JPH04311452A - 飲料缶用易開口性蓋 - Google Patents

飲料缶用易開口性蓋

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JPH04311452A
JPH04311452A JP3077595A JP7759591A JPH04311452A JP H04311452 A JPH04311452 A JP H04311452A JP 3077595 A JP3077595 A JP 3077595A JP 7759591 A JP7759591 A JP 7759591A JP H04311452 A JPH04311452 A JP H04311452A
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JP
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opening
lid
tab
score
ventilation
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Takashi Shimizu
孝志 清水
Hiroshi Matsubayashi
宏 松林
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D2517/00Containers specially constructed to be opened by cutting, piercing or tearing of wall portions, e.g. preserving cans or tins
    • B65D2517/0001Details
    • B65D2517/0098Means for preventing dust contacting pouring opening, e.g. a cover over the tear panel

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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料缶用の易開口性蓋
に関するもので、より詳細には開口後も開口片が容器か
ら分離せず、蓋パネル上に安定保持されるため、開口片
の散乱によるごみの問題が無く、また飲用時に剥された
開口片が口周辺に接触しない様な安全対策が講じられた
飲料缶用易開口性容器蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特別な器具を用いること無く、手
で容易に開封できる飲料容器として、いわゆるイージー
オープンエンド付き容器が広く利用されている。これは
開口片にプルタブ(引上げつまみ)を取り付けたもので
、プルタブを引き起こすことにより開口が行われ、開口
後には開口片とプルタブは容器から分離するものである
。この開口片とプルタブは捨てられると、周囲に散乱し
、環境保護の点で好ましくなく、また人間に対しても足
を切るなど危険性がある。
【0003】従って、容器を開口してから開口片とプル
タブが容器に付いたまま残るような飲料缶用容器蓋が既
に種々発明・考案され、発表されている。これらの開口
片非脱着型容器蓋は、何れも開口用スコアを一部が開い
たスコアとするか、或いは開口片が脱離しないようにそ
の固定具を取り付けた物である。
【0004】この中で代表的なものがステイ・オン・タ
ブと呼ばれるものであり(特公昭57−42544号公
報参照)、タブを押し上げることで、開口片を容器内に
押し込み、更にタブを元の位置に戻し開口部を確保する
蓋で、現在欧米で広く採用されている。しかしながらこ
の蓋は、蓋の外側に付着したごみを容器内側に引き込み
、不衛生であること、また開口部(飲口)の大きさに制
限があるなどの欠点があることが知られている。
【0005】また、単に従来のプルタブ形式の容器蓋で
、一部が開いたスコア線を用いた場合には、口喉内に開
口片が入ることを嫌うことから、開口部の開口開始部が
蓋の周辺部に位置することになり(実開平2−7922
7号公報)、このため、特に内圧缶では、開口時に中の
液体が溢れ飛び、衣服を汚してしまい、実用にならない
【0006】別のタイプで、開口開始部が蓋の中心にあ
るものも既に発表されている(実開平2−120325
号公報)。このタイプは既に一部実用化されたことがあ
るが、開口の際スコア切断の為にタブを引っ張るストロ
ークが長いため、右手と左手が離れてしまい、その間の
負荷(開口力)の変動で容器の保持が困難になり、やは
り中身をこぼしてしまう結果になる。更に開口片のカッ
トエッジは長く鋭く、誠に危険で、口を切る心配がある
。この為、現在ほとんど流通していない。
【0007】従来のプルタブ形式の容器蓋で、一部が開
いたスコア線を用い、開口開始部が蓋中心部にあるよう
にした物(実開昭61−91532号公報、実開平−6
9832号公報)では、蓋周辺部に開口片の付け根がく
るため、開口部に直接口を付けることができないもので
、中身を注ぎ分ける業務用の缶とか、飲料缶以外の分野
、即ちオイル缶(勿論、口を付けない)の一部にしか利
用できないという用途上の制約がある。
【0008】また、開口片脱離防止金具を設けた例とし
て、実開平2−144533号公報には、金具と2個の
リベットで開口部を保持するようにした物が示されてい
るが、開口開始部が蓋周辺部に位置するため、やはり内
容物の吹き出し、漏れ等を生じ易い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かように、飲料缶用の
開口片非脱着型易開口性容器蓋においては、(1)衛生
性、清潔感の点では、開口片が蓋の外側でしかも喫飲の
邪魔にならない位置に剥されること、(2)内容物の吹
き出しや漏れを防止するためには、開口開始に際してガ
ス抜きがどうしても必要であり、そのためにはガスのみ
が存在し、液が存在しない位置、即ち蓋の中心部でガス
抜きを行う必要性があること、(3)内容物の喫飲性か
ら、蓋周辺部では開口片が除かれており、従って、一部
が開いたスコア線を用いた易開口性蓋の場合には、付け
根が蓋中心部に位置していることがそれぞれ望まれてい
る。
【0010】ところが、上記要求(2)と要求(3)と
を同時に満足させることは、開口機構上困難があり、特
に要求(1)の開口片を蓋の上方に剥す場合には一層困
難なものとなる。
【0011】従って、本発明の目的は、前述した従来の
容器蓋の諸欠点を解消し、上記要求(1)、(2)及び
(3)を同時に満足させ得る飲料缶用の開口片非脱着型
易開口性容器蓋を提供するにある。本発明の他の目的は
、プルタブで開口片を外側に引き出すことで、蓋の外方
のごみを容器内に引き込む心配をなくし、タブを引っ張
るストロークを短くして、容器の保持を容易にし、中身
の吹き出し或いは零れる心配を無くし、更に開口片のカ
ットエッジを口に触れ難くして、口を切る心配がないよ
うに、飲み口よりも離れた位置にプルタブと開口片を安
定に支持されるようにした飲料缶用の開口片非脱着型易
開口性容器蓋を提供するものである。
【0012】
【問題を解決するための手段】本発明が対象とする飲料
缶用の開口片非脱着型易開口性容器蓋は、開いたスコア
線で区画された開口部と、該開口部に設けられた開封用
タブとから成るが、本発明によれば、スコア線と開封用
タブとを、スコア線の開いた部分が蓋中心側に位置し且
つ開口開始部となるスコア線中央部が蓋周辺側に位置す
るように、しかも開封用タブの開口部への取り付け支点
が蓋周辺側に位置し且つ開封用タブの把持部が蓋中心よ
りも反対側に位置するように設け、開封用タブの開口部
への取付支点よりも蓋中心側にベンチレーション用スコ
アを形成し、ベンチレーション用スコアと開封用タブと
の間に係合部を配置して、タブを持ち上げる動きに協動
してベンチレーション用スコアが開口し、その後更にタ
ブを持ち上げることで開口部のスコアが開口されるよう
にする。
【0013】
【作用】本発明が対象とする容器蓋は、公知の蓋と同様
に、開いたスコア線で区画された開口部と、該開口部に
設けられた開封用タブとから成るが、スコア線と開封用
タブとの組み合わせは易開口性を付与し、一方スコア線
の開いた部分は剥された開口片の付け根となって、最も
簡単な手段で開口片の非脱着性を保証するものである。
【0014】本発明によれば、先ず、スコア線と開封用
タブとを、スコア線の開いた部分が蓋中心側に位置し且
つ開口開始部となるスコア線中央部が蓋周辺側に位置す
るように、開封用タブの開口部への取り付け支点が蓋周
辺側に位置し且つ開封用タブの把持部が蓋中心よりも反
対側に位置するように設ける。内容物の喫飲に際して口
を付ける部分は蓋周辺部であるため、蓋周辺部から開口
片が除かれるようにしたことにより、剥された開口片が
口に触れる恐れ無しに、容易に喫飲し得るようにする事
ができる。
【0015】ところで、上記のスコア線と開封用タブと
の配置を採用した場合、開口開始部となるスコア線中央
部が蓋周辺側に位置するため、蓋周辺部からの開口開始
となり、内容物の吹き出し、漏れ等を生じることになる
【0016】本発明によれば、開封用タブの開口部への
取り付け支点よりも蓋中心側に、ベンチレーション用ス
コアを形成し、ベンチレーション用スコアと開封用タブ
との間に係合部を配置したことにより、タブを持ち上げ
る動きに協動してベンチレーション用スコアが開口し、
その後更にタブを持ち上げることで開口部のスコアが開
口されるようにする事が可能となり、これにより、ガス
のみが存在し、液が存在しない位置、即ち蓋の中心部で
ガス抜きを行うことが可能となって、内容物の吹き出し
、漏れ等を防止することができる。
【0017】以上が総合されて、本発明によれば、プル
タブで開口片を外側に引き出すことで、蓋の外方のごみ
を容器内に引き込む心配をなくし、タブを引っ張るスト
ロークを短くして容器の保持を容易にし、中身の吹き出
し或いは零れる心配を無くし、更に開口片のカットエッ
ジを口に触れ難くして、口を切る心配がないように、飲
み口よりも離れた位置にプルタブと開口片を安定に支持
されるようにした飲料缶用の開口片非脱着型易開口性容
器蓋が提供されるものである。
【0018】
【発明の好適態様】容器蓋の構造 本発明の開口片非脱着型易開口性容器蓋は、開いたスコ
ア線で区画され、スコア線の開いた部分が蓋中心側に位
置し且つ開口開始部となるスコア線のほぼ中央部が蓋周
辺側に位置する開口部;該開口部に取付支点を介して設
けられ、開封用タブの開口部への取付支点が蓋周辺側に
位置し且つ開封用タブの把持部が蓋中心よりも反対側に
位置する開封用タブ;開封用タブの開口部への取付支点
よりも蓋中心側に設けられたベンチレーション用スコア
;ベンチレーション用スコアと開封用タブとの間に配置
された係合部;からなり、これら各部材は、タブを持ち
上げる動きに協動してベンチレーション用スコアが開口
し、その後更にタブを持ち上げることで開口部のスコア
が開口されるように関連されている。
【0019】この容器蓋における開口部は、飲料の喫飲
に必要且つ十分な大きさで設けられていればよく、一般
に蓋の円のおおよそ1/4以下以内に、雨垂れ型、卵型
等のそれ自体公知の形状で設けられる。スコア線とは、
公知の易開口性蓋のスコア線と同様に蓋材を局部的に線
状に薄肉化して、手による切断性を付与したものである
が、このスコア線は開いており、開いた部分が開口によ
り剥された開口片の蓋に対する付け根となる。開いた部
分の寸法(幅)は、開口片の蓋からの脱離を防止できる
ような機械的強度が保持されるようなものであればよく
、この寸法が余りにも大きすぎると、開口性が悪くなる
傾向がある。スコア線の開いた部分、即ち開口片の付け
根となる部分は蓋中心近傍に位置し、一方開口開始部と
なるスコア線のほぼ中央部が蓋周辺近傍に位置すること
が、内容物の飲み易さ、口の安全性等の点で望ましい。
【0020】開封用タブは、公知の易開口性蓋の開封用
タブと同様に、一端部に蓋への取付支点、他端部に指に
よる把持部を設けたものであるが、ベンチレーション用
スコアと係合する係合部が設けられていることが異なる
。この開封用タブは、その開口部への取付支点が蓋周辺
側に位置し且つ開封用タブの把持部が蓋中心よりも反対
側に位置する様に蓋に取り付けられるが、開口性の点で
は、取付支点はスコア線の開口開始部にできるだけ近接
しているのがよい。
【0021】本発明では、開封用タブの開口部への取付
支点よりも蓋中心側にベンチレーション用スコアを設け
る。このベンチレーション用スコアは開口部のスコアに
内包される関係に設けられるのは当然のことであるが、
このスコアで区画されるベンチレーション用開口は、ガ
ス抜きのための小さな開口であって十分である。また、
このスコアは閉じたスコアでも開いたスコアでもよく、
内容物の吹き出し、漏れを防止する見地からは、蓋中心
部にできるだけ近接して設けられているのが好ましい。
【0022】ベンチレーション用スコアと開封用タブと
を係合させるために、ベンチレーション用スコアを設け
た部分に近接して、係合部を設ける。この係合部は、開
封用タブの係合部と係合して、開封用タブの持ち上げに
連動して、ベンチレーション用スコアの切断を生じさせ
るものである。一般には、蓋の開口部の一部に係合用突
起部を形成させるのがよい。
【0023】蓋の開口部に対する開封用タブの取付は、
蓋の開口部の一部にリベット加工、即ち蓋の一部を張り
出し、絞り加工で蓋外側に突起をだし、該突起と開封用
タブの穴を係合させた後、該突起を表面から剛体パンチ
にて強度に圧縮して固定されている。本発明の好適態様
においては、ベンチレーション用スコアと開封用タブと
の間の係合部は、蓋の一部を張り出し、絞り、コイニン
グ加工で蓋外側に突起を出すまでは、上記リベット加工
と同様な手法で成形されるが、異なる点としては、突起
部の頂点のみを強圧縮し、突起部がある程度高さのある
傘の開いた茸形状とする。
【0024】開封用タブを持ち上げると、該タブの係合
部が該傘に当たり、茸をもぎとる動作をおこし、茸の根
元にあるベンチレーション用スコアが開口し、缶の内圧
がリリースされる。その後の動作は従来の蓋同様、タブ
を持ち上げることで開口部のスコアが開口される。ベン
チレーション用スコアの開口の場所は、飲み口の側でも
、飲み口と反対側でもよく、これらはベンチレーション
用スコアと開封用タブの係合部の係合位置を変えること
により、自由に設定することができる。
【0025】容器蓋素材 本発明では、容器蓋素材として、金属板或いは金属とプ
ラスチックとのラミネートを使用する。金属板としては
各種表面処理鋼板やアルミニウム等の軽金属板が使用さ
れる。表面処理鋼板としては、冷圧延鋼板を焼鈍後二次
冷間圧延し、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケルメッキ、
電解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処理の一種ま
たは二種以上行ったものを用いることができる。好適な
表面処理鋼板の一例は、電解クロム酸処理鋼板であり、
特に10乃至200mg/m2の金属クロム層と1乃至
50mg/m2(金属クロム換算)のクロム酸化物層と
を備えたものであり、このものは塗膜密着性と耐腐食性
との組合せに優れている。表面処理鋼板の他の例は、0
.5乃至11.2mg/m2の錫メッキ量を有する硬質
ブリキ板である。このブリキ板は、金属クロム換算でク
ロム量が1乃至30mg/m2となるようなクロム酸処
理或はクロム酸/リン酸処理が行われていることが望ま
しい。
【0026】軽金属板としては、所謂純アルミニウム板
の他にアルミニウム合金板が使用される。耐腐食性と加
工性との点で優れたアルミニウム合金板は、Mn:0.
2乃至1.5重量%、Mg:0.8乃至5重量%、Zn
:0.25乃至0.3重量%、及びCu:0.15乃至
0.25重量%、残部がAlの組成を有するものである
。これらの軽金属板も、金属クロム換算で、クロム量が
20乃至300mg/m2となるようなクロム酸処理或
はクロム酸/リン酸処理が行われていることが望ましい
【0027】容器蓋における金属の厚みは、金属の種類
によっても相違するが、表面処理鋼板の場合、一般に0
.08乃至0.24mm、特に0.13乃至0.17m
mの鋼板類や、アルミ板の場合、一般に0.1乃至0.
4mm、特に0.14乃至0.3mmのアルミ板を用い
るのがよい。
【0028】本発明の容器蓋では、蓋への成形に先立っ
て、金属板に樹脂の保護被覆を施す。保護被覆の形成は
、保護塗料を設けることにより、或は熱可塑性樹脂フィ
ルムをラミネートすることにより行われる。
【0029】保護塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性
樹脂から成る任意の保護塗料:例えばフェノール−エポ
キシ塗料、アミノ−エポキシ塗料等の変性エポキシ塗料
:例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物、塩化ビニル−酢酸
ビニル−無水マレイン酸共重合体、エポキシ変性−、エ
ポキシアミノ変性−或はエポキシフェノール変性−ビニ
ル塗料等のビニルまたは変性ビニル塗料:アクリル樹脂
系塗料:スチレン−ブタジエン系共重合体等の合成ゴム
系塗料等の単独または2種以上の組合せが使用される。
【0030】これらの塗料は、エナメル或はラッカー等
の有機溶媒溶液の形で、或は水性分散液または水溶液の
形で、ローラ塗装、スプレー塗装、浸漬塗装、静電塗装
、電気泳動塗装等の形で金属素材に施す。勿論、前記樹
脂塗料が熱硬化性の場合には、必要により塗料を焼付け
る。保護塗膜は、耐腐食性と加工性との見地から、一般
に2乃至30μm、特に3乃至20μmの厚み(乾燥状
態)を有することが望ましい。また、加工性を向上させ
るために、塗膜中に、各種滑剤を含有させておくことが
できる。
【0031】ラミネートに用いる熱可塑性樹脂フィルム
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリルエステル共重合体、アイオノマー等
のオレフィン系樹脂フィルム:ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタ
レート/イソフタレート共重合体等のポリエステルフィ
ルム:ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナ
イロン12等のポリアミドフィルム:ポリ塩化ビニルフ
ィルム:ポリ塩化ビニリデンフィルム等を挙げることが
できる。これらのフィルムは未延伸のものでも、一軸乃
至二軸延伸のものでもよい。その厚みは、一般に3乃至
50μm、特に5乃至40μmの範囲にあることが望ま
しい。フィルムの金属板への積層は、熱融着法、ドライ
ラミネーション、押出コート法等により行われ、フィル
ムと金属板との間に接着性(熱融着性)が乏しい場合に
は、例えばウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、酸変
性オレフィン樹脂系接着剤、コポリアミド系接着剤、コ
ポリエステル系接着剤等を介在させることができる。
【0032】蓋の外面に熱硬化型塗料を施し、内面に二
軸延伸ポリエステル(PET)フィルムを施したラミネ
ートは、本発明の目的に特に好都合なものである。尚、
開封用タブは、上述した金属素材から形成れているのが
望ましいが、蓋と開封用タブとは同種の材料でもよいし
、互いに異なった材料であってもよい。
【0033】蓋の成形 蓋への成形は、ベンチレーション用スコア及び係合部を
形成させる点を除くと、それ自体公知の手段で行われる
。この工程を説明すると、先ずプレス成形工程で、蓋材
を円板等の形に打抜くと共に、所望の蓋形状、例えば、
巻締用溝或いは密封用フランジと、カウンターシンク部
とを備えた蓋形状に成形する。
【0034】次いで、スコア刻設工程で、スコアダイス
を用いて、蓋の外面側からスコアが蓋材の厚み方向のア
ルミ板の途中に達するように開口用及びベンチレーショ
ン用のスコアの刻設を行う。スコアにおける蓋材の残留
厚み(t2) は、素材の元厚み(t1)に対して、t
2/t1×100が20乃至50%で、t2が50乃至
120μmとなるようにするのがよい。また、スコアの
底部幅(d) は、75μm以下、特に50μm以下と
することが好ましい。
【0035】開封用タブの開口部への取付は、リベット
による固定でも、ポリアミド樹脂との熱接着に固定であ
ってもよい。しかしながら、リベットによる固定が工程
上有利である。リベット形成工程において、リベット形
成ダイスを用いてスコアで区画された開口部に外面側に
突出した複数のリベットを形成させる。このリベットの
一つは開封用タブ取付けのためのものであり、他の一つ
は係合部となるものである。タブ取付工程で、リベット
に開封タブを嵌合させ、リベットの突出部を鋲打ちして
タブを固定させる。このリベット形成工程で、既に説明
した通り、突起部がある程度高さのある傘の開いた茸形
状の突起部を同時に形成させる。最後にライニング工程
において、蓋の密封用溝にノズルを通して、密封用コン
パウンドをライニングに塗布し、乾燥して密封材層を形
成させる。
【0036】
【実施例】本発明の易開口性蓋付きの容器の一例を示す
図1において、(a)は開口前の状態、(b)は開口中
の状態、(c)は開口後の状態を夫々示す。図2は易開
口性蓋の上面図を示す。図3は易開口性蓋の断面図で、
(a)は開口前の状態、(b)はベンチレーション用ス
コア8が開口する状態を夫々示し、(c)は開口部2が
開口する様子を示している。この容器は、開いたスコア
1により区画された易開口性の開口部2を有する蓋3と
、胴部4と、蓋3と胴部4との間に形成された密封部5
とからなる。この具体例において、容器胴部4は、絞り
或いは絞りしごき成形で形成された缶胴或いは接着、溶
接、半田付け等により形成された側面継ぎ目付き缶胴で
あつて、その上端部には、易開口性蓋3が巻締められて
、密封部、即ち巻締部5を形成している。開口部2の蓋
周辺側端部にはリベット或いは接着による取付支点6を
介して開封用タブ7が取り付けられている。この開口部
2では、スコア線の開いた部分(開口部の付け根)14
が蓋中心側に位置し且つ開口開始部となるスコア線のほ
ぼ中央部が蓋周辺側に位置している。一方、開封用タブ
7の開口部への取付支点6が蓋周辺側に位置し且つ開封
用タブ7の把持部(リング)が蓋中心よりも反対側に位
置している。
【0037】開封用タブの開口部への取付支点6よりも
蓋中心側に、全体として10で示すベンチレーション用
の開封機構が設けられる。図3(a)の断面において、
開封機構10は、ベンチレーション用スコア8と、この
ベンチレーション用スコア8の部分と開封用タブ7とを
係合する係合部12とからなる。ベンチレーション用ス
コア8側の係合部は、突起11と突起11の上端に設け
られた茸状の傘の部分(フランジ)11’とよりなつて
いる。一方、開封用タブ7の側の係合部は、リングの内
周側でしかも取付支点側に設けられた凹部15(図1(
b)参照)からなっている。図3(a)に示す通り、茸
状の傘の部分11’は、開封用タブ7の凹部14と噛み
合っている。
【0038】突起11と茸状の傘の部分11’は、3〜
4工程の張り出し・絞り・コイニング加工の組み合わせ
で形成され、図6(a)に示す通り、先ず突起11を作
り、その後上下から剛体で押し潰すことにより、図6(
b)に示す通り、茸形状の傘(フランジ)11’を得て
いる。
【0039】開口に際しては、図3(c)に示す通り、
まずタブ7を持ち上げる。この動きに協動して、開封用
タブ7の凹部15が上昇し、茸状の傘の部分11’を持
ち上げ、この力で突起11を時計方向に回転させること
により、ベンチレーション用スコア8を破る(この具体
例ではベンチレーション用スコア8の破断は取付支点側
から生じる)。スコア8が開口すれば、缶内のエアー圧
だけが逃げるため、そのあと更に開封用タブ7を引き起
こし、引っ張ることで、通常のイージーオープンエンド
と同様に飲み口の開口が行われる。
【0040】ベンチレーション用スコア8の径は約3.
5〜4mmと小さいため、スコア8のスコアレシデユア
ルが板厚の5分の1(約40μm)以下でも、6.3k
g/cm2の缶内圧で50cmの落下試験にも充分耐え
ることができる。又、開封用タブ7の支点6と突起部1
1との間のてこの応力で、ベンチレーション用スコア8
の開口力は1.5〜2.5kgと比較的小さな力で済む
【0041】飲み口の開口2は前述のように、ベンチレ
ーション用スコア8の開口後行われ、スコアレシデユア
ルが板厚の4分の1(約50μm)で3.5〜4〜5k
gであつた。
【0042】図4及び図5に示す具体例においては、開
封用タブ7の側の係合部は、リングの内周側でしかも取
付支点の反対側に設けられている。この場合、開封用タ
ブの持ち上げにより、突起11は反時計方向に回転させ
られ、ベンチレーション用スコア8の破断は取付支点の
反対側からから生じる。
【0043】実施例1 スコア線で区画された液滴型の開口部と開口のためのリ
ング開封用タブとを有する缶用易開口性蓋として、0.
2mm厚のTFS鋼板の両面に、0.025mm厚のP
ETフィルムをラミネートし、206径のシエル成形後
、パネル、突起部の成形、スコア成形を行った。又、0
.45mmの塗装アルミ板を用い、タブ成形を行つた。 次に、スコア成形を完了した蓋とタブをリベツト成形で
接合した。次にスコア成形を完了した蓋とタブをリベツ
ト成形を行った。次に、スコア成形を完了した蓋とタブ
をリベツト成形で接合した。
【0044】完了した易開口性蓋を、350g入りのス
チール製の絞りしごき缶に冷却したコーラを入れ2重巻
き締めした。密封完了した缶を20℃まで暖め、開封開
始用把手7を持ち上げ、ベンチレーション用スコア8を
開口したところ、炭酸ガスのみが抜け、コーラは吹き出
さなかつた。その後の開口は従来のイージーオープンエ
ンドと同様に飲み朽ちの開口ができた。また開口片のカ
ツトエッジが飲み口から離れているため、口を切ること
もなく安全で初期の目的を達成することができた。
【0045】実施例2 スコア線で区画された液滴型の開口部と開口のためのリ
ングダブルタブとを有する缶用易開口性蓋として、0.
3mm厚のアルミ板の容器内面側に、0.025mm厚
のPETフィルムをラミネートし、206径のシェル成
形後、パネル、突起部の成形、ベンチレーション用のス
コアレシデュアルとして80μm、飲み口用のスコアレ
シデュアルとして105μmのスコア成形を行った。 又、0.45mmの塗装アルミ板を用い、タブ成形を行
った。次に、スコア成形を完了した蓋とタブをリベツト
成形で接合した。
【0046】完成した易開口性蓋を、350g入りのア
ルミ性の絞りしごき缶に冷却したコーラを入れ2重巻き
締めした。密封完了した缶を20℃まで暖め、開封開始
用把手7を持ち上げ、ベンチレーション用スコア8を開
口したところ、炭酸ガスのみが抜け、コーラは吹き出さ
なかった。その後の開口は従来のイージーオープンエン
ドと同様に飲み口の開口ができた。開口片のカツトエッ
ジが飲み口から離れているため、口を切ることもなく安
全であった。
【0047】
【発明の効果】本発明の容器においては、開口片或いは
開封用タブが係合部13で胴部4で繁っているため、開
口片が胴部から離れて散乱ゴミにならず公害にならない
。また、開口片の大部分が外に開口するため、蓋の外側
のごみを容器内側に引き込む心配がなく衛生的である。 更に、タブを引つ張るストロークが短く容器を安定支持
でき、開口初期にベンチレーション用スコアからエアー
抜きできることで、中身を零して衣服その他を汚す心配
を無くした。安全に関しては開口用のカツトエッジが、
開口後飲み口から離れた位置に保持されているので、口
を切る心配がない、という利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開口性蓋の一例を容器と共に示す斜
視図であって、(a)は易開口性蓋の開口前の状態、(
b)は易開口性蓋の開口中の状態、(c)は易開口性蓋
の開口後の状態を示す。
【図2】図1に示す本発明の易開口性蓋の上面図である
【図3】図1に示す本発明の易開口性蓋の断面図であっ
て、(a)は易開口性蓋の開口前の状態、(b)はベン
チレーション用スコアの開口した状態、(c)は開口部
の開口直後の状態をそれぞれ示す。
【図4】本発明の易開口性蓋の他の例を示す正面図であ
る。
【図5】図4に示す本発明の易開口性蓋の断面図であっ
て、(a)は易開口性蓋の開口前の状態、(b)はベン
チレーション用スコアの開口した状態、(c)は開口部
の開口直後の状態をそれぞれ示す。
【図6】突起部の成形の説明図であって、(a)は突起
部の押し潰す前の状態、(b)は突起部を押し潰し、茸
状にした状態をそれぞれ示す。
【記号の説明】
1    …  開口部のスコア 2    …  開口部 3    …  易開口性蓋 4    …  容器 5    …  巻締部 6    …  取り付け支点 7    …  開封用タブ 8    …  ベンチレーション用スコア9    
…  開封用タブのランス 10  …  ベンチレーション用の開封機構11  
…  突起 11’…  茸の傘状突起(係合部) 12  …  ベンチレーション用突起とタブとの係合
部13  …  開封用タブに手が入りやすくする窪み
14  …  スコアの開いた部分(開口部の付け根)
15  …  凹部(係合部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  開いたスコア線で区画され、スコア線
    の開いた部分が蓋中心側に位置し且つ開口開始部となる
    スコア線のほぼ中央部が蓋周辺側に位置する開口部;該
    開口部に取付支点を介して設けられ、開封用タブの開口
    部への取付支点が蓋周辺側に位置し且つ開封用タブの把
    持部が蓋中心よりも反対側に位置する開封用タブ;開封
    用タブの開口部への取付支点よりも蓋中心側に設けられ
    たベンチレーション用スコア;ベンチレーション用スコ
    アと開封用タブとの間に配置された係合部;からなり、
    これら各部材は、タブを持ち上げる動きに協動してベン
    チレーション用スコアが開口し、その後更にタブを持ち
    上げることで開口部のスコアが開口されるように関連さ
    れていることを特徴とする飲料缶用易開口性蓋。
JP3077595A 1991-04-10 1991-04-10 飲料缶用易開口性蓋 Pending JPH04311452A (ja)

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