JPH0678178B2 - サ−モクロミック皮膜形成方法 - Google Patents

サ−モクロミック皮膜形成方法

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JPH0678178B2
JPH0678178B2 JP62212307A JP21230787A JPH0678178B2 JP H0678178 B2 JPH0678178 B2 JP H0678178B2 JP 62212307 A JP62212307 A JP 62212307A JP 21230787 A JP21230787 A JP 21230787A JP H0678178 B2 JPH0678178 B2 JP H0678178B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーブントースターのドアガラス等に採用さ
れるサーモクロミック皮膜形成方法に関するものであ
る。
〔従来技術〕
従来、200℃〜300℃に達するガラス板上にサーモクロミ
ックを形成した例がない。というのは、オーブントース
ター等のドアガラスに於いては、上記した如く200℃〜3
00℃と比較的高温となり、従来市販されていたサーモク
ロミック材使用ペイント等の温度管理材では耐熱温度が
低く(100℃以下)、到底使用することができなかっ
た。
そこで、同一出願人に於いてはこの点に鑑み耐熱温度の
高いサーモクロミック材を開発し、昭和62年5月15日付
(特願昭62-119599号,特開昭63-284283号)で出願して
いる。
上記サーモクロミック材はクロム酸タリウムを主成分と
するセラミック質の無機化合物からなり、常温では黄色
をなし温度が上がると橙色に変色する特性を有するもの
で、これをフリット系のバインダーに混入してサーモク
ロミックインクとする。そして、第5図に示す如くホウ
ケイ酸系の強化ガラス面11に黒色インク12を下地として
シルクスクリーン印刷し、その上に黄色のダミー色13
(温度によって色が変化しない)と上記サーモクロミッ
クインク14とを塗布し、焼き付けするものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
然し乍ら、上記サーモクロミックインク14の焼き付け温
度が650℃〜700℃と非常に高いためその焼成時に際して
の高温加熱によりサーモクロミックインク14のバインダ
ーであるフリット及びサーモクロミック材のクロム酸タ
リウムが溶解して流出し、パターン模様がにじんだり、
下地である黒色インク部12外にはみ出したりして商品価
値を損なうという欠点があった。
そこで、サーモクロミックインク14内のバインダーのフ
リット成分を種々変えてみたり、或いはバインダーとサ
ーモクロミック顔料との配合比を変えたり、或いは焼成
温度を変化させたり、下地の黒色インク12のバインダー
を変えても何等改善できなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、第1図乃至第4図に示すようにガラス板表面
に、フリット系バインダーを混合した無機化合物系セラ
ミック質のサーモクロミックインクでパターン皮膜を形
成した後、高温雰囲気中で焼成するようにしたサーモク
ロミック皮膜形成方法に於いて、サーモクロミック顔料
の表面に、高融点で且つ透明な無機質の金属酸化皮膜を
被覆した微粉粒子を用いて上記サーモクロミックインク
を構成し、このサーモクロミックインクによって前記パ
ターン皮膜を形成している。
〔作用〕
本発明によれば、サーモクロミック顔料の表面に、高融
点で且つ透明な無機質の金属酸化皮膜を被覆した微粉粒
子を用いて上記サーモクロミックインクを構成し、この
サーモクロミックインクによって前記パターン皮膜を形
成するようにしているため、該パターン皮膜の焼成時に
高温(650℃〜700℃)となってサーモクロミック顔料が
融解してもその表面を高融点の金属酸化皮膜で覆ってい
るために溶解せず、しかもこれら金属酸化皮膜で被覆さ
れたサーモクロミック顔料の微粉粒子がバインダーの増
粘剤の作用をなすので従来のようなパターン皮膜のにじ
みや外部への流出(はみ出し)が防止される。
又、上記サーモクロミック顔料を覆う金属酸化皮膜は透
明であるので顔料の色変化を正確に映し出し、色変化が
あざやかとなる。
〔実施例〕
1はオーブントースターの如き電気調理器本体、2は該
電気調理器本体1の前面開口部を開閉するための開閉扉
にして、扉枠3とホウケイ酸系の強化ガラス板4とから
なり、該ガラス板4の中央部上方には把手5を装着して
いる。
6は上記ガラス板4の左上隅に形成された危険温度表示
部にして、ガラス板4の裏面に市販の黒色塗料にて適当
なパターン(絵柄)を抜き刷りした黒色部分7を形成
し、この黒色部分7の抜き刷りした部分(パターン部)
にクロム酸タリウム(Tl2CrO4)を主成分とした本発明の
サーモクロミックインク8を塗布してパターン皮膜9を
形成すると共に、上記黒色部分の少なくとも一側縁部に
サーモクロミックインク8の常温色と同じ黄色部分10
(基準色となる)を形成している。
上記サーモクロミックインク8(正確にはインク中のサ
ーモクロミック材)は常温では黄色をなし、200℃以上
の高温域では橙色に変色するもので、この黄色から橙色
に変色する作用を利用して上記ガラス板4が危険温度状
態であることを表示する。
以下上記パターン皮膜9の形成方法について更に詳細に
説明する。先ず、黒色部分7をなすインク7aの組成はSi
O2,B2O3,PbOを主成分として助剤にNa2O,K2O,CdO,ZnO2、T
i2Oを混合したフリットに、黒色顔料としてCu,Cr,Mnの
金属酸化物を混合し、更にポリメチルメタクリレートの
粘結剤、及び溶剤のターペンを配合しインクとしてい
る。
黄色部分10をなすインク10aはパターン皮膜9に対する
ダミー色として同一黄色の高温に耐える色変化のしない
成分配合となって居り、その組成はB2O3を主成分とする
ZnO,Bi2O3のフリットに、黄色の指定色に調色する顔料
成分即ちPbとSbの複合酸化物、Ti.Ni,Sbからなる複合酸
化物を混合し、更に粘結剤及び溶剤としてポリメチルメ
タクリレートとターペンを配合している。
パターン皮膜9を形成するためのサーモクロミックイン
ク8は次のようにして作られる。
先ず、Tl2CrO4系サーモクロミック顔料粉末を下記実用
例1〜実用例3に記載した如く金属酸化物のゾルコーテ
ィング後、乾燥固化し、水又は有機溶剤に溶けない高融
点で且つ透明の金属酸化皮膜を形成する。
即ち、実用例1として、Tl2CrO4微粉末表面にSnO2のコ
ーティングをする場合、Tl2CrO4の微粉末の約0.1〜3ミ
クロン粒子と酸化スズゾル溶液(多木化学株式会社製酸
化スズゾル溶液で、SnO210%固形分のNH3添加した溶
液)を重量比で1:2の割合で配合し、十分に混合攪拌、
分散を行う。次に60〜90℃の熱風乾燥雰囲気炉内で攪拌
乾燥し固形粒子とし、粉砕し約0.1〜3ミクロン粒子の
粉末にする。
実用例2として、実用例1と同一工程でAl2O3のコーテ
ィングをする場合、コロイダルアルミナの粉末 を重量比で2:純水7の割合で混合、攪拌、分散し、均一
な半透明コロイド状の溶液にする。このコロイダルアル
ミナ溶液とTl2CrO4の微粉末を9:4(Tl2CrO4)の割合で
均一混合、攪拌、分散し、90℃の熱風乾燥炉内で乾燥固
化する。次に粉砕して微粉末のアルミナゾルコーティン
グしたTl2CrO4の微粉末にする。
実用例3として、Tl2CrO4微粉末表面にTiO2のコーティ
ングをする場合、Tl2CrO4の微粉末と酸化チタンゾル溶
液(多木化学株式会社製酸化チタンゾルで、TiO26%,
NH30.3%のアナターゼ型の結晶質ゾル溶液)を重量比で
1:2(TiO2ゾル)の割合で配合し、十分に混合、攪拌、
分散を行う。次に60〜90℃の熱風乾燥炉内で攪拌乾燥
し、固化する。次に粉砕して微粉末のTiO2ゾルコーティ
ングしたTl2CrO4の粉末にする。
而して、サーモクロミックのインク8にするには、前記
各々の酸化物コーティングしたサーモクロミック粉末と
フリット系のバインダー(主成分にSiO2,B2O3,PbOを主
成分としてNa2O,K2O,CdO,ZrO2、TiO2,Li2Oを助剤に混
合、さらにポリメチルメタクリレートの粘結剤と溶剤,
ターペンを配合した固形分70〜80%のもの)を1:1の割
合で配合し、粘度調整用溶剤を添加してインクにする。
次に、ホウケイ酸系のガラス板4の未強化処理ガラスの
裏面に、黒色インク7aを以ってパターン(絵柄)を抜き
刷りするように黒色部分7を形成し、その後インク10a
で黄色部分10を、又サーモクロミックインク8でパター
ン皮膜9を形成し、然る後このガラス板4を強化処理す
る。
即ち、700℃雰囲気に約3分間保持し、その後急速に風
冷する。このガラス板4の強化処理工程により上記3種
のインクで形成した危険表示部6がガラス板4の強化処
理と同時に焼成される。
本発明のサーモクロミックインク8によってパターン皮
膜9を形成すれば、該パターン皮膜9の焼成時に高温と
なってもサーモクロミック顔料やバインダーが融解して
パターン皮膜がにじんだり、外部にはみ出したりすると
いうことがない。
〔効果〕
本発明は、以上の如くサーモクロミック顔料の表面に、
高融点で且つ透明な無機質の金属酸化皮膜を被覆した微
粉粒子を用いてサーモクロミックインクを構成し、この
サーモクロミックインクによってパターン皮膜を形成す
るものであるから、パターン皮膜の焼成時にサーモクロ
ミック顔料が融解して外部に流出することによるパター
ン皮膜のにじみやインクのはみ出しを防止することがで
きる他、上記サーモクロミック顔料の表面を被覆する金
属酸化膜が透明であるためサーモクロミック顔料による
色変化もあざやかに視認することができるという顕著な
効果を奏し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によりパターン皮膜を形成した電
気調理器の正面図、第2図は同上電気調理器の要部縦断
面図、第3図は第2図の正面図、第4図は第2図の裏面
図、第5図は従来の要部正面図を示す。 4:ガラス板、8:サーモクロミックインク、9:パターン皮
膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板表面に、フリット系バインダーを
    混合した無機化合物系セラミック質のサーモクロミック
    インクでパターン皮膜を形成した後、高温雰囲気中で焼
    成するようにしたサーモクロミック皮膜形成方法に於い
    て、サーモクロミック顔料の表面に高融点で且つ透明な
    無機質の金属酸化皮膜を被覆した微粉粒子を用いて上記
    サーモクロミックインクを構成し、このサーモクロミッ
    クインクによって前記パターン皮膜を形成するようにし
    た事を特徴としてなるサーモクロミック皮膜形成方法。
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KR100921233B1 (ko) * 2007-11-30 2009-10-12 허만영 변색유리
US20170016626A1 (en) * 2014-04-03 2017-01-19 Indesit Company S.P.A. Cooking appliance comprising thermochromic elements for providing an indication about the temperature

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