JPH0681195A - アルミニウム部材への金色模様付け方法 - Google Patents

アルミニウム部材への金色模様付け方法

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JPH0681195A
JPH0681195A JP23457992A JP23457992A JPH0681195A JP H0681195 A JPH0681195 A JP H0681195A JP 23457992 A JP23457992 A JP 23457992A JP 23457992 A JP23457992 A JP 23457992A JP H0681195 A JPH0681195 A JP H0681195A
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JP
Japan
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gold
resist film
bath
resist
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP23457992A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ishida
慎一 石田
Kikuo Yamada
紀久夫 山田
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Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム部材の表面に金色模様を付ける
ことができる方法を提供することである。 【構成】 アルミニウム部材をシュウ酸浴中にて陽極酸
化処理して金色に着色された陽極酸化皮膜を形成し、そ
の陽極酸化処理としては、20V以下の直流電圧を最終
電圧として1分間以上印加するものとし、水洗、乾燥
後、金色模様とする部分を覆う形状を有するレジスト膜
を塗布し、着色浴中にて電解処理してレジスト膜で覆わ
れていない部分を任意の色に着色し、レジスト膜を除去
することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム及びアル
ミニウム合金の表面、即ちアルミニウム部材の表面に、
金色の模様付けを行なう方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】例えば黒色を背景とした金
色の文字、絵等の模様は、重々しく、荘厳な雰囲気を醸
しだすものである。一方、アルミニウムのような軽金属
は、その取扱い易さから種々の分野で利用されている
が、上記雰囲気に合わせて用いるにはイメージ的に無理
があった。そこで、上記のような金色模様をアルミニウ
ムのような軽金属に付けることが要望されるに至った。
【0003】
【発明の目的】本発明は、アルミニウム部材の表面に金
色模様を付けることができる方法を提供することを目的
とする。
【0004】
【目的を達成するための手段】本発明は、アルミニウム
部材をシュウ酸浴中にて陽極酸化処理して金色に着色さ
れた陽極酸化皮膜を形成し、その陽極酸化処理として
は、20V以下の直流電圧を最終電圧として1分間以上
印加するものとし、水洗、乾燥後、金色模様とする部分
を覆う形状を有するレジスト膜を塗布し、着色浴中にて
電解処理してレジスト膜で覆われていない部分を任意の
色に着色し、レジスト膜を除去することを特徴とするア
ルミニウム部材への金色模様付け方法である。
【0005】上記方法において、レジスト膜の塗布後、
リン酸浴中にて陽極酸化処理し、その後に着色浴中にて
電解処理するようにしてもよい。
【0006】
【作用】陽極酸化処理として、20V以下の直流電圧を
最終電圧として1分間以上印加することにより、バリヤ
ー層は薄い一定の厚さを有することとなり、次工程の着
色浴中での電解処理において電流が流れ易くなる。従っ
て、レジスト膜で覆われていない部分(非レジスト部)
の着色は良好に行なわれることとなる。上記最終電圧が
20Vより大きいと、バリヤー層が厚くなり、良好な着
色が行なわれにくくなる。また、上記最終電圧の印加時
間が1分間未満であると、バリヤー層は一定の厚さにな
らず、着色が不均一となる。
【0007】非レジスト部は着色浴中での電解処理によ
って任意の色調に着色されるが、レジスト膜で覆われて
いる部分は金色が残る。即ち、非レジスト部の色調を背
景とした金色模様が得られる。
【0008】リン酸浴中にて陽極酸化処理すると、陽極
酸化皮膜の孔の径が拡大されるため、着色浴中での電解
処理によって、孔中には多量の着色のための金属が析出
することとなる。従って、非レジスト部の色調は明瞭な
ものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の方法の実施例を説明するが、
本発明はこれに限るものではない。 純アルミニウム材
を、3wt%シュウ酸の浴中、30℃で、図1に示すよう
に印加電圧を変化させて陽極酸化処理し、金色に着色さ
れた陽極酸化皮膜を形成した。図1において、aは交流
電圧、bは直流電圧である。即ち、交流電流密度2A/
dm2及び直流電流密度1.5A/dm2である交直重畳
波形を20分間(t1)印加し、次いで、交流電圧a及
び直流電圧bを徐々に降下させ(t2)、交流電圧aは
0Vとし、直流電圧bを10Vとして5分間(t3)印
加した。なお、t2は15分間である。
【0010】こうして得られた金色の陽極酸化皮膜の表
面に、公知の方法によりレジスト膜を塗布した。レジス
ト膜は、金色模様とする部分を覆う形状を有するもので
ある。そして、次の(1)又は(2)のように処理し
た。
【0011】(1)表1に示す条件にて、着色のための
電解処理を行なった。なお、表1は、着色浴の組成、電
解処理における通電条件、レジスト膜で覆われていない
部分(非レジスト部)の着色された色調を示している。
【0012】
【表1】
【0013】なお、表1において、試料1〜5のレジス
ト膜は、商品名「カネパック」(カネボウエヌエスシー
株式会社製)を希釈して筆で塗布してなるものであり、
試料6〜10のレジスト膜は、商品名「テッシュレジス
トS101」(岡本化学工業株式会社製)をスクリーン
印刷により塗布してなるものである。
【0014】(2)10wt%リン酸の浴中、25℃で、
直流電圧14Vを5分間印加し、その後、表2に示す条
件にて、着色のための電解処理を行なった。なお、表2
も表1と同じ項目を示している。
【0015】
【表2】
【0016】なお、表2において、試料11〜16のレ
ジスト膜は、商品名「テッシュレジストEN3」(岡本
化学工業株式会社製)をスクリーン印刷により塗布して
なるものである。そして、上記(1)又は(2)の処理
後、レジスト膜を除去した。
【0017】上記方法によれば、非レジスト部は種々の
色調に着色されるが、レジスト膜で覆われた部分は金色
が残る。即ち、非レジスト部の色調を背景とした金色模
様が得られる。特に上記(2)の処理を行なった場合に
は、非レジスト部の色調は明瞭になった。これは、リン
酸浴中での処理によって陽極酸化皮膜の孔の径が拡大さ
れたために、孔中に着色のための金属が多量に析出する
からであると考えられる。
【0018】更に、得られた金色模様の陽極酸化皮膜の
耐候性を調べるため、試料2及び13について次のよう
な処理を行なった後、試料2については耐熱性試験を、
試料13については紫外線照射試験を行なった。 (a)試料2を95℃以上の純水に30分間浸して封孔
処理した。 (b)試料13に、アクリルメラミン樹脂系クリヤー塗
料を電着塗装し、陽極酸化皮膜の表面に厚さ9μmの塗
膜を形成した。耐熱性試験は、電気炉を用いて、300
℃の雰囲気で1時間放置することにより、行なった。判
定は、変退色を目視にて行なったが、全く異常は認めら
れなかった。紫外線照射試験は、図2に示す装置を用
い、図3の分光エネルギーを示す東芝殺菌ランプGL−
15を3灯用いて、96時間照射することにより、行な
った。図2において、1は試料片を取付ける枠であり、
枠1は軸2を中心として矢印方向に回転するようになっ
ている。3は3灯の上記殺菌ランプである。判定は、変
退色を目視にて行なったが、全く異常は認められなかっ
た。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アルミニ
ウム部材をシュウ酸浴中にて陽極酸化処理して金色に着
色された陽極酸化皮膜を形成し、その陽極酸化処理とし
ては、20V以下の直流電圧を最終電圧として1分間以
上印加するものとし、水洗、乾燥後、金色模様とする部
分を覆う形状を有するレジスト膜を塗布し、着色浴中に
て電解処理してレジスト膜で覆われていない部分(非レ
ジスト部)を任意の色に着色し、レジスト膜を除去する
ようにしたので、アルミニウム部材の表面に、非レジス
ト部の色調を背景とした金色模様を付けることができ
る。しかも、非レジスト部を良好に着色することができ
る。
【0020】上記方法において、レジスト膜の塗布後、
リン酸浴中にて陽極酸化処理し、その後に着色浴中にて
電解処理するようにすれば、非レジスト部の色調を明瞭
なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法において金色着色のための陽極
酸化処理を行なう際の印加電圧の変化を示す図である。
【図2】 紫外線照射試験に用いる装置の模式横断面図
である。
【図3】 図2の装置で用いる殺菌ランプの分光エネル
ギーを示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム部材をシュウ酸浴中にて陽
    極酸化処理して金色に着色された陽極酸化皮膜を形成
    し、その陽極酸化処理としては、20V以下の直流電圧
    を最終電圧として1分間以上印加するものとし、水洗、
    乾燥後、金色模様とする部分を覆う形状を有するレジス
    ト膜を塗布し、着色浴中にて電解処理してレジスト膜で
    覆われていない部分を任意の色に着色し、レジスト膜を
    除去することを特徴とするアルミニウム部材への金色模
    様付け方法。
  2. 【請求項2】 レジスト膜の塗布後、リン酸浴中にて陽
    極酸化処理し、その後に着色浴中にて電解処理する請求
    項1記載のアルミニウム部材への金色模様付け方法。
JP23457992A 1992-09-02 1992-09-02 アルミニウム部材への金色模様付け方法 Pending JPH0681195A (ja)

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