JPH0677135A - 半導体結晶の成長方法 - Google Patents

半導体結晶の成長方法

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JPH0677135A
JPH0677135A JP22825192A JP22825192A JPH0677135A JP H0677135 A JPH0677135 A JP H0677135A JP 22825192 A JP22825192 A JP 22825192A JP 22825192 A JP22825192 A JP 22825192A JP H0677135 A JPH0677135 A JP H0677135A
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residual oxygen
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Naoko Okada
直子 岡田
Masato Kondo
真人 近藤
Megumi Doumen
恵 堂免
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、MOVPE法を用いてAlGaIn
P系の混晶を成長させる半導体結晶の成長方法におい
て、発光効率の高いAlGaInP系混晶を安定して成
長させることができる半導体結晶の成長方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】成長温度Tg=700℃、V/III 比R=20
0において、(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P(Al
組成比x=0.7)の結晶成長を行う場合、 【数1】 の式又は図5のグラフから成長気相中の残留酸素濃度N
R の許容値約0.004ppmを求める。そして残留酸
素濃度NR がそれぞれ0.004ppm又はそれ以下の
純度の原料ガス等を用い、全体として残留酸素濃度NR
を許容値以下にして、発光効率の高いGaInP系混晶
を安定して成長させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体結晶の成長方法に
係り、特にMOVPE法(有機金属気相エピタキシャル
成長法)によってAlGaInP系の混晶を成長させる
半導体結晶の成長方法に関する。近年、光ディスク等の
光源として、高出力の600nm帯の可視光半導体レー
ザの開発が要求されている。そしてこの600nm帯可
視光半導体レーザの低閾値化、高発光効率化を図り、高
出力を実現するためには、半導体材料であるAlGaI
nP系混晶自体の発光効率を向上させることが必要とさ
れている。
【0002】
【従来の技術】従来、可視光半導体レーザは、その半導
体材料としてAlGaInP系混晶が用いられている。
そしてこのAlGaInP系混晶の成長技術としては、
大面積・大量生産に適し、均一性・膜厚制御性に優れ、
ストイキオメトリ制御が可能なMOVPE法が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなMOVPE
法を用いたAlGaInP系混晶の結晶成長において
は、その成長気相中に、即ちTMA(トリメチルアルミ
ニウム)、TMG(トリメチルガリウム)、TMI(ト
リメチルインジウム)、PH3 (フォスフィン)等の原
料ガスやH2 (水素)等のキャリアガスの中に、通常、
0.001〜0.01ppmのO2 (酸素)が残留不純
物として含有されている。
【0004】しかも、こうした成長気相中に残留不純物
として含有される酸素、即ち残留酸素は、AlGaIn
P系混晶の成長の際に、Alの存在によって結晶中に取
り込まれやすい傾向にある。そして酸素がAlGaIn
P系混晶中に取り込まれると、その結晶性を悪化させ、
AlGaInP系混晶自体の発光効率を低下させること
が予想されていた。
【0005】このため、従来のMOVPE法において
は、原料ガス中の残留酸素や、結晶成長装置の配管中の
残留酸素の濃度を低減することで発光効率を向上させよ
うとする考え方があった。しかし、こうした残留酸素の
濃度とAlGaInP系混晶の発光効率との関係を定量
的に確認した例はなかった。従って、要求される発光効
率に対してどの程度の酸素濃度の低減が必要であるか不
明であるため、発光効率の高いAlGaInP系混晶を
安定して成長させることができないでいたり、一般的に
原料ガスの高純度化を要求してコストの上昇を招いたり
するという問題があった。
【0006】そこで本発明は、MOVPE法を用いてA
lGaInP系の混晶を成長させる半導体結晶の成長方
法において、発光効率の高いAlGaInP系混晶を安
定して成長させることができる半導体結晶の成長方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まず、M
OVPE法における成長気相中に残留不純物として含有
される酸素、即ち残留酸素がAlGaInP系混晶の発
光効率を低下させるメカニズムを調べた。例えば(Al
0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pの結晶成長において、成
長気相中の残留酸素の濃度NR を変化させて、(Al
0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pの非発光再結合中心とし
て働く深い準位の密度Nを測定すると、図1に示される
ような結果が得られる。
【0008】この図1のグラフによれば、成長気相中の
残留酸素濃度NR が増大すれば、結晶中の非発光再結合
中心として働く深い準位の密度Nも増大する。このこと
から、AlGaInPの結晶成長においては、成長気相
中の残留酸素を起源として結晶中に深い準位が形成さ
れ、この深い準位が非発光再結合中心として働くことに
より発光効率を低下させていることが推定される。従っ
て、結晶成長における成長気相中の残留酸素濃度NR
低減することにより、非発光再結合中心として働く深い
準位の密度Nを低減し、発光効率の低下を防止すること
ができると考えられる。
【0009】次に、MOVPE法における成長気相中の
残留酸素濃度NR 及び成長温度TgとAlGaInP系
混晶の発光効率との関係を調べた。例えば(AlX Ga
1-X 0.5 In0.5 Pの結晶成長において、Al組成比
xをx=0.7に固定し、成長温度Tgをパラメーター
として成長気相中の残留酸素の濃度NR を変化させ、成
長させた(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P(x=0.
7)の発光効率をPL(フォトルミネッセンス)法を用
いて測定すると、図2に示されるような結果を得た。
【0010】この図2のグラフによれば、各成長温度T
gにおいて、成長気相中の残留酸素濃度NR が増大すれ
ば、結晶の発光効率が低下する。これは、上記図1のグ
ラフを用いて既に述べたように、成長気相中の残留酸素
濃度NR の増大により結晶中の非発光再結合中心として
働く深い準位の密度Nが増大することに起因するもので
ある。
【0011】また、成長温度Tgが690℃、710
℃、730℃と高くなるにつれて結晶の発光効率も向上
する。これは、成長温度Tgを高くしていくことで、結
晶へ取り込まれる酸素が、再蒸発し易くなるために、取
り込まれ難くなり、その結果、結晶中の非発光再結合中
心の密度が減少するためと考えられる。ここで、図中の
破線で示すように、結晶の発光効率低下の許容ラインを
設定する。尚、この発光効率低下の許容ラインは、レー
ザを作製する場合の発光特性から要求されるものであ
る。
【0012】そしてこの発光効率低下の許容ラインの設
定により、各成長温度Tg毎の成長気相中の残留酸素濃
度NR の許容値が明らかになるため、成長気相中の残留
酸素濃度NR の許容値の成長温度Tgに対する依存性を
求めることができる。次に、MOVPE法における成長
気相中の残留酸素濃度NR 及びAl組成比xとAlGa
InP系混晶の発光効率との関係を調べた。
【0013】例えば(AlX Ga1-X 0.5 In0.5
の結晶成長において、成長温度TgをTg=690℃に
固定し、(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 PのAl組成
比xをパラメーターとして成長気相中の残留酸素の濃度
R を変化させ、成長した(AlX Ga1-X 0.5 In
0.5 Pの発光効率をPL法を用いて測定すると、図3に
示されるような結果を得た。
【0014】この図3のグラフによれば、各Al組成比
xにおいて、成長気相中の残留酸素濃度NR が増大すれ
ば、結晶の発光効率が低下する。これは、既に述べたよ
うに、成長気相中の残留酸素濃度NR の増大により結晶
中の非発光再結合中心として働く深い準位の密度Nが増
大することに起因するものである。また、Al組成比x
が0.3、0.5、0.7と大きくなるにつれて結晶の
発光効率は低下する。これは、Alが酸素(O)と反応
し易い性質を有しているため、Al組成比xが大きくな
るほど成長中のAlと反応して結晶中に取り込まれる酸
素の量が増加し、従って結晶中の非発光再結合中心とし
て働く深い準位の密度Nも増大することに起因するもの
である。
【0015】ここで、図中の破線で示すように、上記図
2の場合と同様の発光効率低下の許容ラインを設定す
る。そしてこの発光効率低下の許容ラインの設定によ
り、各Al組成比x毎の成長気相中の残留酸素濃度NR
の許容値が明らかになるため、成長気相中の残留酸素濃
度NR の許容値のAl組成比xに対する依存性を求める
ことができる。
【0016】次に、MOVPE法における成長気相中の
残留酸素濃度NR 及び成長気相中のV族元素の原料ガス
とIII 族元素の原料ガスとの流量比R、即ちV/III 比
RとAlGaInP系混晶の発光効率との関係を調べ
た。例えば(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 Pの結晶成
長において、Al組成比xをx=0.7に固定し、成長
気相中のV/III 比R及び残留酸素の濃度NR を変化さ
せ、成長させた(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P(x
=0.7)の発光効率をPL法を用いて測定すると、図
4に示されるような結果を得た。
【0017】この図4のグラフによれば、各V/III 比
Rにおいて、成長気相中の残留酸素濃度NR が増大すれ
ば、結晶の発光効率が低下する。また、V/III 比Rが
200、400、600と大きくなるにつれて結晶の発
光効率は向上する。これは、この結晶系ではV族元素の
蒸気圧が高いため、V族元素の分圧を高くすることで、
結晶性が向上し、残留酸素の結晶中への取り込み量を減
少させることができるためと考えられる。
【0018】次に、上記図2及び図3のグラフから、成
長気相中の残留酸素濃度NR の許容値の成長温度Tg及
びAl組成比xに対する依存性を,例えばV/III 比R
=200の場合について求めると、図5に示されるよう
になる。そしてこの図5のグラフから、成長気相中の残
留酸素濃度NR の許容値を成長温度Tg、Al組成比x
及びV/III 比Rの関数として求めると、その許容値
[ppm]は、
【0019】
【数2】 と表される。但し、図5のグラフでは、V/III 比R=
200の場合を示している。また、上記図2及び図4の
グラフから、例えばAl組成比x=0.7の場合、成長
気相中の残留酸素濃度NR の許容値の、成長温度Tg及
びV/III 比Rに対する依存性を求めると、図6に示さ
れるようになる。そしてこの図6のグラフから、成長気
相中の残留酸素濃度NR の許容値を成長温度Tg、Al
組成比x及びV/III 比Rの関数として求めると、その
許容値[ppm]は、
【0020】
【数3】 と表される。但し、図6のグラフでは、Al組成比x=
0.7の場合を示している。従って、上記課題は、MO
VPE法を用いてAlGaInP系の混晶を成長させる
半導体結晶の成長方法において、
【0021】
【数4】 但し、 NR :成長気相の残留酸素濃度(ppm) Tg:成長温度(℃) x:(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P系の混晶のAl
組成比 R:成長気相中のV/III 比 の式を満足する条件下でAlGaInP系の混晶を成長
させることを特徴とする半導体結晶の成長方法によって
達成される。
【0022】
【作用】本発明は、(AlX Ga1-X 0.5 In0.5
系の混晶を有機金属気相エピタキシャル成長させる際
に、成長気相中の残留酸素濃度NR と成長温度TgとA
l組成比xとV/III 比Rとが
【0023】
【数5】 の条件を満足することにより、成長気相中の残留酸素濃
度NR が所定の許容値以下になるため、成長気相中の残
留酸素を起源としてGaInP系混晶中に非発光再結合
中心として働く深い準位が形成されて発光効率を低下さ
せても、その発光効率の低下は所定の許容ラインをクリ
アする。従って、高い発光効率のGaInP系混晶を安
定して成長させることができる。
【0024】
【実施例】本発明の実施例について説明する。MOVP
E法を用い、例えば成長温度Tg=700℃、V/III
比R=200において、(AlX Ga1-X 0.5 In
0.5 P(Al組成比x=0.7)の結晶成長を行う場
合、
【0025】
【数6】 の式又は図5のグラフから、成長気相中の残留酸素濃度
R の許容値は約0.004ppmとなる。従って、T
MA、TMG、TMI、PH3 等の原料ガスやH2 等の
キャリアガスとして、残留酸素濃度NR がそれぞれ0.
004ppm又はそれ以下の純度のガスを用いること
で、全体としての成長気相中の残留酸素濃度NR を許容
値約0.004ppm以下にすることができる。そして
この条件下で結晶成長すれば、高い発光効率をもつAl
GaInP系混晶を成長させることができる。
【0026】このように、成長温度Tg、Al組成比x
及びV/III 比Rの条件が与えられた場合、上記の式又
は図5のグラフから成長気相中の残留酸素濃度NR の許
容値を求め、それに適合する純度の原料ガス等を使用す
ることにより、発光効率の高いAlGaInP系混晶を
安定して成長させることができる。また、MOVPE法
により、例えばV/III 比R=200において、残留酸
素濃度NR =0.008ppmの純度のガスを用い、
(AlX Ga1-X 0.5 In 0.5 P(Al組成比x=
0.5)の結晶成長を行う場合、
【0027】
【数7】 の式又は図5のグラフから、成長温度TgはTg≧71
0℃となる。そしてこの条件下で結晶成長すれば、高い
発光効率のAlGaInP系混晶を成長させることがで
きる。このように、所定の純度の原料ガス、Al組成比
x及びV/III 比Rの条件が与えられた場合、上記の式
又は図5のグラフから成長気相中の残留酸素濃度NR
許容値を実現する成長温度Tgを求め、それより高温の
成長温度で成長させることにより、発光効率の高いAl
GaInP系混晶を安定して成長させることができる。
【0028】更に、MOVPE法により、例えばV/II
I 比R=200において、残留酸素濃度NR =0.01
5ppmの純度の成長ガスを用い、成長温度Tg=71
5℃において(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 Pの結晶
成長を行う場合、
【0029】
【数8】 の式又は図5のグラフから、Al組成比xはx≦0.3
となる。そしてこの条件下で結晶成長すれば、高い発光
効率のAlGaInP系混晶を成長させることができ
る。このように、所定の純度の原料ガス等及び成長温度
Tgの条件が与えられた場合、上記の式又は図5のグラ
フから成長気相中の残留酸素濃度NR の許容値を実現す
るAl組成比xを求め、それよりAl組成比の大きい結
晶を成長させることにより、発光効率の高いAlGaI
nP系混晶を安定して成長させることができる。
【0030】但し、この場合は、Al組成比xの変化に
より屈折率が変化するため、半導体レーザ等に利用する
場合等においては、光閉じ込め効率が変動することに留
意する必要がある。また、MOVPE法により、例えば
成長温度Tg=690℃、V/III 比R=600におい
て(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P(Al組成比x=
0.7)の結晶成長を行う場合、
【0031】
【数9】 の式又は図6のグラフから、成長気相中の残留酸素濃度
R の許容値は約0.007ppmとなる。そしてこの
条件下で結晶成長すれば、高い発光効率のAlGaIn
P系混晶を成長させることができる。このように、成長
温度Tg、Al組成比x及びV/III 比Rの条件が与え
られた場合、上記の式又は図6のグラフから成長気相中
の残留酸素濃度NR の許容値を求め、それに適合する純
度の原料ガス等を使用することにより、発光効率の高い
AlGaInP系混晶を安定して成長させることができ
る。
【0032】また、MOVPE法により、例えば残留酸
素濃度NR =0.01ppmの純度のガスを用い、V/
III 比R=400において、(AlX Ga1-X 0.5
0. 5 P(Al組成比x=0.7)の結晶成長を行う場
合、
【0033】
【数10】 の式又は図6のグラフから、成長温度TgはTg≧71
0℃となる。そしてこの条件下で結晶成長すれば、高い
発光効率のAlGaInP系混晶を成長させることがで
きる。このように、所定の純度の原料ガス、Al組成比
x及びV/III 比Rの条件が与えられた場合、上記の式
又は図6のグラフから成長気相中の残留酸素濃度NR
許容値を実現する成長温度Tgを求め、それより高温の
成長温度で成長させることにより、発光効率の高いAl
GaInP系混晶を安定して成長させることができる。
【0034】更に、MOVPE法により、例えば残留酸
素濃度NR =0.01ppmの純度のガスを用い、成長
温度Tg=700℃において(AlX Ga1-X 0.5
0. 5 P(Al組成比x=0.7)の結晶成長を行う場
合、
【0035】
【数11】 の式又は図6のグラフから、V/III 比RはR≧600
となる。そしてこの条件下で結晶成長すれば、高い発光
効率のAlGaInP系混晶を成長させることができ
る。このように、所定の純度の原料ガス、成長温度Tg
及びAl組成比xの条件が与えられた場合、上記の式又
は図6のグラフから成長気相中の残留酸素濃度NRの許
容値を実現するV/III 比Rを求め、それよりV/III
比を高くして結晶成長させることにより、発光効率の高
いAlGaInP系混晶を安定して成長させることがで
きる。
【0036】上記実施例をまとめると、図5又は図6を
用いて、成長温度Tg、残留酸素濃度NR 、Al組成比
x及びV/III 比Rの内の任意の条件3つから残りの1
つの条件を求めることにより、発光効率の高いAlGa
InP系混晶を安定して成長させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、有機金属
気相エピタキシャル成長法を用いてAlGaInP系の
混晶を成長させる半導体結晶の成長方法において、
【0038】
【数12】 の式を満足する条件下で(AlX Ga1-X 0.5 In
0.5 P系の混晶を成長させることにより、成長気相中の
残留酸素濃度NR を所定の許容値以下に抑えることがで
きるため、発光効率の高いAlGaInP系混晶を安定
して成長させることができる。
【0039】これにより、AlGaInP系混晶を半導
体材料とする半導体レーザの低閾値化、高発光効率化、
高出力化及び高信頼性化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成長気相中の残留酸素による(Al0.7 Ga
0.3 0.5 In0.5 Pの非発光再結合中心として働く深
い準位の生成を説明するためのグラフである。
【図2】(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P(x=0.
7)の発光効率の成長気相中の残留酸素濃度NR 及び成
長温度Tgに対する依存性を示すグラフである。
【図3】(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 Pの発光効率
の成長気相中の残留酸素濃度N R 及びAl組成比xに対
する依存性を示すグラフである。
【図4】(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P(x=0.
7)の発光効率の成長気相中の残留酸素濃度NR 及びV
/III 比Rに対する依存性を示すグラフである。
【図5】MOVPE法による(AlX Ga1-X 0.5
0.5 P成長における成長気相中の残留酸素濃度NR
許容値の成長温度Tg及びAl組成比xに対する依存性
を示すグラフである。
【図6】MOVPE法による(AlX Ga1-X 0.5
0.5 P(x=0.7)成長における成長気相中の残留
酸素濃度NR の許容値の成長温度Tg及びV/III 比R
に対する依存性を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機金属気相エピタキシャル成長法を用
    いてAlGaInP系の混晶を成長させる半導体結晶の
    成長方法において、 【数1】 但し、 NR :成長気相の残留酸素濃度(ppm) Tg:成長温度(℃) x:(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P系の混晶のAl
    組成比 R:成長気相中のV族元素の原料ガスとIII 族元素の原
    料ガスとの流量比 の式を満足する条件下でAlGaInP系の混晶を成長
    させることを特徴とする半導体結晶の成長方法。
JP22825192A 1992-08-27 1992-08-27 半導体結晶の成長方法 Withdrawn JPH0677135A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1257025A2 (en) * 2001-04-18 2002-11-13 The Furukawa Electric Co., Ltd. Surface emitting semiconductor laser device
JP2011114283A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物半導体基板とその製造方法

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EP1257025A3 (en) * 2001-04-18 2005-04-06 The Furukawa Electric Co., Ltd. Surface emitting semiconductor laser device
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