JPH0680113A - 人参の自動整列、箱詰装置 - Google Patents

人参の自動整列、箱詰装置

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JPH0680113A
JPH0680113A JP4146496A JP14649692A JPH0680113A JP H0680113 A JPH0680113 A JP H0680113A JP 4146496 A JP4146496 A JP 4146496A JP 14649692 A JP14649692 A JP 14649692A JP H0680113 A JPH0680113 A JP H0680113A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 選別後の人参の箱詰作業を自動化し、人参の
箱詰作業の省力化を可能にする機械の提供を目的とする
ものである。 【構成】 人参1を供給するコンベヤ2と、これに90
度向きを変えたトラフ形コンベヤ3と、これに連設した
回転円盤装置5と、進行方向に1列の縦列送りを行うコ
ンベヤなどを主な構成とする人参を整列させる装置と、
この装置に対してストッパー14を介して連結された人
参を段ボール箱24に充填する刻み送りを行うコンベヤ
16と、仕切板23を備えた仕切枠22、その下部に設
けた昇降台36と、昇降台36に載置した操作コンベヤ
30などを主な構成とする人参を整列させ段ボール箱2
4に充填する装置とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人参収穫後の一連の
処理作業の内、人参を自動的に整列させた後自動的に箱
詰作業を行う装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、選別後の人参を、人手にて人参
の頭の方向を交互に整列させながら、段ボール箱への箱
詰作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人参は、その形状が、
茎葉を切断した状態に於いて頭部が最も太く、下端に向
うにしたがって徐々に細くなる。即ち概ね円錐形をなし
ている。一方、人参を収納する段ボール箱は、平面視に
て長方形をなしており、その短辺は、人参の長さにある
程度の余裕を持たせた内寸法に設定されており、人参
は、段ボ−ル箱の短辺方向を頭又は尾先の方向として、
長辺方向に平行に並べられ、順次上方へ積重ねられてゆ
く。この時、人参の頭の方向があまり一方に偏ると、人
参の配列が乱れ緻密に収納が出来なくなる結果、段ボ−
ル箱の所定の高さ内に、所定の重量の人参を収納出来な
い結果をもたらす。
【0004】人参の収穫後の一連の処理の内、洗浄、研
磨、選別の諸作業に就いては、既に機械化により、作業
の自動化による省力化、高速化がなされているが、その
後の段階である箱詰作業については、前述のごとく人参
を予め整列させ、人参の頭部が一方に偏らない状態で段
ボール箱に秩序正しく収納する作業を行う機械が無く、
人手に頼っているのでこの作業に多くの人員を必要とし
ており、人手不足の現況から、人参処理の一連の作業能
率が、箱詰作業の能率の高低により左右される結果、他
の機械化で得られた処理部門の性能、能率が箱詰の段階
で減殺されてしまっているのが現状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の如き現
況に鑑み、人参の箱詰作業の完全な自動化を計ることに
より、人参の一連の処理作業をすべて機械化し、作業の
省力化、高速化を増進して、処理ライン全体の作業能率
を大幅に向上させようとするものである。上記目的を達
成するために、本発明は下記のようになるものである。
人参を機械で箱詰するためには、先ず人参が、収納すべ
き段ボール箱に、秩序正しく、即ち、頭の方向があまり
一方に偏らないで、平行に、しかも所定の重量の人参が
箱の全長にわたって均等な高さに収納されなければなら
ず、人参に装置間の落差による折損等、有害な損傷を与
えてはならないとする諸条件を満たす装置として本発明
は行われた。通常、人参の処理場では、人参は洗浄機、
研磨機を経て選別機に到り形状選別機にて人参頭部の外
径基準の選別が行われた後、段ボール箱に収納される。
選別された人参の搬送ラインは、サイズ毎に分れたコン
ベヤで箱詰の場所まで搬送される。したがって選別後の
各搬送コンベヤにおける、搬送する人参の最大外径部の
直径は一定の範囲内に納まっている。
【0006】本発明はこの条件に基づき、各サイズのラ
インに最も適した寸法の箱詰装置とその前処理として必
要である人参の整列装置について行ったものであり、各
サイズのライン毎に本装置を装備するものである。2は
選別された人参1を搬入するコンベヤであり、3はコン
ベヤ2と搬送方向が90度異なり、幅が狭い水平な中央
部と、適宜の勾配を持つ両側部の独立した3連のベルト
コンベヤを密着させ、一体化した構造よりなるコンベヤ
であり、以下これを「トラフ形コンベヤ」と称する。
【0007】トラフ形コンベヤ3は、コンベヤ2で乱雑
に運ばれてきた人参1を搬送方向に対し縦向きに揃える
ために配置したものである。4はシュートである。5は
回転する円盤6と、その外周部に沿って配置し、フレー
ム9に固定された側壁7及び円盤6の外周の動きに合わ
せて移動する無端ベルトよりなる側壁8を主構成とする
装置であり、以下この装置を回転円盤装置5と称する。
円盤6の外周部の速度は、トラフ形コンベヤ3の搬送速
度より速く設定されている。10は回転円盤装置5の排
出部のシュートである。11は一本の人参1が進行方向
に縦向きに、抵抗なく通過出来るだけの内幅のスカート
を備えたコンベヤであり、搬送速度は、円盤6の外周速
度より速く設定されている。
【0008】コンベヤ12及び13は、コンベヤ11よ
り順次受け渡されるコンベヤであり、構造はコンベヤ1
1と同様であるが、搬送速度はコンベヤ11から順次速
く設定されている。14はストッパーであり、シリンダ
15のロッドの先端部に固定されコンベヤ13の排出部
の開閉を行う。16は刻み送りを行うコンベヤ[以下こ
れを「コンベヤ16」と称する]であり、搬送先の端部
は下側に90度折れ曲り、直下方向に人参1を排出する
よう構成されており、その搬送ベルト上には人参1を1
本収容できるピッチで板状の桟17がベルトの全長にわ
たり等分布配置されている。18はコンベヤ16の直下
方向への搬送部に設けた押え板であり、引張りバネ19
により、緩やかにコンベヤの垂直搬送面を圧している。
【0009】20は人参1の1本がコンベヤ13からコ
ンベヤ16に供給されたことを検出し、コンベヤ16を
駆動させるセンサーであり、21は次の桟17を検出し
てコンベヤ16を止めるためのセンサーである。22は
仕切枠であり、その下部には、枠の長辺方向を人参1の
サイズに応じて等配分して平行に配置した仕切板23が
固定されている。作業時には人参1を収容する段ボール
箱24が下側より仕切枠22にはめ込まれるが、段ボー
ル箱24の上部の蓋の部分は下側の収容部と同じく直立
しているため、仕切枠22に対する段ボール箱24のは
め込みを容易にするため、仕切枠22の各側面及び仕切
板23の両側端面は、下側が狭まるテーパ状に形成され
ており、仕切枠22の上部は逆に段ボール箱24の蓋の
部分がある程度開くようにテーパ状に広がった形に構成
されている。
【0010】仕切枠22の上端部の両側に、軸受25が
固定されており、フレーム26に固定されたブラケット
27及び28に支持された一対の軸29に軸受25が嵌
合し、仕切枠22は軸29に対し摺動自在に支持されて
いる。30は人参1を充填する段ボール箱24を操作す
るためのコンベヤ[以下これを「操作コンベヤ」と称す
る]であり、これに、段ボール箱24を搬送するため
の、自力で駆動するローラ[以下これを「モーターロー
ラ31」と称する]が適宜の間隔で配置されており、作
業中は常時回転させておくものである。32はストッパ
ーであり、シリンダ33の上端に固定されており、シリ
ンダ33の動作により上下動を行うものであり、その数
は、仕切り枠22内の仕切板23による区分数、即ち仕
切板23の数に1を加えた数であり、その配置間隔は仕
切板23のピッチに合致させている。
【0011】ストッパー32は、人参1を充填する段ボ
ール箱24を、所定の位置で停止させ、充填の進行にと
もない順次下に下り、仕切板23のピッチずつ刻み送り
させるためのものであり、モーターローラ31相互の隙
間に設置されている。したがってストッパー32を設置
する部分のモーターローラ31の取付ピッチは、ストッ
パー32の取付ピッチに合致させている。34は空の段
ボール箱24の到着を検知するセサーである。35は重
量を検知するセンサー[以下これを「ロードセル」と称
する]であり、操作コンベヤ30を受けて、人参1の充
填重量を検知し、ストッパー32の昇降、シリンダ37
の降下及び本発明の装置全体の駆動の断、接の制御を行
う。36はロードセル35を受けている昇降台であり、
シリンダ37の作動により昇降する。
【0012】昇降台36の両側にはガイド軸38が固定
されており、架台39に固定され、ガイド軸38に対応
して設けられた軸受40に摺動自在に嵌合している。こ
の構成により、昇降台36は円滑に、安定した状態で昇
降できる。昇降台36が降りきった時、空の段ボール箱
24Aの供給及び充填済の段ボール箱24の送り出しが
行われ、昇りきった位置で人参の充填が行われる。41
は空の段ボール箱24Aを供給するコンベヤであり、4
2は段ボール箱24を操作コンベヤ30に供給するため
のシリンダである。43は人参の充填が終った段ボール
箱24を、送り出すコンベヤである。
【0013】
【作用】洗浄及び選別後の人参1は、乱雑な状態でコン
ベヤ2により送られてきて、搬送方向が90度異なるト
ラフ形コンベヤ3に受け渡される。トラフ形コンベヤ3
は、トラフの底となる中央部のコンベヤの幅が狭く、両
側部のコンベヤが傾斜しているので、投入された人参1
は、必然的にトラフ形コンベヤ3の進行方向に対して縦
向きになる。人参1がコンベヤ2に至るまでの工程、及
びコンベヤ2上に於いて人参1の頭部の向きが一方向に
偏る要素がないので、コンベヤ2からトラフ形コンベヤ
3に受け渡されたときの人参の進行方向に対する向きは
自然に頭部側先頭と尾先側先頭のものが、ほぼ半々に分
かれた状態で送られる。
【0014】トラフ形コンベヤ3は、その排出部も、コ
ンベヤ中間部と同じくトラフ形を形成しているので、人
参1は、そのままの状態でシュート4を経て回転円盤装
置5の水平方向に回転する円盤6の外周の接線方向に向
けて送り込まれる。即ちトラフ形コンベヤ3は、人参1
を進行方向に縦方向に揃え、その状態のまま排出する作
用を有する。円盤6の外周部は、人参1の導入部から、
ほぼ半周進んだ位置の排出部にわたって、フレーム9に
固定された側壁7及び、これに隣接し、円盤6の側面に
押圧され円盤6の動きと共に移動する無端ベルトよりな
る側壁8により覆われている。
【0015】一方、円盤6は、送り込まれた人参1が前
進する方向に回転しており、送り込まれた人参1は、回
転の遠心力により一連の側壁7及び8によって受けられ
ながら進行方向に縦列状態となって移動する。円盤6の
外周部の速度は、人参1が円盤6上で重なり合わず、必
ず1列の縦列状態になるような速さに設定されている。
この構成により、回転円盤装置5は、人参1が円盤6上
で進行方向に対し頭部側先頭のものと、尾先側先頭のも
のがほぼ半々に分布した状態で、しかも進行方向に縦一
列に揃った状態になる作用を付与したものである。人参
1は円盤6の排出部より、シュート10を通り、一列に
連ねて配置し、人参1本が進行方向に縦向きに抵抗なく
通過できるだけの狭い内幅のスカートを備えたコンベヤ
11,12及び13により順次搬送される。コンベヤ1
1の搬送速度は、円盤6の外周速度より速く設定され、
又、コンベヤ11に対し、コンベヤ12,13は順次速
度を上げている。この設定は、以後の処理に支障を来さ
ぬように、コンベヤ13の位置では人参1相互の間隔が
充分保たれることを目的としている。
【0016】コンベヤ16はコンベヤ13に対し90度
進行方向を変えており、人参1を必ず1本ずつ桟17の
間に受け入れ、箱詰する位置へ搬送する作用を有する。
コンベヤ13の排出部の位置は、コンベヤ16が停止し
ている状態においてコンベヤ16のベルト上に固定され
た桟17同志で仕切られた人参1の収容部に合致するよ
う構成されており、人参1はコンベヤ16に受け渡され
る。この時、センサー20が人参1を検知し、コンベヤ
16が駆動され、充填方向に搬送されるが、桟17を検
出するセンサー21が次の桟17を検出した時、その信
号によりコンベヤ16の搬送が停止する。コンベヤ13
の排出部とコンベヤ16の間に設けられたストッパー1
4は、コンベヤ16の収容部が空のときは下がっており
人参1はコンベヤ13からコンベヤ16に受け渡される
が、このときコンベヤ16は桟17の1ピッチ分だけ移
動するので、この移動中に人参1がコンベヤ16に入ら
ないように、センサー20の信号によりストッパー14
が上って人参1の進入を防ぐよう構成されており、次に
コンベヤ16の搬送が停止した時、センサー21の信号
により、ストッパー14が下って次の人参1がコンベヤ
16に送り込まれる。
【0017】この構成により、人参1はコンベヤ16の
各々の桟17の間に確実に1本ずつ納まった状態で搬送
される。コンベヤ16の搬送先の先端部は下側へ90度
折れ曲がっており、その部分では人参1は直下方向へ搬
送され、排出される。人参1を直下方向へ搬送する部分
の搬送面は、押え板18を備え、引張りバネ19によ
り、緩やかに搬送面を圧するよう構成されている。押え
板18は人参1が桟17から逸脱るのを防止する作用及
び、その下端で人参1が排出される時に、斜め下方向に
落下するのを防ぎ、直下方向に落下するように人参1を
誘導する作用を併せ持たせたものである。又、桟17は
直下に搬送する部分において、人参1の重さによりその
先端部が下方へ撓みがちになるので、桟17はコンベヤ
ベルトに対し先端側が、ベルトの進行方向の逆向きに若
干傾けられた構成となっている。
【0018】人参1は前記の如く、コンベヤ16の直下
への搬送部の下端から、直下方向へ排出され、段ボール
箱24に充填される。段ボール箱24はコンベヤ41に
よって供給され、操作コンベヤ30の位置で、シリンダ
42により段ボール箱241個が操作コンベヤ30上に
押し出され、モーターローラ31に駆動されて前進し、
並列配置されたストッパー32の最初の1枚に当って停
止する。シリンダ42のロッドは、段ボール箱24を押
し切った位置で、シリンダ42に装備されたスイッチ4
4が作動することにより元の位置まで引込み、待機状態
となる。段ボール箱24が最初のストッパー32に当る
と同時に、センサー34が段ボール箱24の到着を感知
し、シリンダ37が作動し、そのロッドが昇降台36
を、段ボール箱24の充填作業位置まで押し上げる。こ
の時、仕切枠22は下から上ってくる段ボール箱24に
対応した位置にあり、段ボール箱24は仕切枠22には
め込まれる。この時の仕切枠22の位置は、コンベヤ1
6の排出部から落下する人参1の位置と、仕切枠22の
仕切板23で仕切られた最端部の充填区画の位置が合致
するように設定されている。
【0019】昇降台36が所定の位置まで上がり切る
と、シリンダ37のスイッチ46が働き、コンベヤ16
までのすべての装置の搬送が始まり、人参1の充填が開
始される。人参1は狭い仕切り区画内で、段ボール箱2
4の底から、その頭部の向きと尾先の向きがほぼ半々に
逆向きの状態で、平行に順次上方へ充填されて行き、充
填重量が、所定の全充填重量を仕切り区画数で除した重
量、即ち、1区画当りの所定充填重量に達すると、ロー
ドセル35からの信号により一番目のストッパー32が
下がり、段ボール箱24は操作コンベヤ30上を移動
し、次のストッパー32に当って停止し、次の区画内に
人参1が充填される。この時、段ボール箱24に嵌まっ
ている仕切枠22は、軸29に摺動自在に支持されてい
るので、段ボール箱24と共に移動する。
【0020】この操作が各区画について順次自動的に行
われ、最後の区画への充填が完了した時、ロードセル3
5からの信号により、最後のストッパー32は上がった
ままの状態で、コンベヤ16を含む、人参1を搬送する
すべての装置を停止させると共に、シリンダ37のロッ
ドを下降させる。即ち、人参1が充填された段ボール箱
24は、仕切板23及び仕切枠22から分離されながら
下降するが、仕切板があった部分の空隙は、自然に人参
1が移動して埋められるので、段ボール箱24の中全体
に人参1が平均に、しかも整然と並んだ状態に納められ
る。下降が完了した時、シリンダ37に設置されたスイ
ッチ47からの信号により、最後のストッパー32が下
がり、段ボール箱24への拘束が解除されるため、段ボ
ール箱24は移動して操作コンベヤ30から、これに連
設されたコンベヤ43に受け渡され、送り出される。
【0021】一方、これと同時に、スイッチ47からの
信号によりストッパー32が上がって元の状態に復すと
共に、シリンダ48が仕切枠22を押して最初の位置に
戻した後、スイッチ49の信号によりシリンダ48のロ
ッドは元の位置に戻り、待機状態となる。この状態で、
再びシリンダ42により、次の段ボール箱24が操作コ
ンベヤ30に供給され、同じ操作が繰り返される。箱詰
すべき人参1が、コンベヤ16の上以外には無くなった
時にはセンサー20,21の機能を停止させ、別途のス
イッチにてコンベヤ16を駆動させ、作業を完了させ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。2
は人参1を導入する水平な搬送面を有するコンベヤであ
る。3はコンベヤ2から人参1を受け入れるトラフ形コ
ンベヤであり、その搬送方向はコンベヤ2と90度違い
に配置されている。トラフ形コンベヤ3は、トラフの底
面となる中央部の幅の狭い水平なコンベヤベルト50
と、その両側部に設けた、適宜の勾配を持ち、それぞれ
の内側の側面がコンベヤベルト50の両側面に接するよ
うに配置した一対のコンベヤベルト51より構成され、
その搬送方向の端部に設けた、それぞれのコンベヤベル
ト50,51を駆動するヘッドプーリ52には、駆動軸
53,54及び55が固定されているが、両側部のコン
ベヤベルト51の勾配をそのまま保つため、駆動軸5
3,54及び55は、ヘッドプーリ52間においてユニ
バーサルジョイント56を用いて連結することにより、
水平な駆動軸54に対し、駆動軸53及び55の角度を
変化させることができ、即ち、駆動軸53及び55をコ
ンベヤベルト51の勾配に対応した角度に設定すること
を可能にしたものである。
【0023】駆動軸53及び55の両端は、軸受57で
回転自在に支持され、その一端が、モータ58により、
スプロケット59、チェーン60及びスプロケット61
を介して駆動される。コンベヤベルト50及び51の内
面には、全周にわたりVベルト62が固定され、一方、
この位置に対応させて、ヘッドプーリ52、テールプー
リ63に、Vベルト62が嵌る溝が設けられている。こ
れはコンベヤベルト50,51の蛇行を防止するために
設けたものである。64及び65はテール部の軸受であ
り、コンベヤベルト50及び51の張りを単独に調整で
きるように構成されている。66は本コンベヤを支持す
るフレームである。4はシュートであり、トラフ形コン
ベヤ3より排出された人参1を回転円盤装置5に導入す
る。
【0024】次に回転円盤装置5の構成について説明す
る。6は水平に配置した円盤であり、その中心部の下側
に、軸67が直下方向に設けられ、その上端部が円盤6
に固定されている。軸67は円盤6の下側のフレーム9
に固定された軸受68に、回転自在に嵌合しており、モ
ータ69により、スプロケット70チェーン71及びス
プロケット72を介し駆動される。即ち円盤6が回転す
るよう構成されている。円盤6の上面の中心部は、円筒
状の囲い73が固定されている。円盤6の外周側面に
は、その上面から下側に向けて若干の高さからなる円筒
状の側面が全周にわたり設けられ、円盤6に固定されて
いる。人参1の導入部付近には、円盤6の外周に近接さ
せて、人参1が逸脱しないだけの高さを持つ側壁7を備
え、その下端はフレーム9に固定されている。側壁7の
終端部から人参1の排出部にかけて、無端ベルトよりな
る側壁8が設けられている。
【0025】74は一対の回転自在なプーリであり、1
個は側壁7の終端部に近接させて配置し、他の1個は人
参1の排出部に配置したもので、側壁8を円盤6の側面
に押圧した状態で取り付けられ、その下部は、軸受75
に嵌合しフレーム9に固定されている。76は回転自在
なテンションプーリであり、側壁8に張りを持たせるた
めに設置したものであり、その下部はフレーム9に固定
されている。側壁8の上端は、側壁7に準じた高さに設
定されている。この構成により、側壁8は円盤6の側面
との摩擦により、円盤6の外周速度と同じ速度で移動す
る。回転円盤装置5への人参1の導入は、円盤6の外周
の接線方向に向けて行われ、一方、人参1の排出位置
は、導入位置より約半周した位置に設定されており、そ
の位置の外周の接線方向に向けて、排出シュート10が
設けられている。83は人参1を誘導するガイド板であ
る。11,12及び13は、シュート10から連なる、
一列に配置されたコンベヤであり、そのスカートの内幅
は、人参1が1本進行方向に縦向きに、抵抗なく通過出
来るだけの狭い寸法に設定されている。
【0026】これは人参1が搬送中に横向きにならない
ことを目的としたものである。搬送速度は、コンベヤ1
1から順次、より速く設定されている。14はコンベヤ
13の排出部に設けられたストッパーであり、その下の
シリンダ15のロッドの先端の取付け部に固定されてお
り、その昇降により、コンベヤ13の排出部の開閉を行
う。16は刻み送りを行うコンベヤであり、コンベヤ1
3と90度搬送方向を変えて配置されており、人参1を
段ボール箱24に充填する位置まで運ぶコンベヤであ
る。コンベヤ16の搬送先の端部は、そのフレーム77
が下側に90度折れ曲がっており、直下方向に人参1を
排出するよう構成されており、搬送ベルト上は人参1が
1本抵抗なく収容できる間隔で板状の桟17が設けら
れ、平行に仕切られている。桟17は側方から見て、上
側が若干搬送方向と逆向きに傾斜した向きに設定されて
いる。
【0027】コンベヤ16の直下方向への搬送面には、
押え板18が設けられ、引張りバネ19により緩やかに
搬送面を押圧している。78は引張りバネ19の軸部を
摺動自在に支える軸受であり、コンベヤ16のヘッド部
の左右一対の側板79に固定されている。この構成によ
り、押え板18は下降せず、所定の位置に保持されてい
る。80はコンベヤ16を駆動する頻繁な断、接を可能
とした構成よりなるモータである。20は人参1が1本
コンベヤ13からコンベヤ16に送り込まれたことを検
出し、コンベヤ16を駆動させるためのセンサーであ
り、21は次の桟を検出し、コンベヤ16を停止させる
ためのセンサーである。
【0028】次に、人参1の箱詰に関する装置の構成に
ついて説明する。22は仕切枠であり、その下部には枠
の長辺方向を人参1のサイズに応じて等配分して平行に
配置した仕切板23が固定されている。仕切枠22及び
仕切板23には、作業時に於いて下方より段ボール箱2
4がはめ込まれるので、はめ込みが支障なく行われるよ
う仕切枠22の各側面及び仕切板23の両側面は、下側
が狭まるテーパ状に形成されており、仕切枠22の上部
は逆に段ボール箱24の蓋の部分を開くように上向きに
テーパ状に広がった形状に構成されている。仕切枠22
の上端の両側に、軸受25が固定されており、フレーム
26に固定されたブラケット27,28に支持された一
対の軸29に軸受25が摺動自在に嵌合し、仕切枠22
はコンベヤ16の搬送方向に往復運動が出来るよう構成
されている。
【0029】操作コンベヤ30には段ボール箱24を送
るためのモーターローラ31が、適宜の間隔で配置され
ており、作業中は常時回転し、搬送可能な状態に保たれ
ている。ストッパー32がシリンダ33のロッドの上端
部に固定されており、シリンダ33の作動により上下す
る。装備するストッパー32の数は仕切枠22内の仕切
板23による区分数、即ち仕切板23の数に1を加えた
数であり、その配置間隔は、仕切板23のピッチに合致
させている。ストッパー32は、人参1を充填する段ボ
ール箱24を、充填開始の位置で停止させ、充填の進行
に伴い順次下に引込むことにより、仕切板23の取付け
ピッチずつ刻み送りを行わせるものであり、モーターロ
ーラ31の隙間に配置されている。
【0030】したがって、ストッパー32を設置する部
分のモーターローラ31の取付けピッチは、ストッパー
32の取付けピッチに合致させている。34は空の段ボ
ール箱24Aの到着を検出するセンサーである。35は
ロードセルであり、操作コンベヤ30を載置しており、
人参1の充填重量を検出しストッパー32の昇降、シリ
ンダ37の下降動作及び本発明の装置全体の駆動の断接
の制御を行う。36はロードセル35を支持している昇
降台であり、シリンダ37の作動により昇降する。昇降
台36の両側には、直下方向に向けてガイド軸38が固
定されており、架台39に固定され、ガイド軸38の位
置に対応させて設けられた軸受40に対し、摺動自在に
嵌合している。この構成により、昇降台36は円滑に、
安定した状態で昇降出来る。
【0031】次に、人参1の箱詰作業に於ける一連の動
作について説明する。人参1の1本がコンベヤ16の桟
17の間に供給されると、センサー20が人参1を検出
し、コンベヤ16が充填方向に搬送されるが、桟17を
検出するセンサー21が次の桟17を検出した時、その
信号によりコンベヤ16は搬送を停止する。コンベヤ1
3の排出部とコンベヤ16の間に設けられたストッパー
14は、コンベヤ13の位置に対応しているコンベヤ1
6の収容部が空のときは下がっており、人参1はコンベ
ヤ13よりコンベヤ16に収容されるが、この時、セン
サー20の信号によりストッパー14が上り、コンベヤ
16が搬送中に人参1がコンベヤ16に入るのを防ぎ、
コンベヤ16が次の収容位置で停止した時、センサー2
1の信号によりストッパー14が下降して、人参1の収
容を可能にするよう構成されている。
【0032】この構成により、人参1はコンベヤ16上
の桟17で仕切られた人参1の収容部に、確実に1本ず
つ収容された状態で搬送される。コンベヤ16の搬送先
の先端部は、下側へ90度折れ曲がった形に形成されて
おり、その部分で人参1は直下方向へ搬送され、排出さ
れる。直下方向へ搬送する部分の搬送面には、押え板1
8が装備されているので、人参1の逸脱が防止され、併
せて、その下端部において人参1が直下方向に落下する
ように誘導される。又、直下に搬送する部分において、
人参1の重さにより、桟17の先端側が下側に撓みがち
になるので、前記のごとく桟17の先端側を若干進行方
向の反対側に傾けた状態に構成し、直下方向への搬送部
において、桟17の先端部が水平より下向きにならない
よう構成されている。人参1は前記のごとく、コンベヤ
16の直下への搬送部の下端から、直下方向へ排出さ
れ、段ボール箱24に充填される。空の段ボール箱24
Aはコンベヤ41によって供給され、操作コンベヤ30
の位置まで運ばれる。
【0033】81はストッパーであり、シリンダ82に
よって開閉の操作が行われる。作業開始時には、段ボー
ル箱24の1個がシリンダ42により操作コンベヤ30
上に押し出され、モーターローラ31に駆動されて前進
し、並列配置されているストッパー32の最初の一枚に
当たって停止する。シリンダ42のロッドは、段ボール
箱24を押し切った位置でシリンダ42に装備されたス
イッチ44が作動することにより、元の位置まで引込
む。段ボール箱24が最初のストッパー32に当る位置
に於いて、センサー34が段ボール箱24の到着を検出
し、シリンダ37を作動させて、そのロッドが昇降台3
6を段ボール箱24の充填作業位置まで押し上げる。こ
の時、仕切枠22は下から上ってくる段ボール箱24に
対応した位置にあり、段ボール箱24は仕切枠22には
め込まれる。この時の仕切枠22の位置は、コンベヤ1
6の排出部から落下する人参1の位置と、仕切枠22の
仕切板23で仕切られた充填区画の内の、最端部の区画
の位置とが合致するように設定されている。
【0034】昇降台36が所定の位置まで上がり切る
と、シリンダ37のスイッチ46の作動により、コンベ
ヤ16までのすべての搬送装置が駆動を開始し、段ボー
ル箱24への人参1の充填が開始される。人参1は、仕
切板23により仕切られた幅の狭い複数区画の内の最端
部の区画内に、段ボール箱24の底から、その頭部側と
尾先側がほぼ半々に逆向きになった状態で、平行に順次
上方へ積み重ねられてゆき、その充填重量が1区画当り
の設定重量に達したとき、ロードセル35からの信号に
より、一番目のストッパー32が下がり、段ボール箱2
4は、その位置での拘束が解かれるので操作コンベヤ3
0上を移動して、次のストッパー32に当って停止し、
次の区画内への人参1の充填が行われる。この時、段ボ
ール箱24に嵌っている仕切枠22は、軸受25を介し
て軸29に摺動自在に支持されているので、段ボール箱
24と共に移動する。この操作が、各区画について順次
自動的に行われ、最後の区画内への充填が完了した時、
ロードセル35からの信号により、最後のストッパー3
2は上がったまま、即ち、段ボール箱24をその位置に
保持した状態で、コンベヤ16を含む、人参1を搬送す
るすべての装置を停止させると共に、シリンダ37のロ
ッドを下降させる。即ち、昇降台36を下降させる。
【0035】この時、人参1が充填された段ボール箱2
4も仕切板23及び仕切枠22から分離されながら下降
するが、仕切板23があった部分の空隙は、自然に人参
1が移動して埋められるので、段ボール箱24の中全体
に人参1が平均に、しかも整然と並んだ状態に収納され
る。昇降台36の下降が完了した時、シリンダ37に設
置されたスイッチ47からの信号により、最後のストッ
パー32が下がり、段ボール箱24への拘束が解除され
るため、段ボール箱24は移動して操作コンベヤ30か
ら、これに連設されたコンベヤ43に受け渡され、送り
出される。一方、これと同時に、スイッチ47からの信
号により、ストッパー32が全部上がって元の状態に復
すると共に、シリンダ48が仕切枠22を押して最初の
位置に戻した後、スイッチ49からの信号によりシリン
ダ48のロッドは収縮して元の位置に戻り、待機状態と
なる。これで、段ボール箱24の1箱への人参1充填作
業が完了する。この状態で、再びシリンダ42により、
次の空の段ボール箱24が操作コンベヤ30に供給さ
れ、同じ操作が繰り返される。箱詰すべき人参1がコン
ベヤ16の上以外には無くなった時には、センサー2
0,21の機能を停止させ、別途のスイッチにてコンベ
ヤ16を駆動させて人参1を排出し、作業を完了させ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。コンベヤ2により乱雑な
状態で搬送された人参1は、トラフ形コンベヤ3に受け
渡されることにより、搬送方向に対し縦向きになり、頭
部側先頭のものと、尾先側先頭のものが、ほぼ半々に分
布した状態で搬送され、シュート4を経て回転円盤装置
5に送り出されるが、トラフ形コンベヤ3は、その排出
部もトラフ形を形成しているため、人参1の配列が乱れ
ることなく排出される。回転円盤装置5は、供給されて
くる人参1を、確実に1本ずつ分離させる効果を持たせ
たものである。即ち、トラフ形コンベヤ3から供給され
る人参1は、その供給量によっては、重なった状態で排
出される場合もあるので、この状態のままでは、次の処
理に支障を来たすので、円盤6を、その外周部に於い
て、人参1同志が必ず一列の縦列状態になるような回転
数に設定する。
【0037】円盤6の外周部は、人参1の導入部に設け
た、フレーム9に固定された側壁7及び、これに連なり
排出部までの区間に設置され、円盤6の外周と共に移動
する側壁8により覆われているので、人参1は、円盤6
の回転の遠心力により、側壁7及び8に受けられながら
1列の縦列状態となって前進し、導入部から約半回転し
た位置に設けられた排出部より送り出される。側壁8は
前記の通り、円盤6の外周と共に移動するので、人参1
は側壁8の部分に於いては相対的な動きがなく、したが
って人参1に対する抵抗が全くないので、円滑に搬送を
行うことができ、同時に、人参1に擦り傷を与えないよ
うに保護する効果を付与している。円盤6の中心部に設
けた円筒状の囲い73は、人参1が重なって供給された
ときに、人参1を側壁7の方向へ誘導する効果を有す
る。ガイド板83は、排出部に於いて人参1が確実にシ
ュート10内に排出されるように誘導する効果を有す
る。
【0038】以上の理由により、回転円盤装置6の排出
部に於いては、人参1は、頭部側先頭のものと、尾先側
先頭のものが、ほぼ半々に分布した状態で、進行方向に
対し縦一列に配列する効果を得たものであり、以後の作
業を行うための必要条件を満たすものである。シュート
10より連設したコンベヤ11,12及び13は各々1
本の人参1が進行方向に縦向きに、抵抗なく通過出来る
だけの狭い内幅の一対のスカートを有し、円盤6の外周
速度より速く、しかもコンベヤ11から順次速度を増す
ように設定されている。この構成により人参1はコンベ
ヤ11,12及び13内で、進行方向に対し、横向きに
ならない効果を得ると共に、コンベヤ13の上では人参
1相互の間隔が充分保たれる効果を付与したものであ
る。コンベヤ16は、コンベヤ13から人参1を受け入
れ、段ボール箱24の位置に人参1を搬送するものであ
り、その搬送方向は、コンベヤ13と90度違いに配置
されている。
【0039】コンベヤ16は、コンベヤ13から1本ず
つ人参1が供給され、供給の都度刻み送りを行い、段ボ
ール箱24に人参1を充填する。人参1は、コンベヤ1
6の桟17で仕切られた収容部に1本ずつ送り込まれる
が、センサー20が1本の人参1が供給されたことを検
出してコンベヤ16を1仕切分だけ搬送した時、桟17
を検出するセンサー21が、次の桟17を検出してコン
ベヤ16の搬送を停止させ、次の人参1の供給を待つ。
コンベヤ16が停止している間は、ストッパー14は下
がっており、コンベヤ16への人参1の供給が可能であ
るが、コンベヤ16が搬送中はセンサー21の信号によ
りストッパー14が上り、コンベヤ13の排出部を閉じ
て、人参1がコンベヤ16に入るのを防止している。コ
ンベヤ16が桟17の1ピッチ分だけ搬送し、停止した
時、センサー21の信号により、ストッパー14が下が
り、再び人参1のコンベヤ16への供給が可能となる。
【0040】この構成により、人参1は確実に1本ずつ
コンベヤ16の桟17で仕切られた収容部に供給され
る。コンベヤ13には前記の如く、人参1は進行方向に
向けて縦1列に頭部側先頭のものと、尾先側先頭のもの
がほぼ半々に分布した状態で搬送されて来るので、これ
がコンベヤ16の上に供給された時は、人参1の頭部側
がほぼ交互に分布した状態で、桟17の間に1本ずつ納
まった状態で搬送される。コンベヤ16の搬送先の端部
は、そのフレーム77が90度下側に折れ曲がってお
り、直下方向へ搬送され、排出される。直下方向への搬
送部の搬送面は、押え板18が引張りバネ19により緩
やかに押圧している。この構成により、下側で人参1を
受ける段ボール箱24に対し、人参1が排出される位置
を極限まで下げることが出来ることにより、落差を最小
限に押さえることができ、落下時の人参1の損傷を防止
する共に、押え板18は、人参1の逸脱を防ぐと共に、
その下端部に於いて、人参1が斜め方向に排出されるの
を防ぎ、直下方向に排出されるよう誘導するので、安定
した位置に落下させる効果を持つ。
【0041】次に、前記の効果を水平なコンベヤの場
合、即ち、他の部分の構成はコンベヤ16と同じとし、
直下方向の搬送部を持たないコンベヤの場合と比較して
説明する。水平なコンベヤの端部から人参1を排出させ
て、下方に置いた段ボール箱24に収容する場合、コン
ベヤの戻り側の桟17の下端が、段ボール箱24の蓋の
上端に当たらないような位置にコンベヤを置かなければ
ならない。それ故、段ボール箱24に対する人参1の中
心部の高さは、戻り側の桟17の高さに、コンベヤのヘ
ッドプーリの外径、コンベヤベルトの2枚分の厚さ及び
人参1の最大外径の半分の寸法を加算した寸法分だけ、
最小限必要となる。又、人参1が排出される位置は、桟
17がヘッドプーリ部で下側に回り込む部分であり、即
ち、この位置では、桟17の速度が搬送速度より速くな
るので、人参1は段ボール箱24に対し大きな落差で、
しかも大きな初速で斜め下方向に放擲される。
【0042】この場合、落差が大きいので、段ボール箱
24内で受ける位置では自由落下の加速度による速度の
増加量も大きくなる。その結果、人参1に損傷を与える
可能性が高まり、併せて段ボール箱24内への充填の状
態が乱雑になる結果をもたらす。これに比べ本発明によ
るコンベヤ16に於いては、直下方向への搬送部及び排
出部を有し、その搬送面が押え板18でガイドされてい
るので、段ボール箱24の蓋の上端に桟17が当らない
程度まで接近させることができ、落差を最小限にとどめ
ると共に、排出時の人参1の初速はコンベヤ16の搬送
速度のみであり、段ボール箱24内で受ける位置での自
由落下の加速度による速度の増加量も、落差が少ないた
め小さな値に押さえることができ、人参1に加わる衝撃
を最小限にとどめることができる。しかも、押え板18
の効果により、人参1を直下方向に誘導するので、人参
1は所定の位置に充填され、整然とした状態で納められ
る。
【0043】以上が水平なコンベヤによる人参1の充填
と、本発明の構成による充填との差異を説明したもので
あり、本発明のコンベヤ16の構成の効果を明らかにし
たものである。尚、桟17は直下方向への搬送部におい
て、人参1の重さにより、その先端部が撓んで水平方向
より下向きにならないように、先端方向を搬送方向と逆
向きに若干の角度だけ傾斜させた構成となっている。次
に、人参1を充填する段ボール箱24の操作に関連する
効果について説明する。空の段ボール箱24Aはコンベ
ヤ41によって供給され、操作コンベヤ30に対応した
位置で、シリンダ42により段ボール箱24の1個が操
作コンベヤ30上に押し出され、モーターローラ31に
駆動されて、進行方向に向かって並列配置されたストッ
パー32の最初の1枚に当って停止する。その時、セン
サー34が段ボール箱24の到着を検出することにより
シリンダ37が作動し、そのロッドが、ロードセル3
5、操作コンベヤ30及びその上に送り込まれた段ボー
ル箱24を載置している昇降台36を押し上げる。
【0044】この時、仕切枠22は上昇してくる段ボー
ル箱24に対応する位置にあるので、段ボール箱24
は、その上部の蓋の部分から順次仕切枠22に嵌め込ま
れる。仕切枠22の各側面及びその下部に固定された仕
切板23の両端面は、下側がテーパ状に狭まった形に構
成されており、段ボール箱24の嵌め込みを容易にして
おり、一方、仕切枠22の上方は、上側に向けて広がる
テーパ状の形に構成されており、上方から供給される人
参1を円滑に受け入れる効果を付与したものである。段
ボール箱24が所定の位置まで仕切枠22に嵌め込まれ
た時に、直立している段ボール箱24の蓋の部分が、仕
切枠22の上部のテーパ部にガイドされ、外側に斜めに
開いて逃げるので、その上部のコンベヤ16の排出部に
対する段ボール箱24の距離を極限まで縮めることがで
きるもので、即ち、人参1の落差を最小限にとどめる効
果を付与している。
【0045】段ボール箱24が所定の位置まで上昇した
時、シリンダ37のスイッチ46からの信号によりコン
ベヤ16までのすべての搬送装置が駆動され、人参1の
段ボール箱24に対する充填が開始される。人参1は、
仕切板23で分割された狭い仕切り区画の最端部の区画
内に、頭部側がほぼ交互に分布した状態で、平行に順次
上方へ充填されて行く。人参1が1区画分の所定の重量
に達すると、ロードセル35からの信号により、1番目
のストッパー32が下がり、段ボール箱24は搬送され
仕切板23の取り付け間隔に合わせて設置されている次
のストッパー32に当って停止し、次の仕切り区画内へ
の充填が行われる。段ボール箱24が移動する時、これ
に嵌め込まれている仕切枠22も、その上部が軸29に
軸受25を介して摺動自在に支持されているので、段ボ
ール箱24と共に移動する。仕切板23によって段ボー
ル箱24内を狭く区分することにより、人参1が段ボー
ル箱24内に落下した時に、踊って、人参1の向きが乱
雑になるのを防止し、平行に整然と充填される効果を付
与したものである。
【0046】人参1の充填作業は、前記のごとく端の区
画から順次行われ、全部の区画への充填が完了した時、
ロードセル35からの信号により、コンベヤ16までの
すべての搬送装置が停止し、段ボール箱24は、最後の
ストッパー32に保持されたままの状態で下降した後、
スイッチ47からの信号により、最後のストッパー32
が下がって、段ボール箱24は操作コンベヤ30上を搬
送され、コンベヤ43に受け渡され、送り出されると共
に全部のストッパー32が上がって元の状態に復しシリ
ンダ48が仕切枠22を押して元の位置に復する。段ボ
ール箱24が下降する時、仕切板23は段ボール箱24
から引き抜かれることになるが、その空隙は人参1が自
然に移動して埋められる。仕切板23は極めて薄いの
で、人参1の配列が乱れることはない。以上が1個の段
ボール箱24への人参1の充填の要領と効果を述べたも
のであり、この操作を繰り返して作業を続けることがで
きる。以上の一連の装置により、人参1の箱詰作業及び
その前処理として欠かすことが出来ない人参1の整列作
業を、人手を経ずして行うことを可能ならしめたもので
あり、全面的な箱詰作業の自動化は、人参1の処理作業
に多大の貢献をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図である。
【図2】刻み送りを行うコンベヤの部分までを示す平面
図である。
【図3】トラフ形コンベヤのヘッド部の構成を示す拡大
断面図である。
【図4】回転円盤装置部分の構成を示す拡大断面図であ
る。
【図5】回転円盤装置部分から刻み送りを行うコンベヤ
に至る部分を一部破断した状態で示した側面図である。
【図6】刻み送りを行うコンベヤ以降の構成を一部破断
した状態で示す側面図である。
【図7】刻み送りを行うコンベヤの搬送先における端部
の構成を一部破断した状態で示す側面図である。
【図8】刻み送りを行うコンベヤの搬送先の端部の構成
と、その下部の人参を充填する段ボール箱を操作する装
置を一部破断した状態で示す側面図である。
【図9】仕切枠及び仕切板部分を一部破断した状態で示
す側面図である。
【図10】仕切枠及び仕切板部分を一部破断した状態で
示す正面図である。
【符号の説明】
1 人参 2 コンベヤ 3 トラフ形コンベヤ 4 シュート 5 回転円盤装置 6 円盤 7,8 側壁 9 フレーム 10 シュート 11,12,13 コンベヤ 14 ストッパー 15 シリンダ 16 刻み送りを行うコンベヤ 17 桟 18 押え板 19 引張りバネ 20,21 センサー 22 仕切枠 23 仕切板 24 段ボール箱 25 軸受 26 フレーム 27,28 ブラケット 29 軸 30 操作コンベヤ 31 モーターローラ 32 ストッパー 33 シリンダ 34 センサー 35 ロードセル 36 昇降台 37 シリンダ 38 ガイド軸 39 架台 40 軸受 41 コンベヤ 42 シリンダ 43 コンベヤ 44 スイッチ 46,47 スイッチ 48 シリンダ 49 スイッチ 50,51 コンベヤベルト 52 ヘッドプーリ 53,54,55 駆動軸 56 ユニバーサルジョイント 57 軸受 58 モータ 59,61 スプロケット 60 チェーン 62 Vベルト 63 テールプーリ 64,65 軸受 66 フレーム 67 軸 68 軸受 69 モータ 70 スプロケット 71 チェーン 72 スプロケット 73 囲い 74 プーリ 75 軸受 76 テンションプーリ 77 フレーム 78 軸受 79 側板 80 モータ 81 ストッパー 82 シリンダ 83 ガイド板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人参(1)を供給するコンベヤ(2)
    と、これに90度向きを変えたトラフ形コンベヤ(3)
    と、これに連設した回転円盤装置(5)と、この回転円
    盤装置(5)に連結された進行方向に1列の縦列送りを
    行うコンベヤ(11,12,13)などを主な構成とす
    る人参を整列させる装置と、この人参を整列させる装置
    にストッパー(14)を介して連結された人参を段ボー
    ル箱(24)に充填する刻み送りを行うコンベヤ(1
    6)と、段ボール箱(24)に装着されるべき仕切板
    (23)を備えた仕切枠(22)と、その下部に設けた
    昇降台(36)と、昇降台(36)に載置した操作コン
    ベヤ(30)などを主な構成とする人参を整列させ段ボ
    ール箱(24)に充填する装置とから構成されているこ
    とを特徴とする人参の自動整列、箱詰装置。
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