JPH0679166A - 合成反応装置 - Google Patents

合成反応装置

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JPH0679166A
JPH0679166A JP5057693A JP5057693A JPH0679166A JP H0679166 A JPH0679166 A JP H0679166A JP 5057693 A JP5057693 A JP 5057693A JP 5057693 A JP5057693 A JP 5057693A JP H0679166 A JPH0679166 A JP H0679166A
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liquid
reaction
heat medium
container
tube
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Withdrawn
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JP5057693A
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English (en)
Inventor
Toru Sugawara
徹 菅原
Motoaki Shintani
元章 新谷
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0046Sequential or parallel reactions, e.g. for the synthesis of polypeptides or polynucleotides; Apparatus and devices for combinatorial chemistry or for making molecular arrays

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シングルバッチ方式で多種多様の化学合成を
行える化学合成反応装置を提供する。 【構成】 広範囲に温度制御可能な温度調節装置、反応
液と熱媒体との液面を調整する液面調節装置、中容量定
量管および大容量定量管を備えることにより、所望の液
体を正確にかつ効率よく行える第1の液体注入装置、複
数個の溶媒を任意量注入する第2の液体注入装置、吐バ
ルブに開時間および閉時間を設定することにより最小の
単位で定量可能とした第3の液体注入装置の少なくとも
一つを備えるシングルバッチ化学合成反応装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多種多様な化合物を自
動合成する装置に関し、特にシングルバッチ方式による
化学合成反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薬学研究においては、化学構造と生物学
的活性との間の関係を調べるため等の理由より、多種多
様な任意の化合物の中から1つの特定な化合物をそれぞ
れ多数合成することが必要となっている。そのため、例
えば、下記の表1に示すように、原料A,BあるいはA,
B, Cの複数個の化合物にDを加えて反応させ、生成
する中間体X(第一ステップの反応)に、 さらにF, Gを
加えて反応させ、生成する中間体Y(第二ステップの反
応)に、 さらに、 H, Jを加え反応させ最終生成物Pを
生成している(第三ステップの反応)。
【0003】
【化1】{A+B+(C)} + {D} → X {X} + {F,G} → Y {Y} + {H,J} → P
【0004】上記第一から第三ステップの反応で添加す
るD〜Jは試薬、触媒、溶媒などからなり、反応処理と
して上記試薬等を加えた状態で、冷却、加熱、濃縮、P
H調節処理等を行っている。また、上記各反応工程で得
られる中間生成物あるいは/および最終生成物を精製、
分析、 単離、 分取する工程も必要としている。
【0005】従来の合成作業は経験則に基づく手作業で
行われ、試料を定量して反応フラスコへ供給する試料注
入作業、反応フラスコを振って内容物を撹拌する作業、
該反応フラスコより反応物を取り出して精製器に移す作
業、さらには、生成物の製造完了後に反応フラスコ等を
洗浄する作業等を含めて大半の作業が、主として研究者
の手作業でなされていた。このため、薬学的な基礎研究
に必須の部分を占めるこの種の合成作業に多大な時間お
よび人手がかかる問題があった。
【0006】よって、この種の合成作業において自動化
が要望されており、従来、この要望に応えて、バッチタ
イプの自動化された反応装置などが提供されている。し
かしながら、製品の精製、単離のための自動化装置は殆
ど提供されておらず、かつ、上記自動反応装置での反応
を最適にするために、しばしば比較的長時間の測定を必
要とするHPLC等の分析技術を利用しなければならな
い。このような事情から、迅速で多段階の反応、特に、
不安定な、あるいは検出できない中間体を経由する合成
作業では、従来あまり自動化が図られていなかった。
【0007】上記した問題に鑑みて、本出願人は先に、
原料・試薬・溶媒等の試料から広範囲の合成物の生成お
よび単離を自動的に一連に処理できる自動合成装置を提
供している(特開平2−2870号)。該自動合成装置は
図11に示すように、 合成処理装置Iと制御装置IIとか
らなり、 合成処理装置Iは試料供給ユニット1、反応ユ
ニット2、精製ユニット3、熱・冷媒体循環ユニット
4、洗浄溶媒供給ユニット5、排気−排水ユニット6か
らなる一連のユニットを備え、さらに、図示していない
が、反応追跡(反応分析)ユニット等を付設している場合
もある。 上記合成処理装置Iの各ユニットは自動制御装
置IIのコンピュータ8にインターフェイス9を介して接
続している。10は主電源である。
【0008】上記自動合成装置では、コンピュータ8に
記憶および入力されたプログラムに基づいて上記各ユニ
ットを制御作動し、熱・冷媒体循環ユニット4、洗浄溶
媒供給ユニット5および排気−排水ユニット6からなる
各サービスユニットで、反応ユニット2、精製ユニット
3の周囲条件を調整しながら、試料供給ユニット1から
反応ユニット2に原料・試薬・触媒・溶媒などを供給
し、反応ユニット2で加熱、冷却、濃縮、PH調節など
の反応処理を行い、精製ユニット3で反応処理で生成さ
せた生成物をHPLC(CPC)などで精製して生成物
を自動生成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の自動合成装置に
おいて、広い温度範囲(−20℃ないし150℃)を得よ
うとすれば、所定の温度範囲を受け持つ複数の反応ユニ
ット(以下反応容器と呼ぶ)を備える必要がある。しかし
ながら、これに伴い反応容器の占めるスペースを必要と
し、又、各反応容器には、それぞれ温度調節装置、容器
内の撹拌装置等を必要とし、かつ、複数の各反応容器へ
の個別の複数の配管チューブが必要となるので全体の構
成が極めて煩雑となり、装置の小型化を妨げた。
【0010】又、上記の自動合成装置における反応容器
は、反応液の温度調節を行うために、2重構造をなし、
内側と外側の反応容器の間に熱媒体を満たす構成として
いる。その際、熱媒体が高温でしかも容器内の液面より
の熱媒体のレベルが高い場合には、溶液が接していない
壁面の温度が高くなり、その部分に接触した反応溶液が
高熱により変質したり付着するという問題があった。
【0011】又、配管チューブが多いと液のロスが多く
なり、液相互が交じることも多くなる不具合があるため
に配管チューブの点数を低減できる装置の開発が望まれ
ていた。
【0012】又、反応容器に注入すべき試薬や反応液は
正確に定量しなければならない。従来では、ピストンの
往復動により液体をシリンジ内に吸い込んでいたが、吸
い込む反応液の種類によってはシリンジ内の洗浄が困難
となる場合がある。又、この方式では、シリンジ内に一
定量(例えば5ミリリットル)しか吸い込めないために常
に一定量の定量しか行えず、又、多量の定量(例えば2
0ミリリットル)が必要な場合には5ミリリットルの定
量を複数回繰り返す必要があり時間がかかった。
【0013】又、前記の液体注入装置では、シリンジ内
に吸い込める量単位でしか定量できず、それ以下の少量
(例えば1ミリリットル)は定量できなかった。
【0014】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、以上の各問題点を解消した化学合
成反応装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】一つの反応ユニットで広
範囲の反応温度を得るために、本発明の温度調節装置
は、反応容器を熱媒体中に浸漬することにより、反応容
器外側に対し所定のギャップを隔てて包囲する熱媒体容
器と、正転により、容器と熱媒体容器との間のギャップ
部に耐熱性を有する熱媒体を供給すると共に、逆転によ
り、前記熱媒体をギャップ部から排出するポンプ手段
と、熱媒体を加熱するために、反応容器底面下のギャッ
プ部に設けた加熱手段と、ギャップ部内の熱媒体を撹拌
する撹拌手段と、反応容器内の液温およびギャップ部に
供給された熱媒体の温度を検出する温度検出手段と、温
度検出手段による検出温度に基づき上記熱媒体の循環と
加熱手段の出力とを制御することを特徴とする。
【0016】反応容器内の液面に熱媒体のレベルを合致
させるために、本発明の液面調節装置は、反応容器内の
液面を検出する容器内液面検出手段と、上記ギャップ部
における熱媒体の液面を検出する熱媒体液面検出手段
と、上記二つの液面検出手段で検出した液面に基づき、
熱媒体の液面が反応容器内の液面にほぼ等しくなるよ
う、上記ポンプ手段を制御する手段とを備えたことを特
徴とする。
【0017】本発明の反応容器は、上記の温度調節装置
または上記の液面調節装置のいずれか一方もしくは双方
を具備することを特徴とする。
【0018】定量注入を行うために、本発明の液体注入
装置は、3種類が設けられ、その第1は下端を液体貯溜
容器内に浸漬したチューブの上端に、下部を接続した中
容量の液体を定量する中容量定量管と、前記中容量定量
管の上部に、下部を接続した大容量の液体を定量する大
容量定量管と、大容量定量管の上部から吸引するために
設けた、ピストンの往復動をなすシリンジ手段と、中容
量定量管の下部、中容量定量管と大容量定量管との接続
部、および大容量定量管の上部で液を検出するため設け
た第1、第2、第3の液センサーと、液体を吸い上げる
べく、大容量定量管の上部を減圧するシリンジ手段とを
備えたことを特徴とする。第2の液体注入装置は、液体
貯溜容器と切換弁とシリンジ手段からなり、シリンジ手
段で液体を定量吸入し、反応容器等へ供給することを特
徴とする。
【0019】又、本発明の第3の液体注入装置は、請求
項12にあるように、定量管の一端に設けたシリンジ手
段と、このシリンジ手段のピストンを往復動させるパル
スモータと、定量管の他端に設けた吐出バルブの開時間
および閉時間を随意に設定できるデュアルタイマーとを
備えたことを特徴とする。
【0020】本発明の合成反応装置は、上記した反応容
器のいずれかに、上記の液体注入装置のいずれかを具備
することを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明の温度調節装置では、高温で劣化しない
耐熱性を有し、かつ低温で粘性が高くならない熱媒体を
用いることで、広範囲の反応温度に対応可能とし、か
つ、その熱媒体全体を所望の温度に保つために、加熱手
段を有すると共に熱媒体を撹拌するための撹拌手段を備
え、検出した熱媒体の温度に基づき熱媒体の循環と加熱
手段の出力を制御するようにしている。
【0022】耐熱性を有しかつ、低温で粘性が高くなら
ない熱媒体としては、シリコンオイルを用いることがで
きる。
【0023】又、熱媒体の放熱による温度変化を最小限
とするために、熱媒体容器は真空断熱構造であるのが望
ましい。
【0024】又、反応容器は、容器内反応を外部から確
認できるように、透明のガラス材で形成されるが、熱媒
体が低温の場合には、熱媒体を蓄える外側の容器(熱媒
体容器)の外周壁に結露が生じ目視による確認が困難と
なると共に、熱媒体が高温の場合には、その熱媒体容器
に触れることで火傷を受けるという恐れがあるが真空断
熱構造とすることで解消できる。
【0025】本発明の液面調節装置によれば、反応容器
内の液面と熱媒体のレベルが合致するので、熱媒体が高
温の場合でも反応容器が異常に高温となることを防げ
る。
【0026】本発明の反応容器は、上述した温度調節装
置および/または液面調節装置を具備するが、この反応
容器において、容器内の化学反応に際しては反応液の撹
拌が不可欠である。撹拌が不十分であれば、局所で急速
反応が生じたり、異常発熱が生じて危険な状態になるこ
とがある。しかしながら、従来の撹拌装置では、回転方
向が一方向でしかも回転数も最初に設定すると途中で変
更することはできないため、撹拌される溶液は常に一方
向に引きずられるに過ぎず必ずしも十分な撹拌効果を得
ることはできない。
【0027】そこで本発明の反応容器は好ましくは、回
転方向および回転速度を自在に変更可能とした撹拌機を
備える。
【0028】又、本発明の反応容器は真空断熱構造であ
るのが望ましく、又、反応容器の蓋部と容器本体部との
結合にをワンタッチジョイントを用いることにより、反
応容器の取り替えが容易となる。更には、反応容器内圧
力を圧力検出手段で検出することにより、容器内の合成
反応状態を的確に把握することができる。
【0029】本発明の液体注入装置によれば、シリンジ
手段の駆動による減圧により、第1液センサーで吸い上
げた液体を検出した後、第2液センサーで液を検出する
まで液を吸い上げることで、中容量定量管内に正確に中
容量(例えば5ミリリットル)の液体を定量できる。その
後は、大容量定量管の上部を開放することにより、この
中容量定量管より液体が吐出され、吐出経路に設けた切
換弁を介して反応容器に注入される。
【0030】又、シリンジ手段の駆動による減圧によ
り、第1液センサーで吸い上げた液体を検出した後、第
3液センサーで液を検出するので液を吸い上げれば、
(中容量+大容量)、例えば(5+20)ミリリットルの液
体を正確に定量できる。
【0031】上記の定量注入装置にあっては、注入量が
20ミリリットル以下ならば、5ミリリットルの定量を
繰り返し、注入量が25ミリリットルを越える場合には
25ミリリットルの定量を行い、その後、必要に応じ5
ミリリットルの定量を行うようにすれば、所望の注入量
を正確にかつ効率よく定量できる。
【0032】尚、定量管よりの液の吐出の際に、大容量
定量管上部より空気を送り込むか、上部を開放し、容器
側を減圧するようにすれば、定量管および注入用のチュ
ーブ内壁に付着した液体を完全に注入できる。従って高
価な試薬の注入に適用できる。本発明の液体注入装置に
よれば、液体貯溜容器から任意に選択した液体を定量し
て吸入し、反応容器など任意の供給先に注入できる。
【0033】本発明の液体注入装置によれば、予め吸い
込んでいた定量管内の液体に対して、シリンジ手段のピ
ストンの移動により、圧力を印加した状態で、この定量
管の吐出部に設けたバルブの開時間と閉時間とを正確に
制御することで、例えば1ミリリットルのごとき少量の
液体の注入が可能となる。
【0034】上記の反応容器のいずれかに上記液体注入
装置のいずれかを具備する合成反応装置は、上述した温
度調節装置、液面調節装置、液体注入装置等を総括的に
制御する集中制御装置を備え、各装置間を有機的に機能
させることで、合成反応の自動化を達成できる。
【0035】その際、この集中制御装置と各装置との間
には極めて多数の配線が必要となるため、配線コストが
高くつき、配線での故障発生頻度が高くなるといった問
題があったので、本発明の化学合成反応装置では、各装
置と集中制御装置との間の交信にシリアル伝送路を用い
て必要配線数を2本ないし4本まで低減している。
【0036】又、本合成反応装置は、更に有機的なシス
テムに構築するために、PH調節装置、分液装置、分離
・精製装置、フラクション装置、乾燥チューブ洗滌装置
を具備することができる。
【0037】
【実施例】本発明の化学合成反応装置の全体の構成は図
1、図2に示す通りであり、以下に、各ユニットの構成
を順次説明する。尚、図1と図2とは全体の構成図を2
分割して示したもので、上端と下端の実線で示すフロー
ラインの結合部を(イ)と(イ')、(ロ)と(ロ')とで示して
いる。 これら上下両端のフローラインの間に挟まれた多
数のフローラインは、上記上下両端のフローラインを結
合することにより位置合わせがなされる通りに結合され
るものである。
【0038】又、図中、 フローラインは実線で示し、 フ
ローラインの先端に記載した記号D、L,AP等は、同
一の記号を記載したフローラインの先端に連結される。
該フローラインに介設した流路開閉用の電磁弁を大の○
印で示す。該○印の電磁弁が三方弁の部分では、小さい
●が付されているフローライン側が常閉で、小さい○が
付されているフローライン側が常開で、何も付されてい
ないコモンのフローラインとの間に流体が流れる状態で
あることを表している。よって、該電磁弁がONした
時、●印の側が開くと共に他方が閉じて、流路が変わ
る。大の○印の電磁弁が二方弁の場合は、単に、開閉す
るだけであることを表している。
【0039】まず、本発明の第1の液体注入装置から述
べる。2は、試薬液を蓄える試薬ビンであり、4および
6は、5ミリリットルおよび20ミリリットルの定量管
であり、PS1、PS2、PS3は、定量管4の下部、
両定量管4,6の結合部、定量管6の上部にそれぞれ設
けた液センサーである。8は、シリンジ8Aおよびロー
タリーバルブ8Bよりなる吸引吐出装置である。
【0040】上記構成の液体注入装置における定量動作
を図3のフローチャートに従って説明する。まずステッ
プS1で吸引装置8のシリンジ8Aや後述するインタフ
ェイス74等を初期設定する。その後、ステップS2で
は用いる試薬ビン2の番号およびそれの注入量を入力す
る。ステップS3では入力した注入量から、5ミリリッ
トルの定量管4で何回定量するか、もしくは25ミリリ
ットルの定量管6で定量するかの計算を行う。そしてス
テップS4では、シリンジ8Aを駆動させて、分注器8
のロータリー弁を介し入力ポート2あるいは3を介して
洗浄タンク10,12より洗浄液を吸い込み、そして、
シリンジ8Aの逆方向の駆動により、押し出された洗浄
液は、バルブV4、V3、V31、V32、V33、V48
41、V11、V7を介して定量管6および4を洗浄す
る。直後にエヤーポンプAPが作動し、V30からV31
32、V33から同様に定量管4の下部よりエヤーを吹き
込み、洗滌溶媒をバブリングして洗浄する。このときに
はV12はドレイン側Dに接続される。
【0041】洗浄後の液はバルブV7、V8ないしV9
介して廃液槽14もしくは16に排出される。この洗浄
が終了すればステップS5からステップS6へ進み、再
びシリンジ8Aを作用させ、ロータリーバルブ8Bを差
動させ入力ポート1に切換える。バルブV5,V6を介し
て、定量管6の上部より吸引することにより、この時に
開になっていたバルブV41〜V48に対応する試薬ビン2
の一つより試薬が、バルブV11,V7を介して定量管4
の方へ吸引され、その試薬が液センサーPS1(基準レ
ベルとなる)で検出されると、ステップS7からステッ
プS8に進み、この状態から更に吸引が継続される。
【0042】そしてステップ9では、注入量が例えば5
ミリリットル以下の容量の場合には液センサーPS1が
液を検出してからシリンジ8Aでこの容量分を吸入す
る。5ミリリットルならば液センサーPS2が液を検出
するまで吸引し、そしてバルブV12より空気を吸い込む
ことにより、定量管4内の試薬を、バルブV7、V8ない
しV9およびバルブV13を介してPH調整槽18もしく
は反応容器20へ定量注入される。
【0043】注入量が10ミリリットルならば上記の操
作を2回繰り返し、又、注入量が25ミリリットルなら
ば、液センサーPS3が液を検出するまで液を吸引し
て、同様に反応容器20等へ注入すればよい。さて、注
入が終了すると、ステップS10からステップS11に
進み、前述と同じようにして定量管4および6の洗浄を
行う。尚、洗浄タンク10,12よりの洗浄液は、定量
管4,6以外に反応容器20や他の槽や容器へも送給可
能となっている。
【0044】上記の液体注入装置では、吸引装置8によ
り吸い上げる試薬液の上限は、液センサーPS3のレベ
ルまでであり、ロータリーバルブ8Bやシリンジ8Aに
は直接に吸い込まないようにしている。これは、試薬の
種類によっては吸引装置6に対する洗浄が困難になる場
合があるからである。吸引装置8のシリンジ容量以上の
溶液を吸入して分注するには反復動作を行えばよい。例
えば75ミリリットルの分注でシリンジの容量が50ミ
リリットルなら、50ミリリットルのシリンジの動作と
25ミリリットルの吸引と吐出を行えばよい。
【0045】次に第2の液体注入装置について説明す
る。22は、溶媒液を蓄えるビンであり、この溶媒液を
定量するには、ロータリーバルブ8Bよりの所望の溶媒
ビン22を選択してからシリンジ8Aで吸引することに
より、一定量の溶媒液がシリンジ8A内に引き込まれ
る。その後、シリンジ8Aを逆方向に駆動されることに
より、押し出された溶媒液は、バルブV4,V3,V1
2を介して(リ)、(ホ)、(ハ)へ供給される。ま
た定量管24A,24Bが本発明の第3の液体注入装置
を構成しており、この液体注入装置を図4により詳細に
説明する。
【0046】次に第3の液体注入装置について説明す
る。この装置はバルブV17より溶媒液を受ける定量管2
4Aの上部にはバルブV18を介してシリンジ26および
このシリンジ26を駆動するためのパルスモータ28
(図1では共に不図示)が設けられ、同様に、バルブV16
より溶媒液を受ける定量管24Bの上部にはバルブV19
を介してシリンジ30およびこのシリンジ30を駆動す
るためのパルスモータ32(図1では不図示)が設けられ
る。34は、パルスモータ28,32を駆動するための
パルスモータドライバーであり、このパルスモータドラ
イバー34は、本化学合成反応装置の制御コンピュータ
36により、シリアル伝送路Lを介して制御される。X
1,X2はそれぞれオン時間とオフ時間とを随意に設定可
能なデュアルタイマーであり、それらの接点x1,x
2は、各定量管24A,24Bの吐出経路に設けられた
バルブV20,V21にする駆動回路Zに対して直列に挿入
される。
【0047】図4の構成になる液体注入装置では、シリ
ンジ26のピストン26Aの図中右方向への移動によ
り、定量管24Aに対して圧力を印加した上で、バルブ
20のオン時間とオフ時間とを精密に制御することによ
り、定量管24Aより反応容器20へたとえば1ミリリ
ットルの最小単位以下で定量注入が可能となる。2系統
の注入装置を設けたのは異なる溶媒液の定量を同時に行
わせるためである。
【0048】本液体注入装置によれば、従来の自然滴下
法に比べて、長時間かけて滴下したい場合にも確実に滴
下できる、溶液が少ない場合でも確実に滴下できる、粘
性が違っても確実に滴下できる、という利点を備える。
図1,図2に戻り、次に反応容器20を図5を用いて説
明する。
【0049】図5において、反応容器20は、内側の容
器38と、この内側容器38を所定のギャップを隔てて
覆う熱媒体容器40とからなり、この熱媒体容器40の
上端開口部にはシリコンゴム部材42を用いて閉封され
る。容器38,40は外部から反応状況を確認できるよ
う透明ガラス製である。熱媒体容器40は、真空断熱構
造をなし、容器38と熱媒体容器40とのギャップ部に
熱媒体としてシリコンオイルの供給および排出するため
のポート44,46を備える。
【0050】48は、蓋であり、内側容器38とはテフ
ロンパッキング50を挟みワンタッチジョイント52に
より取り付けられる。54は、回転軸54Aの一端に取
り付けられた撹拌器であり、その回転軸54Aは、蓋4
8を貫通し、不図示のパルスモータの回転軸に連結され
る。
【0051】56は、容器54の底面裏に設けられたヒ
ータであり、58は、ヒータ56下の熱媒体中に浸漬さ
れたマグネット(スピン)であり、60は、回転磁力によ
りスピン58を回転させるためのスターラであり、熱媒
体容器40の底面裏に位置する。62および64は、容
器内の液体温度および熱媒体の温度を検出する温度検出
器であり、65は、容器内圧力を検出する圧力センサで
ある。
【0052】図6は、反応容器20に対する制御系統図
を示している。66は熱媒体を蓄える熱媒体槽であり、
68は熱媒体槽66内の熱媒体を冷却するための冷却シ
ステムである。P1は、ポンプであり、容器66から前
記ポート44を通して熱媒体をギャップ部へ供給すると
共に、供給した熱媒体はポンプP1の逆転により、容器
66へ戻せるようになっている。
【0053】70は、温度検出器62、もしくは64で
検出した設定温度の差に基づき、熱媒体が所定の温度と
なるように制御信号を出力する温度コントローラであ
り、72は、前記制御信号を受けてヒータ56への通電
電流を制御する出力制御回路である。74は、前述した
制御コンピュータ32よりシリアルで伝送路Lを介して
送信されるシリアルの信号をパラレル信号に変換するイ
ンタフェイスである。
【0054】次に図6における装置の制御動作について
述べる。反応容器20を冷却する場合は、冷却システム
68により容器66内の熱媒体を冷却しながら、ポンプ
1を連続的に運転させ、ポート46よりオーバーフロ
ーした熱媒体を容器66に戻すことにより、熱媒体を常
に循環させる。そのとき、必要に応じてヒータ56に通
電して温度を上昇させる。
【0055】一方、熱媒体により反応容器20を加温す
る時は、冷却システム68の運転を停止して、次にポン
プP1を逆転させてギャップ内の熱媒体を容器66へ戻
すことにより、図5に示すように、熱媒体のレベルを容
器38内の液面にほぼ等しくする。この液面調節は、コ
ンピュータにより、反応液の量と熱媒体の充填時間とそ
の量などから計算してポンプP1を自動制御している。
ポンプP1を手動で操作してもよく、あるいは、液面セ
ンサを備え、その液面センサよりの検出信号に基づきポ
ンプP1を自動運転することもできる。
【0056】上記反応容器20の運転中には撹拌機54
が不図示のパルスモータにより、一反応液の種類に応じ
て回転速度が随意に調整可能であり、かつ、一定時間毎
に反転駆動される。図7にパルスモータの駆動回路を示
し、図7中の(イ)、(ロ)、(ハ)…における信号波形を図
8のタイムチャートを示している。
【0057】図7、図8において、IC1は、(イ)に示
す0.1Hzの矩形波信号を出力する。IC2は、(ロ)
に示すように、(イ)の矩形信号の信号立下がり時にパル
ス幅T1の信号を出力し、IC3は、(ニ)に示すよう
に、(イ)の矩形信号の信号立上がり時にパルス幅T2
信号を出力する。インバータINVは、スイッチS1を
介して供給される(イ)の信号を反転して(ハ)に示す信号
を出力する。インバータおよびNANDよりなるゲート
回路G1は、信号(イ)および(ロ)より、(ヘ)に示す信号
を作成し、又、ゲート回路G2は、信号(ハ)および(ニ)
より、(ホ)に示す信号を作成する。信号(ホ)および(ヘ)
を、パルス発振器Yよりのパルス信号(ト)が供給される
フォトカプラーPH1、PH2のゲート信号としてそれ
ぞれ入力することにより、これらのフォトカプラーPH
1,PH2から、パルスモータに対する正回転信号CW
および逆回転信号CCWが得られる。
【0058】これらの信号により、パルスモータは約5
秒毎に反転駆動され、又、スイッチS3ないしS5のス
イッチ設定により、パルス発振器Yで発振するパルス周
波数が変化し、これにより、パルスモータの回転速度が
変化する。スイッチS1,S2を切り替えれば、正転信
号が常時出力され、パルスモータは一方向に回転する。
パルスT1,T2はパルスモータの瞬時停止のために設け
た期間である。
【0059】図1、図2に戻り、76は、反応容器20
等からの反応液を吸引により蓄える分液ロートであり、
この分液ロート76の下部には、分液センサー78が設
けられている。この分液センサー76よりの検出信号に
対する処理回路を図9に示している。
【0060】図9において、IC4は、500Hzの信
号を発振して分液センサー78の一方の電極78Aに供
給する。この信号は他方の電極78Bで検出され、ダイ
オードD1,D2で整流された後、IC5に入力され
る。IC6はDC電源80よりの出力電圧を安定化させ
るための素子である。
【0061】上記の処理回路において、バルブV22を開
いて分液ロート76より水溶液を滴下させる。これによ
り、分液センサー78部を溶液が通過することにより、
IC4よりの発振信号が電極78Aから電極78Bに導
かれ、IC5に供給されるが、分液センサー78を通過
する液が変化すれば、両電極間の抵抗値が変化し、それ
故、電極78Bでの検出電圧に違いが生じるので、IC
5よりの出力電圧にも変化が現れ、この変化を検出した
時点で、バルブV23を切り替えることで分液ロート76
内の溶液を分液できる。
【0062】PH調節装置は外周に熱媒体循環層を有
し、底部にはくぼみがあり、PH電極と攪拌器とを備え
たガラス製の容器に、PH調節液滴下容器を備えたもの
で、PHが設定値に近づくにつれて、調節液の滴下量が
暫減するようになっている。なお、本装置は、低温での
反応や分液後の液を貯溜する場合にも利用できる。
【0063】再び図1,図2に戻り、82は、フローラ
インに流れる液体から水分を取り除く乾燥チューブであ
り、84は、反応容器20で反応合成された液を受ける
タンクである。
【0064】次に制御方式について述べる。例えば、図
4のパルスモータドライバー34や図6の出力制御回路
72は、シリアル伝送路Lを介して制御コンピュータ3
6で制御されると述べたが、ここで、そのシリアル伝送
路Lについて図10を用いて更に詳しく述べる。
【0065】本システムを総括的に制御する制御コンピ
ュータ36のRS232C出力信号は、変換器86によ
りRS422のシリアル信号に変換された後、シリアル
伝送路Lを介してインタフェイス74に送出され、この
インタフェイス74からはパルスモータドライバー3
0、出力制御回路72、各種バルブVおよび各種ポンプ
Pおよび液面センサー、PH計、温度センサー、電気伝
導動作度センサー、圧力センサー等に供給される。この
信号伝送では、制御コンピュータ36と各種装置との間
はわずか4本のシリアル伝送路Lで交信が可能となり、
かつRS422信号を用いることで両者の距離を飛躍的
にのばすことができる。
【0066】以上の構成による合成反応装置を用いて次
の反応式に従って合成反応を行うための操作例を述べ
る。
【0067】
【化2】
【0068】(1)原料として(L(+)α−PhGl
y)を7.56g、50mM、原料として(Boc)2Oを
反応容器20の中へ手作業で入れ、この後、第1の液体
注入装置の試薬ビン22に蓄えたジオキサン−水(15
0ml−150ml)を反応容器20へ導き、スターラ
54にてより約15分間撹拌する。 (2)その後、図6で示した冷却システムにより反応容
器20を0℃に冷却し、そして、図4で示した第3の液
体注入装置により、容器24Aに入れたトリエチルアミ
ンEt3Nを約15分かけて7ml滴下する。 (3)更に、第3の液体注入装置により、容器24Bに
入れた二酸化ジ−t−ブチル(12.0g、55mM)をジ
オキサン溶液を約15分かけて滴下する。 (4)その後、室温にて12時間撹拌して反応させる。
反応の確認は手動で反応液を微量とり出し、TLCで反
応チェックする。 (5)次に反応容器を約0℃に冷却し、(酸)保存容器よ
り10%クエン酸水溶液を加え、容器18内で酸性(P
Hを3.0ないし4.0)に調整する。 (6)そして、容器を温度40℃に保った状態でジオキ
サンを容器20内で減圧留去する。 (7)その後、第2の液体注入装置を用いて酢酸エチル
を30mlないし40mlを容器76に注入して2回抽
出する。その際、分液センサー78により、電気伝導度
の値を検知し、酢酸エチルを容器18に移し、水層は容
器14に捨てる。 (8)容器18の層を容器84に移動させ、手動にて液
層を取り出し、飽和食塩水で2回洗浄する。 (9)酢酸エチル層を手動によりロータリーエバポレー
タに移し替え、濃縮する。 (10)濃縮後、手動操作により、ヘキサン中にて結晶化
させる。 以上の操作により、のBoc-L(+)α-PhGlyを8.8g、
収率70.7%で得ることが出来た。
【0069】
【発明の効果】本発明の温度調節装置は、高温で劣化し
ない耐熱性を有し、かつ低温で粘性が高くならない熱媒
体を用い、そして、その熱媒体全体を所望の温度に保つ
ために加熱手段を有すると共に、熱媒体を撹拌するため
の撹拌手段を備え、検出した熱媒体の温度に基づき加熱
手段の出力を制御するようにしたので広範囲の反応温度
に対応可能となり、シングルバッチ方式を実現できる。
本発明の液面調節装置は、反応容器内の液面と熱媒体の
レベルを合致させるようにしたので、熱媒体が高温の場
合でも反応容器が異常に高温となることを防げる。本発
明の反応容器は、前記の温度調節装置および/または液
面調節装置を具備することにより、シングルバッチを実
現でき、かつ熱媒体が高温の場合でも安定した化学合成
反応が可能となる。又、回転速度を変更できかつ反転す
る撹拌機を備えることで反応条件を均一化できる。本発
明の液体注入装置は、中容量定量管と大容量定量管とを
直列に結合し、シリンジ手段の駆動による減圧により、
中容量を定量する場合には中容量定量管内に液体を吸引
し、大容量を定量する場合には、中容量定量管および大
容量定量管内に液体を吸引するようにしたので、所望の
液体量を正確にかつ効率よく定量できる。本発明の第2
の液体注入装置は複数個の溶媒を任意量注入できる。本
発明の第3の液体注入装置は、予め吸い込んでいた定量
管内の液体に対して、シリンジ手段のピストンの移動に
より、圧力を印加した上で、該定量管の吐出部に設けた
バルブの開時間と閉時間とをタイマーで制御するように
したので、例えば1ミリリットル以下のごとき少量の注
入が可能となる。本発明の合成反応容器は、上記の液体
注入装置、温度調節装置、液面調節装置、液体注入装置
等を総括的に制御する集中制御装置を備え、各装置間を
有機的に機能させることで、合成反応の自動化を達成で
きる。その際、この集中制御装置と各装置との間にシリ
アルの信号伝送路を用いたのでに必要配線数を大幅に低
減でき、配線での故障発生をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシングルバッチ化学合成反応装置全
体の上半分を示したシステム図
【図2】 本発明のシングルバッチ化学合成反応装置全
体の下半分を示したシステム図
【図3】 図1,図2における液体注入装置の動作を示
したフローチャート
【図4】 図1,図2における第3の液体注入装置の詳
細を示した構成図
【図5】 図1,図2における反応容器の詳細を示した
断面図
【図6】 図5の反応容器に対する制御系統を示した図
【図7】 図5,図6の撹拌機に対する駆動回路図
【図8】 図7の駆動回路図の制御動作を示したタイム
チャート
【図9】 図1,図2における分液ロートに対する処理
回路図
【図10】 図1,図2のシステムとこれを制御する制
御コンピュータとの間の信号伝送路を示した図
【図11】 従来の合成処理装置を示したブロック図
【符号の説明】
2 試薬ビン 4 定量管 6 定量管 8 吸引装置 8A シリンジ 8B ロータリーバルブ 10 洗浄タンク 12 洗浄タンク 14 廃液槽 18 PH調整槽 20 反応容器 22 溶媒ビン 24A 定量管 24B 定量管 26 シリンジ 26A ピストン 28 パルスモータ 30 シリンジ 32 パルスモータ 34 パルスモータドライバー 36 制御コンピュータ 38 内側容器 40 熱媒体容器 42 シリコンゴム部材 44 ポート 46 ポート 48 蓋 50 テフロンパッキング 52 ワンタッチジョイント 54 撹拌子 56 ヒータ 58 撹拌子 60 スターラ 62 温度検出器 65 圧力センサ 66 熱媒体槽 68 冷却システム 70 温度コントローラ 72 出力制御回路 74 インタフェイス 76 分液ロート 78 分液センサー 80 DC電源 82 乾燥チューブ 84 タンク 86 変換器 PS 液センサー V バルブ P ポンプ L シリアル伝送路

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応容器外側に対し所定のギャップを隔
    てて包囲する熱媒体容器と、 正転により、容器と熱媒体容器との間のギャップ部に耐
    熱性を有する熱媒体を供給すると共に、逆転により、前
    記熱媒体をギャップ部から排出するポンプ手段と、 熱媒体を加熱するために、反応容器底面下のギャップ部
    に設けた加熱手段と、 ギャップ部内の熱媒体を撹拌する撹拌手段と、 反応容器内の液温およびギャップ部に供給された熱媒体
    の温度を検出する温度検出手段と、 温度検出手段による検出温度に基づき上記熱媒体の循環
    と加熱手段の出力とを制御することを特徴とする温度調
    節装置。
  2. 【請求項2】 耐熱性を有する熱媒体がシリコンオイル
    である請求項1記載の温度調節装置。
  3. 【請求項3】 熱媒体容器が真空断熱構造である請求項
    1または2記載の温度調節装置。
  4. 【請求項4】 反応容器内の液面を検出する容器内液面
    検出手段と、 上記ギャップ部における熱媒体の液面を検出する熱媒体
    液面検出手段と、 上記二つの液面検出手段で検出した液面に基づき、熱媒
    体の液面が反応容器内の液面にほぼ等しくなるよう、上
    記ポンプ手段を制御する手段とを備えたことを特徴とす
    る液面調節装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の温
    度調節装置および/又は請求項4記載の液面調節装置を
    具備することを特徴とする反応容器。
  6. 【請求項6】 反応容器内に、回転方向および回転速度
    を自在に変更可能とした撹拌装置を備える請求項5記載
    の反応容器。
  7. 【請求項7】 熱媒体容器が真空断熱構造である請求項
    5ないし6のいずれかに記載の反応容器。
  8. 【請求項8】 容器本体部とチューブ等が挿通する蓋部
    とがワンタッチジョイントで結合されている請求項5な
    いし7のいずれかに記載の反応容器。
  9. 【請求項9】 容器内圧力を検出する圧力検出手段を備
    える請求項5ないし8のいずれかに記載の反応容器。
  10. 【請求項10】 下端を液体タンク内に浸漬したチュー
    ブの上端に、下部を接続した中容量の液体を定量する中
    容量定量管と、 前記中容量定量管の上部に、下部を接続した大容量の液
    体を定量する大容量定量管と、 中容量定量管の下部、中容量定量管と大容量定量管との
    接続部、および大容量定量管の上部で液を検出するため
    設けた第1、第2、第3の液センサーと、 液体を吸い上げるべく、大容量定量管の上部を減圧する
    シリンジ手段とを備えたことを特徴とする液体注入装
    置。
  11. 【請求項11】 液体貯溜容器と切換弁とシリンジ手段
    からなり、シリンジ手段で任意に選択した液体を定量吸
    入し、反応容器等へ供給する液体注入装置。
  12. 【請求項12】 反応容器への液体注入の際、大容量定
    量管上部より空気を送り込むことにより、定量管および
    チューブ内壁に付着した液体をも注入する請求項10記
    載の液体注入装置。
  13. 【請求項13】 定量管に予め蓄えた液体を定量吐出す
    る、定量管の一端に設けたシリンジ手段と、このシリン
    ジ手段のピストンを往復動させるパルスモータと、定量
    管の他端に設けた吐出バルブの開時間および閉時間を随
    意に設定できるデュアルタイマーとを備えたことを特徴
    とする液体注入装置。
  14. 【請求項14】 請求項5ないし9のいずれかに記載の
    反応容器に請求項10ないし13のいずれかに記載の液
    体注入装置を具備することを特徴とする合成反応装置。
  15. 【請求項15】 温度調節装置における温度調節、液面
    調節装置における液面調節および液体注入装置における
    液体注入を総括的に制御する集中制御装置を備え、化学
    合成を自動的に行う請求項14記載の化学合成反応装
    置。
  16. 【請求項16】 集中制御装置と、これにより制御され
    る各装置との間の交信にシリアル伝送路を用いた請求項
    15記載の化学合成反応装置。
  17. 【請求項17】 PH調節装置および分液装置を更に備
    えた請求項14ないし16のいずれかに記載の化学合成
    反応装置。
  18. 【請求項18】 分離・精製装置およびこれと連動する
    フラクションコレクターを更に備えた請求項17記載の
    化学合成反応装置。
  19. 【請求項19】 乾燥チューブを更に備える請求項18
    記載の化学合成反応装置。
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