JPH0681864A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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Publication number
JPH0681864A
JPH0681864A JP23489892A JP23489892A JPH0681864A JP H0681864 A JPH0681864 A JP H0681864A JP 23489892 A JP23489892 A JP 23489892A JP 23489892 A JP23489892 A JP 23489892A JP H0681864 A JPH0681864 A JP H0681864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
brake
members
pad member
brake device
Prior art date
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Pending
Application number
JP23489892A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Gomi
三喜男 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH0681864A publication Critical patent/JPH0681864A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッド部材の周方向端部におけるクラックの
発生を防止する。 【構成】 車輪と一体回転するディスクロータに一対の
ブレーキパッド31,32を押し付けることによって車
輪を制動するディスクブレーキ装置において、前記各ブ
レーキパッド31,32を、一体形成したパッド部材3
1a,32aと、パッド部材の裏面に周方向に分割して
設けた複数の裏金31b,31c,32b,32cとで
構成する。これにより、ブレーキパッド31,32を周
方向に長くしても、各裏金31b,31c,32b,3
2cに対するパッド部材31a,32aの伸びを小さく
でき、温度上昇による各裏31b,31c,32b,3
2cとパッド部材31a,32aとの熱膨張差に起因し
てパッド部材31a,32aの周方向端部に発生する剪
断応力を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪と一体回転するデ
ィスクロータに一対のブレーキパッドを押し付けること
によって車輪を制動するディスクブレーキ装置に係り、
特にブレーキパッドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の従来技術として、例えば
特開平1−255728号公報に示されているとともに
図3に示すように、ブレーキパッド10を構成するパッ
ド部材11および裏金12を周方向に延長することによ
りディスクロータとの摩擦面を大きくし、ブレーキパッ
ド10の耐久性を向上させるようにしたものはよく知ら
れている。また、他の従来技術として、例えば特開平3
−79820号公報に示されているように、2対のブレ
ーキパッドを設けるようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、この種のデ
ィスクブレーキ装置において、ブレーキパッド10のデ
ィスクロータに対する押圧を繰り返すと、ブレーキパッ
ド10が加熱されて、同パッド10の温度分布は図4に
示すようになる。パッド部材11および裏金12はそれ
らの熱線膨張係数、上昇温度および長さに比例してそれ
ぞれ伸びる。この場合、パッド部材11は裏金12より
も大きく伸び、これらの伸びの差に比例した剪断応力が
パッド部材11の周方向端部に作用する。そのため、上
述した前者の従来技術のようにパッド部材11および裏
金12が長くなると、前記剪断応力も大きくなり、パッ
ド部材11の周方向端部に図3に示すようなクラックが
発生することがある。また、上述した後者の従来技術に
おいては、前記剪断応力の問題はないが、部品点数が多
くなると同時に、両ブレーキパッドのキャリパに対する
高い組み付け精度が要求されるので、ディスクブレーキ
装置全体の製造コストが高くなる。本発明は上記問題に
対処するためになされたもので、その目的は安価な製造
コストでクラックを発生し難くしたディスクブレーキ装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、ディスクブレーキ装置の
各ブレーキパッドを、一体形成したパッド部材と、パッ
ド部材の裏面に周方向に分割して設けた複数の裏金とで
構成したことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、裏金を周方向に複数に分割したので、ブレーキ
パッドを周方向に長くしても、裏金が分割された部位に
おいてパッド部材の膨張は自由になるので、各裏金に対
するパッドの伸びは小さくなり、裏金とパッド部材との
伸びの差による各裏金の周方向外側端部付近にてパッド
部材に作用する剪断応力は小さくなる。これにより、本
発明によれば、パッド部材におけるクラックの発生を抑
えることができる。また、パッド部材は一体形成されて
いてブレーキパッドは単体として扱われるので、部品点
数が増えることもなく、かつブレーキパッドの組み付け
精度もそれほど高いものが要求されるわけでもないの
で、ディスクブレーキ装置の製造コスト高を最小限に抑
えることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係るディスクブレーキ装置の
全体を示している。このブレーキ装置は車輪と一体回転
するディスクロータ20を備えるとともに、同ロータ2
0の両側に一対のブレーキパッド31,32を配設して
いる。外側のブレーキパッド31は、車体の一部に固定
されたマウンティング33に左右に摺動可能に組み付け
たキャリパ34のアーム部34aの内側にて、図示しな
いサポートメンバおよびアンチラトルスプリングを介し
てマウンティング33にディスクロータ20の軸方向に
変位可能に組み付けられている。内側のブレーキパッド
32は、キャリパ34内に形成したシリンダ34bに摺
動可能に組み付けたピストン35の側方にて、前記ブレ
ーキパッド31と同様にマウンティング33に組付けら
れている。
【0007】ブレーキパッド31,32は図1,2に示
すように、パッド部材31a,32aおよび裏金31
b,31c,32b,32cとによりそれぞれ構成され
ている。パッド部材31a,32aはディスクロータ2
0との摩擦面を形成するもので、耐熱性材料(例えばア
スベストレジンモールド系の材料)によって円弧状に一
体形成されている。裏金31b,31c,32b,32
cは熱伝導性の高い金属で形成され、パッド部材31
a,32aの裏面に周方向に2分割して固着されてい
る。
【0008】上記のように構成した実施例の動作を説明
すると、ブレーキペダル(図示しない)の踏み込みによ
りシリンダ34bに油圧が供給されると、ピストン35
がブレーキパッド32を図1の左方へ変位させる。ま
た、キャリパ34はピストン35の前記変位に対する反
力によって同図の右方に変位し、ブレーキパッド31も
右方に変位する。これにより、ブレーキパッド31,3
2がディスクロータ20に押し付けられて、同ロータ2
0すなわち車輪を制動する。
【0009】このような制動の際には、パッド部材31
a,32aとディスクロータ20との摩擦により同部材
31a,32aの摩擦面が発熱すると同時に同熱が同部
材31a,32aを介して裏金31b,31c,32
b,32cにも伝達される。そして、前記制動が短時間
内に頻繁に繰り返されると、パッド部材31a,32a
および裏金31b,31c,32b,32cからなるブ
レーキパッド31,32の内部温度が図4に示すように
分布する。一方、パッド部材31a,32aおよび裏金
31b,31c,32b,32cは、図2(B)の仮想線
で示すように、それらの熱線膨張係数、上昇温度および
長さに比例してそれぞれ伸び(ただし、裏金31b,3
1c,32b,32cの伸びはパッド部材31a,32
aのそれよりも小さい)、これらの伸びの差に比例した
剪断応力がパッド部材31a,32aの端部に作用す
る。この実施例においては、パッド部材31aに固着し
た裏金31b,31cおよびパッド部材32aに固着し
た裏金32b,32cは周方向にそれぞれ2分割されて
いて、パッド部材31aは裏金31b,31cの間にお
いて、パッド部材32aは裏金32b,32cの間にお
いてそれぞれ自由端となっている。したがって、パッド
部材31a,32aの周方向の全長を長くしても、各裏
金31b,31c,32b,32cに対するパッド部材
31a,32aの伸びは大きくならない。これにより、
パッド部材31a,32aの端部に作用する剪断応力も
それほど大きくならないので、同端部にクラックが発生
し難くなる。
【0010】また、上記構成のブレーキパッド31,3
2においては、単一のパッド部材31a,32aに周方
向に2分割した裏金31b,31cおよび裏金32b,
32cをそれぞれ固着するようにしたので、部品点数が
増えることもなく、かつディスクブレーキ装置への組み
付け精度もそれほど高いものが要求されるものでない。
したがって、上記実施例によるディスクブレーキ装置の
製造コストを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すディスクブレーキ装
置の部分破断図である。
【図2】 (A)は図1のブレーキパッドの斜視図であ
り、(B)は同図(A)のb−b線に沿った断面図である。
【図3】 (A)は従来のブレーキパッドの斜視図であ
り、(B)は同図(A)のb−b線に沿った断面図である。
【図4】 ブレーキパッド内部の温度分布図である。
【符号の説明】
20…ディスクロータ、31,32…ブレーキパッド、
31a,32a…パッド部材、31b,31c,32
b,32c…裏金、33…マウンティング、34…キャ
リパ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体回転するディスクロータに一
    対のブレーキパッドを押し付けることによって車輪を制
    動するディスクブレーキ装置において、前記各ブレーキ
    パッドを、一体形成したパッド部材と、前記パッド部材
    の裏面に周方向に分割して設けた複数の裏金とで構成し
    たことを特徴とするディスクブレーキ装置。
JP23489892A 1992-09-02 1992-09-02 ディスクブレーキ装置 Pending JPH0681864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23489892A JPH0681864A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ディスクブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23489892A JPH0681864A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ディスクブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0681864A true JPH0681864A (ja) 1994-03-22

Family

ID=16978034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23489892A Pending JPH0681864A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 ディスクブレーキ装置

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JP (1) JPH0681864A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1225366A2 (en) * 2001-01-23 2002-07-24 Meritor Heavy Vehicle Technology, LLC Disk brake pad assembly and caliper assembly
KR20040041359A (ko) * 2002-11-11 2004-05-17 현대자동차주식회사 디스크브레이크의 브레이크패드
US20160069407A1 (en) * 2012-07-10 2016-03-10 Tmd Friction Services Gmbh Lining carrier plate for a brake lining

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EP1225366A3 (en) * 2001-01-23 2004-01-07 ArvinMeritor Technology, LLC Disk brake pad assembly and caliper assembly
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