JPH0683157A - 多色画像形成方法及びその装置 - Google Patents

多色画像形成方法及びその装置

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JPH0683157A
JPH0683157A JP5200024A JP20002493A JPH0683157A JP H0683157 A JPH0683157 A JP H0683157A JP 5200024 A JP5200024 A JP 5200024A JP 20002493 A JP20002493 A JP 20002493A JP H0683157 A JPH0683157 A JP H0683157A
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JP
Japan
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latent image
toner
exposure
image
electrostatic latent
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Application number
JP5200024A
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English (en)
Inventor
Kazuo Maruyama
和雄 丸山
Tsuneo Noami
恒雄 野網
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一回の多色画像形成サイクル中での再帯電工
程に起因する信頼性の低下をなくし、かつ、既設のトナ
ー像との混色を有効に回避できるようにする。 【構成】 光導電性の潜像担持体1表面を一様に帯電す
る工程Aと、一若しくは複数のレベルによる露光が行わ
れて第一の静電潜像Z1を形成する工程Bと、この第一
の静電潜像Z1を第一の色トナーT1にて可視像化する
工程Cと、少なくとも第一潜像形成工程Bの最大露光レ
ベルよりも大きい一若しくは複数の露光レベルによる露
光が行われて第二の静電潜像Z2を形成する工程Dと、
この第二の静電潜像Z2を第二の色トナーT2にて可視
像化する工程Eとを備え、三色以上の多色画像を形成す
る際には、以後、引き続いて同様の潜像形成工程F,現
像工程G…を繰り返すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電潜像を利用して
多色画像を形成する多色画像形成方法及びその装置に係
り、特に、潜像形成工程、現像工程を複数回繰り返した
後に、得られたトナー像を記録媒体上に一括転写する新
規な多色画像形成方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の多色画像形成方法として
は、例えば特開昭58−116553号公報に代表され
るようなものが知られている。これは、例えば図10に
示すように、感光ドラム等の感光体100の周囲に、帯
電器101、画像部露光用の複数のレーザ102,10
3、反転現像用の複数の色トナーが収容される現像器1
04,105、第一の現像器104の直後に配置されて
感光体100を再帯電する再帯電器106、各色トナー
像を記録紙112に転写させるための転写器107、こ
の転写器107による転写動作をスムーズに実行させる
ために転写工程前に感光体100の表面電位を除去する
転写前処理器108、転写工程後に記録紙112を感光
体100から剥離する除電紙剥離器109、感光体10
0上の残留トナーを除去するクリーナ110及び感光体
100上の残留電荷を除去する除電ランプ111を夫々
配設し、一回の画像形成サイクルとして、感光体100
表面を予め帯電した後、画像部露光、反転現像を二回繰
り返して感光体100上に二色トナー像を形成した後
に、記録紙112上に各色トナー像を一括転写するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多色画像形成方法では、図11に示すように、第一
の現像工程後に再帯電(第二帯電)を行うものであるた
め、再帯電器106が必要不可欠になる分、装置の部品
点数が嵩むばかりか、第一トナー像の上から再帯電を行
い、しかも、再帯電器106が第一現像器104と第二
現像器105との間に配置される関係から、第一トナー
像から遊離したトナーや各現像器104,105からの
浮遊トナーによって再帯電器106が汚染し易く、その
分、再帯電工程の信頼性が低下し、多色画像品質を損な
うという技術的課題が見い出された。尚、図11中、V
B1,VB2は各現像器104,105の現像バイアスを示
す。
【0004】これに対して、例えば特開昭56−527
60号公報に代表されるような方法では、図12に示す
ように、帯電、第一画像部露光、第一反転現像後、再帯
電(第二帯電)を実施せずに引続き、第二画像部露光、
第二反転現像を行い、二色の画像を得るものである。
尚、図12において、VB1,VB2は各現像器104,1
05の現像バイアスを示す。この方法によれば、図10
に示されるような再帯電器106が必要なく、前述の技
術の如き信頼性の低下は生じない。しかしながら、本方
法では、第一の現像後にも第一画像露光で形成した潜像
電位が残っているため、第二の現像時に第一の画像部に
も第二のトナーが現像され、所謂混色が生ずるという技
術的課題が残存してしまう。
【0005】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、一回の多色画像形成サイ
クル中での再帯電工程に起因する信頼性の低下をなく
し、かつ、既設のトナー像との混色を有効に回避できる
ようにした多色画像形成方法及びその装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明に係
る多色画像形成方法の基本である二色画像形成方法は、
図1(a)に示すように、光導電性の潜像担持体1表面
を一様に帯電する一様帯電工程Aと、一若しくは複数の
レベルによる露光が行われて第一の静電潜像Z1を形成
する第一潜像形成工程Bと、この第一の静電潜像Z1を
第一の色トナーT1にて可視像化する第一現像工程C
と、少なくとも第一潜像形成工程Bの最大露光レベルよ
りも大きい一若しくは複数の露光レベルによる露光が行
われて第二の静電潜像Z2を形成する第二潜像形成工程
Dと、この第二の静電潜像Z2を第二の色トナーT2に
て可視像化する第二現像工程Eとを備えたものである。
【0007】そして、三色以上の多色画像を形成する際
には、図1(a)に示すように、前述した方法にて二色
画像を形成した後、少なくとも第二潜像形成工程Dの最
大露光レベルよりも大きい一若しくは複数の露光レベル
による露光が行われて第三の静電潜像Z3を形成する第
三潜像形成工程Fと、この第三の静電潜像Z3を第三の
色トナーT3にて可視像化する第三現像工程Gとを行
い、以後、引き続いて同様の工程を繰り返して三色以上
の多色画像を形成することを特徴とするものである。
【0008】このような技術的手段において、各潜像の
現像特性を良好に維持する上で、画像部電位と背景部電
位との差がある程度大きくなるように潜像電位コントラ
ストを確保することが必要になる場合がある。このよう
な場合には、後のトナー像形成時における背景部電位
と、既設のトナー像の潜像電位との差が比較的大きくな
るという事態が起こり、必然的に既設のトナー像のエッ
ジ部に生成されるフリンジ電界が大きくなり、このフリ
ンジ電界の影響で、既設のトナー像のエッジ部分に他の
色トナーによる現像が行われる虞れがある。従って、潜
像電位コントラストをある程度大きく確保し、かつ、フ
リンジ電界に基づく既設トナー像のエッジ部の混色を有
効に防止するという観点からすれば、図1(a)に実線
で示すように、第一潜像形成工程Bを除く各潜像形成工
程D,F…として、一つ前段階の潜像形成工程B,D…
の最大露光レベルに比べて等しいかあるいは僅かに少な
い最小露光レベルによる露光を行い、各静電潜像Z2,
Z3…の絶対値で最大となる電位レベルを規制するよう
にすることが好ましい。
【0009】また、上述した方法発明を具現化する装置
発明は、図1(b)に示すように、静電潜像Z1,Z
2,Z3…が担持される潜像担持体1と、この潜像担持
体1を一様帯電する帯電手段2と、この帯電手段2にて
一様帯電された潜像担持体1に対し一若しくは複数の露
光レベルをもって各色に対応する静電潜像Z1,Z2,
Z3…を形成する多色潜像形成手段3と、この多色潜像
形成手段3における各色に対応する静電潜像Z1,Z
2,Z3…の露光レベルを任意に設定する露光レベル設
定手段4と、上記多色潜像形成手段3にて形成された各
色の静電潜像Z1,Z2,Z3…のみを順次対応する色
トナーT1,T2,T3…にて可視像化する多色現像手
段5と、潜像担持体1上に形成された各色トナー像を記
録媒体7に一括転写させる転写手段6とを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0010】このような技術的手段において、潜像担持
体1としては、セレン系感光体、アモルファスシリコ
ン、有機感光体等が用いられる。また、帯電手段2とし
ては、コロトロン等のコロナ帯電器、帯電ロール、帯電
ブラシ等が用いられるが、オゾンレスに近い装置システ
ムを構築するという観点からすれば、帯電ロール、帯電
ブラシのようなオゾンの発生量の極微量の帯電デバイス
が好ましい。
【0011】また、多色潜像形成手段3としては、通常
各色成分毎の静電潜像を形成する個別のデバイスを設置
するが、一部あるいは全部を一つのデバイスで共用する
ように設計しても差し支えなく、また、各静電潜像につ
いても、画像部電位が背景部電位よりも絶対値にて低い
ネガ潜像を形成するようにしてもよいし、あるいは、画
像部電位が背景部電位よりも絶対値にて相対的に高いポ
ジ潜像を形成するものであってもよい。
【0012】ここで、各静電潜像を形成するデバイスと
しては、アナログ光学/照明系、デジタル光学/照明系
(レーザ、LED、LCD他)のいずれもが用いられる
が、潜像担持体1の表面側から露光するタイプにあって
は、第二以降の静電潜像を形成する場合、第一現像のト
ナーが光透過性であるか否かにより露光の仕方を選択す
ることが必要にある。すなわち、第一現像のトナーが光
透過性のものであれば、第二露光時に、第一現像部に第
二トナーを現像させないようにする上で第一現像部を避
けて露光することが必要になり、このようなことはデジ
タル光学/照明系でのみ可能となるため、必然的に、第
二の静電潜像を形成するデバイスが限られてしまう。但
し、敢えて第二のトナーを重ねて現像させる場合には、
第一現像部を露光すればよい。これに対し、第一現像の
トナーが非光透過性(黒トナーや光を透過しないカラー
トナー)のものであれば、第一現像部は光を透過しない
ので、第二の画像通り第二露光すればよい。従って、ア
ナログ/デジタル、いずれの光学/照明系も使用可能で
ある。尚、潜像担持体1の基板を透明体で形成し、潜像
担持体1の裏面側から露光するタイプにあっては、潜像
担持体1の表面のトナーが光透過性であるか否かに拘ら
ず、第二露光時に、第一現像部に第二トナーを現像させ
ないようにする上で第一現像部を避けて露光することが
必要になる。
【0013】また、露光レベル設定手段4については、
ネガ潜像形成時には、少なくとも画像部に対応する露光
レベルを初期帯電電位、潜像コントラストを考慮して設
定するものであればよく、ポジ潜像形成時には、少なく
とも背景部電位に対応する露光レベルを初期帯電電位、
潜像コントラストを考慮して設定するものであればよい
が、画像部のエッジ部におけるフリンジ電界による他の
トナー付着現象を有効に回避するには、ネガ潜像形成時
には背景部、ポジ潜像形成時には画像部をも所定レベル
で露光するようにすることが好ましい。
【0014】更に、多色現像手段5としては、各静電潜
像を各色トナーで個別に現像し得るものであれば、一成
分/二成分現像法、接触/非接触現像法、カラー/モノ
クロ現像トナー等適宜選定して差し支えない。ここで、
第二現像工程以降については、基本的には第一現像工程
と同様でよいが、第一トナー像をかき乱したり、混色し
たりしないような手法を採用することが好ましい(例え
ば特開平1−287581号公報参照)。
【0015】更にまた、転写手段6としては、潜像担持
体1上の各トナー像を記録媒体7に一括転写させるもの
であれば適宜選定して差し支えない。この場合におい
て、転写動作を行い易くするという観点からすれば、潜
像担持体1の電位を除去する等の転写前処理を施し、ト
ナー像の転写動作をスムーズに実行させるように設計す
ることが好ましく、また、オゾンレスという観点からす
れば、転写手段6として転写ロール等のオゾンの発生量
が極微量のものを使用することが好ましい。
【0016】
【作用】次に、図1(b)の装置に基づいて、二値のネ
ガ潜像を反転現像し、三色画像を形成するタイプを例に
挙げてこの発明の作用を説明する。先ず、潜像担持体1
は、帯電手段2により初期帯電電位V0に帯電される
(図1(a)−A)。次いで、多色潜像形成手段3は所
定の露光レベルで第一の静電潜像Z1の画像部を形成し
(図1(a)−B)、多色現像手段5が当該静電潜像Z
1の画像部を第一のトナーT1にて現像する(図1
(a)−C)。この後、多色潜像形成手段3は第一の露
光レベルよりも大きい露光レベルで第二の静電潜像Z2
の画像部を形成し(図1(a)−D)、多色現像手段5
が当該静電潜像Z2の画像部のみを第二のトナーT2に
て現像する(図1(a)−E)。このとき、多色潜像形
成手段3は第二の静電潜像Z2を形成する上で、図
(a)−Dに実線で示すように、背景部をも露光し、第
二の静電潜像Z2の背景部電位を第一トナー像電位近傍
まで低下させるようにすれば、第一トナー像のエッジ部
に形成されるフリンジ電界が小さくなり、このフリンジ
電界に起因して第二のトナーT2が第一トナー像のエッ
ジ部分に現像される事態は有効に回避される。更に、多
色潜像形成手段3は第二の露光レベルよりも大きい露光
レベルで第三の静電潜像Z3の画像部を形成し(図1
(a)−F)、多色現像手段5が当該静電潜像Z3の画
像部のみを第三のトナーT3にて現像する(図1(a)
−G)。このとき、多色潜像形成手段3は第三の静電潜
像Z3を形成する上で、図(a)−Fに実線で示すよう
に、背景部をも露光し、第三の静電潜像Z3の背景部電
位を第二トナー像電位近傍まで低下させるようにすれ
ば、第一トナー像、第二トナー像のエッジ部に形成され
るフリンジ電界が小さくなり、このフリンジ電界に起因
して第三のトナーT3が第一トナー像、第二トナー像の
エッジ部分に現像される事態は有効に回避される。
【0017】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例1 図2はこの発明が適用される二色カラープリンタの実施
例を示す。同図において、10は感光ドラム等の感光
体、11は感光体10を予め初期帯電する帯電器(この
実施例ではスコロトロン)、12は第一のネガ潜像を形
成する第一のレーザ、13は第二のネガ潜像を形成する
第二のレーザ、15は第一のネガ潜像を反転現像する色
トナー(この実施例では黒トナー)が収容される第一現
像器、16は第二のネガ潜像を反転現像する色トナー
(この実施例では赤トナー)が収容される第二現像器、
18は各色トナー像を記録紙23に転写させるための転
写器(この実施例ではコロトロン)、19は前記転写器
18による転写動作をスムーズに実行させるために転写
工程前に感光体10の表面電位を除去する転写前処理器
(この実施例ではコロトロン)、20は転写工程後に記
録紙23を感光体10から剥離する除電紙剥離器(この
実施例ではコロトロン)、21は感光体10上の残留ト
ナーを除去するクリーナ、22は感光体10上の残留電
荷を除去する除電ランプである。
【0018】図3は実施例1に係る画像形成プロセスを
示す説明図である。同図において、先ず、感光体10
は、帯電器11にて初期帯電電位V0に帯電される(図
3(a))。次いで、第一のレーザ12(露光レベルE
1)によって第一の静電潜像の画像部が電位V1まで露
光され(図3(b))、第一現像器15がその部分に第
一のトナーT1(黒トナー)を現像バイアスVB1にて現
像する(図3(c))。このとき、V1は、出力画像の
濃度に応じていろいろな値を取るが、ここでは最大露光
部すなわち最小電位部の値をV1とする。その後、第二
のレーザ13が第二の静電潜像の画像部に対しては露光
レベルE21,背景部に対しては露光レベルE22にて第二
露光を施す(図3(d))が、第二の静電潜像の背景部
電位V2と同画像部電位V3とは、|V3|<|V1|
≦|V2|の関係を保つように露光される。尚、画像部
電位V3は出力する画像の濃度に応じていろいろな値を
取るが、ここでは最大露光部すなわち最小電位部の値を
V3とする。このとき、第二露光は第一トナー像領域に
対しても施されるが、第一トナーT1が非透過性である
ため、第二露光によって第一トナー像領域の電位が露光
されることはない。そして、第二現像器16がその部分
に第二のトナーT2(赤トナー)を現像バイアスVB2
て現像する(図3(e))。こうして、感光体10上に
同時に二色の画像が得られ、転写前処理器19による転
写前処理を施した後、転写器18により記録紙23に転
写される。尚、図中↓の矢印は露光を示し、その長さは
定性的に露光量の大小を示している。
【0019】より具体的に述べると、 感光体:OPC−IR 第一、第二露光:半導体レーザ(780nm) 第一現像:二成分接触現像 フェライトキャリア スチレンアクリル系トナー(黒) 第二現像:二成分接触現像 樹脂キャリア(磁性粉70wt%含有) スチレンアクリル系トナー(赤) V0:−650V V1:−350V VB1:−550V V2:−400V V3:−100V VB2:−300V 以上の条件において、混色のない良好な赤/黒二色の画
像が得られた。
【0020】この実施例の画像品質を評価する上で以下
の比較例1,2を提示する。 ◎比較例1 図11に示す画像形成プロセスの比較例1にあっては、
再帯電にて第一の現像後の静電潜像が殆ど消去されてお
り、第二の潜像形成と第二現像にて混色が発生し難くな
っている。しかしながら、再帯電器が必須であることに
より、電極が汚れると、帯電むらの原因になり、その
分、信頼性が低下するばかりか、再帯電器の分だけコス
トアップになると共に、再帯電器の配設スペースが必要
になる分装置スペースが嵩む。また、画質上の点に関し
ては、再帯電器により、トナーが過剰に電荷を有して転
写不良になり、濃度低下の一因になるほか、通常現像で
は、逆極性トナーによるかぶりが発生し(感光体上に現
像し)、再帯電によりこのトナーが極性を変えられて転
写し易くなり、かぶりの一因にもなってしまう。
【0021】◎比較例2 図12の画像形成プロセスの比較例2にあっては、第一
の現像後の静電潜像が略そのまま残っており、第二現像
時に混色を発生させることが理解される。
【0022】◎実施例2 この実施例は、実施例1と同様の構成で、トナーの色順
を逆にし、かつ、図4に示すような画像形成プロセス
(図4(d)の第二露光工程で第一トナー像領域に対す
る露光をカットしている点以外は実施例1と同様)にて
画像形成を行ったものである。 すなわち、第一、第二トナー色:赤、黒 潜像電位条件:実施例1と同じ 以上の条件で、実施例1と同様、混色のない良好な赤/
黒二色の画像が得られた。尚、この実施例において、第
一トナー像領域にも背景部と同様な第二露光を行ったと
ころ、当該第一トナー像の電位V2は−150V(第二
露光前−400V)になり、当該第一トナー像領域は赤
トナーと黒トナーとが混在した茶色の画像として得られ
る。
【0023】◎実施例3 図5は三色画像を形成するカラープリンタにこの発明を
適用した実施例である。同図において、カラープリンタ
は、実施例2と同様な構成要素に加えて、第三の静電潜
像を形成する第三のレーザ14及び第三のネガ潜像を第
三のトナー(この実施例では青トナー)反転現像する第
三現像器17を備えている。尚、実施例1と同様な構成
要素については実施例1と同様な符号を付してここでは
その詳細な説明を省略する。
【0024】図6はこの実施例に係る画像形成プロセス
を示す。同図において、第一帯電工程(図6(a))、
第一露光工程(図6(b))、第一現像工程(図6
(c))、第二露光工程(図6(d))、第二現像工程
(図6(e))は実施例2と同様であり、その後、第三
のレーザ14が第三の静電潜像の画像部に対しては露光
レベルE31,背景部に対しては露光レベルE32にて第三
露光を施す(図6(f))が、第三の静電潜像の背景部
電位V4と同画像部電位V5とは、|V5|<|V3|
≦|V4|の関係を保つように露光される。尚、画像部
電位V5は出力する画像の濃度に応じていろいろな値を
取るが、ここでは最大露光部すなわち最小電位部の値を
V5とする。そして、第三現像器17がその部分に第三
のトナーT3(例えば青トナー)を現像バイアスVB2
て現像する(図6(g))。こうして、感光体10上に
同時に三色の画像が得られ、転写前処理器19による転
写前処理を施した後、転写器18により記録紙23に転
写される。尚、図中↓の矢印は露光を示し、その長さは
定性的に露光量の大小を示している。
【0025】より具体的に述べると、実施例1と同様の
構成に加え、 第三露光:半導体レーザ(780nm) 第三現像:二成分接触現像 樹脂キャリア(磁性粉70wt%含有) スチレンアクリル系トナー 第一、第二、第三トナー色:赤、黒、青 V0:−750V V1:−500V VB1:−700V V2:−550V V3:−250V VB2:−450V V4:−300V V5:−50V VB3:−250V 以上の条件下において、混色のない赤/青/黒の良好な
三色画像が得られた。尚、四色目以降も同様であること
は自明である。
【0026】◎実施例4 この実施例は二色画像を正規現像にて形成するカラープ
リンタにこの発明を適用したものである。この実施例に
係るカラープリンタの基本的構成は実施例2と同様であ
るが、実施例2と異なり、第一レーザ12及び第二レー
ザ13が夫々ポジ潜像を形成し、第一現像器及び第二現
像器15,16が第一ポジ潜像及び第二ポジ潜像を第一
のトナー(赤トナー)及び第二のトナー(黒トナー)正
規現像するものである。
【0027】図7にこの実施例の画像形成プロセスを示
す。同図において、感光体10は、帯電器11にて初期
帯電電位V0に帯電される(図7(a))。次いで、第
一のレーザ12(露光レベルE1)によって第一の静電
潜像の背景部が電位V1まで露光され(図7(b))、
第一現像器15が画像部(非露光部)に第一のトナーT
1(赤トナー)を現像バイアスVB1にて現像する(図7
(c))。その後、第二のレーザ13が第二の静電潜像
の画像部に対しては露光レベルE21,背景部に対しては
露光レベルE22にて第二露光を施す(図7(d))が、
第二の静電潜像の画像部電位V2と同背景部電位V3と
は、|V3|<|V1|≦|V2|の関係を保つように
露光される。そして、第二現像器16が画像部に第二の
トナーT2(黒トナー)を現像バイアスVB2にて現像す
る(図7(e))。こうして、感光体10上に同時に二
色の画像が得られ、転写前処理器19による転写前処理
を施した後、転写器18により記録紙23に転写され
る。尚、図中↓の矢印は露光を示し、その長さは定性的
に露光量の大小を示している。このタイプにおいても、
混色のない良好な赤/黒二色の画像が得られた。
【0028】◎実施例5 図8は実施例1と同様に二色カラープリンタにこの発明
を適用したものであるが、実施例1と異なり、実施例1
で用いられた各帯電器、具体的には初期帯電用帯電器1
1、転写器18、転写前処理器19、除電紙剥離器20
を取り除き、これらに替えて、初期帯電用の帯電ロール
31及び転写用の転写ロール32を配設したものであ
る。尚、実施例1と同様な構成要素については実施例1
と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0029】この実施例の画像形成プロセスは、実施例
1と略同様に、帯電ロール31による初期帯電を行った
後、第一のレーザ12による露光、第一の現像器15に
よる現像、第二のレーザ13による露光、第二の現像器
16による現像を行い、感光体10上に二色のトナー画
像を形成した後、転写ロール32により前記二色のトナ
ー画像を記録紙23に転写する。尚、実施例1〜4にお
いては、転写動作を行い易くする上で転写前処理器19
による転写前処理が施されているが、現像された複数の
トナーの帯電極性が同じなので、転写前処理は必ずしも
必要ではなく、この実施例においては転写前処理器19
も除去されている。
【0030】この実施例において、実施例1の電位条件
に合わせる上で、帯電ロール31の条件を以下のように
設定した。 帯電ロール構成 弾性ゴムロール(二層構成) 表面層抵抗:108Ωcm 帯電ロールバイアス AC成分:1KV 400Hz DC成分:−650V この条件下において、実施例1と同様に、二色の良好な
画像が得られた。このとき、転写ロール32のバイアス
は+500Vであった。
【0031】特に、この実施例にあっては、実施例1の
ようなコロナ放電を利用した帯電器が用いられておら
ず、また、帯電ロール31、転写ロール32からのオゾ
ンの発生量は極微量であることから、装置システムとし
てオゾンレスに近いものを構築することが可能である。
この点、従前の所謂重ね現像方式(感光体上で異なる色
のトナー像を現像し、重ねる方式)においては、上記実
施例のような帯電ロールを使用することが本来的に困難
であり、オゾンレスの装置システムを構築することが困
難であった。
【0032】より具体的に述べると、従前の重ね現像方
式の一つとして、特開昭56−211023号公報に代
表される、感光体を複数回回転させ、帯電→露光→現像
の工程を複数回繰り返すタイプにおいて、帯電ロールを
使用すると、既に現像されたトナー像の上に接触あるい
は近接して再帯電に必要な電圧を印加するため、帯電ロ
ールが汚染されたり、トナー像が乱されるという現象が
見られる。また、特開平1−287581号号公報に代
表される、帯電→露光→現像→露光→現像を行い、その
後、感光体上の二色画像を記録紙に一括転写する方式に
あっては、再帯電工程がなく、帯電ロールの使用は可能
であるが、現像されるトナーの帯電極性が異なるため、
これを揃えるための帯電装置が必要になる。このとき、
トナー極性揃え用の帯電装置として前記帯電ロールを使
用すると、上述したのと同様に、既に現像されたトナー
像の上に接触あるいは近接して帯電に必要な電圧を印加
するため、帯電ロールが汚染されたり、トナー像が乱さ
れるという現象が見られる。従って、従前の重ね現像方
式に対して帯電ロールを使用することは設計上困難な問
題を含んでいた。
【0033】これに対し、この実施例にあっては、再帯
電工程を全て省略し、しかも、現像される各トナーの帯
電極性が同一であることから、本来的にトナーの電荷量
を調整する必要がなく、帯電ロール31の如き装置を使
用したとしても、帯電ロール31の汚染、トナー像の乱
れという現象は全く見られない。
【0034】◎実施例6 図9は実施例3と同様に三色カラープリンタにこの発明
を適用したものであるが、実施例3と異なり、実施例3
で用いられた各帯電器、具体的には初期帯電用帯電器1
1、転写器18、転写前処理器19、除電紙剥離器20
を取り除き、これらに替えて、初期帯電用の帯電ロール
31及び転写用の転写ロール32を配設したものであ
る。尚、実施例3と同様な構成要素については実施例3
と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0035】この実施例に係る画像形成プロセスは、実
施例3と略同様に、帯電ロール31にて感光体10を初
期帯電した後、第一露光、第一現像、第二露光、第二現
像、第三露光、第三現像を行い、感光体10上に三色の
画像を形成した後、転写ロール32により前記三色のト
ナー画像を記録紙23に転写する。従って、この実施例
によれば、実施例3と同様に、三色の良好な画像が得ら
れることに加えて、実施例5と同様に、装置システムと
してオゾンレスに近いものを構築することが可能であ
る。
【0036】尚、上記実施例5,6にあっては、帯電ロ
ール31を使用しているが、これに限られるものではな
く、帯電ロール31と同様な効果を奏するものであれ
ば、帯電ブレード、帯電ブラシ、絶縁物の面上で生ずる
沿面放電を利用したもの等適宜選定することが可能であ
り、その設定位置についても、感光体10に接触させた
り、あるいは、近接させる等適宜選定して差し支えな
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、一回の多色画像形成サイクル中において、各潜像
電位を段階的に形成するという簡単な方法により、再帯
電工程を不要とし、同極性の各色トナーを用いて対応す
る静電潜像のみを現像し得るようにしたので、一回の多
色画像形成サイクル中での再帯電工程に起因する信頼性
の低下をなくし、かつ、既設のトナー像との混色を有効
に回避することができる。
【0038】更に、この発明によれば、多色画像形成プ
ロセスを工夫したことに伴って、コロトロン等のオゾン
発生量の多い帯電デバイスに代えて、オゾンの発生量の
極微量の帯電デバイスを使用することが可能になるの
で、オゾンレスに近い装置システムを容易に構築するこ
とができる。
【0039】特に、請求項3記載の発明によれば、既設
のトナー像のエッジ部に生ずるフリンジ電界を小さく抑
えることができるので、フリンジ電界による既設トナー
像のエッジ部に対する混色をより確実に回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明に係る多色画像形成方法の
各工程を示す説明図、(b)はこの発明に係る多色画像
形成装置の構成を示す説明図である。
【図2】 実施例1に係るカラープリンタを示す説明図
である。
【図3】 実施例1に係る画像形成プロセスを示す説明
図である。
【図4】 実施例2に係る画像形成プロセスを示す説明
図である。
【図5】 実施例3に係るカラープリンタを示す説明図
である。
【図6】 実施例3に係る画像形成プロセスを示す説明
図である。
【図7】 実施例4に係る画像形成プロセスを示す説明
図である。
【図8】 実施例5に係るカラープリンタを示す説明図
である。
【図9】 実施例6に係るカラープリンタを示す説明図
である。
【図10】 従来におけるカラープリンタの一例を示す
説明図である。
【図11】 従来における画像形成プロセスを示す説明
図である。
【図12】 従来における画像形成プロセスの他のを示
す説明図である。
【符号の説明】
a…一様帯電工程,B…第一潜像形成工程,C…第一現
像工程,D…第二潜像形成工程,E…第二現像工程,F
…第三潜像形成工程,G…第三現像工程,1…潜像担持
体,2…帯電手段,3…多色潜像形成手段,4…露光レ
ベル設定手段,5…多色現像手段,6…転写手段,7…
記録媒体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電性の潜像担持体(1)表面を一様
    に帯電する一様帯電工程(A)と、一若しくは複数のレ
    ベルによる露光が行われて第一の静電潜像(Z1)を形
    成する第一潜像形成工程(B)と、この第一の静電潜像
    (Z1)を第一の色トナー(T1)にて可視像化する第
    一現像工程(C)と、少なくとも第一潜像形成工程
    (B)の最大露光レベルよりも大きい一若しくは複数の
    露光レベルによる露光が行われて第二の静電潜像(Z
    2)を形成する第二潜像形成工程(D)と、この第二の
    静電潜像(Z2)を第二の色トナー(T2)にて可視像
    化する第二現像工程(E)とを備えた多色画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法にて二色画像を形成
    した後、少なくとも第二潜像形成工程(D)の最大露光
    レベルよりも大きい一若しくは複数の露光レベルによる
    露光が行われて第三の静電潜像(Z3)を形成する第三
    潜像形成工程(F)と、この第三の静電潜像(Z3)を
    第三の色トナー(T3)にて可視像化する第三現像工程
    (G)とを行い、以後、引き続いて同様の工程を繰り返
    して三色以上の多色画像を形成することを特徴とする多
    色画像形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の方法において、第
    一潜像形成工程(B)を除く各潜像形成工程(D,F
    …)は、一つ前段階の潜像形成工程(B,D…)の最大
    露光レベルに比べて等しいかあるいは僅かに少ない最小
    露光レベルによる露光を行い、各静電潜像(Z2,Z3
    …)の絶対値で最大となる電位レベルを規制することを
    特徴とする多色画像形成方法。
  4. 【請求項4】 静電潜像(Z1,Z2,Z3…)が担持
    される潜像担持体(1)と、この潜像担持体(1)を一
    様帯電する帯電手段(2)と、この帯電手段(2)にて
    一様帯電された潜像担持体(1)に対し一若しくは複数
    の露光レベルをもって各色に対応する静電潜像(Z1,
    Z2,Z3…)を形成する多色潜像形成手段(3)と、
    この多色潜像形成手段(3)における各色に対応する静
    電潜像(Z1,Z2,Z3…)の露光レベルを任意に設
    定する露光レベル設定手段(4)と、上記多色潜像形成
    手段(3)にて形成された各色の静電潜像(Z1,Z
    2,Z3…)のみを順次対応する色トナー(T1,T
    2,T3…)にて可視像化する多色現像手段(5)と、
    潜像担持体(1)上に形成された各色トナー像を記録媒
    体(7)に一括転写させる転写手段(6)とを備えてい
    ることを特徴とする多色画像形成装置。
JP5200024A 1992-07-17 1993-07-19 多色画像形成方法及びその装置 Pending JPH0683157A (ja)

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JP4-213403 1992-07-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017892A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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