JPH0683071A - 平版印刷版処理装置 - Google Patents

平版印刷版処理装置

Info

Publication number
JPH0683071A
JPH0683071A JP23172592A JP23172592A JPH0683071A JP H0683071 A JPH0683071 A JP H0683071A JP 23172592 A JP23172592 A JP 23172592A JP 23172592 A JP23172592 A JP 23172592A JP H0683071 A JPH0683071 A JP H0683071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
processing liquid
pipe
tank
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23172592A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Takekoshi
友昭 竹越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP23172592A priority Critical patent/JPH0683071A/ja
Publication of JPH0683071A publication Critical patent/JPH0683071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理液吐出パイプの吐出孔に処理液の成分が
目詰まりすることのない平版印刷板処理装置を得る。 【構成】 印刷板の搬送路を挟んで上下にスプレーパイ
プ88、100、102が設けられ、各々のスプレーパ
イプの鉛直方向最下部に液抜き用捨て孔120が形成さ
れている。印刷板は、スプレーパイプ100とスプレー
パイプ102との間を搬送される際に、各々のスプレー
パイプ100、102の吐出孔116、118より水洗
水およびまたはガム液が吐出されて印刷板に水洗水およ
びまたはガム液が塗布される。スプレーパイプ100、
102には、水洗水およびまたはガム液の吐出を停止し
た直後には、水洗水およびまたはガム液が内部に残留す
るが、残留した水洗水およびまたはガム液は、傾斜部1
10、112を液抜き用捨て孔120へ向けて流下し、
液抜き用捨て孔120を通って外部へ排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版に処理液を
供給する処理液吐出パイプを備えた平版印刷版処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷版処理装置では、画像が焼付け
られた平版印刷版を現像処理した後に、水洗、洗色等の
処理を施す。さらに、ガム液等の処理液を塗布して平版
印刷版の表面を保護するようにするものもある。
【0003】従来、平版印刷版へ現像液、水洗水、ガム
液等を供給するために、軸方向に沿って複数個の吐出孔
が形成された処理液吐出パイプが使用されている。これ
らの処理液吐出パイプは、処理される平版印刷版の搬送
方向と交わる方向に水平に支持されるのが普通である。
また、複数個の吐出孔の各々は、処理液の吐出方向を様
々な条件に応じて変えて設定されており、処理液吐出パ
イプの外周面における最下部よりも周方向にずれた位置
に形成されることがある。処理液吐出パイプの平版印刷
版に対する処理液の供給は、処理液吐出パイプ内に、処
理液を供給し吐出孔より処理液を平版印刷版に向けて吐
出することによってなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理液
吐出パイプ内への処理液の供給を止めて平版印刷版に対
する処理液の供給を停止た後に、処理液吐出パイプ内に
処理液が残り全ての処理液を吐出孔から外部へ排出する
ことはできない。特に、吐出孔付近には処理液の表面張
力等により比較的多量の処理液が残留する。このため、
残留した処理液の成分が処理液吐出パイプ内の底(最も
低い部分)へ沈降あるいは析出して堆積したり、さらに
は処理液が乾燥して成分が固化し、それらの沈降、析出
物あるいは固化物が次に処理液を吐出する際に吐出孔に
ひっかかり、吐出孔が目詰まりするという不具合があ
る。吐出孔に残留する処理液は吐出孔を塞ぎあるいは吐
出孔を小さくして同様に目づまりを発生させる。その結
果、充分な量の処理液の供給、均一な供給ができなくな
る。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、吐出孔に処理
液の成分が目詰まりすることのない平版印刷版処理装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る平
版印刷版処理装置は、平版印刷版に複数個の吐出孔より
処理液を供給する処理液吐出パイプを備えた平版印刷版
処理装置であって、前記処理液吐出パイプを少なくとも
その一部が水平に対して傾斜するように配置すると共に
前記処理液吐出パイプの最下部に前記処理液を外部へ排
出するための排出孔を設けたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明に係る平版印刷版処理装置
は、平版印刷版へ向けて複数個の吐出孔より処理液を吐
出する処理液吐出パイプを備えた請求項1項記載の平版
印刷版処理装置であって、前記処理液吐出パイプが中間
部で屈曲しその屈曲部が最下部に位置した状態に前記処
理液吐出パイプを配置したことを特徴とする特徴として
いる。
【0008】請求項3の発明に係る平版印刷版処理装置
は、平版印刷版に複数個の吐出孔より処理液を供給する
処理液吐出パイプを備えた請求項1記載の平版印刷版処
理装置であって、前記処理液吐出パイプが真直ぐであ
り、前記平版印刷版の搬送方向と交わる方向に両端で高
さを変えて支持されていることを特徴としている。
【0009】請求項4の発明に係る平版印刷版処理装置
は、請求項1記載の平版印刷版処理装置において、処理
液吐出パイプ内へエアを噴出するエア噴出手段を設けた
ことを特徴と特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の平版印刷版処理装置は、平版印刷版
に処理液供給停止後に、吐出パイプ内に残留した処理液
は、傾斜した吐出パイプ内を最下部へ向かって流下す
る。流下した処理液は、処理液吐出パイプの最下部に設
けられた排出孔から処理液吐出パイプ外へ排出される。
したがって、処理液の成分が処理液パイプ内で沈降、析
出したり、乾燥して固化したりすることにより吐出孔が
目詰まりすることはない。
【0011】請求項2の平版印刷版処理装置は、平版印
刷版に対する処理液吐出後に、吐出パイプ内、さらには
吐出孔に残留した処理液は、両端部の各々から中間部に
形成された屈曲部へ向けて流下し、屈曲部に形成された
排出孔から処理液吐出パイプ外へ排出される。
【0012】請求項3の平版印刷版処理装置は、真直ぐ
な処理液吐出パイプを使用するもので、パイプの一端が
最下部となり、そこに形成された排出孔から残留処理液
を排出する。
【0013】請求項4の平版印刷版処理装置は、請求項
1の構成に加えて、エア噴出手段が設けられ、このエア
噴出手段によって、処理液にエアが排出孔側へ向けて噴
出される。これにより処理液は、迅速かつ確実に処理液
吐出パイプの排出孔へ向けて流下され排出孔を通って外
部へ排出される。さらに、吐出口及び排出口から処理液
残留物を吹きとばすため、これらの目詰まりを完全に防
止する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の第1実施例に係る平版印刷版
処理装置を図1乃至図3にしたがって説明する。
【0015】なお、本実施例に用いられる印刷版20
は、矩形状のOPCダイレクト印刷版であり、導電性支
持体として厚さ約0.3mmのアルミニウム板と、このア
ルミニウム板の一方の面を画像記録面(感光面)とする
ための陽極酸化層と、その上面をコーティングする厚さ
数ミクロンのOPCアルカリ可溶性のポリマーを主成分
とするOPC層とで構成されている。
【0016】図1には、本実施例に係る処理液吐出パイ
プが適用された平版印刷版処理装置における溶出部が示
されている。図示はしないが、溶出部よりも印刷版20
の搬送方向上流側(図1左方向)には、描画部及び現像
部が設けられており、描画部において印刷版20が帯電
された後、感光面に静電潜像が形成され、現像部へ送り
出される。現像部では、静電潜像が形成された印刷版2
0を現像処理し、現像処理された印刷版20を定着処理
した後、溶出部28へ送り出すようになっている。
【0017】溶出部28内には、挿入口44から印刷版
20の搬送方向に沿って溶出槽48、オーバーフロー槽
50、水洗槽52及びフィニッシャー槽54が順に配置
されている。溶出部28の挿入口44の近傍には、挿入
ローラ対56が配設されている。この挿入ローラ対56
は、上側のローラ56Aの回転軸が下側のローラ56B
の回転軸より僅かに印刷版20の搬送方向下流側にずら
されており、前記現像定着部22の挿入路46から印刷
版20を挿入した場合でも、挿入ローラ対56が確実に
印刷版20を挟持することができる。
【0018】溶出槽48には、底部に沿ってガイドロー
ラ58、60、ローラ対62、串ローラ64、66が配
設され、また、串ローラ64の上方にはブラシローラ6
5が配設され、印刷版20の搬送路が構成されている。
これらのローラは図示しない駆動手段によって回転して
印刷版20を搬送するようになっている。ガイドローラ
58、60は、挿入口44から挿入された印刷版20を
斜め下方へ向けローラ対62の間へ案内するようになっ
ている。ローラ対62及び串ローラ64、66は印刷版
20を斜め上方へ向けて搬送し、下流側のオーバーフロ
ー槽50の上方へ送り出すようになっている。
【0019】溶出槽48には、印刷版20のOPC層を
溶出するためのアルカリ溶液がエッチング液として貯留
されている。印刷版20は、溶出槽48内を搬送される
際、このエッチング液に浸漬され、非画像部分(トナー
画像が形成された部分以外の部分)のOPC層が溶出さ
れる。
【0020】溶出槽48には、ガイドローラ58、60
による搬送路の上方にスプレーパイプ68が配設されて
いる。このスプレーパイプ68は、軸方向が印刷版20
の搬送路の幅方向に沿って取り付けられた中空パイプで
あり、外周部にその軸方向に沿って複数の吐出孔(図示
省略)が穿設され、吐出孔により外周周縁部と内部とが
連通されている。また、スプレーパイプ68の下方のガ
イドローラ60及び上流のガイドローラ60の軸心部に
も、このスプレーパイプ68が構成されている。さら
に、ローラ対62の下流側の串ローラ64及び最下流の
串ローラ66の軸心部にもスプレーパイプ68が構成さ
れており、各々のスプレーパイプ68の図示しない吐出
孔は異なる方向へ向けられている。
【0021】これらのスプレーパイプ68の配置は、溶
出槽48内をエッチング液に浸漬されて搬送される印刷
版20により分割される上側と下側とで、かつ、絞りロ
ーラ対64に分割される搬送方向の上流側と下流側との
各々の領域A、B、C、Dにそれぞれに少なくとも1個
配置されている。
【0022】これらのスプレーパイプ68には、後述す
るエッチング液の循環手段によって、エッチング液が供
給されるようになっており、スプレーパイプ68に供給
されたエッチング液が図示しない吐出孔から噴出され
る。各々のスプレーパイプ68が溶出槽48内の各領域
A、B、C、Dに少なくとも1個配置され各々のスプレ
ーパイプ68が異なる方向へ向けられているため、スプ
レーパイプ68から噴出されたエッチング液によって溶
出槽48内のエッチング液が攪拌される。また、印刷版
20の搬送路の上側に配置されたスプレーパイプ68
は、搬送される印刷版20の表面に向けてエッチング液
を噴出するようになっている。
【0023】スプレーパイプ68にエッチング液を供給
する循環手段は、溶出槽48の底部とスプレーパイプ6
8との間を連通する配管70、配管70の中間部に配設
されたポンプ70A、濃度センサ70B、フィルタ70
Cによって構成されている。ポンプ70A及び濃度セン
サ70Bは、溶出部28の制御部72に接続されてお
り、ポンプ70Aの作動によって溶出槽48内のエッチ
ング液がスプレーパイプ68へ供給される。また、濃度
センサ70Bは、配管70内を通過するエッチング液の
濃度を、例えば電導度又はインピーダンスによって測定
しており、エッチング液の濃度が所定の範囲を外れた場
合、後述するエッチング液補充装置によって溶出槽48
にエッチング液又は水の補充を行う。
【0024】また、配管70の中間部には、ヒータ74
が配設されている。ヒータ74は、制御部72に接続さ
れており、配管70を通過するエッチング液を所定の温
度(例えば35°C)に温めるようになっている。この
温度は、溶出槽48内のエッチング液が活性化された状
態で且つ活性度が安定な温度とされている。なお、溶出
槽48の底部には、溶出槽48内のエッチング液を温め
るヒータ76が配設されており、溶出部28の立ち上げ
時に、エッチング液の温度を所定の温度とすると共に、
図示しない温度センサにより感知しながら溶出槽48内
のエッチング液の温度を一定に保つようになっている。
【0025】溶出槽48の下流側に配設されたオーバー
フロー槽50の上方には、絞りローラ78が配設されて
いる。溶出槽48から送り出された印刷版20は絞りロ
ーラ78に挟持搬送されて水洗槽52の上方へ送られ
る。この際。絞りローラ78は、印刷版20に付着して
いるエッチング液を絞り取るようになっており、絞りロ
ーラ78に絞り取られたエッチング液は、受け皿79に
溜り、さらに絞り取られると受け皿79からオーバーフ
ローしてオーバーフロー槽50内に収容される。また、
オーバーフロー槽50は、溶出槽48から溢れたエッチ
ング液も収容するようになっている。
【0026】オーバーフロー槽50の底部には、溶出槽
48に連結され、オーバーフロー槽50と溶出槽48と
を連通する配管80が接続されている。この配管80の
中間部には、制御部72によって作動されるリターンポ
ンプ80Aが設けられている。オーバーフロー槽50内
のエッチング液は、リターンポンプ80Aの作動によっ
て溶出槽48へ戻される。なお、オーバーフロー槽50
には、図示しないオーバーフロー管が配設されており、
オーバーフロー槽50内のエッチング液の液面レベルが
所定以上となった場合にエッチング液が図示しない廃液
タンクへ排出される。
【0027】オーバーフロー槽50の下流側の水洗槽5
2の上方には、上流側と下流側とに絞りローラ対82が
配設され、これらの絞りローラ対82の間には、ブラシ
ローラ84及びガイドローラ86が配設されている。ブ
ラシローラ84は、印刷版20の搬送路の上方に位置さ
れ、ガイドローラ86はブラシローラ84の下方でブラ
シローラ84の外周部と接触されている。水洗槽52の
上方に送り込まれた印刷版20は絞りローラ対82によ
って挟持搬送されながら、ブラシローラ84が画像記録
面を擦り、溶出したOPC層を画像記録面から除去する
ようになっている。
【0028】また、上流側の絞りローラ対82の近傍及
び下流側の絞りローラ対82の近傍には、スプレーパイ
プ88が配設されている。これらのスプレーパイプ88
は、水洗槽52の底部と配管90によって連通されてお
り、この配管90の中間部には、ポンプ90A及びフィ
ルタ90Bが配設されている。制御部72によってポン
プ90Aが作動すると、スプレーパイプ88から水洗水
が印刷版20へ向けて噴出され、印刷版20が洗浄され
る。
【0029】水洗槽52の下流側に配置されたフィニッ
シャー槽54の上方には、2対の絞りローラ対92によ
って印刷版20の搬送路が形成されている。これらの絞
りローラ対92の間には、スプレーパイプ100、10
2、104、106が設けられている。スプレーパイプ
100、102は印刷版20の搬送路を図1の上下方向
に挟んで各々対向して設けられている。また、スプレー
パイプ104、106はスプレーパイプ100、102
よりも印刷版20の搬送方向下流側で印刷版20の搬送
路を図1の上下方向に挟んで各々対向して設けられてい
る。
【0030】これにより、印刷版20は、フィニッシャ
ー槽54を通過する際に、上方側に配置されたスプレー
パイプ100、104と、下方側に配置されたスプレー
パイプ102、106との間を通過できるようになって
いる。水洗スプレーパイプ88及びフィニッシャースプ
レーパイプ100乃至106は、図2に示される如く
(図2はフィニッシャー部の例を示し、スプレーパイプ
106の図示を省略している。)中空状とされており、
長手方向中間部に屈曲部108を備えており、屈曲部1
08の両端部から傾斜部110、112が延出されてい
る。傾斜部110、112の各々は、屈曲部108から
水平面114と約2°の傾斜角度で次第に水平面114
から図1上方へ離間するように延出されており、スプレ
ーパイプ88及びスプレーパイプ100乃至106は、
略くの字状とされている。
【0031】フィニッシャスプレーを例に説明すると、
上方側に配置されたスプレーパイプ100、104の外
周には、図3にも示す如く、ガム液吐出用の吐出孔11
6が形成されている。吐出孔116は、スプレーパイプ
100、104の図3最下部(鉛直方向最下部)よりも
若干時計方向側に形成されており、各々のスプレーパイ
プの長手方向に沿って複数個形成されている。また、下
方側に配置されたスプレーパイプ102、106の外周
にも、ガム液吐出用の吐出孔118が形成されている。
吐出孔118は、スプレーパイプ100、104の図3
最上部(鉛直方向最上部)よりも若干時計方向側に形成
されており、吐出孔118は、各々のスプレーパイプの
長手方向に沿って複数個形成されている。
【0032】さらに、スプレーパイプ100乃至106
の屈曲部108には、図2及び図3に示す如く、各々の
スプレーパイプ内に残留するガム液をパイプ外へ排出す
るための液抜き用捨て孔120が形成されている。本実
施例では、屈曲部108に捨て孔120が形成されてい
るので、印刷版20に対するガム液塗布後にスプレーパ
イプ内に残流したガム液を傾斜部110、112によっ
て屈曲部108へ向けて流下させ液抜き捨て孔120を
通してスプレーパイプ外へ排出できる。なお、スプレー
パイプ100乃至106の液抜き用捨て孔120の内径
寸法は例えば、2mm程度にされている。
【0033】スプレーパイプ100乃至106には、液
分配管122が連通されている。この液分配管122
は、一端がフィニッシャー槽54の底部と連通された配
管96の他端に連通されている。配管96の中間部に
は、ポンプ96A及びフィルタ96Bが配設されてお
り、制御部72によってポンプ96Aが作動するとフニ
ッシャー槽54内に貯留されたガム液が配管96さらに
は液分配管122を介してスプレーパイプ100乃至1
06に供給され、スプレーパイプ100乃至106の吐
出孔116、118より印刷版20の表面へ向けてガム
液が噴出される。印刷版20は、このガム液によって版
面保護される。なお、スプレーパイプ100乃至106
から直接ガム液を印刷版20へ向けて噴出するのでな
く、上側のスプレーパイプ100乃至106の近傍に整
流板を設け、スプレーパイプ100乃至106から噴出
したガム液を、一端、整流板で受け止めて、整流板から
印刷版20の幅方向に沿って均一にガム液を流し落とす
ようにしてもよい。
【0034】なお、この溶出部28には、半透明のカバ
ーユニットが被せられ、各処理部の処理液の蒸発を低減
している。
【0035】この溶出部28には、溶出槽48、水洗槽
52、フィニッシャー槽54の各々に処理液を補充する
ためのエッチング液補充タンク150、水タンク152
及びガム液補充タンク154が配設されている。
【0036】エッチング液補充タンク150には、配管
156の一端が挿入されており、配管156は、他端が
溶出槽48に連結されエッチング液補充タンク150と
溶出槽48とを連通している。配管156の中間部に
は、ポンプ156Aが配設されており、ポンプ156A
の作動によりエッチング液が溶出槽48へ補充される。
【0037】水タンク152には、配管158の一端が
挿入されており、この配管158の他端は、溶出槽48
に連結された配管160、水洗槽52に連結された配管
162及びフィニッシャー槽54に連結された配管16
4とに分岐されている。これらの配管160、162、
164の中間部には、各々ポンプ160A、162A、
164Aが配設されており、制御部72によってこれら
のポンプ160A、162A、164Aが作動すると溶
出槽48、水洗槽52、フィニッシャー槽54の各々へ
水が供給される。
【0038】ガム液補充タンク154には、配管166
の一端が挿入され、この配管166は、他端がフィニッ
シャー槽54へ連結され、フィニッシャー槽54とガム
液補充タンク154とを連通している。配管166の中
間部には、ポンプ166Aが配設され、制御部72によ
ってポンプ166Aが作動すると、フィニッシャー槽5
4へガム液が補充される。
【0039】なお、各処理槽には、貯留している処理液
を排出する図示しないドレインが設けられており、ドレ
インを開いて処理液を排出することができる。
【0040】なお、図示はしないが、乾燥部30の下流
側には、待機部、パンチング部及び版曲部が順に配置さ
れており、溶出部28でエッチング及び版面保護が行わ
れた印刷版20は、乾燥部30で乾燥された後、待機部
へ送り出される。待機部では、次工程のパンチング部に
対する仮位置決めを行って、印刷版20をパンチング部
へ送り出す。
【0041】パンチング部では、印刷版20を図示しな
い定盤上に位置決めして、印刷版の端部に輪転機の版胴
への版掛け時の位置決め用に切欠及び丸孔を形成する。
版曲部では、印刷版20の長手方向の両端部を各々所定
の形状に折り曲げる。これによって、印刷版20は輪転
機の版胴へ位置決めされて版掛けが可能となる。版曲げ
が終了して印刷版20は、版曲部から排出されて貯版さ
れる。
【0042】以下に本実施例の作用を説明する。なお、
平版印刷作成装置の溶出部28では、印刷版20の処理
に先立ち、溶出槽48にエッチング液、水洗槽52に
水、フィニッシャー槽54にガム液を各々予め潮流し、
溶出槽48では、ヒータ76によってエッチング液を所
定の温度に温めている。
【0043】溶出部では、溶出槽48に貯留したエッチ
ング液に印刷版20を浸し、トナー画像が形成された印
刷版20をエッチング処理する。これによって、印刷版
20の非画像部分、即ち、トナー画像が形成された部分
以外のOPC層が溶出される。このとき、スプレーパイ
プ68からは、印刷版20の上面(画像記録面)にエッ
チング液が噴出される。このエッチング液は、配管70
内に設けられたヒータ74によって、所定の温度とされ
ており、このエッチング液によって、OPC層の溶出が
促進される。また印刷版20から溶出したOPC層は、
噴出されるエッチング液によって印刷版20の搬送路の
近傍から排出される。
【0044】印刷版20は、この溶出処理によって、O
PC層のトナーが付着していない領域が除去されて親水
化処理された面が露出する。
【0045】溶出処理後の印刷版20は、オーバーフロ
ー槽50で絞りローラ対78に挟持されて表面に付着し
たエッチング液が絞り取られる。絞り取られたエッチン
グ液は、オーバーフロー槽50へ回収される。また、オ
ーバーフロー槽50に回収されたエッチング液は、リタ
ーンポンプ80Aによって溶出槽48へ戻される。
【0046】エッチング液が絞り取られた印刷版20
は、水洗槽52へ送り込まれると、制御部72によって
ポンプ90Aが作動し、水洗槽52内の水洗水がスプレ
ーパイプ88に供給され、各々のスプレーパイプ88の
吐出孔116、118より水洗水が吐出されることによ
って洗浄される。洗浄が終了すると、制御部72によっ
てポンプ90Aの作動が停止し、スプレーパイプ88か
らの水洗水の吐出が停止する。この水洗水吐出の停止の
直後には、スプレーパイプ88内に水洗水が残留してい
るが、残留している水洗水はスプレーパイプ88の傾斜
部110、112を屈曲部108へ向けて流下し、液抜
き用捨て孔120を通って外部へ排出される。したがっ
て、水洗水中の成分等がスプレーパイプ88内に沈澱析
出することはない。水洗処理された印刷版20はフィニ
ッシャー槽54へ送り込まれる。
【0047】フィニッシャー槽54に印刷版20が至る
と、制御部72によってポンプ96Aが作動され、フィ
ニッシャー槽54内のガム液が液分配管122を介して
スプレーパイプ100乃至106に供給され、各々のス
プレーパイプの吐出孔116、118よりガム液が吐出
され印刷版20の表面に均一に塗布される。
【0048】印刷版20に対するガム液の塗布が終了す
ると、制御部72によって、ポンプ96Aの作動が停止
され、スプレーパイプ100乃至106によるガム液の
吐出が停止される。このガム液の吐出の停止の直後に
は、スプレーパイプ100乃至106内に、ガム液が残
留しているが、この残留しているガム液は、スプレーパ
イプ100乃至106の各々の傾斜部110、112を
屈曲部108へ向けて流下し液抜き用捨て孔120を通
って外部へ排出される。したがって、スプレーパイプ1
00乃至106内に残留したガム液が乾燥して固化する
などして吐出孔116、118が目詰まりすることはな
い。なお、液抜き用捨て孔120によってガム液が排出
された後に、スプレーパイプ100乃至106に若干の
ガム液が残留して、吐出孔116、118の周縁部に若
干量のガム液が固化しても、次にフィニッシャー槽54
に搬送された印刷版20にガム液を吐出孔116、11
8よりガム液を噴出する際に除去されるため、吐出孔1
16、118にガム液が固化して目詰まりするとはな
い。
【0049】ガム液が塗布された印刷版20は、溶出部
28の最下流側に位置する絞りローラ対92によってガ
ム液が絞り取られ、乾燥部30で乾燥された後、下流側
のパンチング部及び版曲部へ送られて版曲げした後、排
出されて貯版される。
【0050】以下に本発明の第2実施例を図4を用いて
説明する。本実施例における、スプレーパイプ124及
び126は、直線状とされており、各々のスプレーパイ
プは、印刷版20の搬送路を上下に挟んで互いに対向し
て設けられている。下方側のスプレーパイプ126は、
一端部126Aが他端部126Bよりも水平面128に
対して下方側(鉛直方向下方側)に位置した状態で配置
されており、水平面128に対して略2°傾斜してい
る。上方側のスプレーパイプ124は、スプレーパイプ
126と平行に配置されている。また、各々のスプレー
パイプ124、126には、水洗水およびまたはガム液
吐出用の吐出孔132が軸方向に沿って複数個形成され
ている。
【0051】さらにスプレーパイプ126の一端部12
6Aには、鉛直方向最下部に、残留する水洗水およびま
たはガム液を外部に排出するための液抜き用捨て孔13
0が形成されている。スプレーパイプ124にも同様の
位置に液抜き用捨て孔130が形成されている。 本実
施例においても第1実施例と同様、スプレーパイプ12
4、126の吐出孔132によって水洗水およびまたは
ガム液を印刷版20に吐出させて、洗浄または塗布した
後水洗水およびまたはガム液の吐出を停止した直後に
は、各々のスプレーパイプ内に水洗水およびまたはガム
液が残留するが、水洗水およびまたはガム液は他端部1
26B側から一端部126A側へかけて下方へ傾斜して
いるので、他端部側126B側から一端部126A側へ
流下して液抜き用捨て孔130を通って外部へ排出され
る。したがって、スプレーパイプ124、126内の水
洗水およびまたはガム液が沈降したり固化して吐出孔1
30が目詰まりすることはない。
【0052】なお、上記実施例では、スプレーパイプ1
24、126を傾斜させ、水洗水およびまたはガム液を
流下させて液抜き用捨て孔130へ導いて外部へ排出し
ているが、スプレーパイプ124、126内に液抜き用
捨て孔130へ向けてエアを吹き込むエア吹き込み手段
を設け、エアによってスプレーパイプ124、126の
他端部126側から液抜き用捨て孔130へ向けて水洗
水およびまたはガム液を流下させるようにしてもよい。
【0053】なお、上記実施例では、スプレーパイプを
OPCダイレクト印刷版を処理する平版印刷板処理装置
に適用した場合について説明しているが、平版印刷版を
処理する平版印刷版処理装置一般に適用できる。
【0054】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1乃至請求項
4の発明に係る平版印刷版処理装置は、吐出孔に処理液
の成分が目詰まりすることのない平版印刷版処理装置を
提供できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の平版印刷版処理装置の概略構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例に係る平版印刷板処理装置
の処理液吐出パイプ及びこのパイプに対する処理液供給
部を示す模式図である。
【図3】図2において一対の処理液吐出パイプを3ー3
線に沿って切断して示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る平版印刷版処理装置
の処理液吐出パイプと印刷版の位置関係を印刷板の搬送
方向から見た正面図である。
【符号の説明】
20 印刷版 100 スプレーパイプ(処理液吐出パイプ) 102 スプレーパイプ(処理液吐出パイプ) 104 スプレーパイプ(処理液吐出パイプ) 106 スプレーパイプ(処理液吐出パイプ) 116 吐出孔 118 吐出孔 120 液抜き用捨て孔(排出孔)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版に複数個の吐出孔より処理液
    を供給する処理液吐出パイプを備えた平版印刷版処理装
    置であって、前記処理液吐出パイプを少なくともその一
    部が水平に対して傾斜するように配置すると共に前記処
    理液吐出パイプの最下部に前記処理液を外部へ排出する
    ための排出孔を設けたことを特徴とする平版印刷版処理
    装置
  2. 【請求項2】 平版印刷版へ向けて複数個の吐出孔より
    処理液を吐出する処理液吐出パイプを備えた平版印刷版
    処理装置であって、前記処理液吐出パイプが中間部で屈
    曲しその屈曲部が最下部に位置した状態に前記処理液吐
    出パイプを配置したことを特徴とする請求項1項記載の
    平版印刷版処理装置。
  3. 【請求項3】 平版印刷版に複数個の吐出孔より処理液
    を供給する処理液吐出パイプを備えた平版印刷版処理装
    置であって、前記処理液吐出パイプが真直ぐであり、前
    記平版印刷版の搬送方向と交わる方向に両端で高さを変
    えて支持されていることを特徴とする請求項1項記載の
    平版印刷版処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理液吐出パイプ内へエアを噴出す
    るエア噴出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の平版印刷版処理装置。
JP23172592A 1992-08-31 1992-08-31 平版印刷版処理装置 Pending JPH0683071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23172592A JPH0683071A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 平版印刷版処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23172592A JPH0683071A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 平版印刷版処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0683071A true JPH0683071A (ja) 1994-03-25

Family

ID=16928052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23172592A Pending JPH0683071A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 平版印刷版処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0683071A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2735574B2 (ja) 印刷原板処理機の循環洗水調整装置及び印刷原板処理機の洗水の有効寿命を延長する方法
JPH0683071A (ja) 平版印刷版処理装置
US5561027A (en) Method and apparatus for making a lithographic offset plate by the silver salt diffusion transfer process
EP0684524B1 (en) Method and apparatus for making a lithographic offset plate by the silver salt diffusion transfer process
JP2916014B2 (ja) 感光性平版印刷版乾燥装置
JP3436422B2 (ja) ラック洗浄装置及び感光材料処理装置
JP2916036B2 (ja) シート材料処理装置
JPH0733239Y2 (ja) 感光性平版印刷版用処理液塗布装置
JP2004216219A (ja) 不純物除去装置
JP2595742Y2 (ja) 感光材料処理装置
JP2006227472A (ja) アルミニウム平版印刷版処理装置
JP2001022238A (ja) シートクリーニング装置
JPH04280251A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP3936125B2 (ja) 感光体ドラム下端部の塗工液剥離装置
JP2916031B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置用補充装置
JPH0581843U (ja) 現像後処理装置
JPH02275457A (ja) 感光材料現像処理方法及び装置
JP3124666B2 (ja) 消去水洗装置
JPH09134040A (ja) 自動製版装置
JP2573271Y2 (ja) 感光材料処理装置
JPH0566655U (ja) 後処理装置の受液槽構造
JPH03289664A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置
JPH08160587A (ja) 自動現像機
JPH05249759A (ja) ダイレクト刷版作成装置
JPH04240648A (ja) 水なし平版印刷版の処理装置