JPH0680067A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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Publication number
JPH0680067A
JPH0680067A JP23358592A JP23358592A JPH0680067A JP H0680067 A JPH0680067 A JP H0680067A JP 23358592 A JP23358592 A JP 23358592A JP 23358592 A JP23358592 A JP 23358592A JP H0680067 A JPH0680067 A JP H0680067A
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JP
Japan
Prior art keywords
valve
flow path
traction control
brake fluid
control device
Prior art date
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Pending
Application number
JP23358592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Nishiyama
幸典 西山
Koji Takada
皓司 高田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 還流式アンチロック制御装置に主流路から分
岐する補給流路を設けてトラクションコントロール機能
を付加したブレーキ液圧制御装置は、簡素である反面、
トラクションコントロール初期のブレーキ液圧の立ち上
りが遅れる可能性があるので、この不具合を無くす。 【構成】 3ポート2位置切換弁12によってポンプ7
からの還流点8に連通する補給流路11-1と排出液溜め
6に連通する補給流路11-2に選択的に接続する段付き
ピストン内蔵の中間液溜め13を設ける。トラクション
コントロール初期のポンプ吐出圧は、車輪ブレーキ4側
に絞り16があるため、補給流路11-1、連絡流路14
経由で中間液溜めの小面積部13bに流れて段付きピス
トン13aの起動を早める。このため、中間液溜めから
不足の無い量のブレーキ液がポンプ7に迅速に供給され
てブレーキ液圧の立ち上りが早くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、還流式のアンチロック
制御装置に、この装置の利点を生かしながら応答性の良
いトラクションコントロール機能を付加したブレーキ液
圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アンチロック制御装置で現在最も普及し
ているものは、マスターシリンダから車輪ブレーキに至
る主流路中に加圧弁と排出弁を含む車輪ブレーキ液圧制
御弁を設け、さらに、排出弁から排出されたブレーキ液
を一時的に貯える排出液溜めと、この液溜め中のブレー
キ液を汲み上げて主流路に戻すポンプを設ける還流式の
装置である。
【0003】この装置は最も簡素であり、また、ポンプ
吸入口に通じるブレーキ液の補給流路を設ければ、アン
チロック用の還流ポンプをトラクションコントロール時
の加圧源にして簡便にトラクションコントロール機能を
付加することもできる。
【0004】この場合、補給流路は車輌への装置装着の
便、及び余剰ブレーキ液の戻し等を考えると、マスター
シリンダのリザーバから引出すよりも主流路から分岐す
る方が有利である。また、この主流路からの分岐方式を
採用する場合、本出願人が特願平3−284850号で
提案しているように、補給流路中に中間液溜めを設ける
と、マスターシリンダの吸入口での吸入抵抗、マスター
シリンダからブレーキ液圧制御装置迄の配管抵抗、通常
ブレーキ時に補給流路を閉じる遮断弁内部での抵抗等に
よる影響が軽微になって補液能力が高まり、トラクショ
ンコントロール初期のブレーキ液圧の立ち上りが早くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の中間液溜めは、
液室の体積制御をピストンによって行うものとダイヤフ
ラムによって行うものが考えられる。
【0006】この2者のうち、ピストンを用いるもの
は、耐久性に優れる。しかし、一方では、シールフリク
ション等によるピストン摺動抵抗が大きく、そのため
に、トラクションコントロール初期のピストン起動が遅
れ、ブレーキ液圧の立ち上りが不充分になると云う問題
点をもつ。
【0007】なお、ピストンの摺動抵抗を打消す方法と
して、貯液時にスプリングを圧縮し、そのスプリングの
力で給液時にピストンを押し動かすことが一般に行われ
ている。しかし、ここで用いる中間液溜めは、そのよう
な方法を採ると貯えた液が補給流路の圧力が無くなった
ときにスプリング力で押し出され、ブレーキからアクセ
ルへの踏み変えが瞬時に行われて即トラクションコント
ロール指令が出るなどの稀なケース以外はポンプ作動時
の貯液量が零になってしまうため用をなさない。
【0008】そこで、本発明は、スプリング無しでピス
トンの摺動抵抗を打ち消してトラクションコントロール
初期のピストン起動を早め、ポンプ吸入口に充分な量の
ブレーキ液が迅速に補給されるようにすることを課題と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、補給流路中に設ける中間液溜めを、一端
が小面積、他端が大面積の段付きピストンを内蔵したも
のとする。
【0010】また、中間液溜めの小面積部をポンプから
の還流点に連通させる連絡流路と非トラクションコント
ロール時は中間液溜めの大面積部を排出液溜めから切り
離して上記還流点に連通させ、トラクションコントロー
ル実施中は上記大面積部を還流点から切り離して排出液
溜めに連通させる3ポート2位置切換弁を設ける。
【0011】さらに、補給流路を主流路から分岐する場
合には、トラクションコントロール実施時に還流点から
マスターシリンダに向かう液流を阻止する必要があるの
で、そのためのトラクションコントロール切換弁も含め
ておく。
【0012】
【作用】トラクションコントロールが開始されると、ポ
ンプ吐出圧が補給流路経由で中間液溜めの小面積部に流
れてピストン起動を助勢し、そのため、摺動抵抗による
ピストンの起動遅れが無くなる。
【0013】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。マスターシ
リンダ1(これはブースタ付きのものでもよい)は、二
つの吐出口を持つが、両系統は対称であるので、ここで
は一方の系統についてのみ説明する。
【0014】吐出口2から車輪ブレーキ4に至る主流路
3の途中に、加圧弁5aと排出弁5bを有する車輪ブレ
ーキ液圧制御弁5が設けられている。この制御弁は、ア
ンチロック制御中にブレーキペダルが弛められたときブ
レーキ液圧を迅速に低下させるための逆止弁(図は省
略)を並列に付加することが多い。
【0015】排出弁5bが排出位置にあるとき、車輪ブ
レーキ4は排出液溜め6に連通される。ポンプ7は、そ
の排出液溜め中のブレーキ液を汲み上げて主流路中の還
流点8に戻す。なお、このような回路には、ポンプ7の
吐出脈動を抑制するために緩衝液溜め9と絞り10の組
合わせが好んで用いられる。
【0016】以上は、還流式アンチロック用ブレーキ液
圧制御装置の基本構成であり、これをトラクションコン
トロール兼用となすために以下の要素を付加する。
【0017】その付加要素の主たるものは、補給流路1
-1、11-2と、3ポート2位置切換弁12と、一端が
小面積、他端が大面積の段付きピストン13aを内蔵し
た中間液溜め13と、連絡流路14及びトラクションコ
ントロール切換弁15である。
【0018】トラクションコントロール切換弁15は、
トラクションコントロール実施時に圧液がマスターシリ
ンダに逆流しないように、還流点8よりも上流の主流路
3中に配置している。
【0019】また、補給流路11-1は、トラクションコ
ントロール切換弁15と加圧弁5aとの間の主流路から
分岐(図は還流路の一部を共用して還流点8から分岐)
して3ポート2位置切換弁12に至らせ、補給流路11
-2は切換弁12から排出液溜め6との連通点に至らしめ
ている。
【0020】連絡流路14は補給流路11-1から直接中
間液溜めの小面積部13bに至らせ、また、中間液溜め
の大面積部13cは3ポート2位置切換弁12により、
上流の補給流路11-1と下流の補給流路11-2のどちら
かに選択的に接続するようにしている。
【0021】このほか、車輪ブレーキ4の手前に、常用
ブレーキ性能を阻害しない程度の絞り16を付加し、ト
ラクションコントロール初期のポンプ吐出圧を中間液溜
めの小面積部13bに流れ易くしている。
【0022】また、ポンプ吐出圧が異常に上昇したとき
のことを考えて、トラクションコントロールに必要な液
圧の上限値(例えば50バール)を越えたときに開弁す
る高圧リリーフ弁17を流路11-1と中間液溜めの大面
積部13cとの間に3ポ−ト2位置切換弁12と並列に
設けている。
【0023】なお、絞り16は、補給流路11-1の分岐
点よりも車輪ブレーキ側に配置すれば効果がある。従っ
て、図1の回路構成では図のP点と還流点8との間にこ
の絞り16を設けて通常ブレーキに対する絞りの影響を
無くすこともできる。
【0024】以上の如く構成した図の装置は、トラクシ
ョンコントロール指令が出てポンプ7が作動すると、そ
の指令で3ポート2位置切換弁12が図2のポジション
をとって補給流路11-1と中間液溜めの大面積部13c
間を遮断し、トラクションコントロール切換弁15は閉
弁するので、ポンプ吐出口に通じた流路に液圧が生じ
る。そして、その液圧が絞り16の働きにより中間液溜
めの小面積部13bに優先的に流れて段付きピストン1
3aの小面積端に加わる。一方、中間液溜めの大面積部
13cは切換弁12により排出液溜め6(即ちポンプ吸
入口)に接続されており、従って、段付きピストン13
aの両端に加わる圧力に差が生じ、この差圧でピストン
起動が助勢されて中間液溜め13からポンプ吸入口に充
分な量のブレーキ液が迅速に供給される。
【0025】また、トラクションコントロールが終了し
て3ポート2位置切換弁12が元に戻ると中間液溜めの
大、小面積部が共にポンプ吐出口に連通する。従って、
この後もポンプを適当な時間引続いて動かせば両端の面
積差で段付きピストン13aが押し戻されてブレーキ液
が再び貯えられ、さらに、次のトラクションコントロー
ル指令が出るまでは段付きピストンの両端に加わる圧力
が同圧に保たれて中間液溜め13の貯液状態もそのまま
維持される。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ト
ラクションコントロール初期にポンプ吐出圧が中間液溜
めの小面積部に流れて中間液溜め中のピストンの起動を
早めるので、ピストン起動が遅れることに起因したブレ
ーキ液圧の立ち上り遅れが無くなり、高い液圧を必要と
する場合にもトラクションコントロールを応答性良く実
施することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一例を示す回路図
【図2】トラクションコントロール時の3ポート2位置
切換弁のポジションを示す図
【符号の説明】
1 マスターシリンダ 2 吐出口 3 主流路 4 車輪ブレーキ 5 車輪ブレーキ液圧制御弁 5a 加圧弁 5b 排出弁 6 排出液溜め 7 ポンプ 8 還流点 9 緩衝液溜め 10、16 絞り 11-1、11−2 補給流路 13 中間液溜め 13a 段付きピストン 13b 小面積部 13c 大面積部 14 連絡流路 15 トラクションコントロール切換弁 17 高圧リリーフ弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスターシリンダから車輪ブレーキに至
    る主流路中に加圧弁及び排出弁を含む車輪ブレーキ液圧
    制御弁を有し、さらに、上記排出弁から排出されたブレ
    ーキ液を一時的に貯える排出液溜めと、この排出液溜め
    中のブレーキ液を汲み上げて主流路に還流するポンプ
    と、トラクションコントロール実施時にポンプからの還
    流点よりもマスターシリンダ側で主流路を閉じるトラク
    ションコントロール切換弁と、この切換弁と上記加圧弁
    との間の主流路から分岐して上記排出液溜めに至る補給
    流路を有しているブレーキ液圧制御装置において、 上記補給流路中に、一端が小面積、他端が大面積の段付
    きピストンを内蔵した中間液溜めと、 この中間液溜めの小面積部を上記還流点に連通させる連
    絡流路と、 非トラクションコントロール時は中間液溜めの大面積部
    を排出液溜めから切り離して上記還流点に連通させ、ト
    ラクションコントロール実施中は上記大面積部を還流点
    から切り離して排出液溜めに連通させる3ポート2位置
    切換弁を設けたことを特徴とするブレーキ液圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 補給流路の分岐点よりも車輪ブレーキ側
    の流路中にブレーキ性能を阻害しない程度の絞りを設け
    た請求項1記載のブレーキ液圧制御装置。
JP23358592A 1992-09-01 1992-09-01 ブレーキ液圧制御装置 Pending JPH0680067A (ja)

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