JPH0680302A - ソータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソータの搬送手段を改良して原価を低減す
る。 【構成】 ソータ10は垂直方向に重積して配列される各
ビンの入口側に沿って張設される搬送ベルト12とワイヤ
24とによる記録紙の搬送手段と、昇降駆動して記録紙を
所定のビン内に送り込む分配器21とによって構成されて
いる。搬送ベルト12の上部において該搬送ベルト12面を
押圧して所定の撓みを形成し張りを与える上部押圧ロー
ラ32をワイヤ24の位置決めをするワイヤ位置決めローラ
27ｂの支軸33と同一軸に回転可能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機やプリンタなどの
画像形成装置に接続されて記録紙を丁合するソータの記
録紙搬送手段に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来例えば複写機やプリンタなどの画像
形成装置と接続されるソータ装置は垂直方向に多段に配
列されるビンを有し画像形成装置から排出される記録済
みの用紙を各ビン毎に１枚ずつ順次挿入して丁合するよ
うにしている。

【０００３】そして記録紙を順次各ビン内に送り込む分
配手段は例えば固定された各ビンの入口側に沿って上下
に往復動する分配器が用いられ該分配器は丁合すべき各
ビンに順次移動して停止し画像形成装置から排出される
記録紙を前記各ビン内に送り込むようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一般に記録紙を搬送ベ
ルトとワイヤとによって挟持搬送するソータの搬送手段
にあっては該搬送ベルトに対するワイヤの位置決めロー
ラと例えばその下方に位置して搬送ベルト面を押圧する
押圧ローラを設けこの押圧ローラによって搬送ベルトの
上方に撓みを形成すると共に張りが付与されこの搬送ベ
ルトとワイヤとによって記録紙をより確実に搬送するよ
うにしている。

【０００５】しかしながらソータの幅方向（搬送方向と
直交する方向）には例えば４本の搬送ベルトが張設され
ていて該各搬送ベルトに対し押圧ローラが設けられると
共にその近傍にガイド形状をなすワイヤが張設されてい
るのでそれぞれの記録紙搬送力を定められた範囲に張設
し設定するのは大変な工数を要しコスト上甚だ不利であ
る。本発明はこのような問題点を解決してコストを節減
することのできるソータの提供を課題目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的は垂直方向に重
積して配列されるビンの入口側に沿って搬送ベルトとワ
イヤとを張設して記録紙を挟持搬送する搬送手段と各ビ
ンの入口に昇降駆動して搬送される記録紙をビン内に分
配する分配器とを有するソータにおいて、前記分配器に
対し記録紙搬送方向上流側に設けられて前記搬送ベルト
を押圧する押圧ローラと前記ワイヤを位置決めするワイ
ヤ位置決めローラとを同一軸に共通に設けたことを特徴
とするソータによって達成される。

【０００７】

【実施例】本発明の１実施例を図１の搬送ベルトの上部
押圧ローラとワイヤの位置決めローラとの構成を示す上
面図と、図２の同側面図と、図３の分配器を備えたソー
タの構成を示す側断面図と、図４の図３に示すＸ−Ｘ矢
視断面図と、図５の搬送ベルト、ワイヤ、記録紙の位置
関係を示す図とによって説明する。

【０００８】しかし本発明は本実施例に限定されるもの
ではない。

【０００９】図３に示す如く、ソータ10は垂直方向に重
積して配列されるビン51の入口側に沿って設けた搬送ベ
ルト12と、前記ビン51の列の間に分配器21を往復上下動
自在に支承している構造となっている。

【００１０】すなわち、ビン51はソータ10の筐体10ｃに
図示せぬ手段によって上から順にビン51ａ，51ｂ，51ｃ
・・・・51ｎのように等間隔に一列に取り付けられてい
る。

【００１１】搬送ベルト12は、搬送ベルトプーリ13ａ，
13ｂに図示のように懸架され、駆動時は矢印の時計方向
に回動するようになっている。なお、画像形成装置100
により画像が形成された記録紙は、画像形成装置100の
シート排出口100ｇより排出され、直ちにソータ10のシ
ート受入口10ｇより挿入されることになり、記録紙は搬
送ローラ14及びガイド板16により案内されて搬送ベルト
12の右側の下向走行部へと搬送されることになる。

【００１２】分配器21は、（図４も参照）上部に広い開
口部の受入口23ａを持つ記録紙の受入部材を有し、分配
器フレーム22に一体的に取り付けられている。そして、
受入口23ａの他端には、排出口23ｂが設けられていて、
矢印方向に回転する対の排出ローラ30が上下方向に接
し、前記排出口23ｂに隣合うように配設されていて記録
紙を排出口23ｂより矢印方向に、ビン51上に排出するよ
うになっている。

【００１３】図３において分配器フレーム22の長手方向
の上下両端にはソータ10の上部で搬送ベルトプーリ13ｂ
の右側に位置するタイミングギア29ｄ及びプーリ27ａ、
ワイヤ位置決めローラ27ｂと、ソータ10の下部で搬送ベ
ルトプーリ13ａの右側に位置するタイミングギア29ｃと
に巻回されるタイミングベルト28ｂの各両端が図示のよ
うに接続固定されている。そして分配器フレーム22を上
下方向から該タイミングベルト28ｂによって引っ張り合
うようにして懸架している。

【００１４】そしてタイミングギア29ｂ（29ｃ）の回転
軸は反対側のタイミングベルト28ｂのタイミングギア29
ｃに迄伸びていて前後のタイミングベルト28ｂを一体的
に駆動可能としている。

【００１５】そして、各ビンに対応する位置に分配器21
を停止可能のように図示せざる位置決めセンサが設けら
れていて、その位置決めセンサの情報によりステッピン
グモータ10ｍを駆動して分配器21を各ビン51に対して所
定の位置になるように停止させるようになっている。

【００１６】図３及び図４に示すようにタイミングギア
29ｄはワイヤ巻取プーリ27と同軸に結合している。そし
て、ワイヤ巻取プーリ27に巻かれたワイヤ24はプーリ27
ａ，ワイヤ位置決めローラ27ｂ及びワイヤ受26を通って
その先端はワイヤバネ25の一端に取り付けられ、そして
ワイヤバネ25の他端は分配器フレーム22のステー（図示
せず）の立上げ部に引っ掛けられている。この、ワイヤ
バネ25はワイヤ24に適正な張力を与えるためのバネであ
る。ワイヤ位置決めローラ27ｂは搬送ベルト12面に対し
各ワイヤ24の位置を位置決めするために設けられてい
る。

【００１７】このようにして、分配器21が駆動モータ10
ｍにより上下方向に駆動される時は分配器21の上下方向
の駆動により回転するタイミングギア29ｄと同軸同径の
ワイヤ巻取プーリ27を回動させることになり、ワイヤ24
も適正な張力を維持した状態でワイヤ巻取プーリ27に巻
き込まれたり、巻き戻されたりすることになる。すなわ
ち、分配器21の上下方向の駆動によって分配器21がどの
ビン51の位置にあっても、ワイヤ24に対する張力は適正
に保たれることになる。

【００１８】次にワイヤ24の、搬送ベルト12と平行な区
間の位置について述べる。

【００１９】図４において、ワイヤ24の分配器フレーム
22の長手方向に対する位置は、本実施例においては図示
のように４本の各搬送ベルト12とある間隔を隔てて搬送
ベルト12を両側からはさむ形に２本ずつ４組、全部で８
本のワイヤ24が位置するようになっている。そしてま
た、搬送ベルト12の記録紙101の搬送面に対するワイヤ2
4の位置には、搬送面より内側になるようになってい
る。図５は、この状況を判り易くするためにこの部分を
抜き出して示した図である。図５で示すように、ワイヤ
24が搬送ベルト12の搬送面に対して寸法ｅだけ内側にな
るような位置をとっているため前述のように搬送ベルト
12と搬送ローラ14及びガイド板16により搬送されて来た
記録紙101は図示のように搬送ベルト12とワイヤ24によ
り記録紙101を縫うように挟みこんで搬送することにな
り、大きく安定した搬送力を得ることが出来ることにな
る。

【００２０】そして押圧ローラユニット40は、押圧ロー
ラ41がコの字板42により軸支されていて、ソータフレー
ム10ｆに取り付けられた台44に前記コの字板42の支軸が
押圧バネ43を間に挟んで挿入されるようになっている。
なお、図示していないが押圧ローラ41の回転軸は、搬送
ベルトプーリ13ａ，13ｂの回転軸に対して平行が維持さ
れるような構造となっている。

【００２１】そして、押圧ローラユニット40の搬送ベル
ト12を内側より押圧する押圧力は、記録紙101が前記分
配器21により搬送が変向される時に記録紙101の腰によ
り搬送ベルト12が逃げる程度の荷重となっている。

【００２２】前記押圧ローラユニット40により、搬送ベ
ルト12の前記内側より前述のような軽荷重で押圧するこ
とにより、はさみ込まれて来た記録紙101が分配器21に
よって変向される時、搬送ベルト12がその紙の腰に負け
て逃げる事により紙にストレスやシワ、折れ等を生じさ
せる事なく安定した搬送が得られるようになっている。

【００２３】本発明の搬送ベルト12に作用する上部押圧
ローラとワイヤ24のワイヤ位置決めローラ27ｂとを次の
ように構成した。

【００２４】前述したようにソータ10の幅方向にはビン
の入口側に沿って張設される４本の搬送ベルト12と該搬
送ベルト12の図４に示す上下両側には２本１組となった
４組８本のワイヤ24が所定の間隔を有して設けられてい
る。そして図１及び図２に示すようにワイヤ位置決めロ
ーラ27ｂはソータ10の筐体10Ｃの両側面に軸支される支
軸33に回転可能に取付けられ図１に示すように搬送ベル
ト12を挟んで上下２箇所にほぼ等間隔に張設される４組
（図示は１組）のワイヤ24面に当接して該ワイヤ24を位
置決めするようにしている。

【００２５】そして図２に示すように位置決めローラ27
ｂによるワイヤ24の左右方向の位置は前述したように搬
送ベルト12の右側端面よりもｅ寸法（図５図示）だけ左
側に位置するように当接している。

【００２６】そして支軸33と同一軸には共通して上部押
圧ローラ32が図１に示す上下２箇所のワイヤ位置決めロ
ーラの間に位置して回転可能に設けられている。そして
図示は省略するが図の上下方向に亘って４箇所に設けら
れる搬送ベルト12面を押圧する４箇の上部押圧ローラ32
が図１に示す配列と同じように共通の支軸33に設けられ
ている。そして図２に示すように上部押圧ローラ32は搬
送ベルト12の上部において矢印で示すように右方向から
押圧し搬送ベルト12面を左方向に図のような撓みを形成
すると共に張りが付与されこの撓みと張りを利用して記
録紙101を搬送ベルト12とワイヤ24との間で確実に挟持
して搬送するようにしている。なお上部押圧ローラ32の
搬送ベルト12に対する押圧力や撓み量の設定はソータ10
の搬送特性に応じて上部押圧ローラの径を変えるように
している。

【００２７】このようにしてワイヤ位置決めローラ27ｂ
を軸支する支軸33と共通に上部押圧ローラ32を設けて搬
送ベルト12の上部を押圧するようにしたので従来のよう
に押圧ローラユニットを別々に設けたり或は専用の支軸
を設けて押圧ローラを取付けたり、ワイヤ位置決めロー
ラ27ｂとの位置調整をするなどの必要がないので大幅な
原価低減が可能となった。

【００２８】

【発明の効果】本発明によるワイヤ位置決めローラの支
軸と同一軸に共通して搬送ベルトを押圧して撓みを形成
し張りを付与する上部押圧ローラを設けたので専用の支
軸やワイヤ位置決めローラとの位置調整が不要となりソ
ータの原価が大幅に低減された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例による上部押圧ローラとワイ
ヤ位置決めローラとの構成を示す上面図。

【図２】同上の側面図。

【図３】分配器を備えたソータの構成を示す側断面図。

【図４】図３のＸ−Ｘ矢視断面図。

【図５】搬送ベルト、ワイヤ、記録紙の位置関係を示す
図。

【符号の説明】 10 ソータ 12 搬送ベルト 21 分配器 22 分配器フレーム 24 ワイヤ 27 ワイヤ巻取プーリ 27ｂ ワイヤ位置決めローラ 32 上部押圧ローラ 33 支軸 51 ビン 101 記録紙

フロントページの続き (72)発明者 細谷 久男 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 錦 昭彦 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 田中 啓介 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直方向に重積して配列されるビンの入
   口側に沿って搬送ベルトとワイヤとを張設して記録紙を
   挟持搬送する搬送手段と各ビンの入口に昇降駆動して搬
   送される記録紙をビン内に分配する分配器とを有するソ
   ータにおいて、前記分配器に対し記録紙搬送方向上流側
   に設けられて前記搬送ベルトを押圧する押圧ローラと前
   記ワイヤを位置決めするワイヤ位置決めローラとを同一
   軸に共通に設けたことを特徴とするソータ。