JPH067868U - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH067868U
JPH067868U JP3186493U JP3186493U JPH067868U JP H067868 U JPH067868 U JP H067868U JP 3186493 U JP3186493 U JP 3186493U JP 3186493 U JP3186493 U JP 3186493U JP H067868 U JPH067868 U JP H067868U
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JP
Japan
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coating
paint
tank
chamber
substrates
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Pending
Application number
JP3186493U
Other languages
English (en)
Inventor
陽一 川守田
英雄 河原
Original Assignee
キヤノン株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の基体に対し塗料塗布を行なう塗布装置
において、全ての基体に対し十分な均一性をもって塗料
塗布を行なうことのできる塗布装置を提供する。 【構成】 塗布槽2内で複数の基体20に対し塗料塗布
を行なう塗布装置において、塗布槽2が各基体20のた
めの独立した塗布室を有し、各塗布室ごとに塗料循環手
段が付されている。該塗料循環手段は塗料タンク8と該
塗料タンク8から各塗布室内へと塗料を供給する手段と
該各塗布室内からオーバーフローする塗料を上記塗料タ
ンク8へと回収する手段とを有し、上記塗料タンク8が
全ての塗布室に関し共用されている。塗布室内には整流
手段が設けられている

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は基体の表面上に塗料を塗布する装置に関し、特に複数の基体に対し塗 布を行なう塗布装置に関する。この様な塗布装置は、たとえば電子写真装置用の 感光ドラムの製造に際し感光材料含有塗料を円筒形状基体上に塗布するのに好適 に利用される。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置に利用される感光ドラムはアルミニウム等からなる円筒形状基体 の表面上に感光体層を形成することにより製造される。
【0003】 基体表面上での感光体層の形成方法としては、蒸着法や塗布法があるが、簡便 さの点では塗布法が有利である。
【0004】 塗布法としては、吹付塗布法、フローコート法、浸漬塗布法、ロールコート法 等がある。これらのうちで、浸漬塗布法は塗料の粘度、固形分、塗布速度(引き 上げ速度)等の調整により容易に所望の膜厚を得ることができ、且つ塗布装置の 構成が簡単であり、更に1つの装置で複数の基体に対し同時に塗布が可能である といった利点がある。
【0005】 図3は浸漬塗布法による従来の塗布装置の一例を示す概略斜視図である。
【0006】 図3において、2は塗布槽であり、該塗布槽の上部には傾斜板4及び6つのオ ーバーフロー壁6が取付けられている。8は塗料タンクであり、10は該塗料タ ンクから上記塗布槽2の下部内へと塗料を供給するための配管であり、該配管の 途中にはポンプ12及び流量制御バルブ14が取付けられている。一方、上記傾 斜板4の最も低い位置に対応して、塗布槽壁を貫通して塗料流出口16が2つ形 成されている。18は該2つの流出口から塗料タンク8へとオーバーフロー塗料 を回収するための配管である。
【0007】 20は円筒形状の基体であり、22は該基体をまとめて所定の姿勢に保持する ための保持体であり、該保持体は不図示の昇降手段により上下方向に移動するこ とができる。
【0008】 塗布時には、バルブ14を開きポンプ12により塗料タンク8内の塗料を塗布 槽2内に供給する。塗布槽内では塗料は次第に上昇してオーバーフロー壁6から オーバーフローする。そして、オーバーフロー塗料は流出口16及び配管18を 通って塗料タンク2に回収される。
【0009】 この状態で、基体保持体22が下方へと移動せしめられ、基体20はオーバー フロー壁6の開口を通って塗布槽2内の塗料中に浸漬され、次いで基体保持体2 2の上方への移動により所定の速度で引き上げられる。
【0010】 以上の様な従来装置によれば、塗布槽中で単に塗料が貯留されているのではな く、塗料循環手段が付されているので、塗料の溶剤揮発に基づく塗布槽上下での 粘度差の発生、分散系の塗料を使用した場合の顔料の沈降、経時的なレオロジー 特性の変化等の塗膜厚不均一化要因の発生を極力抑制できる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図3の装置の様に、1つの塗布槽内で複数の基体に塗料塗 布を行なう場合には、塗布槽内で場所により塗料の流速に差があるので、全ての 基体に関し同一の条件で塗料塗布が行なわれるとは限らず、このため基体間で塗 膜厚に差が生ずる。
【0012】 電子写真用感光ドラムの製造の場合には、以上の様な塗膜厚のバラツキが発生 すると感光ドラムの特性が著しく低下し、不良品となる。
【0013】 本考案は上記の実情に鑑みてなされたものであり、複数の基体に対し塗料塗布 を行なう塗布装置において、全ての基体に対し十分な均一性をもって塗料塗布を 行なうことのできる塗布装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、以上の如き目的は、塗布槽内で複数の基体に対し塗料塗布を 行なう塗布装置において、塗布槽が各基体のための独立した塗布室を有すること を特徴とする、塗布装置、により達成される。
【0015】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本考案の具体的実施例を説明する。
【0016】 図1は本考案による塗布装置の一実施例を示す概略斜視図であり、図2はその 使用状態でのII−II断面図である。これらの図において、上記図3におけると同 様の部材には同一の符号が付されている。本実施例は電子写真装置の感光ドラム を製造する際の円筒状基体に対する感光材料の塗布に応用された例である。
【0017】 図1及び図2において、2は塗布槽であり、該塗布槽は上下方向の隔壁3によ り複数(図では6つ)の塗布室2aに区画されている。各塗布室2aは上部に傾 斜板4が付されており、更に該傾斜板にはその中央部に形成された開口部から上 方へと延びる中空円筒形状のオーバーフロー壁6が付設されている。
【0018】 8は電子写真用の感光材料を含有する塗料の収容されている塗料タンクである 。10−1は該塗料タンクから上記塗布槽2の下部内へと塗料を供給するための 配管であり、該配管の途中にはポンプ12が取付けられている。配管10−1は 2つに分岐して配管10−2,10−3となっており、これら配管の途中にはそ れぞれ流量制御バルブ14−1,14−2が取付けられている。上記配管10− 2は3つに分岐して配管10−4,10−5,10−6となっており、これら配 管の途中にはそれぞれ流量制御バルブ14−3,14−4,14−5が取付けら れている。そして、配管10−4,10−5,10−6はそれぞれ別個の塗布室 2aの下部内に接続されている。尚、図示はしないが、配管10−3も上記配管 10−2と同様に分岐してそれぞれ制御バルブを介して別個の塗布室に接続され ている。図2に示される様に、各塗布室2a内下部には流入塗料の整流のための 手段が付されている。該整流手段は邪魔板11−1と多孔板11−2とからなる 。
【0019】 一方、上記各塗布室に付された傾斜板4の最も低い位置に対応して、塗布槽2 の壁を貫通して塗料流出口16が形成されている。そして、各流出口には塗料タ ンク8へとオーバーフロー塗料を戻すための配管18−1,18−2,18−3 ,18−4,18−5,18−6が接続されている。上記配管18−1,18− 2,18−3は合流して配管18−7となり、同様に上記配管18−4,18− 5,18−6は合流して配管18−8となり、これら配管18−7,18−8は いづれも上記塗料タンク8に接続されている。
【0020】 20は円筒形状の基体であり、たとえばアルミニウムからなる。22は該基体 をまとめて所定の姿勢に保持するための保持体であり、該保持体は不図示の昇降 手段により上下方向に移動することができる。基体20は上記塗布室2aの配置 に対応して上下方向を向いて配置されている。
【0021】 次に、本実施例の動作を説明する。
【0022】 先ず、各塗料供給側配管に付された制御バルブを適宜の開度に開きポンプ12 により塗料タンク8内の塗料を各塗布室2aの下部内に供給し、オーバーフロー 壁6から周囲に均等にオーバーフローさせ、該オーバーフロー塗料を塗料回収側 配管により塗料タンク8に回収する。
【0023】 次に、不図示の昇降手段により基体保持体22を下方へと移動させ、各基体2 0を塗布室2a内の塗料中に浸漬する。図2はこの状態を示し、矢印は塗料の流 れを示す。
【0024】 以上の様にして、図2に示される状態で所定の時間保持した後に、上記保持体 22を不図示の昇降手段により所定の速度で上方へと移動させ、これにより表面 に塗料の塗布された基体20が塗布室2aから引き上げられる。
【0025】 以上の本実施例においては、各塗布室2a内へ流入した塗料は整流手段により ほぼ均等な流れとされて上方へと流れ、更に周囲がほぼ同一の高さのオーバーフ ロー壁6から均等にオーバーフローするので、浸漬された基体20の表面の全て の位置に対し塗料が実質上均一な流速で流れ、かくして基体表面には膜厚均一性 の極めて良好な塗布層が形成される。そして、この様な良好な塗布は全ての塗布 室2a内で同様にして実現され、従って全ての基体について均一な膜厚の塗膜が 形成される。
【0026】 次に、上記実施例装置を用いて塗料塗布を行なった場合と上記図3の従来装置 を用いて塗料塗布を行なった場合との比較を示す。
【0027】 塗布される塗料として、ヒドラゾン染料10部、ポリメチルメタクリレート1 0部、モノクロルベンゼン70部よりなる塗料(粘度170cps)を用いた。 また、基体としてはアルミニウムからなる円筒形状体(直径100mm、長さ3 00mm)を用いた。また、塗布速度(引き上げ速度)は100mm/minと し、6つの基体に対し同時に塗布を行なった。
【0028】 塗料塗布後、該塗料を乾燥させて塗膜の膜厚を測定した。その測定結果を表1 に示す。尚、結果は、各サンプルについての平均膜厚を示す。
【0029】
【表1】 以上の結果から、従来装置を用いた場合には各サンプル間の塗膜のバラツキは 1.4μmであるのに対し、本実施例装置を用いた場合には各サンプル間の塗膜 のバラツキは0.3μmであり十分良好な塗料塗布が可能であることが分る。
【0030】 上記実施例では塗布槽内に6つの塗布室が配置されている例が示されているが 、本考案では塗布室の数は複数であれば特に数に制限はない。
【0031】 また、上記実施例は電子写真装置の感光ドラムを製造する際の感光材料含有塗 料の塗布に関し説明されているが、本発明はこれに限らず、その他の適宜の塗料 塗布に適用できる。
【0032】
【考案の効果】
以上の様な本考案によれば、複数の基体に対し十分な均一性をもって同時に塗 料塗布を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による塗布装置を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1の塗布装置の使用状態でのII−II断面図で
ある。
【図3】従来の塗布装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
2:塗布槽 2a:塗布室 3:隔壁 4:傾斜板 6:オーバーフロー壁 8:塗料タンク 11−1:邪魔板 11−2:多孔板 16:塗料流出口 20:基体 22:基体保持体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布槽内で複数の基体に対し塗料塗布を
    行なう塗布装置において、塗布槽が各基体のための独立
    した塗布室を有することを特徴とする、塗布装置。
  2. 【請求項2】 各塗布室ごとに塗料循環手段が付されて
    いる、請求項1の塗布装置。
  3. 【請求項3】 塗料循環手段が塗料タンクと該塗料タン
    クから各塗布室内へと塗料を供給する手段と該各塗布室
    内からオーバーフローする塗料を上記塗料タンクへと回
    収する手段とを有し、上記塗料タンクが全ての塗布室に
    関し共用されている、請求項2の塗布装置。
  4. 【請求項4】 塗布室内に整流手段が設けられている、
    請求項2の塗布装置。
JP3186493U 1993-05-24 1993-05-24 塗布装置 Pending JPH067868U (ja)

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JP3186493U JPH067868U (ja) 1993-05-24 1993-05-24 塗布装置

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JP3186493U JPH067868U (ja) 1993-05-24 1993-05-24 塗布装置

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JPH067868U true JPH067868U (ja) 1994-02-01

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JP3186493U Pending JPH067868U (ja) 1993-05-24 1993-05-24 塗布装置

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