JPH0679664U - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JPH0679664U
JPH0679664U JP086256U JP8625692U JPH0679664U JP H0679664 U JPH0679664 U JP H0679664U JP 086256 U JP086256 U JP 086256U JP 8625692 U JP8625692 U JP 8625692U JP H0679664 U JPH0679664 U JP H0679664U
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徹 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リテーナーを用いたエアバッグとエアバッグ
ケースの取付構造において、ボルトやリベットの固定に
加えて更に強固な固定構造を提供し、これによって、上
記ボルト等の数量を減じると共に、リテーナーのケース
への仮固定も併せて行えるようにする。 【構成】 リテーナー5に、該リテーナーの一部を切り
起こすことにより設けられ、かつケース壁部6に掛止す
る掛止手段7を有する切り起こし片8を突設すると共
に、上記ケース壁部6とエアバッグのリテーナー取付部
4の所定位置に透孔9を穿設し、上記切り起こし片8を
各透孔9に貫通せしめて、リテーナー5をケース壁部6
に掛止し、ボルト等により、これらリテーナー5とケー
ス壁部6とを固定せしめた構成を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、助手席用等のエアバッグ装置に係り、詳しくは、該装置におけるエ アバッグ袋体とエアバッグケースとの取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置は、車両が衝突した時、衝撃が所定以上である場合にシートベ ルトの補助として瞬時にバッグが膨張し、乗員を保護する安全装置であり、通常 、ガス発生器であるインフレータと、インフレータのガスにより膨張するバッグ と、前記インフレータを該バッグと共に略気密に囲繞収納するエアバッグケース とで構成されている。そして、このエアバッグ装置はその作動にあたり、電気信 号等によりインフレータから噴出されたガスがエアバッグケースとエアバッグ内 に充満して内圧を発し、この内圧によりバックが展開する。
【0003】 一方、上記エアバッグ装置は運転席用に限らず、近年助手席用のものも開発さ れており、この助手席用エアバッグ装置のエアバッグ本体としては、図2に示す ようなバッグが1例として、本願出願人によって提案されている。即ち、このエ アバッグは、U字状に折曲された本体布1aと、この本体布1aの両側部に夫々 縫着された2枚の側面布1bによってバッグ本体が構成されると共に、本体布1 aのU字状両先端部と各側面布1bの先端部とにより開口部が区画形成された構 成を有している。 そして、この開口部を区画する部分には、上記各布先端部を夫々折り返し縫製 したリテーナー取付部4が設けられており、これらのリテーナー取付部4は、そ の内側に添着されるリテーナー(図示せず)を介してエアバッグケース(図示せ ず)に取付けられる。
【0004】 なお、上記リテーナー取付部とその取付の詳細は、図6に示す通りであり、先 端部4aを2つ折り縫製したものを、図示の如くU字状に折曲して、先端側をL 字型リテーナー5にて挟み込む。また、リテーナー取付部4としては、上記以外 に、図7に示す如きエアバッグ基布の先端を筒状に形成したものもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のエアバッグ装置においては、リテーナーをボルトやリベ ットによってエアバッグケースの壁部に固定しているが、エアバッグの展開時に バッグの口元部にかかる力を、これらボルトやリベットにのみ担持させていたこ とから、多数のボルト・リベットを必要とし、その締着や打ち込みに手間と時間 を要するとの問題を有している。
【0006】 また、上記リテーナーによって、エアバッグと共に、エアバッグドアを上記ケ ースに固定する構造の装置においては、エアバッグドアはその基部を構成する金 属薄板によって通常閉蓋した形状に保たれていることから、ケースにドアを当て がったときには、該ケース内は密閉状態となる場合があり、ケース内側に添着す るリテーナーが支持しにくいとの不都合もある。
【0007】 本考案は、叙上の如き実状に対処し、特にリテーナーに新規な構成を見出すこ とにより、上記ボルト・リベットの固定に加えて更に強固なエアバッグの固定構 造を提供し、これによって上記ボルト等の数量を減じ、さらに、リテーナーのケ ースへの仮固定も併せて行えるようにして、エアバッグのケースに対する取付安 全性をさらに向上させると共に、エアバッグ装置の生産効率も同時に高めること を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的に適合する本考案のエアバッグ装置の特徴は、前述の如きエア バッグのリテーナー取付部を、ボルト等を介して、リテーナーとエアバッグケー ス壁部とで挟着することにより、エアバッグを上記ケースに取付けてなる装置に おいて、 上記リテーナーに、該リテーナーの一部を切り起こすことにより設けられ、か つケース壁部に掛止する掛止手段を有する切り起こし片を突設すると共に、上記 ケース壁部とリテーナー取付部の所定位置に透孔を穿設し、上記切り起こし片を 各透孔に貫通せしめて、リテーナーをケース壁部に掛止し、前記ボルト等により 、これらリテーナーとケース壁部とを固定せしめたところにある。
【0009】
【作用】
上記構成を有する本考案のエアバッグ装置においては、リテーナーの切り起こ し片がエアバッグケースの透孔に嵌入されることから、展開するエアバッグに対 するリテーナーのケースへの保持力が大幅に高まって、リテーナーとケースとを 固定していたボルト等の数を減じると共に、上記切り起こし片の掛止手段によっ てリテーナーの仮固定も同時に行わしめて、エアバッグのケースに対する取付安 全性をさらに向上させ、さらに、かかるエアバッグの取付作業を簡便かつ効率的 に行うことが可能となる。
【0010】
【実施例】
以下、さらに添付図面を参照して、本考案の実施例を説明する。 図1は本考案実施例の助手席用エアバッグ装置の組立状態を示す説明図、図2 は同実施例のエアバッグを示す斜視図である。
【0011】 このエアバッグ装置は、エアバッグ1と、該エアバッグを膨張させるインフレ ータ(取付孔のみを2で示す)と、これらエアバッグとインフレータとを収納す るエアバッグケース3とを有してなり、図2に示すエアバッグ1の開口部を区画 するリテーナー取付部4を、ボルトあるいはリベット等を介して、図1に示す断 面コの字の細板状のリテーナー5とエアバッグケース3の壁部6とで挟着し、エ アバッグ1を上記ケース3に取付ける構成を有している。
【0012】 そして、本考案においては、図3,図4にも示すように、上記リテーナー5に 、該リテーナー5の一部を切り起こすことにより設けられ、上記ケース壁部6に 掛止する鍔部7を有する切り起こし片8を突設すると共に、図1,図2に示すよ うに、上記ケース壁部6とリテーナー取付部4の所定位置に透孔9を穿設してい る。そして、図3に示すように、上記切り起こし片8を各透孔9に貫通させ、次 いで、図4に示すようにリテーナー5を長手方向にスライドさせることにより、 リテーナー5をケース壁部6に掛止し、後、ボルト穴10を貫通させたボルト等 により、これらリテーナー5及びエアバッグ1とケース壁部6とを固定せしめて いる。
【0013】 なお、リテーナー5のボルト穴10は、該リテーナー5を上述の如くスライド させた位置で、ケース壁部6のボルト穴10と合致するよう設けられている。
【0014】 また、図5は本考案の他の実施例を示すものであるが、図示の如く、2つの切 り起こし片8を、一方は前述の如き鍔部7を有するものとし、他方のものは、直 角に切り起こしたものに樹脂等のキャップ11を嵌合させることによってケース 壁部6への掛止手段となしている。なお、図における12はリベットであり、こ の実施例では、筒状に設けたリテーナー取付部4にリテーナー5を挿入し、上記 リベット12により、リテーナー5の最終固定を行うようにしている。
【0015】 しかして、上記構成を有する本考案の各実施例においては、図4に示すように 、リテーナー5の切り起こし片8がエアバッグケース3の透孔9に嵌入されるこ とから、展開するエアバッグ1に対するリテーナー5のケース3への保持力を大 幅に高めることが可能である。即ち、これによって、リテーナー5とケース3と を固定していたボルトやリベット等の数を減じ得ると共に、図1や図5に示すよ うに、上記切り起こし片8の鍔部7やキャップ11によってリテーナー5の仮固 定も同時に行うことが可能となり、エアバッグ1のケース3に対する取付安全性 をさらに向上させ、さらに、エアバッグ1の取付作業を極めて簡便かつ効率的に 行うことが可能となる。
【0016】 また、上記リテーナー5の切り起こし片8は、プレス加工によって、極めて簡 単に成形できる上に、この切り起こし片はリテーナー5と一体であり、かつその 幅方向が負荷のかかる方向と一致することから、ケース3に対するリテーナー5 の固定を相当に強固なものとすることができる。
【0017】 以上、本考案の実施例を、助手席用のエアバッグ装置を例にとって説明したが 、本考案の構成は、運転席用のものに適用しても充分効果的である。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のエアバッグ装置は、エアバッグのリテーナー取 付部をリテーナーとケース壁部とで挟着することにより、エアバッグをケースに 取付けてなる装置において、上記リテーナーに、該リテーナーの一部を切り起こ すことにより設けられ、かつケース壁部に掛止する掛止手段を有する切り起こし 片を突設すると共に、上記ケース壁部とリテーナー取付部の所定位置に透孔を穿 設し、上記切り起こし片を各透孔に貫通せしめて、リテーナーをケース壁部に掛 止し、前記ボルト等により、これらリテーナーとケース壁部とを固定せしめたも のであり、リテーナーの切り起こし片がエアバッグケースの透孔に嵌入されるこ とから、展開するエアバッグに対するリテーナーのケースへの保持力が大幅に高 まって、リテーナーとケースとを固定していたボルト等の数を減じると共に、リ テーナーの取付時には、上記切り起こし片の掛止手段によってリテーナーの仮固 定も同時に行わしめて、エアバッグのケースに対する取付安全性をさらに向上さ せ、さらに、かかるエアバッグの取付作業を簡便かつ効率的に行えるとの顕著な 効果を奏するものである。
【0019】 そして、上記リテーナーの切り起こし片は、プレス加工によって、極めて簡単 に成形できる上に、リテーナーと一体であり、また、その幅方向を負荷のかかる 方向と一致させることにより、ケースに対するリテーナーの固定を、相当に強固 なものとしうる等、その実用的価値は著大である。
【提出日】平成5年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 また、図5は本考案の他の実施例を示すものであるが、図 示の如く、2つの切り起こし片8を、一方は前述の如き鍔部7を有するものとし 、他方のものは、直角に切り起こしたものにクリップ11を嵌合させることによ ってケース壁部6への掛止手段となしている。なお、図における12はリベット であり、この実施例では、筒状に設けたリテーナー取付部4にリテーナー5を挿 入し、上記リベット12により、リテーナー5の最終固定を行うようにしている 。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 しかして、上記構成を有する本考案の各実施例においては 、図4に示すように、リテーナー5の切り起こし片8がエアバッグケース3の透 孔9に嵌入されることから、展開するエアバッグ1に対するリテーナー5のケー ス3への保持力を大幅に高めることが可能である。即ち、これによって、リテー ナー5とケース3とを固定していたボルトやリベット等の数を減じ得ると共に、 図1や図5に示すように、上記切り起こし片8の鍔部7やクリップ11によって リテーナー5の仮固定も同時に行うことが可能となり、エアバッグ1のケース3 に対する取付安全性をさらに向上させ、さらに、エアバッグ1の取付作業を極め て簡便かつ効率的に行うことが可能となる。
【提出日】平成5年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、助手席用等のエアバッグ装置に係り、詳し くは、該装置におけるエアバッグ袋体とエアバッグケ ースとの取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置は、車両が衝突した時、衝撃が所定以 上である場合にシートベルトの補助として瞬時にバッ グが膨張し、乗員を保護する安全装置であり、通常、 ガス発生器であるインフレータと、インフレータのガ スにより膨張するバッグと、前記インフレータを該バ ッグと共に略気密に囲繞収納するエアバッグケースと で構成されている。そして、このエアバッグ装置はそ の作動にあたり、電気信号等によりインフレータから 噴出されたガスがエアバッグケースとエアバッグ内に 充満して内圧を発し、この内圧によりバックが展開す る。
【0003】 一方、上記エアバッグ装置は運転席用に限らず、近年 助手席用のものも開発されており、この助手席用エア バッグ装置のエアバッグ本体としては、図2に示すよ うなバッグが1例として、本願出願人によって提案さ れている。即ち、このエアバッグは、U字状に折曲さ れた本体布1aと、この本体布1aの両側部に夫々縫 着された2枚の側面布1bによってバッグ本体が構成 されると共に、本体布1aのU字状両先端部と各側面 布1bの先端部とにより開口部が区画形成された構成 を有している。 そして、この開口部を区画する部分には、上記各布 先端部を夫々折り返し縫製したリテーナー取付部4が 設けられており、これらのリテーナー取付部4は、そ の内側に添着されるリテーナー(図示せず)を介して エアバッグケース(図示せず)に取付けられる。
【0004】 なお、上記リテーナー取付部とその取付の詳細は、図 6に示す通りであり、先端部4aを2つ折り縫製した ものを、図示の如くU字状に折曲して、先端側をL字 型リテーナー5にて挟み込む。また、リテーナー取付 部4としては、上記以外に、図7に示す如きエアバッ グ基布の先端を筒状に形成したものもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のエアバッグ装置においては、リ テーナーをボルトやリベットによってエアバッグケー スの壁部に固定しているが、エアバッグの展開時にバ ッグの口元部にかかる力を、これらボルトやリベット にのみ担持させていたことから、多数のボルト・リベ ットを必要とし、その締着や打ち込みに手間と時間を 要するとの問題を有している。
【0006】 また、上記リテーナーによって、エアバッグと共に、 エアバッグドアを上記ケースに固定する構造の装置に おいては、エアバッグドアはその基部を構成する金属 薄板によって通常閉蓋した形状に保たれていることか ら、ケースにドアを当てがったときには、該ケース内 は密閉状態となる場合があり、ケース内側に添着する リテーナーが支持しにくいとの不都合もある。
【0007】 本考案は、叙上の如き実状に対処し、特にリテーナー に新規な構成を見出すことにより、上記ボルト・リベ ットの固定に加えて更に強固なエアバッグの固定構造 を提供し、これによって上記ボルト等の数量を減じ、 さらに、リテーナーのケースへの仮固定も併せて行え るようにして、エアバッグ装置の生産効率も同時に高 めることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的に適合する本考案のエアバッグ装置の 特徴は、前述の如きエアバッグのリテーナー取付部を 、ボルト等を介して、リテーナーとエアバッグケース 壁部とで挟着することにより、エアバッグを上記ケー スに取付けてなる装置において、 上記リテーナーに、該リテーナーの一部を切り起こ すことにより設けられ、かつケース壁部に掛止する掛 止手段を有する切り起こし片を突設すると共に、上記 ケース壁部とリテーナー取付部の所定位置に透孔を穿 設し、上記切り起こし片を各透孔に貫通せしめて、リ テーナーをケース壁部に掛止し、前記ボルト等により 、これらリテーナーとケース壁部とを固定せしめたと ころにある。
【0009】
【作用】
上記構成を有する本考案のエアバッグ装置においては 、リテーナーの切り起こし片がエアバッグケースの透 孔に嵌入されることから、展開するエアバッグに対す るリテーナーのケースへの保持力が大幅に高まって、 リテーナーとケースとを固定していたボルト等の数を 減じると共に、上記切り起こし片の掛止手段によって リテーナーの仮固定も同時に行わしめて、エアバッグ のケースに対する取付安全性をさらに向上させ、さら に、かかるエアバッグの取付作業を簡便かつ効率的に 行うことが可能となる。
【0010】
【実施例】
以下、さらに添付図面を参照して、本考案の実施例を 説明する。 図1は本考案実施例の助手席用エアバッグ装置の組立 状態を示す説明図、図2は同実施例のエアバッグを示 す斜視図である。
【0011】 このエアバッグ装置は、エアバッグ1と、該エアバッ グを膨張させるインフレータ(取付孔のみを2で示す )と、これらエアバッグとインフレータとを収納する エアバッグケース3とを有してなり、図2に示すエア バッグ1の開口部を区画するリテーナー取付部4を、 ボルトあるいはリベット等を介して、図1に示す断面 コの字の細板状のリテーナー5とエアバッグケース3 の壁部6とで挟着し、エアバッグ1を上記ケース3に 取付ける構成を有している。
【0012】 そして、本考案においては、図3,図4にも示すよう に、上記リテーナー5に、該リテーナー5の一部を切 り起こすことにより設けられ、上記ケース壁部6に掛 止する鍔部7を有する切り起こし片8を突設している 。この切り起こし片8の切り起こし方向は、エアバッ グ展開膨張時に受ける荷重方向に直角とされている。 さらに、切り起こし片8に対応して、図1,図2に示 すように、上記ケース壁部6とリテーナー取付部4の 所定位置に透孔9を穿設している。そして、図3に示 すように、上記切り起こし片8を各透孔9に貫通させ 、次いで、図4に示すようにリテーナー5を長手方向 にスライドさせることにより、リテーナー5をケース 壁部6に掛止し、後、ボルト穴10を貫通させたボル ト等により、これらリテーナー5及びエアバッグ1と ケース壁部6とを固定せしめている。
【0013】 なお、リテーナー5のボルト穴10は、該リテーナー 5を上述の如くスライドさせた位置で、ケース壁部6 のボルト穴10と合致するよう設けられている。
【0014】 また、図5は本考案の他の実施例を示すものであるが 、図示の如く、2つの切り起こし片8を、一方は前述 の如き鍔部7を有するものとし、他方のものは、直角 に切り起こしたものに樹脂等のクリップ11を嵌合さ せることによってケース壁部6への掛止手段となして いる。なお、図における12はリベットであり、この 実施例では、筒状に設けたリテーナー取付部4にリテ ーナー5を挿入し、上記リベット12により、リテー ナー5の最終固定を行うようにしている。
【0015】 しかして、上記構成を有する本考案の各実施例におい ては、図4に示すように、リテーナー5の切り起こし 片8がエアバッグケース3の透孔9に嵌入されること から、展開するエアバッグ1に対するリテーナー5の ケース3への保持力を大幅に高めることが可能である 。即ち、これによって、リテーナー5とケース3とを 固定していたボルトやリベット等の数を減じ得ると共 に、図1や図5に示すように、上記切り起こし片8の 鍔部7やクリップ11によってリテーナー5の仮固定 も同時に行うことが可能となり、エアバッグ1のケー ス3に対する取付安全性をさらに向上させ、さらに、 エアバッグ1の取付作業を極めて簡便かつ効率的に行 うことが可能となる。
【0016】 また、上記リテーナー5の切り起こし片8は、プレス 加工によって、極めて簡単に成形できる上に、この切 り起こし片はリテーナー5と一体であり、かつその幅 方向が負荷のかかる方向と一致することから、エアバ ッグ展開膨張時の荷重を切り起こし片8のせん断で受 けることができ、ケース3に対するリテーナー5の固 定を相当に強固なものとすることができる。
【0017】 以上、本考案の実施例を、助手席用のエアバッグ装置 を例にとって説明したが、本考案の構成は、運転席用 のものに適用しても充分効果的である。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のエアバッグ装置は、エ アバッグのリテーナー取付部をリテーナーとケース壁 部とで挟着することにより、エアバッグをケースに取 付けてなる装置において、上記リテーナーに、該リテ ーナーの一部を切り起こすことにより設けられ、かつ ケース壁部に掛止する掛止手段を有する切り起こし片 を突設すると共に、上記ケース壁部とリテーナー取付 部の所定位置に透孔を穿設し、上記切り起こし片を各 透孔に貫通せしめて、リテーナーをケース壁部に掛止 し、前記ボルト等により、これらリテーナーとケース 壁部とを固定せしめたものであり、リテーナーの切り 起こし片がエアバッグケースの透孔に嵌入されること から、展開するエアバッグに対するリテーナーのケー スへの保持力が大幅に高まって、リテーナーとケース とを固定していたボルト等の数を減じると共に、リテ ーナーの取付時には、上記切り起こし片の掛止手段に よってリテーナーの仮固定も同時に行わしめて、エア バッグのケースに対する取付安全性をさらに向上させ 、さらに、かかるエアバッグの取付作業を簡便かつ効 率的に行えるとの顕著な効果を奏するものである。
【0019】 そして、上記リテーナーの切り起こし片は、プレス加 工によって、極めて簡単に成形できる上に、リテーナ ーと一体であり、また、その幅方向を負荷のかかる方 向と一致させることにより、ケースに対するリテーナ ーの固定を、相当に強固なものとしうる等、その実用 的価値は著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の助手席用エアバッグ装置を示す
説明図である。
【図2】同実施例のエアバッグを示す斜視図である。
【図3】同実施例のリテーナーとエアバッグケースの取
付方法を示す説明図である。
【図4】同実施例のリテーナーとエアバッグケースの取
付方法を示す説明図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す説明図である。
【図6】リテーナー取付部の例と、その取付状態を示す
部分断面図である。
【図7】リテーナー取付部の例と、その取付状態を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ 2 インフレータ取付孔 3 エアバッグケース 4 リテーナー取付部 5 リテーナー 6 エアバッグケース壁部 7 鍔部(掛止手段) 8 切り起こし片 9 透孔 10 ボルト穴 11 キャップ(掛止手段) 12 リベット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月20日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 エアバッグ 2 インフレータ取付孔 3 エアバッグケース 4 リテーナー取付部 5 リテーナー 6 エアバッグケース壁部 7 鍔部(掛止手段) 8 切り起こし片 9 透孔 10 ボルト穴 11 クリップ(掛止手段) 12 リベット ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 エアバッグ装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案実施例の助手席用エアバッグ装置を示
す説明図である。
【図2】 同実施例のエアバッグを示す斜視図である。
【図3】 同実施例のリテーナーとエアバッグケースの
取付方法を示す説明図である。
【図4】 同実施例のリテーナーとエアバッグケースの
取付方法を示す説明図である。
【図5】 本考案の他の実施例を示す説明図である。
【図6】 リテーナー取付部の例と、その取付状態を示
す部分断面図である。
【図7】 リテーナー取付部の例と、その取付状態を示
す部分断面図である。
【符号の説明】 1 エアバッグ 2 インフレータ取付孔 3 エアバッグケース 4 リテーナー取付部 5 リテーナー 6 エアバッグケース壁部 7 鍔部(掛止手段) 8 切り起こし片 9 透孔 10 ボルト穴 11 クリップ(掛止手段) 12 リベット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 尾崎 徹 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内 (72)考案者 尾藤 和彰 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグの開口部を区画するリテーナ
    ー取付部を、ボルト等を介して、細板状のリテーナーと
    エアバッグケース壁部とで挟着し、エアバッグを上記ケ
    ースに取付けてなるエアバッグ装置において、上記リテ
    ーナーに、該リテーナーの一部を切り起こすことにより
    設けられ、かつケース壁部に掛止する掛止手段を有する
    切り起こし片を突設すると共に、上記ケース壁部とリテ
    ーナー取付部の所定位置に透孔を穿設し、上記切り起こ
    し片を各透孔に貫通せしめて、リテーナーをケース壁部
    に掛止し、前記ボルト等により、これらリテーナーとケ
    ース壁部とを固定せしめたことを特徴とするエアバッグ
    装置。
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