JP3250851B2 - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP3250851B2
JP3250851B2 JP28928492A JP28928492A JP3250851B2 JP 3250851 B2 JP3250851 B2 JP 3250851B2 JP 28928492 A JP28928492 A JP 28928492A JP 28928492 A JP28928492 A JP 28928492A JP 3250851 B2 JP3250851 B2 JP 3250851B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色の画像形成装置
関し、詳しくは、帯電、露光及び現像の工程を実行して
形成したトナー像を担持したままの像担持体に、次の帯
電、露光及び該トナー像を構成するトナーとは異なる色
調のトナーを用いた現像の工程を実行し、これにより、
少なくとも二色のトナー像を同一の像担持体に重ね合わ
せて形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成方法、例えば二色
の画像形成方法は、基本的には次の(a)乃至(f)の
各工程から成り立っている(例えば、特開昭57−23
952号、特開昭58−116553号、特開昭59−
121349号公報参照)。 (a)第1次帯電 ;像担持体表面を例えば負極性に均
一帯電する(図11(a)参照)。 (b)第1次露光 ;1色目のトナー像に相当する画像
情報を露光して第1の潜像を形成する(図11(b)参
照)。 (c)第1次現像 ;負極性を有するトナーで第1の潜
像を反転現像して1色目のトナー像を形成する(図11
(c)参照)。 (d)再帯電 ;1色目のトナー像を像担持体上に
担持したまま、像担持体を再帯電し1色目のトナー像を
含めて像担持体を均一の電位にする(図11(d)参
照)。 (e)第2次露光 ;2色目のトナー像に相当する画像
情報を露光して第2の潜像を形成する(図11(e)参
照)。 (f)第2次現像 ;像担持体の帯電と同極性を有する
トナーで第2の潜像を反転現像して2色目のトナー像を
形成する(図11(f)参照)。 以上の一連の工程が完了した時点では、像担持体上に二
色のトナー像が形成され、これらのトナー像を転写紙等
の転写材上に転写し、トナー像を定着することによって
2色の画像を形成している。そして、一般に上記(f)
の第2次現像では、像担持体上の1色目のトナー像を乱
さないように、非接触現像方式が用いられる。このこと
により、混色やトナー像のみだれの無い良好な2色画像
が得られる。
【0003】また、特開昭60ー17464号公報に
は、現像された第1静電像のトナー層表面電位を初期表
面電位近傍の混色防止電位にまで高くする行程を含む2
色画像形成方法が開示されている。この方法において
は、2次帯電の方法として、少なくとも一定の直流電圧
成分を偏倚させた交流電圧を印加して第1顕像域の電位
を上げて混色を防止するものである。
【0004】また、特開平3ー127082号公報に
は、第2帯電電位は、常に第1帯電電位よりも高く設定
することが開示されている。これは、1次現像後の顕像
域を2次現像バイアスよりも高くして、1次トナー部へ
の2次トナーの混色を防止するためである。
【0005】また、特公平1−45916号公報や特公
平2−22947号公報には、1次現像後の再帯電を、
画像部の電位が非画像部の電位と同程度になるように行
うことが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(a)
乃至(f)の各工程から成る二色画像の形成を長期に亘
って実行していると、次第に2色目のトナー像に色濁り
が生じ、画質が劣化するという不具合があった。この原
因は、像担持体上の1色目のトナー像が非接触の第2次
現像時に2色目の現像装置に逆飛翔し、1色目のトナー
が2色目の現像装置内に混入するためである。このよう
な不具合は、3色以上のトナー像を同一像担持体上に重
ね合わせて形成する場合も生じる。
【0007】また、2次帯電電位を1次帯電電位よりも
高くすると、図12(a)に示されるような1次帯電の
感光体表面に生じた電位のリップルが2次帯電の際に生
じるリップルと重ね合って、図12(b)に示されるよ
うに、リップル幅が増大する可能性を生じる。
【0008】また、帯電電位を高く設定するということ
は、電力消費面、感光体寿命の低下、高電圧印加によっ
て発生するオゾンの増加等、数々のマイナス要因を招来
する。 そこで、2次帯電後の帯電電位を1次帯電電位
と同じか、若しくはそれ以下にすることが望ましい。
【0009】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、色濁りの無い多色画
像を長期に亘って安定して形成することができる多色画
像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の多色画像形成方法は、先行して形成され
た1色以上のトナー像を担持したままの像担持体上に、
所定の帯電を施した後に次の潜像を形成し、該トナー像
とは異なる色調のトナーを用いて該次の潜像を反転現像
し、これにより像担持体上に少なくとも二色のトナー像
を重ね合わせて形成する多色画像形成方法において、先
行して形成されたトナー像のトナーが付着していない像
担持体部分上の電位が該トナー像のトナーが付着してい
る像担持体部分上の電位よりも大きくなるように該所定
の帯電を行うとともに、先行するトナー像形成に係る帯
電器としてもスコロトロン帯電器を用い、該スコロトロ
ン帯電器と上記所定の帯電を行うスコロトロン帯電器と
は、総電流及びグリッド電圧が同一であり、開口幅につ
いては上記所定の帯電を行うスコロトロン帯電器の方が
狭いことを特徴とするものである。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】請求項11の画像形成装置は、先行して形
成された1色以上のトナー像を担持したままの像担持体
上に、所定の帯電を施した後に次の潜像を形成し、該ト
ナー像とは異なる色調のトナーを用いて該次の潜像を反
転現像し、これにより像担持体上に少なくとも二色のト
ナー像を重ね合わせて形成する多色画像形成方法におい
て、先行して形成されたトナー像のトナーが付着してい
ない像担持体部分上の電位が該トナー像のトナーが付着
している像担持体部分上の電位よりも大きくなるように
該所定の帯電を行うとともに、先行するトナー像形成に
係る帯電器としてもスコロトロン帯電器を用い、該スコ
ロトロン帯電器と上記所定の帯電を行うスコロトロン帯
電器とは、総電流及びグリッド電圧が同一であり、グリ
ッド開口率については上記所定の帯電を行うスコロトロ
ン帯電器の方が小さいことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】前述のように、色濁りが発生する原因は、像担
持体上に形成された1色目のトナー像が2色目の現像装
置に逆飛翔する為である。すなわち、1色目の例えば負
帯電のトナーは、2色目の帯電電位VD2と2色目の現像
バイアスVB2との電位差(VD2−VB2)により、像担持
体上から2色目の現像装置の現像ローラ等の現像剤担持
体に引き付けられて該現像装置内の2色目のトナーに混
入する為である。この逆飛翔現象について詳細に検討し
たところ以下(1)乃至(5)の事実が判明した。 (1)1色目のトナーの粒径分布における比較的大粒径
のトナーの方が逆飛翔しやすい。 (2)1色目のトナーの帯電量が低い方が逆飛翔しやす
い。 (3)1色目のトナーの像担持体への付着力が小さい方
が逆飛翔しやすい。 (4)上記電位差(VD2−VB2)が大きいほど逆飛翔し
やすい。 (5)2色目のトナーによる現像時の像担持体と現像剤
担持体との間隙が狭いほど逆飛翔しやすい。このうち、
(4)の電位差(VD2−VB2)と(5)の間隙は、2色
目のトナー像単独の画像品質にかかわる条件であるの
で、選択できる範囲が狭い。また、この逆飛翔現象の検
討中に以下の事実も判明した。 (6)上記電位差(VD2−VB2)がある程度小さいと2
色目のトナーが像担持体へ付着して、像担持体上の1色
目のトナーが付着していない部分では地汚れが、1色目
のトナーが付着している部分では混色が、それぞれ生じ
る。前者の地汚れは画像品質を比較的大きく左右する
が、後者の混色は小量であればさほど画質に影響しな
い。特に、1色目のトナーが例えば黒トナーのように明
度が低いものである場合には、ほとんど画質を劣化させ
ない。 (7)逆飛翔現象による色濁が、画像形成を繰り返すに
したがって2色目の現像装置中に含まれる1色目のトナ
ーの量が増大することによって悪化するのと異なり、上
記混色は、画像形成を繰り返すにしたがって悪化してい
くことはない。そこで、本発明は上記(4)、(6)及
び(7)の事実に基づいて、1色目のトナーの逆飛翔を
防止し、かつ一定の画像品質を維持することもできるよ
うにするものである。
【0022】このために、本発明の二色画像形成方法に
おいては、1色目のトナー像を担持したままの像担持体
上に施す帯電を、1色目のトナーが付着していない像担
持体部分上の電位が1色目のトナーが付着している像担
持体部分上の電位よりも大きくなるように行い、これに
より、2色目の潜像を反転現像するときの現像バイアス
電位と該1色目のトナーが付着していない像担持体部分
上の電位との差を比較的大きく保って地汚れを防止する
とともに、この現像バイアス電位と該1色目のトナーが
付着している像担持体上の電位との差を比較的小さくし
て2色目の現像装置への1色目トナーの逆飛翔を防止す
る。ここで、該1色目のトナーが付着している像担持体
上の電位との差を比較的小さくしているので、該1色目
のトナーが付着している像担持体部分上に2色目のトナ
ーが付着して多少の混色を生じるが、画像品質の低下は
許容できる程度に抑えられる。特に、1色目のトナーと
して明度の低い黒トナーを用いる場合には、画像品質は
ほとんど低下しない。
【0023】
【実施例】図2は本実施例に係る二色画像形成方法を実
施することができる複写機の概略構成図である。まずこ
の複写機全体の概略を説明する。この複写機は負極性に
帯電、光感度を持つ感光体1を用いている。感光体1は
図示しない駆動機構で時計回りに駆動される。感光体1
は、第1帯電器2で一様に例えばマイナス極性に帯電さ
れた後に、黒画像に対応する第1次露光(レーザービー
ム)3が行われて、光が照射された画像部が光減衰して
第1の静電潜像が形成される。この第1の静電潜像を負
極性の黒トナーを用いた第1現像装置4で反転現像して
感光体1上に黒トナー像を形成する。この第1現像装置
4は現像ローラ上にキャリアとトナーとからなる二成分
現像剤の磁気ブラシを形成して感光体1上の静電潜像を
現像する二成分現像装置である。この黒トナー現像後の
感光体1上のトナー付着部上の電位は付着しているトナ
ーの電荷で上昇するが、混色防止の為には不充分である
ので、引き続き第2帯電器5で負極性の帯電を行う。次
に赤画像に対応する第2次露光(レーザービーム)6を
行い、光を照射した画像部電位を光減衰させ、これによ
り、第2の静電潜像を形成する。この第2の静電潜像を
負極性の赤トナーを用いた第2現像装置7で反転現像
し、感光体1上に黒トナー像と赤トナー像の二色のトナ
ー像を得る。この第2現像装置7は、感光体1と現像ロ
ーラの間隙が約150μmに設定され、負極性に帯電さ
れた非磁性の一成分現像剤(トナー)を現像ローラ表面
から感光体1表面に向けて飛翔させる非接触現像を行う
ものである。次に、転写前帯電器8で感光体1上の二色
のトナー像の帯電量を揃えた後、背面が転写帯電器10
で帯電されている転写ベルト9上の転写紙を密着させ、
これにより、帯電した転写ベルト9による電界で感光体
1上の二色のトナー像を転写する。転写紙上のトナー像
は定着器11で転写紙上に熱定着されて固定化する。一
方、転写後の感光体1は、クリーニング前帯電器12で
帯電して再び残留トナーの帯電極性を揃えた後、クリー
ニング器13で表面をクリーニングする。更に、残留電
荷を除電器14で光除電して初期化し、次の作像に備え
る。
【0024】ところで、この複写機においても、第2の
静電潜像を赤トナーを用いた第2現像装置7による反転
現像の際に、黒トナーが付着している感光体部分上の電
位によっては、この電位と現像バイアス電位VB2との電
位差により感光体1上の黒トナーが第2現像装置7の現
像ローラ側への吸引力を受け逆飛翔する恐れがある。こ
の逆飛翔を防止するためだけであれば、上述のように電
位差(VD2−VB2)が小さくなるように、第2帯電器5
による一様帯電量を小さくするか又は第2現像装置7に
おける現像バイアス電圧VB2を大きくして、上記電位差
を小さくすれば良い。しかし、これによれば、黒トナー
が付着していない感光体部分上の電位と第2現像装置7
の現像バイアス電位VB2との電位差が小さくなることか
ら、第2現像装置7の赤トナーによる地肌汚れが生じて
画像品質を低下させてしまう。そこで、本実施例におい
ては、黒トナーの逆飛翔を左右する感光体の黒トナー付
着部分上の電位は、逆飛翔が生じないように比較的小さ
い大きさの電位にし、かつ、地汚れを左右する感光体の
黒トナー非付着部分上の電位は比較的大きな大きさの電
位にして、逆飛翔と地汚れの両者を防止する。
【0025】このように、感光体の黒トナー付着部分上
と黒トナー非付着部分上とで互いに異なる電位にするた
めに、本実施例では、上記第2帯電器5としてスコロト
ロン帯電器を用いている。そして、このスコロトロン帯
電器5のグリッド電圧を、これによる帯電前の感光体の
黒トナー非付着部分上の電位よりも小さな電位に設定し
ている。例えば第1帯電器2としてもスコロトロン帯電
器を用いる場合には、図3(a)や図3(b)に示すよ
うに、第1帯電器2のグリッド電圧よりも第2帯電器5
のグリッド電圧を小さく設定する。
【0026】これによれば、図1(a)〜(c)の1色
目の黒トナー像形成後の第2帯電器5による帯電で、図
1(d)に示すように、感光体の黒トナー(1色目のト
ナー)付着部分上の電位の大きさを黒トナー非付着部分
上の電位VD2よりも小さくすることができる。従って、
第2次露光を行って光照射部の電位を図1(e)に示す
よう光減衰させ(電位VL2)て第2の静電潜像を形成し
た後に、第2現像装置7で反転現像する際には、図1
(f)に示すように、黒トナー非付着部上の電位VD2
現像バイアス電位VB2との電位差はある程度確保しつ
つ、黒トナー付着部上の電位と現像バイアス電位VB2
の電位差を相対的に小さくすることができる。よって、
地汚れに対する余裕度を確保しつつ黒トナーの第2現像
装置7への逆飛翔を防止することができる。
【0027】ここで、黒トナーの第2現像装置7への逆
飛翔を防止するための感光体の黒トナー付着部分上の電
位と現像バイアス電位VB2との電位差の適正範囲につい
て説明する。図4は横軸に第2現像装置7による反転現
像の際の感光体上の電位と現像バイアス電位との電位差
を取って、上記実施例装置におけるこの電位差と、逆飛
翔トナー量、混色ランク(ランク数が大きいほど混色が
少ない)及び地汚れランク(ランク数が大きいほど地汚
れが少ない)との関係を示したグラフである。ここで、
横軸の電位差は、逆飛翔トナー量及び混色ランクに関し
ては感光体の黒トナー付着部分上の電位と現像バイアス
電位との電位差、地汚れランクに関しては感光体の黒ト
ナー非付着部分上の電位と現像バイアス電位との電位差
を取っている。このグラフから判るように、感光体の黒
トナー付着部分上の電位と現像バイアス電位との電位差
の適正範囲は、混色ランクがランク数3以上であれば画
像品質上問題ないことを考慮すると、0乃至300V、
好ましくは、0乃至150Vの範囲である。
【0028】以下、上記複写機における二色画像形成の
具体例について説明する。まず、感光体1に第1帯電器
2で一様に、約マイナス850V(VD1)に帯電した
(図1(a))。次に、黒画像に対応する第1次露光
(レーザービーム)3を行い、画像部電位を約マイナス
100V(VL1)まで光減衰させ、これにより、第1の
静電潜像を形成した(図1(b))。この第1の静電潜
像を第1現像装置4で現像バイアス電位マイナス600
V(VB1)を用いて反転現像して感光体1上に黒トナー
像を形成した。この黒トナー現像後の感光体1の黒トナ
ー付着部分上の表面電位は約マイナス300Vまで上昇
した(図1(c))。引き続き、グリッド電圧マイナス
800Vを印加したスコロトロン帯電器からなる第2帯
電器5で帯電した。これにより、感光体の黒トナー付着
部分上の電位は約マイナス800Vに、黒トナー非付着
部分上の電位は第1帯電器2による帯電後の電位
(VD1)と同等の約マイナス850Vになった(図1
(d))。次に赤画像に対応する第2次露光(レーザー
ビーム)6を行い、画像部電位を約マイナス120V
(VL2)まで光減衰させ、これにより、第2の静電潜像
を形成した(図1(e))。この第2の静電潜像を第2
現像装置7で現像バイアス電位マイナス700V
(VB2)を用いて反転現像し、感光体1上に黒トナー像
と赤トナー像の二色のトナー像を形成した(図1
(f))。
【0029】このようにして連続50000枚の二色コ
ピーを行ったが、終始実質的に混色、色濁りの無い画像
を安定して得ることができた。なお、初期のコピー中に
も500枚目のコピー中にも、顕微鏡で拡大して観察す
ればわずかに黒画像中に赤トナー粒子が確認されたが、
肉眼ではまったく気付かない程度のものであった。比較
のため、従来のように第2帯電器5で感光体の黒トナー
付着部分上及び黒トナー非付着部分上の表面電位が一様
に約マイナス850Vになるように帯電して二色コピー
を行ったところ、初期は鮮明な二色画像が得られたもの
の、徐々に2色目の赤画像が濁りはじめ、1500枚程
度で赤画像の明度が著しく低下した実用に供し得ない画
像になった。
【0030】また、他の具体例として、第1帯電器2に
よる一様帯電電位(VD1)を約マイナス1000V、第
2帯電器5による感光体の黒トナー付着部分上の電位を
約マイナス800V、第2現像装置7での現像バイアス
電位をマイナス700V(VB2)に設定して2色コピー
を行ったところ、色濁りもなく、混色及び地汚れも許容
範囲内で実用上問題の無い2色コピーを安定して得るこ
とができた。ここでも比較のため、第1帯電器2による
一様帯電電位(VD1)を約マイナス800Vに、第2帯
電器5による感光体の黒トナー付着部分上の電位を約マ
イナス800V(黒トナー非付着部分上の電位(VD2
も約マイナス800V)、第2現像装置7での現像バイ
アス電位をマイナス700V(VB2)に設定して2色コ
ピーを行ったところ、逆飛翔トナー及び混色は許容範囲
内であったが、非画像部に地汚れが発生し、満足な画像
品質を得ることができなかった。これは、黒トナー付着
部分上の電位と黒トナー非付着部分上の電位(VD2)と
がほぼ同電位であるため、逆飛翔を抑制するためにこれ
と第2現像装置7での現像バイアス電位(VB2)との差
を小さくするのに伴い、地汚れ抑制上ある程度の大きさ
が必要な黒トナー非付着部分上の電位と第2現像装置7
での現像バイアス電位(VB2)との差も小さくなってし
まったためである。これから、黒トナー非付着部分上の
電位(VD2)が黒トナー付着部分上の電位よりも大き
く、かつ、黒トナー付着部分上の電位が第2現像装置7
での現像バイアス電位(VB2)以上である関係が成立す
る必要があることが判る。
【0031】なお、感光体の特性等は経時で変化するの
で、第2帯電器5のグリッド電圧をこの感光体の特性等
の経時変化に応じて変化させることが望ましい。図5
は、第1帯電器2による帯電電位(VD1)を検出して、
この帯電電位よりも第2帯電器5による帯電後の黒トナ
ー付着部分上の電位の大きさが小さくなるように第2帯
電器5のグリッド電圧を制御する構成例の概略を示す正
面図である。図5において、第1帯電器2と第2帯電器
5との間、具体的には第1現像器4と第2帯電器5との
間で、感光体ドラム1表面に対向するように電位センサ
ー50を設ける。この電位センサー50の出力をマイク
ロコンピュータ等で構成される制御部51に入力するよ
うに構成する。そして、この制御部51からの制御信号
を第2帯電器5のグリッド用電源52に出力するように
構成する。以上の構成において、二色コピー動作が開始
して、画像形成領域よりも感光体ドラム1回転方向上流
側に形成しておいた第1帯電器2による帯電領域が電位
センサー50に対向するタイミングで、電位センサー5
0からの検出出力を読み込み、この検出出力に対応する
帯電電位(VD1)より所定量、例えば50V小さいグリ
ッド電圧に対応した制御信号を上記グリッド用電源に出
力し、画像形成領域に対する第2次帯電を行わせる。こ
れにより、例えば、検出した第1次帯電電位(VD1)が
マイナス900Vの場合、これより50V小さなマイナ
ス850Vのグリッド電圧で第2次帯電が行われ、黒ト
ナー付着部分上の電位は約マイナス830V、黒トナー
非付着部分上の電位は約マイナス900Vになり、鮮明
な二色画像を形成することができる。
【0032】この例では、黒トナー非付着部分に対応す
る、画像形成領域よりも感光体ドラム1回転方向上流側
に形成しておいた第1帯電器2による帯電領域の電位を
検出したが、これに代え、画像形成領域よりも感光体ド
ラム1回転方向上流側に測定用基準潜像を形成し、この
基準潜像を第1現像装置4で現像するか又は現像しない
状態で電位センサー50に対向させ、このときの電位セ
ンサー50の出力に基づいて、黒トナー付着部分の帯電
電位が所望の帯電電位になるように、第2帯電器5のグ
リッド電圧を制御しても良い。これは、この黒トナー非
付着部分の帯電電位の経時変化に対する許容度が比較的
大きなプロセス設定であって、かつ黒トナー付着部分の
帯電電位の経時変化の方が画質劣化に比較的大きな影響
をおよぼす(この帯電電位が所望の帯電電位よりも低下
すると混色が生じ、逆に高くなると色濁りが生じて、画
質が劣化する)プロセス設定の場合に特に有効である。
また、黒トナーの帯電量や感光体上への単位面積当りの
付着量が経時で変化する場合にも有効である。更に、上
述のような黒トナー非付着部分に対応する帯電領域と、
上述のような黒トナー付着部分に対応する基準潜像との
両者を測定して第2帯電器5のグリッド電圧を制御して
も良い。
【0033】また、上述の例では、第2次帯電前におけ
る感光体電位を検出して、その回のコピーにおける第2
次帯電で用いるグリッド電圧を制御したが、これに代
え、実際に第2次帯電した後の感光体電位を検出して、
次回以降のコピーにおける第2次帯電で用いるグリッド
電圧を制御するようにしても良い。この場合には、図6
に示すように、電位センサー50の位置を第2帯電器5
よりも感光体ドラム1回転方向下流側、例えば第2帯電
器5と第2現像装置7との間で、感光体ドラム1表面に
対向するように変更することもできる。そして上述のよ
うな黒トナー非付着部分に対応する帯電領域や黒トナー
付着部分に対応する基準潜像の形成位置は、画像形成領
域より感光体ドラム1回転方向下流側に設定しても良
い。
【0034】更に、上述のような黒トナー非付着部分に
対応する帯電領域や黒トナー付着部分に対応する基準潜
像の電位の検出結果を用いて、上述のような第2帯電器
5の制御に合わせて、又はこれに代えて、前述ように色
濁りや混色、更には地汚れが生じないような、感光体電
位と現像バイアス電位との差が適正範囲内になるよう
に、第2現像装置7で用いる現像バイアスを制御しても
良い。
【0035】以上、1色目のトナーとして黒トナーを用
い、2色目のトナーとして赤トナーを用いる場合につい
て説明したが、それぞれのトナーの色はこの組合せ及び
順序に限られるものではない。但し、混色の影響を少な
くするには、1色目のトナーとして2色目のトナーより
も明度の低いトナーを用いることが望ましい。
【0036】更に、感光体ドラム1上に3色以上のトナ
ー像を形成する場合にも、1色目や2色目のトナーが付
着していない感光体部分上の電位が1色目や2色目のト
ナーが付着している感光体部分上の電位よりも大きくな
るように第3次以降の帯電を行うことにより、色濁りや
混色、更には地汚れを防止できる。この場合にも混色の
影響を少なくするには、3色目よりも2色目、2色目よ
りも1色目というように、先行する現像に係るトナーほ
ど明度の低いトナーを用いることが望ましい。なお、上
記実施例においては、画像形成順位の下位行程に属する
2色目の画像形成における第2帯電器5の能力が、第1
帯電器2の能力よりも小さいので、1次帯電の際に感光
体表面に生じるリップルの上に下位帯電の際に生じるリ
ップルの重ね合わさりが小さい状態で感光体が帯電され
ることにより、2次帯電後の感光体表面の帯電ムラを最
小に抑えることができ、画質が向上し、併せて省電力、
感光体劣化の軽減、オゾン発生の抑え込み等の効果を得
ることができる。
【0037】次に、図7〜図10を用いて本発明の他の
実施例について説明する。図7は本実施例に係る2色画
像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。感光体
ドラム1の周囲には、第1帯電器2、レーザービーム3
を照射する第1露光手段たるレーザー光源(不図示)、
第1現像器4、第2帯電器5、ビーム光6を照射する第
2露光手段たるLED光源(不図示)、第2現像器7、
転写前除電ランプ20、転写帯電器21、分離帯電器2
2、クリーニング器13、除電器14が夫々配置されて
いる。
【0038】第1帯電器2、第2帯電器5、は夫々、そ
のコロナ放電にて、感光体ドラム1の表面に一定の電荷
(本実施例では負)を均一に付与するものである。
【0039】次に、画像形成行程を順を追って説明す
る。先ず、例えばスコロトロンチャージャである第1帯
電器2によって感光体ドラム1に一様な帯電を付与し、
感光体ドラム1の表面電位を、図8(a)に示されるよ
うに、V0とする。この際、第1帯電器2のグリッドと
ケーシングとは同電位になっていて、第1帯電器2のグ
リッドバイアスVG1が1次の目標帯電電位V0に一致す
るように、総電流ICC1が規定される。一様帯電後、感
光体ドラム1上に、レーザー光源からのレーザービーム
3によって、第1画像部をネガ露光する第1画像露光を
施し、感光体ドラム1上に、図8(b)に示される如
く、電位VL1の第1潜像を形成する。
【0040】次に、この第1潜像を、第1現像器4によ
り、負の電荷を有する第1色目のトナーTaで反転現像
する。この時、第1現像器4の現像ローラに印加する現
像バイアス電圧VBは、下地電位V0より低い電圧に設定
されている。第1色目のトナーTaは第1潜像に付着す
るため、現像後の感光体ドラム1の表面電位は、図8
(C)に示されるように、VBまで上昇する。
【0041】次に、スコロトロンチャージャである第2
帯電器5によって、再び感光体ドラム1上に一様な帯電
を付与する。この時、第1現像後の第1色目のトナーT
aが付着した第1現像部電位VBが第1帯電電位の目標値
である非画像部の電位V0より若干低くなるように、第
2帯電器5のグリッドバイアスVG2を設定する。この再
帯電後の画像部電位をVB’とする(VB’<V0)。
【0042】その後、LED光源6によって、感光体ド
ラム1上に、画像部を露光する第2ネガ露光を施して、
感光体ドラム1上に、図8(e)に示される如く、第2
潜像を形成させる。
【0043】次に、当該第2潜像を、第2現像器7によ
り、負の電荷を有する第2色目のトナーTbで反転現像
を行なう。この時、第2現像器7の現像ローラに印加す
る現像バイアス電圧は、第1現像器4の現像ローラに印
加された現像バイアスVBと等しくする。
【0044】以上の行程により、図8(f)に示される
ように、第1色目と第2色目の各トナー像を感光体ドラ
ム1に形成することができる。その後、転写前除電ラン
プ20により除電を行ない、転写帯電器21により、第
1色目と第2色目の各トナー像を転写紙上に転写して、
分離帯電器22により転写紙を感光体ドラム1表面から
分離する。転写後の感光体ドラム1表面はクリーニング
器13によりクリーニングされると共に、除電器14に
より残留電荷が光除電されて、1行程を終了する。
【0045】このように本実施例では、第2現像に先だ
って、図8(d)に示されるように、第1顕像域の電位
が非画像部の電位より若干低くなるように第2帯電が行
なわれ、第1顕像域の電位を持ち上げる。これによっ
て、従来のような、仮りに第2帯電を行なったとして
も、第2現像バイアス≧第1現像バイアスの場合、第1
画像部も第2トナーで現像され、混色が生じる可能性が
あるため、第2現像バイアスを第1現像バイアス以下に
設定しなければならないという制約を受けることがなく
なり、自由に設定可能となった。また、第2帯電を、第
1トナーが付着していない感光体部分上の電位が第1ト
ナーが付着している感光体部分上の電位よりも大きくな
るように行い、これにより、第2現像バイアスと、第1
トナーが付着していない感光体部分上の電位との差を比
較的大きく保って地汚れを防止するとともに、第2現像
バイアスと第1トナーが付着している感光体部分上の電
位との差を比較的小さくして、第2現像現像装置7への
第1トナーが逆飛翔するのを防止するので、地肌汚れが
なく、トナーの逆飛翔による色濁りもない良好な二色画
像を形成することができる。
【0046】また、第2帯電を行なえば、第2現像バイ
アスを第1のものと同様に設定できるし、現像コントラ
スト、言い換えれば、現像バイアス電圧と露光部電位V
Lの差を、第1現像行程と第2現像行程において、等し
くすることができ、両者の間で画像濃度、線画像の線幅
等に差異を生じることなく、画質向上を図ることができ
る。
【0047】第2帯電器の役割は、第1顕像域の電位を
非露光部の電位近傍まで持ち上げるだけなので、能力的
には小さくてよい。そのための具体的方法として、以下
に図9(a)〜(c)及び図12(a),(b)に示さ
れるやり方がある。次にそれを具体的な数値を挙げて説
明する。
【0048】図9(a)に、総電流に対する帯電電位の
関係を示す。第2帯電器の総電流ICC2が、第1帯電器
の総電流ICC1=650[μA]に近づくにつれて、第
1書き込み部での電位は、第1非書き込み部での電位、
即ち、第1帯電での目標電位V0=600[V]に近づ
く。ここで、Iminは第2帯電での総電流の下限値であ
り、これは第2現像バイアスVB[V]によって決まる
値で、任意である。第2帯電器に要求される総電流は、
min≦ICC2≦ICC1である。
【0049】図9(b)に、第2帯電器の開口幅に対す
る第2帯電後の帯電電位の関係を示す。第2帯電器の開
口幅が、第1帯電器の開口幅と等しい場合に、書き込み
部の電位が非書き込み部の電位、即ち、第1帯電での目
標電位V0=600[V]に等しくなる。開口幅の下限
値Wminも、図9(a)の場合と同様に、第2現像バイ
アスVB[V]によって決まる値である。
【0050】図9(c)に、第2帯電器のグリッドバイ
アス電位VG2に対する第2帯電後の帯電電位の関係を示
す。第2帯電器のグリッドバイアスVG2を第1帯電器の
グリッドバイアスVG1=600[V]と等しくした場合
に、書き込み部の電位が非書き込み部の電位、即ち、第
1帯電での目標電位V0=600[V]にほぼ等しくな
る。Vminは第2グリッドバイアスの下限値であり、図
9(a)の説明で述べたように、第2現像バイアスVB
[V]によって決まる値で、任意である。
【0051】図10(a)に、第2帯電電気のワイヤハ
イトH2に対する第2帯電後の帯電電位の関係を示す。
第2帯電器のワイヤハイトが、第1帯電器のワイヤハイ
トH1=11[mm]と等しくなった場合に、書き込み
部の電位が非書き込み部の電位、即ち、第1帯電での目
標電位V0=600[V]に等しくなる。HMAXは、第2
現像バイアスVB[V]によって決まる値で、任意であ
る。
【0052】図10(b)に、第2帯電器のグリッドの
開口率αに対する第2帯電後の帯電電位の関係を示す。
第2帯電器の開口率が、第1帯電器の開口率α1=82
[%]と等しくなった場合に、書き込み部の電位が非書
き込み部の電位、即ち、第1帯電での目標電位V0=6
00[V]に等しくなる。αminは、第2開口率の下限
値であり、第2現像バイアスVB[V]によって決まる
値で、任意である。
【0053】
【発明の効果】請求項1乃至の発明によれば、先行し
て形成されたトナー像を担持したままの像担持体上に施
す帯電を、該トナー像のトナーが付着していない像担持
体部分上の電位がトナーが付着している像担持体部分上
の電位よりも大きくなるように行い、これにより、該帯
電後に形成された潜像を反転現像するときの現像バイア
ス電位と、先行して形成されたトナー像のトナーが付着
していない像担持体部分上の電位との差を比較的大きく
保って地汚れを防止するとともに、該現像バイアス電位
と先行して形成されたトナー像のトナーが付着している
像担持体上の電位との差を比較的小さくして、該帯電後
に形成された潜像を反転現像する現像装置への先行して
形成されたトナー像のトナーが逆飛翔するのを防止する
ので、地肌汚れがなく、トナーの逆飛翔による色濁りも
ない良好な多色画像を形成することができる。ここで、
該帯電後に形成された潜像を反転現像するときの現像バ
イアス電位と先行して形成されたトナー像のトナーが付
着している像担持体上の電位との差を比較的小さくして
いるので、先行して形成されたトナー像のトナーが付着
している像担持体部分上に、該帯電後に形成された潜像
を反転現像する現像装置のトナーが付着して多少の混色
を生じるが、画像品質の低下は許容できる程度に抑えら
れる。特に、先行して形成されるトナー像のトナーとし
て明度の低い、例えば黒トナーを用いる場合には、画像
品質はほとんど低下しない。また、先行するトナー像形
成に係る帯電器としてもスコロトロン帯電器を用い、か
つ、画像形成順位の下位行程に属するスコロトロン帯電
器の能力が、画像形成順位の上位行程に属するスコロト
ロン帯電器の能力よりも小さいので、1次帯電の際に感
光体表面に生じるリップルの上に下位帯電の際に生じる
リップルの重ね合わさりが小さい状態で感光体が帯電さ
れることにより、2次以降の帯電後の感光体表面の帯電
ムラを最小に抑えることができ、画質が向上し、併せて
省電力、感光体劣化の軽減、オゾン発生の抑え込み等の
効果を得ることができる。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例に係る二色画像形成方法の第1
帯電後の感光体表面電位の説明図。(b)は同方法の第
1露光後の感光体表面電位の説明図。(c)は同方法の
第1現像後の感光体表面電位の説明図。(d)は同方法
の第2帯電後の感光体表面電位の説明図。(e)は同方
法の第2露光後の感光体表面電位の説明図。(f)は同
方法の第2現像後の感光体表面電位の説明図。
【図2】同方法を実施する電子写真複写機の概略構成を
示す正面図。
【図3】(a)は同複写機の第1帯電器及び第2帯電器
と電圧印加用電源との接続例を示す回路図。(b)は同
複写機の第1帯電器及び第2帯電器と電圧印加用電源と
の他の接続例を示す回路図。
【図4】感光体上の電位と現像バイアス電位との電位差
と、逆飛翔トナー量、混色ランク及び地汚れランクとの
関係を示したグラフ。
【図5】変形例に係る電子写真複写機の要部を示す正面
図。
【図6】他の変形例に係る電子写真複写機の要部を示す
正面図。
【図7】他の実施例に係る2色画像形成装置の概略図。
【図8】(a)は他の実施例に係る二色画像形成方法の
第1帯電後の感光体表面電位の説明図。(b)は同方法
の第1露光後の感光体表面電位の説明図。(c)は同方
法の第1現像後の感光体表面電位の説明図。(d)は同
方法の第2帯電後の感光体表面電位の説明図。(e)は
同方法の第2露光後の感光体表面電位の説明図。(f)
は同方法の第2現像後の感光体表面電位の説明図。
【図9】(a)は第2帯電器の総電流に対する帯電電位
の関係を示す特性図。(b)は第2帯電器の開口幅に対
する帯電電位の関係を示す特性図。(c)は第2帯電器
のグリッドバイアス電位に対する帯電電位の関係を示す
特性図。
【図10】(a)は第2帯電器のワイヤハイトに対する
帯電電位の関係を示す特性図。(b)は第2帯電器のグ
リッドの開口率に対する帯電電位の関係を示す特性図。
【図11】(a)は従来例に係る二色画像形成方法の第
1帯電後の感光体表面電位の説明図。(b)は同方法の
第1露光後の感光体表面電位の説明図。(c)は同方法
の第1現像後の感光体表面電位の説明図。(d)は同方
法の第2帯電後の感光体表面電位の説明図。(e)は同
方法の第2露光後の感光体表面電位の説明図。(f)は
同方法の第2現像後の感光体表面電位の説明図。
【図12】(a)は第1帯電後のリップルの様子を示す
説明図。(b)は従来の装置における第2帯電後のリッ
プルの様子を示す説明図。
【符号の説明】
1 感光体 2 第1帯電器 3 第1次露光レーザービーム 4 第1現像装置 5 第2帯電器 6 第2次露光レーザービーム 7 第2現像装置 8 転写前帯電器 9 転写ベルト 10 転写帯電器 11 定着器 12 クリーニング前帯電器 13 クリーニング器 14 除電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−118164(JP,A) 特開 昭62−81667(JP,A) 特開 平3−80286(JP,A) 特開 平1−300269(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/02 - 15/02 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先行して形成されたトナー像を担持したま
    まの像担持体上に、所定の帯電を施した後に次の潜像を
    形成し、該トナー像を構成するトナーとは異なる色調の
    トナーを用いて該次の潜像を反転現像し、これにより像
    担持体上に少なくとも二色のトナー像を重ね合わせて形
    成する多色画像形成装置において、 先行して形成されたトナー像のトナーが付着している像
    担持体部分上の電位が、該トナー像のトナーが付着して
    いない像担持体部分上の電位以下の大きさになるよう
    に、帯電能力を設定されたスコロトロン帯電器で、該所
    定の帯電を行うとともに、 先行するトナー像形成に係る帯電器としてもスコロトロ
    ン帯電器を用い、 該スコロトロン帯電器と上記所定の帯電を行うスコロト
    ロン帯電器とは、総電流及びグリッド電圧が同一であ
    り、開口幅については上記所定の帯電を行うスコロトロ
    ン帯電器の方が狭いことを特徴とする多色画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】先行して形成されたトナー像を担持したま
    まの像担持体上に、所定の帯電を施した後に次の潜像を
    形成し、該トナー像を構成するトナーとは異なる色調の
    トナーを用いて該次の潜像を反転現像し、これにより像
    担持体上に少なくとも二色のトナー像を重ね合わせて形
    成する多色画像形成装置において、 先行して形成されたトナー像のトナーが付着している像
    担持体部分上の電位が、該トナー像のトナーが付着して
    いない像担持体部分上の電位以下の大きさになるよう
    に、帯電能力を設定されたスコロトロン帯電器で、該所
    定の帯電を行うとともに、 先行するトナー像形成に係る帯電器としてもスコロトロ
    ン帯電器を用い、 該スコロトロン帯電器と上記所定の帯電を行うスコロト
    ロン帯電器とは、総電流及びグリッド電圧が同一であ
    り、グリッド開口率については上記所定の帯電を行うス
    コロトロン帯電器の方が小さいことを特徴とする多色画
    像形成装置。
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