JPH0683629A - オブジェクト指向型処理システム - Google Patents

オブジェクト指向型処理システム

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JPH0683629A
JPH0683629A JP23078692A JP23078692A JPH0683629A JP H0683629 A JPH0683629 A JP H0683629A JP 23078692 A JP23078692 A JP 23078692A JP 23078692 A JP23078692 A JP 23078692A JP H0683629 A JPH0683629 A JP H0683629A
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JP
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processing system
time
state
message
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JP23078692A
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Hirohide Haga
博英 芳賀
Hironobu Ono
広宣 大野
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Hitachi Ltd
Hitachi Seibu Software Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Seibu Software Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御オブジェクトを作成しなくても、複数の
オブジェクトがタイミングを合せて所定の処理を実行す
ることが出来るオブジェクト指向型処理システムを提供
する。 【構成】 オブジェクト10は、他のオブジェクトから
のメッセージが無くても所定の処理を起動する活性状態
と,他のオブジェクトからのメッセージが無ければ所定
の処理を起動しない休止状態とを活性状態記憶部11に
有する。そして、オブジェクト10は、タイマ16によ
り時間をモニタし、休止状態中に活性化開始時間に至っ
た時には、活性状態に自ら変化し、所定の処理を起動す
る。 【効果】 動画,アニメーション,音声等の時間依存属
性を持つマルチメディアデータの表示などのプログラミ
ングが従来より容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オブジェクト指向型処
理システムに関し、さらに詳しくは、所定の処理を自律
的に実行可能なオブジェクトを取り扱うことが出来るオ
ブジェクト指向型処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオブジェクト指向型処理システム
では、オブジェクトは、他のオブジェクトからのメッセ
ージにより全ての処理を実行する。このため、タイミン
グを合せて動画,アニメーション,音声などの表示・再
生を行う場合には、次のような実現方法をとっている。
すなわち、それぞれが表示・再生を実行する複数のオブ
ジェクトとは別に、一連の表示・再生を制御するための
制御オブジェクトを定義する。この制御オブジェクト
は、時間をカウントする機能を持ち、その時間を常に監
視し、決められた時間になった時に、表示・再生を実行
する複数のオブジェクトのうちの該当するものにメッセ
ージを送る。メッセージを送られたオブジェクトは、そ
のメッセージにより必要なデータを表示・再生する。
【0003】なお、関連する従来の技術は、例えば「オ
ブジェクト指向の全て;IFセレクション(CQ出
版)」に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
オブジェクト指向型処理システムでは、所定の処理を実
行する複数のオブジェクトを管理する制御オブジェクト
を利用者が作成する必要がある。しかし、制御オブジェ
クトのような特別なオブジェクトの作成は、利用者に対
する負担が大きい問題点がある。また、このような特別
なオブジェクトを作成することは、対象をできるだけ忠
実にモデリングしようとするオブジェクト指向の特徴を
損なう問題点がある。なぜなら、このような特別なオブ
ジェクトは現実の世界には存在しないからである。
【0005】そこで、本発明の目的は、制御オブジェク
トのような特別なオブジェクトを作成しなくても、複数
のオブジェクトがタイミングを合せて所定の処理を実行
することが出来るオブジェクト指向型処理システムを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、演算や操作を
行う手続きとそれに必要な情報そのものや情報の格納領
域をまとめたオブジェクトを生成し,各オブジェクト内
の手続きを起動することによって処理を進めるオブジェ
クト指向型処理システムであって、オブジェクトは、他
のオブジェクトからのメッセージが無くても所定の処理
を起動する活性状態と,他のオブジェクトからのメッセ
ージが無ければ所定の処理を起動しない休止状態とを有
することを特徴とするオブジェクト指向型処理システム
を提供する。
【0007】
【作用】本発明のオブジェクト指向型処理システムで
は、オブジェクトの状態として、他のオブジェクトから
のメッセージが無くても所定の処理を起動する活性状態
と,他のオブジェクトからのメッセージが無ければ所定
の処理を起動しない休止状態とを有している。そこで、
利用者が、各オブジェクトに対して休止状態から活性状
態になるタイミングと活性状態から休止状態になるタイ
ミングとを定義してやれば、各オブジェクトは、決めら
れたタイミングで所定の処理を実行したり,所定の処理
を終了したりする。従って、利用者は、制御オブジェク
トのような特別なオブジェクトを作成する必要がなくな
り、従来に較べてプログラムの作成が容易になる。
【0008】
【実施例】以下、図に示す実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定
されるものではない。
【0009】図1は、本発明のオブジェクト指向型処理
システムの一実施例のブロック図である。このオブジェ
クト指向型処理システム1700において、1701は
中央処理装置、1702は中央処理装置1701に与え
るプログラムを格納するための主記憶装置、1703は
コマンド等を入力するためのキーボード等の入力装置、
1704はマウスなどのポインティングデバイス、17
05はデータを表示するための表示装置、1706はオ
ブジェクト定義などのデータを格納するための外部記憶
装置である。
【0010】図2は、オブジェクト指向型処理システム
1700の全体的な処理手順を示すフローチャートであ
る。ステップ1801では、外部記憶装置1706に格
納されたオブジェクト定義からオブジェクト表現を生成
する。オブジェクト定義については、図5を参照して後
で説明する。オブジェクト表現については、図6を参照
して後で説明する。オブジェクト定義からオブジェクト
表現を生成する処理については、図8を参照して後で説
明する。
【0011】ステップ1801では、オブジェクト表現
から活性化フレームを生成する。活性化フレームについ
ては、図7を参照して後で説明する。オブジェクト表現
から活性化フレームを生成する処理については、図9を
参照して後で説明する。
【0012】ステップ1804では、オブジェクトの活
性化処理と各オブジェクトに送られてきたメッセージに
対応する処理を行う。オブジェクトの活性化処理と各オ
ブジェクトに送られてきたメッセージに対応する処理に
ついては、図11を参照して後で説明する。
【0013】図3は、オブジェクト指向型処理システム
1700で取り扱うオブジェクトの概念図である。この
オブジェクト10は、他のオブジェクトからのメッセー
ジが無くても所定の処理を起動する活性状態と,他のオ
ブジェクトからのメッセージが無ければ所定の処理を起
動しない休止状態とを有し、休止状態から活性状態に状
態を変化させる状態変化ならびにその逆の状態変化を実
行すべき時間を自らで検出して、自ら変化することが出
来る。
【0014】11は当該オブジェクトの活性状態を格納
する活性状態記憶部、12は当該オブジェクトの内部状
態を表す値を格納する内部状態記憶部、13は当該オブ
ジェクトに送られたメッセージを解釈実行するメソッド
記述部、14は当該オブジェクトの中での時間の進行を
カウントするタイマ、15は送られてきたメッセージを
受け取るためのメッセージキューである。16は、タイ
マ14とメッセージキュー15を監視し、当該オブジェ
クトの状態を変化させたり,メッセージキュー15に溜
まっているメッセージを処理するための処理機構であ
る。
【0015】図4は、オブジェクトの生成,活性状態,
休止状態,消去を示す概念図である。横軸は、時間を表
す。21,22,23,24は、それぞれオブジェクト
を表わす。例えば、オブジェクト21は、時刻0で生成
されると同時に活性化され、時刻t6で休止状態に入って
いる。また、オブジェクト22は、時刻0で生成され、
休止状態を続けた後、時刻t1で活性化され、時刻t4で休
止状態に入っている。また、オブジェクト23は、時刻
0で生成され、休止状態を続けた後、時刻t0で活性化さ
れ、時刻t2で消去されている。
【0016】図5は、オブジェクト指向型処理システム
1700で取り扱うオブジェクトの定義をオブジェクト
指向型言語により記述した例である。以下では、この記
述をオブジェクト定義と呼ぶ。41は、当該オブジェク
トの名称である。42は、当該オブジェクトが生成され
てから活性状態になるまでの時間を,ある単位で表した
活性化開始時間である。43は、当該オブジェクトが活
性状態を続ける時間を,ある単位で表した生存時間であ
る。44は、当該オブジェクトの状態変数の定義であ
る。このオブジェクトの状態変数の定義の記述方式につ
いては、SmalltalkやC++のような公知のオブジェクト
指向型言語の記述方式と同等でよい。
【0017】図6は、図5のオブジェクト定義をプログ
ラミング言語のデータ構造に展開した一例である。この
例ではC言語での記述方式を用いているが、他のプログ
ラミング言語での記述方式による表現も可能である。以
下では、このデータ構造をオブジェクト表現と呼ぶ。5
1は当該オブジェクトの名称を格納する名称格納領域、
52は当該オブジェクトの活性状態を示すデータを格納
する活性状態格納領域、53は前記活性化開始時間を格
納する活性化開始時間格納領域、54は当該オブジェク
トを活性状態から休止状態にする活性化終了時間を格納
する活性化終了時間格納領域、55は当該オブジェクト
の状態変数を格納する状態変数格納領域である。
【0018】図7は、全てのオブジェクトの活性化開始
時間と活性化終了時間(活性状態から休止状態にする時
刻)を時系列に並べて表現するためのデータ構造の一例
である。以下では、このデータ構造を活性化フレームと
呼ぶ。61は、活性化開始時間と活性化終了時間を格納
する時間格納領域である。62は、オブジェクトを休止
状態から活性状態にするコマンドまたはオブジェクトを
活性状態から休止状態にするコマンドを格納するコマン
ド格納領域である。63は、状態変化を起こす対象オブ
ジェクトの名称を格納する名称領域である。
【0019】図8は、オブジェクト定義(図5)からオ
ブジェクト表現(図6)を生成するための処理のフロー
チャートである。なお、オブジェクト定義は、テキスト
エディタなどを用いて作成され、ファイルの形態で外部
記憶装置1706(図1)に格納されている。ステップ
71では、オブジェクト定義が格納されているファイル
を開き、ファイルの終わりまでステップ72〜78を繰
り返す。
【0020】ステップ72では、ファイルからオブジェ
クト定義のデータを1行だけ読み込む。ステップ73で
は、読み込んだデータの記述内容を判断する。読み込ん
だデータの記述内容がオブジェクトの名称41であれ
ば、ステップ74,75を実行する。読み込んだデータ
の記述内容が活性化開始時間42であれば、ステップ7
6を実行する。読み込んだデータの記述内容が生存時間
43であれば、ステップ77を実行する。読み込んだデ
ータの記述内容がオブジェクトの状態変数の定義44で
あれば、ステップ78を実行する。
【0021】ステップ74では、新たなオブジェクト表
現用にデータ構造を一つ割り当てる。この割り当ては、
動的に領域を割り当てる方法でもよいし、あらかじめ配
列などの構造によって割り当てられている領域の一つを
与える方法でもよい。ステップ75では、オブジェクト
表現の名称格納領域51にオブジェクトの名称41を格
納する。
【0022】ステップ76では、オブジェクト表現の活
性化開始時間格納領域53に活性化開始時間42を格納
する。
【0023】ステップ77では、オブジェクト表現の活
性化開始時間格納領域53のデータに生存時間43を加
算し、その和を活性化終了時間格納領域54に格納す
る。
【0024】ステップ78では、オブジェクト表現の状
態変数格納領域55にオブジェクトの状態変数を格納す
る。
【0025】図9は、オブジェクト表現(図6)から活
性化フレーム(図7)を生成するための処理のフローチ
ャートである。ステップ801では、オブジェクト表現
の終わりまでステップ802〜806を繰り返す。ステ
ップ802では、オブジェクト表現のデータを1つ読み
込む。ステップ803では、読み込んだオブジェクト表
現に新たな活性化フレームを2つ割り当てる。ステップ
804では、第1の活性化フレームの時間格納領域61
に、活性化開始時間格納領域53のデータをセットす
る。それと同時に、第1の活性化フレームのコマンド格
納領域62に、オブジェクトを活性状態にするコマンド
をセットする。ステップ805では、第2の活性化フレ
ームの時間格納領域61に、活性化終了時間格納領域5
4のデータをセットする。それと同時に、第2の活性化
フレームのコマンド格納領域62に、オブジェクトを休
止状態にするコマンドをセットする。ステップ806で
は、存在する全ての活性化フレームを、それらの時間格
納領域61にセットされた時間の早い順に、ソートす
る。
【0026】図10は、図9の処理によって生成された
活性化フレームのキュー91の概念図である。92〜9
5は、活性化フレームである。90は、次に処理を行う
べき活性化フレームを指す活性化ポインタである。
【0027】図11は、オブジェクトの活性化処理と各
オブジェクトに送られたメッセージに対応する処理を表
すフローチャートである。ステップ1001では、オブ
ジェクト指向型処理システム1700の処理の終了まで
ステップ1002〜1007の処理を繰り返す。ステッ
プ1002では、現在の時刻を取り出す。この処理に
は、UNIX(UNIXは、UNIX System Labora
tories Inc が開発しライセンスしています)のシステ
ムコールであるtime関数などを利用する。
【0028】ステップ1003では、活性化ポインタ9
2が指している活性化フレーム93の時間格納領域61
の時間と現在の時刻とを比較し、時間格納領域61の時
間が現在の時刻と等しいか早い場合にはステップ100
4およびステップ1005を実行し、時間格納領域61
の時間が現在の時刻より遅い場合にはステップ1006
を実行する。
【0029】ステップ1004では、活性化ポインタ9
2が指している活性化フレーム93のコマンド格納領域
62のコマンドを実行する。ステップ1005では、活
性化ポインタ92を次の活性化フレーム94に進めて、
ステップ1003に戻る。もし、活性化ポインタ92が
活性化フレームのキュー91の最後の活性化フレーム9
5を示していたなら、何もせずにステップ1006に進
む。
【0030】ステップ1006では、各オブジェクトの
メッセージキュー15(図3)にメッセージが届いてい
るかどうかを判定する。もし、メッセージが届いていれ
ば、ステップ1007を実行する。ステップ1007で
は、メッセージに対応した処理を起動し、実行する。
【0031】図12は、上記図11の処理を、オブジェ
クト10の処理機構16(図3)の処理として見た場合
のフローチャートである。ステップ301では、処理機
構16は、活性化開始時間までステップ302とステッ
プ303の処理を繰り返す。活性化開始時間は、オブジ
ェクト10の内部状態記憶部12に記憶されている。活
性化開始時間が来たら、ステップ304に進む。ステッ
プ302では、メッセージキュー15からメッセージを
取り出す。ステップ303では、メッセージに対応した
メソッド13を起動する。
【0032】ステップ304では、オブジェクト10の
活性状態を示す変数を活性を表わす値に更新する。ステ
ップ305では、活性化に伴う処理を起動する。活性化
に伴う処理は、例えば、動画,アニメーション,音声な
どの時間の属性を持ったデータの表示・再生の処理であ
る。
【0033】ステップ306では、処理機構16は、活
性化終了時間までステップ307とステップ308の処
理を繰り返す。活性化終了時間は、オブジェクト10の
内部状態記憶部12に記憶されている。活性化終了時間
が来たら、ステップ311に進む。ステップ307で
は、メッセージキュー15からメッセージを取り出す。
ステップ308では、メッセージに対応したメソッド1
3を起動する。なお、オブジェクト10のメソッド13
の中に、外部からのメッセージによりオブジェクト10
を休止状態にするメソッドを用意しておけば、ステップ
307,308により、活性状態のオブジェクト10を
外部から休止状態にすることが可能である。
【0034】ステップ311では、オブジェクト10の
活性状態を示す変数を休止を表わす値に更新する。ステ
ップ312では、オブジェクト10が消去されるまでス
テップ313およびステップ314の処理を繰り返す。
ステップ313では、メッセージキュー15からメッセ
ージを取り出す。ステップ314では、メッセージに対
応したメソッド13を起動する。なお、オブジェクト1
0のメソッド13の中に、外部からのメッセージにより
オブジェクト10を活性状態にするメソッドを用意して
おけば、ステップ313,314により、休止状態のオ
ブジェクト10を外部から再び活性状態にすることが可
能である。
【0035】図11と図12の対応について述べると、
図11のステップ1002〜ステップ1005が図12
のステップ301〜ステップ308に相当し、図11の
ステップ1006〜ステップ1007が図12のステッ
プ313〜ステップ314に相当する。
【0036】上記説明から理解されるように、第1実施
例のオブジェクト指向型処理システム1700によれ
ば、活性状態と休止状態とをもち,自ら活性状態になっ
て所定の処理を実行するオブジェクトを取り扱い可能と
なる。そこで、利用者は、オブジェクトに対して休止状
態から活性状態になるタイミングと活性状態から休止状
態になるタイミングとを定義してやればよく、制御オブ
ジェクトのような特別なオブジェクトを作成する必要は
ない。このため、従来に較べてプログラムの作成が容易
になる。
【0037】−第2実施例− 第2実施例のオブジェクト指向型処理システムの構成
は、第1実施例のオブジェクト指向型処理システム17
00(図1)と同様である。但し、処理手順は、図13
のフローチャートのようになる。ステップ1901で
は、外部記憶装置1706に格納されたオブジェクト定
義からオブジェクト表現を生成する。オブジェクト定義
については、図14を参照して後で説明する。オブジェ
クト表現については、図15を参照して後で説明する。
オブジェクト定義からオブジェクト表現を生成する処理
については、図18を参照して後で説明する。
【0038】ステップ1903では、活性化するグルー
プの名称を受けつける。活性化するグループの名称は、
利用者が入力装置1703やポインティングデバイス1
704を用いて入力してもよいし、他のオブジェクトか
らメッセージを送って指定してもよい。受け付けたグル
ープの名称によりグループ管理テーブルを作成する。グ
ループ管理テーブルについては、図16および図17を
参照して後で説明する。
【0039】ステップ1904では、各グループごと
に、オブジェクト表現から活性化フレームを生成する。
活性化フレームは、図7で説明したものと同様である。
また、オブジェクト表現から活性化フレームを生成する
処理は、図9で説明したものと同様である。
【0040】ステップ1905では、オブジェクトの活
性化処理と各オブジェクトに送られてきたメッセージに
対応する処理を行う。オブジェクトの活性化処理と各オ
ブジェクトに送られてきたメッセージに対応する処理に
ついては、図20を参照して後で説明する。
【0041】図14は、第2実施例のオブジェクト指向
型処理システムで取り扱うオブジェクトのオブジェクト
定義である。1101は、当該オブジェクトの名称であ
る。1102は、当該オブジェクトが属するグループの
名称である。1103は、当該オブジェクトの活性化開
始時間である。1104は、当該オブジェクトの生存時
間である。1105は、当該オブジェクトの状態変数の
定義である。
【0042】図15は、図14のオブジェクト定義から
生成されるオブジェクト表現である。1201はオブジ
ェクト名称格納領域、1202はグループ名称格納領
域、1203は活性状態格納領域、1204は活性化開
始時間格納領域、1025は活性化終了時間格納領域、
1206は状態変数格納領域である。
【0043】図16は、グループ管理のためのデータ構
造であるグループデータ管理テーブルの記述例である。
1301は、グループ名称格納領域である 1302は、そのグループが活性化された時間を格納す
る領域である。図17は、グループデータ管理テーブル
の概念図である。1506は、グループ名称格納領域で
ある。1507は、そのグループが活性化された時間を
格納する領域である。
【0044】図18は、オブジェクト定義(図14)か
らオブジェクト表現(図15)を生成するための処理の
フローチャートである。なお、オブジェクト定義は、テ
キストエディタなどを用いて作成され、ファイルの形態
で外部記憶装置に格納されている。ステップ1401で
は、オブジェクト定義が格納されているファイルを開
き、ファイルの終わりまでステップ1402〜1409
を繰り返す。
【0045】ステップ1402では、ファイルからオブ
ジェクト定義のデータを1行だけ読み込む。ステップ1
403では、読み込んだデータの記述内容を判断する。
読み込んだデータの記述内容がオブジェクトの名称11
01であれば、ステップ1404,1405を実行す
る。読み込んだデータの記述内容が活性化開始時間11
03であれば、ステップ1406を実行する。読み込ん
だデータの記述内容が生存時間1104であれば、ステ
ップ1407を実行する。読み込んだデータの記述内容
がグループの名称1102であれば、ステップ1408
を実行する。読み込んだデータの記述内容がオブジェク
トの状態変数の定義1105であれば、ステップ140
9を実行する。
【0046】ステップ1404では、新たなオブジェク
ト表現用にデータ構造を一つ割り当てる。ステップ14
05では、オブジェクト表現の名称格納領域1201に
オブジェクトの名称1101を格納する。
【0047】ステップ1406では、オブジェクト表現
の活性化開始時間格納領域1204に活性化開始時間1
103を格納する。
【0048】ステップ1407では、オブジェクト表現
の活性化開始時間格納領域1204のデータに生存時間
1104を加算し、その和を活性化終了時間格納領域1
205に格納する。
【0049】ステップ1408では、オブジェクト表現
のグループ名称格納領域1202にグループの名称11
02を格納する。
【0050】ステップ1409では、オブジェクト表現
の状態変数格納領域1206にオブジェクトの状態変数
を格納する。
【0051】グループデータ管理テーブルの生成処理
は、次の手順である。あるグループが活性化されると、
一つのグループデータ管理テーブルの領域が割り当てら
れる。そして、グループ名称を格納する領域1301に
活性化されたグループの名称、グループが活性化された
時の時間データを格納する領域にはそのグループが活性
化された時刻を格納する。
【0052】図19は、グループごとの活性化フレーム
のキューの模式図である。1501は、あるグループの
活性化フレームのキューである。1502は、このグル
ープの中で次に処理を行うべき活性化フレームを示す活
性化ポインタである。1503は、異なるグループの活
性化フレームのキューである。1504は、このグルー
プの中で次に処理を行うべき活性化フレームを示す活性
化ポインタである。
【0053】図20は、オブジェクトの活性化処理と各
オブジェクトに送られたメッセージに対応する処理を表
すフローチャートである。ステップ1601では、オブ
ジェクト指向型処理システムの処理の終了までステップ
1602〜1608の処理を繰り返す。ステップ160
2では、現在の時刻を取り出す。ステップ1603で
は、グループデータ管理テーブルに登録された全てのグ
ループについてステップ1604〜ステップ1608の
処理を実行する。
【0054】ステップ1604では、着目しているグル
ープの活性化開始時間に活性化ポインタが指している活
性化フレームの時間格納領域61の時間を加え、その和
の時間が現在の時刻と等しいか早い場合にはステップ1
605およびステップ1606を実行し、前記和の時間
が現在の時刻より遅い場合にはステップ1607を実行
する。
【0055】ステップ1605では、活性化ポインタが
指している活性化フレームのコマンド格納領域62のコ
マンドを実行する。ステップ1606では、活性化ポイ
ンタを次の活性化フレームに進めて、ステップ1604
に戻る。もし、活性化ポインタが活性化フレームのキュ
ーの最後の活性化フレームを指していたなら、何もせず
にステップ1607に進む。
【0056】ステップ1607では、各オブジェクトの
メッセージキュー15(図3)にメッセージが届いてい
るかどうかを判定する。もし、メッセージが届いていれ
ば、ステップ1608を実行する。ステップ1608で
は、メッセージに対応した処理を起動し、実行する。
【0057】上記第2実施例のオブジェクト指向型処理
システムによれば、第1実施例の効果に加えて、オブジ
ェクトをグループ化して各グループごとに時間管理でき
るようになる。
【0058】
【発明の効果】本発明のオブジェクト指向型処理システ
ムによれば、利用者が制御オブジェクトのような特別な
オブジェクトを作成しなくても,各オブジェクトにタイ
ミングデータを与えるだけで、複数のオブジェクトがタ
イミングを合せて所定の処理を実行するようになる。こ
れによって、例えば動画,アニメーション,音声等の時
間依存属性を持つマルチメディアデータの表示などのプ
ログラミングが従来より容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオブジェクト指向型処理システムの一
実施例のブロック図である。
【図2】図1のオブジェクト指向型処理システムの全体
的な処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図1のオブジェクト指向型処理システムで取り
扱うオブジェクトの概念図である。
【図4】オブジェクトの生成,活性状態,休止状態,消
去を示す概念図である。
【図5】オブジェクト定義のオブジェクト指向型言語に
よる記述の例示図である。
【図6】オブジェクト表現のオブジェクト指向型言語に
よる記述の例示図である。
【図7】活性化フレームのオブジェクト指向型言語によ
る記述の例示図である。
【図8】オブジェクト定義からオブジェクト表現を生成
するための処理のフローチャートである。
【図9】オブジェクト表現から活性化フレームを生成す
るための処理のフローチャートである。
【図10】活性化フレームのキューの概念図である。
【図11】オブジェクトの活性化処理と各オブジェクト
に送られたメッセージに対応する処理を表すフローチャ
ートである。
【図12】図11の処理をオブジェクトの処理機構の処
理として見た場合のフローチャートである。
【図13】第2実施例のオブジェクト指向型処理システ
ムの全体的な処理手順を示すフローチャートである。
【図14】オブジェクト定義のオブジェクト指向型言語
による記述の例示図である。
【図15】オブジェクト表現のオブジェクト指向型言語
による記述の例示図である。
【図16】グループデータ管理テーブルのオブジェクト
指向型言語による記述の例示図である。
【図17】グループデータ管理テーブルの概念図であ
る。
【図18】オブジェクト定義からオブジェクト表現を生
成するための処理のフローチャートである。
【図19】グループごとの活性化フレームのキューの概
念図である。
【図20】オブジェクトの活性化処理と各オブジェクト
に送られたメッセージに対応する処理を表すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1700 オブジェクト指向型処理システム 1701 中央処理装置 1706 外部記憶装置 10 オブジェクト 11 活性状態記憶部 12 内部状態記憶部 13 メソッド記述部 14 タイマ 15 メッセージキュー 16 処理機構 21〜24 オブジェクト 41 オブジェクトの名称 42 活性化開始時間 43 生存時間 1101 オブジェクトの名称 1102 グループの名称 1103 活性化開始時間 1104 生存時間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算や操作を行う手続きとそれに必要な
    情報そのものや情報の格納領域をまとめたオブジェクト
    を生成し,各オブジェクト内の手続きを起動することに
    よって処理を進めるオブジェクト指向型処理システムで
    あって、 オブジェクトは、他のオブジェクトからのメッセージが
    無くても所定の処理を起動する活性状態と,他のオブジ
    ェクトからのメッセージが無ければ所定の処理を起動し
    ない休止状態とを有することを特徴とするオブジェクト
    指向型処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオブジェクト指向型処
    理システムにおいて、オブジェクトは、休止状態から活
    性状態に変化する活性化開始時間を保持すると共に,休
    止状態中に前記活性化開始時間に至った時には活性状態
    に変化し所定の処理を起動することを特徴とするオブジ
    ェクト指向型処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のオブジ
    ェクト指向型処理システムにおいて、オブジェクトは、
    他のオブジェクトからのメッセージにより休止状態から
    活性状態に変化し所定の処理を起動する手続きを保持す
    ることを特徴とするオブジェクト指向型処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のオブジェクト指向型処理システムにおいて、オブジェ
    クトは、活性状態から休止状態に変化する活性化終了時
    間を保持すると共に,活性状態中に前記活性化終了時間
    に至った時には休止状態に変化することを特徴とするオ
    ブジェクト指向型処理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のオブジェクト指向型処理システムにおいて、オブジェ
    クトは、他のオブジェクトからのメッセージにより活性
    状態から休止状態に変化する手続きを保持することを特
    徴とするオブジェクト指向型処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のオブジェクト指向型処理システムにおいて、オブジェ
    クトは、異なる時間管理をされる複数のグループのうち
    の一つのグループに属することを特徴とするオブジェク
    ト指向型処理システム。
JP23078692A 1992-08-31 1992-08-31 オブジェクト指向型処理システム Pending JPH0683629A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08212388A (ja) * 1995-02-03 1996-08-20 Fujitsu Ltd 三次元画像処理装置
WO2002029727A1 (fr) * 2000-10-02 2002-04-11 Sharp Kabushiki Kaisha Dispositif, systeme, procede et programme de reproduction ou de transfert d'une animation

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WO2002029727A1 (fr) * 2000-10-02 2002-04-11 Sharp Kabushiki Kaisha Dispositif, systeme, procede et programme de reproduction ou de transfert d'une animation

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