JPH0682738U - スイッチ装置 - Google Patents
スイッチ装置Info
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- JPH0682738U JPH0682738U JP2269893U JP2269893U JPH0682738U JP H0682738 U JPH0682738 U JP H0682738U JP 2269893 U JP2269893 U JP 2269893U JP 2269893 U JP2269893 U JP 2269893U JP H0682738 U JPH0682738 U JP H0682738U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ケーシングに支承される複数の作動部材の作動
に応じて複数の可動接点と複数の固定接点との接・離を
切換えるスイッチ装置において、組立作業能率を向上さ
せる。 【構成】ケーシングに位置決め固定される絶縁基板44
上に固定接点が形成され、接点ホルダ402 には、弾発
力を有する可動接点68が取付けられるとともに張出部
66が設けられ、絶縁基板44上に位置決め固定されて
接点ホルダ402の摺動作動を案内するホルダケース4
1には、張出部66に対向する側方ガイド部71と、絶
縁基板44とは反対側から接点ホルダ402 に対向する
上方ガイド部72とが設けられ、張出部66および側方
ガイド部71には、接点ホルダ40 2 が中立位置に在る
状態で相互に嵌合するとともに接点ホルダ402 を上方
ガイド部72に摺接させたときには嵌合状態を解除する
位置決め突部88および位置決め凹部89のいずれか一
方が設けられる。
に応じて複数の可動接点と複数の固定接点との接・離を
切換えるスイッチ装置において、組立作業能率を向上さ
せる。 【構成】ケーシングに位置決め固定される絶縁基板44
上に固定接点が形成され、接点ホルダ402 には、弾発
力を有する可動接点68が取付けられるとともに張出部
66が設けられ、絶縁基板44上に位置決め固定されて
接点ホルダ402の摺動作動を案内するホルダケース4
1には、張出部66に対向する側方ガイド部71と、絶
縁基板44とは反対側から接点ホルダ402 に対向する
上方ガイド部72とが設けられ、張出部66および側方
ガイド部71には、接点ホルダ40 2 が中立位置に在る
状態で相互に嵌合するとともに接点ホルダ402 を上方
ガイド部72に摺接させたときには嵌合状態を解除する
位置決め突部88および位置決め凹部89のいずれか一
方が設けられる。
Description
【0001】
本考案は、複数の固定接点と、操作力の解除に応じて中立位置に戻るようにし てケーシングに支承される複数の作動部材と、各作動部材の作動に応じて固定接 点との接・離を切換えるべく各作動部材に連結される複数の可動接点とを備える スイッチ装置に関する。
【0002】
従来、かかるスイッチ装置では、各可動接点と、該可動接点に対応する固定接 点とを、個別に配置するのが一般的である。
【0003】
しかるに、上記従来のものでは、可動接点および固定接点がそれぞれ複数ある 場合には、組立時に可動接点および固定接点の位置決めを複数回行なう必要があ り、しかも作動部材と可動接点との連結も個別に行なう必要があるので、組立作 業能率が優れているとは言い難い。
【0004】 本考案は、複数の可動接点とそれらに個別に対応する固定接点との位置決め、 ならびに作動部材と可動接点との連結を一度に行なって組立作業能率を向上させ たスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案によれば、ケーシングに位置決め固定され る絶縁基板上に各固定接点が形成され、各作動部材の差込み係合を可能として形 成される複数の接点ホルダには、絶縁基板に向けての弾発力を有する可動接点が 個別に取付けられるとともに両側方に張出す張出部がそれぞれ設けられ、絶縁基 板上に位置決め固定されて前記作動部材の作動に応じた各接点ホルダの摺動作動 を案内するホルダケースには、絶縁基板側から前記各張出部に対向する側方ガイ ド部と、絶縁基板とは反対側から接点ホルダに対向する上方ガイド部とが設けら れ、張出部および側方ガイド部の一方には位置決め突起が突設され、張出部およ び側方ガイド部の他方には、中立位置の作動部材を差込み係合可能な位置に接点 ホルダが在る状態で前記位置決め突部を嵌合させ得る位置決め凹部が設けられ、 上方ガイド部および側方ガイド部間の距離は、前記接点ホルダを上方ガイド部に 摺接させた状態では、位置決め突部を位置決め凹部から脱出させる程度に設定さ れる。
【0006】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
【0007】 図1ないし図13は本考案の一実施例を示すものであり、図1はスイッチ装置 の平面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線拡大断面図 、図4は図3の4−4線断面図、図5は図2の5−5線拡大断面図、図6は基板 組立体の平面図、図7は図6の7矢視側面図、図8はプリント基板の平面図、図 9は図4の9−9線拡大断面図、図10は接点ホルダの平面図、図11は可動接 点の斜視図、図12は図4の12−12線拡大断面図、図13は図9の13−1 3線断面図である。
【0008】 先ず図1および図2において、このスイッチ装置は、乗用車両におけるドライ バ側ドアに配設されるパワーウインド用マスタスイッチであり、ノブNFRの操作 によりドライバ側ドアたとえば右前側ドアのウインドガラスを昇降可能であり、 ノブNFLの操作により左前側ドアのウインドガラスを昇降可能であり、ノブNRR の操作により右後側ドアのウインドガラスを昇降可能であり、ノブNRLの操作に より左後側ドアのウインドガラスを昇降可能であり、ノブNM の操作により前記 各ドアにおいて個別にウインドガラスを昇降可能とする状態ならびにドライバ側 ドアを除く全てのドアにおけるウインドガラスの個別昇降を禁止する状態を切換 可能である。
【0009】 図3および図4を併せて参照して、ドライバ側ドアには合成樹脂により車両の 前後方向に長い矩形の函状に形成されるケーシング13が取付けられる。このケ ーシング13は、支持板部13aの周縁に壁部13bが連設されて成るものであ り、支持板部13aを上部にして前記ドライバ側ドアに取付けられる。また該ケ ーシング13には、その上部を覆うようにして矩形の函状に形成される合成樹脂 製ガーニッシュ14が固定され、該ガーニッシュ14に、前記ノブNFR〜NRLを 個別に臨ませる4つの操作用開口部15…と、前記ノブNM を臨ませる操作用開 口部16とが設けられる。
【0010】 ケーシング13における支持板部13aには4つの挿通孔17…が設けられ、 それらの挿通孔17…をそれぞれ囲繞する4つの凹部18…が支持板部13aの 上面に設けられる。一方、ガーニッシュ14には支持板部13a側に延びる4つ の脚部19…が設けられる。而して各脚部19…の下端を凹部18…にそれぞれ 嵌合させた状態で、支持板部13aの下方から挿通孔17…にそれぞれ挿通され るねじ部材20…が脚部19…にねじ込まれ、それによりガーニッシュ14が、 その下部にケーシング13の上部を嵌合させた状態でケーシング13に固定され る。
【0011】 支持板部13aには、ケーシング13の長手方向に長い矩形の開口部21…が ガーニッシュ14の各操作用開口部15…に対応して設けられるとともに、それ らの開口部21…をそれぞれ囲んで上方に延びる横断面矩形の支持筒部22…が 一体に設けられており、それらの支持筒部22…には、車両の前後方向に傾動可 能として作動部材23…がそれぞれ支承される。すなわち支持筒部22の両側部 には、ケーシング13の幅方向に沿う一対の支持孔24,24が設けられており 、作動部材23は、その両側に一体に突設される突起25,25を前記支持孔2 4,24に嵌合させるまで支持筒部22内に弾発、嵌合される。
【0012】 前記作動部材23…の上部には、上方に延びる嵌合突部26がそれぞれ一体に 突設されており、各支持筒部22…の上部を覆うようにしてガーニッシュ14の 各操作用開口部15…に配置されるノブNFR,NFL,NRR,NRLにそれぞれ設け られる嵌合筒部27に前記嵌合突部26が嵌合、係止される。したがって各作動 部材23…には各ノブNFR,NFL,NRR,NRLがそれぞれ連結され、各操作用開 口部15…に臨むノブNFR,NFL,NRR,NRLを操作することにより各作動部材 23…が前後に傾動することになる。
【0013】 また各作動部材23…の下部には、下方に延びるとともに半球状係止部28a を下端に有する係止ロッド28と、横断面矩形にして下方に延びる案内筒29と がそれぞれ一体に設けられる。案内筒29の一側部には上下に延びる長孔30が 設けられており、該長孔30に係止する係止突部31aを上端に有する有底筒状 の従動片31が、その丸められた閉塞端を下方位置として各案内筒29内に摺動 自在に嵌合され、案内筒29の上端閉塞部と従動片31との間にはばね32が縮 設される。したがって従動片31は、案内筒29から下方に突出するようにばね 付勢されることになり、係止突部31aが長孔30の下端に係止することにより 従動片31の案内筒29からの脱落が阻止される。
【0014】 左前側ドア、右後側ドアおよび左後側ドアのウインドガラスを昇降させるため のノブNFL,NRR,NRLに対応して、ケーシング13には、前記従動片31の下 端を摺接させる前上がりの傾斜面33ならびに後上がりの傾斜面34が、図2で 示すように連設部35で略V字状に連なるようにしてそれぞれ設けられる。而し て、上記各ノブNFL,NRR,NRLの前端を押下げるように操作すると、各作動部 材23…は、従動片31の下端を後上がりの傾斜面34に摺接させるように傾動 してばね32を縮小させ、また上記各ノブNFL,NRR,NRLの前端を押上げるよ うに操作すると、各作動部材23…は、従動片31の下端を前上がりの傾斜面3 3に摺接させるように傾動してばね32を縮小させる。したがって上記各ノブN FL ,NRR,NRLの前端をいずれに操作しても、ばね32はその縮小によりばね力 を増大し、各ノブNFL,NRR,NRLから手を離した時には、ばね32のばね力に より、作動部材23…は、両傾斜面33,34の連設部35に従動片31を摺接 させた中立位置に速やかに戻ることになる。
【0015】 なお、ドライバ側ドアのウインドガラスを昇降させるためのノブNFRに対応す る部分には、ノブNFRの前端の押下げ操作、ならびに押上げ操作に応じて、作動 部材23を2段階に節度的に傾動させるようにした後上がりおよび前上がりの傾 斜面(図示せず)が設けられるが、基本的には上記各ノブNFL,NRR,NRLの作 動と同様であり、ノブNFRから手を離したときには作動部材23が中立位置に戻 る。
【0016】 図5、図6および図7を併せて参照して、ケーシング13内には、基板組立体 38が固定、配置される。この基板組立体38は、プリント基板39と、上記4 つの作動部材23…のうちドライバ側ドアに対応する作動部材23に連結される 合成樹脂製接点ホルダ401 ならびに残余の作動部材23…にそれぞれ連結され る3つの合成樹脂製接点ホルダ402 …と、それらの接点ホルダ401 ,402 …をプリント基板39の長手方向に沿う往復動を可能として保持するとともにプ リント基板39に位置決め、連結される合成樹脂製ホルダケース41と、ホルダ ケース41とともにプリント基板39に固定される一対の合成樹脂製導光体42 ,43とを備えるものであり、プリント基板39がケーシング13に位置決め、 固定される。
【0017】 図8において、プリント基板39は、ケーシング13における壁部13bの内 面形状よりも小さな外形を有してケーシング13の長手方向に長い矩形状に形成 される絶縁基板44の表面に、導電性金属の蒸着によるプリントが施されて成る ものである。すなわち、ドライバ側ドアに対応した共通固定接点45、相互に間 隔をあけて共通固定接点45に隣接配置される一対の個別固定接点46a,46 bならびにそれらの個別固定接点46a,46bの間隔よりも大なる間隔を相互 間にあけて前記両個別固定接点46a,46bに隣接配置される一対の個別固定 接点47a,47bと、左前側ドア、右後側ドアおよび左後側ドアにそれぞれ個 別に対応して3つの共通固定接点48…ならびに相互に間隔をあけて各共通固定 接点48…にそれぞれ隣接配置される一対ずつ3組の個別固定接点49a…,4 9b…と、共通固定接点45,48…に共通に通じる導線部50と、前記各個別 固定接点46a,46b,47a,47b,49a…,49b…に個別に通じる 導線部511 〜5110とが、絶縁基板44の表面に形成される。
【0018】 しかも各固定接点45,46a,46b,47a,47b,48…、49a… ,49b…は、絶縁基板44の長手方向に沿って長く形成されるものである。
【0019】 各導線部50,511 〜5110には、絶縁基板44の下方に配置される導線5 2…が個別に接続され、それらの導線52…はケーシング13の外方に引き出さ れる。
【0020】 図9および図10を併せて参照して、各接点ホルダ401 ,402 …は、プリ ント基板39に対向する上板部55と、上板部55の幅方向両端に連設されてプ リント基板39側に延びる一対の側板部56,57と、上板部55および両側板 部56,57の一端側に連設される連結部58とを備えて矩形の外形形状を有す るように形成されており、連結部58には係止孔59が設けられる。而して作動 部材23…における係止ロッド28の下端の半球状係止部28aが係止孔59に 揺動可能に差込み係合され、それにより各ノブNFR,NFL,NRR,NRLの操作に 応じた作動部材23…の傾動作動に応じて、各接点ホルダ401 ,402 …はホ ルダケース41内で往復動する。
【0021】 両側板部56,57の内面において上板部55に近接した部分には、相互に近 接する方向に張出した鍔部60,61が設けられ、接点ホルダ401 ,402 … の型成形時に前記鍔部60,61の成形を可能とするために上板部55には両鍔 部60,61に対応した抜き孔62,63が形成される。また上板部55の内面 には、図4で示すように連結部58とは反対側で外端を開放した案内溝64が設 けられるとともに、該案内溝64の内端に通じる係止凹部65が設けられる。さ らに、矩形状である各接点ホルダ401 ,402 …の両側外面には、相互に離隔 した一対ずつ2組の張出部66,66…が突設される。
【0022】 左前側ドア、右後側ドアおよび左後側ドアにそれぞれ個別に対応した3つの接 点ホルダ402 …には、可動接点68がそれぞれ取付けられる。
【0023】 図11および図12において、可動接点68は、接点ホルダ402 における上 板部55ならびに両鍔部60,61間に差込まれる基部68aと、個別固定接点 49a,49bに選択的に摺接可能として基部68aに連設される一対の弾性接 触部68b,68cと、共通固定接点48に常時摺接すべく基部68aに連設さ れる一対の弾性接触部68d,68eと、接点ホルダ402 の係止凹部65に弾 発係合すべく基部68aに連設される弾性係止部68fと、一対ずつ2組の弾性 接触部68b,68c;68d,68e間で基部68aに連設される撮み部68 gとを有して、板ばね材により形成される。
【0024】 基部68aは、その形状を「ロ」字形として形成される。一方、一対ずつ2組 の弾性接触部68b,68c;68d,68eは、接点ホルダ402 への基部6 8aの差込み方向69(図11参照)に沿う基板68aの後端における両側に、 プリント基板39側に向けて彎曲するようにして連設されるものであり、弾性接 触部68b,68c;68d,68eの先端が、プリント基板39にそれぞれ弾 発的に接触することになる。しかも弾性接触部68b,68dは、弾性接触部6 8c,68eよりも幅広に形成されるものであり、これにより弾性接触部68b ,68dおよび弾性接触部68c,68eのばね定数は相互に異なることになる 。
【0025】 弾性係止部68fは、上記差込み方向69に沿う後方に向かうにつれて接点ホ ルダ402 の上板部55に近接するように傾斜して形成されるものであり、基部 68aを接点ホルダ402 における上板部55ならびに両鍔部60,61間に差 込むと、弾性係止部68fは、上板部55の案内溝64内を撓んだ状態で係止凹 部65まで案内されて係止凹部65に弾発係止することになり、これにより可動 接点68が接点ホルダ402 に固定される。
【0026】 また撮み部68gは、一対ずつ2組の弾性接触部68b,68c;68d,6 8e間で、差込み方向69に沿う基板68aの後端に連設され、上記差込み方向 69に沿う後方に向かうにつれて上方位置となるようにわずかに傾斜して形成さ れるものであり、接点ホルダ402 への可動接点68への取付け完了時に撮み部 68gが接点ホルダ402 からわずかに突出する程度に撮み部68gの長さが設 定される。
【0027】 ドライバ側ドアに対応した接点ホルダ401 に取付けられる可動接点は、個別 固定接点46a,46bに選択的に摺接可能な一対の弾性接触部、個別固定接点 47a,47bに選択的に摺接可能な一対の弾性接触部、ならびに共通固定接点 45に常時摺接する一対の弾性接触部を有するものであり、各組の弾性接触部は 上記可動接点68と同様にばね定数を相互に異ならせて形成されている。
【0028】 ホルダケース41には、上記接点ホルダ401 を摺動自在に保持するための保 持部701 と、上記3つの接点ホルダ402 …を摺動自在に保持するための3つ の保持部702 …とが設けられる。
【0029】 各保持部702 …は、プリント基板39側に開放した函状に形成されるもので あり、その両側内面下部には、接点ホルダ402 の両側に一対ずつ設けられた張 出部66,66…に絶縁基板44側から対向する側方ガイド部71,71が設け られ、上部内面には接点ホルダ402 の上面に絶縁基板44とは反対側から対向 する一条の上方ガイド部72が突設される。これにより、接点ホルダ402 は、 両側方ガイド部71、71および上方ガイド部72間で摺動可能に案内されるこ とになる。
【0030】 図13を併せて参照して、接点ホルダ402 の両側部に設けられている張出部 66,66…には、ホルダケース41の側方ガイド部71,71に向けて位置決 め突部88,88…がそれぞれ突設される。一方、側方ガイド部71,71には 、中立位置の作動部材23を差込み係合可能な位置に接点ホルダ402 が在る状 態、すなわち接点ホルダ402 が中立位置に在るときに前記位置決め突部88, 88…をそれぞれ嵌合させ得る複数の位置決め凹部89,89が設けられる。し かもホルダケース41において、上方ガイド部72および側方ガイド部71間の 距離Lは、接点ホルダ402 を上方ガイド部72に摺接させた状態では、位置決 め突部88,88…を位置決め凹部89,89…から脱出させる程度に設定され る。
【0031】 また保持部702 …の上部には、作動部材23における係止ロッド28の下端 の半球状係止部28aを接点ホルダ402 の係止孔59に揺動可能に係合させる べく、係止ロッド28を貫通させる透孔73が係止ロッド28の揺動範囲にわた って設けられるとともに、ホルダケース41の型成形時に前記側方ガイド部71 ,71の成形を可能とするための抜き孔74,74が設けられている。
【0032】 また保持部701 は、上記保持部702 と基本的に同一の構成を有するもので あり、接点ホルダ401 が係止ロッド28への係合を可能として保持部701 で 摺動可能に保持される。
【0033】 導光体42は、ノブNM ,NFR,NFLにその内方から光を導く形状を有するも のであり、ホルダケース41にそのプリント基板39側から挿通されるねじ部材 75によりホルダケース41の上面に締着される。また導光体43は、ノブNRR ,NRLにその内方から光を導く形状を有するものであり、ホルダケース41にそ のプリント基板39側から挿通されるねじ部材76によりホルダケース41の上 面に締着される。
【0034】 ホルダケース41には、プリント基板39側に向けて複数たとえば一対の突起 77,77が一体に突設されており、プリント基板39における絶縁基板44に は、それらの突起77,77を挿通させる位置決め孔78,78が設けられる。 また絶縁基板44には、前記ねじ部材75,76に対応した挿通孔79,80が 穿設されており、それらの挿通孔79,80に挿通されたねじ部材75,76が ホルダケース41を貫通して導光体42,43に螺合される。したがって接点ホ ルダ401 ,402 …が摺動自在に保持されるとともに導光体42,43が取付 けられたホルダケース41がプリント基板39に位置決め結合され、それにより 基板組立体38が構成されることになる。
【0035】 ところで、絶縁基板44には、導光体42,43に対応する位置に窓81,8 1が設けられており、基板組立体38がケーシング13に取付けられた状態で、 それらの窓81,81に配置された発光素子82,82からの光が導光体42, 42を経て各ノブNM ,NFR,NFL,NRR,NRLに導かれる。而して各ノブNM ,NFR,NFL,NRR,NRLには、前記導光体42,43からの光を受けるレンズ 83がそれぞれ外面に臨んで取付けられている。これにより夜間でも各ノブNM ,NFR,NFL,NRR,NRLの位置を明瞭に認識することができる。
【0036】 前記基板組立体38をケーシング13に固定するために、該ケーシング13に おける支持板部13aの内面には、3個以下であることが望まれる複数のボス8 4…が突設される。これらのボス84…は、ケーシング13の壁部13bからそ の内方側に間隔をあけた位置で支持板部13aに設けられるものであり、その先 端部には、段部84bを介して小径の嵌合軸部84aがそれぞれ同軸に突設され る。而して嵌合軸部84aの軸方向長さはプリント基板39の厚みに対応して設 定されている。
【0037】 一方、プリント基板39の絶縁基板44には、前記各ボス84…の嵌合軸部8 4aを挿通させる複数の嵌合孔85…が穿設される。而して、段部84bにプリ ント基板39を当接させるようにして各嵌合孔84…にボス84…の嵌合軸部8 4aを嵌合させた状態で、嵌合軸部84aの先端およびプリント基板39の下面 に係止するねじ部材86…を各ボス84…に螺合させて締め付けることにより、 プリント基板39すなわち基板組立体38が、ケーシング13に位置決め固定さ れることになる。
【0038】 次にこの実施例の作用について説明すると、ホルダケース41には、複数の接 点ホルダ401 ,402 …が摺動可能に保持されるものであり、このホルダケー ス41がプリント基板39に位置決め、固定されるので、接点ホルダ401 の可 動接点に対する共通固定接点45、一対の個別固定接点46a,46bおよび一 対の個別固定接点47a,47bの相対位置が一定に定まるとともに、接点ホル ダ402 の可動接点68に対する共通固定接点48…および一対の個別固定接点 49a…,49b…の相対位置が一定に定まり、位置決め作業が極めて容易とな る。
【0039】 また接点ホルダ401 ,402 …に可動接点68を差込んで弾発係合するにあ たっては、可動接点68の差込み方向69に沿う後部に設けられている撮み部6 8gをペンチ等の工具で撮むことが可能であり、可動接点68の接点ホルダ40 1 ,402 への取付けが容易となる。
【0040】 ところで、接点ホルダ401 ,402 …をホルダケース41に組付けるにあた っては、各接点ホルダ401 ,402 …の位置決め突部88,88…をホルダケ ース41の位置決め凹部89,89に嵌合させておくことにより、各セッテンホ ルダ401 ,402 …をホルダケース41に対して中立位置に保持することがで きる。而して各接点ホルダ401 ,402 …を保持した状態のホルダケース41 をプリント基板39に位置決め固定すると、各接点ホルダ401 ,402 …に取 付けられた可動接点68は、プリント基板39上に弾発接触するものであり、各 接点ホルダ401 ,402 …は可動接点68の弾発力により、図9および図13 で示すように張出部66,66…を側方ガイド部71,71から浮かせるように して上方に持ち上げられ、位置決め突部88,88…を位置決め凹部89,89 …から脱出させるようにして接点ホルダ401 ,402 …が上方ガイド部72に 摺接させられることになる。この状態では、接点ホルダ401 ,402 …が上方 ガイド部72に弾発的に押し付けられているので、外力を加えない状態では接点 ホルダ401 ,402 …が摺動作動することはない。したがってホルダケース4 1をプリント基板39に取付けて基板組立体38を構成した状態で、可動接点6 8が中立位置、すなわち図12で示すように、弾性接触部68b,68cが両個 別固定接点49a,49b間でプリント基板39に接触しているように各接点ホ ルダ401 ,402 …の位置を保持することができ、その状態で基板組立体38 をケーシング13に位置決め固定すると、外力を加えない状態では中立位置に在 る各ノブNFR,NFL,NRR,NRLにそれぞれ連なる係止ロッド28の半球状係止 部28aが係止孔59にそれぞれ容易に係合されることになる。
【0041】 さらに基板組立体38のケーシング13への取付けにあたって3個以下の複数 のボス48…にプリント基板39が締着されるので、ケーシング13への基板組 立体38の位置決めを確実にした上に、ねじ部材86の締め付けに伴うプリント 基板39の歪発生を最小に抑えることが可能となる。しかもプリント基板39は 、ケーシング13の壁部13bからその内方側に間隔をあけた位置で支持板部1 3aに設けられた複数のボス84…に、プリント基板39の外周縁と前記壁部1 3bとの間に間隙を形成するようにして締着されるものであるので、ケーシング 13をドアに取付ける際にケーシング13に荷重がかかっても、プリント基板3 9にケーシング13側から荷重が作用することを極力回避することができ、上記 ねじ部材86の締め付けに伴う歪の発生回避と併せて、プリント基板39に歪が 生じることを極力防止することができ、したがってプリント基板39のプリント 部断線を防止することができる。
【0042】 このようなスイッチ装置において、たとえばノブNRRを操作すると、接点ホル ダ402 がホルダケース41内を摺動作動し、可動接点68の弾性接触部68b ,68cが、個別固定接点48a,48b間にわたって摺動することになる。こ の際、個別固定接点48a,48bと絶縁基板44の表面との間にわずかな段差 が在る場合に、弾性接触部68b,68cはその段差を乗り上げたり、降下した りする。しかるに、弾性接触部68b,68cは、その幅を異ならせることによ りばね定数を異ならせて形成されているので、両弾性接触部68b,68cの少 なくとも1つは振動を生じることなく摺接状態を維持することができ、したがっ て導通・遮断の切換時にチャタリングが生じることもない。
【0043】 また、接点ホルダ401 ,402 …を中立位置から摺動作動させると、図9お よび図13で示すように、各接点ホルダ401 ,402 …の両側に一対ずつ設け られている張出部66,66…は側方ガイド部71,71から浮いた状態となっ ており、各接点ホルダ401 ,402 …は、位置決め突部88,88…を側方ガ イド部71,71に摺接させるか、あるいは位置決め突部88,88…を側方ガ イド部71,71から浮かせるようにした状態で、ホルダケース41の上方ガイ ド部72に上面を摺接させるようにして摺動作動を案内されることになり、摺接 面積が比較的小さく、各接点ホルダ401 ,402 …のホルダケース41内での 摺動抵抗を小さく抑えることができる。
【0044】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は上記実施例に限定されるもので はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の 設計変更を行なうことが可能である。
【0045】 たとえばホルダケース41の側方ガイド部71,71に位置決め突部を設け、 接点ホルダ401 ,402 …の張出部66,66…に位置決め凹部を設けるよう にしてもよい。
【0046】
以上のように本考案によれば、ケーシングに位置決め固定される絶縁基板上に 各固定接点が形成され、各作動部材の差込み係合を可能として形成される複数の 接点ホルダに絶縁基板に向けての弾発力を有する可動接点が個別に取付けられ、 絶縁基板上に位置決め固定されるホルダケースで前記作動部材の作動に応じた接 点ホルダの摺動作動が案内されるので、複数の可動接点に対する固定接点の相対 位置が一定に定まり、組立作業能率が向上する。
【0047】 また接点ホルダには両側方に向けて突出する張出部がそれぞれ突設され、ホル ダケースには、絶縁基板側から前記各張出部に対向する側方ガイド部と、絶縁基 板とは反対側から接点ホルダに対向する上方ガイド部とが設けられ、張出部およ び側方ガイド部の一方には位置決め突起が突設され、張出部および側方ガイド部 の他方には、中立位置の作動部材を差込み係合可能な位置に接点ホルダが在る状 態で前記位置決め突部を嵌合させ得る位置決め凹部が設けられ、上方ガイド部お よび側方ガイド部間の距離は、前記接点ホルダを上方ガイド部に摺接させた状態 では、位置決め突部を位置決め凹部から脱出させる程度に設定されるので、ホル ダケースへの組付け時に接点ホルダを中立位置に保持することができ、さらにホ ルダケースを絶縁基板に固定した状態で接点ホルダの中立位置を可動接点の弾発 力で保持することが可能となって各接点ホルダへの作動部材の連結が容易となる とともに、接点ホルダのホルダケース内での摺動抵抗を小さく抑えることができ る。
【図1】スイッチ装置の平面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線拡大断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線拡大断面図である。
【図6】基板組立体の平面図である。
【図7】図6の7矢視側面図である。
【図8】プリント基板の平面図である。
【図9】図4の9−9線拡大断面図である。
【図10】接点ホルダの平面図である。
【図11】可動接点の斜視図である。
【図12】図4の12−12線拡大断面図である。
【図13】図9の13−13線断面図である。
13・・・ケーシング 23・・・作動部材 401 ,402 ・・・接点ホルダ 41・・・ホルダケース 44・・・絶縁基板 46a,46b;47a,47b;49a,49b・・
・固定接点 66・・・張出部 68・・・可動接点 71・・・側方ガイド部 72・・・上方ガイド部 88・・・位置決め突部 89・・・位置決め凹部 L・・・距離
・固定接点 66・・・張出部 68・・・可動接点 71・・・側方ガイド部 72・・・上方ガイド部 88・・・位置決め突部 89・・・位置決め凹部 L・・・距離
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の固定接点(46a,46b;47
a,47b;49a,49b)と、操作力の解除に応じ
て中立位置に戻るようにしてケーシング(13)に支承
される複数の作動部材(23)と、各作動部材(23)
の作動に応じて固定接点(46a,46b;47a,4
7b;49a,49b)との接・離を切換えるべく各作
動部材(23)に連結される複数の可動接点(68)と
を備えるスイッチ装置において、ケーシング(13)に
位置決め固定される絶縁基板(44)上に各固定接点
(46a,46b;47a,47b;49a,49b)
が形成され、各作動部材(23)の差込み係合を可能と
して形成される複数の接点ホルダ(401 ,402 )に
は、絶縁基板(44)に向けての弾発力を有する可動接
点(68)が個別に取付けられるとともに両側方に張出
す張出部(66)がそれぞれ設けられ、絶縁基板(4
4)上に位置決め固定されて前記作動部材(23)の作
動に応じた各接点ホルダ(401 ,402 )の摺動作動
を案内するホルダケース(41)には、絶縁基板(4
4)側から前記各張出部(66)に対向する側方ガイド
部(71)と、絶縁基板(44)とは反対側から接点ホ
ルダ(40 1 ,402 )に対向する上方ガイド部(7
2)とが設けられ、張出部(66)および側方ガイド部
(71)の一方には位置決め突部(88)が突設され、
張出部(66)および側方ガイド部(71)の他方に
は、中立位置の作動部材(23)を差込み係合可能な位
置に接点ホルダ(401 ,402 )が在る状態で前記位
置決め突部(88)を嵌合させ得る位置決め凹部(8
9)が設けられ、上方ガイド部(72)および側方ガイ
ド部(71)間の距離(L)は、前記接点ホルダ(40
1 ,402 )を上方ガイド部(72)に摺接させた状態
では、位置決め突部(88)を位置決め凹部(89)か
ら脱出させる程度に設定されることを特徴とするスイッ
チ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022698U JP2579515Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | スイッチ装置 |
US08/204,459 US5414231A (en) | 1993-03-15 | 1994-03-02 | Switch device |
GB9404910A GB2276271B (en) | 1993-03-15 | 1994-03-14 | Switch device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022698U JP2579515Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | スイッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682738U true JPH0682738U (ja) | 1994-11-25 |
JP2579515Y2 JP2579515Y2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=12090096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993022698U Expired - Fee Related JP2579515Y2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-04-28 | スイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579515Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102842443A (zh) * | 2011-06-20 | 2012-12-26 | 耐力株式会社 | 接点部件的安装构造 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP1993022698U patent/JP2579515Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102842443A (zh) * | 2011-06-20 | 2012-12-26 | 耐力株式会社 | 接点部件的安装构造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2579515Y2 (ja) | 1998-08-27 |
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