JPH0682301A - 振動検出装置 - Google Patents

振動検出装置

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JPH0682301A
JPH0682301A JP23680792A JP23680792A JPH0682301A JP H0682301 A JPH0682301 A JP H0682301A JP 23680792 A JP23680792 A JP 23680792A JP 23680792 A JP23680792 A JP 23680792A JP H0682301 A JPH0682301 A JP H0682301A
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vibration
signal
sensor
vibration sensor
circuit
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JP23680792A
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Masaki Tokioka
正樹 時岡
Kiyoshi Kaneko
潔 兼子
Atsushi Tanaka
淳 田中
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Ryozo Yanagisawa
亮三 柳沢
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】振動センサによる検出信号へ乗る電磁ノイズを
防止し、簡単な構成で安価な振動検出装置を提供する。 【構成】振動センサ6は、振動伝達板10を伝播する機
械振動を電気信号に変換する。電気信号はフレキシブル
ケーブル8の信号配線層を通してプリアンプ回路入力さ
れ増幅される。導電性膜はフレキシブルケーブル8のシ
グナルグランド層に接続されており、振動センサ6を電
磁シールドして振動センサ6に入り込む電磁ノイズを防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動伝搬媒体を伝播す
る振動を検知し、振動の振幅や位相(時間)を検出する
振動検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、超音波深傷器や医療診断装置、超
音波座標入力装置などの超音波振動を利用した機器にお
いては、振動発生手段から発生した振動が振動伝搬媒質
の所定位置に設けられた振動センサに到達するまでに要
する時間(位相)や振幅を計測し、対象までの距離や形
状、または材質を算出していた。
【0003】ところで、前記振動センサは、前記振動の
周波数帯で数十〜数百KΩ以上の高い純抵抗値を持つも
のが多いために外部からの電磁誘導ノイズを受けやす
く、また検出する信号自体も微弱なため十分な電磁シー
ルドを行う必要があった。具体的には、肉厚1mm程度の
銅や鉄などのシールドボックスでセンサのシグナル電極
側を囲ったり、シールドテープを上から幾重にも張り付
けたりしていた。
【0004】また、振動検出センサで検知した信号は信
号処理回路に入力して処理する前に前置増幅回路(プリ
アンプ回路)を通して増幅しているが、センサ電極から
信号処理回路前段のプリアンプ回路へのリード配線は、
リード線と金属部材とで行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
振動を利用した機器が小型で、特に振動センサ部が小さ
いものが要求される場合、前記電磁シールド用のシール
ドボックスは小型化の障害となる。
【0006】さらに、シールドボックスやシールドテー
プは必要な形状への加工賃も考えるとコストアップの原
因ともなっていた。
【0007】また、前記プリアンプ回路は、S/Nを上
げるためにも振動センサの近くに配置する必要があるた
めに、振動センサからプリアンプ回路への配線と、プリ
アンプ回路から振動処理回路への配線というふうに、各
センサ毎に2段階に信号配線する必要があり、ハーネス
(信号用電線モジュール)及びコネクタ等の結線部品の
ために必要な体積やコストもばかにならなかった。
【0008】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、振動センサの電磁シールド及び振動センサ回りの配
線を、小型かつ安価に構成した振動検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の振動検出装置は以下に示す構成を備える。
【0010】機械振動を電気信号に変換して検出する振
動検出装置であって、機械振動を電気信号に変換する振
動センサと、基材に伝導性の配線パターンが層状に形成
され、1層は前記振動センサの一方の電極に電気的に接
続された信号層であり、1層は前記振動センサの他方の
電極と電気的に接続され、前記振動センサを基材を介し
て覆うように配置された、前記振動センサ電極の少なく
とも2倍の面積の均一なベタパターンを有するシグナル
グランド層であるような、少なくとも2層のパターンを
有する導通手段とを備える。
【0011】
【作用】上記構成により、振動センサにより機械振動を
電気信号に変換し、電気信号をケーブルの配線パターン
により導通させる。振動センサは、その電極を導通手段
に接続され、導通手段の基材を介して振動センサの少な
くとも2倍の面積のシグナルグランド層に覆われて、電
磁シールドされる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例として、超音波振動を利用し
た座標入力装置について説明するが、他の振動検出を行
う機器でも同様である。
【0013】図1は本実施例に於ける座標入力装置の構
造を示している。図中、1は装置全体を制御すると共
に、座標位置を算出する演算制御回路である。2は振動
子駆動回路であって、振動ペン3内のペン先を振動させ
るものである。10はアクリルやガラス板等、透明部材
からなる振動伝達板であり、振動ペン3による座標入力
は、この振動伝達板10上をタッチすることで行う。つ
まり、図示に実線で示す符号Aの領域(以下、有効エリ
アと呼ぶ)内を振動ペン3で指定する事で、振動ペン3
で発生した振動が振動伝達板8に入射された振動を計測
・処理することで振動ペン3の位置座標を算出すること
ができるようにしたものである。
【0014】振動伝達板10を伝播してきた波が端面で
反射し、その反射波が中央部に戻るのを防止(減少)す
るために、振動伝達板10の外周には防振材9が設けら
れ、図1に示すように防振材9の内側近傍に圧電素子
等、機械的振動を電気信号に変換する振動センサ6a〜
6dが固定されている。7a〜76dは各振動センサの
出力を所望の振幅にまで増幅するプリアンプ回路で、そ
れぞれ振動センサのそばに配設される。11は各振動セ
ンサ6a〜6dで振動を検出した信号を演算制御回路1
に出力する信号波形検出回路である。振動センサ6a〜
6dとプリアンプ回路7a〜7dから信号波形検出回路
11までの配線は、各々1枚のフレキシブルケーブル8
a〜8dにより行われる。13は液晶表示器等のドット
単位の表示が可能なディスプレイであり、振動伝達板の
背後に配置している。そしてディスプレイ駆動回路12
の駆動により振動ペン3によりなぞられた位置にドット
を表示し、それを振動伝達板10(透明部材からなる)
を透かしてみる事が可能になっている。
【0015】振動ペン3に内蔵された振動子4は、振動
子駆動回路2によって駆動される。振動子4の駆動信号
は演算制御回路1から低レベルのパルス信号として供給
され、振動子駆動回路2によって所定のゲインで増幅さ
れた後、振動子4に印加される。電気的な駆動信号は振
動子4によって機械的な振動に変換され、ペン先5を介
して振動伝達板10に伝達される。
【0016】ここで振動子4の振動周波数はガラスなど
の振動伝達板10に板波を発生する事が出来る値に選択
される。また、振動子4の振動周波数をペン先5を含ん
だ共振周波数とする事で効率のよい振動変換が可能であ
る。上記のようにして振動伝達板10に伝えられる弾性
波は板波であり、表面波などに比して振動伝達板の表面
の傷、障害物等の影響を受けにくいという利点を有す
る。
【0017】上述した構成に於いて、演算制御回路1は
所定周期毎(例えば5ms毎)に振動子駆動回路2、振
動ペン3内の振動子4を駆動させる信号を出力すると共
に、その内部タイマ(カウンタで構成されている)によ
る計時を開始させる。そして、振動ペン3より発生した
振動は振動伝達板8上を伝搬し、振動センサ6a〜6d
迄の距離に応じて遅延して到達する。信号波形検出回路
は各振動センサ6a〜6dからの信号を検出して、後述
する波形検出処理により各振動センサへの振動到達タイ
ミングを示す信号を生成するが、演算制御回路1は各セ
ンサ毎のこの信号を入力し、各々の振動センサ6a〜6
dまでの振動到達時間の検出し、振動子伝達遅延時間を
用いて振動ペンの座標位置を算出する。
【0018】また、演算制御回路1は、この算出された
振動ペン3の位置情報を基にディスプレイ駆動回路12
を駆動して、ディスプレイ13による表示を制御した
り、或はシリアル,パラレル通信によって外部機器に座
標出力を行う。
【0019】<フレキシブルケーブルによる配線の説明
(図2)>図2に、振動センサ6とプリアンプ7、さら
に、信号波形検出回路11を配線するフレキシブルケー
ブル8の概略外形図を示す。フレキシブルケーブル8
は、表側に信号配線パターン、裏側にシグナルグランド
のパターンを持つ2層構造のFPC(Flexible Printed
Circuit)である。但し、プリアンプ用ランド部分は裏
側のシグナルグランドパターンが抜けており、表側の信
号配線パターンが裏側からランドとしてリード可能な構
造となっている。
【0020】表側の信号用ランドは、振動センサの信号
取り出し電極位置にくるように設けられ、外部から板バ
ネなどで押さえることで電極に接してセンサ出力を取り
出す。あるいは、熱を加えることで振動センサ6の信号
取り出し電極と半田付けされるような半田バンプをあら
かじめ形成おき、位置決めして過熱することで固定でき
るようにしておいても良い。
【0021】GND用ランドは、信号伝達板10上に印
刷やメッキ或は蒸着等によって形成した導電性シート或
は導電性膜上に位置するように設けられ、半田付けや圧
着あるいは接着によって接続されて導通がとられる。信
号伝達板10上の導電性シート或は導電性膜には、振動
センサ6a〜6dが接着されているために、ケーブル8
の信号用ランドとGND用ランドとをそれぞれ前述の位
置へと接続するだけで振動センサへの電気的な配線は完
了する。
【0022】裏側のプリアンプ用ランドは、振動センサ
周辺に配設されたプリアンプ回路7を接続するために用
意されている。図2では、プリアンプ回路7の基板上の
ランドに直接半田付けするためのFPCのランド形状と
したが、プリアンプ回路基板上にFPC用コネクタを設
けておき、FPCプリアンプ用ランドをコネクタ用に変
えても良い。
【0023】図2の信号出力用ランドは、プリアンプ回
路7によって所望の振幅値に増幅されたセンサ出力信号
を、信号波形検出回路11に出力するための配線用ラン
ドと、逆にプリアンプ回路7に供給される電源と電源グ
ランドの配線ランドであり、信号波形検出回路11が搭
載されている回路基板上に設けられたFPC用コネクタ
に接続する。
【0024】また、フレキシブルケーブル8は防振材7
上に両面テープで固定し、位置決め穴で位置決めを行う
ことで、各ランドを適正な位置に固定することができ
る。
【0025】<シールド効果の説明(図3)>図3
(a)にフレキシブルケーブル8を用いて配線した振動
センサ周辺の断面図を示す。金属配線パターンは、図中
で示した様に2層構造であり、センサ側(図の下側)が
信号配線パターンで、その上部に絶縁性のケーブル基材
を隔ててシグナルグランドパターンを設けている。シグ
ナルグランドパターンの形状は振動センサ径の約2倍以
上で大きめにできており、かつ振動センサを板形状の薄
型のものとすれば、空中を伝搬してくる電磁誘導ノイズ
は振動センサへは一部しか到達せず、十分なシールド効
果が得られる。
【0026】図3(b)に、振動センサ6とプリアンプ
回路8入力部分の電気的な等価回路を示す。RA がプリ
アンプ回路入力インピーダンスであり、小型で高利得な
トランジスタ回路では約数百KΩの値をとる。rO はフ
レキシブルケーブルのもつ抵抗値で、1Ω以下の値であ
る。定電流IS は、検出した振動に対してほぼ比例した
値で発生する電流であり、RS ,LS ,CS は振動セン
サのインピーダンスである。等価回路からわかるよう
に、検出する振動を効率よくプリアンプで増幅するため
には、RA >>RS >>rO の関係が望ましい。実際の
S は10〜100KΩであるので、ほぼその範囲内に
ある。
【0027】さて、電磁誘導ノイズは、一般的に飛び込
むノイズの波長に近い導体パターン、L(インダクタン
ス)成分やC(キャパシタンス)成分等で構成される共
振回路パターンに飛び込みやすとい言われており、後者
の場合共振回路内の純抵抗値が大きいほど、発生するノ
イズ電圧は大きくなる。図3(b)からもわかる通り振
動センサはノイズが飛び込みやすい特性を持っており、
さらに、RS が大きいことからノイズの振幅値も大きく
なる。図中に示さなかったが、プリアンプ回路入力段や
配線中にも規制容量(キャパシタンス)が存在するが、
S に比べると2桁以上小さいために、RA が大きくて
も飛び込むノイズはさほど大きくはならない。よって、
センサのシールドが大切であり、電磁誘導ノイズの防止
に効果的であることがわかる。
【0028】<振動伝搬時間検出の説明(図4,図5)
>以下、振動検出センサ3までの振動到達時間を計測す
る原理に付いて説明する。
【0029】図4は信号波形検出回路11に入力される
検出波形と、それに基づく振動伝達時間の計測処理を説
明するための図である。尚、以下、振動センサ6aの場
合に付いて説明するが、その他の振動センサ6b,6
c,6dについても全く同じである。
【0030】振動センサ6aへの振動伝達時間の計測
は、振動子駆動回路2へのスタート信号の出力と同時に
開始することは既に説明した。この時、振動子駆動回路
2から振動子4へは駆動信号41が印加されている。こ
の信号41によって、振動ペン3から振動伝達板10に
伝達された超音波振動は、振動センサ6aまでの距離に
応じた時間をかけて進行した後、振動センサ6aで検出
される。
【0031】図示の42で示す信号はセンサ6aが検出
した信号波形を示している。この実施例で用いられてい
る振動は板波であるため振動伝達板10内での伝播距離
に対して検出波形のエンベロープ43と位相42の関係
は振動伝達中に、その伝達距離に応じて変化する。ここ
で、エンベロープ43の進む速度、即ち、群速度をV
g、そして位相422の位相速度をVpとする。この群
速度Vg及び位相速度Vpから振動ペン3と振動センサ
6a間の距離を検出することができる。
【0032】まず、エンベロープ43にのみ着目する
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点、例
えば変曲点や図示43で示す信号のようにピークを検出
すると、振動ペン3及び振動センサ6aの間の距離は、
その振動伝達時間をtgとして、 d=Vg・tg (1) で与えられる。この式は振動センサ6aの一つに関する
ものであるが、同じ式により他の3つの振動センサ6b
〜6dと振動ペン3の距離も同様にして表すことができ
る。
【0033】更に、より高精度な座標決定をするため
に、位相信号の検出に基づく処理を行なう。位相波形信
号42の特定の検出点、例えば振動印加から、ある所定
の信号レベル431後のゼロクロス点までの時間をt
p’47(レベル431を超えた時間より所定幅の窓信
号46を生成し、位相信号42と比較することで得る)
とすれば、振動センサと振動ペンの距離は、 d=n・λp+Vp・tp (2) となる。ここで、λpは弾性波の波長、nは整数であ
る。
【0034】前記(1)式と(2)式から上記の整数n
は、 n=int [(Vg・tg−Vp・tp)/λp+1/N] (3) と表される。
【0035】ここで、Nは“0”以外の実数であり、適
当な値を用いる。例えば、N=2とすれば±1/2波長
以内のtg等の変動であれば、nを決定することができ
る。上記のようにしてもとめたnを(2)式に代入する
ことで、振動ペン3及び振動センサ6a間の距離を精度
良く測定することができる。ところで、実際に信号波形
検出回路11により計時されるのは、振動ペン内部や回
路での遅延時間のオフセットを含んだtg’,tp’で
あるが、(2)式や(3)式に代入する際に、そのオフ
セット分を差し引いてtg,tpに直しておく必要があ
る。上述した2つの振動伝達時間tg’およびtp’の
測定のため信号45及び47の生成は、信号波形検出回
路11により行なわれるが、この信号波形検出回路11
は図5に示すように構成される。
【0036】図5は本実施例の信号波形検出回路11の
構成を示すブロック図である。図5において、振動セン
サ6aの出力信号は、前置増幅回路(プリアンプ回路)
51により所定のレベルまで増幅される。増幅された信
号は、帯域通過フィルタ511により検出信号の余分な
周波数成分が除かれ、例えば、絶対値回路及び、低域通
過フィルタ等により構成されるエンベロープ検出回路5
2に入力され、検出信号のエンベロープのみが取り出さ
れる。エンベロープ変曲点ののタイミングは、エンベロ
ープ変曲点検出回路53によって検出される。ピーク検
出回路はモノマルチバイブレータ等から構成されたtg
信号検出回路54によって所定波形のエンベロープ遅延
時間検出信号である信号tg’(図4信号45)が形成
され、演算制御回路1に入力される。
【0037】一方、55は信号検出回路であり、エンベ
ロープ検出回路52で検出されたエンベロープ信号43
中の所定レベルの閾値信号431を越える部分のパルス
信号を形成する。56は単安定マルチバイブレータであ
り、パルス信号の最初の立ち上がりでトリガされた所定
時間幅のゲート信号46を開く。57はtpコンパレー
タであり、ゲート信号46の開いている間の位相信号4
2の最初の立ち上がりのゼロクロス点を検出し、位相遅
延時間信号tp47が演算制御回路1に供給されること
になる。尚、以上説明した回路は振動センサ6aに対す
るものであり、他の振動センサにも同じ回路が設けられ
ている。
【0038】<座標位置算出の説明(図6)>次に実際
に振動ペン3による振動伝達板10上の座標位置検出の
原理を説明する。
【0039】今、先に説明した原理に基づいて、振動ペ
ン3の位置Pから各々の振動センサ6a〜6dの位置ま
でのそれぞれの直線距離を求めることができる。更に、
4個の距離データから一つを除いた3個の距離データか
ら、振動ペン3の位置Pの座標を3平方の定理から求め
ることができる。
【0040】図6では、S1に配置したセンサ位置を座
標(0,0)とし、S2の位置のセンサ方向をx軸、そ
れに直交するS3の方向をy軸とした相対座標値を算出
している。相対座標値は次式のようにして求めることが
できる。
【0041】 x=X/2+(d1+d2)(d1−d2)/2X (4) y=Y/2+(d1+d3)(d1−d3)/2Y (5) ここで、X,YはS2,S3の位置の振動センサと原点
(0,0)のセンサとの距離である。また、相対座標
は、簡単な計算処理によって座標入力装置の出力である
絶対座標に変換できるので、ここでは説明は割愛する。
【0042】以上のようにして振動ペン3の位置座標を
リアルタイムで検出することができる。
【0043】以上説明したように、センサとプリアンプ
回路及び信号検出回路とを結ぶフレキシブルケーブルを
2層構造とし、その内の1層をシグナルグランド層とし
たことで、振動センサとプリアンプ回路を電気的に接続
するだけで、電磁誘導ノイズの混入を防止するシールド
が小型で安価に簡単な振動センサ部を構成することがで
きる。
【0044】また、バネ等により、または、フレキシブ
ルケーブルの信号層パターンの前記振動センサ中心位置
に相当する箇所に、熱を加えることで前記振動センサの
取り出し電極と半田付けされるような半田バンプをあら
かじめ形成したことで、センサの特性を損ねることな
く、かつ組立時に簡単に電気的な接続(配線)が可能と
なる。
【0045】さらに、フレキシブルケーブルが、前記振
動センサで検出された信号を必要な振幅まで増幅するプ
リアンプ回路用のランドを備え、前記振動センサ用のラ
ンドとは別に前記プリアンプ回路の出力及び、電源用の
配線を備えることで、配線に必要な部品点数が削減し、
部品実装体積が縮小し、小型で安価な振動センサが実現
する。
【0046】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる振
動検出装置は、振動センサの電磁シールド及び振動セン
サ回りの配線を、小型かつ安価に構成できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】座標入力装置の概略説明図である。
【図2】フレキシブルケーブルの概略形状図である。
【図3】電磁誘導ノイズの説明図である。
【図4】信号処理のタイミングチヤートである。
【図5】信号検出回路の構成を示すブロック図である。
【図6】座標位置算出のための説明図である。
【符号の説明】
1 演算制御回路、 3 振動ペン、 6 振動センサ、 7 プリアンプ回路、 8 フレキシブルケーブル、 11 信号検出回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 克行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柳沢 亮三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械振動を電気信号に変換して検出する
    振動検出装置であって、 機械振動を電気信号に変換する振動センサと、 基材に伝導性の配線パターンが層状に形成され、1層は
    前記振動センサの一方の電極に電気的に接続された信号
    層であり、1層は前記振動センサの他方の電極と電気的
    に接続され、前記振動センサを基材を介して覆うように
    配置された、前記振動センサ電極の少なくとも2倍の面
    積の均一なベタパターンを有するシグナルグランド層で
    あるような、少なくとも2層のパターンを有する導通手
    段と、を備えることを特徴とする振動検出装置。
  2. 【請求項2】 前記導通手段には、前記振動センサによ
    る電気信号の増幅回路を接続する増幅回路用ランドと、
    電源電力を入力して前記増幅回路により増幅された電気
    信号を出力する出力用ランドとが設けられることを特徴
    とする請求項1項記載の振動検出装置。
  3. 【請求項3】 前記振動センサは圧電振動子であって、
    径方向振動あるいは厚み振動あるいはすべり振動の振動
    モードの板形状であることを特徴とする請求項1項記載
    の振動検出装置。
  4. 【請求項4】 前記導通手段の前記信号層における前記
    振動センサ電極に接続される位置に、加熱することで前
    記振動センサの電極と半田付けされるような半田バンプ
    をあらかじめ形成することを特徴とする請求項1項記載
    の振動検出装置。
  5. 【請求項5】 前記導通手段はフレキシブルプリント基
    板であることを特徴とする請求項1項記載の振動検出装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004044726A1 (ja) * 2002-11-13 2004-05-27 Touch Panel Systems K.K. 音響波型接触検出装置
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