JPH0679961B2 - 安定化apms−54組成物及びその製造法 - Google Patents

安定化apms−54組成物及びその製造法

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JPH0679961B2 JP3131761A JP13176191A JPH0679961B2 JP H0679961 B2 JPH0679961 B2 JP H0679961B2 JP 3131761 A JP3131761 A JP 3131761A JP 13176191 A JP13176191 A JP 13176191A JP H0679961 B2 JPH0679961 B2 JP H0679961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAlPO4−54という特
徴的な結晶構造を有するアルミノ燐酸塩に基づく分子ふ
るい組成物(本明細書ではAPMS−54と称す)および
その結果としての安定化した組成物に関するものであ
る。より具体的には、本発明は、同じ結晶構造で重量ベ
ースで最低6ppm程度の外来性ほう素含有量を有する安
定化組成物を製造するための、好ましくは水和状態での
アルミノ燐酸塩素材とほう酸水溶液あるいはほう酸塩と
の接触した結晶性組成物の処理にる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ここ10年間に非常に多数のアルミノ燐酸
塩に基づく分子ふるい組成物が合成されている。これら
の組成物はAlO2およびPO24水化物単位でできてい
るか、あるいは、さらに、ベリリウム、ほう素、クロミ
ウム、コバルト、ガリウム、ゲルマニウム、鉄、リチウ
ム、マグネシウム、マンガン、チタニウム、バナジウ
ム、および亜鉛を含むかなり多数の金属のいずれかの4
水化物酸化物単位を含む場合もある。アルミノ燐酸塩分
子ふるいはAlO2およびO24水化物単位だけで構成さ
れており、一般的にはAlPO4類と称され、1982年1
月12日付でウィルソンらにより米国特許第4,310,440に
開示されている。これら分子ふるいは、その酸化物のモ
ル比で表現した化学組成が Al23:1.0±0.2P25; であるような基本構造を持っており、該基本構造は微視
孔性で、微視孔は均一で、通常、分子種の直径と同じ範
囲の公称直径を有しており、約3オングストロームであ
る。これらの組成物は有機構造形成テンプレーティング
剤を含むアルミノ燐酸塩混合物の水熱結晶化により合成
される。この結晶化状組成物はその結晶内空間に水ある
いは有機テンプレートを含んでおり、この有機テンプレ
ートを取り除くと均一の孔を有する微視孔性結晶吸収剤
がつくりだされる。一般的に、この作成プロセスは、酸
化物のモル比で Al23:1±0.5P25:7−100H2O と表現され、Al231モルあたり、0.2〜2.0モル程度
のテンプレーティング剤を含んでいる反応混合物の形成
を内容としている。この反応混合物を反応システムに対
して不活性の反応容器に入れ、最低100℃好ましくは100
℃から300℃の間で結晶性反応物が得られるまで、通
常、2時間から2週間加熱する。次に、この結晶性反応
物を濾過、あるいは遠心分離などの適切な方法で回収
し、水で洗浄して、通常、空気中で室温から100℃の温
度範囲で乾燥する。
【0003】アルミノ燐酸塩分子ふるいの見出されたこ
とに続いて、この反応混合物に骨格4水化物酸化物を組
み込むことができる他の要素の反応源を組み込むことに
より、他のアルミノ燐酸塩に基づく結晶性分子ふるいを
作り出す方法が見出された。シリコンはこのアルミノ燐
酸塩骨格に組み込むのに特に適していることが分かり、
普通、SAPOという頭字語で知られている亜クラスの
分子ふるいは、1984年4月3日にロクらにより米国特許
4,440,871号に開示されている。同様に、“Me"がM
g,Mn,CoおよびZnのうちの少なくとも1を示す
“MeAPO”分子ふるいも、1986年1月28日に発行さ
れた米国特許4,567,029で開示されており、フェロアル
ミノ燐酸塩(FeAPO)は1985年11月19日の米国特許
4,554,143で開示されており、チタニウム・アルミノ燐
酸塩(TAPO)は1985年2月19日の米国特許4,500,65
1で開示されている。“ELAPO"および“ELAPS
O”と称される一部の分子ふるいも技術としては知られ
ており、EPC特許出願85104386.9(開示番号No.01589
76,1985年10月13日発行)およびEPC公開No.0159624
(1985年10月30日発行)にそれぞれ開示されている。
【0004】『非ゼオライト分子ふるい』あるいは“N
ZMS”と称されることもあるアルミノ燐酸塩に基づく
分子ふるいは、集合的には、“Q”が頭語字ELAPO
およびELAPSOの“EL”で示される成分に含まれ
る以下の式で、無水ベース上での実験的化学組成物によ
り示すことができる。 mR:(QwAlxPySiz)O2 ここで、“Q”骨格酸化物単位“QO2▲上付きn▼”
として存在する少なくとも1の成分を示しており、nは
−3,−2,−1,0,あるいは+1のいずれかの値を
取ることができる。“R”は少なくとも結晶内孔システ
ム内にある少なくとも1のテンプレーティング剤を示し
ており、“m”は(QwAlxPySiz)O21モルあた
りの“R”の分子量を示し、0〜0.3程度の値を持って
いる。また、“w”,“x”,“y”および“z”はそ
れぞれ骨格酸化物単位上に存在しているQO2▲上付き
n▼,AlO2▲上付き−▼,PO2▲上付き+▼,Si
2のモル分率を示している。“Q”は4水化酸化物構
造内の平均“T−O”距離が1.51オングストロームから
2.06オングストロームの範囲であるような成分として特
徴付けられる。“Q”は125Kcal/グラム-原子から約31
0Kcal/グラム-原子の間のカチオン電気陰性度を有し、
“Q”は298・Kで約59Kcal/グラム-原子以上の“Q−
O”結合解離エネルギーを有する結晶性3次元酸化物構
造内で安定したQ−O−P,Q−O−AlあるいはQ−
O−Q結合を形成することができる。そして、該モル分
率は以下のような限界組成値あるいはポイントの範囲内
である。(w+z)は0〜98モル・パーセントに等し
く、yは1〜99モル・パーセントに等しく、そしてxは
1〜99モル・パーセントに等しい。この技術領域に詳し
い人なら、前記の式で表現されるようなアルミノ燐酸塩
に基づく分子ふるいのそれぞれがかなりの程度存在して
いるTO2単位の各種に関連した純電荷に依存している
ことが分かるであろう。このように、結晶性AlPO4
分子ふるいは必ず、基本的には等しい数のAlO2およ
びPO2を保有しており、一方、結晶性SAPO分子ふ
るいは98モル・パーセントのSiO2単位を含み、残り
をAlO2およびPO2単位とすることができる。
【0005】一般的なアルミノシリケート・ゼオライト
分子ふるの場合と同様、アルミノ燐酸塩に基づく分子ふ
るいの構成成分の熱的および水熱的安定性は、集合的
に、その属クラスを構成している構造種によって異なる
ことが観察されている。例えば、前記米国特許4,310,44
10の例51においては、種々の反応混合物、有機性テンプ
レート剤、そして反応時間と温度を組み合わせることで
AlPO4−21と称される種が作成されることが報告さ
れている。各例でAlO4−21生成物が反応混合物から
分離され、空気中で110℃で乾燥された。しかしなが
ら、空気中で、500〜600℃の温度範囲でか焼を行なう
と、AlPO4−21の生成物がAlO4−25の結晶構造に
変化し、この結晶構造が、これら2つの種のX線粉末回
析の比較の結果、その前の状態であるAlPO4−21と
著しく異なったものであることが分かった。AlPO4
−23の場合もか焼で同様の変化が起きることが認められ
ており、この場合、600℃でAlPO4−28が形成され
た。一方、AlPO4−31は、1000℃の高さの温度で空
気中でか焼した場合でも、合成されたままの結晶構造の
特性を保持した。
【0006】アルミノ燐酸塩に基づく分子ふるい組成物
に関する結晶構造でのより著しい変化の一つは、本明細
書で以下APMS−54と称される亜属が関係している。
“APMS”はアルミノ燐酸塩に基づく分子ふるい(Al
uminophosphate-bsedmolecular sieve)の頭字語で、
“−54”は表Iに示されているX線粉末回析データで特
徴付けられ、あるいはより簡明には少なくとも表IIのd
-間隔で特徴付けられるような結晶構造を示す。APM
S−54の位相は、“Nature”誌、607(1984),309ペー
ジに発表されたスミスおよびディトリッ仮想ネット(hy
pothetical net)81(1)のそれと考えられているが、
AlPO4−54のx線パターンはその構造のシミュレー
トされたパターンと完全に一致してはいない。
【表I】 表I 20 d,A 相対強度 5.3±0.2 16.07 −17.32 VS 9.3±0.2 9.31 − 9.72 W 10.7±0.25 8.08 − 8.47 M 14.3±0.3 6.07 − 6.33 W 16.1±0.3 5.40 − 5.61 W 18.7±0.3 4.67 − 4.82 W 21.7±0.4* 4.02 − 4.17 M 21.9±0.4 3.99 − 4.13 M 22.4±0.4* 3.90 − 4.04 M 22.6±0.4 3.87 − 4.00 M 23.6±0.4 3.71 − 3.83 W 24.5±0.4 3.58 − 3.69 W 24.8±0.4 3.53 − 3.65 W 26.0±0.4 3.38 − 3.48 W 27.15±0.4 3.249− 3.333 M 28.2±0.4 3.126− 3.209 W 28.9±0.4 3.048− 3.132 W 29.4±0.4 2.998− 3.079 W 30.25±0.4 2.917− 2.993 W 30.8±0.4 2.867− 2.940 W 32.3±0.4 2.739− 2.805 W 32.65±0.4 2.710− 2.776 W 34.0±0.4 2.607− 2.667 W 35.85±0.4 2.478− 2.532 W 37.6±0.4 2.368− 2.417 W 38.3±0.4 2.327− 2.374 W 41.0±0.4 2.181− 2.222 W 48.8±0.4 1.852− 1.881 W 49.2±0.4 1.838− 1.866 W 49.6±0.4 1.824− 1.852 W 55.0±0.4 1.658− 1.680 W *=タブレット
【表II】 表II 20 d,A 相対強度 5.1 − 5.5 16.07 −17.32 VS 10.45 −10.95 8.08 − 8.47 M 21.3 −22.1* 4.02 − 4.17 M 21.5 −22.8 3.99 − 4.13 M 22.0 −22.8* 3.90 − 4.04 M 22.2 −23.0 3.87 − 4.00 M 23.2 −24.0 3.71 − 3.83 W 26.75−27.45 3.249− 3.333 M *=タブレット このX線パターンおよびその他の以下に現われるすべて
のパターンは、標準的なX線粉末回析装置、あるいはニ
ュージャージー州チェリー・ヒルのジーメンス社が提供
するジーメンスD-500 X線粉末回析装置を使ってのコ
ンピュータに基づく技術のいずれかを用いることによっ
て得られたものである。標準的なX線技術を用いた場
合、放射線源は40Kvおよび49maで操作される高強度、銅
標的X線チューブである。銅Kアルファ放射線とグラフ
ァイト・モノクロメータからのX線回析パターンはX線
スペクトロメータ・シンチレーション・カウンターと高
さ分析計そしてストリップ・チャート・レコーダーによ
り適切に記録される。平らな形の粉末サンプルは2秒時
定数で、1分あたり2度(2テータ)で走査される。ス
トリップ・チャート上で20と示されている回析ピークの
位置で平面間間隔(d)が得られ、0がブラッグ・アン
グルである。強度は回析ピークからバックグランドを引
いて求める。相対強度値100xI/I。は数値か、ある
いは、W(弱)、M(中間)、S(強)そしてVS(非
常に強)のいずれかで示される。数値的には、W=0〜
10,M=11〜20,S=21〜50,そしてVS=51〜100で
ある。この技術領域に通じている人なら分かるであろう
が、用いられる技術とは関係なく、パラメータ2テータ
を用いるので、人および機械のエラーの影響を受け、こ
れらの影響が結び付くと、報告されている各2テータの
値に0.4度程度の不確定性が負荷される可能性がある。
この不確定性は、もちろん、2テータ値から計算される
d−間隔の報告値にも示される。この不正確さはこの技
術領域全体に一般的に見られるもので、従来の技術の組
成物と本結晶性材料の差を予め除外するには十分ではな
い。本発明でAPMS-54という名称で示されているア
ルミノ燐酸塩に基づく分子ふるい群は同じ結晶構造を保
有しているが、AlO2およびPO2に付加されて存在す
ることができる構造的酸化物骨格単位において違いがあ
るその群内部のすべての種を含んでいる。例えば、Al
PO4-54はAlO2およびPO2単位で形成されており、
CoAPO-54はCoO2,AlO2そしてPO2単位で形
成されている、などなどである。ゼオライトおよび分子
ふるい技術に関するM.E.デイビスらによる最近の出
版物から、VPI−5と称されるアルミノ燐酸塩に基づ
く分子ふるい群も、本発明に示されているAPMS-54
組成物の一部と同じ、あるいは非常に類似していること
が明らかである。これらの出版物には、C&EN,1988
年3月21日、p.22〜24およびデイビスらによる“Natur
e”誌、698(1988年)p.698などが含まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】入手し得る刊行物によ
れば、APMS-54種の最初に報告された合成は米国特
許4,310,440の例29で述べられている調製例である。こ
の合成ではAlPO4−54は回収、洗浄された固体を115
℃で乾燥する前の主要生成物としてつくりだされたもの
である。AlPO4結晶を115℃で乾燥すると、非常に急
速な、そして基本的に完全なAlPO4−8種への変換
が起こり、これはその乾燥された組成物のX線粉末回析
パターンで確認できる。その後、米国特許4,673,559に
MCM−9として開示されている調製がVPI−5およ
びSAPO−11に含む混合物であることが報告されてい
る(調査ノート。ゼオライト調査計画、ジョージア技術
研究所、1988年秋、第2巻、No.2)。この組成物はA
PMS−54群の他のものと同様、高い温度下での脱水に
対して不安定であることも分かっている。
【0008】
【課題を解決するための手段】結晶構造形質変換に対し
てAMPS−54を安定化させる方法としてAPMS−54
結晶をほう酸、あるいはほう酸塩溶液、好ましくは水溶
液と、結晶が重量ベースで外来ほう素を最低6ppm(重
量ベース)、好ましくは最低15ppm,より好ましくは最
低150ppm含むように接触させる方法を提供する。未だ十
分に解明されていないが、ほう素含有APMS−54は高
温でのか焼させることができ、一部の例では、1000℃
で、水和状態で未処理APMS−54は組成物の場合に観
察された程の結晶構造特性への変化はずっと少なく、さ
らにアモルファス形態への品質劣化はほとんど起こらな
い。好ましくは、か焼中の温度は1分あたり5℃以下の
速度で室温から最終的なか焼温度に徐々に上昇させるべ
きである。本発明はまた、新しいほう素含有安定化AP
MS−54生成物をも対象とする。
【0009】合成されたままの(つまり、安定化されて
いない)アルミノ燐酸塩に基づく分子ふるいは、本発明
に従って適切に安定化される。そしてそれはAlPO4
−54の特徴的な結晶構造を有する−群のAPMS−54に
含まれる。従って、表Iに示されているX線粉末回析パ
ターンを有するか、あるいは少なくとも表IIに示されて
いるd−間隔を含んでいる群のすべてのメンバーを含ん
でおり、 mR:(QwAlxPySiz)O2 の化学組成を含んでおり、ここでQは骨格酸化物単位
“QO2▲上付n▼”として存在している少なくとも1
の成分を示しており、電荷nは−3,−2,−1,0、
あるいは+1のいずれかであり、“R”は結晶内孔シス
テム内に存在している少なくとも1の有機テンプレーテ
ィング剤を示しており“m”は(QwAlxPySiz)O
2の1モルあたりに存在している“R”のモル量を示
し、ゼロから約0.3の範囲の値であり、“w”,
“x”,“y”および“z”は骨格酸化物単位として存
在しているQO2▲上付n▼,AlO2▲上付−▼,PO
2▲上付+▼そしてSiO2のモル分率を示している。
“Q”は20以上の原子量と4水化物酸化物の平均“T−
O”距離が約1.51オングストロームから約2.06オングス
トロームの間であるような成分と特徴付けられる。
“Q”は約125Kcal/グラム−原子から約310Kcal/グラム
−原子の電気陰性度を持っており、“Q”は298・Kで
約59Kcal/グラム−原子以上の“Q−O”解離エネルギ
ーを有し、該モル分率が以下のような限界組成値、ある
いはポイントの範囲内であるような結晶性3次元酸化物
構造で安定したQ−O−P,Q−O−AlあるいはQ−
O−Q結合を形成することができる。(x+z)は0〜
98モル・パーセントに等しく、yは1〜99モル・パーセ
ントに等しく、そしてxは1〜99モル・パーセントに等
しい。Qが存在する時の式においては、それが少くと
も、砒素、クロム、コバルト、ゲルマニウム、鉄、マグ
ネシウム、マンガン、チタニウム、バナジウム、あるい
は亜鉛のいずれかひとつであることが好ましく、コバル
ト、マグネシウム、あるいは亜鉛であることがより好ま
しい。特に好ましい種は“w”の値がゼロであるか、あ
るいは“w”と“z”の両方の値がゼロであるようなも
の、つまり、AlPO2およびSAPO−54であること
が好ましい。
【0010】APMS−54組成物はこの技術領域ではよ
く知られている手順、特に、前記従来の技術の箇所で引
用されているような種々の出版物で開示されているよう
な手順に従って合成される。R.J.ペレットらに発行
された1988年4月26日付け米国特許4,740,650に合成技
術が網羅的に開示されており、それらの使用は本発明に
も参考として紹介されている。エチルブチルアミンは54
−構造を形成するための好ましいテンプレーティング剤
である。これらにはジプロピルアミン、ジペンチルアミ
ン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、テトラブチル
アンモニウム鉄、テトラテンチルアンモニウムおよびN
−メチル−2−ヘプチルアミンを含む。この反応混合物
の燐の供給源は85%水溶液の形態での正燐酸(H31PO
4)である。アルミニウム源はプラル(コンディア)な
ど擬ベーマイト・フェーズである方が有利である。反応
混合物の撹拌を含む合成手順において、商品名『ヴァー
サル250(Versal 250)』(カイザー)という名称で市
販されているアルミナの使用が、より薄く、撹拌しやす
い混合物の生成物を得ることは知られている。54−構造
にけい酸が含まれる場合のこの反応混合物のけい酸の供
給源としてはテトラエチル正けい酸、水性けい酸ゾルお
よびCab−o−Sil(キャボット)およびHisi
l(PPG)の商品名で市販されている発煙けい酸など
固体反応性アルモファスけい酸などの使用が可能で、後
の2つの使用が好ましい。上の組成式の中で“Q”で示
されている成分の供給源は、通常、それら成分の反応化
合物、特に、酸化物、水酸化物、そして塩である。一般
的には、これらの成分の酢酸塩、硫酸塩、ハロゲン化合
物、および硝酸塩が適している。一部の例では、たとえ
ば、チタニウム、アルコキシド、および水溶性キレート
も有効である。
【0011】AlPO4の製造においては、この反応混
合物は、通常、Al23の1モルあたり、0.5〜1.5モル
のP25,0.2〜2.0モルの有機テンプレーティング剤、
そして7〜100モルの水で構成されている。ELAPO
−54の場合、モル比が aR:(QwAlxPySiz)O2:bH2O; で表現される反応混合物においては、“a”がゼロから
6以上の値を持っており、“b”は2から500までの値
を持ち、それぞれ成分Q、アルミニウム、および燐酸の
モル部分を示す“w”,“x”および“y”はそれぞれ
0.01〜0.98,0.01〜0.60,および0.01〜0.60の値を持っ
ていることが好ましい。“z”の値はゼロである。SA
PO−54の場合、その反応混合物は上のELAPOの場
合と同様であるが、“w”の値はゼロ、そして“z”の
値は0.01〜0.98の値である。FLAPSO−54の場合、
モル比が aR:(QwAlxPySiz)O2:bH2O で表現される反応混合物においては、“a”および
“b”の値はELAPO−54の場合と同じであり、
“x”,“y”および“n+w”の値はそれぞれ0.10〜
0.55,10〜0.55,そして0.01〜0.98である。APMS−
54組成物の合成においては、多数の結晶性不純物を生成
する傾向が認められている。過剰撹拌あるいはシード化
混合などのように、低剪断力混合および核形成箇所の存
在を回避することはこれらの不純物の形成の防止に役立
つ。また、一部の反応物もその反応混合物が撹拌されて
いるか、あるいは静かに蒸解されるかどうかによって、
その機能をよりょく発揮するようである。例えば、Ca
b−o−silは蒸解から純粋なSAPO−54を生成
し、HiSilは撹拌蒸解から基本的には純粋なSAP
O−54を生成した。蒸解温度は、不純物形成を低下させ
るために、125〜175℃の範囲に維持されるべきである。
54−構造を合成するためには、D’Yvoire[フランス化
学協会ブレチン、1972(1961)]のH3に似たX線回析
パターンを有しているアルミノ燐酸塩の形成に好都合な
低温蒸解とAlPO4−11およびAlPO4−41の構造を
有する組成物の形成に好都合な高温との間のバランスを
とらなければならない。構造的再編成に対して安定化さ
せるためのAPMS−54の取り扱いにおいては、その結
晶は有効な量のほう酸、あるいはほう酸塩の溶液、好ま
しくは水溶液と接触させられる。この安定化のための処
理は合成手順が完了し、生成された結晶を反応混合物か
ら分離して水で洗浄し、孔などにつまっている反応混合
物の成分を除去した後に行なうのが望ましい。APMS
−54の作成において、安定化処理がAPMS−54結晶の
形成中、あるいは形成後に実行されるようにほう酸ある
いはほう酸塩をその合成混合物に含ませることは可能で
ある。しかしながら、この場合は、生成結晶を洗浄し
て、外来性ほう素のレベルをそれ以下では安定化が行な
われないレベルにまで下げないようにすることが重要で
ある。ここで用いられるほう酸とは4ほう酸(H24
7)、メタほう酸(HBO2)および正ほう酸H3BO3
ずれかを意味している。正ほう酸は70℃を越える温度で
メタほう酸に変化し、メタほう酸は140℃程度で4ほう
酸に変化する。広範な種類のほう酸塩はアルカリ金属、
アルカリ土金属、タリウム、およびマグネシウムなどを
含む塩であることが知られている。アンモニウム塩も市
販されている。大部分のアルカリほう酸塩はM2OmB2
3の構造を持っており、“m”は1から4の値を持っ
ている。ただし、ナトリウムの場合は“m”は6までの
値を取ることができ、また、ほう酸アンモニウムの場合
は2か4のいずれかである。水溶液の形成に加え、ほう
酸は有機ヒドロキシ化合物、特にアルコールには確実に
溶ける。処理用溶液内でのほう酸あるいはほう酸塩の濃
度はそれ程厳密な意味で重要な要因ではないが、最低1.
0重量パーセントであることが望ましい。この処理溶液
の温度は90℃を越えるべきではなく、30℃から80℃の範
囲であることが望ましい。1〜10重量パーセントの範囲
の酸濃度を有し、60〜75℃の温度の正ほう酸水溶液が特
に好ましい処理溶液である。望ましくは、100グラムの
APMS−54(十分に水和された形態での)あたり2〜
3モルのほう素化合物を提供できる処理溶液を用いるべ
きである。溶液の有効量は100℃以上のか焼温度にさら
した時、水和化されたAPMS−54が他の構造形態に変
化しないように安定化させるに足りるだけの量である。
ほう酸塩溶液を用いる際、その塩溶液のpHを、必要があ
れば、3〜5の範囲内に調整できることが望ましい。安
定化されたAPMS−54組成物を使用中に高温にさらす
ような場合、侵食を原因とする結晶化による可能性を避
けるために、ほう酸あるいはほう酸塩を使用するのが有
利である。
【0012】結果として得られる安定化APMS−54ほ
う素を重量ベースで少なくとも6ppmを含んでおり、好
ましくは少なくとも150ppm含んでいる。本仕様では、こ
の安定化ほう素、存在しているかもしれないいずれかの
骨格ほう素から区別するために、『外来性』ほう素と称
されている。ほう素がAPMS−54結晶に組み込まれる
正確な過程はまだ分かっていないが、ほう素、あるいは
ほう素を含んでいる部分がおそらく、そのある種の欠陥
部分で、結晶格子に化学的に結合するからである可能性
が高そうである。以下の例は、本発明のプロセスおよび
生成物およびAPMS−54スタート材料合成のための有
利な方法の説明である。生成物に関してほう素の含有が
報告されている場合、用いられた分析手順が約3.7mm程
度(重量)のほう素の探知ができたのである。従って、
ほう素との接触が『なし』(“nil”)と記載されて
いる場合、ほう素含有量が低過ぎて、正確に判断できな
なかったか、あるいは存在しなかったのである。測定で
きる量のほう素が存在した場合、報告されている数値の
正確さが±2.5パーセント程度である。
【0013】
【実施例】
例1 AlPO4−54の調製 (a) 静かな調製:プラスティック・ビーカーの中に
46.12グラムの含水正燐酸(重量ベース85%H3PO4
と117.89グラムの水を混ぜ合わせて入れた。この燐酸溶
液に対して、28.93グラムの擬ベーマイト・タイプの、
プラル(コーディア)という商品名で市販されているア
ルミナ(重量ベース70.6%Al23)をゆっくり加えて
撹拌した。混合物が濃くなるまで磁力撹拌装置を使用
し、その後、アルミナの混合、追加を続け、手でスパチ
ュラを使って撹拌した。その結果として生じた混合物に
20.24グラムのエチルブチルアミンを加えて、手で撹拌
した。その結果できた混合物は以下の組成を有してい
た。 1.0 R:Al23:P25:40 H2O 次に、この混合物をステンレス・スチール製でポリテト
ラフルオロエチレンで表面を覆った圧力容器内で150℃
の炉内4時間蒸解した。蒸解期間が終了したら、圧力容
器を冷水を使って室温まで急冷し、濾過およびブフナー
漏斗での水洗いによって固体生成物を取り出した。回収
された固体はフード内で空気中、室温で乾燥された。乾
燥によって得られた生成物は約25グラムの純粋なAlP
4−54で、基本的には表Iに示したものと同様のX線
粉末回析パターンを示した。 (b) 上記(a)に述べたのと基本的には同様の操作手
順、同じ蒸解温度、4時間の蒸解時間、そして等モル比
のAl23,P25、そして有機テンプレート剤、そし
てAl231モルあたり40モルのH2Oを用いて、Al
PO4−54の7回の追加合成が行われ、各合成では以下
の7つの有機テンプレーティング剤のひとつが用いられ
た。 i) n−テトラブチルアンモニウム水酸化物 ii) n−ペンチルアンモニウム水酸化物 iii) n−ジブチルアミン iv) n−ジペンチルアミン v) N−メチル−2−ヘプチルアミン vi) n−ジプロピルアミン vii) n−トリブチルアミン 各例で、AlPO4生成物は室温で(X線回析データに
裏付けられているように)良い回収率で回収され、水で
洗浄された。 (c) 撹拌調製。正燐酸(85%)および水をそれぞれ
110.69グラムおよび228.68グラムの量でビーカー内に入
れて、混合し、それに57.78グラムのアルミナ(商品名
ヴァーサル250,Al23あたり70.6重量パーセント)
を加えて、磁力撹拌した。その後、20.2グラムのエチル
ブチルアミンを加えて、混合し、その後、111.2グラム
のトリブチルアミンを加えた。最終的な混合物のpHは4.
80で、以下のような組成を持っていた。 0.5 EtBuNH:1.5 Bu3N:Al23:P25:40 H2O この混合物全体を0.6リットル・ステンレス・スチール
撹拌反応器に密封し、1時間以上40〜80℃で加熱し、さ
らにその後、80〜130℃で加熱してから、130℃で1時
間、蒸解した。蒸解温度に到達後、混合物が濃くなり、
固体プラグが形成されて、蒸解の過程で数回、撹拌モー
ターが停止した。蒸解終了後、対流放熱で100℃まで冷
めた後、冷水を用いて、反応器を急冷した。乳棒を使っ
て、大型のビーカー内で中味を取り扱いやすいサイズの
塊にくだき、その後、遠心分離を行って、2度洗浄する
と、生成物は濾過が可能になったので、その後、濾過で
分離して、数リットルの蒸留/非イオン化水で洗浄し
て、空気中、室温で乾燥した。X線分析で確認したとこ
ろ、乾燥後の回収物は約165グラム純粋AlPO4−54で
あった。化学分析の結果、この生成物はそれぞれ重量ベ
ースで炭素0.87%、窒素0.6%,Al23 32.2%,P2
5 43.6%、そしてLOI 25.7%を含んでいることが
判明し、モル酸化物比での生成物組成は 1.0 Al23:1.0 P25:4.3 H2O であった。 (d) 上記(c)の一般的な手順を用いて、AlPO
4−54を調製するために、上記(b)に挙げている最初
の6つの異なったテンプレーティング剤をトリブチルア
ミンと組み合わせて用いることができる。Al231モ
ルあたり2.0モル相当のテンプレーティング剤を作成す
るために十分な量のトリブチルアミンで補われた、Al
231モルあたり0.5〜1.0モルの(b)に掲げたテンプ
レーティング剤が用いられる。蒸解においては、反応混
合物が2時間以上125〜130℃の温度に加熱され、さらに
1時間、最終的な温度で蒸解される。
【0014】例2 SAPO−54合成 この反応混合物は85%H3PO4の92.24グラムとH2Oの
235.77グラムをビーカーに入れて混ぜ合わせることによ
り調製された。擬ベーマイトをゆっくりと、かき混ぜな
がら加え、それからその混合物をかき混ぜながら7.2グ
ラムのSiO2(Cab−O−SilEH5)を加え
た。それから、エチルブチルアミンを50.0グラム加え
て、均一になるまで、混合物をかき混ぜた。この反応混
合物の化学組成は以下のとおりであった。 1.25 R:0.3 SiO2:Al23:P25:40 H2O この混合物の一部をポリテトラフルオロエチレンで表面
処理したパイプ圧力容器内で125℃で44時間蒸解した。
その後、圧力容器を冷却し、生成物を遠心分離法で分離
して、蒸留水で洗い、それから室温で乾燥した。生成物
を化学分析した結果、この生成物はそれぞれ重量ベース
で、炭素0.27%、窒素0.05%、Al23 33.6%,P2
5 34.7%,SiO2 7.36%,LOI 23.6%を含んでい
ることが判明し、モル酸化物比での生成物組成は 1.0 Al23:0.74 P25:0.18 SiO2:3.9 H2O であった。この生成物の主要成分は表IIIに示されてい
るようなテータによって特徴が示されるようなX線粉末
回析パターンを持っていた。この表で“I”は強度、
“d”は表面間間隔である。
【表III】
【0015】例3 CoAPO−54合成 85%H3PO4の46.1グラムとH2Oの97.5グラムを混ぜ
ることにより、反応混合物が調製された。別の容器に2.
5gのコバルト酢酸塩4水化物を20gの水に解かした。
擬ベーマイト(プラル)27.5gを燐酸溶液に加えて均一
化するまでかき混ぜ、その後、コバルト酢酸塩20.24g
をその混合物に加えて均一化するまで撹拌し、以下のよ
うな組成の反応混合物をつくった。 1.0 R:0.05 CoO:0.95 Al23:P25:40 H2O この混合物の一部をポリテトラフルオロエチレンで表面
処理した圧力容器内で4時間、150℃で蒸解した。生成
物を遠心分離法で分離して蒸留水で洗浄し、室温で乾燥
した。生成物の主要成分は基本的には例2の場合と同様
のX線回析パターンを有していた。少量の不純物とし
て、米国特許4,567,029の例89と例93にそれぞれ開示さ
れるようにCoAPO−5およびCoAPO−11を含ん
でいた。
【0016】例4 (a) 合成されたままのAPMS−54構造の強度の証
拠として、テンプレート剤として等モル量のエチルブチ
ルアミン、Al23(プラル)、そしてP25(正燐
酸)を使って、AlPO4−54のサンプルが合成され
た。アルミナ1モルあたり40モルの水を使い、上記1
(a)に規定されている手順に従って反応混合物を作成
した。蒸解温度は150℃、そして蒸解時間は4時間であ
った。(X線データから判断されれるように)基本的に
は純粋なAlPO4が室温で濾過、水で洗浄することに
より回収された。まだ、湿ったフィルター・ケーキの状
態のまま、サンプルをエア・オーブンに入れて、350℃
で0.5時間加熱した。取り出して、X線回析分析を行な
った結果、このサンプルはAlPO4−54を含んでおら
ず、基本的には(米国特許4,3310,440の例27に開示され
ている通り)AlPO4でできており、全体的な結晶度
は実験室での標準と比較して91パーセントであった。 (b) 純度が92%程度でほう素を含んでいないAlP
4−54の二番目のサンプルが上記(a)で報告された
手順に従って調整された。このフィルター・ケーキを室
温(22℃)および通常の湿度で乾燥した。未だ水和状態
のままのサンプルを、100%スチームを使って、4時
間、スチーミングにかけた。X線分析の結果、最初のA
lPO4が完全にAlPO4−8に変化していた。 (c) 高度の純度を有しており、ほう素を含んでいな
いAlPO4のサンプルを上記(a)の一般手順に従っ
て調製した。フィルター・ケーキを室温と通常の湿度下
で乾燥して、結晶の外部表面についている水分を除去し
た。水和状態中に吸収された水分を未だ保有している乾
燥されたこのサンプルをエアー・オーブンに入れて、44
0〜450℃の温度下で約2時間加熱した。X線分析では、
このサンプルがAlPO4−8に変化していることが分
かった。 (d) エチルブチルアミンの0.5モル、トリブチルア
ミンの1.5モル、H3PO4の1.0モル、Al23(プラ
ル)の1.0モル、そしてH2Oの40モルの混合物を使って
AlPO4−54のサンプルを調製した。圧力がま内で撹
拌しながら、150℃の温度で1時間、蒸解および結晶化
を行なった。回収された誠意生物はX線分析の結果71%
AlPO4−54であった。 (e) 蒸解および結晶化が125℃であることを除い
て、上記(d)の場合と同じ調製が行なわれた。結果と
して得られたAlPO4−54生成物は基本的には100%の
純度で、結晶度は実験室での標準との比較で104パーセ
ント、そしてほう素の含有率はゼロであった。 (f) 上記(e)に述べたような方法で調製したAl
PO4のサンプル8個を、脱水化を行なう前に、それぞ
れ、種々の温度と種々の時間で、酢酸アンモニウム水溶
液、エタノール、蒸留水、そしてほう酸水溶液で洗浄
し、その後、周辺温度で乾燥して、エアー・オーブンに
入れ、温度440℃〜450℃で2時間加熱した。ほう酸溶液
で同様に処理した同様のサンプルの分析の結果、918〜1
250ppm(重量ベース)のほう素の存在が示された。これ
らの生成物は表IVにf−1からf−8までで示してあ
る。また、上記(d)の方法で調製した組成物の2つの
サンプルをそれぞれ酢酸とほう酸の水溶液で処理した。
これれらの生成物は処理方法および生成物の詳細も示し
ている表IVにf−9およびf−10として示されている。 以下余白
【表IV】 サンプル 洗浄媒体 洗浄温度 洗浄時間 生成物# hr %AlPO4-54 %AlPO4-8 f-1 NH4OAc,5% 55 1.5 37 75 f-2 NH4OAc,5%* 70 11.4 23 60 f-3 NH4OAc,5% 70 1.5 then H3BO3 70 1.5 57 32 f-4 Distil.H2O 65 1.0 56 0 f-5 Ethanol 25 0.75 13 0 f-6 H3BO3,4% 55 1.5 95 8 f-7 H3BO3,4% 60 1.5 90 6 f-8 H3BO3,4% 65 1.0 77 5 f-9 HOAc,pH=5.4 80 1.5 54 61 f-10 H3BO3,4% 80 1.5 78 43 * pHは酢酸で5.4に調整。 # X線ピーク・エリアは実験室での標準適なX線パタ
ーンと比較される。 この方法の使用は100%を
越える総合結晶度をもたらす場合がある。しかしなが
ら、この方法は与えられた混合物での諸フェーズの相対
的な量を高い信用度で示す。 上の表IVから、そして特に例4(a)と例4(b)の比
較において、ほう酸を用いた洗浄手順が水和状態でのか
焼に対して安定正がかなり増大したAlPO4をもたら
すことが明らかである。サンプルf−3は、その水溶液
が酢酸アンモニウムで処理した後でもAlPO4を安定
化させることができ、酢酸アセテートがその結果構造に
対して有害でなくなる−安定剤として無効になるので、
特に興味深い。蒸留水のよる処理は明らかにAlPO4
の形成を抑制することができたが、大量のAlPO4
アモルファスになることを妨げなかった。 (g) AlPO4の同じ合成サンプルの2つの部分を
それぞれ、酢酸水溶液(pH=5.4)で80℃の温度下で1.5
時間、およびほう酸水溶液(4%)で80℃の温度下、1.
5時間処理して、その後、濾過、洗浄して、大気温度で
乾燥した。酢酸で処理した生成物はほう酸で処理した生
成物より結晶度が全体的に低く、54%のAlPO4を含
んでいただけだった。ほう酸で処理した生体物は78%の
AlPO4を含んでいた。結晶度のベースでは、酢酸で
処理した生成物は61%のAlPO4−8を、ほう酸で処
理した誠意生物は43%のAlPO4−8を含有してお
り、80℃でのほう酸処理は最善の安定化には温度が高過
ぎることが示された。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように、安定な特にか焼
に対して安定なAPMS−54組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン テー.ウィルソン アメリカ合衆国,10588 ニューヨーク シュラブ オゥク イー.メエイン スト リート 1024番地

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表IIに示されているd−間隔
    を含み、さらに、少なくとも重量で6ppmの外来性ほう
    素を含んでいるX線粉末回析パターンを有する安定化A
    PMS−54結晶化分子ふるい。
  2. 【請求項2】 外来性ほう素の量が重量ベースで最低15
    0ppmである請求項1に記載の、安定化APMS−54結晶
    性分子ふるい。
  3. 【請求項3】 無水状態での酸化物のモル比が以下の化
    学組成物を有する請求項1あるいは2に記載の安定化A
    PMS−54組成物。 Al23:1.0±0.2P25
  4. 【請求項4】 以下の化学組成を有する請求項1,2あ
    るいは3に記載の安定化APMS−54組成物 mR:(QwAlxPySiz)O2 ここで、“Q”は“n”が−3,−2,−1,0あるい
    は+1のいずれかの値を取るような電荷“n”を有する
    骨格酸化物単位“QO2▲上付きn▼”として存在する
    少なくとも1の要素を示し、“R”は結晶内孔システム
    内に存在する少なくとも1の有機性テンプレーティング
    剤を示し、“m”は(QwAlxPySiz)O21モルに
    存在するモル量を示し、ゼロから0.3の値を有する。さ
    らに、“w”,“x”,“y”および“z”はそれぞれ
    骨格酸化物単位として存在するQO2▲上付きn▼,A
    lO2,PO2およびSiO2のモル分率を示し、該モル
    分率は以下の限定組成値の範囲内である。 (w+z)は0〜98モル・パーセントに等しく、 yは0〜99モル・パーセントに等しく、 xは1〜99モル・パーセントに等しい。 さらに、“Q”は原子量が20より大きく、4水酸化物構
    造での平均“T−O”距離が約1.51オングストロームと
    約2.06オングストロームの範囲である要素で特徴付けら
    れる。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の少なくとも、“R”の
    部分を取り除くために、最大1000℃の温度でその組成物
    がか焼された安定化APMS−54。
  6. 【請求項6】 “Q”がマグネシウム、マンガン、鉄、
    コバルト、および亜鉛からなる群から選択される少なく
    とも1の要素を示す請求項4あるいは5に記載の安定化
    APMS−54組成物。
  7. 【請求項7】 “w”の値がゼロである請求項4あるい
    は5に記載の安定化APMS−54アルミノ燐酸塩組成
    物。
  8. 【請求項8】 熱により誘発される骨格構造の変性に対
    してAPMS−54結晶性アルミノ燐酸塩組成物を安定さ
    せ、該組成物が少なくとも表IIのd−間隔を含むX線回
    析パターンを有し、該組成物をほう酸、あるいはその塩
    の溶液と20℃から90℃の範囲の温度で接触させ、少なく
    とも重量で6ppmのほう素をそのAPMS−54組成物に
    組み込ませるようにし、さらにそのほう素含有安定化生
    成物を回収する方法。
  9. 【請求項9】 APMS−54がAlPO4あるいはMe
    APO−54であり、“Me”がマグネシウム、マンガ
    ン、亜鉛、コバルト、あるいは鉄の群の少なくとも1の
    金属を示す請求項8記載の方法。
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