JPH0678208A - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JPH0678208A
JPH0678208A JP4224340A JP22434092A JPH0678208A JP H0678208 A JPH0678208 A JP H0678208A JP 4224340 A JP4224340 A JP 4224340A JP 22434092 A JP22434092 A JP 22434092A JP H0678208 A JPH0678208 A JP H0678208A
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JP
Japan
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light transmittance
physical property
light
property element
video camera
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JP4224340A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Nagano
雅敏 永野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH0678208A publication Critical patent/JPH0678208A/ja
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影光学系の鏡筒を小型化することで、小型
のビデオカメラを提供できるようにすること。 【構成】 このビデオカメラは撮影光学系に光透過率の
制御を行える物性素子9を有し、かつこの物性素子の光
透過率波長依存性を補正する補正手段を有する。この補
正手段としては、例えば物性素子9の光透過率特性に応
じてその補正量を調整するもので、ホワイトバランスの
係数を変えたり、光波長により撮像素子10の感度を変
えたり、あるいはカラーフィルターの各カラー部の光透
過率や面積を変えることにより実現できる。また、物性
素子9の特性とちょうど逆の特性の他の物性素子を用い
ても好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影光学系により結像
された物体像を光電変換手段により電気信号に変換する
ビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影光学系により結像された物体
像をCCD(電荷結合素子)のような固体撮像素子等の
光電変換素子により電気信号に変換して磁気テープ等の
記録媒体に記録を行うビデオカメラが普及している。そ
して、使い易さの面からビデオカメラの小型化が要求さ
れ、電気回路実装の高密度化やCCDの小型化や、撮影
光学系の小型化等により、小型のビデオカメラが開発さ
れており、現在でもビデオカメラのさらなる小型化が進
められている。このため、撮影光学系のさらなる小型化
の要求がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、ビデ
オカメラの撮像部への入射光量の調整は、機械的に開口
部の大きさを調整できる絞りを撮影光学系内に搭載し、
この絞りの開口部の大きさを調整することにより行って
いる。
【0004】しかし、このような機械的な絞りユニット
は絞り駆動用のモータ部が大きいために、CCDが小型
化された現在、撮影光学系鏡筒に比べて大きいものとな
っており、絞りユニットの小型化が撮影光学系鏡筒を小
型化する上で大きな課題となっている。
【0005】また、この機械的な絞りユニットの代り
に、液晶素子やEC(エレクトロクロミック)素子等の
物性素子を絞りや可変ND(neutral density )フィル
タとして用いることが提案されている。しかし、上記の
ような物性素子は透過率の波長依存性(分光透過率)、
また完全透過状態での光の透過率が小さいことやまだ光
透過率調整範囲が上述した機械的な絞りに比べて非常に
小さいという問題があり、そのためこの物性素子を撮影
光学系の絞りや可変NDフィルタとして実際にはまだ実
用化されていない。
【0006】本発明の目的は、上述の点に鑑み、撮影光
学系鏡筒を小型化することにより、小型のビデオカメラ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の形態は、撮像光学系内に配置されて
光透過率または光透過量の制御を行う物性素子と、該物
性素子を透過した光学像を撮像面の位置で受光して電気
的な画像信号に変換する光電変換手段と、前記物性素子
の光透過率特性または光透過量特性に応じて該物性素子
の光透過率波長依存性を補正する補正手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0008】本発明の第1の形態は、好ましくは、前記
補正手段は前記物性素子の光透過率または光透過量に応
じて前記光透過率波長依存性の補正量を調整することを
特徴とすることができる。
【0009】本発明の第1の形態は、好ましくは、前記
補正手段の前記補正は前記光電変換手段の出力信号に対
するオートホワイトバランスにより行うことを特徴とす
ることができる。
【0010】本発明の第1の形態は、好ましくは、前記
補正手段の前記補正は光波長により前記光電変換手段の
感度を変化させることにより行うことを特徴とすること
ができる。
【0011】本発明の第1の形態は、好ましくは、前記
補正手段の前記補正は前記撮像光学系または前記光電変
換手段に備えたフィルターにより行うことを特徴とする
ことができる。
【0012】本発明の第1の形態は、好ましくは、前記
補正手段の前記補正は光透過率の制御を行える他の物性
素子を前記撮像光学系内に配置することにより行うこと
を特徴とすることができる。
【0013】本発明の第1の形態は、好ましくは、前記
補正手段は前記物性素子の前記光透過率波長依存性また
は前記光透過率波長依存性の前記補正量を記憶している
記憶手段を有することを特徴とすることができる。
【0014】本発明の第1の形態は、好ましくは、前記
記憶手段は前記物性素子の光透過率または光透過量に応
じて、複数の前記光透過率波長依存性または複数の前記
補正量を記憶している記憶手段であることを特徴とする
ことができる。
【0015】また、上記目的を達成するため、本発明の
第2の形態は、撮像光学系内に配置されて光透過率また
は光透過量を制御する物性素子と、該物性素子を透過し
た光学像を撮像面の位置で受光して電気的な画像信号に
変換するとともに光蓄積時間および感度の少なくともい
ずれか一方が調整可能な光電変換手段と、前記物性素子
の光透過率または光透過量と、前記光量変換手段の光蓄
積時間および感度の少なくともいずれか一方を調整する
露光量調整手段とを具備することを特徴とする。
【0016】本発明の第2の形態は、好ましくは、前記
露光量調整手段は前記物性素子の光透過率または光透過
量を電気的に調整することを特徴とすることができる。
【0017】本発明の第2の形態は、好ましくは、前記
露光量調整手段は前記物性素子の光透過率または光透過
量を入射光に応じて調整することを特徴とすることがで
きる。
【0018】本発明の第2の形態は、好ましくは、前記
露光量調整手段は前記物性素子の光透過率または光透過
量と、前記光電変換手段の光蓄積時間または前記光電変
換手段の感度との関係を少なくとも1つ記憶している記
憶手段を有することを特徴とすることができる。
【0019】
【作用】撮影光学系鏡筒を小型化でき、このことにより
小型のビデオカメラを提供できる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0021】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例であるビデオカメラの内部機構の概要構成を示し、
図2はこの実施例の回路構成を示し、図3はこの実施例
で用いる物性素子の光透過率波長依存特性を示す。
【0022】図1において、1a〜1cは撮影光学系で
あって、1aは合焦用のフォーカスレンズ、1bはズー
ムレンズ、1cは固定レンズである。2はフォーカスレ
ンズ1aを保持する筒状のフォーカスレンズ保持枠であ
り、歯車部2aを有する。3はカメラのボディに固定さ
れている筒状の固定部であり、フォーカスレンズ保持枠
2と螺合している。4はズームレンズ1bの位置を決定
するカム溝を有するカム筒であり、固定部3に回転自在
に保持されている。5および6はズームレンズ1bを保
持するレンズ枠である。
【0023】7はフォーカスレンズ保持枠2を回動させ
るためのフォーカス用モータである。7aはモータ7の
出力軸の歯車であり、フォーカスレンズ保持枠2の歯車
部2aと噛合している。8はカム筒4を回動させるため
のズーム用モータである。8aはモータ8の出力軸の歯
車であり、カム筒4の歯車部4aと噛合している。
【0024】9は液晶等の光透過率の制御を行える物性
素子である。10はCCD等の撮像素子である。11は
撮影光学系の光軸である。
【0025】12は電子ビューファインダーであり、1
3は電子ビューファインダー12のレンズである。14
はカメラの電源スイッチ、15はカメラのズーム操作部
である。またカメラはカメラ制御回路21とこのカメラ
制御回路と電気的に接続する記録部22と電源23を有
する。また、カメラ制御回路21はフォーカス用モータ
7、ズーム用モータ8、物性素子9、撮像素子10、電
子ビューファインダー12、電源スイッチ14、ズーム
操作部15と電気的に接続されている。
【0026】また、カメラ制御回路21は、図2に示す
ように、フォーカス制御回路24、ズーム制御回路2
5、露光量制御回路26、撮像素子制御回路27、電子
ビューファインダー制御回路28および記録部制御回路
29に接続されており、さらに撮影スイッチ30、メイ
ンスイッチ31、およびズーム操作部15を構成するズ
ームスイッチ32,33とに接続されている。
【0027】図1に示す物性素子9は公知の液晶素子や
エレクトロクロミック素子であり、光の透過率や透過量
を電気的に制御できる。この物性素子9は入射光の波長
によらずに光透過率が一定となるのが理想であるが、一
般的には物性素子の光透過率が一番高い状態でも、図3
に示すように入射光の波長により光透過率が変化する。
図3においてRはレッド領域、Gはグリーン領域、Bは
ブルー領域を表す。
【0028】このため、本実施例ではこの物性素子9を
用いることにより映像のカラーバランスが狂うのを防ぐ
ため、後述のようにカメラ制御回路21の制御の下にホ
ワイトバランスを補正している。
【0029】図4は本実施例のカメラ制御回路21が実
行する制御動作を示す。次に、図4のフローチャートを
参照して本発明の一実施例の動作を説明する。
【0030】撮影者によりカメラの電源スイッチ14が
操作され、電源23が投入されると、撮像素子10を駆
動し(ステップS1)、撮像素子10の映像信号の高周
波成分が最高となるようにフォーカス用レンズ1aを光
軸方向に動かす。フォーカス用レンズ1aを動かすため
にはフォーカス用モータ7を回転させる。モータ出力軸
の歯車7aがフォーカスレンズ保持枠2の歯車部2aと
噛合しており、またフォーカスレンズ保持枠2が固定部
3と螺合しているので、フォーカスレンズ1aはモータ
7の回転に従って光軸11方向へ移動する。このレンズ
移動により合焦動作が行われる。同時に、撮像素子10
に入射する光量が一定となるように、物性素子9の光透
過率を露光量制御回路26によりホワイトバランスを補
正して制御する(ステップS2)。
【0031】撮像素子10による映像は電子ビューファ
インダー12に表示され、撮影者が観察できる(ステッ
プS3)、(この状態をスタンバイ状態と称する)。こ
のとき、撮影者によりズーム操作部15が操作されると
(ステップS4,S5,S7)、スーム用モータ8が回
転する(ステップS6,S8)。すなわち、歯車8aと
カム筒4の歯車部4aとが噛合しているので、モータ8
の回転によりカム筒4が回転し、このためズームレンズ
1bが、カム筒4のカム溝により光軸11方向に移動
し、ズーム動作が行われる。ズーム操作部15には、ズ
ームスイッチ(1)32とズームスイッチ(2)33が
設けられており、ズームスイッチ(1)32がON(閉
成)となると(ステップS5)、ズーム用モータ8は正
転し(ステップS6)、そのためズームレンズ1bは広
角側へ動く。他方、ズームスイッチ(2)33がONと
なると(ステップS7)、ズーム用モータ8は、逆転し
(ステップS8)、ズームレンズ1bは望遠側へ動く。
なお、ズームスイッチ32とズームスイッチ33は当時
にONにできないような機構になっている。
【0032】撮影者が撮影ボタン(不図示)を押すと、
撮影スイッチ30がONとなり、カメラ制御回路21が
この撮影スイッチ30がONになったのを確認すると
(ステップS4)、撮影が開始され(ステップS1
0)、撮像素子10が出力される映像信号をカメラ制御
回路21により記録部22に転送し、8mmビデオテー
プの如き記録媒体上に記録部制御回路29を介して映像
信号を記録する。このとき、前に述べた合焦動作と露光
量の調整が行われており、映像信号は電子ビューファイ
ンダー12に表示されている。また、ズーム動作も上記
と同様に行われる(ステップS11〜S15)。撮影者
が上記の撮影ボタン(不図示)をはなすと、撮影スイッ
チ30がOFF(開放)となり、カメラ制御回路21が
撮影スイッチ30がOFFになったのを確認すると(ス
テップS16)、撮影動作が中止され、(ステップS1
7)、カメラはステップS4の上述のスタンバイ状態へ
戻る。
【0033】(第1の実施例の変形例)上記実施例では
ホワイトバランスの調整により物性素子9の光透過率波
長依存性を補正をしたが、これに代って撮像素子10の
カラーフィルターによりこの補正を行ってもよい。図5
は撮像素子10のカラーフィルターの配列の一例であ
る。このカラーフィルターはMg(マゼンタ)、Cy
(シアン)、Ye(イエロー)、G(グリーン)の各フ
ィルターで構成されている。また、物性素子9の光透過
率波長依存性が図3に示す場合には、ブルー領域(B)
の光透過率がレッド領域(R)、グリーン領域(G)に
比べて小さく、レッド領域(R)とグリーン領域(G)
の光透過率がほぼ同じ程度である。
【0034】このため、図7に示すシアンフィルター
(Cy)とマゼンダフィルター(Mg)の光透過率をイ
エローフィルター(Ye)とグリーンフィルター(G)
よりも大きく設定することにより、各波長領域の光透過
量を撮像素子10の所でほぼ均一となるように補正する
ことができる。
【0035】また、この時に、シアンフィルター(C
y)とマゼンダフィルター(Mg)の面積をイエローフ
ィルター(Ye)とグリーンフィルター(G)の面積よ
りも大きくすることで、各波長領域の光透過量を補正す
ることができる。
【0036】また、各フィルター部に対応する撮像素子
10の画素の感度を変え、物性素子9の光透過率波長依
存性を補正してもよい。なお、図3に示すような特性と
は異なる物性素子であっても、カラーフィルターの透過
率や面積や撮像素子10の感度をあらかじめ調整するこ
とで、物性素子9の光透過率波長依存性を補正すること
ができる。
【0037】この他に、物性素子9が図3に示すような
特性を持つ場合には、図6に示すようなまったく逆の特
性を有する補正フィルター16や他の物性素子17と組
み合せて用いれば、物性素子9の光透過率波長依存性を
補正することができる。このような補正フィルター16
や他の物性素子17は例えば7に示すように物性素子9
と別の位置に配置してもよいし、物性素子9と同じ位置
に置いてもよいし、あるいは撮像素子10やカラーフィ
ルターといっしょに設けてもよい。
【0038】物性素子9の光透過率を下げたときに例え
ば図8に示すように光透過率波長依存性の特性が変化す
る場合には、先に述べた他の物性素子17により補正し
てもよい。なお、図8の実線は最大透過状態、破線
は最小透過状態のときの特性を示す。
【0039】また、図3に示されるような物性素子の光
透過率波長依存性やこの光透過率波長依存性の補正量を
記憶している記憶回路を設け、この記憶回路の情報に基
づき、物性素子の光透過率や光透過量、または撮影光学
系への入射光量によりホワイトバランスの調整等、先に
述べた方法で物性素子の光透過率波長依存性を補正して
も良い。
【0040】また、図8に示されるように物性素子の光
透過率波長依存性が、物性素子の光透過率や光透過量に
より変化する場合には、この物性素子の各光透過状態
(光透過率や光透過量の状態)における光透過率波長依
存性や、この光透過率波長依存性の補正量を複数記憶し
ている記憶回路を設けこの記憶回路の情報に基づき、物
性素子の光透過率や光透過量、または、撮影光学系への
入射光量によりホワイトバランスの調整等、先に述べた
方法で物性素子の各光透過状態における光透過率波長依
存性を補正しても良い。
【0041】物性素子9あるいは17としては電気的に
光透過率を制御するのでなく、入射する光強度が大きく
なると光透過率が小さくなる物性素子を用いてもよい。
【0042】上記の実施例およびその変形例はムービー
ビデオカメラだけでなく、スチルビデオカメラにも適用
できることは勿論である。
【0043】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例について説明する。図9は本発明の第2の実施例で
あるビデオカメラの内部機構の概略構成を示し、図10
はこの実施例の回路構成を示す。図9において、39は
物性素子である。10は光蓄積時間調整機能(いわゆる
シヤッター機能)を有するCCD等の撮像素子である。
この物性素子39はガラス板表面に遷移金属酸化物等の
膜(IrOx,Ta25 .WO3 等)を形成したもの
であり、この膜に電圧を加えることにより、膜の光透過
率または光透過量を制御することができる。この膜につ
いてはすでに公知である。また、図10において、40
はカメラ制御回路21で使用するプログラムを格納した
プログラム記憶回路である。その他の構成は図1および
図2に示す本発明の第1の実施例と同様なので、その詳
細な説明は省略する図11は上記のプログラム記憶回路
に記憶された制御プログラムの内容を示す。撮像素子1
0への露光が最適となるように、カメラ制御回路21は
プログラム記憶回路40に記憶された図11のプログラ
ム線図に従って制御を行う。具体的には、撮像素子10
に入射する光量が一定となるように、物性素子39の光
透過率または光透過量を露光量制御回路26により制御
する。また、入射光が強すぎて物性素子39だけで入射
光量を制御できないときは、物性素子39の光透過率ま
たは光透過量を最低とし、かつ撮像素子10のシャッタ
ー機能を用いてシャッターを高速とすることにより適性
露光が得られるようにする。
【0044】次に、上記の撮像素子10の露光量制御手
順を図12のフローチャートを参照して説明する。上述
した物性素子39により入射光量を調整している状態に
おいて(ステップS21,S22)、入射光量が増加す
ると(ステップS23)、カメラ制御回路21は物性素
子39に電圧を加えて物性素子39の光透過率を下げる
(ステップS24,S25)。しかし、物性素子39に
一定時間、物性素子39に電圧を加えても、入射光量が
大きく変化しない場合や、入射光量が増加する場合(ス
テップS26〜S31)には、物性素子39だけで入射
光量を制御できないという判断をカメラ制御回路21が
下す。そして、カメラ制御回路21は先に述べた撮像素
子10のシャッター機能を用い、シャッターを高速にす
ることで(ステップS32,S33)、適性露光を得る
(ステップS34)。
【0045】(第2の実施例の変形例)この他、上記の
ように、撮像素子10の光蓄積時間を調整するのではな
く、撮像素子10の感度を調整しても露光量を調整する
のと同じ効果が得られる。また、撮像素子10の光蓄積
時間と感度の両方を調整してもよい。また、電圧により
光透過率が制御される物性素子39の代りに、入射する
光強度が大きくなると光透過率が小さくなる物性素子を
使用すれば、露光量制御を撮像素子10の光蓄積時間ま
たは撮像素子の感度の制御だけで行うことができ、制御
を単純にできる。このようにすれば露光量制御回路26
およびプログラム記憶回路40は不要となり、撮像素子
制御回路27だけにより露光量の制御を行うことができ
る。また、物性素子39として電圧と入射光強度の両方
により光透過率が変化する物性素子を用いてもよし、液
晶素子でもよい。この他、本発明の第2の実施例はムー
ビーカメラだけではなくスチルビデオカメラにも適用で
きる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。
【0047】(1)物性素子の光透過率波長依存性を補
正できるようにしたので、撮像光学系の開口部を機械的
に調整する絞りの代りに、物性素子を用いることがで
き、そのため機械的に開口部を調整する絞りの駆動部を
無くすことができるので、小型の撮影光学系鏡筒、すな
わち小型のビデオカメラを提供できる。
【0048】(2)同様に、撮像光学系の開口部を機械
的に調整する絞りではなく、物性素子と撮像素子の電子
シャッター機能または、撮像素子の感度調整によりビデ
オカメラの露光量を調整できるようにしたので、機械的
に開口部を調整する絞りのモータ部を無くすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のビデオカメラの概略内
部構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の物性素子の光透過率波長依存特性の一例
を示すグラフである。
【図4】本発明の第1の実施例の制御動作の手順を示す
フローチャートである。
【図5】図1の撮像素子のカラーフィルターの色フィル
ター配列例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例における他の物
性素子またはフィルターの光透過率波長依存特性の例を
示すグラフである。
【図7】本発明の第1の実施例の変形例のビデオカメラ
の概略内部構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例で適用可能な物性素子の
光透過率波長依存特性の他の例を示すグラフである。
【図9】本発明の第2の実施例のビデオカメラの概略内
部構成を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図11】本発明の第2の実施例における露光量制御の
ためのプログラム線図を示すグラフである。
【図12】本発明の第2の実施例における露光量制御の
制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a 撮影光学系のフォーカス用レンズ 1b 撮影光学系のズーム用レンズ 1c 撮影光学系の固定レンズ 2 フォーカスレンズ保持枠 2a 歯車部 3 固定部 4 カム筒 4a 歯車部 5 レンズ枠 6 レンズ枠 7 フォーカス用モータ 7a 歯車 8 ズーム用モータ 8a 歯車 9 物性素子 10 撮像素子 11 光軸 12 電子ビューファインダー 13 レンズ 14 電源スイッチ 15 ズーム操作部 16 補正フィルター 17 他の物性素子 21 カメラ制御回路 22 記録部 23 電源 26 露光量制御回路 39 物性素子 40 プログラム記憶回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像光学系内に配置されて光透過率また
    は光透過量の制御を行う物性素子と、 該物性素子を透過した光学像を撮像面の位置で受光して
    電気的な画像信号に変換する光電変換手段と、 前記物性素子の光透過率特性または光透過量特性に応じ
    て該物性素子の光透過率波長依存性を補正する補正手段
    とを具備することを特徴とするビデオカメラ。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は前記物性素子の光透過率
    または光透過量に応じて前記光透過率波長依存性の補正
    量を調整することを特徴とする請求項1に記載のビデオ
    カメラ。
  3. 【請求項3】 前記補正手段の前記補正は前記光電変換
    手段の出力信号に対するオートホワイトバランスにより
    行うことを特徴とする請求項1または2に記載のビデオ
    カメラ。
  4. 【請求項4】 前記補正手段の前記補正は光波長により
    前記光電変換手段の感度を変化させることにより行うこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のビデオカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記補正手段の前記補正は前記撮像光学
    系または前記光電変換手段に備えたフィルターにより行
    うことを特徴とする請求項1または2に記載のビデオカ
    メラ。
  6. 【請求項6】 前記補正手段の前記補正は光透過率の制
    御を行える他の物性素子を前記撮像光学系内に配置する
    ことにより行うことを特徴とする請求項1または2に記
    載のビデオカメラ。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は前記物性素子の前記光透
    過率波長依存性または前記光透過率波長依存性の前記補
    正量を記憶している記憶手段を有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかの項に記載のビデオカメラ。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段は前記物性素子の光透過率
    または光透過量に応じて、複数の前記光透過率波長依存
    性または複数の前記補正量を記憶している記憶手段であ
    ることを特徴とする請求項7に記載のビデオカメラ。
  9. 【請求項9】 撮像光学系内に配置されて光透過率また
    は光透過量を制御する物性素子と、 該物性素子を透過した光学像を撮像面の位置で受光して
    電気的な画像信号に変換するとともに光蓄積時間および
    感度の少なくともいずれか一方が調整可能な光電変換手
    段と、 前記物性素子の光透過率または光透過量と、前記光量変
    換手段の光蓄積時間および感度の少なくともいずれか一
    方を調整する露光量調整手段とを具備することを特徴と
    するビデオカメラ。
  10. 【請求項10】 前記露光量調整手段は前記物性素子の
    光透過率または光透過量を電気的に調整することを特徴
    とする請求項9に記載のビデオカメラ。
  11. 【請求項11】 前記露光量調整手段は前記物性素子の
    光透過率または光透過量を入射光に応じて調整すること
    を特徴とする請求項9に記載のビデオカメラ。
  12. 【請求項12】 前記露光量調整手段は前記物性素子の
    光透過率または光透過量と、前記光電変換手段の光蓄積
    時間または前記光電変換手段の感度との関係を少なくと
    も1つ記憶している記憶手段を有することを特徴とする
    請求項9〜11のいずれかの項に記載のビデオカメラ。
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