JP2556292Y2 - マンドレル装置 - Google Patents
マンドレル装置Info
- Publication number
- JP2556292Y2 JP2556292Y2 JP603792U JP603792U JP2556292Y2 JP 2556292 Y2 JP2556292 Y2 JP 2556292Y2 JP 603792 U JP603792 U JP 603792U JP 603792 U JP603792 U JP 603792U JP 2556292 Y2 JP2556292 Y2 JP 2556292Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mandrel
- split collet
- sleeve
- work
- fitted
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工作機械等において、
ワークの穴部に挿入してワークを内径部側から把持する
ようにしたマンドレル装置に関するものである。
ワークの穴部に挿入してワークを内径部側から把持する
ようにしたマンドレル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の油圧式マンドレル縦断面
図、図4は図3のA−A線による横断面図を示してい
る。マンドレル本体1は中間にフランジ2を有し、それ
よりも前方側には薄肉円筒状のスリーブ3が嵌合され、
更にスリーブ3の周りに割コレット4が嵌合されてい
る。マンドレル本体1とスリーブ3との間には油室5が
形成され、この油室5に連通する油路6はマンドレル本
体1の後端に開口し、その開口部側に油室5と油路6と
に封入された油を加圧するピストン7とねじ8から成る
加圧手段9が設けられている。
図、図4は図3のA−A線による横断面図を示してい
る。マンドレル本体1は中間にフランジ2を有し、それ
よりも前方側には薄肉円筒状のスリーブ3が嵌合され、
更にスリーブ3の周りに割コレット4が嵌合されてい
る。マンドレル本体1とスリーブ3との間には油室5が
形成され、この油室5に連通する油路6はマンドレル本
体1の後端に開口し、その開口部側に油室5と油路6と
に封入された油を加圧するピストン7とねじ8から成る
加圧手段9が設けられている。
【0003】このマンドレルを使用する場合は、割コレ
ット4を被せた部分をワーク10の把持穴部10aに挿
入した後に、ねじ8を廻してピストン7を前進させるこ
とにより、油室5及び油路6内の油を加圧してスリーブ
3を外方つまり半径方向に膨張させ、結果的に割コレッ
ト4を拡大させて、その外周面をワーク10の把持穴部
10aの内面に圧着してワーク10を把持するようにし
ている。
ット4を被せた部分をワーク10の把持穴部10aに挿
入した後に、ねじ8を廻してピストン7を前進させるこ
とにより、油室5及び油路6内の油を加圧してスリーブ
3を外方つまり半径方向に膨張させ、結果的に割コレッ
ト4を拡大させて、その外周面をワーク10の把持穴部
10aの内面に圧着してワーク10を把持するようにし
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この従来のマンドレル
は、例えばベアリング取付穴のように把持すべきワーク
10の穴部が浅い場合には、充分な把持力が得難いとい
う問題を有している。即ち、図3に示すようにチャック
部長さLaに対してワーク10の把持部長さLbが小さい場
合に、スリーブ3の膨張時にLa−Lb=Lcの部分が膨張し
易いため、真円状に膨張できずワーク10側への把持力
が充分に作用しないので、把持力が弱く保持バランスも
悪くなり、ワーク10の保持精度が悪いという欠点があ
る。
は、例えばベアリング取付穴のように把持すべきワーク
10の穴部が浅い場合には、充分な把持力が得難いとい
う問題を有している。即ち、図3に示すようにチャック
部長さLaに対してワーク10の把持部長さLbが小さい場
合に、スリーブ3の膨張時にLa−Lb=Lcの部分が膨張し
易いため、真円状に膨張できずワーク10側への把持力
が充分に作用しないので、把持力が弱く保持バランスも
悪くなり、ワーク10の保持精度が悪いという欠点があ
る。
【0005】本考案の目的は、このような従来例の問題
点を改善するため、把持すべきワークの穴部が浅い場合
でも充分な把持力が得られ、かつ保持バランスが良く、
高い保持精度が得られるマンドレル装置を提供すること
にある。
点を改善するため、把持すべきワークの穴部が浅い場合
でも充分な把持力が得られ、かつ保持バランスが良く、
高い保持精度が得られるマンドレル装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本考案に係るマンドレル装置は、マンドレル本体の
前方側に嵌合されたスリーブの周りに更に割コレットを
嵌合し、前記マンドレル本体と前記スリーブとの間に形
成した流体室内の流体圧によって前記スリーブ及び前記
割コレットを拡張させ、前記割コレットの周りに嵌合し
たワークの把持穴部に把持力を作用させるようにしたマ
ンドレル装置において、前記割コレットの前記把持穴部
内に嵌入されない部分の外周に、薄肉円筒状のリングを
嵌合したことを特徴とするものである。
めの本考案に係るマンドレル装置は、マンドレル本体の
前方側に嵌合されたスリーブの周りに更に割コレットを
嵌合し、前記マンドレル本体と前記スリーブとの間に形
成した流体室内の流体圧によって前記スリーブ及び前記
割コレットを拡張させ、前記割コレットの周りに嵌合し
たワークの把持穴部に把持力を作用させるようにしたマ
ンドレル装置において、前記割コレットの前記把持穴部
内に嵌入されない部分の外周に、薄肉円筒状のリングを
嵌合したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上述の構成を有するマンドレル装置は、流体室
内の流体圧が高くなってスリーブが膨張した時に、割コ
レットの拡大作用がワークの把持穴部内面とリング内面
とに同時に均等に加わり、ワークに対して把持力がバラ
ンス良く強固に作用する。
内の流体圧が高くなってスリーブが膨張した時に、割コ
レットの拡大作用がワークの把持穴部内面とリング内面
とに同時に均等に加わり、ワークに対して把持力がバラ
ンス良く強固に作用する。
【0008】
【実施例】本考案を図1、図2に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は本考案に係るマンドレル装置
の一実施例の縦断面図、図2は図1のB−B線による横
断面図を示している。従来例と同様に、マンドレル本体
11は中間のフランジ12から前方側に薄肉円筒状のス
リーブ13が嵌合され、更にその上に割コレット14が
嵌合されている。また、マンドレル本体11とスリーブ
13の間に形成された流体室15に連通する流体通路1
6はマンドレル本体11の後端に開口し、その開口部側
にピストン17とねじ18から成る加圧手段19が設け
られていることも従来通りである。
て詳細に説明する。図1は本考案に係るマンドレル装置
の一実施例の縦断面図、図2は図1のB−B線による横
断面図を示している。従来例と同様に、マンドレル本体
11は中間のフランジ12から前方側に薄肉円筒状のス
リーブ13が嵌合され、更にその上に割コレット14が
嵌合されている。また、マンドレル本体11とスリーブ
13の間に形成された流体室15に連通する流体通路1
6はマンドレル本体11の後端に開口し、その開口部側
にピストン17とねじ18から成る加圧手段19が設け
られていることも従来通りである。
【0009】ここで従来例と異なる主な点は、割コレッ
ト14のワーク20の把持穴部20aに嵌入されていな
い部分の大部分、即ち図1においてフランジ12からワ
ーク20の端面近くまでの範囲内において、割コレット
14の周りに薄肉円筒状のリング21が嵌合されている
ことである。そして、このリング21の先端は割コレッ
ト14の外周に設けた止め輪22によって位置を固定さ
れている。
ト14のワーク20の把持穴部20aに嵌入されていな
い部分の大部分、即ち図1においてフランジ12からワ
ーク20の端面近くまでの範囲内において、割コレット
14の周りに薄肉円筒状のリング21が嵌合されている
ことである。そして、このリング21の先端は割コレッ
ト14の外周に設けた止め輪22によって位置を固定さ
れている。
【0010】また、割コレット14の形状については、
図4に示す従来例と同様に外周の1個所に長平方向のス
リット23を設け、他の5個所に長平方向の凹溝24を
設けているが、外周の1個所には止め輪22を取り付け
るための円周方向溝が設けられている。なお、リング2
1の内面と、割コレット14の外面との間の隙間量は、
割コレット14の外面とワーク20の把持穴部20aの
内面との間の隙間量と同じ程度に設定することが望まし
い。
図4に示す従来例と同様に外周の1個所に長平方向のス
リット23を設け、他の5個所に長平方向の凹溝24を
設けているが、外周の1個所には止め輪22を取り付け
るための円周方向溝が設けられている。なお、リング2
1の内面と、割コレット14の外面との間の隙間量は、
割コレット14の外面とワーク20の把持穴部20aの
内面との間の隙間量と同じ程度に設定することが望まし
い。
【0011】このマンドレルを使用する場合には、先ず
図1に示すように割コレット14の周りにワーク20の
把持穴部20aを嵌合して位置決めする。次に、ねじ1
8を廻してピストン17を前進させ、流体通路16及び
ピストン17内に封入されている油等の非圧縮性流体を
加圧する。この加圧力は流体室15からスリーブ13に
作用してスリーブ13を弾性変形させ半径方向に膨張さ
せるので、割コレット14も当然外方に拡張される。そ
の結果、割コレット14の外面はワーク20の把持穴部
20aの内面とリング21の内面にほぼ同様に当接し、
半径方向外側に向かって把持力が作用する。
図1に示すように割コレット14の周りにワーク20の
把持穴部20aを嵌合して位置決めする。次に、ねじ1
8を廻してピストン17を前進させ、流体通路16及び
ピストン17内に封入されている油等の非圧縮性流体を
加圧する。この加圧力は流体室15からスリーブ13に
作用してスリーブ13を弾性変形させ半径方向に膨張さ
せるので、割コレット14も当然外方に拡張される。そ
の結果、割コレット14の外面はワーク20の把持穴部
20aの内面とリング21の内面にほぼ同様に当接し、
半径方向外側に向かって把持力が作用する。
【0012】更に、ねじ18を廻して流体圧力を高める
と、リング21は薄肉であるため、割コレット14を介
して加わる圧力によって弾性変形を起し外方に膨張す
る。リング21の内径は真円状になっているため、長さ
Lcの部分において割コレット14は均等に拡張され、ワ
ーク20に対してバランス良く強固な把持力が作用する
ことになる。
と、リング21は薄肉であるため、割コレット14を介
して加わる圧力によって弾性変形を起し外方に膨張す
る。リング21の内径は真円状になっているため、長さ
Lcの部分において割コレット14は均等に拡張され、ワ
ーク20に対してバランス良く強固な把持力が作用する
ことになる。
【0013】また、ねじ18を後退させて流体圧力を低
下させれば、割コレット14及びリング21は弾性によ
り元の状態に復帰するから、ワーク20の把持を解除す
ることができる。
下させれば、割コレット14及びリング21は弾性によ
り元の状態に復帰するから、ワーク20の把持を解除す
ることができる。
【0014】なお、以上の実施例では、割コレット14
はその外周の1個所に長平方向のスリット23を設けた
場合を示したが、両端から交互にスリットを途中まで入
れるように構成してもよい。また、圧力流体としては油
が最も適当であるが、その他の流体を代用してもよいこ
とは勿論である。
はその外周の1個所に長平方向のスリット23を設けた
場合を示したが、両端から交互にスリットを途中まで入
れるように構成してもよい。また、圧力流体としては油
が最も適当であるが、その他の流体を代用してもよいこ
とは勿論である。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るマンド
レル装置は、リングによって割コレットの拡大作用がワ
ークにバランス良く作用するため、先端側での把持を確
実に行うことができ、また均一な把持が可能で保持精度
を高くすることができる。しかも、従来把持不可能とさ
れていた浅い穴部の把持は可能となり、マンドレルの使
用範囲を拡大することが可能である。
レル装置は、リングによって割コレットの拡大作用がワ
ークにバランス良く作用するため、先端側での把持を確
実に行うことができ、また均一な把持が可能で保持精度
を高くすることができる。しかも、従来把持不可能とさ
れていた浅い穴部の把持は可能となり、マンドレルの使
用範囲を拡大することが可能である。
【図1】実施例の縦断面図である。
【図2】図1のB−B線による横断面図である。
【図3】従来例の縦断面図である。
【図4】図3のA−A線による横断面図である。
11 マンドレル本体 12 フランジ 13 スリーブ 14 割コレット 15 流体室 16 流体通路 17 ピストン 18 ねじ 19 加圧手段 20 ワーク 21 リング
Claims (1)
- 【請求項1】 マンドレル本体の前方側に嵌合されたス
リーブの周りに更に割コレットを嵌合し、前記マンドレ
ル本体と前記スリーブとの間に形成した流体室内の流体
圧によって前記スリーブ及び前記割コレットを拡張さ
せ、前記割コレットの周りに嵌合したワークの把持穴部
に把持力を作用させるようにしたマンドレル装置におい
て、前記割コレットの前記把持穴部内に嵌入されない部
分の外周に、薄肉円筒状のリングを嵌合したことを特徴
とするマンドレル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP603792U JP2556292Y2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | マンドレル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP603792U JP2556292Y2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | マンドレル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556337U JPH0556337U (ja) | 1993-07-27 |
JP2556292Y2 true JP2556292Y2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=11627453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP603792U Expired - Lifetime JP2556292Y2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | マンドレル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556292Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019043887A1 (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-07 | 黒田精工株式会社 | 液圧式クランプ装置 |
WO2021001929A1 (ja) * | 2019-07-02 | 2021-01-07 | 黒田精工株式会社 | 液圧式クランプ装置及びカラー部材 |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP603792U patent/JP2556292Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0556337U (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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