JPH068090U - 車両のルームミラー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラーアーム２を回動操作することにより、
ルームミラー１を不使用時にフロントガラスの上方に格
納できるようにする。 【構成】 ミラーアーム２の基端部に軸穴７を形成し、
アーム２基端部を軸穴７に摺動かつ回動自由な支持軸９
を介して車体側のブラケット３に取り付けると共に、ア
ーム２基端部をブラケット３に押圧付勢するスプリング
１０を支持軸７との間に介装し、アーム２基端部とブラ
ケット３側との接触面にミラー１の使用位置と格納位置
で係合する位置決め用の凹凸１１，１２を配設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は車両のルームミラー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のルームミラー装置として、追突事故などで乗員がミラーにより損傷を受 けるのを防ぐために、ミラーアームを基端部にて車体側の係合穴にスプリングを 介して係止し、ミラーおよびアームに衝撃が加わると、アームの基端部が車体側 の係合穴から簡単に外れるようにしたものは、実開昭６２ー９７０５１号公報に 提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このような従来例でもルームミラーはアーム先端部にてピボットを 介して角度調整自在で、かつアーム自体が車体側の取付部にて水平方向へ回動可 能に取り付けられるにすぎないため、ルームミラーの高さ位置はほぼ一定、つま りルームミラーが常にフロントガラスの上部視野を侵害するので、不使用時に邪 魔になるという問題点があった。

【０００４】 この考案はこのような問題点を解決するため、ルームミラーをミラーアームと 共にフロントガラスの上方へ格納可能なルームミラー装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案はミラーアームの基端部に軸穴を形成し、このアーム基端 部を軸穴に摺動かつ回動自由な支持軸を介して車体側のブラケットに取り付ける と共に、アーム基端部をブラケットに押圧付勢するスプリングを支持軸との間に 介装し、アーム基端部とブラケット側との接触面にミラーの使用位置と格納位置 で係合する位置決め用の凹凸を配設したものである。

【０００６】

【作用】

これによれば、ミラーアームは車体側のブラケットに対し支持軸を中心にスプ リングの付勢力に抗して回動操作することができ、したがってルームミラーを不 使用時にフロントガラスの上部視野を侵害しない格納位置に移動することが可能 となる。なお、スプリングの付勢力により使用位置と格納位置にて位置決め用の 凹凸が係合するので、ミラーアームはしっかりと固定される。

【０００７】

【実施例】

図１，図２において、ルームミラー１はその裏面側でミラーアーム２の先端部 にピボットを介して角度調整自在に結合される。３はミラーアーム２の取付座面 ５を形成する車体側のブラケットで、ミラーアーム２の基端部にはブラケット３ の座面５に対する接触面６と、その中心をこれと直交する向きに貫通する軸穴７ （段付き穴）が設けられる。

【０００８】 車体側のブラケット３はこの場合、追突事故などで乗員がミラーにより損傷を 受けるのを防ぐため、ミラー１およびアーム２に衝撃が加わると折れやすい鈎部 ８を介して車体パネルに取り付けられる。

【０００９】 車体側のブラケット３にはミラーアーム２の基端部が軸穴７に摺動かつ回動自 由な支持軸としてのネジ９にて取り付けられ、このアーム２基端部をブラケット ３側に押圧付勢するスプリング１０がネジ９の頭部をバネ受けとして軸穴７内に 介装される。

【００１０】 そして、ブラケット３の座面５とアーム２基端部の接触面６との間には、互い にミラー１の使用位置と格納位置で係合する位置決め用の半球状凹凸１１，１２ が配設される。

【００１１】 このような構成により、ミラーアーム２はその基端部にて車体側のブラケット ３からスプリング１０の付勢力に抗して引っ張りながらネジ９を中心に回動操作 することができ、したがってルームミラー１を不使用時にフロントガラスの上部 視野を侵害しない格納位置に移動することが可能となる。

【００１２】 なお、ミラー１の使用位置と格納位置ではスプリング１０の付勢力により位置 決め用の凹凸１１，１２が係合するので、ミラーアーム２はしっかりと固定され る。

【００１３】

【考案の効果】

以上要するにこの考案によれば、ミラーアームの基端部に軸穴を形成し、この アーム基端部を軸穴に摺動かつ回動自由な支持軸を介して車体側のブラケットに 取り付けると共に、このアーム基端部をブラケットに押圧付勢するスプリングを 支持軸との間に介装し、アーム基端部とブラケット側との接触面にミラーの使用 位置と格納位置で係合する位置決め用の凹凸を配設したので、ミラーアームの回 動操作によりルームミラーを不使用時にフロントガラスの上方へ格納することが 可能で、前方視野の向上に役立つという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ルームミラー装置の斜視図である。

【図２】その要部断面図である。

【符号の説明】

１ ルームミラー ２ ミラーアーム ３ 車体側のブラケット ７ 軸穴 ９ ネジ １０ スプリング １１，１２ 位置決め用の凹凸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ミラーアームの基端部に軸穴を形成し、
   このアーム基端部を軸穴に摺動かつ回動自由な支持軸を
   介して車体側のブラケットに取り付けると共に、アーム
   基端部をブラケットに押圧付勢するスプリングを支持軸
   との間に介装し、アーム基端部とブラケット側との接触
   面にミラーの使用位置と格納位置で係合する位置決め用
   の凹凸を配設したことを特徴とする車両のルームミラー
   装置。