JPH0678646B2 - トラス梁の施工方法 - Google Patents

トラス梁の施工方法

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JPH0678646B2
JPH0678646B2 JP6713187A JP6713187A JPH0678646B2 JP H0678646 B2 JPH0678646 B2 JP H0678646B2 JP 6713187 A JP6713187 A JP 6713187A JP 6713187 A JP6713187 A JP 6713187A JP H0678646 B2 JPH0678646 B2 JP H0678646B2
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truss
steel
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prestress
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秀夫 小泉
弘之 武元
修司 奥田
英男 下村
和茂 栗原
正行 吉井
和憲 越田
国雄 茂木
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JFE Steel Corp
Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、下弦材にプレストレスを導入してなる長大
スパンのトラス梁の施工方法に関するものである。
「従来の技術およびその問題点」 長大スパンの構造物の屋根の架構形式としては種々のも
のが提案されているが、本出願人は先に、そのような構
造物に用いて有効なトラス梁を提供した(特願昭60−17
5997号)。
そのトラス梁Tは、第2図〜第4図に示すように、鉄骨
造の長大スパンの鉄骨トラス1の下弦材2に対して、PC
鋼線3によってプレストレスを導入してなるものであ
る。上記の鉄骨トラス1は複数(この例では7つ)のト
ラス構成ユニットt1〜t7を連結して全体として両端部の
成が漸次小さくなるようなウイング状に組み立てられた
ものであり、その鉄骨トラス1の下弦材2(この例では
H形鋼が用いられている)にはPC鋼線3,3が一体に取り
付けられ、それらのPC鋼線3,3を緊張して下弦材2の両
端部に定着することによって、下弦材2にプレストレス
が導入されている。第2図において符号4…,5…は各ト
ラス梁Tを連結するためのつなぎ梁およびブレース、第
3図、第4図における符号6はトラス梁Tを支持すると
ともに構造物の外壁を構成する壁体、7…はトラス構成
ユニットt1〜t7の連結部、第4図における8,8はPC鋼線
3の定着部、第5図はその定着部8の拡大図である。
上記のトラス梁Tにおいては、鉄骨トラス1の自重と屋
根材等の仕上げ材の重量によって生じる撓みを吸収して
トラス梁Tをほぼ水平に保持するため、鉄骨トラス1に
予め上方に湾曲するようなむくりをつけておき、そのむ
くり量と、下弦材2に導入されるプレストレス力による
むくり量とによって撓み量をキャンセルするようにして
いる。その撓み制御の原理について第6図を参照して説
明すると、鉄骨トラス1には(イ)に示すように荷重
(自重および仕上げ材の重量)によってδgなる撓みが
生じるので、この撓み量δgを、(ロ)に示すようなプ
レストレス力Pによる上方へのむくり量δp、および
(ハ)に示すような鉄骨トラス1に予め形成しておくむ
くり量δlとによって吸収する。そして、δp+δl=
δgとなるようにプレストレス力Pとむくり量δlを設
定すれば、撓み量δgを完全にキャンセルでき、トラス
梁Tをほぼ水平に保持することができる。
上記のトラス梁Tにあっては、下弦材2に加わる常時荷
重(静荷重)を全てPC鋼線3,3に負担させることがで
き、下弦材2の引張力をほぼセロにできる。このため、
下弦材2の断面寸法を充分に小さくできるばかりでなく
鉄骨トラス1の成寸法を全体に小さくでき、したがって
プレストレスを導入しない従来の鉄骨トラスに比して、
鉄骨量を減少させコスト削減を図ることができるもので
ある。
また、上記のトラス梁Tにあっては、PC鋼線3を鉄骨ト
ラス1に対して拘束せずに端部以外では自由に動けるよ
うにすることにより、このトラス梁Tは風荷重、雪荷
重、あるいはクレーン荷重等の集中荷重に対しては従来
のトラスと同様に抵抗し、そのときにはPC鋼線3には力
がほとんど加わらない。これは、PC鋼線3よりも剛性の
高いトラス1の方に先に力が集中するためである。
ところで、上記のようなトラス梁にあっては、PC鋼線3
を緊張して鉄骨トラス1にプレストレスを導入した後に
おいては、上記のようにPC鋼線3が引張力を負担するの
で下弦材2の断面寸法が小さくて済むのであるが、その
施工時においてPC鋼線3を緊張するまでは、鉄骨トラス
1自体でその自重を支えなければならず、また、仕上材
の破損等の障害を防止するために自重による変形量があ
まり大きくならないようにする必要がある。したがっ
て、プレストレスの導入によって本来ならば充分に小さ
くて良い下弦材1の断面寸法を、施工時の制約からあま
り小さくすることができないという問題があり、そのよ
うな問題を解決し得る手段の提供が望まれていた。
「問題点を解決するための手段」 この発明は上記の事情に鑑み、下弦材にプレストレスを
導入してなる長大スパンのトラス梁を施工するに際し、
上方に湾曲するようなむくりを有する形状の鉄骨トラス
を複数台のジャッキにより下方から支持することによっ
て自重による変形を阻止しながら形成した後、前記ジャ
ッキを徐々に下げることによって前記鉄骨トラスをその
自重によって略水平状態になるまで変形させ、その状態
で前記鉄骨トラスの下弦材にプレストレスを導入してそ
のプレストレス力によって前記鉄骨トラスを略水平状態
に保持し、その後、前記鉄骨トラスに対する前記ジャッ
キによる支持を解除することを特徴としている。
「実施例」 以下、この発明の実施例を第1図を参照して説明する。
第1図(イ)〜(ニ)は上述のトラス梁T、すなわちト
ラス構成ユニットt1〜t7を連結して形成した鉄骨トラス
1の下弦材2に対してプレストレスを導入してなるトラ
ス梁Tの施工手順を模式的に示すものである。上記の各
トラス構成ユニットt1〜t7は、これらが連結されて鉄骨
トラス1を形成したときに、その鉄骨トラス1が自ずと
上方に湾曲して第6図(ハ)に示したようなむくり量δ
lを有するように、それぞれの形状が決定されて製作さ
れているものである。
上記のトラス梁Tを施工するには、まず、各トラス構成
ユニットt1〜t7を連結して鉄骨トラス1を形成するが、
その際、その連結作業を、第1図(イ)に示すように複
数台(この例では6台)のジャッキ10…によって各トラ
ス構成ユニットt1〜t7を下方から支持しながら行う。こ
れにより、鉄骨トラス1の自重による下方への変形は阻
止され、第6図(ハ)に示したようなむくり量δlを有
する鉄骨トラス1が形成される。そして、この鉄骨トラ
ス1の両端を壁体6(第3図および第4図参照、第1図
では模式的に支点で表している)に支持させ、必要に応
じて屋根材等の仕上げ材を取り付ける。
次に、各ジャッキ10…を徐々に下げていき、上記で組み
立てた鉄骨トラス1をその荷重(自重および仕上げ材の
重量)によって(ロ)に示すようにほぼ水平になるまで
変形させ、その状態を保持する。
次いで、その状態の鉄骨トラス1の下弦材2に対してPC
鋼線3を取り付けて緊張し、その両端部を定着すること
により(ハ)に示すように下弦材2にプレストレス力P
を加え、そのプレストレス力Pによって(すなわちPC鋼
線3によって)鉄骨トラス1の荷重を支える。
続いて(ニ)に示すようにジャッキ10…を取り外せば、
PC鋼線3によって支えられた鉄骨トラス1はそれ以上変
形することなく水平状態に保持され、以上でトラス梁T
の施工が完了する。
以上の手順によれば、鉄骨トラス1をジャッキ10…によ
って支持しつつ組み立て、その後、ジャッキ10を徐々に
下げて鉄骨トラス1を水平にするようにしたので、下弦
材2に対して荷重が一度にかかって大きく変形してしま
うようなことがないから、下弦材2の断面寸法の決定に
あたっては施工時に受ける荷重を考慮する必要はない。
したがって、下弦材2の断面寸法を構造的に必要な最小
限とすることができ、プレストレスを導入しない従来の
トラス梁に比して充分に小さくすることが可能である。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、この発明によれば、鉄骨
トラスを複数台のジャッキによって支持しつつ形成した
後、ジャッキを徐々に下げてその鉄骨トラスを略水平に
し、その後プレストレスを導入するようにしたので、施
工時においては下弦材に対して自重が一度にかかること
がない。したがって、下弦材の断面寸法を構造的に必要
な最小限とすることができ、プレストレスを導入しない
従来のトラス梁に比して充分に小さくすることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】 第1図(イ)〜(ニ)はこの発明のトラス梁の施工方法
の一実施例を工程順に示す図である。 第2図ないし第5図はトラス梁の構成を説明するための
図であって、第2図はトラス梁を用いて構築された構造
物の部分平面図、第3図はその側面図、第4図はトラス
梁の端部の拡大図、第5図はPC鋼線の定着部の詳細を示
す拡大図であってこのうち(イ)は断面図、(ロ)は側
面図である。 第6図はトラス梁の撓み制御の原理を説明するための図
であって、このうち(イ)は鉄骨トラスに自重によって
生じる撓み量を、(ロ)はプレストレス導入によって鉄
骨トラスに生じるむくり量を、(ハ)は鉄骨トラスに予
め形成しておくむくり量をそれぞれ示す図である。 T……トラス梁、P……プレストレス力、 1……鉄骨トラス、2……下弦材、 3……PC鋼線、10……ジャッキ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 修司 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 下村 英男 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 栗原 和茂 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 吉井 正行 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 越田 和憲 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 茂木 国雄 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不弦材にプレストレスを導入してなる長大
    スパンのトラス梁を施工するに際し、上方に湾曲するよ
    うなむくりを有する形状の鉄骨トラスを複数台のジャッ
    キにより下方から支持することによって自重による変形
    を阻止しながら形成した後、前記ジャッキを徐々に下げ
    ることによって前記鉄骨トラスをその自重によって略水
    平状態になるまで変形させ、その状態で前記鉄骨トラス
    の下弦材にプレストレスを導入しそのプレストレス力に
    よって前記鉄骨トラスを略水平状態に保持し、その後、
    前記鉄骨トラスに対する前記ジャッキによる支持を解除
    することを特徴とするトラス梁の施工方法。
JP6713187A 1987-03-20 1987-03-20 トラス梁の施工方法 Expired - Lifetime JPH0678646B2 (ja)

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JPH0363340A (ja) * 1989-07-31 1991-03-19 Toda Constr Co Ltd 大スパン架構のたわみの制御方法
JP2821546B2 (ja) * 1989-09-13 1998-11-05 清水建設株式会社 トラス合成梁構造

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