JPH0681466B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH0681466B2
JPH0681466B2 JP2395786A JP2395786A JPH0681466B2 JP H0681466 B2 JPH0681466 B2 JP H0681466B2 JP 2395786 A JP2395786 A JP 2395786A JP 2395786 A JP2395786 A JP 2395786A JP H0681466 B2 JPH0681466 B2 JP H0681466B2
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JP
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electric machine
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JP2395786A
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浩一 井上
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電機巻線が半閉スロットの電機子鉄心に収めら
れ、電機子鉄心あるいは界磁磁極がスキュされる例えば
ACサーボモータに用いられる永久磁石回転電機等の回転
電機に関するものである。
〔従来の技術〕
小中容量の誘導機,同期機等では、従来からコイル収め
及び固定方法の簡単な半閉スロットの電機子鉄心が多く
用いられている。この様な半閉スロットの鉄心を用いる
とその開口部の影響により磁気回路のパーミアンスが脈
動するいわゆるスロットリップルが発生する。このスロ
ットリップルは、コギングトルクや誘起電圧の高調波成
分として現われ、性能を悪化させる原因となっている。
近年、ロボットや工作機械の駆動装置として使用される
様になってきたACサーボモータにおいては、回転リップ
ルやトルクリップルの少なさが重要な要素となってお
り、特にスロットリップル低減が望まれている。
このACサーボモータにおいては、永久磁石を用いた同期
機形のモータが主流で、通常、第8図に示す様に回転軸
に取付けられた円筒状の界磁鉄心(1)の外周面に複数
個の永久磁石(2)を貼付け磁極を形成した回転子と、
このまわりに設けられた半閉スロットの電機子鉄心
(3)に電機子巻線(4)を収めた固定子とからなって
いる。この様な構成のサーボモータでは通常、電機子鉄
心に1スロットル分のスキュを施し、スロットリップル
を低減する事が有効となっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上の様にスロットリップル低減のためには、1スロッ
ト分のスキュを施すのが有効であるが、このスキュには
次の様な問題点がある。第1に積層鉄心のスロット内面
が段々状になりスロット面積が減少し、占積率が高くな
り、巻線の挿入作業性が悪化する。第2にインボリュー
ト曲線状に巻線を挿入しなければならないため作業性が
悪化する。第3には巻線長が長くなるため電機子銅損が
増加する。又界磁の永久磁石をスキュする場合には、ス
キュ量に応じて磁石成形型を数多く用意する必要があ
り、又、軸方向長さの短い偏平形のモータでは、スキュ
角度が大きく製作が困難である。
以上の様な問題があるため、スキュ量は少なくて、1ス
ロット分のスキュができるスロット数の多い電機子鉄心
を採用すれば良いが、巻線の巻回数の低下やティース部
の幅寸法の減少等の設計上の制約や製造上の問題、作業
性やコスト面等により、スロット数を増加できない場合
が多い。
本発明は以上の様な事情に鑑みなされたもので、半閉ス
ロット数を増加させることなく、スキュ量を低減するこ
とができる回転電機を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明においては、電機子
巻線が電機子鉄心のNs個の半閉スロットに収められ、電
機子鉄心あるいは回転子の界磁磁極がスキュされる回転
電機において、電機子鉄心のティースの回転子に対向す
る面に0にて示すようにティースの溝を設けないか又は
偶数Mにて示すM個のティースの溝を設けて見かけ上の
スロット数をNs×{(0又はM)+1}個とし、電機子
鉄心のスロット数Nsとティースの溝数Mと極数Pとの間
にNs×{(0又はM)+1}/P=n/m(nとmとは互い
に素なる整数でm>1)なる関係がある時S=l/m(1
≦l<mでlは整数)にて求められる見かけ上のスロッ
トピッチのS倍スロットピッチのスキュをさせることを
特徴とするものである。
〔作用〕
上記の様な手段を講ずることにより、各磁極の中心線の
分布が、見かけ上の1スロットピッチに亘って均一に分
布することになり、見かけ上の1スロットピッチより小
さいS倍スロットピッチのスキュでスロットリップルの
影響を除去できる。
〔発明の実施例〕
実施例1 以下、本発明の第1の実施例について図面を参照して説
明する。
第1図は、本実施例による4極の永久磁石回転電機の断
面を示す説明図で巻線は1スロット分だけ示し、他は図
の簡単化の為、省略してあるが第8図と同様のものであ
る。第1図において、(1)は界磁鉄心、(21)〜(2
4)は磁極を構成する永久磁石、(3)は電機子鉄心、
(51)〜(59)はティースで、半閉スロット数Ns=9、
極数P=4であり、m,nを互に素なる整数とするとき、N
s/P=n/m=9/4である。この様な断面の回転電機におい
て、S=l/m=l/4(1≦l<m,lは整数)にて求められ
るSスロットピッチのスキュを行なう。すなわち、1/4,
1/2あるいは3/4スロットピッチのスキュを行なうことに
なる。
次にこの第1の実施例の作用について説明する。
これは第1図の回転電機で1/4スロットピッチのスキュ
を行なった場合を示す。第2図(a)において、破線は
永久磁石(21)〜(24)の磁極中心線を示し、実線はテ
ィース(51)〜(59)の中心線を示している。第2図
(a)における第1図の位置関係は端部“A"に相当し、
軸方向の反対側の端部“B"では1/4スロットピッチだけ
実線と破線の相対関係がずれる様にスキュされている。
第2図(b)の磁極中心線(破線)の分布を、1ティー
スピッチ上に示したもので、各永久磁石(21)〜(24)
の磁極中心線は、矢印で示した幅の中に分布し、4極ト
ータルではTに示した様に1ティースピッチ上に均一に
分布する。しかも、4極トータルの分布Tは回転子がど
の位置にあっても一定であるため、磁気抵抗の変化はト
ータルで一定となる。すなわち1/4スロットピッチのス
キュにより、スロットリップルを打ち消すことが可能で
ある。第3図は第1図の回転電機で1/2スロットピッチ
のスキュを行なった場合の説明図で、第2図同様に第3
図(a)は、磁極(破線)とティース(実線)の相対位
置関係を示し、第3図(b)は1ティースピッチ上の磁
極の分布を示している。第3図(b)の4極トータルの
分布Tは、やはり1ティースピッチ上に均一に分布し、
しかも回転子の位置に依存しないため、磁気抵抗の変化
はトータルで一定となる。すなわち、1/2スロットピッ
チのスキュにより、スロットリップルを打ち消すことが
可能である。又、1/2スロットピッチのスキュの場合、
1ティースピッチ上に極が2回重なって分布するため、
磁極やティースの幾何学的なズレ等の誤差に対し、1/4
スロットのスキュより有利であるが、反面、スキュ量は
2倍となる。さらに図示していないが、3/4スロットピ
ッチのスキュの場合も同様に説明でき、1/4,1/2,3/4ス
ロットピッチのスキュのいずれの場合も、従来の1スロ
ットリップルのスキュより少ないスキュ量で、スロット
リップルの影響を排除することが可能である。
以上は、9スロットの電機子鉄心と4極の界磁の例であ
るが、一般にスロット数Nsと極数Pとの間にNs/P=n/m
(nとmとは互いに素なる整数でm>1)なる関係があ
る時、S=l/m(1≦l<m:lは整数)で示されるSスロ
ットピッチのスキュを実施すれば、第2図,第3図と同
様に1ティースピッチ上に各極トータルの磁極中心線が
均一に分布し、スロットリップルの影響を排除すること
が可能である。表−1はスロット数Nsが6〜36,極数P
が2,4,6,8の場合のmの値と、3相電機子巻線を収めた
場合の1相1極当りのスロット数qの値をまとめたもの
である。表−1中の☆印は一般的によく用いられるqが
整数となる整数溝を示したもので、この場合、mの値は
全て1となり、最低1スロットピッチのスキュをしない
限り、スロットリップルの影響を排除することはできな
い。表−1中で、m>1となる組合せを選んで、1/m〜
(m−1)/mスロットピッチのスキュを行なえば、1ス
ロット未満のスキュ量でスロトリップルを排除すること
が可能である。但し、3相電機子巻線を選定したスロッ
ト数の鉄心に収めた時、q=Ns/3P=j/k(jとkとは互
いに素なる整数)で示されるqの分母kが3で割り切れ
る場合、3相の巻線を完全にバランスさせて巻くことが
できない。従ってkが3で割り切れず、かつmが最も大
きくなる様な組合せ(表−1の○印)を選らべば、最も
少ないスキュ量でスロットリップルがなく、3相バラン
スした電機子を構成することが可能となる。すなわち、
特許請求の範囲第1項記載のNs×{(0又はM)+1}
/P=n/mなる関係が成り立つ時、Nsの変化に対してmの
値は周期的に変化し、最大値を持つ。この最大値を持つ
Nsの中で、特許請求の範囲第2項記載のようにNs×
{(0又はM)+1}/3P=j/kのkが3で割り切れない
Nsを選らぶのが良い。従って6極でNsが15,21の場合は
○印を付さない。
そして例えば、表−1において8極の場合、Ns=6,7,8,
9,…に対して、m値は4,8,1,8,4,8,2,8を周期的に繰り
返し最大値は8となる。しかし、q=j/kのkが3で割
り切れないものは○印で示した、Ns=9,15,21,27,33,…
の場合のみとなる。
実施例2 第4図は本発明の第2の実施例を示す図で、第1図の実
施例と異なる点は、電機子鉄心(3)のチィース(51)
〜(59)のギャップに対向する面に2個の溝(6)を設
けてある点である。この2個の溝(6)は、ティースで
の磁気抵抗の変化を均一に3等分する様にして設け、9
スロットの鉄心が見かけ上27スロットの鉄心と同様の磁
気抵抗の変化をする様にしたものである。このため、9
スロットの鉄心で最低1/4スロットピッチのスキュ量の
角度を360°×1/9×1/4=10°とすることが必要であっ
たものが、27スロットの鉄心での1/4スロットピッチの
スキュ量の角度として360°×1/27×1/4=3.33°に低減
される。一般にティースでの磁気変化を均一に奇数個に
分割するための偶数個(M個)の溝を設けることによ
り、スロット数Nsの鉄心が見かけ上Ns×(M+1)のス
ロット数と同様になり、スキュ量が低減することが可能
となる。
そして、溝(6)を無しにした場合が実施例1に相当す
ることになる。
実施例3 尚、スキュは界磁と電機子の位置を軸方向に相対的に漸
次変化させるものであり、第3の実施例として、第5図
(a),(b)の様に電機子鉄心を角度θだけスキュさ
せた場合でも同様の効果が得られる。
第6図(a),(b)は第2図(a),(b)に相当す
る分布図で、記号は同一である。第6図(a)では、電
機子側ティース(51)内(59)の中心線が1/4スロット
ピッチのスキュをしており、第6図(b)の様に1極ピ
ッチ上に示せば、9スロットトータルでは、Tに示した
様に1極ピッチ上に均一に分布する。第7図(a),
(b)は第3図(a),(b)に相当する分布図でこれ
も記号は同一である。第7図(a)ではティース(51)
〜(59)の中心線が1/2スロットピッチのスキュをして
おり、第7図(b)の様に1極ピッチ上にティースが2
回重なって分布する。この様にスキュは電機子と界磁の
相対的な位置関係をずらすものであり、効果は実施例1
と同様になる。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明によれば半閉スロット数Ns
極数Pとティースに0にて示すようにティースの溝を設
けないか又は偶数Mにて示すM個のティースの溝を設け
た見かけ上のスロット数との間にNs×{(0又はM)+
1}/P=n/m(nとmとは互いに素なる整数でm>1)
なる関係がある時、S=l/m(1≦l<m:lは整数)にて
求められるSスロットピッチのスキュを実施することに
より、1スロットピッチより少ないSスロットピッチの
スキュでスロットリップルの影響を除去できる。
このため、半閉スロット数を大幅に増加させることな
く、スキュ量を低減できる回転電機を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の概略を示す横断面図、
第2図(a),(b)および第3図(a),(b)は第
1の実施例の作用を示す説明図、第4図は第2の実施例
の概略を示す横断面図、第5図(a),(b)は第3の
実施例を示す電機子鉄心の要部を示す側面図および立面
図、第6図(a),(b)および第7図(a),(b)
は第3の実施例の作用を示す説明図、第8図は従来の回
転電機の概略を示す横断面図である。 1……界磁鉄心、2,21,22,23,24……永久磁石、 3……電機子鉄心、4……電機子巻線、 5,51〜59……ティース、6……溝、31……スロット。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電機子巻線が電機子鉄心のNs個の半閉スロ
    ットに収められ、電機子鉄心あるいは回転子の界磁磁極
    がスキュされる回転電機において、電機子鉄心のティー
    スの回転子に対向する面に0にて示すようにティースの
    溝を設けないか又は偶数Mにて示すM個のティースの溝
    を設けて見かけ上のスロット数をNs×{(0又はM)+
    1}個とし、電機子鉄心のスロット数Nsとティースの溝
    数Mと極数Pとの間にNs×{(0又はM)+1}/P=n/
    m(nとmとは互いに素なる整数でm>1)なる関係が
    ある時S=l/m(1≦l<mでlは整数)にて求められ
    る見かけ上のスロットピッチのS倍スロットピッチのス
    キュをさせたことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】相数を3とし、Ns×{(0又はM)+1}
    /3P=j/k(jとkは互いに素なる整数)で示されると
    き、kが3で割り切れず、かつmが最も大きな値となる
    様に半閉スロット数Nsを選んだことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の回転電機。
JP2395786A 1986-02-07 1986-02-07 回転電機 Expired - Lifetime JPH0681466B2 (ja)

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JPS62185545A JPS62185545A (ja) 1987-08-13
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WO1990009698A2 (de) * 1989-02-08 1990-08-23 Zahnradfabrik Friedrichshafen Ag Permanentmagneterregter drehfeldmotor

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JPS62185545A (ja) 1987-08-13

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