JPH0679100A - 複数台設置された衣類乾燥機の排湿装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数台設置の衣類乾燥機用共用ダクトの口径
を小さくできると共に安全な排湿装置を得たい。 【構成】 共用ダクト２内に中間ファン９を取り付け、
電流値から乾燥機１ａ、１ｂ、１ｃの使用台数を読みと
り、この使用台数に見合う風量になるように制御回路１
１により中間ファン９の回転数を制御すると共に中間フ
ァン９の風圧又は風量をセンサー１０により計測し、こ
の値が一定値以下になった際乾燥機及び中間ファン９の
運転を停止し、警報を発する。 【効果】 中間ファン９により共用ダクト２内に使用台
数に見合う風量を確保することにより、共用ダクト２を
小口径化できると共に中間ファン９の故障時には乾燥機
及び中間ファンの運転が自動停止するため安全である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数台設置された衣類
乾燥機（以下「乾燥機」という）の排湿（排気）装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】図２及び図３に従来の複数台設置された
乾燥機の排湿例を示す。

【０００３】図２は複数台の乾燥機１ａ、１ｂ、１ｃ内
には夫々排湿用のファンが組み込んであり、共用ダクト
２を経由して屋外に排湿するタイプである。図中３ａ、
３ｂ、３ｃは排湿ダクト、４ａ、４ｂ、４ｃは逆流防止
用のダンパーである。

【０００４】図３は複数台の乾燥機１ａ、１ｂ、１ｃご
とに排湿ダクト３ａ、３ｂ、３ｃを有し、夫々のダクト
３ａ、３ｂ、３ｃを経由して個別に屋外に排湿するタイ
プである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知例に
おいては、次の欠点がある。

【０００６】ａ．図２に示した共用ダクトタイプの場
合、押し込み方式で排湿することになるため、共用ダク
ト２内の圧力損失により、不使用の他の乾燥機側に排湿
が逆流する心配がある。そこで、従来は共用ダクト２自
体の口径をできるだけ大きくすると共に各乾燥機１ａ、
１ｂ、１ｃと共用ダクト２を結ぶ排湿ダクト３ａ、３
ｂ、３ｃに逆流防止用のダンパー４ａ、４ｂ、４ｃを取
り付けている。このため、設備費が高くつくと共に共用
ダクト２の口径が大きいために美観上の問題及び壁や梁
貫通穴が大きくなることから、別に補強工事を行わなけ
ればならない等の問題が発生している。

【０００７】ｂ．図３に示した個別に排湿ダクト３ａ、
３ｂ、３ｃを有するタイプの場合、施工が面倒になると
共に壁や梁貫通部分には排湿ダクトの本数分の穴が必要
になる。このため、この例においても、補修工事の問題
が発生している。

【０００８】本発明の目的は上記ａ、ｂの欠点のない複
数台設置された衣類乾燥機の排湿装置を提供することで
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係る複数台設置
された衣類乾燥機の排湿装置の構成は次のとおりであ
る。

【００１０】複数台の衣類乾燥機から排出される排湿を
１本の共用ダクトを経由して屋外に排出する排湿装置に
おいて、共用ダクトに回転数を制御できる中間ファンを
取り付けると共にこの中間ファンの風圧又は風量を検出
するファンセンサーを取り付けたこと、衣類乾燥機に至
る電源ラインに電流検出回路を取り付けたこと、前記電
流検出回路により検出される電流値から衣類乾燥機の使
用台数を特定し、この使用台数に見合う風量を確保する
ように前記中間ファンの回転数を制御すると共にファン
センサーにより検出される中間ファンの風圧又は風量が
一定値以下の場合に衣類乾燥機の運転及び中間ファンの
運転を停止する又は警報を発する制御回路を設けたこ
と、を特徴とする複数台設置された衣類乾燥機の排出装
置。

【００１１】

【作用】衣類乾燥機から排出される排湿は中間ファンに
より共用ダクト内に吸引され、そして屋外に排出され
る。この際、中間ファンの回転数は制御回路内の電流検
出回路により検出された乾燥機の使用台数により決定さ
れ、最も好ましい風量に設定される。ファンセンサー
は、中間ファンの風圧又は風量を計測しており、この風
圧又は風量が一定値以下にドロップした場合、制御回路
は、乾燥機及び中間ファンの運転を停止する、又は（及
び）警報を発する。

【００１２】

【実施例】図１において、１ａ、１ｂ、１ｃは衣類乾燥
機、２は共用ダクト、２ａは共用ダクトトップ、５ａ、
５ｂ、５ｃは排湿口（フード）、６ａ、６ｂ、６ｃは電
源コンセント、７は電源線、８は電源、９は共用ダクト
２に取り付けられた中間ファン、１０は中間ファン９の
風圧を計測するための風圧センサー、１１は制御回路に
して、この制御回路１１内には電源８から前記電源線７
側に流れる電流値を検出することにより、乾燥機の使用
台数を検出する使用台数検出回路が組み込まれており、
次の制御を行う。

【００１３】ａ．乾燥機の使用が開始された場合、使用
台数検出回路内を流れる電流値から乾燥機の使用台数を
検出し、この台数に見合う風量になるように中間ファン
９の回転数を制御する。

【００１４】ｂ．風圧センサー１０で計測される風圧が
一定値以下の場合、中間ファン９が故障又はリントが付
着して排湿能力不足と判定し、衣類乾燥機及び中間ファ
ン９の運転を停止すると共にブザー、ランプ、音声等の
警報手段により使用者に知らせる。

【００１５】

【発明の効果】本発明は以上のように、共用ダクトに中
間ファンを取り付けたので、次の効果を奏する。

【００１６】ａ．中間ファンにより衣類乾燥機側の排湿
を引き込むため、排湿が不使用中の衣類乾燥機側には逆
流しない。このため、逆流防止装置を取り付ける必要が
ない。

【００１７】ｂ．衣類乾燥機内に組み込むファンは小型
でよい。

【００１８】ｃ．使用台数を検出し、これに見合った風
量を確保するため、排湿の流れはスムーズになり、抵抗
が小さいので、この分共用ダクトの口径を小さくでき
る。この結果、美観上の問題とか建物強度上の問題がな
くなる。

【００１９】ｄ．ファンセンサーにより、中間ファンに
故障等が発生した場合には、衣類乾燥機及び中間ファン
を停止するため安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る排湿装置の説明図。

【図２】従来の共用ダクトを使用した排湿装置の説明
図。

【図３】従来の乾燥機ごとに排湿ダクトを有する排湿装
置の説明図。

【符号の説明】

１ａ、１ｂ、１ｃ 衣類乾燥機 ２ 共用ダクト ９ 中間ファン １０ 風圧センサー １１ 制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数台の衣類乾燥機から排出される排湿
   を１本の共用ダクトを経由して屋外に排出する排湿装置
   において、 共用ダクトに回転数を制御できる中間ファンを取り付け
   ると共にこの中間ファンの風圧又は風量を検出するファ
   ンセンサーを取り付けたこと、 衣類乾燥機に至る電源ラインに電流検出回路を取り付け
   たこと、 前記電流検出回路により検出される電流値から衣類乾燥
   機の使用台数を特定し、この使用台数に見合う風量を確
   保するように前記中間ファンの回転数を制御すると共に
   ファンセンサーにより検出される中間ファンの風圧又は
   風量が一定値以下の場合に衣類乾燥機の運転及び中間フ
   ァンの運転を停止する又は警報を発する制御回路を設け
   たこと、 を特徴とする複数台設置された衣類乾燥機の排出装置。