JPH06777Y2 - 一点接地系システムの地絡、短絡表示装置 - Google Patents

一点接地系システムの地絡、短絡表示装置

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JPH06777Y2
JPH06777Y2 JP1738885U JP1738885U JPH06777Y2 JP H06777 Y2 JPH06777 Y2 JP H06777Y2 JP 1738885 U JP1738885 U JP 1738885U JP 1738885 U JP1738885 U JP 1738885U JP H06777 Y2 JPH06777 Y2 JP H06777Y2
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隆一 嶋田
まさき 恒岡
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Description

【考案の詳細な説明】 <技術分野> この考案は一点接地系システムの地絡、短絡表示装置に
関し、さらに詳細にいえば、複数の分岐を有する一点接
地系システムの各分岐に地絡、短絡が表示しているか否
かを検出し、表示することができる新規な地絡、短絡表
示装置に関する。
<従来技術> 従来から、一般に大電力を使用する試験システム、強大
な磁場を発生させるシステム等においては、システムの
保全、制御系の誤動作防止等の観点から、一点で接地す
る一点接地システムが採用されている。そして、一点接
地システムに地絡、短絡が発生しているか否かを常時監
視するために、例えば、接地電流を検出し、検出した電
流値が正常値からずれたことを検出して、地絡、短絡が
発生したことを報知するようにしている。
上記大電力を使用する試験システム等においては、地
絡、短絡が発生した状態でシステムを稼働させると、地
絡、短絡が発生している機器に対して大電流が流れ、上
記機器を破損するのみならず、接地ケーブルにも大電流
が流れることにより、接地ケーブルのインダクタンス成
分に基いて他の機器の電位が急激に増加し、他の機器を
破損し、或は誤動作させる等の不都合が発生する。
このような問題点に対しては、システム稼働後に地絡、
短絡を検出する上記のような検出方法を採用しても、何
ら本質的な解決とはなり得ず、システムを稼働させる以
前に、地絡、短絡の種別、および発生箇所を検出し、表
示することにより、地絡、短絡を迅速に除去できる地
絡、短絡表示装置の開発が切望されている。
<目的> この考案は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
システムの非稼働状態において、地絡、短絡が発生して
いるか否かのみならず、地絡、短絡の種別、および発生
箇所をも確実に検出することができ、これら検出情報を
表示することができる一点接地系システムの地絡、短絡
表示装置を提供することを目的としている。
<構成> 上記の目的を達成するための、この考案の地絡、短絡表
示装置は、励磁用トランス、電流検出用トランス、励磁
手段、インピーダンス算出手段、異常経路検出手段、第
1の判別手段、第2の判別手段、第3の判別手段、およ
び表示手段とを具備しており、上記励磁用トランス、お
よび電流検出用トランスは、一点接地系システムの各分
岐点から隣合う分岐点に至る経路、各分岐点から開放端
に至る経路、および各分岐点から接地点に至る経路に、
各1組として取付けられており、上記励磁手段は、励磁
用トランスを順次励磁するものであり、上記インピーダ
ンス算出手段は、励磁用トランスの励磁と同期させて、
励磁用トランスと対になる電流検出用トランスからの電
流に基いて各経路のループインピーダンスを算出するも
のであり、上記異常経路検出手段は、算出されたループ
インピーダンスに基いて異常経路を検出するものであ
り、上記第1の判別手段は、検出された異常経路と接地
点との間に正常な経路が存在するか否かを判別するもの
であり、上記第2の判別手段は、第1の判別手段により
異常経路と接地点との間に正常な経路が存在すると判別
された場合に、この正常な経路につながる他の異常経路
が存在するかどうかを判別するものであり、上記第3の
判別手段は、第1の判別手段により異常経路と接地点と
の間に正常な経路が存在しないと判別された場合に当該
異常経路での地絡発生を示す信号を出力し、第2の判別
手段により正常な経路につながる他の異常経路が存在す
ると判別された場合に当該異常経路と当該他の異常経路
間の短絡発生を示す信号を出力し、第2の判別手段によ
り正常な経路につながる他の異常経路が存在しないと判
別された場合に当該異常経路内での短絡発生を示す信号
を出力するものであり、上記表示手段は、第3の判別手
段からの信号に基いて地絡、短絡の発生箇所を表示する
ものである。
したがって、励磁用トランスの励磁と同期させて、励磁
用トランスと対になる電流検出用トランスにより各経路
の電流を検出し、ループ電流がループインピーダンスに
逆比例するという関係を用いて、検出電流に基いて各経
路のループインピーダンスを算出し、算出したループイ
ンピーダンスが基準インピーダンスより小さいか否かを
判別することにより、ループインピーダンス異常経路を
検出し、検出された異常経路より接地点側に連続する正
常な経路が存在するか否かを第1の判別手段により判別
し、異常経路と接地点との間に正常な経路が存在すると
判別された場合に、この正常な経路につながる他の異常
経路が存在するかどうかを第2の判別手段により判別
し、第1の判別手段により異常経路と接地点との間に正
常な経路が存在しないと判別された場合に当該異常経路
での地絡発生を示す信号を出力し、第2の判別手段によ
り正常な経路につながる他の異常経路が存在すると判別
された場合に当該異常経路と当該他の異常経路間の短絡
発生を示す信号を出力し、第2の判別手段により正常な
経路につながる他の異常経路が存在しないと判別された
場合に当該異常経路内での短絡発生を示す信号を出力す
ることにより、短絡、地絡の種別、および地絡、短絡の
発生箇所を検出し、この検出結果を表示手段によって表
示することによって、地絡、短絡が発生したことのみな
らず、発生箇所をも表示して、地絡、短絡状態での一点
接地系システムの稼働を確実に防止し、地絡、短絡の発
見を迅速に行なうことができる。
但し、表示については、音声信号によって行なってもよ
く、視覚的に行なってもよく、さらには、両者を併用す
ることによって行なってもよい。また、表示手段を、地
絡、短絡発生可能箇所に近接させて取付ければ、何れの
場所からでも地絡、短絡が発生したこと、および発生箇
所を知らせることができる。
<実施例> 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。
第3図は一点接地系の試験システムの概略図であり、電
力源(1)に対して機器(2)(3)(4)等を、電力ケーブル(12)
(13)(14)を介して接続し、各機器(2)(3)(4)等のケーシ
ング(22)(23)(24)および電力源(1)を、接地ケーブル(3
1)(32)(33)(30)を介して一点接地している。また、付属
機器(4a)(4b)(4c)等が機器(4)に対して接続されてお
り、これら付属機器(4a)(4b)(4c)のケーシング(24a)(24
b)(24c)も、接地ケーブル(33a)(33b)(33c)を介して上記
接地ケーブル(33)に接続されている。そして、上記機器
(3)のケーシング(23)と付属機器(4c)のケーシング(24c)
とが制御ケーブル(44c)を介して接続されている。尚、
上記電力源(1)には、図示しない制御機器からのスター
ト信号が印加されており、間歇的に、外部からのスター
ト信号が印加されることにより起動される。
第1図は一点接地系システムの地絡、短絡表示装置の電
気的構成を示す図であり、接地ケーブル(30)(31)…(3n)
の、各分岐点(ケーシングとの接続点、接地点等をも含
む概念として使用する。)同士の間(80)(81)……(8n)
に、各1組の励磁用トランス(CT10)(CT11)……(CT1n)、
および電流検出用トランス(CT20)(CT21)……(CT2n)を取
付け、発信器(51)の出力信号を増幅器(52)により増幅し
て、切替器(53)に印加し、増幅された信号を、切替器(5
3)により順次励磁用トランス(CT10)(CT11)……(CT1n)に
印加するようにしている。そして、電流検出用トランス
(CT20)(CT21)……(CT2n)の出力信号を、上記切替器(53)
と同期して作動する切替器(61)に印加し、切替器(61)の
出力信号を増幅器(62)により所定レベルまで増幅し、A
/D変換器(63)によりディジタル信号に変換し、中央演
算装置(CPU)に印加し、中央演算装置(CPU)の出力信号
を、TVアダプタ(64)を介して複数個のTV表示装置(6
5)に印加し、駆動するようにしている。
尚、中央演算装置(CPU)のメモリには、上記電流検出用
トランス(CT20)(CT21)……(CT2n)の出力信号についての
信号レベルの情報(接地点から離隔すれば信号レベルが
高くなる)と、各経路(8n)に対応させて、接地点側に先
行する経路を示す情報を記憶させているとともに、一点
接地系システム全体の電気的系統図(第3図参照)、お
よび一点接地系システム全体の物理的配置図(第4図参
照。核融合装置を例にとれば、同図のドーナツ状の部分
は、プラズマを閉じ込める真空容器、この容器内に磁場
を発生させるトロイダルコイル、及びこれら全体を支持
するケーシング等からなる真空容器設備を示し、ドーナ
ツ内の区分は、トロイダルコイルを複数に分割した各コ
イルブロック、各種計測装置及びケーシング等で構成し
たものを示している。これらが第3図に示される各機器
(2),(3),(4),(4a),(4b),(4c)‥‥に相当する)を
示す情報を記憶させている。
地絡や短絡などの異常の検出は、システムを稼働させる
以前の非稼働の状態で行われる。このときには、電力源
(1)からの電力の供給は行われず、このため、経路(81)
(82)(84)(88)(8n)のような末端の経路は、いずれも電気
的に開放状態となっている。したがって、システムが正
常な状態であれば閉ープが形成されることはないので、
励磁用トランス(CT10)〜(CT1n)を励磁した場合に、電流
検出用トランス(CT20)〜(CT2n)の出力はいずれもほぼ零
となり、インピーダンスは非常に大きな値となる。
したがって、中央演算装置(CPU)において、各経路のイ
ンピーダンスを算出し、いずれかのインピーダンスが基
準ループインピーダンスより小さくなっていれば何らか
の異常が生じていることになる。
第2図は地絡、短絡を監視する動作を示すフローチャー
トであり、ステップにおいて発信器(51)を作動させ、
ステップにおいて互に同期して作動する切替器(53)(6
1)によりチャネルを切替え、ステップにおいて選択さ
れた励磁用トランス(CT1n)に増幅された信号を印加する
ことにより、接地ケーブルの各経路(8n)を励磁し、ステ
ップにおいて電流検出用トランス(CT2n)からの信号を
収集し、ステップにおいて電流検出用トランス(CT2n)
からの信号を中央演算装置(CPU)に印加することによ
り、例えば実効値を算出し、ステップにおいてループ
インピーダンスに換算する。次いで、ステップにおい
て、予め図示しないメモリに記憶されている基準ループ
インピーダンスと比較する。そして、基準ループインピ
ーダンスより小さければ、ステップにおいて、基準ル
ープインピーダンスより小さい経路(8n)をメモリに記憶
し、ステップにおいて、全ての経路に対するループイ
ンピーダンスの算出が行なわれたか否かを判別する。一
方、基準ループインピーダンス以上であれば、ステップ
を省略して、そのままステップの判別を行なう。そ
して、ステップにおいて全ての経路に対するループイ
ンピーダンスの算出が行なわれたと判別されるまで上記
一連の判別、処理を反復する。
一方、ステップにおいて全ての経路に対してループイ
ンピーダンスの算出を行なったと判別された場合には、
ステップにおいて基準ループインピーダンスより小さ
いループインピーダンスの経路が存在しているか否かを
判別し、存在していなければ、ステップにおいて、T
V表示装置(65)を駆動することにより、各経路の表示、
算出ループインピーダンス等を表型式等で表示する。
上記ステップにおいて、基準ループインピーダンスよ
り小さいループインピーダンスの経路が存在していると
判別された場合には、ステップにおいて、メモリに記
憶した経路のうち、信号レベルが最も高い経路を異常端
末経路として選定し、ステップにおいて上記選定され
た経路を異常端末経路としてメモリに記憶し、ステップ
において異常端末経路の接地点側に先行する経路が異
常であるか否かを判別する。そして、先行経路が異常で
あれば、ステップにおいて先行経路を異常端末経路と
して選定し、再びステップ以下の処理を行なう。一
方、先行経路が異常でなければ、ステップにおいて、
メモリに記憶した全ての経路についての判別、処理を終
了したか否かを判別し、終了していなければ、ステップ
において、信号レベルが同じか低い経路を次の異常端
末経路として選定し、再びステップ以下の判別、処理
を行なう。また、終了していれば、ステップにおい
て、異常端末経路から接地点に至る経路まで異常である
か否かを判別し、異常であれば、ステップにおいて電
気的系統図を表示するとともに、電気的系統図中の当該
部分のみを赤色等他の部分と異なる色彩で表示すること
により、異常端末経路に地絡が発生していることを表示
し、ステップにおいて物理的配置図を表示するととも
に、物理的配置図中の当該部分のみを赤色等他の部分と
異なる色彩で表示することによっても、異常端末経路に
地絡が発生していることを表示する。また、途中までし
か異常でなければ、ステップに進む。ステップで
は、接地点側に連続している正常な経路が他の異常端末
経路と接続されているかどうか判断される。すなわち、
異常端末経路に対して接地点側に連続している正常な経
路を共有する他の異常端末経路が存在しているか否かが
判断される。ただし、この判断は、ある異常端末経路に
対して接地点側に先行する1つまたは複数の経路が異常
端末経路であるときには、この一群の異常端末経路を1
つの異常端末経路とみなして行われる。このような異常
端末経路のグループ化は、既に述べたステップ〜ステ
ップの処理により達成される。すなわち、ステップ
〜ステップの処理を適宜繰り返すことにより、ある異
常端末経路に対して接地点側に先行するいくつかの異常
端末経路が存在するときには、この一群の異常端末経路
が1つの異常端末経路を形成するものとしてメモリに記
憶される。そして、ステップ以下の処理は、グループ
化された異常端末経路を単位として行われる。さて、ス
テップにおいて先行する正常な経路を共有する他の異
常端末経路が存在していると判断されると、ステップ
において電気的系統図を表示するとともに、電気的系統
図中の当該部分のみを赤色等他の部分と異なる色彩で表
示することにより、異常端末経路同士が短絡しているこ
とを表示し、ステップにおいて物理的配置図を表示す
るとともに、物理的配置図中の当該部分のみを赤色等他
の部分と異なる色彩で表示することによっても、異常端
末経路同士が短絡していることを表示する。一方、異な
る異常端末経路同士が接地点側に先行する正常な経路を
共有していなければステップにおいて電気的系統図を
表示するとともに、電気的系統図中の当該部分のみを赤
色等他の部分と異なる色彩で表示することにより、最も
接地点側の経路と、異常端末経路との間が短絡している
ことを表示し、ステップにおいて物理的配置図を表示
するとともに、物理的配置図中の当該部分のみを赤色等
他の部分と異なる色彩で表示することによっても、最も
接地点側の経路と、異常端末経路との間が短絡している
ことを表示する。
次に、具体的な場合を例にとって、第1図に基いて説明
する。
〔1〕A点での地絡 まず、経路(86)の開放端側の位置Aで地絡が生じた場合
について説明する。この場合には、電流検出用トランス
(CT26)(CT25)(CT23)および(CT20)の出力が異常と(ルー
プインピーダンスが小さく)なる。このため、第2図の
ステップ〜の処理によって、メモリには経路(86)(8
5)(83)(80)が1つの異常端末経路を形成するものとして
記憶される。
そして、接地点に至る経路(80)までが異常であるから、
ステップからステップに進み、端末経路(86)に異
常が生じていると表示されることになる。
〔2〕B−C間の短絡 次に、経路(81)の開放端側の位置Bと経路(82)の開放端
側の位置Cとの間で短絡が生じた場合について説明す
る。このときには、電流検出用トランス(CT21)および(C
T22)の出力が異常となり、経路(81)(82)がそれぞれ異常
端末経路としてメモリ(70)に記憶される。
この場合には、接地点に至る経路(80)は異常端末経路で
はないので、第2図の処理はステップからステップ
に進む。
そして、異常端末経路(81)(82)は、接地点側に先行する
正常な経路(80)を共有しているから、さらにステップ
に進んで、異常端末経路(81)(82)間に短絡が生じてい
るものと表示されることになる。
〔3〕B−D間の短絡 次に、経路(81)の開放端側の位置Bと経路(80)の開放端
側の位置Dとの間で短絡が生じた場合を想定する。この
とき、電流検出用トランス(CT21)のみが異常を検出す
る。このため、経路(81)が異常端末経路としてメモリ(7
0)に記憶される。
接地点に至る経路(80)は異常端末経路とはならないか
ら、第2図における処理は、ステップからステップ
に進む。
そして、異常端末経路が1つだけあるので、処理はステ
ップに移ることになる。この場合最も接地点側の経
路とは、電流検出用トランス(CT21)から電流検出用トラ
ンス(CT20)に至る経路(81)(80)の両方にまたがる経路部
分(91)に相当する。
すなわち、電流検出用トランス(CT21)の出力のみが異常
であれば、経路(81)の開放端側と、電流検出用トランス
(CT21)から(CT20)に至る経路部分(91)との間に短絡が生
じたものと表示されることになる。
〔4〕A−E間の短絡 経路(86)の開放端側の位置Aと、経路(84)の開放端側の
位置Eとの間で短絡が生じた場合を想定する。このとき
には、電流検出用トランス(CT26)(CT25)および(CT24)の
出力が異常となり、経路(86)(85)および(84)が異常端末
経路としてメモリ(70)に記憶される。経路(85)は経路(8
6)に対して接地点側に先行する経路であるから、第2図
のステップ〜の処理により、経路(86)(85)が1つの
異常端末経路を形成しているものとしてメモリに記憶さ
れる。
このとき、異常端末経路(86)(85)に対して接地点側に先
行する経路(83)は異常端末経路ではない。このため、第
2図の処理では、ステップからステップに処理が移
る。
ステップでは、1つの異常端末経路を形成する経路(8
5)(86)に対して接地点側に先行する正常な経路(83)を共
有する他の異常端末経路が存在するか否かが判断され
る。今の場合には、異常端末経路(84)は異常端末経路(8
6)(85)とともに、正常な経路(83)を共有しているから、
処理はステップからステップに濯むことになる。
そして、経路(86)(85)が形成している異常端末経路の開
放端側(A点)と経路(84)の開放端側(E点)との間に
短絡が発生しているものと表示される。
〔5〕A−F間の短絡 次に、経路(86)の開放端側の位置Aと経路(83)の開放端
側の位置Fとの間で短絡が生じた場合について考察す
る。このときには、電流検出用トランス(CT26)および(C
T25)の出力が異常となり、経路(86)および(85)が異常端
末経路としてメモリ(70)に記憶される。そして、第2図
のステップ〜の処理により、経路(86)(85)が1つの
異常端末経路を形成するものとしてメモリに記憶され
る。
この場合、第2図における処理は、ステップからステ
ップに移る。ステップでは、1つの異常端末経路を
形成する経路(86)(85)に対して接地点側に先行する正常
な経路(83)を共有する他の異常端末経路が存在するか否
かが判断される。
今の場合には、経路(83)を接地点側に先行する経路とし
て共有する経路(84)は異常端末経路ではない。このた
め、処理はステップからステップに移ることにな
る。
そして、異常端末経路のうち最も接地点側の異常端末経
路、すなわち電流検出用トランス(CT25)から(CT23)に至
る経路部分(92)と一連の異常端末経路(86)(85)の開放端
側との間で短絡が生じたものと表示される。
〔6〕A−E−C間の短絡 経路(86)の開放端側の位置Aと経路(84)の開放端側の位
置Eと、経路(82)の開放端側の位置Cとが短絡した場合
を想定する。
このとき、電流検出用トランス(CT26)(CT25)(CT24)(CT2
3)および(CT22)の出力が異常となり、経路(86)(85)(84)
(83)および(82)が異常端末経路としてメモリ(70)に記憶
される。
そして、第2図のステップ〜の処理により、経路(8
6)(85)(83)が1つの異常端末経路を形成し、経路(84)(8
3)が別の1つの異常端末経路を形成し、経路(82)がさら
に別の1つの異常端末経路を形成するものとしてメモリ
(70)に記憶される。この3つの異常端末経路(86)(85)(8
3),(84)(83),(82)は、設地点側に先行する正常な経路
(80)を共有している。このため、処理はステップ,
を経てステップ,に進み、3つの異常端末回路(86)
(85)(83),(84)(83),(82)の各開放端側の位置A,E,
C間で短絡が生じているものと表示されることになる。
要約すれば、接地ケーブルの経路(80)から経路(8n)ま
で、順次ループインピーダンスを算出し、基準ループイ
ンピーダンスより小さい経路を検出し、各検出経路から
順次接地点側の経路のループインピーダンスより小さい
か否か、および接地点側の経路が共通であるか否かを判
別することにより、地絡、短絡の種別、および発生箇所
を表紙することができる。
したがって、例えば、第3図に示すように、機器(2)の
内部で地絡が発生している場合(前回の試験の履歴で発
生し、或は人為的な作業ミスで発生する場合等が考えら
れる)には、経路(80)(82)で形成されるループのインピ
ーダンスが小さくなり、電流検出用トランス(CT20)(CT2
2)の出力信号が大きくなるので、TV表示装置(65)を駆
動して、一点接地系の試験システムの機器(2)に地絡が
発生していることを表示することができ、地絡発生状態
において電力源(1)を起動させることに伴なう機器の破
損を未然に防止することができるとともに、地絡発生箇
所の把握を迅速に行ない、地絡に対する対処をも迅速に
行なうことができる。特に、表示装置(65)を複数個、互
に異なる位置に取付けおけば、各作業者が簡単に地絡、
短絡の発生箇所を知ることができるので、全システムを
統轄する監視員を不要にすることができる。
また、第3図に示すように、機器(4)の接地ケーブル(3
3)に回路リターン電流を流すよう設計されている場合で
あって、この接地ケーブル(33)が付属機器(4c)と混触し
ている場合には、付属機器(4c)の接地ケーブル(33c)に
おもわぬ大電流が流れ、その結果、接地ケーブル(33c)
のインダクタンス成分により付属機器(4c)の電位が大幅
にはね上がり、制御装置を破損し、或は誤動作させるこ
とが考えられるが、接地ケーブルの経路(84)(85)(87)(8
8)で形成されるループのインピーダンスが小さくなり、
電流検出用トランス(CT24)(CT25)(CT27)(CT28)の出力信
号が大きくなるので、TV表示装置(65)を駆動して、一
点接地系の試験システムの機器(4)と付属機器(4c)との
間に短絡が発生していることを表示することができ、こ
の場合にも、短絡発生状態において電力源(1)を起動さ
せることに伴なう機器の破損を未然に防止することがで
きる。
第5図は他の実施例の電気的構成を示す図であり、上記
実施例と異なる点は、中央演算装置(CPU)のメモリに予
め各経路に対応する音声信号を記憶しているとともに、
地絡、短絡に対応する音声信号を記憶している点、地
絡、短絡が発生している経路に対応する音声信号、およ
び地絡、短絡に対応する音声信号を合成して、警告音声
信号を出力する機能を持たせている点、および警告音声
信号を増幅器(66)により増幅して、スピーカ(67)に印加
している点のみである。
したがって、この実施例の場合にも、上記実施例と同様
に、地絡、短絡の種別、および地絡、短絡の発生箇所を
検出することができ、この検出情報に基いて、警告音声
を合成し、スピーカ(67)により出力することにより、例
えば、「A点で地絡が発生しています。」、「A点とB
点で短絡が発生しています。」等の警告音声を出力する
ことができる。
以上は、試験システムに適用した場合についてのみ説明
したが、試験システム以外のシステムであってもよく、
要は一点接地系システムであれば、同様に適用すること
が可能である。
<効果> 以上のようにこの考案では、電力源を起動させていない
状態において、接地ケーブルの分岐点間の経路に各1組
の励磁用トランスおよび電流検出用トランスを設け、全
経路に関して時間的に分割して収集した電流検出用トラ
ンスからの信号に基いて各経路のインピーダンスを算出
することができる。
このインピーダンス算出値が基準値よりも小さいか否か
によって各経路が正常か異常かが判別される。そして、
異常経路が検出されると、当該異常経路よりも接地点側
の経路が異常であるか否かなどが判別され、これに基い
て、異常発生箇所や地絡・短絡の種別が判別され、表示
される。
このようにして、異常発生箇所および異常の種別を、狭
帯域バンドパスフィルタや出力ラッチ回路等の複雑な回
路を用いることなく識別することができる。これによ
り、回路構成が簡素化されるとともに、コストの低減も
図ることができる。
さらに、システムを稼働する以前に異常を検出できるか
ら、機器の破損、制御装置の破損および誤動作等が確実
に防止されるとともに、地絡や短絡等の異常に迅速に対
処することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一点接地系システムの地絡、短絡表示装置の電
気的構成を示す図、 第2図は地絡、短絡を監視する動作を示すフローチャー
ト、 第3図は一点接地系の試験システムの電気的系統図、 第4図は一点接地系の試験システムの物理的配置図、 第5図は他の実施例の電気的構成を示す図。 (1)…電力源、(2)(3)(4)…機器、 (4a)(4b)(4c)…付属機器、 (30)(31)…(39)(33a)(33b)(33c)…接地ケーブル、 (CT10)(CT11)…(CT19)…励磁用トランス、 (CT20)(CT21)…(CT29)…電流検出用トランス、 (53)(61)…切替器、(CPU)…中央演算装置 (65)…TV表示装置、(67)…スピーカ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−77318(JP,A) 特開 昭57−8464(JP,A) 特開 昭61−182584(JP,A) 実開 昭62−22565(JP,U)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一の接地点および複数の分岐点を有する
    一点接地系システムにおいて、接地ケーブルの各分岐点
    から隣合う分岐点に至る経路、各分岐点から開放端に至
    る経路、および各分岐点から接地点に至る経路に、各1
    組の励磁用トランスおよび電流検出用トランスを取付
    け、 上記励磁用トランスを順次励磁させる励磁手段と、 上記励磁用トランスの励磁と同期させて、励磁用トラン
    スと対になる電流検出用トランスからの電流に基いて各
    経路のループインピーダンスを算出するインピーダンス
    算出手段と、 算出されたループインピーダンスに基いて異常経路を検
    出する異常経路検出手段と、 検出された異常経路と接地点との間に正常な経路が存在
    するか否かを判別する第1の判別手段と、 第1の判別手段により異常経路と接地点との間に正常な
    経路が存在すると判別された場合に、この正常な経路に
    つながる他の異常経路が存在するかどうかを判別する第
    2の判別手段と、 第1の判別手段により異常経路と接地点との間に正常な
    経路が存在しないと判別された場合に当該異常経路での
    地絡発生を示す信号を出力し、第2の判別手段により正
    常な経路につながる他の異常経路が存在すると判別され
    た場合に当該異常経路と当該他の異常経路間の短絡発生
    を示す信号を出力し、第2の判別手段により正常な経路
    につながる他の異常経路が存在しないと判別された場合
    に当該異常経路内での短絡発生を示す信号を出力する第
    3の判別手段と、 上記第3の判別手段からの信号に基いて地絡、短絡の発
    生箇所を表示する表示手段と を具備していることを特徴とする一点接地系システムの
    地絡、短絡表示装置。
  2. 【請求項2】表示手段が、地絡、短絡の発生箇所を音声
    信号により表示するものである上記実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の一点接地系システムの地絡、短絡表示
    装置。
  3. 【請求項3】表示手段が、地絡、短絡の発生箇所を音声
    信号により表示するものである上記実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の一点接地系システムの地絡、短絡表示
    装置。
  4. 【請求項4】表示手段が、地絡、短絡の発生可能箇所に
    近接させて取りつけられている上記実用新案登録請求の
    範囲第2項または第3項記載の一点接地系システムの地
    絡、短絡表示装置。
JP1738885U 1985-02-08 1985-02-08 一点接地系システムの地絡、短絡表示装置 Expired - Lifetime JPH06777Y2 (ja)

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