JPH0679271A - 浄水器 - Google Patents

浄水器

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Publication number
JPH0679271A
JPH0679271A JP23401992A JP23401992A JPH0679271A JP H0679271 A JPH0679271 A JP H0679271A JP 23401992 A JP23401992 A JP 23401992A JP 23401992 A JP23401992 A JP 23401992A JP H0679271 A JPH0679271 A JP H0679271A
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JP
Japan
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water
cartridge
raw water
hollow fiber
flow path
Prior art date
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Pending
Application number
JP23401992A
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English (en)
Inventor
Junko Noisshiki
淳子 野一色
Kiichiro Miyata
喜一郎 宮田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程の複雑化やコスト高等の問題を解決
すると同時に、空気対策も万全な浄水器を提供すること
である。 【構成】 浄水カートリッジ2の本体ケース1の取付側
に螺合されるカートリッジカバー100に、本体ケース
1の原水流路、逆洗流路、浄水流路にそれぞれ通ずる原
水ポート102、逆洗ポート104、及び浄水ポート1
06を設け、カバー100の内側に内周壁112を形成
し、外周壁110と内周壁112との間の空間を環状流
路114とし、環状流路114に原水ポート102を開
口させ、流路壁116,117,118によって環状流
路114をその上部付近まで閉塞し、閉塞された流路の
開口をカバー100の上部に配置した。 【作用】 逆洗時に、浄水カートリッジ2内の上部に溜
まった空気が、逆洗水と共に環状流路114の上部を経
て原水ポート102から排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原水(水道水)を浄水
に変えるための浄水器に関し、特に濾材として中空糸膜
を有すると共に中空糸膜を洗浄するための逆洗機構を備
えた浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】濾材として中空糸膜を使用すると共に、
中空糸膜を洗浄するための逆洗機構を備えた浄水器には
様々なものがある。例えば、水道の蛇口に直結される本
体ケースと、この本体ケースに着脱可能に横向きに取付
けられ、内部に中空糸膜を有する浄水カートリッジとで
構成された蛇口直結型浄水器や、活性炭を収容した活性
炭カートリッジと中空糸膜を収容した中空糸膜カートリ
ッジを本体ケースに縦向きに内蔵し、水道水をホース等
で本体ケースに導くように構成した据置型浄水器等があ
る。
【0003】このうち、上記蛇口直結型浄水器では、浄
水カートリッジには、中空糸膜の他に水道水の塩素等を
除去するための活性炭が設けられ、本体ケースから送ら
れて来る原水を中空糸膜入口に導く原水流路と、中空糸
膜によって浄化された浄水を中空糸膜出口から本体ケー
スに導く浄水流路と、原水を中空糸膜出口に導く逆洗流
路とが配備され、本体ケースには、原水の流れを原水流
路又は逆洗流路に切り換える弁が配備されているのが一
般的である。
【0004】この浄水器では、浄化モード時には、水道
水が本体ケースから浄水カートリッジの原水流路を介し
て活性炭及び中空糸膜の順に流入して浄化された後、そ
の浄水が浄水流路を通って本体ケースに導かれ、本体ケ
ースから浄水器外部に放出される。逆洗モード時には、
水道水が逆洗流路から中空糸膜出口に導かれ、中空糸膜
及び活性炭の順に逆流し、中空糸膜入口から出た後、そ
の洗浄水が原水流路を通じて本体ケースに流れ、本体ケ
ースから浄水器外部に排出される。この逆洗により、中
空糸膜の汚れや目詰まりを取り除くことができる。勿
論、浄化モードと逆洗モードは、本体ケースに設けられ
た切換弁によって任意に切り換えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、濾材として
使用する中空糸膜は、極めて小さなゴミ等の微粒子まで
を除去できる特長を有しており、これがため最近の浄水
器ではその殆どに中空糸膜が採用されている。しかしな
がら、中空糸膜は、その特性として一旦水を通すと親水
化されてしまうため、空気を通さなくなり、浄水器の使
用中に何らかの理由で浄水カートリッジ内に空気が混入
すると、構造的に空気は浄水カートリッジ内に留まった
ままになる。このような状態になると、中空糸膜の有効
浄化面積が減少するため、濾過水量が少なくなったり、
ゴミ等の微粒子の除去能力が低下したりする。
【0006】そこで、この問題を解決するために、中空
糸膜のモジュール内部に空気抜き用の疎水性膜を配し、
この疎水性膜によって浄水カートリッジ内から空気を抜
くようにした浄水器もある。しかし、この浄水器は、製
造工程が複雑になるばかりか、コストが高くなる等の別
の問題点を有するため、全く新しい手段での空気対策が
望まれている。
【0007】従って、上記実状に鑑み、本発明の目的
は、製造工程の複雑化やコスト高等の問題を解決すると
同時に、空気対策も万全な浄水器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の浄水器は、前記従来の浄水器において、浄
水カートリッジが、このカートリッジ内部に溜まる空気
を逆洗時に逆洗水と共に原水流路からカートリッジ外部
に排出するための逆洗水・空気流路を有することを特徴
とする。
【0009】この構成により、たとえ浄水カートリッジ
内に空気が入っても、空気は逆洗時の逆洗水の水圧によ
って逆洗水・空気流路を通じて逆洗水と共に原水流路に
導かれ、更に原水流路を介して本体ケースから浄水器外
部に放出される。このため、逆洗を定期的に行うことで
浄水カートリッジ内の空気を抜くことができ、中空糸膜
の十分な浄化作用を維持することが可能である。
【0010】ところで、浄水器には、前述したように浄
水カートリッジを本体ケースに横向きに取付ける蛇口直
結型と、浄水カートリッジを本体ケースに縦向きに内蔵
した据置型があるが、上記本発明の特徴のある構成を実
現するには、浄水カートリッジを横向きにする浄水器で
は、逆洗水・空気流路が横向き状態のカートリッジ内の
上部に設けた原水流路であることが、上記目的達成の上
で好都合である。又、縦向きにする浄水器では、逆洗水
・空気流路が、縦向き状態のカートリッジ内の中空糸膜
内にてカートリッジの下部から上部に延びると共に、カ
ートリッジの上部で開口することが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の浄水器を実施例に基づいて説
明する。その一実施例に係る浄水器の内部構造を図1、
図2及び図3に示す。この浄水器は蛇口直結型のもの
で、図1は浄水器における本体ケースの縦断面図、図2
は浄水器の横断面図、図3は浄水器の別部分での横断面
図を示す。この浄水器は、その殆どが合成樹脂からな
り、水道蛇口に取付けるための本体ケース1と、この本
体ケース1に着脱自在に横向きに取付けられる浄水カー
トリッジ2とで構成される。本体ケース1は、上ケース
1aと下ケース1bで構成され、両ケース1a,1bを
嵌合させることで本体ケース1が組み立てられる。又、
本体ケース1は、蛇口に取付けるための原水(水道水)
取水口11と、浄水カートリッジ2で浄化された浄水を
取り出すための浄水出口12と、蛇口からの原水を直接
出すための原水出口13と、逆洗に使用した水を排出す
るための排水口14とを有する。
【0012】取水口11にはアダプタキャップ15が設
けられ、このアダプタキャップ15を緩めたり締めたり
することにより、本体ケース1を蛇口に取付けることが
できる。又、本体ケース1には、浄化・逆洗・原水スト
レート・原水シャワーのモード切り換えを行うためのレ
バー16が突設されると共に、レバー16のモード位置
を確認するためのポジションレンズ17が設けられてい
る。取水口11には回転可能にアダプタキャップ15が
周設され、取水口11の内端部にはアダプタパッキン2
0が配置され、このパッキン20はメインバルブケース
24に当接したスペーサ22によって取水口11の内端
部に密接している(図1参照)。
【0013】図1及び図2において、メインバルブケー
ス24の一端には本体ケース1の外方まで延びるレバー
16がUパッキン25を介して水密に突設され、レバー
16のレバー軸16aがメインバルブケース24内に延
設されている。このレバー16を手動により切り換える
ことにより、取水口11から流入した原水の流れを浄化
・逆洗・原水ストレート・原水シャワーの4つのモード
のうちのいずれかに設定することができる。又、レバー
16の操作と同時に各モード用の表示を記した文字板2
6が動き、モードに応じた表示をポジションレンズ17
から確認することができるようになっている。逆洗モー
ド以外の浄化・原水ストレート・原水シャワーのモード
は、スプリング28とボール30との機構により各々の
位置に固定される。
【0014】逆洗モードの機構は、図面には特に詳細に
示していないが、レバー16に設けた突起とレバー軸1
6aに巻回したスプリングとからなり、レバー16を逆
洗モードに保持した時には突起によってスプリングが圧
縮され、手を離せばその圧縮されたスプリングの復元力
によってレバー16が逆洗モードから自動的に脱するよ
うになっている。
【0015】メインバルブケース24内には、レバー1
6のレバー軸16aに連結され、レバー16に連動して
回転する中空シャフト状のメインバルブ32が挿設さ
れ、メインバルブ32の中心空洞部は流路になってお
り、レバー16のモード位置に対応するメインバルブ3
2とメインバルブケース24との相関位置により、原水
を原水流路、逆洗流路、原水ストレート流路又は原水シ
ャワー流路のいずれかの流路に導くための流路が形成さ
れる。従って、レバー16を浄化モード位置にすれば、
メインバルブ32内の流路が原水流路に通じると共に、
メインバルブ32によって逆洗流路、原水ストレート流
路及び原水シャワー流路が閉じられる。逆洗モードで
は、メインバルブ32の流路が逆洗流路と連通し、その
他の流路が閉鎖される。原水ストレート・原水シャワー
のモードの場合も、同様に各々の流路に関する以外の流
路が塞がれる。
【0016】原水出口13において、原水ストレート流
路にはメッシュフィルタ33が取付けられると共に、原
水をシャワーにするためのシャワーキャップ34が本体
ケース1の下ケース1bに嵌着されている。なお、原水
が取水口11からメインバルブケース24に流れ込む部
分と、メインバルブケース24から原水出口13に流れ
込む部分には、それぞれパッキン36、38が施されて
いる。
【0017】メインバルブケース24の他端にはUパッ
キン42及びOリング43を介してサブバルブケース4
0が水密に連結され、メインバルブ32はサブバルブケ
ース40内に延びる。サブバルブケース40内に原水流
路44と逆洗流路46が開口すると共に、浄水カートリ
ッジ2からの浄水のための浄水流路47が開口し、これ
らの流路44、46、47は各モードに応じてメインバ
ルブ32によって開閉される。勿論、浄水流路47は、
浄水が原水と混ざらないようにサブバルブケース40内
の流路とは隔絶され、ケース40との連結部にてパッキ
ン54及びUパッキン55によって水密になされてい
る。
【0018】サブバルブケース40内にはサブバルブ4
8が設けられ、サブバルブ48は、リリーフキャップ5
2によって支持されたスプリング50によって弁座に常
時押圧されている。このサブバルブ48は、サブバルブ
ケース40から排水口14への流路を平常時(低水圧の
場合)には塞いでいるが、浄化モード及び逆洗モード時
に高水圧が加わった場合にスプリング50のバネ力に抗
して後退して流路を開き、高圧の原水が浄化カートリッ
ジ2内に浸入しないようにするためのものである。な
お、原水流路44及び逆洗流路46とサブバルブケース
40との連結部にはパッキン56が施されている。
【0019】図3に示すように、浄水流路47は、水密
に連結した2つのエルボ60、62を通じて浄水出口1
2に導かれている。エルボ62の流出口にはフロート6
4が配置され、フロート64はスプリング66にてエル
ボ62の流出口に付勢されている。浄化モードでは、浄
水の水圧によってフロート64がスプリング66のバネ
力に対して押し戻され、浄水が浄水出口12から出る。
【0020】図2及び図3において、本体ケース1に取
付けられた浄水カートリッジ2は円柱状を呈し、その内
周に沿って活性炭80が配設され、活性炭80の内側に
中空糸膜82が配置されている。浄水カートリッジ2の
本体ケース取付側には、後述のカートリッジカバー10
0が取付けられ、このカバー100には、本体ケース側
の原水流路44、逆洗流路46及び浄水流路47にそれ
ぞれ通ずる原水ポート、逆洗ポート及び浄水ポートが設
けられ、浄水カートリッジ2を本体ケース1に取付けれ
ば、カートリッジ側の各ポートと本体ケース側の対応流
路とがそれぞれ整合する。浄水カートリッジ2は、逆洗
流路46が中空糸膜82の出口(内側)に至る部分に濾
過フィルタ84を有し、この濾過フィルタ84によって
原水中のゴミや汚れ等が取り除かれる。
【0021】浄水カートリッジ2内では逆洗流路46と
浄水流路47は共に原水流路44に連通するが、先に述
べたようにメインバルブケース24内のメインバルブ3
2の回転位置に応じて、浄化モード時には逆洗流路46
が閉じられ、逆洗モード時には原水流路44と浄水流路
47が閉じられる。但し、逆洗モード時には、洗浄水が
原水流路44の途中まで逆流するが、原水流路44から
分岐し排水口14に通ずる分流路(図示せず)が開くた
め、洗浄水はこの分流路に流れ込み、排水口14から排
出される。勿論、浄化モード時に分流路は閉じており、
浄化を行うための原水が分流路に流れることはない。こ
のように、レバー16の操作に応じて各モードに必要な
流路が選択され、逆洗のための原水が浄水流路47に流
れ込んだり、浄水が逆洗流路46に流れ込んだりしない
ように設定されている。
【0022】ところで、浄水カートリッジ2は本体ケー
ス1に対して着脱自在であるが、本実施例では図3に示
すように、逆洗に使用した洗浄水の排水口14を兼ねる
ロックバー68のほぼ中央から突出するフック70と、
ロックバー68を本体ケース1の外方に押し出す方向に
付勢するスプリング72と、浄水カートリッジ2のカー
トリッジカバー100から突出するフック86とで着脱
機構が構成される。このような着脱機構によれば、スプ
リング72の力に抗してロックバー68を本体ケース1
に向かって押し込めば、両フック70、86の係合が解
除され、浄水カートリッジ2を本体ケース1から容易に
取り外すことができる。一方、浄水カートリッジ2を本
体ケース1に取付けるには、浄水カートリッジ2を本体
ケース1に押付けると、カートリッジ側のフック86に
よって本体ケース側のフック70がスプリング72側に
若干押し退けられるため、両フック70、86が係合し
合い、浄水カートリッジ2が本体ケース1に固定され
る。
【0023】カートリッジカバー100は、図4(正面
図)、図5(側面図)、図6(背面図)、及び図7(要
部断面図)に示すように、本体ケース1側の原水流路4
4に通ずる原水ポート102と、逆洗流路46に通ずる
逆洗ポート104と、浄水流路47に通ずる浄水ポート
106とを有する。又、カバー100の外側には、前記
浄水カートリッジの着脱機構を構成するフック86が設
けられている。
【0024】図6及び図7から分かるように、カートリ
ッジカバー100の外周壁110の内側には、外周壁1
00と同心の内周壁112が形成されており、外周壁1
10と内周壁112とで構成される空間は環状流路11
4になっており、この環状流路114に原水ポート10
2が開口している。更に、環状流路114にて、原水ポ
ート102が開口する部分から約45度の角度に渡って
は流路壁116,117,118によって流路方向が制
限され、従って原水ポート102を出た原水は流路壁1
16〜118によってカバー100(即ちカートリッジ
2)の上部まで案内されてから開放される。又、環状流
路114は活性炭80の外周に設定された原水流路に通
じ、内周壁112の内側の空間は中空糸膜82の出口に
通ずる。なお、逆洗ポート104と浄水ポート106
は、内周壁112の内側の空間に開口している。
【0025】次に、上記のように構成した浄水器の作用
について説明するが、本発明では浄水カートリッジに特
徴があるため、浄水カートリッジを中心に述べる。ま
ず、浄化モードでは、水道水(原水)が本体ケース1の
原水流路44を通って、浄水カートリッジ2の原水ポー
ト102に流入する。原水ポート102を出た原水は、
流路壁116〜118によって環状流路114の上部ま
で案内された後、環状流路114に開放される。更に原
水は、環状流路114から原水流路を通って活性炭80
に入って塩素等が除去された後、中空糸膜82に流入し
てゴミ等の微粒子が取り除かれる。これらによって浄化
された浄水は、浄水流路を通って浄水ポート106から
本体ケース1側の浄水流路47に流れ込む。
【0026】逆洗モードに切り換えた場合、原水は逆洗
ポート104に設けた濾過フィルタ84にてゴミ等が除
去された後、中空糸膜82、活性炭80の順に逆流す
る。塩素を含んだ原水が逆流することで、中空糸膜82
が洗浄・殺菌される。逆洗済みの洗浄水は、原水流路及
び環状流路114を介して原水ポート102から本体ケ
ース1に流れる。
【0027】ここで、浄水カートリッジ2の内部に侵入
した空気を取り除く場合を、図8に示す説明図を参照し
て述べる。但し、図8では浄水カートリッジ2の構造を
単純にし、原水ポート102と浄水ポート106のみを
示す。浄化モードでは、先述したように、原水は原水ポ
ート102から活性炭80、中空糸膜82を順に経て、
浄水ポート106から出る(図中の実線矢印参照)。原
水中に混入するなどして浄水カートリッジ2内に入った
空気は、横向き状態の浄水カートリッジ2の上部に溜ま
る。空気の貯量が多くなるに連れて、水面が浄水ポート
106のレベル付近まで下がる。すると、活性炭80及
び中空糸膜82の上部が原水に接触しなくなるため、こ
の部分が濾過作用を発揮しなくなり、濾過水量や濾過能
力が低下する。
【0028】そこで、溜まった空気を除去するために逆
洗モードに変えると、原水が浄水ポート106から中空
糸膜82、活性炭80を逆流し、原水ポート102から
出る(図中の点線矢印参照)。この時の原水流によって
原水の水面が上昇し、それに伴って浄水カートリッジ2
の上部に在る空気が原水と共に原水ポート102の方に
原水流路内を移動する。そして、逆洗済みの洗浄水と空
気は、カートリッジカバー100の環状流路114に入
り、流路壁116〜118で構成される流路を通って、
原水ポート102から浄水カートリッジ2の外部(本体
ケース1)に出る。ここに、流路壁116〜118で構
成される流路の開口が浄水カートリッジ2(即ちカバー
100)の上部に位置するため、空気は滞留することな
く洗浄水によって原水ポート102から浄水カートリッ
ジ2の外部に排出される。従って、たとえ空気が浄水カ
ートリッジ2の内部に混入しても、逆洗を行う度に空気
がカートリッジ2から除去されるので、濾過水量や濾過
能力の低下を防止することができる。
【0029】このように、浄水カートリッジを横向きに
取付ける浄水器であっても、上記のような空気排出機構
を有するカートリッジカバーを設けることで、単純な構
造で空気を効果的に取り除くことができる。次に、別実
施例に係る浄水器を図9(一部破断正面図)、及び図1
0(一部破断側面図)に示す。この浄水器は、据置型で
あり、しかも浄水カートリッジが中空糸膜カートリッジ
と活性炭カートリッジとで構成され、空気排出機構が中
空糸膜カートリッジに設けられたものである。但し、こ
の浄水器も、空気排出機構に特徴があるため、それ以外
の構造については略述する。この浄水器は、本体ケース
201と、この本体ケース201内に配備された活性炭
カートリッジ300と、中空糸膜カートリッジ400
と、両カートリッジ300,400間にて本体ケース2
01の下部に配置された弁体202と、逆洗モード時に
弁体202を操作する弁操作手段204とで構成され
る。又、本体ケース201は、水道蛇口に接続する水道
水入口206と、浄水出口208及び洗浄排水口210
とを備えている。
【0030】図面には詳細に示していないが、活性炭カ
ートリッジ300は、その中央に流出路を有し、この流
出路の外周に活性炭が配置され、活性炭の外周に流入路
が設けられた構成である。又、活性炭カートリッジ30
0の流入路は水道水入口206に連通し、流出路は弁体
202に至る流路212に連通する。中空糸膜カートリ
ッジ400は、図11に示すように、中空糸膜402を
収納したケース404が配置され、ケース404の外周
が浄水流路406になった構造である。中空糸膜402
の内部中央にはケース404と同心のホース408が挿
設され、このホース408はケース404の下部から上
部まで延び、逆洗水・空気流路として機能する。ケース
404の下部には中空糸膜402を支持する受け板41
0が取付けられ、受け板410はホース408の下部に
連通する原水ポート412を有する。更に、カートリッ
ジ400の下部にはキャップ414が嵌合され、キャッ
プ414は浄水流路406に連通する浄水ポート416
を有する。又、原水ポート412は弁体202に至る流
路214に通じ、浄水ポート416も弁体202に連通
している。
【0031】弁体202は、浄水用の浄水通路部、浄水
出水路部、中空糸膜洗浄用の逆洗用流路部、及び逆洗水
排水用の排水路部を備えている。特に弁操作手段204
を操作することにより、弁体202が動いて逆洗モード
に切り換わる。なお、弁操作手段204は、本体ケース
201の上部に配置された操作ボタン220と、このボ
タン220に上端が取付けられると共に下端が弁体20
2の適所に固定されたアーム222と、アーム222の
上部及び下部にそれぞれ係合されると共にアーム222
を上方向に付勢するバネ224,226とで構成され
る。
【0032】このような構成を備えた浄水器では、浄化
モードにおいては、弁体202によって流路212,2
14を介して活性炭カートリッジ300の流出路と中空
糸膜カートリッジ400の原水ポート412とが連通さ
れると共に、中空糸膜カートリッジ400の浄水ポート
416が弁体202を通じて浄水出口208に接続され
る。従って、原水は水道水入口206から活性炭カート
リッジ300の流入路を経て活性炭内を通過し、塩素等
が取り除かれた水が流出路から流路212,214を通
って中空糸膜カートリッジ400に達する。原水ポート
412に流入した水は、その水圧によってホース408
を上昇し、ホース408を出た後に中空糸膜402内を
通過する。中空糸膜402にてゴミ、水垢、鉄錆(赤
錆)等が除去された浄水は、中空糸膜ケース404から
浄水流路406、浄水ポート416を順に経て、浄水出
口208から浄水器の外部に流出する。
【0033】逆洗モードの場合、弁操作手段204を操
作すれば弁体202によって、活性炭カートリッジ30
0の流出路と中空糸膜カートリッジ400の浄水ポート
416とが連通されると共に、中空糸膜カートリッジ4
00の原水ポート412と洗浄排水口210とが連通さ
れる。すると、原水は水道水入口206から活性炭カー
トリッジ300の流入路を経て活性炭内に流入する。塩
素やゴミ等が取り除かれた水は、活性炭カートリッジ3
00の流出路から中空糸膜カートリッジ400の浄水ポ
ート416に流入し、浄水流路406を経て中空糸膜4
02内に流れ込む。更に、水は中空糸膜402の内側に
付着しているゴミ、水垢等の微粒子と共に、ホース40
8及び原水ポート412を経て洗浄排水口210から流
出する。なお、この実施例では、原水が中空糸膜カート
リッジ400に入る前に、活性炭カートリッジ300で
原水中の塩素等が除去されるため、中空糸膜402の外
側にゴミ等が付着する恐れがない。
【0034】この据置型浄水器における中空糸膜カート
リッジ400の作用を、図12を参照して説明する。但
し、図12は中空糸膜カートリッジ400を簡略化して
ある。まず、浄化モード時には、原水は原水ポート41
2、ホース408、中空糸膜402、浄水流路406を
順に通って、浄水ポート416からカートリッジ400
の外部に流出する(図中の実線矢印参照)。ここで、カ
ートリッジ400内に空気が侵入すると、空気はケース
404内の上部に滞留し、空気量が多くなるに従って水
面が下がり、中空糸膜402の上部がその濾過能力を発
揮しなくなる。
【0035】ところが、逆洗モードに切り換えると、原
水は浄水ポート416、浄水流路406、中空糸膜40
2、ホース408を経て原水ポート412から流出する
が、中空糸膜402から出て来た洗浄水が水面を押し上
げるため、それに伴う水圧によって空気が洗浄水と共に
ホース408を通過して原水ポート412から排出され
る。従って、この実施例でも、中空糸膜カートリッジ4
00内に空気が溜まっても、逆洗モードにすれば自然に
空気が除去される。なお、上記空気排出機構から分かる
ように、空気を効果的に除去するためには、ホース40
8はできるだけ上方向に長くして空気の貯留空間を少な
くするのが望ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明の浄水器は、以上説明したように
構成されるので、下記の効果を有する。 (1)空気排出機構の構造が単純であるにもかかわら
ず、空気の除去能力に優れている。 (2)浄水カートリッジ内に溜まった空気を逆洗によっ
て効果的に排出でき、使用者が空気抜きの作業を特別に
行う必要がない。 (3)逆洗を定期的に行うことにより、浄水カートリッ
ジの濾過水量や濾過能力が低下するのを防止できる。 (4)空気排出機構が単純であるため、製造工程が簡易
であり、空気排出機構を設けてもコスト高にはならな
い。 (5)空気排出機構の構造が単純であり、基本的に従来
の浄水カートリッジ構造と同一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る浄水器の縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す浄水器の横断面図である。
【図3】図1に示す浄水器の別部分での横断面図であ
る。
【図4】図1に示す浄水器における浄水カートリッジに
取付けられているカートリッジカバーの正面図である。
【図5】図4に示すカートリッジカバーの側面図であ
る。
【図6】図4に示すカートリッジカバーの背面図であ
る。
【図7】図4に示すカートリッジカバーの要部断面図で
ある。
【図8】図1に示す浄水器における浄水カートリッジの
作用を説明するための図である。
【図9】本発明の別実施例に係る浄水器の一部破断正面
図である。
【図10】図9に示す浄水器の一部破断側面図である。
【図11】図9に示す浄水器おける中空糸膜カートリッ
ジの断面図である。
【図12】図9に示す浄水器における中空糸膜カートリ
ッジの作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1,201 本体ケース 2 浄水カートリッジ 80 活性炭 82,402 中空糸膜 300 活性炭カートリッジ 400 中空糸膜カートリッジ 408 ホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケースと、この本体ケースに着脱自在
    に取付けられ、濾材として中空糸膜を収容した浄水カー
    トリッジとで構成され、前記浄水カートリッジは、本体
    ケースから送られて来る原水(水道水)を中空糸膜入口
    に導く原水流路と、中空糸膜によって浄化された浄水を
    本体ケースに導く浄水流路と、原水を中空糸膜出口に導
    く逆洗流路とを有し、前記本体ケースは原水の流れを原
    水流路又は逆洗流路に切り換える弁を有する浄水器にお
    いて、 前記浄水カートリッジは、このカートリッジ内部に溜ま
    る空気を逆洗時に逆洗水と共に原水流路からカートリッ
    ジ外部に排出するための逆洗水・空気流路を有すること
    を特徴とする浄水器。
  2. 【請求項2】前記浄水カートリッジは、本体ケースに横
    向きに取付けられるものであって、前記逆洗水・空気流
    路は、横向き状態のカートリッジ内の上部に設けられた
    原水流路であることを特徴とする請求項1記載の浄水
    器。
  3. 【請求項3】前記浄水カートリッジは、本体ケースに縦
    向きに取付けられるものであって、前記逆洗水・空気流
    路は、縦向き状態のカートリッジ内の中空糸膜内にてカ
    ートリッジの下部から上部に延びると共に、カートリッ
    ジの上部で開口することを特徴とする請求項1記載の浄
    水器。
  4. 【請求項4】請求項2記載の浄水器において、前記浄水
    カートリッジの本体ケース取付側には、原水流路のポー
    ト及び浄水流路のポートを有するカートリッジカバーが
    取付けられ、このカートリッジカバーは、浄水カートリ
    ッジ内の上部に設けられた逆洗水・空気流路と原水流路
    のポートとを連通するための流路壁を有することを特徴
    とする浄水器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004037396A1 (en) * 2002-10-24 2004-05-06 Dhv Water B.V. Method of operating a filter unit, an apparatus to be used therewith and a capillary filtration module

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WO2004037396A1 (en) * 2002-10-24 2004-05-06 Dhv Water B.V. Method of operating a filter unit, an apparatus to be used therewith and a capillary filtration module

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