JPH0679972B2 - サーモクロミック皮膜形成方法 - Google Patents
サーモクロミック皮膜形成方法Info
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- JPH0679972B2 JPH0679972B2 JP22276387A JP22276387A JPH0679972B2 JP H0679972 B2 JPH0679972 B2 JP H0679972B2 JP 22276387 A JP22276387 A JP 22276387A JP 22276387 A JP22276387 A JP 22276387A JP H0679972 B2 JPH0679972 B2 JP H0679972B2
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- JP
- Japan
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- ink
- thermochromic
- pattern
- glass
- film
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- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、オーブントースターのドアガラス等に採用さ
れるサーモクロミック皮膜形成方法に関するものであ
る。
れるサーモクロミック皮膜形成方法に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 従来、200〜300℃の高温に達するガラス板上に、サーモ
クロミック皮膜を形成する例がない。100℃以下の温度
で使用する有機系又は無機金属錯塩からなるサーモクロ
ミックペイントやラベルが短期使用に限って実用化され
ている。
クロミック皮膜を形成する例がない。100℃以下の温度
で使用する有機系又は無機金属錯塩からなるサーモクロ
ミックペイントやラベルが短期使用に限って実用化され
ている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 200〜300℃に昇温し、約400℃までの長期耐熱性を有す
るオーブン調理器のドアガラスなどの示温表示に用いる
サーモクロミック皮膜には、Tl2CrO4系のサーモクロミ
ック材が適している。しかし、一般によく使用されるド
アガラスのホウケイ酸質ガスに強化処理と同時にサーモ
クロミックインクの皮膜焼成を行うと、バインダーのフ
リットが溶解すると同時に、Tl2CrO4系のサーモクロミ
ック材も溶解し、粘度が相乗的に下って流出し、パター
ンからはみ出して、ガラス面を汚染する。この汚染を防
止しないとサーモクロミックパターンは商品価値の乏し
い見苦しいものとなる。
るオーブン調理器のドアガラスなどの示温表示に用いる
サーモクロミック皮膜には、Tl2CrO4系のサーモクロミ
ック材が適している。しかし、一般によく使用されるド
アガラスのホウケイ酸質ガスに強化処理と同時にサーモ
クロミックインクの皮膜焼成を行うと、バインダーのフ
リットが溶解すると同時に、Tl2CrO4系のサーモクロミ
ック材も溶解し、粘度が相乗的に下って流出し、パター
ンからはみ出して、ガラス面を汚染する。この汚染を防
止しないとサーモクロミックパターンは商品価値の乏し
い見苦しいものとなる。
そこで、同一の出願人に於いては、サーモクロミック材
やフリット系バインダーが溶解してガラス面を汚染する
ことを防止するために、サーモクロミック材混合インク
中にガラス強化処理温度（700℃前．後）で溶融しないT
l2O3，TiO2，SnO2等の微粉末添加或いはサーモクロミッ
ク顔料の微粒子表面に、前記Al2O3，TiO2，SnO2等の金
属酸化物を被覆した粒子を用いてインク化したものを用
いてサーモクロミック皮膜を形成する方法を先の出願で
提案している。
やフリット系バインダーが溶解してガラス面を汚染する
ことを防止するために、サーモクロミック材混合インク
中にガラス強化処理温度（700℃前．後）で溶融しないT
l2O3，TiO2，SnO2等の微粉末添加或いはサーモクロミッ
ク顔料の微粒子表面に、前記Al2O3，TiO2，SnO2等の金
属酸化物を被覆した粒子を用いてインク化したものを用
いてサーモクロミック皮膜を形成する方法を先の出願で
提案している。
しかし、未強化処理ガラス表面に、所定色調のベースイ
ンク及びサーモクロミックインクを塗り重ねて仕上げ、
上記ガラスの強化処理と同時にインクの焼成を行なった
場合には、金属酸化物をサーモクロミックインク中に添
加しない場合より添加した場合の方がガラスの汚染が少
なくなるが、完全なものではなかった。
ンク及びサーモクロミックインクを塗り重ねて仕上げ、
上記ガラスの強化処理と同時にインクの焼成を行なった
場合には、金属酸化物をサーモクロミックインク中に添
加しない場合より添加した場合の方がガラスの汚染が少
なくなるが、完全なものではなかった。
例えば、ベースインク濃度がうすい場合やサーモクロミ
ックインクの塗り重ねの量が多い場合にはサーモクロミ
ックインクの流出汚染が特に顕著に表われる。
ックインクの塗り重ねの量が多い場合にはサーモクロミ
ックインクの流出汚染が特に顕著に表われる。
これはベースインク中のバインダーやサーモクロミック
中のサーモクロミック材及びバインダーが溶けて、その
境界面ではインク単位体積当りの金属酸化物の含有率が
低下するためと考えられるが、かといって予じめサーモ
クロミックインク中に大量のAl2O3等の金属酸化物を流
入した場合には仕上り表面に亀裂やシワ等ができて商品
価値が低下するという欠点があった。
中のサーモクロミック材及びバインダーが溶けて、その
境界面ではインク単位体積当りの金属酸化物の含有率が
低下するためと考えられるが、かといって予じめサーモ
クロミックインク中に大量のAl2O3等の金属酸化物を流
入した場合には仕上り表面に亀裂やシワ等ができて商品
価値が低下するという欠点があった。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、第１図乃至第４図に示すようにホウケイ酸ガ
ラスの未強化処理ガラス表面に所定色調のベースインク
を塗布乾燥し、その上にフリット系バインダーを用いた
無機化合物系セラミック質のサーモクロミックインクで
パターン皮膜（絵柄）を重ね塗りし、上記ガラスの強化
処理と同時にサーモクロミックインク及びベースインク
を焼成するようにしたサーモクロミック皮膜形成方法に
於いて、上記サーモクロミックインク側及びベースイン
ク側の両方に、高融点で且つ透明な酸化アルミニウム，
酸化チタン又は酸化スズの内少なくとも１個の酸化物を
含有せしめている。
ラスの未強化処理ガラス表面に所定色調のベースインク
を塗布乾燥し、その上にフリット系バインダーを用いた
無機化合物系セラミック質のサーモクロミックインクで
パターン皮膜（絵柄）を重ね塗りし、上記ガラスの強化
処理と同時にサーモクロミックインク及びベースインク
を焼成するようにしたサーモクロミック皮膜形成方法に
於いて、上記サーモクロミックインク側及びベースイン
ク側の両方に、高融点で且つ透明な酸化アルミニウム，
酸化チタン又は酸化スズの内少なくとも１個の酸化物を
含有せしめている。
〈作用〉 本発明によれば、サーモクロミック側及びベースインク
側の両方に、高融点で且つ透明な酸化アルミニウム，酸
化チタン又は酸化スズの内少なくとも１個の酸化物を含
有させているので、夫々のインクの溶融による流動性を
阻害すること勿論、両インクの境界面に於いても上記金
属酸化物が有効に作用し、両方の相乗効果によってバラ
ツキの少ない信頼性の高い商品を得ることができる。
側の両方に、高融点で且つ透明な酸化アルミニウム，酸
化チタン又は酸化スズの内少なくとも１個の酸化物を含
有させているので、夫々のインクの溶融による流動性を
阻害すること勿論、両インクの境界面に於いても上記金
属酸化物が有効に作用し、両方の相乗効果によってバラ
ツキの少ない信頼性の高い商品を得ることができる。
〈実施例〉 以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。
第１図は、オーブントースターの正面斜視図で、１はオ
ーブントースター、２はドア体、３は透明な耐熱性の強
化処理を行ったホウケイ酸ガラス板、４は透明ドアガラ
ス板３に形成したサーモクロミック材を含むパターン
（絵柄）である。５はドア２２の把手である。
ーブントースター、２はドア体、３は透明な耐熱性の強
化処理を行ったホウケイ酸ガラス板、４は透明ドアガラ
ス板３に形成したサーモクロミック材を含むパターン
（絵柄）である。５はドア２２の把手である。
オーブントースター１を運転すると、１の内部に調理食
品を入れた状態で、５分以内にドアガラス３はMax250〜
300℃に達する。このような温度域になるオーブントー
スターには、サーモクロミック材として適するのがTl2C
rO4の無機化合物顔料である。
品を入れた状態で、５分以内にドアガラス３はMax250〜
300℃に達する。このような温度域になるオーブントー
スターには、サーモクロミック材として適するのがTl2C
rO4の無機化合物顔料である。
Tl2CrO4系のサーモクロミック顔料を用いた、フリット
系バインダーのインクでパターン４を仕上げると、第５
図に示すように、焼成時の高温処理（630〜700℃）でTl
2CrO4系のサーモクロミック材が融合し、パターンの外
ににじみ出し８′を生じる。
系バインダーのインクでパターン４を仕上げると、第５
図に示すように、焼成時の高温処理（630〜700℃）でTl
2CrO4系のサーモクロミック材が融合し、パターンの外
ににじみ出し８′を生じる。
バインダーのフリット成分をいろいろ変えてみても改善
できず、バインダーとサーモクロミック顔料の配合比を
変えても、或は、焼成温度を変化させても改善できなか
った。又、下地の黒色インクのバインダーを変えても改
善できなかった。本発明はサーモクロミックのインクの
サーモクロミック粉末粒子の表面に適量のAl2O3，Sn
O2，TiO2などのハードコートを行って、第５図の８′の
流出を阻止し、サーモクロミックの色変化にも問題のな
い皮膜形成法、或は、サーモクロミックの中に適量のAl
2O3，TiO2などの高融点金属酸化物微粉末を混合したイ
ンクで仕上げる方法がある。この方法よりも、信頼性の
高い仕上げを行う実施例を次に説明する。
できず、バインダーとサーモクロミック顔料の配合比を
変えても、或は、焼成温度を変化させても改善できなか
った。又、下地の黒色インクのバインダーを変えても改
善できなかった。本発明はサーモクロミックのインクの
サーモクロミック粉末粒子の表面に適量のAl2O3，Sn
O2，TiO2などのハードコートを行って、第５図の８′の
流出を阻止し、サーモクロミックの色変化にも問題のな
い皮膜形成法、或は、サーモクロミックの中に適量のAl
2O3，TiO2などの高融点金属酸化物微粉末を混合したイ
ンクで仕上げる方法がある。この方法よりも、信頼性の
高い仕上げを行う実施例を次に説明する。
第１図中、オーブントースター１のドア体２の透明ガラ
ス板３にサーモクロミックパターン４を構成させると
き、ドアガラス３の外表面Ａとは反対の裏面Ｂにパター
ン４の皮膜を形成する方がドア体２のデザイン面で人に
好まれる。
ス板３にサーモクロミックパターン４を構成させると
き、ドアガラス３の外表面Ａとは反対の裏面Ｂにパター
ン４の皮膜を形成する方がドア体２のデザイン面で人に
好まれる。
そこで、第２図，第３図，第４図に示すようにパターン
４の形成はドアガラス裏面Ｂ面に、第３図に示す図柄が
ドアガラス外表面Ａにくるようにシルクスクリーン印刷
を第２図に示す構成で行う。Ｂ面からパターン４をみる
と第４図のようになる。パターン４の図柄を構成するに
は、まず、第２図に示すドアガラスＢ面に、黒色の６の
図柄をシルクスクリーン印刷する。次にHOT SIGNの文字
７を刷りぬいた部分或は８の絵模様を刷りぬいた部分の
どちらか一方からドアガラス３のＢ面素地にそれぞれシ
ルクスクリーン印刷して、合計３回の印刷で仕上げ、第
４図のようにする。第４図を裏からみると第３図のよう
になる。６の仕上げのインク組成はSiO2，B2O3,PbOを主
成分として助剤にNa2O，K2O,CdO,ZnO2，TiO2，Li2Oを混
合したフリットに黒色顔料としてCu,Cr,Mnの金属酸化物
を混合、さらにポリメチルメタクリレートの粘結剤，溶
剤のターペン及びAl2O3，TiO2，SnO2等の高融点で且つ
透明な金属酸化物の微粉末を配合しインクとしたものを
シルクスクリーン印刷している。文字柄の７への印刷は
絵柄８に対するダミー色として同一黄色の高温に耐える
色変化のしない成分配合、B2O3を主成分としてZnO,Bi2O
3のフリットに黄色の指定色に調色する顔料成分とし
て、PbとSbの複合酸化物、Ti,Ni,Sbからなる複合酸化物
を用いて混合、さらに粘結剤及び溶剤としてポリメチル
メタクリレートとターペンを配合したインクを第２図,4
図で示した斜線部７′の領域に印刷し塗り付ける。絵柄
８への印刷インクは（サーモクロミックインク）まずT
l2CrO4系サーモクロミック顔料粉末を下記実施例によっ
てゾルコーティング後乾燥固化し、水または、有機溶剤
に溶けない金属酸化物皮膜を形成する。
４の形成はドアガラス裏面Ｂ面に、第３図に示す図柄が
ドアガラス外表面Ａにくるようにシルクスクリーン印刷
を第２図に示す構成で行う。Ｂ面からパターン４をみる
と第４図のようになる。パターン４の図柄を構成するに
は、まず、第２図に示すドアガラスＢ面に、黒色の６の
図柄をシルクスクリーン印刷する。次にHOT SIGNの文字
７を刷りぬいた部分或は８の絵模様を刷りぬいた部分の
どちらか一方からドアガラス３のＢ面素地にそれぞれシ
ルクスクリーン印刷して、合計３回の印刷で仕上げ、第
４図のようにする。第４図を裏からみると第３図のよう
になる。６の仕上げのインク組成はSiO2，B2O3,PbOを主
成分として助剤にNa2O，K2O,CdO,ZnO2，TiO2，Li2Oを混
合したフリットに黒色顔料としてCu,Cr,Mnの金属酸化物
を混合、さらにポリメチルメタクリレートの粘結剤，溶
剤のターペン及びAl2O3，TiO2，SnO2等の高融点で且つ
透明な金属酸化物の微粉末を配合しインクとしたものを
シルクスクリーン印刷している。文字柄の７への印刷は
絵柄８に対するダミー色として同一黄色の高温に耐える
色変化のしない成分配合、B2O3を主成分としてZnO,Bi2O
3のフリットに黄色の指定色に調色する顔料成分とし
て、PbとSbの複合酸化物、Ti,Ni,Sbからなる複合酸化物
を用いて混合、さらに粘結剤及び溶剤としてポリメチル
メタクリレートとターペンを配合したインクを第２図,4
図で示した斜線部７′の領域に印刷し塗り付ける。絵柄
８への印刷インクは（サーモクロミックインク）まずT
l2CrO4系サーモクロミック顔料粉末を下記実施例によっ
てゾルコーティング後乾燥固化し、水または、有機溶剤
に溶けない金属酸化物皮膜を形成する。
実施例１として、Tl2CrO4微粉末表面にSnO2のコーティ
ングを行ったサーモクロミック顔料粒子をフリット系の
バインダー（主成分にSiO2，B2O3,PbOを主成分としてNa
2O，K2O,CdO,ZnO2，TiO2，Li2Oを助剤に混合、さらにポ
リメチルメタクリレートの粘結剤と溶剤、ターペンを配
合した固形分78〜80％のもの）を1:1配合し、粘度調製
溶剤を添加してインクにする。これとは別に、第３図絵
柄４のベースインク黒６に相当するインクには、バイン
ダーの融点より高温の金属酸化物Al2O3微粉末を固形分6
0％のインク１に対しAl2O3粉末を0.1〜0.3の重量比で混
合・配合する。このようなインクを、お互に塗り重ねる
方法で絵柄を形成する６のベースインクを印刷し、乾燥
後、サーモクロミックインク８を塗り重ねて印刷し、乾
燥、さらに、ダミー色インクの文字柄７を印刷して乾燥
する。このようにして仕上げた３色刷りのインク絵柄４
を700℃前後の炉中を通して、昇温、インクの焼成を行
い、炉を出たところで風を送って母材ホウケイ酸ガラス
の強化を行う。
ングを行ったサーモクロミック顔料粒子をフリット系の
バインダー（主成分にSiO2，B2O3,PbOを主成分としてNa
2O，K2O,CdO,ZnO2，TiO2，Li2Oを助剤に混合、さらにポ
リメチルメタクリレートの粘結剤と溶剤、ターペンを配
合した固形分78〜80％のもの）を1:1配合し、粘度調製
溶剤を添加してインクにする。これとは別に、第３図絵
柄４のベースインク黒６に相当するインクには、バイン
ダーの融点より高温の金属酸化物Al2O3微粉末を固形分6
0％のインク１に対しAl2O3粉末を0.1〜0.3の重量比で混
合・配合する。このようなインクを、お互に塗り重ねる
方法で絵柄を形成する６のベースインクを印刷し、乾燥
後、サーモクロミックインク８を塗り重ねて印刷し、乾
燥、さらに、ダミー色インクの文字柄７を印刷して乾燥
する。このようにして仕上げた３色刷りのインク絵柄４
を700℃前後の炉中を通して、昇温、インクの焼成を行
い、炉を出たところで風を送って母材ホウケイ酸ガラス
の強化を行う。
実施例２として、Tl2CrO4系サーモクロミック粉末と、
フリット系のバインダーを適宜配合でインク化した中
に、固形分67〜70％のサーモクロミックインク１に対
し、Al2O3粉末を0.1〜0.3の重量比で混合・配合し、サ
ーモクロミック絵柄８のインクにし、６のベースインク
は実施例１と同一のインクを使用する。このようなイン
クを実施例１と同様の工程で印刷仕上し、焼成する。
フリット系のバインダーを適宜配合でインク化した中
に、固形分67〜70％のサーモクロミックインク１に対
し、Al2O3粉末を0.1〜0.3の重量比で混合・配合し、サ
ーモクロミック絵柄８のインクにし、６のベースインク
は実施例１と同一のインクを使用する。このようなイン
クを実施例１と同様の工程で印刷仕上し、焼成する。
次にこのインクを用いて第２図，第４図に示す８″の斜
線領域にシルク印刷し、下地黒色６と刷り抜き絵柄８の
ガラス面に塗り付ける。このときの素地，ドアガラス３
は未強化のホウケイ酸ガラス板を用い印刷してから強化
処理（700℃雰囲気に約３分間保持し出口で急風冷す
る）して用いる。この強化処理時の温度でパターン４の
各のインクを焼成し皮膜を形成する。強化処理したガラ
スに前記インクを印刷して焼成580℃以上の温度で仕上
げると強化がとれて、オーブントースターの運転時の20
0〜300℃温度でガラスが割れてしまうので実施できな
い。
線領域にシルク印刷し、下地黒色６と刷り抜き絵柄８の
ガラス面に塗り付ける。このときの素地，ドアガラス３
は未強化のホウケイ酸ガラス板を用い印刷してから強化
処理（700℃雰囲気に約３分間保持し出口で急風冷す
る）して用いる。この強化処理時の温度でパターン４の
各のインクを焼成し皮膜を形成する。強化処理したガラ
スに前記インクを印刷して焼成580℃以上の温度で仕上
げると強化がとれて、オーブントースターの運転時の20
0〜300℃温度でガラスが割れてしまうので実施できな
い。
以上、実施例で示したサーモクロミックインクを用いて
仕上げると第５図に示す焼成時サーモクロミック材の流
出（にじみ出し）８′がなく、パターン４′の最外かく
の９からのはみ出しを完全になくせる。実施例として、
Tl2CrO4のサーモクロミック顔料以外に0.75Tl2CrO4−0.
25NaBaPo4，0.85Tl2CrO4−0.15Tl2So4，0.65Tl2CrO4−
0.35K2CrO4，0.68Tl2CrO4−0.20Na2So4−0.12Tl2So4のT
l2CrO4系の混合型サーモクロミック顔料を前記実施例同
様実施しても同一の結果がえられた。
仕上げると第５図に示す焼成時サーモクロミック材の流
出（にじみ出し）８′がなく、パターン４′の最外かく
の９からのはみ出しを完全になくせる。実施例として、
Tl2CrO4のサーモクロミック顔料以外に0.75Tl2CrO4−0.
25NaBaPo4，0.85Tl2CrO4−0.15Tl2So4，0.65Tl2CrO4−
0.35K2CrO4，0.68Tl2CrO4−0.20Na2So4−0.12Tl2So4のT
l2CrO4系の混合型サーモクロミック顔料を前記実施例同
様実施しても同一の結果がえられた。
尚、上記実施例に於いてサーモクロミックインク及びベ
ースインクの両方に予じめ酸化アルミニウムの如き金属
酸化物微粉末を混入しているが、ベースインクの表面に
上記金属酸化物微粉末層を形成後、金属酸化物含有のサ
ーモクロミックインクで重ね塗りしても良いこと勿論で
ある。
ースインクの両方に予じめ酸化アルミニウムの如き金属
酸化物微粉末を混入しているが、ベースインクの表面に
上記金属酸化物微粉末層を形成後、金属酸化物含有のサ
ーモクロミックインクで重ね塗りしても良いこと勿論で
ある。
〈効果〉 本発明は、以上の如く構成されるものであるからホウケ
イ酸ガラスの強化処理とサーモクロミック皮膜の焼成と
を１つの工程で行なえ、製作が極めて簡単となる他、従
来のようにサーモクロミックの焼成時に強化ガラス本来
の強化処理効果が失われるという不都合がなく、又サー
モクロミックインク側及びベースインク側の両方に、高
融点で且つ透明な酸化アルミニウム，酸化チタン又は酸
化スズの内少なくとも１個の酸化物を含有させているの
で、両者の相乗効果により焼成時のパターン皮膜のにじ
みや外部への流出が確実に防止でき、該パターン皮膜の
仕上がりが頗る良好となるという顕著な効果を奏し得る
ものである。
イ酸ガラスの強化処理とサーモクロミック皮膜の焼成と
を１つの工程で行なえ、製作が極めて簡単となる他、従
来のようにサーモクロミックの焼成時に強化ガラス本来
の強化処理効果が失われるという不都合がなく、又サー
モクロミックインク側及びベースインク側の両方に、高
融点で且つ透明な酸化アルミニウム，酸化チタン又は酸
化スズの内少なくとも１個の酸化物を含有させているの
で、両者の相乗効果により焼成時のパターン皮膜のにじ
みや外部への流出が確実に防止でき、該パターン皮膜の
仕上がりが頗る良好となるという顕著な効果を奏し得る
ものである。
第１図は本発明実施例に使用したオーブントースターの
正面斜視図、第２図はサーモクロミックパターン皮膜を
ドアガラスに処理した部分拡大構成断面図、第３図はド
アガラスの外表面Ａ面からみた部分拡大斜視図、第４図
はドアガラスの裏面Ｂからみた部分拡大斜視図、第５図
はＢ面からみた不良外観のサーモクロミック材にじみ出
し８′を生じた従来斜視図である。
正面斜視図、第２図はサーモクロミックパターン皮膜を
ドアガラスに処理した部分拡大構成断面図、第３図はド
アガラスの外表面Ａ面からみた部分拡大斜視図、第４図
はドアガラスの裏面Ｂからみた部分拡大斜視図、第５図
はＢ面からみた不良外観のサーモクロミック材にじみ出
し８′を生じた従来斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項１】ホウケイ酸ガラスの未強化処理ガラス表面
に所定色調のベースインクを塗布乾燥し、その上にフリ
ット系バインダーを用いた無機化合物系サーモクロミッ
クインクでパターン皮膜（絵柄）を重ね塗りし、上記ガ
ラスの強化処理と同時にサーモクロミックインク及びベ
ースインクを焼成するようにしたサーモクロミック皮膜
形成方法に於いて、上記サーモクロミックインク側及び
ベースインク側の両方に、高融点で且つ透明な酸化アル
ミニウム，酸化チタン又は酸化スズの内少なくとも１個
の酸化物を含有せしめた事を特徴としてなるサーモクロ
ミック皮膜形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22276387A JPH0679972B2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | サーモクロミック皮膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22276387A JPH0679972B2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | サーモクロミック皮膜形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6465047A JPS6465047A (en) | 1989-03-10 |
| JPH0679972B2 true JPH0679972B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=16787517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22276387A Expired - Fee Related JPH0679972B2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | サーモクロミック皮膜形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0679972B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20200217725A1 (en) * | 2018-12-05 | 2020-07-09 | Rockwell Collins, Inc. | Thermochromic Paint for Temperature-Related Warnings |
-
1987
- 1987-09-04 JP JP22276387A patent/JPH0679972B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6465047A (en) | 1989-03-10 |
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