JPH0679237A - 缶胴溶接部の補修塗装方法 - Google Patents
缶胴溶接部の補修塗装方法Info
- Publication number
- JPH0679237A JPH0679237A JP26300192A JP26300192A JPH0679237A JP H0679237 A JPH0679237 A JP H0679237A JP 26300192 A JP26300192 A JP 26300192A JP 26300192 A JP26300192 A JP 26300192A JP H0679237 A JPH0679237 A JP H0679237A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding zone
- square
- powder coating
- coating material
- shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】角缶の溶接部を局所的に加熱しても、補修被覆
が均一に形成される粉体塗料による缶胴補修部の補修塗
装の工業的方法を提供する。 【構成】長方形の缶用金属板の一端を他端と重ね合わせ
て溶接するとともに角を形成した断面略4角形状の角缶
缶胴の溶接部に添って、内面から粉体塗料を付着させ、
上記溶接部を含む角を形成する缶胴面が下となるように
上記角缶を水平に保持、移送しながら、下方より該溶接
部の外面に向かって熱風を噴出し、上記粉体塗料を溶融
せしめ上記溶接部を被覆する缶胴溶接部の補修塗装方
法。
が均一に形成される粉体塗料による缶胴補修部の補修塗
装の工業的方法を提供する。 【構成】長方形の缶用金属板の一端を他端と重ね合わせ
て溶接するとともに角を形成した断面略4角形状の角缶
缶胴の溶接部に添って、内面から粉体塗料を付着させ、
上記溶接部を含む角を形成する缶胴面が下となるように
上記角缶を水平に保持、移送しながら、下方より該溶接
部の外面に向かって熱風を噴出し、上記粉体塗料を溶融
せしめ上記溶接部を被覆する缶胴溶接部の補修塗装方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、18リットル缶等の角
缶の溶接部補修塗装方法に関する。
缶の溶接部補修塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、18リットル缶等の角缶は、長方
形の缶用金属板の一端を他端と接合し缶胴を形成し、天
と地を巻締めて一体化されている。金属板がティンフリ
ースチールの場合、缶胴の接合部は金属板を重ね合わせ
て溶接される。溶接された接合部は金属板の厚さ分の段
差が形成され、金属板の断面が露出するので、缶内容物
の作用による腐食を防止するため、溶接部の内面に添っ
て補修塗料が施される。補修塗料としては、塩化ビニル
樹脂のゾル塗料が使用されてきたが、塩化ビニル樹脂の
環境問題に対する配慮から代替え材料の検討がなされて
いる。
形の缶用金属板の一端を他端と接合し缶胴を形成し、天
と地を巻締めて一体化されている。金属板がティンフリ
ースチールの場合、缶胴の接合部は金属板を重ね合わせ
て溶接される。溶接された接合部は金属板の厚さ分の段
差が形成され、金属板の断面が露出するので、缶内容物
の作用による腐食を防止するため、溶接部の内面に添っ
て補修塗料が施される。補修塗料としては、塩化ビニル
樹脂のゾル塗料が使用されてきたが、塩化ビニル樹脂の
環境問題に対する配慮から代替え材料の検討がなされて
いる。
【0003】塩化ビニル樹脂ゾルからなる補修塗料の焼
付けは、図2に示すように、マグネット22とローラま
たはベルト23とからなる1対の搬送装置の間隙に、溶
接部10aを形成する角が最下部となるように角缶10
を配置し、補修塗料(C)が塗布された角部を外面から
バーナー等により加熱して塗料の焼付けを行っている。
このときの焼付け温度は170〜200℃程度である。
付けは、図2に示すように、マグネット22とローラま
たはベルト23とからなる1対の搬送装置の間隙に、溶
接部10aを形成する角が最下部となるように角缶10
を配置し、補修塗料(C)が塗布された角部を外面から
バーナー等により加熱して塗料の焼付けを行っている。
このときの焼付け温度は170〜200℃程度である。
【0004】この従来の補修塗装ラインに粉体塗料によ
る補修塗装を適用すると、以下のような問題点が生じ
た。すなわち、粉体塗料の焼付け温度を塩化ビニルゾル
塗料の場合に比較して高温とするので、角缶の溶接部が
熱変形のため反り上がり変形して、塗装面が水平を保て
なくなり、粉体塗料の溶融不均一となったり、塗膜厚が
不均一となったり、甚だしい場合には、塗装ラインが変
形した缶により詰まってしまうのである。
る補修塗装を適用すると、以下のような問題点が生じ
た。すなわち、粉体塗料の焼付け温度を塩化ビニルゾル
塗料の場合に比較して高温とするので、角缶の溶接部が
熱変形のため反り上がり変形して、塗装面が水平を保て
なくなり、粉体塗料の溶融不均一となったり、塗膜厚が
不均一となったり、甚だしい場合には、塗装ラインが変
形した缶により詰まってしまうのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉体塗料に
よる缶胴補修部の補修塗装の工業的方法を提供するもの
である。すなわち、角缶の溶接部を局所的に加熱して
も、補修被覆が均一に形成されることを目的とする。
よる缶胴補修部の補修塗装の工業的方法を提供するもの
である。すなわち、角缶の溶接部を局所的に加熱して
も、補修被覆が均一に形成されることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、長方
形の缶用金属板の一端を他端と重ね合わせて溶接すると
ともに角を形成した断面略4角形状の角缶缶胴の溶接部
に添って、内面から粉体塗料を付着させ、上記溶接部を
含む角を形成する缶胴面が下となるように上記角缶を水
平に保持、移送しながら、下方より該溶接部の外面に向
かって熱風を噴出し、上記粉体塗料を溶融せしめ上記溶
接部を被覆する缶胴溶接部の補修塗装方法である。
形の缶用金属板の一端を他端と重ね合わせて溶接すると
ともに角を形成した断面略4角形状の角缶缶胴の溶接部
に添って、内面から粉体塗料を付着させ、上記溶接部を
含む角を形成する缶胴面が下となるように上記角缶を水
平に保持、移送しながら、下方より該溶接部の外面に向
かって熱風を噴出し、上記粉体塗料を溶融せしめ上記溶
接部を被覆する缶胴溶接部の補修塗装方法である。
【0007】本発明を図面に基づいて説明する。本発明
の角缶10は、通称18リットル缶と称されているもの
が使用でき、ティンフリースチールのような缶用金属板
を長方形に切断し、この金属板の一端を他端と重ね合わ
せて断面四角形状を形成し、電気溶接等により一体化さ
れた重なり溶接部10aが一つの角に添って形成されて
いるものである。
の角缶10は、通称18リットル缶と称されているもの
が使用でき、ティンフリースチールのような缶用金属板
を長方形に切断し、この金属板の一端を他端と重ね合わ
せて断面四角形状を形成し、電気溶接等により一体化さ
れた重なり溶接部10aが一つの角に添って形成されて
いるものである。
【0008】このように形成された角缶の缶胴の溶接部
10aの内面から接合線に添って粉体塗料(C)を施
す。粉体塗料を溶接部に塗布する方法としては、例え
ば、プレシジョンツール社、静電粉体式ISS内面補正
塗装装置を使用することができる。粉体塗料塗布時の角
缶は、溶接された角が最下となるように保持、移送され
ている。
10aの内面から接合線に添って粉体塗料(C)を施
す。粉体塗料を溶接部に塗布する方法としては、例え
ば、プレシジョンツール社、静電粉体式ISS内面補正
塗装装置を使用することができる。粉体塗料塗布時の角
缶は、溶接された角が最下となるように保持、移送され
ている。
【0009】粉体塗料としては、ポリエステル系樹脂、
アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂等を平均粒径1〜50μmの粉体
としたものである。粉体塗料の融点は100℃以上であ
ればよい。
アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂等を平均粒径1〜50μmの粉体
としたものである。粉体塗料の融点は100℃以上であ
ればよい。
【0010】粉体塗料(C)により溶接部を被覆された
角缶は、溶接部を含む角を形成する缶胴面が下になるよ
うに右向きまたは左向きに倒され、搬送ベルト11で移
送される。次いで、下方より該溶接部の外面に向かって
加熱装置12の熱風の吹き出し口13から200℃〜3
00℃の熱風を噴出し、粉体塗料(C)を溶融させる。
粉体塗料による補修塗装の塗膜厚は、金属板の重なり部
の段差の少なくとも被覆する条件、すなわち、18リッ
トル缶では巾、10〜20mmであり、塗膜厚50〜12
0μmである。
角缶は、溶接部を含む角を形成する缶胴面が下になるよ
うに右向きまたは左向きに倒され、搬送ベルト11で移
送される。次いで、下方より該溶接部の外面に向かって
加熱装置12の熱風の吹き出し口13から200℃〜3
00℃の熱風を噴出し、粉体塗料(C)を溶融させる。
粉体塗料による補修塗装の塗膜厚は、金属板の重なり部
の段差の少なくとも被覆する条件、すなわち、18リッ
トル缶では巾、10〜20mmであり、塗膜厚50〜12
0μmである。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、従来の溶接部補修塗装
ラインにより粉体塗料の補修塗装を行うと、局所的に加
熱された角缶が変形して、塗装面が水平を保てなくな
り、塗膜厚が不均一となったり、甚だしい場合には、塗
装ラインが変形した缶により詰まってしまうという問題
点を解決し、補修被覆を均一に形成することができる。
ラインにより粉体塗料の補修塗装を行うと、局所的に加
熱された角缶が変形して、塗装面が水平を保てなくな
り、塗膜厚が不均一となったり、甚だしい場合には、塗
装ラインが変形した缶により詰まってしまうという問題
点を解決し、補修被覆を均一に形成することができる。
【0012】
【図1】本発明の実施例を示す説明図
【図2】従来の塗装ラインを示す側面図
11・・・搬送ベルト 12・・・加熱装置 13・・・熱風吹き出し口
Claims (1)
- 【請求項1】 長方形の缶用金属板の一端を他端と重ね
合わせて溶接するとともに角を形成した断面略4角形状
の角缶缶胴の溶接部に添って、内面から粉体塗料を付着
させ、上記溶接部を含む角を形成する缶胴面が下となる
ように上記角缶を水平に保持、移送しながら、下方より
該溶接部の外面に向かって熱風を噴出し、上記粉体塗料
を溶融せしめ上記溶接部を被覆する缶胴溶接部の補修塗
装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26300192A JPH0679237A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 缶胴溶接部の補修塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26300192A JPH0679237A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 缶胴溶接部の補修塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679237A true JPH0679237A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17383518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26300192A Pending JPH0679237A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 缶胴溶接部の補修塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679237A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013129065A1 (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-06 | 三菱重工業株式会社 | 樹脂被覆層及び配管の延命化処理方法 |
CN104126093B (zh) * | 2012-02-29 | 2016-11-30 | 三菱重工业株式会社 | 树脂被覆层及管道的延长寿命处理方法 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP26300192A patent/JPH0679237A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013129065A1 (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-06 | 三菱重工業株式会社 | 樹脂被覆層及び配管の延命化処理方法 |
JP2013181578A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 樹脂被覆層及び配管の延命化処理方法 |
CN104126093A (zh) * | 2012-02-29 | 2014-10-29 | 三菱重工业株式会社 | 树脂被覆层及管道的延长寿命处理方法 |
CN104126093B (zh) * | 2012-02-29 | 2016-11-30 | 三菱重工业株式会社 | 树脂被覆层及管道的延长寿命处理方法 |
US10139033B2 (en) | 2012-02-29 | 2018-11-27 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Resin coating layer and life-extension method for piping |
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