JPH0682908A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH0682908A
JPH0682908A JP23353192A JP23353192A JPH0682908A JP H0682908 A JPH0682908 A JP H0682908A JP 23353192 A JP23353192 A JP 23353192A JP 23353192 A JP23353192 A JP 23353192A JP H0682908 A JPH0682908 A JP H0682908A
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JP
Japan
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mirror
cam
motor
rotated
lever
Prior art date
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Pending
Application number
JP23353192A
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English (en)
Inventor
Fumio Tomota
二三男 友田
Isao Nakazawa
功 中沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のカメラのクイックリターンミラーの機
構では、該ミラーが強いばねで常に下向きに付勢されて
いるため、ミラーを上昇させる時には必要以上に大きな
力をミラーに加えなければならず、電力消費が大きくな
るという欠点があった。また、アイピースシャッターを
該ミラーに対して時間差をもって同じ駆動源から駆動す
るようにしたカメラも知られているが、ミラーとアイピ
ースシャッターの動作の遅延機構が複雑であった。本発
明の目的は、前記欠点を排除したカメラを提供すること
である。 【構成】 本発明のカメラでは、該ミラーが上昇位置及
び下降位置に到達した時だけ該ミラーに上昇方向及び下
降方向の力を作用させるミラー保持手段を設けた。ま
た、ミラー機構とアイピースシャッター機構とに動力を
伝達する機構として遊星機構を採用し、該遊星機構の公
転運動時にアイピースシャッター機構を動作させるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに関し、特に、撮
影光学系を通過した光束をファインダー光学系へ導くた
めのミラーを有した形式のカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】公知の一眼レフレックスカメラは公知の
クイックリターンミラーを内蔵するとともに、ファイン
ダー機構としてアイピースシャッターを具備している。
【0003】図4は従来の一眼レフカメラにおけるクイ
ックリターンミラーの機構を示した概略図である。同図
において、1は軸1aを中心として図示の位置と水平位
置とに回動可能なクイックリターンミラー、8は軸8a
を中心として回転駆動されるカム、1bはクイックリタ
ーンミラー1に突設されて該カム8に係合するダボ(フ
ォロワーピン)、1cはクイックリターンミラー1に突
設されたダボ、10はダボ1cに一端を係止されるとと
もに他端を不図示のカメラ本体に固定されて該ダボ1b
をカム8に圧接させているバネ、9はカム8の軸8aに
固着されてカム8を回転させるギヤ、10はギヤ9に噛
み合っていて不図示のモータから回転が伝達されるギ
ヤ、である。
【0004】図4に示されるように従来のクイックリタ
ーンミラーの機構においては、カム8が時計方向へ回転
されることによって該ミラー1が水平位置へ回動され、
カム8が反時計方向へ回転されることにより該ミラー1
は図示の如きミラーダウン位置に回動される。すなわ
ち、従来のクイックリターンミラーのミラー駆動機構に
おいては、該ミラー1が直接カム8に係合する構造とな
っていた。また、TTLファインダーを有する公知の一
眼レフレックスカメラは撮影フィルム直前にフォーカル
プレーンシャッターがあり、ファインダーの接眼レンズ
側からの逆入光がフィルム面に露光する可能性があるの
はフォーカルプレーンシャッターが開いている撮影露光
中だけである。ところが撮影露光中には既にクイックリ
ターンミラーはアップ状態にあり、該クイックリターン
ミラーでファインダー系の光路を覆うことができるので
ある程度の遮光は比較的容易に行なわれる。従って、セ
ルフタイマー撮影等の撮影者がファインダーをのぞかな
い時に直接に逆入光がファインダーへ入射する場合以外
はアイピースシャッターを閉じる必要がない。その為、
従来の一眼レフレックスカメラのアイピースシャッター
は手動操作にて閉じるものであった。
【0005】近年では、レンズシャッターカメラの高級
化が目覚しく、ズームレンズを有するカメラが主流にな
りズーム比の高倍率化も進み、レンズシャッターカメラ
でありながら一眼レフレックス並の構成を有するカメラ
も市販されている。この様なカメラにはレンズシャッタ
ー有しながらTTLファインダーを持つものもあり、こ
の様なカメラではフィルム前方にフォーカルプレーンシ
ャッターが無いが故にクイックリターンミラーにて遮光
しなくてはならない。しかし、ミラーダウン状態では遮
光されているが、ミラーアップ動作中はファインダー系
からの逆入光がフィルム面へ到達して意図せぬ露光がな
される可能性があるため、ファインダーからの逆入光を
防がなければならない。従って撮影動作毎にアイピース
シャッターが閉じなくてはならず、しかもクイックリタ
ーンミラーのアップ動作が行なわれる以前に動作が完了
していなくてはならないので前述の如きカメラではアイ
ピースシャッターの動作を自動化する必要がある。その
場合、クイックリターンミラーとアイピースシャッター
のそれぞれにアクチュエータを設けておけば自在に動作
できるが、コスト高やスペースの点で現実的ではない。
【0006】そこで、前述の形式のカメラ(レンズシャ
ッターとTTLファインダーを有しているカメラ)では
クイックリターンミラーの駆動源を用いてアイピースシ
ャッターの駆動を行なう構成がとられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のクイックリター
ンミラー機構及びアイピースシャッター機構を有した従
来のカメラには次のような問題点があった。
【0008】(i)図4に示した従来のクイックリター
ンミラー駆動機構では、該ミラー1がバネ10により常
に下向きに付勢されているのでミラーアップ時の負荷が
大きく、従って、モータの消費電力が大きく、また、ミ
ラーアップ時の速度を大きくできず、更に、カム8とダ
ボ1bとの摩擦が大きいためカム8の摩耗が大きい、等
の問題があった。
【0009】(ii)前述の様にアイピースシャッターはミ
ラーアップ動作が開始する以前に閉じていなくてはなら
ず、上記従来例の構成では遅延機構等の複雑な機構を必
要とするという欠点を持つ。又、クイックリターンミラ
ーの駆動機構はカメラの構成上クイックリターンミラー
の横に配置され、アイピースシャッターはカメラの上側
でしかもクイックリターンミラーより後側に配置される
為、クイックリターンミラーの駆動機構からアイピース
シャッターまで駆動力を伝達するのは困難で、スペース
や部品増加という点で不利である。本発明の目的は前述
した問題点を解決したカメラを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(i)本発明のカメラでは、クイックリターンミラーの
アップ状態及びダウン状態を保持する時のみに該ミラー
を拘束する力を発生し、該ミラーの運動途中では該ミラ
ーに何らの力(負荷)をも及ぼさないミラー保持手段が
設けられていることを特徴とする。
【0011】(ii)本発明のカメラは、クイックリターン
ミラーを駆動する駆動源の発生動力を遊星機構から成る
駆動力伝達切換機構を介して複数の駆動系へ伝達する機
構とし、前記遊星機構の公転に連動してアイピースシャ
ッターが駆動される構成としたことにより、従来必要で
あった複雑な遅延機構が不要となり、アイピースシャッ
ターへの駆動伝達も前記遊星機構をアイピースシャッタ
ー近辺に配置することで容易に可能としたものである。
又、ミラー駆動系以外への駆動力伝達が成されるので他
に必要であったアクチュエーターとの兼用も可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下に図を参照しつつ本発明を適用したカメ
ラの第1実施例を説明する。図1及び図2において、1
はクイックリターンミラーで、軸1aで不図示のカメラ
本体に保持され、回転可能で中央部にはミラー1cが形
成され、片側面にダボ1bが植設されている。2は軸2
aを中心に回転可能に前記カメラ本体に保持されたミラ
ー駆動レバーで、先端部には切欠き部2bが形成され、
かつ、中央部には立曲げ2cが設けられている。4は連
結レバーで、軸4aを中心に前記カメラ本体に保持さ
れ、内部には板バネ3を保持し、該板バネ3間に前記立
ち曲げ2cを保持することにより前記ミラー駆動レバー
2とバネ結合されるとともに、中央部に植設されたダボ
4bがミラーカム5のカム溝5bに嵌合している。該ミ
ラーカム5は軸5aを中心に回転可能に前記カメラ本体
に支持されている。6は駆動源であるモータ7の回転を
ピニオンギヤ7aを介して前記ミラーカム5に伝達する
ギヤである。
【0013】次に、カメラ使用時における前記機構の動
作を説明する。まず、撮影者は不図示のファインダーを
のぞいて構図を決定するが、この時、ファインダーに光
を導くために図1に示すようにミラー1はダウン状態に
ある。この状態からレリーズ動作を行なうとモータ7に
通電され、ピニオンギヤ7a及びギヤ6を介してモータ
軸の回転が前記ミラーカム5に伝達される。
【0014】図2(a)はミラーダウン状態を示してお
り、該状態から前述の回転駆動により前記ミラーカム5
は軸5aを中心に反時計方向に回転する。その時、ダボ
4bはカム溝5bに沿って大径部から小径部へと移動す
る。従って、連結レバー4は軸4aを中心に反時計方向
に回転し、図2(b)に示すミラーアップ状態に至る。
連結レバー4とバネ結合されているミラー駆動レバー2
も同様に反時計方向に回転し、従ってダボ1bを介して
クイックリターンミラー1は軸1aを中心にして回転
し、ミラーアップ状態となる。ミラーアップ状態を検出
するとモータ7は停止し、ミラーアップ終了を検出して
再びモータ7が回転を始めるとミラーカム5が回転し、
ダボ4bがカム溝5bに沿って小径部から大径部へと移
動するのでミラー駆動レバー2が回転してクイックリタ
ーンミラー1もミラーダウン方向に回転を行ない、再び
図2(a)に示すミラーダウン状態に至る。
【0015】図2は該ミラー1のアップ及びダウン状態
においてミラー駆動レバー2と板バネ3と連結レバー4
の関係を示したもので、以下にバネ17の作用を説明す
る。前述のごとくミラーカム5の回転に連動してアップ
及びダウン動作を行なったクイックリターンミラー1は
ミラーアップ位置にて不図示のストッパーに当接して停
止するが、連結レバー4はさらに所定量回転して図2
(b)に示す位置まで回転する。
【0016】ミラー駆動レバー2はクイックリターンミ
ラー1の停止とともに停止するので連結レバー4はミラ
ー駆動レバー2に対して相対的に前記所定量だけ追加回
転することになり、この追加回転によるエネルギーは板
バネ3のたわみとして吸収される。従ってモータ7が停
止してミラーカム5が停止しても、クイックリターンミ
ラー1は板バネ3の付勢力にてアップ状態で保持され
る。
【0017】ミラーダウン動作についても同様に図2
(a)に示すように前述とは反対側の板バネがたわん
で、クイックリターンミラー1はダウン状態で保持され
る。
【0018】図3に本発明の第2実施例のミラー駆動機
構を示す。なお、同図において、図1及び図2と同一符
号で表示した部材は第1実施例で説明した部材と同じで
あるから説明を省略する。本実施例では、板バネ3を駆
動レバー2と連結レバー4に直接結合させ、第1実施例
と同じくクイックリターンミラー1の昇降の終了時のみ
前記板バネ3のたわみを利用して、前記クイックリター
ンミラー1をアップ位置及びダウン位置に保持する付勢
力を与えるようにした。
【0019】次に、図5以下を参照して本発明の第3実
施例のカメラにおけるアイピースシャッター機構及びミ
ラー駆動機構について説明する。
【0020】図5〜図15は本発明の第3実施例を示
し、図5は本実施例のカメラのミラー駆動機構及びアイ
ピースシャッター駆動機構を示す斜視図である。1は駆
動源であるモータで、正逆方向に回転可能に制御され、
その出力は出力ギヤ2を介して不図示の伝達系である減
速ギヤ系により太陽ギヤ3に伝達される。太陽ギヤ3は
軸3aを中心として回転可能に不図示のカメラ本体に保
持され、遊星ギヤ5と噛合している。4は遊星腕で、軸
3aを中心に太陽ギヤ3とは独立して回転可能に不図示
の本体に保持され、一方の腕の端部には遊星ギヤ5を軸
5aを中心に回転可能に保持し、他方の腕の端部には上
下両方向に伸びたピン4bが植設されている。5は遊星
ギヤで、軸5aを中心に回転可能に遊星腕4に保持さ
れ、軸5a回りに配置された不図示のスプリングにより
フリクションが与えられ、軸3a回りに回転する公転力
を作る作用をしている。前記太陽ギヤ3及び遊星腕4並
びに遊星ギヤ5は公知の遊星機構6を構成している。
【0021】7及び8はフィルム巻上機構を構成する巻
上ギヤで、遊星ギヤ5がギヤ7に噛合するとその駆動力
をスプール10と一体のギヤ9に伝達する。10は公知
のスプールで、ギヤ9と一体に成形されており、その回
転によって撮影フィルムを巻上げる。11はモータ1の
動力をミラー駆動系に伝達するミラーギヤで、軸11a
を中心に回転可能であり、上段には遊星ギヤ5に噛合す
るギヤ部11bと下段にはハスバギヤ部11cを有して
いる。12は軸心12aを中心に回転可能にカメラ本体
に保持された伝達レバーで、一端には前記ハスバギヤ部
11cと噛合するウォームギヤ部12bが形成され、他
端にはギヤ部12cが形成されている。13はミラーカ
ム14を駆動するギヤで、軸心13aを中心に回転可能
にカメラ本体に保持され、ギヤ部13bと13cを有
し、ギヤ部13bは前記ギヤ部12cと噛合している。
14は軸14aを中心に回転可能にカメラ本体に保持さ
れたミラーカムで、外周部にはギヤ部14bが形成され
て前記ギヤ部13cと噛合するとともに、カム溝14c
が形成されている。15はクイックリターンミラーで、
軸15aを中心に回転可能にカメラ本体に保持され、中
央部にはミラー15cが形成され、片側面にはダボ15
bが植設されている。16は軸16aを中心に回転可能
にカメラ本体に保持されたミラー駆動レバーで、先端部
には前記ダボ15bを嵌合保持する切欠き部16bが形
成され、中央部には立曲げ16cが設けられている。1
8は連結レバーで、軸16aを中心に回転可能にカメラ
本体に保持され、内部には2本の板バネ17を保持し、
該板バネ17間に前記立曲げ16cを保持することによ
りミラー駆動レバー16とバネ結合されるとともに、中
央部に植設されたダボ18aが前記カム溝14cに摺動
可能に嵌合されている。19〜22はフィルム巻戻し機
構を構成する巻戻しギヤで、それぞれカメラ本体に回転
可能に保持され、前記遊星ギヤ5が巻戻しギヤ19に噛
合するとその駆動力を伝達して撮影フィルムを巻戻すべ
く構成されている。24は軸24aを中心に回転可能に
カメラ本体に保持された遊星切換レバーで、バネ23に
より時計方向及び図5において上方向へ付勢されてお
り、カム面24bと係止爪部24cと斜面24dが形成
されている。
【0022】25は軸24aと同軸に回転可能にカメラ
本体に保持されたアイピースカム板で、立曲げ部25a
とカム面25bを有している。26は軸26aを中心に
回転可能に不図示のカメラ本体に保持されたL形のアイ
ピース駆動レバーで、バネ27の付勢力により時計方向
に付勢されており、その二つの腕の先端部にはダボ26
bと26cがぞぞれ突設され、ダボ26bが前述立曲げ
部25aに当接し、時計方向の回転が規制されている。
28と29はアイピースシャッター羽根で、それぞれ軸
28a及び29aを中心に回転可能に保持されており、
長穴28b及び29bには前述のダボ26cが挿入され
ている。
【0023】上記構成に於て、モータ1に通電されて該
モータが正転方向に回転すると不図示の伝達系を介して
太陽ギヤ3が反時計方向に回転し、遊星腕4と遊星ギヤ
5は前述のフリクション力により軸4aを中心に反時計
方向に公転し、図6に示す第1の伝達位置にて不図示の
ストッパーに当接して停止する。該第1の伝達位置にて
遊星ギヤ5は巻上ギヤ7に噛合し、モータ1の駆動力は
スプール10に伝達され、該スプールが回転することに
よって撮影フィルムの巻上げが行なわれる。
【0024】図5〜図7は上記状態での図で、この時ア
イピース駆動レバー26のバネ27による時計方向付勢
によりダボ26bが立曲げ部25aを押す為、アイピー
ス板カム25は時計方向に回ろうとするがストッパー3
0に当接して停止する。該状態にてアイピースシャッタ
ー羽根28及び29は開状態を保ち、被写体光を通過さ
せるので撮影者はファインダーにて被写体像を確認する
ことができる。
【0025】ここで、図13に示すフローチャートに従
ってカメラの動作を説明する。
【0026】撮影者は被写体にカメラを向けファインダ
ーをのぞいてその構図を決定するが、この時カメラはフ
ァインダーに被写体光を導くために図5に示すミラーダ
ウン状態にある。この状態にて撮影者が撮影する為にレ
リーズ動作を行なうと、まずモータ1に前述とは逆方向
の通電がなされてモータ1は逆転方向に回転し、従って
太陽ギヤ3も時計方向に回転を行なう。すると遊星腕4
と遊星ギヤ5は時計方向に公転し巻上ギヤ7との噛合が
解除される。さらに公転を行なうとピン4bの下側がカ
ム面22bに当接し、該カム面22bに沿って遊星切換
レバー24を24aを中心にバネ23の付勢力に抗して
反時計方向に回転させる。該カム面24bの終端を通り
過ぎると遊星切換レバー24は時計方向に回転し、図8
に示すように係止爪部24cがピン4bを引っ掛けて遊
星腕は該第2の伝達位置にて係止される。図9に示す様
にアイピースカム板25も同様に、前述の遊星腕4の公
転によりピン4bの上側がカム面25bに当接し、該カ
ム面に沿ってアイピースカム板25を反時計方向に回転
させる。すると立曲げ部25aが前述のダボ26bを押
し、アイピース駆動レバー26はバネ27の付勢力に抗
して反時計方向に回転を行ないダボ26cは図5におい
て上方へ移動する。前記ダボ26cの移動に伴ない、ア
イピースシャッター羽根28は28aを中心に時計方向
に、アイピースシャッター羽根29は29aを中心に反
時計方向に回転してアイピースシャッターの閉じ動作を
行なう。
【0027】図8及び図9に示すように遊星腕4が第2
の伝達位置に位置達した時には既にアイピースシャッタ
ーは全閉しているよう構成される。つまり、該第2の伝
達位置にてクイックリターンミラーの駆動が行なわれる
のであるが、この時は既にアイピースシャッターは閉じ
ている。
【0028】前述の第2の伝達位置にて遊星ギヤ5はミ
ラーギヤ11の上段ギヤ部に噛合し、モータ1の駆動力
を伝達する。該駆動力はハスバギヤ部11c→ウォーム
ギヤ部12b→伝達バー12→ギヤ部12c→ミラー伝
達ギヤ13→ミラーカム14と伝達され、ミラーカム1
4が回転駆動される。図14(a)はミラーダウン状態
を示しており、該状態から前述の駆動によりミラーカム
は軸14aを中心に反時計方向に回転することになり、
ダボ18aはカム溝14cに沿って大径部から小径部へ
と移動する。従って、連結レバー18は軸16aを中心
に反時計方向に回転され、図14(b)に示すミラーア
ップ状態に至る。該連結レバー18とバネ結合されてい
るミラー駆動レバー16も同様に反時計方向に回転し、
従ってダボ15bを介してクイックリターンミラー15
は軸15aを中心に時計方向に回転しミラーアップ状態
に至る。ミラーアップ状態を検出するとモータ1は停止
し、シャッター開口による公知のフィルム露光が行なわ
れ、露光終了を検出すると再びモータが逆方向回転を始
める。すると、前述と同様にして再びミラーカム14が
反時計方向に回転してダボ18aをカム溝に沿って小径
部から大径部へ移動させるので、ミラー駆動レバー16
が時計方向に回転し、クイックリターンミラー15も反
時計方向に回転して再び図14(a)に示すミラーダウ
ン状態に至る。
【0029】図15(a)及び(b)はそれぞれミラー
のアップ・ダウン状態でのミラー駆動レバー16と板バ
ネ17と連結レバー18の関係を示したもので、以下に
板バネ17の作用を詳説する。前述のごとくミラーカム
14の回転に連動して時計方向回転のミラーアップ動作
を行なったクイックリターンミラー15はミラーアップ
位置にて不図示のストッパーに当接して停止するが、連
結レバー18はさらに所定量反時計方向に回転するべく
カム溝14cが形成されており図15(b)に示す位置
まで回転する。ミラー駆動レバー16はクイックリター
ンミラー15の停止と共に停止するので、連結レバー1
8はミラー駆動レバー16に対し相対的に前記所定量回
転することになり、該所定量は板バネ17のたわみとし
て吸収される。従ってモータ1が停止してミラーカム1
4が停止してもクイックリターンミラー15は板バネ1
7の付勢力にて時計方向に付勢された状態で保持され
る。ミラーダウン動作についても同様に図15(a)に
示すように前述とは反対側の板バネがたわんでクイック
リターンミラー15は反時計方向に付勢された状態で保
持される。
【0030】次にカメラは、前述のミラーダウン状態を
検出するとモータ1を正転方向に回転させ、タイマー1
も作動を開始する。該タイマー1は撮影フィルムの終了
を検知する為のもので、タイマー1に設定された所定時
間内に巻上げ完了信号がこない場合には撮影フィルムが
突張った状態即ち撮影フィルムが終了したと判断する。
モータ1が正転を開始すると前述と同様に太陽ギヤ3が
反時計方向に回転して遊星腕4と遊星ギヤ5は反時計方
向に公転を開始する。遊星腕4が反時計方向に公転を開
始するとピン4bは係止爪22cとの係合が解除され遊
星切換レバー24はバネ23の付勢力により時計方向に
回転して図10に示すように前記不図示の本体に植設さ
れたストッパーに当接して停止する。遊星腕4が更に反
時計方向に公転するとピン4bは斜面22dに乗り上
げ、該斜面24dを押し下げながら公転を行なうことに
なり、遊星切換レバー24は24aを中心に揺動するこ
とになる。その後ピン4bがカム面24bを横断すると
遊星切換レバー24はバネ23の図5で上方向の付勢力
により揺動移動が復元する。そして最終的には図7に示
す第1の伝達位置に到達して前述の撮影フィルム巻上げ
動作を行なう。この時アイピース板カムはアイピース駆
動レバーを介したバネ27の時計回転付勢力により遊星
腕4の公転に連動して時計方向に回転する。すると前述
とは逆の動作を行なってアイピース駆動レバー26が時
計方向に回転して、アイピースシャッター羽根は開口を
行なう。
【0031】撮影フィルムを1駒巻上げて巻上げを検出
するとモータ1を停止してレリーズ待期状態となる。再
び撮影者がレリーズすると前述と同様の操作を行ない撮
影動作を行なうものである。
【0032】以上説明のように通常の撮影状態ではモー
タ1の正転・逆転にて遊星機構6は第1の伝達位置と第
2の伝達位置との間を往復し、正転にてフィルム巻上
げ、逆転にてクイックリターンミラー駆動を行ない、遊
星切換動作の公転にてアイピースシャッターの駆動を行
なう。
【0033】次にフィルム巻戻し動作について説明す
る。前述のフィルム巻上げ動作においてタイマー1に設
定された所定時間内に巻上げ完了信号がこない場合に撮
影フィルムが終了したと判断して巻戻しを開始する。ま
ずモータ1を逆転方向に回転させて前述クイックリター
ンミラーの駆動を行なう。すると前述と同様に駆動伝達
切換が行なわれた後ミラーアップ動作が行なわれ、更に
ミラーダウン動作も連続して行なわれる。ミラーダウン
状態を検出するとモータ1を正方向に回転させると共に
タイマー2の作動を開始させ、該タイマー2に設定され
た時間だけ該正方向回転を行なう。該タイマー2は遊星
腕4の反時計方向の公転の回転量を定めるためのもの
で、図9に示す状態即ち、ピン4bと係止爪24cとの
係合が解除され遊星切換レバー24が時計方向に回転す
るのに充分ではあるが、ピン4bがカム面22bを横断
するには至らない量だけの公転を行なわせるものであ
る。タイマー2に設定された時間遊星腕4が反時計方向
に公転して図10に示す状態に至ると、次にモータ1を
逆転させる。すると遊星腕4は時計方向に公転を行な
い、該状態ではピン4bが係止爪24cに係合すること
はないので遊星腕4は図11に示す第3の伝達位置まで
公転を行ない不図示のストッパーに当接して停止する。
該第3の伝達位置にて遊星ギヤ5は巻戻しギヤ19に噛
合し、同じく巻戻しギヤ20,21,22を介して撮影
フィルムのパトローネにモータ1の駆動力を伝達して巻
戻しが行なわれる。巻戻しが終了するとモータ1は停止
して終了となる。この時アイピースカム板は図8に示す
ようにピン4bがカム面25bに乗り上げた状態を保つ
ので、アイピースシャッターは閉状態を保っている。
【0034】新しいフィルムの投入等に伴ないフィルム
の巻上げ動作を行なう時は、前述の巻上げ動作と同様に
モータ1を正転駆動させれば第2の伝達位置を前述と同
様に遊星切換レバー24を揺動させて通過し、第1の伝
達位置まで遊星腕4は公転を行ない巻上げ動作を行な
う。
【0035】
【発明の効果】
(i)以上に説明したように、本発明のカメラのミラー
動作機構では、昇降終了時のみミラーに付勢力が働くた
め、(1)昇降時の駆動源であるモータの消費電流が小
さい、(2)各部材の摩耗が少ない、(3)昇降終了時
の衝撃音が小さい、等の効果が得られる。
【0036】(ii)また、本発明のカメラによれば、クイ
ックリターンミラーを駆動する駆動源を遊星機構から成
る駆動伝達切換機構を介してその駆動力をミラー駆動を
含む複数の駆動系へ伝達する構成とし、前記遊星機構の
公転に連動してアイピースシャッターが駆動される構成
としたことにより、複雑な遅延機構を用いずにミラーア
ップ動作が始まる以前にアイピースシャッターを閉じ又
ミラーダウン動作が終了した後にアイピースシャッター
が開く構成が可能となり、機構のシンプル化及び誤露光
に対する信頼性の向上が達成される。
【0037】また、アイピースシャッターへの駆動力伝
達機構も、遊星機構をアイピースシャッター近辺に容易
に配置可能であるので簡単な伝達機構にて可能となる上
に、ミラー駆動以外の仕事も可能で他のアクチュエータ
との兼用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの第1実施例においてミラー機
構を示した斜視図。
【図2】図1のミラー機構においてクイックリターンミ
ラーのダウン状態及びアップ状態を示した図。
【図3】本発明の第2実施例のカメラのミラー機構を示
した図。
【図4】従来のカメラのミラー機構を示した図。
【図5】本発明のカメラの第3実施例におけるミラー機
構及びアイピースシャッター機構を示す斜視図。
【図6】図5に示したミラー機構の動作を示した図。
【図7】図5に示したミラー機構の動作を示した図。
【図8】図5に示したミラー機構の動作を示した図。
【図9】図5に示したミラー機構の動作を示した図。
【図10】図5に示したミラー機構の動作を示した図。
【図11】図5に示したミラー機構の動作を示した図。
【図12】図5に示したミラー機構の動作を示した図。
【図13】図5に示した実施例のカメラにおける制御動
作を示すフローチャート。
【図14】図5に示した実施例のカメラのミラー機構の
状態を示した図。
【図15】図5に示した実施例のカメラのミラー機構の
動作を示した図。
【符号の説明】
(図1〜図4) 1…クイックリターンミラー 2…駆動レバー 3…板バネ 4…連結レバー 5…ミラーカム 6…ピニオンギヤ 7…モータ (図5〜図15) 1…モータ 3…太陽ギヤ 4…遊星腕 5…遊星ギヤ 14…ミラーカム 15…クイックリ
ターンミラー 16…ミラー駆動レバー 17…板バネ 24…遊星切換レバー 25…アイピース
カム板 26…アイピース駆動レバー 28,29…アイ
ピースシャッター羽根

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クイックリターンミラーと、該ミラーを
    動作させるためのミラー動作機構と、を有するカメラに
    おいて、 該ミラーの昇降動作中には該ミラーに何らの外力を加え
    ることなく、該ミラーが上昇位置及び下降位置に到達し
    た時にのみ該ミラーを該位置に拘束する力を発生するミ
    ラー保持手段が該ミラー動作機構に設けられていること
    を特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 クイックリターンミラーと、該ミラーを
    上昇位置と下降位置とに移動させるためのミラー動作機
    構と、アイピースシャッターと、該アイピースシャッタ
    ーを動作させるためのアイピースシャッター動作機構
    と、を有しているカメラにおいて、 少なくとも該クイックリターンミラー及び該アイピース
    シャッターの両者を駆動するための駆動力を発生する一
    基のモータと、該モータの発生動力を該ミラー動作機構
    及び該アイピースシャッター動作機構とに所定の時間差
    をもって伝達する遊星式伝達機構と、を有し、該遊星式
    伝達機構の公転運動時に該アイピースシャッター動作機
    構に動力伝達が行なわれるように構成されていることを
    特徴とするカメラ。
JP23353192A 1992-09-01 1992-09-01 カメラ Pending JPH0682908A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7483072B2 (en) 2004-03-31 2009-01-27 Canon Kabushiki Kaisha Image-taking apparatus and image-taking system
JP2012042511A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Nikon Corp 往復移動機構および撮像装置
JP2016045368A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 キヤノン株式会社 ミラー駆動装置
JP2016045367A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 キヤノン株式会社 ミラー駆動装置

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