JPH0681737U - シリンダーの取付器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダーを回転軸に強固にしかも簡単に取
付けることができるシリンダー取付器具を得る。 【構成】 回転軸１２を挿通する挿通孔と逆止弁４１と
環状凹所２５とを有する取付器具本体１７と、環状凹所
２５に嵌合する基端部３２と円錐台状の先端部３１とで
構成されたチャック１７とから成るシリンダー取付装置
１６であって、逆止弁４１を介して圧縮空気を環状凹所
２５に送り、チャック１７をシリンダー１に嵌合させ
て、回転軸１２とシリンダー１を強固に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、回転軸の挿通孔を有するシリンダーを回転軸に取付ける器具に関す る。具体的には、グラビアシリンダー、捺染用シリンダー等の印刷シリンダー、 各種ロータ類等を回転軸に取付ける器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

以下、グラビア印刷機における印刷シリンダーを回転軸に取付ける例でもって 説明する。

【０００３】 図１は、グラビア印刷機を模式的に示した図である。印刷シリンダー１には、 印刷図柄によって凹所２が設けられ、印刷シリンダー１はインキ溜３からその凹 部２にインキを貯え、余分なインキはドクターブレード４によって掻き取られて 、紙などの被印刷物５を印刷シリンダー１と圧胴ロール６との間で加圧し、その インキを被印刷物５に移すことによって印刷を行う。印刷は、被印刷物５の矢符 ７方向に高速で行われる。

【０００４】 図７は、従来一般に用いられる印刷シリンダー取付器具１１６を用いて回転軸 １１２に印刷シリンダー１を取付けた図である。印刷シリンダー１は、中空円筒 状であってその中心を回転軸１１２が挿通している。回転軸１１２はその両端近 くに設けられた軸支部１１３が、印刷機本体の軸受によって支えられる。また回 転軸１１２は、例えば駆動歯車１１４によって回転する。印刷シリンダー１は、 その一方の側板１０１を円錐台状の固定器具１１５によって、他方の側板１０２ を円錐台状の印刷シリンダー取付器具１１６によって、それぞれ回転軸１１２に 取付けられている。固定器具１１５は、回転軸１１２に予め固定され動くことは なく、印刷シリンダー取付器具１１６は印刷シリンダーの長さによって取付位置 が異なるので、印刷シリンダー１を図５に示すようにセットした後、印刷シリン ダー取付器具１１６の外側に設けたナット１１７と回転軸１１２の外周部に設け られたねじとを螺合させ、ナット１１７を締付けることによって印刷シリンダー １を強固に回転軸１１２に取付けている。

【０００５】 また、最近、シャフトレスの印刷シリンダーを取付けるようにした印刷機も提 案されている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記図７の印刷シリンダー１は、高速で回転するためボルト１ １７が緩む場合がある。これを防ぐため、ボルト１１７を充分に締付けることが 必要となり、これを人手でするのは、工具を用い、非常に手間がかかる。またこ れを印刷シリンダー１の取替え毎に行わなければならない問題を有している。ま たボルト１１７がねじ切れることもあって、その都度これを取替えなければなら ない問題も有している。

【０００７】 また、シャフトレスの印刷シリンダーを取付けるようにした印刷機は、複雑で 、印刷機自体を改造する必要があり、コストが高くなるという問題を有している 。

【０００８】 本考案の目的は、コストが安く、印刷シリンダーを回転軸に強固に、かつ、緩 むことなく、しかも簡単に取付けることができる印刷シリンダー取付器具を提供 することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、中空のシリンダーをその回転軸に取付ける器具において、 回転軸が挿通する挿通孔を有し、軸線方向に沿うシリンダー側に開放した環状 凹所を有し、回転軸に固定される取付器具本体と、 シリンダー側の先端部の外形が円錐台状に形成され、内面が回転軸を挿通する 挿通孔を有し、シリンダー側と反対側の基端部は取付器具本体の環状凹所に嵌ま り込んで、軸線方向に変位するチャックと、 環状凹所とそれに挟み込まれたチャック基端部によって形成される密閉室に圧 縮空気を供給する逆止弁とを含むことを特徴とするシリンダー取付器具である。

【００１０】 また本考案は、前記取付器具本体が、 環状凹所の内周面を形成する内筒と、 前記環状凹所の外周面および環状凹所の軸線方向シリンダーと反対側の端部を 閉塞する外筒とを含み、 内筒または外筒のシリンダー寄りに環状凹所に突出されたストッパが固定され ており、チャックの基端部が前記ストッパに当接してチャックの抜け出しが防止 されることを特徴とする。

【００１１】 また本考案は、中空のシリンダーをその回転軸に取付ける器具において、 シリンダー側の先端部の外形が円錐台状に形成され、内面が回転軸を挿通する 挿通孔を有し、軸線方向に沿うシリンダー反対側に開放した環状凹所を有し、軸 線方向に変位するチャックと、 回転軸が挿通する挿通孔を有し、シリンダー側の基端部は前記チャックの環状 凹所に嵌まり込み、シリンダー反対側の固定部は回転軸に固定される取付器具本 体と、 環状凹所とそれに挟み込まれた取付器具本体基端部によって形成される密閉室 に圧縮空気を供給する逆止弁とを含むことを特徴とするシリンダー取付器具であ る。

【００１２】 また本考案は、前記チャックが、 シリンダー側の外形が円錐台状に形成された先端部を有する環状凹所の内周面 を形成する内筒部と、 軸線方向シリンダー側の環状凹所の端部を閉塞する閉塞部を有する環状凹所の 外周面を形成する外筒部とを含み、 内筒部または外筒部のシリンダーの反対側寄りに環状凹所に突出されたストッ パが固定されており、取付器具本体基端部が前記ストッパに当接してチャックの 抜け出しが防止されることを特徴とする。

【００１３】 また本考案は、前記チャックの先端部の外周面に突出した係止キーが固定され 、チャックが前記環状凹所に供給される圧縮空気によってシリンダー側に変位し たとき、前記係止キーがシリンダーに設けられた凹所に、嵌合することを特徴と する。

【００１４】 また本考案は、前記逆止弁が、その弁体を取付器具本体の外方から押圧操作し て開放状態にできることを特徴とする。

【００１５】

【作用】

本考案に従えば、シリンダー取付器具は、（１）回転軸が挿通する挿通孔を有 し、軸線方向に沿うシリンダー側に開放した環状凹所を有し、回転軸に固定され る取付器具本体と、シリンダー側の先端部の外形が円錐台状に形成され、内面が 回転軸を挿通する挿通孔を有し、シリンダー側と反対側の基端部は取付器具本体 の環状凹所に嵌まり込んで、軸線方向に変位するチャックとから成っているか、 または、（２）シリンダー側の先端部の外形が円錐台状に形成され、内面が回転 軸を挿通する挿通孔を有し、軸線方向に沿うシリンダー反対側に開放した環状凹 所を有し、軸線方向に変位するチャックと、回転軸が挿通する挿通孔を有し、シ リンダー側の基端部は前記チャックの環状凹所に嵌まり込んで、回転軸に固定さ れる印刷シリンダー取付器具本体とから成っている。

【００１６】 環状凹所とそれに挟み込まれた基端部によって形成される密閉室に、逆止弁を 介して圧縮空気を供給しこれによってチャックをシリンダー側に変位させて、シ リンダーを強固に回転軸に取付ける。さらに印刷中は、圧縮空気圧力が作用して いるのでシリンダー取付器具が緩まずシリンダーが移動することはない。

【００１７】

【実施例】

以下、実施例でもって本考案をより具体的に説明するが、本考案はこれに限定 されるものではない。

【００１８】 図２は、本考案の印刷シリンダー取付器具１６を用いて回転軸１２に印刷シリ ンダー１を取付けた断面図であり、図３は印刷シリンダー取付器具１６の一実施 例の拡大断面図である。印刷シリンダー１は、中空円筒状であって、その中心を 回転軸１２が挿通している。回転軸１２は、その両端近くに設けられた軸支部１ ３が印刷機本体の軸受によって支えられている。また、回転軸１２は、駆動歯車 １４によって回転する。印刷シリンダー１は、その一方の側板（図２にあっては 左側の側板）１０を円錐台状の固定器具１５によって、他方の側板１１を本考案 の印刷シリンダー取付器具１６によって回転軸に強固に取付けられている。固定 器具１５は、回転軸１２にあらかじめ固定されている。印刷シリンダー取付器具 １６は、取付器具本体１７とチャック１８とから成り、取付器具本体１７は回転 軸１２に固定ボルト２１によって固定されている。また取付装置本体１７は、好 ましくは内筒２２と外筒２３とからなる。内筒２２は、回転軸１２が挿通する挿 通孔を有する円筒状に構成され、印刷シリンダー１寄りに外周面に突出したスト ッパー２４を有する。外筒２３は、内筒２２の外周面との間に軸線方向に沿う印 刷シリンダー１側に開放した環状凹所２５を形成し、環状凹所２５の印刷シリン ダー１と反対側の端部は、閉塞部２６によって閉塞されている。図４は、本器具 の閉塞部２６側の側面図であり、閉塞部２６には、固定ボルト２１と組立ボルト ２９とノックピン３０とが貫通して、外筒２３が内筒２２と組合わされている。 また、閉塞部２６には逆止弁４１が取付けられ圧縮空気供給溝２７が環状に設け られ、圧縮空気を環状凹所２５に供給する。さらに、圧縮空気の洩れを防ぐため に、閉塞部２６にはＯリング２８が設けられている。

【００１９】 図３では、印刷シリンダー取付器具本体１７の外筒２３の外周面上に逆止弁４ １を取付けた場合を示しているが、印刷シリンダー取付器具本体１７の閉塞部２ ６に設けてもよい。

【００２０】 一方チャック１８は、印刷シリンダー１寄りに形成された先端部３１と、取付 器具本体１７の環状凹所１５に嵌合する基端部３２とが一体的に形成されている 。先端部３１は、内面に回転軸１２を挿通する挿通孔があり、外面は円錐台状に 形成され、さらに外面上に突出して係止キー３３が固定されている。係止キー３ ３は、先端部３１が印刷シリンダー１の方向に変位したとき、印刷シリンダー１ の他方の側板１１に設けられた凹所に嵌合する。基端部３２は、円筒状に形成さ れ、その内周面３４が取付器具本体１７の内筒２２の外周面より大きく、その外 周面３５が取付器具本体１７の外筒２３の内周面より小さく形成され、またその 印刷シリンダー１と反対側の端部には環状のピストン３６が複数のボルト３７に よって取付けられている。ピストン３６は、取付器具本体１７の環状凹所２５に 嵌合し、環状凹所２５内の圧縮空気が洩れないようにＯリング３８によってシー ルされている。またピストン３６は内筒２３に固定されて設けられたストッパ２ ４によって、環状凹所２５から抜出ることが防止されている。

【００２１】 逆止弁４１は、特に限定されないが、たとえば図５に示すものでもよい。逆止 弁４１は、弁本体４２と球状弁体４３とから成る。弁本体４１には、これを取付 器具本体１７の内ねじと螺合して取付ける外ねじを設けたねじ部４４が設けられ ている。また取付器具本体１７の圧縮空気供給溝２７に通じる挿通孔４５が、弁 本体４１に貫通している。挿通孔４５には、ねじ部４４寄りに内ねじが設けられ 、ここから、球状弁体４３とこれに付属したばね４６とばね受け４７とを挿入し 、ばね受け４７に設けられた外ねじを挿通孔４５の内ねじに螺合させる。挿通孔 ４５のねじ部４４と反対側は、円錐台状に形成され、この部分は弁座４８を構成 する。挿通孔４５の弁座４８の先端は、径の小さい円孔となり、ここに球状弁体 ４３から伸びる操作棒４９が挿通する。挿通孔４５のねじ部４４と反対側の端部 は、圧縮空気供給源の接続部５０となっている。

【００２２】 次に本印刷シリンダー取付器具１６を用いて、印刷シリンダー１を回転軸１２ に取付ける操作を説明する。

【００２３】 印刷シリンダー１に回転軸１２を挿通し、印刷シリンダー１の一方の側板１０ を予め回転軸１２に固定されている固定器具１５に当接させる。その後回転軸１ ２に印刷シリンダー取付器具１６を挿通し、取付器具本体１７を回転軸１２に固 定ボルト２１で固定する。取付器具本体１７に取付けられた逆止弁４１の接続部 ５０に圧縮空気供給源を接続する。逆止弁４１の球状弁体４３は、圧縮空気の圧 力によって、弁座４８から浮上がり、圧縮空気は逆止弁４１から圧縮空気供給溝 ２７を通って、環状凹所２５の密閉室に供給され、その圧力によってピストン３ ６が押され、チャック１８は印刷シリンダー１の方向に変位し、その先端部３１ に設けられた係止キー３３が、印刷シリンダー１の他方の側板１１に設けられた 凹所に嵌合する。図３は、この状態のシリンダー取付器具１６を示す。環状凹所 ２５の密閉室内の圧力が圧縮空気供給源の圧力と同じになれば、逆止弁４１の球 状弁体４３は、付属するばね４６によって弁座４８に押し付けられ、環状凹所２ ５内に圧力を保持する。ここで圧縮空気供給源を接続口５０から分離し、印刷シ リンダー１が強固に取付けられた回転軸１２を印刷機に装着し印刷を実行する。 印刷シリンダー１と回転軸１２とは、シリンダー取付器具１６と固定器具１５と によって強固に取付けられ、また圧縮空気によってチャック１８は、印刷シリン ダー１の他方の側板１１に嵌合しているので、印刷中に印刷シリンダー１が移動 することがない。

【００２４】 一連の印刷が終われば、印刷シリンダー１の付いた回転軸１２を印刷機から取 外し、逆止弁４１の接続口５０内に突出している操作棒４９を押すことによって 、球状弁体４３に付属するばね４６に抗して球状弁体４３を弁座４８から浮上さ せ、環状凹所２５の密閉室内の空気の圧力を抜く。そして印刷シリンダー１の一 方の端板１０を木槌等で軽く打つことによって印刷シリンダー１を固定器具１５ から外し、チャック１８を元に戻す。

【００２５】 使用する圧縮空気の圧力は特に限定されないが、印刷シリンダー取付器具１６ の材質、圧縮空気供給源、操作等を考えて５〜７ｋｇ／ｃｍ² が適当であり、印 刷シリンダー取付器具１６はこれに耐えられるものであればよい。また環状凹所 ２５の密閉室内にばね等を設けて、環状凹所２５の密閉室内の圧縮空気の圧力が 低下したとき、チャック１８が自動的に戻るようにして、印刷シリンダー１を外 すとき、木槌等で印刷シリンダー１の一方の側板１０を打つ操作を省略してもよ い。

【００２６】 図６は、本考案の他の実施例の拡大断面図である。本実施例においても、シリ ンダー取付器具１６は、取付器具本体５７とチャック５８とからなる。本実施例 のチャック５８には、環状凹所６５が形成され、印刷シリンダー１側の外形が円 錐台状の先端部７１と環状凹所６５の内周面を形成する回転軸１２を挿通する挿 通孔を有する内筒部７２と、軸線方向にシリンダー側の環状凹所６５の端部を閉 塞する閉塞部７３と、環状凹所６５の外周面を形成する外筒部７４とから成り、 先端部７１の外面上に突出して係止キー３３が固定されている。また内筒部７２ の印刷シリンダー１の反対側寄りに外周面に突出したストッパー２４を有する。 係止キー３３とストッパー２４の役割は、先の実施例と同じである。その他に外 筒部７４の閉塞部７３には、環状凹所６５に圧縮空気を供給する逆止弁４１と、 逆止弁４１と環状凹所６５を接続する環状の圧縮空気供給溝７５とが設けられて いる。またチャック５８の内筒部７２と外筒部７４とは、複数の組立ボルト７６ で組立てられ、Ｏリング７７でシールされている。

【００２７】 一方、取付器具本体５７は、印刷シリンダー１寄りの基端部６１と、それの印 刷シリンダー１の反対寄りに一体的に成形される取付部６２とから成る。取付部 ６２には、取付ボルト２１を挿通する挿通孔があり、これによって回転軸１２に 固定されている。基端部６２は円筒状に形成され、その内周面６３がチャック５ ８の内筒部７２の外周より大きく、その外周面６４がチャック５８の外筒部７４ の内周より小さく形成され、またその印刷シリンダー１側の端部には、環状のピ ストン６５が複数のボルト６６によって取付けられている。ピストン６５は、チ ャック５８の環状凹所２５に嵌合し、環状凹所２５内の圧縮空気が漏れないよう にＯリング６７によってシールされている。

【００２８】 逆止弁４１は、たとえば図５で説明したものと同様のものが用いられる。印刷 シリンダー１を回転軸１２に取付ける方法および印刷シリンダー１を回転軸から 取外す方法は、前述の実施例と類似のものであるので説明を省略する。

【００２９】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、圧縮空気の圧力でシリンダーの方に変位し、そ の位置に保持されたチャックを含むシリンダー取付器具によって、シリンダーは その回転軸に強固に取付けることができる。圧縮空気供給源を逆止弁に接続する という簡便な操作でシリンダーを回転軸に強固に取付け、また逆止弁の操作棒を 押すという簡単な操作でこれを取外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】輪転機を用いる印刷機の機能を説明する模式図
である。

【図２】本考案のシリンダー取付器具１６を用いて回転
軸１２に印刷シリンダー１を取付けた図である。

【図３】シリンダー取付器具１６の一実施例の断面図で
ある。

【図４】シリンダー取付器具１６の側面図である。

【図５】シリンダー取付器具１６に用いる逆止弁４１の
断面図である。

【図６】シリンダー取付器具１６の他の実施例の断面図
である。

【図７】従来一般に用いられる印刷シリンダー取付器具
１６を用いて回転軸１１２に印刷シリンダー１を取付け
た図である。

【符号の説明】

１ 印刷シリンダー １０ 一方の側板 １１ 他方の側板 １２ 回転軸 １５ 固定器具 １６ シリンダー取付器具 １７，５７ 取付器具本体 １８，５８ チャック ２５，６５ 環状凹所 ３１，７１ チャック先端部 ３２ チャック基端部 ３６，６５ ピストン ４１ 逆止弁 ６１ 取付器具本体基端部 ６２ 取付器具本体取付部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中空のシリンダーをその回転軸に取付け
   る器具において、 回転軸が挿通する挿通孔を有し、軸線方向に沿うシリン
   ダー側に開放した環状凹所を有し、回転軸に固定される
   取付器具本体と、 シリンダー側の先端部の外形が円錐台状に形成され、内
   面が回転軸を挿通する挿通孔を有し、シリンダー側と反
   対側の基端部は取付器具本体の環状凹所に嵌まり込ん
   で、軸線方向に変位するチャックと、 環状凹所とそれに挟み込まれたチャック基端部によって
   形成される密閉室に圧縮空気を供給する逆止弁とを含む
   ことを特徴とするシリンダー取付器具。
2. 【請求項２】 前記取付器具本体は、 環状凹所の内周面を形成する内筒と、 前記環状凹所の外周面および環状凹所の軸線方向シリン
   ダーと反対側の端部を閉塞する外筒とを含み、 内筒または外筒のシリンダー寄りに環状凹所に突出され
   たストッパが固定されており、チャックの基端部が前記
   ストッパに当接してチャックの抜け出しが防止されてい
   ることを特徴とする請求項１記載のシリンダー取付器
   具。
3. 【請求項３】 中空のシリンダーをその回転軸に取付け
   る器具において、 シリンダー側の先端部の外形が円錐台状に形成され、内
   面が回転軸を挿通する挿通孔を有し、軸線方向に沿うシ
   リンダー反対側に開放した環状凹所を有し、軸線方向に
   変位するチャックと、 回転軸が挿通する挿通孔を有し、シリンダー側の基端部
   は前記チャックの環状凹所に嵌まり込み、シリンダー反
   対側の固定部は回転軸に固定される取付器具本体と、 環状凹所とそれに挟み込まれた取付器具本体基端部によ
   って形成される密閉室に圧縮空気を供給する逆止弁とを
   含むことを特徴とするシリンダー取付器具。
4. 【請求項４】 前記チャックは、 シリンダー側の外形が円錐台状に形成された先端部を有
   する環状凹所の内周面を形成する内筒部と、 軸線方向シリンダー側の環状凹所の端部を閉塞する閉塞
   部を有する環状凹所の外周面を形成する外筒部とを含
   み、 内筒部または外筒部のシリンダーの反対側寄りに環状凹
   所に突出されたストッパが固定されており、取付器具本
   体の基端部が前記ストッパに当接してチャックの抜け出
   しが防止されていることを特徴とする請求項３記載のシ
   リンダー取付器具。
5. 【請求項５】 前記チャックの先端部の外周面に突出し
   た係止キーが固定され、チャックが前記環状凹所に供給
   される圧縮空気によってシリンダー側に変位したとき、
   前記係止キーがシリンダーに設けられた凹所に、嵌合す
   ることを特徴とする請求項１または請求項３記載のシリ
   ンダー取付器具。
6. 【請求項６】 前記逆止弁が、その弁体を取付器具本体
   の外方から押圧操作して開放状態にできることを特徴と
   する請求項１または請求項３記載のシリンダー取付器
   具。