JPH068136B2 - 易開封性容器蓋 - Google Patents

易開封性容器蓋

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JPH068136B2
JPH068136B2 JP60251950A JP25195085A JPH068136B2 JP H068136 B2 JPH068136 B2 JP H068136B2 JP 60251950 A JP60251950 A JP 60251950A JP 25195085 A JP25195085 A JP 25195085A JP H068136 B2 JPH068136 B2 JP H068136B2
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弘一 土居
家明 一本木
勝彦 北川
康三 酒井
操 萩野
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Nippon Closures Co Ltd
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Japan Crown Cork Co Ltd
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、易開封性容器蓋に関するもので、より詳細に
は、耐腐食性、安定性及び開封の確実性に優れた開封用
把持リングを有するツーピース構造の易開封性容器蓋に
関する。
(従来の技術) 従来、ビン蓋等の容器蓋の分野では、栓抜き等の格別の
開封器具を用いることなく開封が可能なものとして、頂
板及びこれに連なるスカート部にスコアで引剥し部(切
裂部)を区画し、この引剥し部の開封開始部に設けた把
持部を指で引っ張ることによりスコアを剪断し、開封を
行うようにしたものが広く使用されている。
このタイプの容器蓋として、特公昭59−13389号
公報には、前述した引剥し部の開封開始部に直接把持部
を形成する代りに、短かい舌片を設け、蓋本体とは別個
に製造した、重なり合った端部を有する環状バンド(把
持リング)に前記舌片を一緒に巻き込ませることによ
り、固定を行うことが記載されている。このツーピース
構造の易開封性容器蓋は、使用する金属素材の量がワン
ピース構造のものに比して少なく、しかも製造操作も容
易で生産性にも優れているという利点を有するが、未だ
解決すべき次の問題を有している。
(発明が解決しようとする問題点) 一般に、このタイプの易開封性容器蓋において、スコア
剪断による開封力として、約5kg程度の力が必要とな
る。アルミニウムで製造した把持リングでは、一般に上
記荷重に耐えられず、変形、破断等を生じる傾向がある
ことから、アルミニウムに比して剛性率及び引張強度の
高い鋼板製のものが開封用把持リングの金属素材として
適している。
しかしながら、ブリキ等の表面処理鋼板を開封用把持リ
ングを用いた場合には、把持リングに鉄錆が発生する
等、腐食傾向が認められること;開封用把持リングに剛
性の高い鋼板切断縁がナイフエッジ状に露出し、開封者
の指の怪我が生じる等の危険性があること、及び開封用
把持リングを形成する条片の両端重ね合せ部機械的係合
が不十分で、両端のスッポ抜け等が生じることが問題と
なる。
従って、本発明の目的は、上述したツーピース構造の易
開封性容器蓋において、把持リングとして剛性の高い鋼
板類を使用する場合に生じる上記問題を解決することに
ある。
本発明の他の目的は、耐腐食性、安全性及び開封の確実
性に優れた開封用把持リングを備えたツーピース構造の
易開封性容器蓋を提供するためにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、開封用把持リングの金属素材として、少
なくとも一方の表面に熱可塑性樹脂フイルムがラミネー
トされた電解クロム酸処理鋼板を用いることにより、前
述した問題点が一挙に解決されることを見出した。
即ち、本発明によれば、頂板部、これに連なるスカート
部、スカート部の一部に一体に設けられた開封開始用舌
片、及び該舌片の付け根からスカート部及び頂板部に延
びている引剥し部を区画するための一対のスコアからな
る蓋本体と、該舌片の先端部に係合され固定された開封
把持リングとから成るツーピース構造の易開封性容器蓋
であって、開封用把持リングは、少なくとも一方の表面
に熱可塑性樹脂フイルムをラミネートした電解クロム酸
処理鋼板の帯状片を両端部が重なり合うようにまるめ、
次いで帯状片を舌片端部が帯状の両側縁部に狭まれるよ
うに且つ熱可塑性樹脂フイルムが開封用把持リング外面
に位置するように巾方向にまるめ、且つ重ねられた両端
部及び舌片先端部が狭まれた部分をかしめることにより
形成されている易開封性容器蓋が提供される。
(作用) 本発明に用いる樹脂フイルムラミネート電解クロム酸処
理鋼板の断面構造を示す第1図において、この表面処理
鋼板は、鋼板基体1、鋼板基体1の表面に電着した金属
クロム層2、及び金属クロム層2上に電着したクロム酸
化物層3から成っている。このクロム酸化物層3上の接
着剤樹脂層4を介して熱可塑性樹脂フイルム5が貼り合
されている。
電解クロム酸処理鋼板の基体1は低炭素鋼の冷間圧延に
より製造されるものであり、アルミニウムに比して約3
倍の弾性率、約3倍の引張り強度を有しており、従って
高強度の引張り把持リングを形成することができる。ま
た、この表面処理鋼板は、基体1の直上に耐腐食性を加
工性とに優れた金属クロム被覆層2と、その上に、樹脂
に対して優れた密着性及び接着性を賦与するクロム酸処
理層3とを有している。このため、本発明で用いるラミ
ネート構造体では、樹脂フイルムと鋼板との間に優れた
密着性が保持され、この密着性がラミネートの加工後に
おいてもそのまま維持されることが基本的に重要な点で
ある。熱可塑性樹脂フイルム5は、樹脂塗膜に比してピ
ンホールクラツク等の塗膜欠陥が完全になく、完全連続
性であり、しかも強度、伸び、耐衝撃性等の機械的性質
に優れており、高度の加工に耐えることを利点である。
このため、上記ラミネート材料を開封用把持リングの形
成に使用すると、樹脂フイルムが完全に連続した状態で
しかもクロメート層を介して鋼板に密着した状態で保持
され、開封用把持リングの耐腐食性を顕著に向上させ、
錆の発生やそれに伴なう外観不良の問題を有効に解消し
得る。
また、このラミネート材料においては、開封用把持リン
グの形成に際して、鋼板のカツトエッジと面(ツラ)一
となって厚い樹脂フィルムの端部が位置し、この樹脂フ
ィルム端部が指とカットエッジとが深く接触するのを防
止するため、開封用把持リングに触れる際、指を安全に
保護することが可能となる。
更に、前に指摘した通り、このラミネート材では、材料
自体開封力に耐える強度を有すると共に、リング用帯条
片の重なり合せ両端部においても、両端部の鋼板と鋼板
との間に高クリープ強度でしかも可圧縮性の有する熱可
塑性樹脂フィルムが介在するため、両端部に十分なかし
めを行わせることが可能で、把持リングの開封時におけ
る破壊を防止し、開封を確実なものとすることができ
る。
(実施例) 本発明を添付図面に示す実施例に基づき以下に詳細に説
明する。
本発明の易開封性蓋の全体の構造を示す第2図におい
て、この容器蓋は、蓋本体10と開封用把持リング11
とのツーピース構造から成っている。蓋本体10は頂板
部12と、これに連なり、その周囲から垂下しているス
カート部13とから成っている。このスカート部13と
一体に且つ下方に突出するように開封開始用舌片14が
設けられている。舌片14のスカート部13への付け根
15から2本のスコア(弱化線)16,16が、スカー
ト部13を下端から上端に向って突抜けるように延び、
更に頂板部12を通ってその他端縁に適するように刻設
されている。勿論、スコア16,16は蓋本体10を構
成する金属素材の厚み方向の途中に達するように刻設さ
れたあものでなければならない。容器蓋本体10の頂板
部12の裏側には、図示していないが、密封用ライナー
が必要により接着用プライマー等を介して密着状態で設
けられている。
開封用把持リング11は、第1図に示した樹脂フイルム
ラミネート電解クロム酸処理鋼板から形成され、蓋本体
10の舌片4の先端に、以下に説明する仕組みでで係合
され、固定される。
先ず、第3図において、ラミネート鋼板の帯状片17
を、両端部18a、18bが重なり合うように且つ樹脂
フィルムが外周面となるようにリングの形に丸める。一
方、蓋本体10の舌片14の先端部19を約90度外方
に折曲げ、リング状帯状片17の外面と整合させる。こ
のリング状帯状片17を、図示していないがその内側を
マンドレルで保持しながら、カーリングパンチで圧縮し
丸める。この丸める操作は、帯状片17の両側縁部20
a、20b間に舌片14の先端部19が狭まれるように
行う。
最後に、重ねられた両端部18a、18bの部分をかし
め、更に舌片先端部19が帯状片の両側縁部20a、2
0bで狭まれた部分をかしめることにより、開封用把持
リング11の舌片14への固定が行われる。
第3図は、舌片14の先端部19と開封用把持リング1
1を構成するラミネート表面処理鋼板の帯状片17との
係合固定状態を示すもので、舌片先端部19の内向きフ
ックと帯状片17の外向きフックとが係合して、両者の
係合、固定が強固に行われていることが了解されよう。
開封用把持リング11を構成するラミネート表面処理鋼
板において、鋼板基体は0.1乃至0.25mmの厚みを
有することが、必要な強度を確保しながら、リングへの
加工を容易ならしめる上で有利である。また、金属クロ
ム層2の量は、耐腐食性と加工性との見地から、面積当
りの重量としての被覆量で表わして、20乃至130mg
/m2の範囲にあるのが望ましく、一方、非金属クロム層
3、即ちクロム酸化物の被覆量はクロム換算で2乃至3
0mg/m2の範囲内にあることが、加工性と樹脂密着性の
点で望ましい。
樹脂フィルム層としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム;
ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6/66共重合
体、ナイロン6,10等のナイロンフィルム;ポリプロ
ピレン、酸変性ポリオレフィン、アイオノマー等のポリ
オレフィンフィルムが使用される。これらのフィルムは
未延伸のものでも、二軸方向に延伸されたフィルムであ
ってもよい。フィルムの厚みは、5乃至50μm、特に
10乃至20μmの範囲内にあることが、耐腐食性と加
工性との関係から望ましい。ポリエチレンテレフタレー
トフィルムが本発明の目的に特に望ましいものである。
樹脂フィルム層の電解クロム酸処理鋼板への貼り合せ乃
至接着は、任意の方式で行い得る。例えばフィルム自体
が表面処理鋼板に優れた熱接着性を示す場合(例えばナ
イロン類)には、該フィルムを直接表面処理鋼板に熱接
着させてよい。また、フィルムと表面処理鋼板との間に
接着剤樹脂を介在させて両者の接着を行わせてよい。接
着剤としては、ウレタン系接着剤のような熱硬化型接着
剤;コポリエステル系接着剤、コポリアミド系接着剤、
アクリル系接着剤、酸変性オレフィン樹脂系接着剤のよ
うな熱可塑性接着剤を用いることができる。またエポキ
シ−フェノール系塗料;塩化ビニル−エポキシ−フエノ
ール系塗料;酸変性樹脂−エポキシ−フェノール系塗料
等の保護塗料を兼ねる接着プライマーを介して、フィル
ムの熱接着を行つてもよい。
尚、開封用把持リングを構成する帯状片のサイズは、蓋
の大きさ、要求される開封力等によっても相違するが、
帯状片の巾は3乃至10mm、長さは50乃至100mm、
重ね合せ端部の長さは5乃至40mmの範囲内にあるのが
よい。
(発明の作用効果) 本発明によれば、蓋本体と把持リングとのツーピース構
造の易開封性蓋において、把持用リングの形状及び強度
を、開封力に十分に耐えるものとしながら、把持用リン
グに、十分な耐腐食性、安全性及び開封の確実さを与え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に使用するフィルムラミネート電解ク
ロム酸処理板の断面構造を示す拡大断面図、 第2図は、本発明に易開封性容器蓋の全体を示す斜視
図、 第3図は、蓋本体と開封用把持リングとの組立方を説明
するための斜視図、 第4図は、蓋本体舌片の先端部と開封用把持リングを構
成する帯状片との係合状態を説明するための断面図であ
る。 1は鋼板基体、2は金属クロム層、3はクロム酸化物
層、4は接着層、5は樹脂フィルム、10は蓋本体、1
1は開封用把持リング、12は頂板部、13はスカート
部、14は舌片、16はスコアを夫々示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−144536(JP,A) 特開 昭51−82188(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頂板部、これに連なるスカート部、スカー
    ト部の一部に一体に設けられた開封開始用舌片、及び該
    舌片の付け根からスカート部及び頂板部に延びている引
    剥し部を区画するための一対のスコアからなる蓋本体
    と、該舌片の先端部に係合され固定された開封用把持リ
    ングとから成るツーピース構造の易開封性容器蓋であっ
    て、開封用把持リングは、少なくとも一方の表面に熱可
    塑性樹脂フイルムをラミネートした電解クロム酸処理鋼
    板の帯状片を両端部が重なり合うようにまるめ、次いで
    帯状片を舌片端部が帯状の両側縁部に狭まれるように且
    つ熱可塑性樹脂フイルムが開封用把持リング外面に位置
    するように巾方向にまるめ、且つ重ねられた両端部及び
    舌片先端部が狭まれた部分をかしめることにより形成さ
    れている易開封性容器蓋。
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AU4844596A (en) * 1995-03-03 1996-09-23 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Microporous polyethylene film and process for producing the film

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