JPH0679277U - バッテリー搭載ロッドキーパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリーをロッドキーパー本体にワンタ
ッチで取り付け、取り外しができるようにする。バッ
テリーがロッドキーパー本体から突出しないようにす
る。 【構成】 船べり１に取り付けるロッドキーパー本体２
に、バッテリー装着ベース１４を直付けする。バッテリ
ー装着ベース１４には、バッテリー１３を直付けする。
バッテリーは、バッテリー装着ベースに対してアリ２１
及びアリ溝２２を介して摺動自在に組み込む。これによ
り、バッテリーはロッドキーパー本体から外に突出せ
ず、釣等の邪魔にならない。バッテリーはロッドキーパ
ーに着脱自在となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バッテリーを搭載したロッドキーパーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のバッテリー搭載ロッドキーパーとしては、実開平２−８３７７５号公報 に記載されるようなものがある。

【０００３】 このロッドキーパーは、船べりに乗せられるロッドキーパー本体と、該ロッド キーパー本体を船べりに固定するためのクランプ装置と、該ロッドキーパー本体 に片持ち状に連結されたアームと、該アームにボルト及び蝶ナットで連結された バッテリーの受け枠とを備えている。

【０００４】 このようなロッドキーパーを船べりに取り付け、バッテリーと釣竿の電動リー ルとをコードで連結すれば、電動リールを自動的に動作させることができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記ロッドキーパーは、そのロッドキーパー本体から突出する アーム、受け枠等を有するので、釣行時や竿操作時等に邪魔になる。また、バッ テリーを交換等する場合、バッテリー受け枠を固定するための蝶ナットを外した りする面倒な操作を要する。

【０００６】 従って、本考案は、バッテリー装着のための突起物を排除することができ、バ ッテリーの着脱操作を簡易になし得る手段を提供することをその目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、船べりに乗せられるロッドキーパー本体 ２と、該本体２に位置調節可能に取り付けられ、該本体２と共に船べり１を挟持 するクランプ片４と、上記ロッドキーパー本体２に連結されたバッテリー装着ベ ース１４と、該バッテリー装着ベース１４に取り付けられたバッテリー１３とを 備えたバッテリー搭載ロッドキーパーにおいて、上記バッテリー装着ベース１４ が上記ロッドキーパー本体２に直付けされ、該バッテリー装着ベース１４に上記 バッテリー１３が直付けされた構成を採用し、また、上記バッテリーが、上記バ ッテリー装着ベース１４に対してアリ２１及びアリ溝２２を介して摺動自在に組 み込まれ、上記バッテリー装着ベース１４には、バッテリー１３を固定するため のロック装置２３が装着された構成を採用している。

【０００８】

【作用】

このロッドキーパーは、ロッドキーパー本体２を船べり１に乗せ、該本体２と クランプ片４とで船べり１を挟むことにより、船べりに固定される。

【０００９】 船べり１に固定された状態において、バッテリー装着ベース１４はロッドキー パー本体２に直付けされ、かつバッテリー装着ベース１４にバッテリー１３が直 付けされているので、バッテリー１３等がロッドキーパー本体２から釣竿９の操 作者の方に突出せず、竿操作時の邪魔にならない。また、釣行時においても邪魔 にならない。

【００１０】 また、バッテリー１３はバッテリー装着ベース１４に対してアリ２１及びアリ 溝２２を介して摺動自在に組み込まれているので、バッテリー１３をバッテリー 装着ベース１４に対して滑らせるのみでバッテリー１３の着脱を行うことができ る。バッテリー１３をバッテリー装着ベース１４に取り付けると、ロック装置２ ３が作動し、バッテリー１３を固定する。

【００１１】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に基いて説明する。 実施例１ 図１に示されるように、このロッドキーパーは、船べり１に乗せられるロッド キーパー本体２を有している。該ロッドキーパー本体２は、船べり１を挟み得る ように略コ字形に形成され、船べり１を挟む相対峙する箇所には、クランプ片３ ，４が夫々設けられている。

【００１２】 上側のクランプ片３は、ロッドキーパー本体２に固着されたネジ棒５に螺合し 、該上側のクランプ片３がネジ棒５に対していずれかの方向に回されることによ り該ネジ棒５に沿って上昇し又は下降するようになっている。この上側のクラン プ片３は省略可能である。

【００１３】 下側のクランプ片４は、ロッドキーパー本体２に上下方向に摺動可能に支持さ れた棒部材６の上端に固着されている。 ロッドキーパー本体２には、上記棒部材６の方に弾力的に付勢されるレバー７ が取り付けられており、該レバー７には、上記棒部材６に常時接触し、該レバー ７に逆向きの力が加えられると上記棒部材６から離れる切欠８が設けられている 。

【００１４】 レバー７は、板状のバネ材で出来ており、ロッドキーパー本体２の下部前端か ら棒部材６と交差するように斜め下方に伸びており、棒部材６と交差する箇所に 上記切欠８を備えている。切欠８は、この場合円形穴であり、レバー７の弾性変 形を伴って該切欠８の縁が棒部材６の表面に接触し或いは食い込んでいる。この ため、棒部材６は当該位置に強固に保持されることとなる。

【００１５】 しかして、該レバー７を操作して切欠８を棒部材６の表面から離し、棒部材６ を上昇させれば、下側のクランプ片４を直ちに船べり１の表面に押し当て、上側 のクランプ片３とで船べり１を挟持することができる。次に、必要に応じて上側 のクランプ片３を回して該上側のクランプ片３を船べり１の表面に押し付けると 、上下のクランプ片３，４で船べり１を強固に把持することができる。

【００１６】 上記ロッドキーパー本体２の上部の前後には、釣竿９を支えるための支持腕１ ０，１１が夫々設けられている。両支持腕１０，１１により、釣竿９が人手を介 することなく適正に支持される。

【００１７】 該釣竿９に装着されたリール１２は電動リールであり、これを動作させるため のバッテリー１３がロッドキーパー本体２の背後に装着されている。 すなわち、バッテリー装着ベース１４がロッドキーパー本体２に直付けされ、 該バッテリー装着ベース１４には、図２（ａ）に示されるように、バッテリー１ ３が直付けされている。

【００１８】 バッテリー１３は、図２（ｂ）に示されるように、ケース１３ａ，１３ｂ内に 充電可能な蓄電池（図示せず）を収容したカセット式であり、該ケースの下部１ ３ａと上部１３ｂは蓄電池を出し入れ出来るように接合及び分離が自在となって いる。図中符号１５で示されるものは、ケースの下部１３ａと上部１３ｂとの接 合操作及び分離操作を行うためのロックボタンである。ケースの上部１３ｂの上 端には、コード接続部１６、バッテリー容量表示灯１７、電源スイッチ１８が設 けられている。コード接続部１６は、上記電動リール１２の電源コード１９が接 続されるものである。

【００１９】 バッテリー装着ベース１４は、図３及び図４（ａ）に示されるように、ビス止 め用穴２０から挿入されるビス（図示せず）によりロッドキーパー本体２に直付 けされるようになっており、その前側にはアリ溝２２が設けられ、該アリ溝２２ に上記バッテリー１３の背面側のアリ２１が係合するようになっている。アリ２ １はバッテリー１３の左右両壁に突設された二本の凸条からなり、アリ溝２２は 各凸条に対応してバッテリー装着ベース１４に形成された二条の溝からなってい る。上記バッテリー１３は、バッテリー装着ベース１４に対してアリ２１及びア リ溝２２を介して組み込まれる結果、バッテリー装着ベース１４に対して着脱自 在である。

【００２０】 なお、アリ２１をバッテリー装着ベース１４側に形成し、アリ溝２２をバッテ リー２２側に形成するようにしてもよい。 上記バッテリー装着ベース１４の下部には、バッテリー１３の脱落を防止する ためのロック装置２３が装着されている。該ロック装置２３は、バッテリー１３ の下縁と係合する突起２４を有している。該突起２４は、バッテリー装着ベース １４の下部に設けられた溝２５内に出没可能に収納され、該突起２４と溝２５の 底との間に介装された圧縮バネ２６により常時突出方向に付勢されている。該突 起２４の先端は、横断面が略直角三角形であり、その斜面２４ａがバッテリー装 着ベース１４の下側を向くようになっている。

【００２１】 これにより、バッテリー１３のアリ２１がバッテリー装着ベース１４のアリ溝 ２２内に下側から挿入されると、突起２４はバッテリー１３の上端に押されて溝 ２５内に一時的に没し、バッテリー１３がその上を通過した後、溝２５上に突出 し、バッテリー１３の下縁と係合して、バッテリー１３の落下を防止する。

【００２２】 なお、突起２４は、図４（ｂ）に示されるように、溝２５内に掛け渡されたピ ン２７に支持される捩りコイルバネ２８で付勢するようにしてもよい。 次に、上記バッテリー搭載ロッドキーパーの取り扱いについて説明する。

【００２３】 ロッドキーパーを船べり１に取り付けるには、まず、ロッドキーパー本体２を 船べり１に乗せる。次に、レバー７に力を加えて切欠８を棒部材６から離し、棒 部材６をロッドキーパー本体２から解放する。棒部材６は、ロッドキーパー本体 ２に対して摺動自在となり、上方向に力が加えられることにより、クランプ片４ は直ちに船べり１の表面に接触する。

【００２４】 クランプ片４が船べり１の表面に接触した状態でレバー７を解放すれば、その 弾性により切欠８の縁が棒部材６の表面に接触し、棒部材６を拘束する。このた め、棒部材６はロッドキーパー本体２に固定され、クランプ片４はロッドキーパ ー本体２のクランプ片３と共に船べり１を挟持し、ロッドキーパーは船べり１に 固定されることとなる。

【００２５】 この固定されたロッドキーパーの支持腕１０，１１に釣竿９を取り付け、固定 する。釣竿９には、電動リール１２を取り付ける。 一方、バッテリー１３をバッテリー装着ベース１４にアリ２１とアリ溝２２と の係合により取り付けておき、バッテリー１３のコード接続部１６に上記電動リ ール１２の電源コード１９を接続する。これにより、電動リール１２は駆動可能 となる。

【００２６】 このように、バッテリー１３は、ロッドキーパー本体２と一体化され、釣人側 に突出しないので、釣りの邪魔にならない。また、電動リール１２でなく手回し リールを用いる場合等バッテリー１３が不要なときは、突起２４を溝２５内に押 し込み、バッテリー１３をアリ２１及びアリ溝２２の箇所で滑らせるようにして バッテリー装着ベース１４より簡易かつ迅速に取り外すことができる。

【００２７】 ロッドキーパーを船べり１から取り外すには、レバー７に力を加えて切欠８の 縁を棒部材６の表面から離反させる。これにより、棒部材６はロッドキーパー本 体２から解放される。クランプ片４は、自重等により、或いは下向きに力が加え られることにより、下方に動いて船べり１の表面から離反し、ロッドキーパーは 船べり１から直ちに除去可能になる。

【００２８】 実施例２ 図５乃至図７に示されるように、バッテリー装着ベース１４は、ロッドキーパ ー本体２の内側に直付けされている。

【００２９】 また、バッテリー１３は、バッテリー装着ベース１４のバッテリー格納室２９ 内に挿入されることにより、該バッテリー装着ベース１４に直付けされることと なっている。

【００３０】 バッテリー格納室２９は、バッテリー１３よりやや大きい容積の空洞であり、 該空洞内には、上記ロック装置２３と同様な構造のロック装置が設けられている 。

【００３１】 この場合、バッテリー１３の下部にはコード接続部１６が設けられ、ここに電 動リール１２の電源コード１９が接続されるようになっている。 実施例３ 図８中破線で示されるように、バッテリー装着ベース１４は、ロッドキーパー 本体２に壁面が面一化するように直付けされ、該バッテリー装着ベース１４には 、バッテリー１３の蓄電池が埋設されるごとく直付けされている。電動リール１ ２の電源コード１９の接続部１６は、ロッドキーパー本体２から外部に露出して いる。

【００３２】

【考案の効果】

本考案によれば、バッテリー等がロッドキーパー本体から釣竿の操作者の方に 突出しなくなり、釣行時や竿操作時にバッテリー等が障害物とならない。

【００３３】 また、バッテリーはバッテリー装着ベースに対してアリ及びアリ溝を介して摺 動自在に組み込まれるので、ロッドキーパーに対する着脱を簡易かつ迅速に行う ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るバッテリー搭載ロッドキーパーの
部分切欠側面図である。

【図２】（ａ）は上記バッテリー及びバッテリー装着ベ
ースの斜視図、（ｂ）は上記バッテリーの斜視図であ
る。

【図３】上記バッテリー装着ベースの斜視図である。

【図４】（ａ）は図３中IV−IV線断面図、（ｂ）はロッ
ク装置の他の実施例の縦断面図である。

【図５】バッテリー搭載ロッドキーパーの他の実施例の
部分切欠側面図である。

【図６】図５のバッテリー搭載ロッドキーパーをその背
後より見た斜視図である。

【図７】図５のバッテリー搭載ロッドキーパーをその下
方より見た斜視図である。

【図８】バッテリー搭載ロッドキーパーの更に他の実施
例をその下方より見た部分切欠斜視図である。

【符号の説明】

２…ロッドキーパー本体 １３…バッテリー １４…バッテリー装着ベース ２１…アリ ２２…アリ溝 ２３…ロック装置

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 船べりに乗せられるロッドキーパー本体
   と、該本体に位置調節可能に取り付けられ、該本体と共
   に船べりを挟持するクランプ片と、上記ロッドキーパー
   本体に連結されたバッテリー装着ベースと、該バッテリ
   ー装着ベースに取り付けられたバッテリーとを備えたバ
   ッテリー搭載ロッドキーパーにおいて、上記バッテリー
   装着ベースが上記ロッドキーパー本体に直付けされ、該
   バッテリー装着ベースに上記バッテリーが直付けされて
   いることを特徴とするバッテリー搭載ロッドキーパー。
2. 【請求項２】 上記バッテリーは、上記バッテリー装着
   ベースに対してアリ及びアリ溝を介して摺動自在に組み
   込まれ、上記バッテリー装着ベースには、バッテリーを
   固定するためのロック装置が装着されたことを特徴とす
   る請求項１のバッテリー搭載ロッドキーパー。