JPH068001U - 自転車用リム - Google Patents

自転車用リム

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JPH068001U
JPH068001U JP9634491U JP9634491U JPH068001U JP H068001 U JPH068001 U JP H068001U JP 9634491 U JP9634491 U JP 9634491U JP 9634491 U JP9634491 U JP 9634491U JP H068001 U JPH068001 U JP H068001U
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JP
Japan
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core material
rim
layer
reinforcing fibers
fiber
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Pending
Application number
JP9634491U
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English (en)
Inventor
裕光 高本
泰樹 西岡
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPH068001U publication Critical patent/JPH068001U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】芯材5を発泡フォームとし、該芯材5の外周面
を繊維強化プラスチック(FRP)で被覆した自転車用
リムにおいて、該自転車用リムの軽量化およびスポーク
の穴部の強度向上、ねじれの力に対する強度向上および
成型時の金型分割部分へのFRP層の噛み込みを防止し
てリムの剛性の向上を計ることである。 【構成】芯材5を熱膨張性の発泡フォームとし、最外層
1に強化繊維の編上筒体を被覆し、該芯材5と最外層1
の間にスポーク穴部に長さ15〜30ミリメートルにわ
たって、芯材5横断面に平行に一方向強化繊維、バイア
ス強化繊維、布強化繊維を少なくとも1層以上被覆した
自転車用リム。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、芯材の外周面に強化繊維と合成樹脂の組み合わせからなる繊維強化 プラスチック層を有する自転車用リムに関してである。
【0002】
【従来の技術と問題点】
自転車用リムは、従来より鉄、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属によ って製作されていた。しかしながら、近年自転車の軽量化の要望により、自転車 の部品であるリムにおいても軽量化が要求されている。
【0003】 これらの要望に答えるべく種々の提案がなされてきた。すなわち、高強度、高 弾性率、軽量である繊維強化プラスチック(以下FRPという)を用いた自転車 用リムが、特開昭61−244602号(前者)、実開昭61−133402号 (後者)公報に記載のものが提案されている。
【0004】 これらのものは、前者においては芯材を金属製とし、該芯材の外周面にFRP 層を形成したものである。
【0005】 しかしながら、金属性芯材とFRP層との間で、両者の熱膨張の相違によりリ ムスポーク側のFRP層には、芯材により収縮しようとする力が、一方リムタイ ヤ側では反対にFRP層を剥離(伸展)する力が働くこととなり、FRP層に亀 裂等が見られ、十分の剛性が発揮できないという不都合があった。
【0006】 また、後者においては、上記不都合を解決するために芯材を発泡体として、該 芯材の外周面にFRP層を形成したものであり、前者の金属製芯材とFRP層と の剥離によるFRP層の亀裂等は防ぐことができるが、しかしながら、芯材をF RPで単に被覆するものであるから、スポーク穴部及びねじれに対しての十分な 対策が講じられていない。
【0007】 また、金型において成形する時に金型を加圧することにより所望のリム断面を 形成するため金型の分割面部分にFRP層が噛み込むという現象により強化繊維 の切断が起こり十分なリム剛性を発揮することができないという不都合もあった 。
【0008】
【技術的課題】
本考案は、芯材の外周面にFRPを被覆する自転車用リムにおいて、リムの軽 量化、およびスポークの穴部の強度向上、ねじれの力に対する強度向上および成 形時の金型分割部分へのFRP層の噛み込みを防止してリムの剛性の向上を図ろ うとするものである。
【0009】
【技術的手段】
上記技術的課題を解決するために講じた本考案の技術的手段は、芯材5を熱膨 張性の発泡フォームとし、最外層1に強化繊維の編上筒体(以下ブレードという )を被覆し、該芯材5と最外層1の間にスポーク穴部に長さ15〜30mmにわ たって、芯材5横断面と実質的に平行に一方向強化繊維、バイアス強化繊維、布 強化繊維を少なくとも1層以上被覆し、また芯材5と最外層1の間の芯材5両側 面に一方向強化繊維層3を具備するようにしたことである。
【0010】
【作用】
本考案の上記技術的手段は、次のように作用する。
【0011】 芯材を熱膨張性の発泡フォームとしたため、軽量化ができ、かつ成形時に金型 を加圧することなく発泡フォームの膨張力により強化繊維が金型内装填後金型の 内部拘束面に押しつけられて成形できるため、金型分割部分への強化繊維の噛み 込みが防止できる。また、スポーク穴部および芯材両側を強化繊維で補強したた めスポーク穴部とねじれの力に対して強度が向上する。
【0012】
【効果】
本考案は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
【0013】 金型の分割部分と強化繊維の噛み込みが防止され、そして、スポーク穴部と芯 材両側を強化繊維層3で補強したためリムの剛性も向上する。また芯材5が熱膨 張性の発泡フォームであるため補強作用を持ち、かつ軽量化ができる。
【0014】 かつ、芯材5を熱膨張性の発泡フォームとしたため、芯材5の外周面に被覆さ れているFRPが金型内面に押し付けられるため、精密な成形が可能であり、そ して金型内面の性状がそのままリムの表面に転写され良好となり、後加工が不要 となる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】 図1の実施例の繊維強化プラスチックリムは本考案を実施したチューブラタイ ヤ用リムを示す断面図である。5は熱膨張性の発泡フォームの芯材であり断面形 状は仕上がり断面より小さく設定してあり、この芯材5の発泡フォームは熱膨張 性のものが使用可能であり、ポリウレタン、ポリイミド、フェノール、エポキシ 等が好ましい。4は第4FRP層で、ブレードを芯材5に接着状態で被覆してお り、その外層に第3FRP層3が接着状態で形成されており、この第3FRP層 3は芯材の両側に一方向性強化繊維を接着状態としたもので、この層3により、 リムにかかるねじれの力に対して十分な強度を発揮する。
【0017】 さらに、層3の外層に第2FRP層2がスポーク穴部に長さ15〜30mmに わたって、芯材5横断面に平行に一方向強化繊維、バイアス強化繊維、布強化繊 維を少なくとも1層以上接着状態で被覆しており、スポーク穴部およびその近傍 の補強作用を有する。最外層である第1FRP層1はブレードが接着状態で被覆 されている。なお、各FRP層の強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、ア ラミド繊維、金属繊維、ポリエステル繊維等が挙げられる。
【0018】 上述の構成からなる本考案の自転車用リムの成形プロセスとしては、まず、熱 膨張性の発泡フォーム、強化繊維、樹脂を選定準備する。この場合、強化繊維は ドライなものを使用する。樹脂は熱硬化性で、成形時に液状で使用できるものを 選定し、エポキシ、ビニルエステル、ポリエステル、フェノール、ビスマレイミ ドが好ましい。
【0019】 次に、リム完成時より断面を小さく設定した熱膨張性の発泡フォームの芯材5 の外周面全域に、図5に示すように強化繊維のブレードを被覆した上に、芯材5 の両側部に一方向強化繊維を第3FRP層3として配設する。(図2参照)
【0020】 さらに、スポーク穴部となる部分に15〜30mmの長さで、芯材5の横断面 に平行に一方向強化繊維、バイアス強化繊維、布強化繊維を少なくとも一層以上 被覆する。(図3参照)そして最外層1には強化繊維のブレードを被覆したもの をリム完成時の断面寸法を有する金型に設置する。
【0021】 金型は、図4に示すように四分割とし、上型U、下型D、左横型LS、右横型 RSから構成されており、上下型U,Dによりリムのスポーク穴穿設面とブレー キ当接面、左右横型LS,RSによりリムのタイヤ載置面が形成されることとな る。
【0022】 次に、金型に液状の樹脂を注入した後、金型を加熱することにより芯材5であ る熱膨張性の発泡フォームが金型内面に向かって膨張してゆくため、芯材5の外 周面全域に被覆しているFRPは金型内面に押し付けられることになる。これに より金型のリム完成時の断面に成形され、かつ金型内面の性状がそのまま成形品 の表面に転写されることとなる。
【0023】 そして、樹脂が硬化し、強化繊維および強化織維層が相互に結合されて積層体 のFRP層が形成され芯材である熱膨張性の発泡フォームとも一体となる。
【0024】 この後、金型内より離型した成形品に、スポーク穴、バルブ穴を加工すること により所望の自転車用リムが完成する。
【0025】 尚、本実施例においては、チユーブラタイヤ用リムにおいて記載したが、ワイ ヤーオンタイヤ用リムの場合にも用いることができ、本実施例の場合と同様の効 果を有し、成形プロセスも同様のものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自転車リムの断面図。
【図2】一方向強化繊維を配設した状態を示す説明図。
【図3】スポーク穴部に強化繊維を配設した状態を示す
説明図。
【図4】本考案の自転車用リムの成形手段を示す説明
図。
【図5】リムの分解図。
【符号の説明】
1:第1FRP層、2:第2FRP層、3:第3FRP
層、4:第4FRP層、5:芯材、U:上型、D:下
型、LS:左横型、RS:右横型。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材5を発泡フォームとし、該芯材5の
    外周面を繊維強化プラスチックで被覆した自転車用リム
    において、芯材5を熱膨張性の発泡フォームとし、最外
    層1に強化繊維の編上筒体を被覆し、該芯材5と最外層
    1の間にスポーク穴部に長さ15〜30ミリメートルに
    わたって、芯材5横断面と実質的に平行に一方向強化繊
    維、バイアス強化繊維、布強化繊維を少なくとも1層以
    上被覆したことを特徴とする自転車用リム。
  2. 【請求項2】 芯材5と最外層1の間の芯材5両側面に
    一方向強化繊維層3を具備するようにした請求項1記載
    の自転車用リム。
JP9634491U 1991-09-13 1991-09-13 自転車用リム Pending JPH068001U (ja)

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JP9634491U JPH068001U (ja) 1991-09-13 1991-09-13 自転車用リム

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JP9634491U JPH068001U (ja) 1991-09-13 1991-09-13 自転車用リム

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JPH068001U true JPH068001U (ja) 1994-02-01

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JP9634491U Pending JPH068001U (ja) 1991-09-13 1991-09-13 自転車用リム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49116861U (ja) * 1973-01-26 1974-10-05
JPS49117656U (ja) * 1973-01-29 1974-10-08
JPS6096840A (ja) * 1983-10-31 1985-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 石油燃焼器具

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