基準の側面ガイドの位置が変化してしまうため使用できない。 また、コンベアラインの流れ方向と直交方向に連結すると、コンベアラインの 流れ方向に対しコンベアラインの幅方向の位置が一定せず、一定にするため幅方 向のガイドを追加すると、トレイの種類変更で大きさが変わった場合、その都度 ガイドの移動が必要となる等の欠点があった。 本考案は、上記した従来技術の欠点を解消し、トレイの大きさが変化してもト レイの幅、又は長さのどちらか一辺を基準として搬送できるようにした積層トレ イ分離装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、機台上に積層されたトレイを案内支持するトレイ支持部を設け、 該トレイ支持部にはトレイの幅、又は長さのどちらか一辺を基準として開閉する バイス機構を有し、前記トレイ支持部の下方に最下部のトレイを１枚ずつ分離し て取り出す分離装置と、分離したトレイを搬送する搬送装置を有した積層トレイ 分離装置において、前記搬送装置をバイス機構の前記基準となるトレイの一辺の 長手方向と同方向に設けることにより達成される。

【０００５】

【作用】

上記のように構成された積層トレイ分離装置は、バイス機構の開閉により固定 されたトレイ支持部で積層トレイが幅、又は長さのどちらか一辺を基準として開 閉し、積層トレイが案内支持される。前記トレイ支持部下方の分離装置により分 離して取り出された最下部のトレイは前記トレイ支持部下方に設けた搬送装置に より前記基準となるトレイの幅、又は長さの一辺の長手方向と同方向に搬送され る。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図１〜図３を用いて説明する。図１は積層トレイの分離装置 の一実施例を示す平面図、図２は図１の正面図、図３は図１の側面図である。 図において、機台１に立設したトレイ２を積層するトレイ支持部３を設け、ト レイ２の幅に対向してはさみ込めるよう高さ方向に伸延されたバイスボード４を 設け、バイスボード４は前記対向方向と直角方向にかつ、はさみ込む方向に伸延 され、上面から見てＬ字形状になっている。前記対向したバイスボード４にはめ ねじを形成したスクリュホルダ５が各々に固定され、スクリュホルダ５にねじ嵌 合し、機台１上に立設したスタンド６に水平に両端軸支されたバイススクリュ７ が設けられている。バイススクリュ７先端に固定されたハンドル８を回転させる ことで、バイスボード４が積層されたトレイ２の案内支持幅が開閉する。前記各 々の対向したバイスボード４の下端にはトレイ２の内側方向に突起９を形成し、 バイススクリュ７と対向方向に積層されたトレイ２を支持案内するガイド１０が 機台１上にトレイ２に対し前後動自在に係止されている。 積層されたトレイ２の下方には剥離されたトレイ２を搬送する搬送装置１１、 たとえばベルトコンベアをバイス機構１２の開閉方向と同方向に設け、図示して いないモータにより駆動する。搬送装置１１の幅方向の中央部は開口部を有して いる。積層されたトレイ２の下方には上端部に吸着部１３を有し、他端付近に機 台１内に設けた吸引装置１４、たとえばブロワから連通させたパイプ１５を連結 したシリンダ管１６を立設させ、機台１内適所に設けたシリンダケース１７に軸 支されている。シリンダ管１６下端には機台１下部に固定した駆動モータ１８に より、クランク１９、ロットエンド２０を介してシリンダ管１６は上下に摺動す る。 上記構成において、図示していないスイッチをＯＮすると、吸引装置１４が起 動し、パイプ１５、シリンダ管１６を介し、吸着部１３に吸引力が発生する。同 時に図示していないモータが駆動し、搬送装置１１が駆動する。また、駆動モー タ１８が起動し、クランク１９、ロットエンド２０を介し、シリンダケース１７ をガイドとしてシリンダ管１６が上昇摺動を開始する。クランク１９が上限に達 した時、吸着部１３が最下部のトレイ２の底面を吸着する。次に、クランク１９ が下降し、吸着されたトレイ２も下降し、トレイ２が弾性変形しながら突起９を 通過し、搬送装置１１上面によりトレイ２が吸着部１３から剥離され、バイス機 構１２の開閉方向に搬送される。 上記したように、積層されたトレイ２の幅、又は長さのどちらか一辺を基準と して開閉できるバイス機構１２に各々対向するようバイスボード４を固定させ、 積層されたトレイ２の下方に前記基準となるトレイ２の幅、又は長さのどちらか 一辺の長手方向に搬送できる搬送装置１１を構成したので、トレイ２の種類によ り大きさが変化しても、搬送装置１１により搬送されるトレイ２は、常時上記基 準となるトレイ２の幅、又は長さのどちらか一辺の長手方向の面が一定位置とな る。これにより、既存のコンベアラインへの連結を直交方向とする必要もなくな り、デットスペースもなくなる。また、コンベアラインと同方向に連結にも常時 トレイ２の一辺が一定位置に搬送されるため、幅寄せガイド等も必要なくなる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、トレイの幅、又は長さのどちらか一辺を基準として開閉でき るバイス機構に、積層トレイの案内支持するトレイ支持部を固定させ、該トレイ 支持部の下方に前記基準となるトレイの幅、又は長さのどちらか一辺の長手方向 と同方向に搬送する搬送装置を構成させたため、トレイの種類により大きさが変 化しても、搬送装置により搬送されるトレイは、常時トレイの幅、又は長さのど ちらか一辺の長手方向面が一定位置となる。これにより、既存のコンベアライン への連結を直交方向とする必要もなくデットスペースもなくなる。 また、コンベアラインと同方向に連結し、トレイ種類により大きさが変化して も、常時トレイの一辺が一定位置に搬送されるため、幅寄せガイドの必要もなく なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のなる積層トレイ分離装置の一実施例を
示す平面図である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図１の側面図である。

【図４】従来技術を示す平面図である。

【図５】図４の正面図である。

【符号の説明】

１は機台、２はトレイ、３はトレイ支持部、１１は搬送
装置、１２はバイス機構である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】機台上に積層されたトレイを案内支持する
   トレイ支持部を設け、該トレイ支持部にはトレイの幅、
   又は長さのどちらか一辺を基準として開閉するバイス機
   構を有し、前記トレイ支持部の下方に最下部のトレイを
   １枚ずつ分離して取り出す分離装置と、分離したトレイ
   を搬送する搬送装置を有した積層トレイ分離装置におい
   て、前記搬送装置をバイス機構の前記基準となるトレイ
   の一辺の長手方向と同方向に設けたことを特徴とする積
   層トレイ分離装置。