JPH0678938A - 義歯固定用磁性アタッチメント - Google Patents
義歯固定用磁性アタッチメントInfo
- Publication number
- JPH0678938A JPH0678938A JP23546892A JP23546892A JPH0678938A JP H0678938 A JPH0678938 A JP H0678938A JP 23546892 A JP23546892 A JP 23546892A JP 23546892 A JP23546892 A JP 23546892A JP H0678938 A JPH0678938 A JP H0678938A
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- JP
- Japan
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- magnetic
- magnet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸引力が高くかつカバー製作を容易とする。
【構成】 軟磁性材料からなる断面Ｕ字型のカップヨー
ク２内部に磁石１を収納し、ヨーク開口部をカバー４で
覆ったものを、軟磁性材料からなるキーパー３と対向さ
せ、磁石１の吸引力により義歯を固定するように構成さ
れた磁性アタッチメントにおいて、カバー材料４を軟磁
性材料とした。
ク２内部に磁石１を収納し、ヨーク開口部をカバー４で
覆ったものを、軟磁性材料からなるキーパー３と対向さ
せ、磁石１の吸引力により義歯を固定するように構成さ
れた磁性アタッチメントにおいて、カバー材料４を軟磁
性材料とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科医療分野におい
て、義歯の固定に使用される磁性アタッチメントに関す
る。
て、義歯の固定に使用される磁性アタッチメントに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】義歯固定用磁性アタッチメントは、永久
磁石と、これから発生する磁束をキーパー側に誘導する
ヨークを基本的構成部品としている。これを、軟磁性材
料からなるキーパーに対向させ、アタッチメントとキー
パー間の吸引力によって、義歯を固定する。従来図２の
ような、種々の形式のもが検討されていた。（木内ほか
「閉磁路型磁性アタッチメントの吸引力解析」電気学会
研究会資料、SA-84-10、(1984)、図２を引用）このう
ち、カップヨーク形といわれるものでは、磁石の腐食を
防止するためキーパーに対向する面に非磁性のカバーを
介在させた構造(図３)、あるいはカバー部分を同心構造
としカバー中央部には磁性材料を、また周辺部には非磁
性材料を用いた構造(図４)が採用されていた。図３につ
いて説明すると、磁性アタッチメントは、磁石１、カッ
プヨーク２、カバー４（非磁性）からなる。これがキー
パー３と対向すると、磁石からの磁束は点線の経路を通
って流れ、吸引力を発生させる。図４についても同様で
あるが磁束の大部分はカバーの磁性材料部分を通り、こ
の部分は磁気抵抗が小さいためまたカップヨークとキー
パーの間に非磁性材料が入らないため、吸引力の点でよ
り有利となる。
磁石と、これから発生する磁束をキーパー側に誘導する
ヨークを基本的構成部品としている。これを、軟磁性材
料からなるキーパーに対向させ、アタッチメントとキー
パー間の吸引力によって、義歯を固定する。従来図２の
ような、種々の形式のもが検討されていた。（木内ほか
「閉磁路型磁性アタッチメントの吸引力解析」電気学会
研究会資料、SA-84-10、(1984)、図２を引用）このう
ち、カップヨーク形といわれるものでは、磁石の腐食を
防止するためキーパーに対向する面に非磁性のカバーを
介在させた構造(図３)、あるいはカバー部分を同心構造
としカバー中央部には磁性材料を、また周辺部には非磁
性材料を用いた構造(図４)が採用されていた。図３につ
いて説明すると、磁性アタッチメントは、磁石１、カッ
プヨーク２、カバー４（非磁性）からなる。これがキー
パー３と対向すると、磁石からの磁束は点線の経路を通
って流れ、吸引力を発生させる。図４についても同様で
あるが磁束の大部分はカバーの磁性材料部分を通り、こ
の部分は磁気抵抗が小さいためまたカップヨークとキー
パーの間に非磁性材料が入らないため、吸引力の点でよ
り有利となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図３の構造のものは製
造が容易である反面、磁気回路の間に非磁性材料が入る
ため吸引力の点で不利であり、また図４のものは、吸引
力は大きく取り易いが、カバーの製作に手数のかかる欠
点をもっている。
造が容易である反面、磁気回路の間に非磁性材料が入る
ため吸引力の点で不利であり、また図４のものは、吸引
力は大きく取り易いが、カバーの製作に手数のかかる欠
点をもっている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、図３と同様に
単一の材質からなる薄いカバーで、アタッチメント下面
を覆う構造を採用した。またカバー材として磁性材料を
使用することとした。従来カバーに磁性材料を使用する
ことは、磁束漏洩の点で不可というのが常識であった
が、発明者らの解析によれば、カバーが薄い場合、吸引
力に対する漏洩の影響は小さく、むしろ磁気抵抗の減少
効果の方が大きいことが明らかとなったのである。
単一の材質からなる薄いカバーで、アタッチメント下面
を覆う構造を採用した。またカバー材として磁性材料を
使用することとした。従来カバーに磁性材料を使用する
ことは、磁束漏洩の点で不可というのが常識であった
が、発明者らの解析によれば、カバーが薄い場合、吸引
力に対する漏洩の影響は小さく、むしろ磁気抵抗の減少
効果の方が大きいことが明らかとなったのである。
【０００５】
【作用】カバーを単一の材料で製造することにより、同
心構造とする場合に必要となる溶接、熱拡散などの接合
工程を省略することができ、製造が容易になる。また、
薄い磁性材料とすることで、不要な磁束漏洩を抑えつ
つ、アタッチメントとキーパーの間の磁気抵抗を小さく
することができる。図１は、後述する実施例の構造寸法
を示すが、この場合について、磁石からキーパーを通ら
ず、カバーを通って漏洩する磁束量を略算すると、つぎ
のようである。すなわち、 磁束量＝磁石の外周長さ×カバーの厚さ×カバー材料の
飽和磁束密度 となり、カバー材料の飽和磁束密度を約 0.9 Tとすれ
ば、漏洩磁束量は0.13×10ー6 Wbである。この値は、磁
石が発生する磁束量（近似的に、磁石の表面積×残留磁
束密度(0.9 T)として計算）6.4×10-6 Wbの２％に過ぎ
ない。使用する磁性材料としては、ヨークと同じ材料と
することが、構成上最も無理が少ないが、透磁率が１０
程度のステンレスであっても、吸引力増大の効果を有
し、耐食性、接合性の点で有効である。
心構造とする場合に必要となる溶接、熱拡散などの接合
工程を省略することができ、製造が容易になる。また、
薄い磁性材料とすることで、不要な磁束漏洩を抑えつ
つ、アタッチメントとキーパーの間の磁気抵抗を小さく
することができる。図１は、後述する実施例の構造寸法
を示すが、この場合について、磁石からキーパーを通ら
ず、カバーを通って漏洩する磁束量を略算すると、つぎ
のようである。すなわち、 磁束量＝磁石の外周長さ×カバーの厚さ×カバー材料の
飽和磁束密度 となり、カバー材料の飽和磁束密度を約 0.9 Tとすれ
ば、漏洩磁束量は0.13×10ー6 Wbである。この値は、磁
石が発生する磁束量（近似的に、磁石の表面積×残留磁
束密度(0.9 T)として計算）6.4×10-6 Wbの２％に過ぎ
ない。使用する磁性材料としては、ヨークと同じ材料と
することが、構成上最も無理が少ないが、透磁率が１０
程度のステンレスであっても、吸引力増大の効果を有
し、耐食性、接合性の点で有効である。
【０００６】
【実施例】図１に、本発明による実施例の１つについ
て、各部の構造寸法をまとめて示した。カバー材として
は、非磁性ステンレス、および磁性ステンレスを使用し
た。表１に、それぞれの吸引力の測定結果を示した。
て、各部の構造寸法をまとめて示した。カバー材として
は、非磁性ステンレス、および磁性ステンレスを使用し
た。表１に、それぞれの吸引力の測定結果を示した。
【０００７】
【表１】
【０００８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、製
造容易な構成で、吸引力特性も満足できる磁性アタッチ
メントを提供することが可能である。
造容易な構成で、吸引力特性も満足できる磁性アタッチ
メントを提供することが可能である。
【図１】本発明の実施例の構造、寸法を示す図。
【図２】従来使用されてきた、種々の形式のアタッチメ
ントを示す図。
ントを示す図。
【図３】従来使用されてきた、非磁性材料でアタッチメ
ント下面全体をカバーする構造を示す図。
ント下面全体をカバーする構造を示す図。
【図４】従来使用されてきた、非磁性材料と磁性材料と
の、同心構造のカバーで、磁石下面だけをカバーする構
造を示す図。
の、同心構造のカバーで、磁石下面だけをカバーする構
造を示す図。
１ 磁石 ２ カップヨーク ３ キーパー ４ カバー 41 カバーの非磁性材料部分 42 カバーの磁性材料部分
Claims (3)
- 【請求項１】 軟磁性材料からなる、断面Ｕ字形のカッ
プヨーク内部に磁石を収納し、ヨーク開口部をカバーで
覆ったものを、軟磁性材料からなるキーパーと対向さ
せ、磁石の吸引力により義歯を固定するように構成され
た、磁性アタッチメントにおいて、カバー材料を軟磁性
材料としたことを特徴とする、義歯固定用磁気アタッチ
メント。 - 【請求項２】 カバー材料は、ヨーク材料と同一である
ことを特徴とする、請求項２の義歯固定用磁性アタッチ
メント。 - 【請求項３】 カバー材料は、磁性を有するステンレス
であることを特徴とする、請求項１の義歯固定用磁性ア
タッチメント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23546892A JPH0678938A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 義歯固定用磁性アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23546892A JPH0678938A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 義歯固定用磁性アタッチメント |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0678938A true JPH0678938A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=16986537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23546892A Pending JPH0678938A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 義歯固定用磁性アタッチメント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0678938A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996019951A1 (fr) * | 1994-12-27 | 1996-07-04 | Aichi Steel Works, Ltd. | Fixation de prothese dentaire |
| US11726389B2 (en) | 2020-01-31 | 2023-08-15 | Fujifilm Corporation | Lens device, imaging apparatus, optical member, imaging method, and imaging program for acquiring multispectral images |
-
1992
- 1992-09-03 JP JP23546892A patent/JPH0678938A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996019951A1 (fr) * | 1994-12-27 | 1996-07-04 | Aichi Steel Works, Ltd. | Fixation de prothese dentaire |
| AU687657B2 (en) * | 1994-12-27 | 1998-02-26 | Aichi Steel Works Ltd. | Denture attachment |
| US5931676A (en) * | 1994-12-27 | 1999-08-03 | Aichi Steel Works, Ltd. | Dental attachment |
| US11726389B2 (en) | 2020-01-31 | 2023-08-15 | Fujifilm Corporation | Lens device, imaging apparatus, optical member, imaging method, and imaging program for acquiring multispectral images |
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