JPH06790B2 - 3−(テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフエム誘導体 - Google Patents
3−(テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフエム誘導体Info
- Publication number
- JPH06790B2 JPH06790B2 JP60198632A JP19863285A JPH06790B2 JP H06790 B2 JPH06790 B2 JP H06790B2 JP 60198632 A JP60198632 A JP 60198632A JP 19863285 A JP19863285 A JP 19863285A JP H06790 B2 JPH06790 B2 JP H06790B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- salt
- methyl
- lower alkyl
- group
- alkyl group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Cephalosporin Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 本発明は、抗菌剤として有用な新規なセフェム誘導体に
関するものである。
関するものである。
本発明化合物はセフェム骨格の3位に(4−カルボモイ
ル−1−置換−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニオ)メ
チル基を有する化合物であるが、特開昭60-97983号公報
には,(1−置換−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニ
オ)メチル基を3位に有するセファロスポリン誘導体が
記載されている。本発明者等はこのテトラヒドロピリジ
ンの4位のカルボモイル基を導入することにより、抗菌
力が大幅に向上することを見い出し本発明を完成したも
のである。
ル−1−置換−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニオ)メ
チル基を有する化合物であるが、特開昭60-97983号公報
には,(1−置換−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニ
オ)メチル基を3位に有するセファロスポリン誘導体が
記載されている。本発明者等はこのテトラヒドロピリジ
ンの4位のカルボモイル基を導入することにより、抗菌
力が大幅に向上することを見い出し本発明を完成したも
のである。
したがって本発明の目的は、抗菌剤として有用な新規化
合物,その製造方法およびその抗菌剤としての用途を提
供することにある。
合物,その製造方法およびその抗菌剤としての用途を提
供することにある。
本発明化合物は一般式: 〔式中,YはCHまたは窒素原子,R1は低級アルキル
基またはカルボキシ置換低級アルキル基,R2は低級ア
ルキル基を示す〕で表わされる3−(テトラヒドロピリ
ジニオ)メチル−3−セフェム誘導体およびその非毒性
塩である。
基またはカルボキシ置換低級アルキル基,R2は低級ア
ルキル基を示す〕で表わされる3−(テトラヒドロピリ
ジニオ)メチル−3−セフェム誘導体およびその非毒性
塩である。
上記一般式(I)中,R1およびR2の低級アルキル基とし
ては,メチル,エチル,n−プロピル,i−プロピル,
n−ブチル,t−ブチル,sec−ブチルなどがあげられ
る。また,R1のカルボキシ置換低級アルキル基として
は、カルボキシメチル,2−カルボキシエチル,3−カ
ルボキシプロピル,1−カルボキシエチル,1−カルボ
キシ−1−メチルエチルなどがあげられる。
ては,メチル,エチル,n−プロピル,i−プロピル,
n−ブチル,t−ブチル,sec−ブチルなどがあげられ
る。また,R1のカルボキシ置換低級アルキル基として
は、カルボキシメチル,2−カルボキシエチル,3−カ
ルボキシプロピル,1−カルボキシエチル,1−カルボ
キシ−1−メチルエチルなどがあげられる。
一般式(I)の化合物の非毒性塩としては,医薬上許容さ
れる塩類,例えばナトリウム塩,カリウム塩などのアル
カリ金属塩;カルシウム塩,マグネシウム塩などのアル
カリ土類金属塩;塩酸塩,臭化水素酸塩,沃化水素酸
塩,硫酸塩,炭酸塩,重炭酸などの無機酸塩;マレイン
酸塩,乳酸塩,酒石酸塩などの有機カルボン酸塩;メタ
ンスルホン酸塩,ベンゼンスルホン酸塩,トルエンスル
ホン酸塩などの有機スルホン酸塩;アルギニン塩,リジ
ン塩,セリン塩,アスパラギン酸塩,グルタミン酸塩な
どのアミノ酸塩;トリメチルアミン塩,トリエチルアミ
ン塩,ピリジン塩,プロカイン塩,ピコリン塩,ジシク
ロヘキシルアミン塩,N,N′−ジベンジルエチレンジア
ミン塩,N−メチルグルカミン塩,ジエタノ−ルアミン
塩,トリエタノールアミン塩,トリス(ヒドロキシメチ
ルアミノ)メタン塩,フェネチルベンジルアミノ塩など
のアミン塩等があげられる。
れる塩類,例えばナトリウム塩,カリウム塩などのアル
カリ金属塩;カルシウム塩,マグネシウム塩などのアル
カリ土類金属塩;塩酸塩,臭化水素酸塩,沃化水素酸
塩,硫酸塩,炭酸塩,重炭酸などの無機酸塩;マレイン
酸塩,乳酸塩,酒石酸塩などの有機カルボン酸塩;メタ
ンスルホン酸塩,ベンゼンスルホン酸塩,トルエンスル
ホン酸塩などの有機スルホン酸塩;アルギニン塩,リジ
ン塩,セリン塩,アスパラギン酸塩,グルタミン酸塩な
どのアミノ酸塩;トリメチルアミン塩,トリエチルアミ
ン塩,ピリジン塩,プロカイン塩,ピコリン塩,ジシク
ロヘキシルアミン塩,N,N′−ジベンジルエチレンジア
ミン塩,N−メチルグルカミン塩,ジエタノ−ルアミン
塩,トリエタノールアミン塩,トリス(ヒドロキシメチ
ルアミノ)メタン塩,フェネチルベンジルアミノ塩など
のアミン塩等があげられる。
一般式(I)の本発明化合物の次の部分の立体配位に関
し, シン異性体(Z)とアンチ異性体(E)が存在する。本発明に
は両異性体とも含まれるが、抗菌力の点からはシン異性
体が望ましい。
し, シン異性体(Z)とアンチ異性体(E)が存在する。本発明に
は両異性体とも含まれるが、抗菌力の点からはシン異性
体が望ましい。
本発明化合物は次に示す方法により製造することができ
る。
る。
一般式: 〔式中,YおよびR1は前記の定義に同じ,Xはハロゲ
ン原子を示す〕で表わされる化合物,その官能基が保護
基で保護された化合物,またはそれらの塩に一般式: 〔式中,R2は前記の定義に同じ〕で表わされる化合物
またはその塩を反応させ,必要により保護基を脱離して
前記一般式(I)の化合物およびその非毒性塩を得ること
ができる。
ン原子を示す〕で表わされる化合物,その官能基が保護
基で保護された化合物,またはそれらの塩に一般式: 〔式中,R2は前記の定義に同じ〕で表わされる化合物
またはその塩を反応させ,必要により保護基を脱離して
前記一般式(I)の化合物およびその非毒性塩を得ること
ができる。
上記一般式(II)のXのハロゲン原子としては、沃素原
子,臭素原子,塩素原子があげられるが,特に沃素原
子,臭素原子が望ましい。
子,臭素原子,塩素原子があげられるが,特に沃素原
子,臭素原子が望ましい。
上記反応は反応温度−40℃〜60℃,好ましくは0℃〜40
℃で行なうことができる。また、反応溶媒としては、無
水の有機溶媒が望ましい。この使用することができる有
機溶媒としては、アセトニトリル,プロピオニトリルな
どの低級アルキルニトリル;クロルメタン,塩化メチレ
ン,クロロホルムなどのハロゲン化低級アルキル;テト
ラヒドロフラン,ジオキサンなどのエーテル;N,N−ジ
メチルホルムアミドなどのアミド;酢酸エチルなどのエ
ステル;アセトンなどのケトン;ベンゼンなどの炭化水
素あるいはこれらの混合溶媒等があげられる。
℃で行なうことができる。また、反応溶媒としては、無
水の有機溶媒が望ましい。この使用することができる有
機溶媒としては、アセトニトリル,プロピオニトリルな
どの低級アルキルニトリル;クロルメタン,塩化メチレ
ン,クロロホルムなどのハロゲン化低級アルキル;テト
ラヒドロフラン,ジオキサンなどのエーテル;N,N−ジ
メチルホルムアミドなどのアミド;酢酸エチルなどのエ
ステル;アセトンなどのケトン;ベンゼンなどの炭化水
素あるいはこれらの混合溶媒等があげられる。
一般式(II)および(III)の化合物の塩,一般式(II)の化
合物の官能基における保護基としては,上記反応を妨げ
ないものであれば,通常用いられているものを使用する
ことができる。
合物の官能基における保護基としては,上記反応を妨げ
ないものであれば,通常用いられているものを使用する
ことができる。
例えば,アミノ基の保護基としてはホルミル基,アセチ
ル基,クロルアセチル基,ジクロルアセチル基,t−ブ
トキシカルボニル基,ベンジルオキシカルボニル基,ト
リチル基,p−メトキシベンジル基,ジフェニルメチル
基など;カルボキシル基の保護基としては,p−メトキ
シベンジル基,p−ニトロベンジル基,t−ブチル基,
メチル基,2,2,2−トリクロロエチル基,ジフェニルメ
チル基,ピバロイルオキシメチル基などがあげられる。
また,ビス(トリメチルシリル)アセトアミド,N−メ
チル−N−(トリメチルシリル)アセトアミド,N−メ
チル−N−トリメチルシリル−トリフルオロアセトアミ
ドなどのシリル化剤を使用すれば,アミノ基およびカル
ボキシル基を同時に保護できるので便利である。
ル基,クロルアセチル基,ジクロルアセチル基,t−ブ
トキシカルボニル基,ベンジルオキシカルボニル基,ト
リチル基,p−メトキシベンジル基,ジフェニルメチル
基など;カルボキシル基の保護基としては,p−メトキ
シベンジル基,p−ニトロベンジル基,t−ブチル基,
メチル基,2,2,2−トリクロロエチル基,ジフェニルメ
チル基,ピバロイルオキシメチル基などがあげられる。
また,ビス(トリメチルシリル)アセトアミド,N−メ
チル−N−(トリメチルシリル)アセトアミド,N−メ
チル−N−トリメチルシリル−トリフルオロアセトアミ
ドなどのシリル化剤を使用すれば,アミノ基およびカル
ボキシル基を同時に保護できるので便利である。
一般式(II)および(III)の化合物の塩としては、例えば
ナトリウム塩,カリウム塩などのアルカリ金属塩,カル
シウム塩,マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;
アンモニウム塩;塩酸塩,臭化水素酸塩,硫酸塩,炭酸
塩,沃化水素酸塩,重炭酸塩などの無機酸塩;酢酸塩,
トリフルオロ酢酸塩,トリクロロ酢酸塩,マレイン酸
塩,乳酸塩,酒石酸塩などの有機カルボン酸塩;メタン
スルホン酸塩,ベンゼンスルホン酸塩,トルエンスルホ
ン酸塩などの有機スルホン酸塩;トリメチルアミン塩,
トリエチルアミン塩,ピリジン塩,プロカイン塩,ピコ
リン塩,ジシクロヘキシルアミン塩,N,N′−ジベンジ
ルエチレンジアミン塩,N−メチルグルカミン塩,ジエ
タノールアミン塩,トリエタノールアミン塩,トリス
(ヒドロキシメチルアミノ)メタン塩,フェネチルベン
ジルアミン塩などのアミン塩;アルギニン塩,アスパラ
ギン酸塩,リジン塩,グルタミン酸塩,セリン塩などの
アミノ酸塩等の塩の中より適宜選択することができる。
ナトリウム塩,カリウム塩などのアルカリ金属塩,カル
シウム塩,マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;
アンモニウム塩;塩酸塩,臭化水素酸塩,硫酸塩,炭酸
塩,沃化水素酸塩,重炭酸塩などの無機酸塩;酢酸塩,
トリフルオロ酢酸塩,トリクロロ酢酸塩,マレイン酸
塩,乳酸塩,酒石酸塩などの有機カルボン酸塩;メタン
スルホン酸塩,ベンゼンスルホン酸塩,トルエンスルホ
ン酸塩などの有機スルホン酸塩;トリメチルアミン塩,
トリエチルアミン塩,ピリジン塩,プロカイン塩,ピコ
リン塩,ジシクロヘキシルアミン塩,N,N′−ジベンジ
ルエチレンジアミン塩,N−メチルグルカミン塩,ジエ
タノールアミン塩,トリエタノールアミン塩,トリス
(ヒドロキシメチルアミノ)メタン塩,フェネチルベン
ジルアミン塩などのアミン塩;アルギニン塩,アスパラ
ギン酸塩,リジン塩,グルタミン酸塩,セリン塩などの
アミノ酸塩等の塩の中より適宜選択することができる。
本発明化合物はグラム陽性菌および陰性菌に対し、強い
抗菌活性を示す。また,急性毒性値〔LD50(マウス,静
注)〕は次の化合物ではいずれも3g/kg以上であっ
た。
抗菌活性を示す。また,急性毒性値〔LD50(マウス,静
注)〕は次の化合物ではいずれも3g/kg以上であっ
た。
7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メノキシイミノアセトアミド〕−3−(4−
カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピ
リジニオ)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレイ
ト 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−
3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレイト 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド〕−
3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレイト 本発明化合物を抗菌剤として使用する際の投与量は,2
〜200mg/kg/日,好ましくは10〜50mg/kg/日である。
ル)−2−メノキシイミノアセトアミド〕−3−(4−
カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピ
リジニオ)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレイ
ト 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−
3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレイト 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド〕−
3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレイト 本発明化合物を抗菌剤として使用する際の投与量は,2
〜200mg/kg/日,好ましくは10〜50mg/kg/日である。
本抗菌剤は,散剤,顆粒剤,カプセル剤,錠剤などのか
たちで経口的に,あるいは注射剤,坐剤などのかたちで
非経口的に投与される。これらの製剤は,医薬上許容さ
れる担体を用い,常法により製造することができる。
たちで経口的に,あるいは注射剤,坐剤などのかたちで
非経口的に投与される。これらの製剤は,医薬上許容さ
れる担体を用い,常法により製造することができる。
次に実施例を示し,本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔4−
カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピ
リジニオ〕メチル−3−セフェム−4−カルボキシレイ
ト 7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−アセト
キシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸455mgを塩
化メチレン8mlに懸濁し,N−メチル−N−トリメチル
シリル−トリフルオロアセトアミド630μlを加えて30
分間撹拌した。得られた溶液を氷冷した後,ヨードトリ
メチルシラン390μlを加えて同温度で15分間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮して7β−〔(Z)−2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセ
トアミド〕−3−ヨードメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸のシリル化体を得た。
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔4−
カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピ
リジニオ〕メチル−3−セフェム−4−カルボキシレイ
ト 7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−アセト
キシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸455mgを塩
化メチレン8mlに懸濁し,N−メチル−N−トリメチル
シリル−トリフルオロアセトアミド630μlを加えて30
分間撹拌した。得られた溶液を氷冷した後,ヨードトリ
メチルシラン390μlを加えて同温度で15分間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮して7β−〔(Z)−2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセ
トアミド〕−3−ヨードメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸のシリル化体を得た。
この化合物をアセトニトリル8mlに溶解し,氷冷下,4
−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ
ピリジン130mgを加え、同温度で1時間撹拌した。反応
液にメタノール0.75mlを加え,さらに30分間撹拌後,生
じた沈殿を取し,アセトニトリルで洗浄した。これを
30%エタノールに溶解し,減圧濃縮した後,残渣を逆相
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:10%
メタノール)により精製して目的物25mgを得た。
−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ
ピリジン130mgを加え、同温度で1時間撹拌した。反応
液にメタノール0.75mlを加え,さらに30分間撹拌後,生
じた沈殿を取し,アセトニトリルで洗浄した。これを
30%エタノールに溶解し,減圧濃縮した後,残渣を逆相
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:10%
メタノール)により精製して目的物25mgを得た。
実施例2 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ール−3−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕
−3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシレイト 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4チアジアゾール
−3−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3
−アセトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸45
6mgを塩化メチレン8mlに懸濁し、N−メチル−N−トリ
メチル−トリフルオロアセトアミド630μlを加えて30
分間撹拌した。得られた溶液を氷冷した後、ヨードトリ
メチルシラン390μlを加え,同温度で15分間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮して7β−〔(Z)−2−(5−ア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メト
キシイミノアセトアミド〕−3−ヨードメチル−3−セ
フェム−4−カルボン酸のシリル化体を得た。
ール−3−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕
−3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシレイト 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4チアジアゾール
−3−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3
−アセトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸45
6mgを塩化メチレン8mlに懸濁し、N−メチル−N−トリ
メチル−トリフルオロアセトアミド630μlを加えて30
分間撹拌した。得られた溶液を氷冷した後、ヨードトリ
メチルシラン390μlを加え,同温度で15分間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮して7β−〔(Z)−2−(5−ア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メト
キシイミノアセトアミド〕−3−ヨードメチル−3−セ
フェム−4−カルボン酸のシリル化体を得た。
この化合物をアセトニトリル8mlに溶解し、氷冷下,4
−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ
ピリジン130mgを加え,同温度で1時間撹拌した。反応
液にメタノール0.75mlを加え,さらに30分間撹拌後,生
じた沈殿を取し,アセトニトリルで洗浄した。これを
30%エタノールに溶解し,減圧濃縮した後,残渣を逆相
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:10%
メタノール)により精製して目的物35mgを得た。実施例
1,2と同様にして次の実施例の化合物を得た。
−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ
ピリジン130mgを加え,同温度で1時間撹拌した。反応
液にメタノール0.75mlを加え,さらに30分間撹拌後,生
じた沈殿を取し,アセトニトリルで洗浄した。これを
30%エタノールに溶解し,減圧濃縮した後,残渣を逆相
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:10%
メタノール)により精製して目的物35mgを得た。実施例
1,2と同様にして次の実施例の化合物を得た。
実施例3 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド〕−
3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレイト 実施例4 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−カルボキシメトキシイミノアセト
アミド〕−3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム
−4−カルボキシレイト 〔発明の効果〕 各実施例で得られた化合物の抗菌力を示す。対照化合物
として次の化合物を選んだ。
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド〕−
3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,3,6−テト
ラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレイト 実施例4 7β−〔(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−カルボキシメトキシイミノアセト
アミド〕−3−(4−カルバモイル−1−メチル−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフェム
−4−カルボキシレイト 〔発明の効果〕 各実施例で得られた化合物の抗菌力を示す。対照化合物
として次の化合物を選んだ。
対照化合物:7β−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−
3−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニ
オ)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレイト
ル−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−
3−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニ
オ)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレイト
Claims (3)
- 【請求項1】一般式: 〔式中,YはCHまたは窒素原子,R1は低級アルキル
基またはカルボキシ置換低級アルキル基,R2は低級ア
ルキル基を示す〕で表わされる3−(テトラヒドロピリ
ジニオ)メチル−3−セフェム誘導体およびその非毒性
塩。 - 【請求項2】一般式: 〔式中、YはCHまたは窒素原子,R1は低級アルキル
基またはカルボキシ置換低級アルキル基,Xはハロゲン
原子を示す〕で表わされる化合物,その官能基が保護基
で保護された化合物,またはそれらの塩に一般式: 〔式中,R2は低級アルキル基を示す〕で表わされる化
合物またはその塩を反応させ,必要により保護基を脱離
することを特徴とする一般式: 〔式中,Y,R1およびR2は前記の定義に同じ〕で表わ
される化合物またはその非毒性塩の製造方法。 - 【請求項3】一般式: 〔式中,YはCHまたは窒素原子,R1は低級アルキル
基またはカルボキシ置換低級アルキル基,R2は低級ア
ルキル基を示す〕で表わされる化合物またはその非毒性
塩からなる抗菌剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60198632A JPH06790B2 (ja) | 1985-09-10 | 1985-09-10 | 3−(テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフエム誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60198632A JPH06790B2 (ja) | 1985-09-10 | 1985-09-10 | 3−(テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフエム誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6259284A JPS6259284A (ja) | 1987-03-14 |
JPH06790B2 true JPH06790B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=16394427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60198632A Expired - Lifetime JPH06790B2 (ja) | 1985-09-10 | 1985-09-10 | 3−(テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフエム誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06790B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ZA847825B (en) * | 1983-10-08 | 1985-05-29 | Hoechst Ag | Caphalosporin derivatives and processes for their preparations |
-
1985
- 1985-09-10 JP JP60198632A patent/JPH06790B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6259284A (ja) | 1987-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2105335A (en) | Cephalosporin quinolinium betaines | |
US4396619A (en) | Cephalosporin betaines | |
KR930004016B1 (ko) | 세펨 유도체의 제조방법 | |
NO844006L (no) | Cefalosporinderivater og fremgangsmaate til deres fremstilling | |
JPS6097982A (ja) | セフエム誘導体、その製法および医薬組成物 | |
GB2106905A (en) | Dioximino cephalosporin antibiotics | |
US4406898A (en) | Oxazole and oxadiazole cephalosporins | |
US4382931A (en) | 3'-Substituted quinolinium cephalosporins | |
JPH06790B2 (ja) | 3−(テトラヒドロピリジニオ)メチル−3−セフエム誘導体 | |
JPS6097983A (ja) | セフアロスポリン誘導体、その製法および医薬組成物 | |
EP0189916A2 (en) | 3-(Pyrrolidinio)methyl-3-cephem derivatives, pharmaceutical composition and process for the production thereof | |
EP0287116B1 (en) | Thiadiazolylacetamide cephem derivatives | |
JP2571815B2 (ja) | チアジアゾリルアセトアミドセフェム誘導体 | |
JPH0576480B2 (ja) | ||
JP2605096B2 (ja) | セフェム誘導体 | |
JPH01156983A (ja) | 3−プロペニル−3−セフェム誘導体 | |
JPS61286389A (ja) | セフエム系化合物 | |
JPH085897B2 (ja) | 3−プロペニルセフェム誘導体 | |
JPS6290A (ja) | 3−(ピロリジニオ)メチル−3−セフエム誘導体 | |
JPS62228084A (ja) | セフアロスポリン誘導体 | |
RU2010796C1 (ru) | Способ получения производных 3-пропенилцефема или их фармакологически приемлемых солей | |
JPS61137890A (ja) | 7−チアジアゾリルアセトアミドセフエム誘導体 | |
JPH0633286B2 (ja) | セフエム誘導体 | |
JPS61176593A (ja) | 3−(ピロリジニオ)メチルセフエム誘導体 | |
JPH0625063B2 (ja) | 抗菌剤 |