JPH0676557U - 自転車駐車装置の前輪キャッチャー - Google Patents

自転車駐車装置の前輪キャッチャー

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JPH0676557U
JPH0676557U JP2206493U JP2206493U JPH0676557U JP H0676557 U JPH0676557 U JP H0676557U JP 2206493 U JP2206493 U JP 2206493U JP 2206493 U JP2206493 U JP 2206493U JP H0676557 U JPH0676557 U JP H0676557U
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bicycle
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JP2206493U
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Inventor
定夫 並木
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横浜特殊船舶株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鈎部材と施錠手段とを取り付けることによ
り、盗難防止が可能な自転車駐車装置の前輪キャッチャ
ーを提供する。 【構成】 軌条部材に可動部材を取り付け、これに鈎部
材を回動自在に取り付けて、鈎部材の一部が鈎部材が取
り付けられていない側の一部分に接触することによって
鈎部材が内方に回動して前輪を捕捉するように構成する
と共に、施錠手段を設けて前輪の捕捉手段をロックし得
るように構成して成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、二輪車特に自転車の駐車装置に取り付ける前輪キャッチャー係り、 更に詳しくは、自転車の前輪で可動部材を押し込むことにより鈎部材が自転車の リム部等を掛止した状態で固定され、可動部材が引き出されることにより鈎部材 が開放されて自転車の前輪が開放される構成を有すると共に、鈎部材が自転車の リム部等を掛止した状態でロックし得る施錠手段を有することを特徴とする前輪 キャッチャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自転車の駐車収納設備としては、コンクリートで整地した駐車スペースに支柱 で支持されたルーフを設けた自転車自立式の駐車ポートや、先端部が開放された 軌条部材の後端部両側に前輪支持枠を立設した駐車スペースや、図16で表され るような上下2段式の構造物を利用して駐車スペースを確保するタイプのもの等 が提案されている。図16のものは、先端部が開放された軌条部材90の後端部 を載置台92上に固定すると共に両側に前輪支持枠91を立設し、軌条部材90 内に複数個のコロ93を回動自在に取り付けて成る下部駐車スペース9を有し、 上段の上部駐車テーブル1が支柱8に一端部が取り付けられた上部駐車収納部材 10と当該部材に対して回動及び摺動自在に枢支された可動軌条部材2とから構 成されている2段式駐車装置である。上段の上部駐車テーブル1では、上部駐車 収納部材10より可動軌条部材2を引き出して傾斜保持させ、スロープ状の可動 軌条部材2上に自転車を押し上げ、自転車の前後輪を可動軌条部材2上に載置し つつ可動軌条部材2の端部の取手22を持ってこれを水平状態に起こし上部駐車 収納部材10内に挿入することによって、上部駐車テーブル1上に自転車を駐車 させることが出来る。
【0003】 前述した図16の2段式駐車装置の可動軌条部材2に関しては、その前方部分 に後退防止機構26が設けられている。即ち、可動軌条部材2の前方部分に自転 車の後輪T2を落し込むための底孔(図示せず)が開孔されており、当該底孔に キャッチバーの一端部が下方より突出しており、他端部の先端にはリム当接部材 27が取り付けられて可動軌条部材2の外側上方より軌条溝に臨設されており、 キャッチバーの中央部分は可動軌条部材2の両側面部に揺動自在に取り付けられ て成る後退防止機構26である。そして図16に表されるように前記底孔に自転 車Bの後輪T2が落し込まれることによって、前記キャッチバーの一端部に後輪 T2が載りキャッチバーが下降し、これに伴って他端部のリム当接部材27が内 側に向かって回動し、該リム当接部材27により後輪T2が両側から挟持される と云うものである。また当該後退防止機構26を解除するには、後輪T2を多少 持ち上げるように操作することに成る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述した駐車ポートや駐車スペースでは、自転車の盗難防止には自転 車の前輪部分等に取り付けた錠に頼るしかない。同様に、前述2段式駐車装置で は、自転車の後輪T2が後退防止機構26にキャッチされる訳であるが、これは 自転車の後輪T2を多少持ち上げるだけで容易に解除することが可能であって、 後退防止機構26には実質的に錠としての機能が具わってはいない。このためや はり自転車の盗難防止には、自転車の前輪部分等に取り付けた錠に頼るしかない のが現状である。しかしこの自転車備え付けの錠が案外簡単に壊され得るもので あることは周知の通りである。
【0005】 前述の2段式駐車装置の場合、上段の上部駐車テーブル1では、上部駐車収納 部材10より可動軌条部材2を引き出して傾斜保持させ、自転車をスロープ状の 可動軌条部材2上を引き下ろすことが自由に行い得るため、自転車の盗難防止と 云う観点からは、この下部駐車スペース9や前述した駐車ポートや駐車スペース と同様、全く無防備の状態であると考えてよい。
【0006】 本考案は、上述問題点を解決し、確実に車輪を捕捉すると共に駐車装置自体に も施錠し得る車輪キャッチャーの提供を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、軌条部材に該軌条部材上を移動可能に可動部材を取り付け、 略へ字状の鈎部材を軌条部材又は可動部材に回動自在に取り付け、鈎部材の一部 が鈎部材が取り付けられていない側の一部分に接触することによって、鈎部材の 鈎部が内方に回動し、その状態で固定されて前輪を捕捉するように構成すると共 に、軌条部材又は可動部材に施錠手段を設けて、前輪の捕捉手段をロックし得る ように構成して成る、自転車駐車装置の前輪キャッチャーとしている。
【0008】 また本考案の請求項2は、前記鈎部材が軌条部材又は可動部材の両側に相対し て設置されていることを特徴としたものとしている。
【0009】
【作用】
可動部材は軌条部材上を前後方向に移動することが可能である。自転車の前輪 がこの可動部材に当接して可動部材を後方に押し込むことに成る。鈎部材の一部 が鈎部材が取り付けられていない側の一部分に接触すると、鈎部材の鈎部が内方 に回動しその状態で固定されて前輪を捕捉する。即ち当該鈎部材が軌条部材側に 設けられている場合には可動部材側に接触した時点で鈎部材の鈎部が内方に回動 して前輪を捕捉する訳であり、当該鈎部材が可動部材側に設けられている場合に は軌条部材側に接触した時点で鈎部材の鈎部が内方に回動して前輪を捕捉するの である。而して上記動作は自動的に為されるため、前輪捕捉のための特別な操作 は何等不要と成っている。この時施錠手段によって前輪の捕捉手段をロックする ことが出来る。これは施錠手段が軌条部材側に設けられていて可動部材をロック しても、施錠手段が可動部材側に設けられていて軌条部材をロックしても、実質 的に前輪の捕捉手段がロックされていることに成る。また前輪の捕捉手段が施錠 手段を内蔵していても同様の作用を生ずる。
【0010】 また、鈎部材が軌条部材又は可動部材の両側に相対して設置されているもので は、自転車の前輪が可動部材に当接して可動部材を後方に押し込むと、鈎部材の 一部が鈎部材が取り付けられていない側の一部分に接触し、両側の鈎部材の鈎部 が内方に回動しその状態で固定されて、両側から前輪やリム等を捕捉することに 成る。
【0011】 自転車を出庫するには、先ず前記施錠手段を解除し、軌条部材に対して可動部 材や自転車を自由にした状態で、自転車を前記鈎部が内方に回動して前輪を捕捉 した時点まで引き戻せば、前輪は鈎部材から開放されて自由と成るので、この儘 出庫することが可能である。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明するが、本考案はこの実施例にのみ限定されるも のではない。
【0013】 第1実施例を、図1の斜視図、図2の側面方向からの部分断面図、図3の動作 状態説明図、図4の背面方向からの部分断面図を用いて説明する。本実施例は、 前述した従来例の駐車スペースに対応する下部駐車スペース9に関するものであ り、軌条部材90上に支柱94を以て立設された左右1対の軌条部材95と、該 軌条部材95に前後方向に移動自在に組み込まれた可動部材3とから成る。左右 1対の軌条部材95は、その後端部分がU字形状の前輪支持枠20で連設され、 前端部分が外側に開かれて開放端97と成っており、当該軌条部材95の内側面 の長手方向にチャンネル材96が添設され、該チャンネル材96の後端部は軌条 部材95の後端部位置にストッパが形成され、チャンネル材96の前端部は軌条 部材95の開放端97の手前でストッパが形成されると共に、チャンネル材96 の内側には長手方向に条孔98が開孔された内側板が冠設されている。また可動 部材3はU字形状のチャンネル状の枠体30の下側中央部分に前輪当接板31が 設けられ、枠体30の両側面部には各々2個の滑車32が回動自在に取り付けら れ、枠体30の左右の前端部分には、前方内側に向けて鈎部33を有する略へ字 状の鈎部材が回動軸35を以て回動自在に取り付けられており、前記鈎部33を 開放した状態では、鈎部33の付け根である突出部34が前記開放端97側に逃 げ、枠体30より外側に突出するように設定されている。そして当該可動部材3 はその左右の滑車32が前輪支持枠20のチャンネル材96の内側板の条孔98 からチャンネル材96内に嵌め込まれることにより、軌条部材95上を前後方向 に移動自在に取り付けられている。また可動部材3がチャンネル材96の後端部 に至った状態の時に、滑車32が位置する箇所より幾分前方の軌条部材95の側 面部には錠40が取り付けられ、該錠40の伸縮杆41が軌条部材95とチャン ネル材96を貫通する通孔99内に挿入されて、施錠部4を構成している。尚、 符号20の前輪支持枠は、軌条部材95と共に自転車の前輪T1を支持する役目 を担っている。
【0014】 さて、図3の実線で表された可動部材3は、軌条部材95の前端部分に位置し ており、鈎部33の突出部34は軌条部材95の開放端97にあって枠体30よ り外側に突出している。次に、図3の破線で表された可動部材3では、鈎部33 が前輪T1を捕捉固定した状態と成っている。即ち、自転車の前輪T1が下部駐 車スペース9に進入し、前輪T1が可動部材3の前輪当接板31に当接した後、 前輪当接板31を後方に押すと、可動部材3がその滑車32で滑動して軌条部材 95上を後方に移動するが、前記鈎部33の突出部34がチャンネル材96の内 側板に押されて鈎部33が内側に回動し、この結果鈎部33が両側から前輪T1 を捕捉するように成り、このまま可動部材3が後端部に至って駐車完了と成る。 そこで、前記錠40の伸縮杆41を押し込むと、伸縮杆41の先端部分がチャン ネル材96内に入り込み、滑車32の前方を塞いで施錠される。
【0015】 本実施例は、前記鈎部33を有する略へ字状の鈎部材が可動部材3側に設けら れている例であって、鈎部材の一部である突出部34が軌条部材95側のチャン ネル材96の内側板に接触した時点で、鈎部材の鈎部33が内方に回動して前輪 T1を捕捉するものである。この前輪T1の捕捉状態は、自転車を前記鈎部33 が内方に回動して前輪T1を捕捉する直前の開放端97の所にある状態まで引き 戻さない限りは、突出部34がチャンネル材96の内側板に阻まれて開放出来ず 固定された状態を保持するように成っている。而も、錠40の伸縮杆41の先端 部分がチャンネル材96内に入り込み、滑車32の前方を塞いでいるため、可動 部材3は軌条部材95に対して施錠固定された状態にあり、この結果可動部材3 も自転車も前方へ引き戻すことが出来ない。そして自転車を出庫するには錠40 を開錠して伸縮杆41を引き出させ、滑車32の移動を自由にした後、自転車を 引いて可動部材3を、前記鈎部33が内方に回動して前輪T1を捕捉する直前の 時点まで引き戻せば突出部34が開放端97部分で外方向に開放され、略へ字状 の鈎部材が回動軸35を以て外側に回動し、前輪T1は鈎部33より開放されて 自由と成るので、この儘出庫することが出来るのである。
【0016】 このようにして、本実施例によれば確実に前輪T1を捕捉し、加えて前輪T1 を捕捉した可動部材3を軌条部材95に施錠することで固定し得るものと成って いる。このため自転車自体の施錠と併せて、盗難防止の能力が極めて高いものと 成っている。また、本実施例のその他の効果として、隣り合う自転車の後輪T2 の駐車ラインを揃えることが出来、スッキリと整理整頓された状態で多数の自転 車を駐車させられることが上げられる。尚、可動部材3の回動軸35にバネを内 蔵させて、鈎部33側が常に外方向へ回動するように付勢したり、突出部34と 開放端97とが引き合うように、突出部34の外側に磁石を埋め込むなどの工夫 も好ましい。このことによって突出部34が内側板に阻まれていない状態では、 略へ字状の鈎部材を確実に開放状態にしておくことが出来るのである。
【0017】 次に、本考案の第2実施例を、図5の側面図、図6の上部駐車テーブル1及び 可動軌条部材2の側面方向から見た断面図、図7の正面方向からの断面図、図8 の部分切欠平面図を用いて説明する。本実施例は、前述図16の従来例の2段式 駐車装置に類する構成を有する上部駐車テーブル1に関するものであって、下部 駐車スペース9を有し、支柱8で横設された支柱梁部材に一端部が取り付けられ た上部駐車収納部材10とから構成されている。上部駐車収納部材10は、断面 が略コ字状であり、内側両側面部に添設したチャンネル材11を有し、該チャン ネル材11の前端部分は上方に湾曲されて傾斜案内部12と成っており、上部駐 車収納部材10の前端内側両側面部に滑車13が突設され、後端部は支柱8に取 り付けられている。可動軌条部材2は、断面が略コ字形状を呈し、外側両側面部 に添設したチャンネル材24を有し、該チャンネル材24の前端部には上方に向 け切欠部25が形成され、可動軌条部材2の前端部に取手22が設けられ、後端 部に滑車23が取り付けられている。該滑車23は、前記上部駐車収納部材10 のチャンネル材11に嵌入され、一方上部駐車収納部材10の前端部の滑車13 が可動軌条部材2のチャンネル材24に嵌入され、この結果、可動軌条部材2は 上部駐車収納部材10に回動及び摺動自在に枢支されて、上部駐車収納部材10 と可動軌条部材2とで上部駐車テーブル1を構成している。前記滑車23と上部 駐車収納部材10のチャンネル材11との係合、及び前記上部駐車収納部材10 の前端部の滑車13と可動軌条部材2のチャンネル材24との係合は、上部駐車 収納部材10と可動軌条部材2の双方の両側面部分、及び滑車23と滑車13の 前後部分の計4箇所で堅固に為されているため、前記上部駐車収納部材10から 可動軌条部材2を引き出しつつ下方へ回動傾斜させるに際して、ガタつきなどに よる不安定な状態が生じないように成っている。尚、前記上部駐車収納部材10 のチャンネル材11の傾斜案内部12の至端にはストッパが形成され(本実施例 では上部駐車収納部材10のハット部14が代用されている)、可動軌条部材2 の傾倒角度をここで規制している。また、可動軌条部材2の後端部両側には前輪 支持枠20が立設されて、可動軌条部材2上に載置し終えた自転車の前輪T1が 傾倒しないようにこれを保持している。また符号26は後退防止機構であって、 自転車の後輪T2の自重で作動する合成樹脂製のリム当接部材27が後輪T2の リムを両側から押え付けて、後輪T2の振らつきを防止し、自転車の後退を軽度 に防止するように作用する。
【0018】 上部駐車収納部材10の内部前方のチャンネル材11とハット部14との間に 立設された回動軸52には、後方がレバー50であり前方が鈎部51である略へ 字状の鈎部材としての掛止部5が回動自在に取り付けられている。回動軸52に はバネが内蔵されており、レバー50側が常に内方向へ回動するように付勢され ている。また、可動軌条部材2が上部駐車収納部材10内に最大限押し込まれた 状態のチャンネル材11内の滑車23の位置より前方部分で、上部駐車収納部材 10の側面部に錠40が取り付けられ、該錠40の伸縮杆41が上部駐車収納部 材10とチャンネル材11を貫通する通孔内に挿入されて、施錠部4を構成して いる。
【0019】 さて、本実施例の動作を図5乃至図8、及び図16を用いて説明すると、可動 軌条部材2が上部駐車収納部材10内に収納された状態の上部駐車テーブル1か ら、可動軌条部材2の前端部の取手22を持ち、可動軌条部材2を滑らせるよう にして上部駐車収納部材10より引き出し回動傾斜させる場合、可動軌条部材2 が引かれると滑車23が上部駐車収納部材10の内側側面部に添設されたチャン ネル材11の前端部の傾斜案内部12に沿って移動し、上部駐車収納部材10の 前端内側面部分に突設した滑車13を大凡の回転中心として、可動軌条部材2が 徐々に回動傾斜し、滑車23が前記ストッパ即ちハット部14に当接し可動軌条 部材2が最大限傾斜して、取手22の先端部が地面に近付いて固定される。この 状態で、図16のように、自転車Aの前輪T1を可動軌条部材2のレールに通し てスロープに押し上げ、後輪T2を可動軌条部材2のレールに載せて自転車Bの 自重で後退防止機構26を作動させ、取手22の部分を持って可動軌条部材2が 水平状態に成るまで持ち上げつつ、上部駐車収納部材10内に最大限度まで挿入 するように操作して駐車完了と成る。
【0020】 この際、図6及び図8で示すように、可動軌条部材2の後端部両側に立設され た前輪支持枠20が、前記上部駐車収納部材10の内部前方のチャンネル材11 とハット部14との間に設けられた略へ字状の鈎部材としての掛止部5のレバー 50部分に当接してこれを押し開くので、略へ字状の掛止部5の鈎部51側が内 方に回動することと成る。こうして可動軌条部材2の後方に載置された自転車の 前輪T1が、鈎部51によって捕捉されることに成り、自転車を多少前方(出庫 方向)に引いたくらいでは、レバー50が前輪支持枠20に阻まれて内方へ回動 出来ず、鈎部51が開放されず、固定された状態を保持するのである。そこで、 前記錠40の伸縮杆41を押し込むと、図7で図示するように伸縮杆41の先端 部分がチャンネル材11内に入り込み、滑車23の前方を塞いで施錠される訳で ある。
【0021】 尚、本実施例は鈎部材が軌条部材である上部駐車収納部材10側に設けられて いる場合に相当し、鈎部材の一部レバー50が可動部材である可動軌条部材2側 に接触した時点で鈎部材の鈎部51が内方に回動して前輪T1を捕捉する実施例 と成っており、この点で第1実施例とは異なっている。尚、本実施例の下部駐車 スペース1に関しては、第1実施例の構成を採用することが出来るのは言うまで もないことである。
【0022】 このようにして、本実施例によれば確実に前輪T1を捕捉し、加えて前輪T1 を捕捉した略へ字状の掛止部5を具備する上部駐車収納部材10側と可動軌条部 材2側とに施錠することにより可動軌条部材2を固定し得るものと成っている。 このため自転車自体の施錠と併せて、盗難防止の能力が極めて高いものと成って いる。尚、後退防止機構26は必須ではない。
【0023】 次に、本考案の第3実施例を、図9の平面図、図10の正面方向からの断面図 を用いて説明する。本実施例は、見掛け上前述第2実施例に類似する構成を採っ ているが、鈎部材が可動部材である可動軌条部材2側に設けられており、該鈎部 材が軌条部材である上部駐車収納部材10側に接触した時点で、鈎部材が内方側 に回動して前輪T1を捕捉し得る点で異なったものとしている。即ち、可動軌条 部材2の両側面部後方でハット部21の上面に回動軸62が立設され、該回動軸 62には略へ字状の鈎部材である掛止部6が、回動自在に取り付けられている。 略へ字状の鈎部材である掛止部6は、長片の鈎部60と短片の当接部61とから 構成されている。前記回動軸62にはバネが内蔵されており、鈎部60側が常に 外方向へ回動するように付勢されている。上部駐車収納部材10の内側両側壁で 掛止部6に相当する箇所の長手方向には突当部15が形成されているが、図9で 明らかなように後端部付近のみ幅広とされている。このため幅広の部位と幅狭の 部位との境には段部16が形成され、幅広の部位の内側縁部は後述する接触端と 成っている。また可動軌条部材2が上部駐車収納部材10内に最大限押し込まれ た状態の、掛止部6の位置より前方部分で、上部駐車収納部材10の底面部には 電気錠42が取り付けられ、該電気錠42の伸縮杆41が上部駐車収納部材10 の開孔部17を貫通しており、また可動軌条部材2の底面部の長孔の開孔部28 に嵌合し得るように構成されて施錠部4と成っている。尚符号43は電気錠42 の配線コードである。
【0024】 さて、自転車を可動軌条部材2上に押し上げた後、可動軌条部材2を持ち上げ 上部駐車収納部材10内に挿入するように操作すると、可動軌条部材2は上部駐 車収納部材10の至端に当接して挿入が終了することに成る。この時図9で表さ れるように、前記突当部15の段部16に掛止部6の当接部61が突き当たって 鈎部60側が内方に回動することに成る。この状態より更に奥に可動軌条部材2 が押し込まれると、突当部15の幅広の部位の内側縁部である接触端の存在によ り当接部61は元の状態に戻ることが出来ず、この結果可動軌条部材2上に載置 された自転車の前輪T1が鈎部60により捕捉されることに成り、自転車を多少 前方(出庫方向)に引いたくらいでは、当接部61が前記突当部15の接触端に 阻まれて内方へ回動出来ない儘であり、鈎部60が開放されず、固定された状態 を保持するのである。この時、前記電気錠42を働かせると、図10で図示する ように伸縮杆41の先端部分で開孔部28が掛止され施錠されるのである。この 開錠には、所定の鍵を用いて電気錠42に通電し、伸縮杆41を開孔部28から 外すようにしなくては成らない。
【0025】 次に、本考案の第4実施例を、図11の側面方向からの断面図、図12の平面 図、図13の動作状態説明図、図14の部分切欠平面図、図15の部分切欠側面 図を用いて説明する。本実施例は、上部駐車テーブル1本体に関して、前述第3 実施例とほぼ同一の構成を採っているが、前輪捕捉部と施錠手段とが一体に形成 されて成る掛止部7を具えていることを特徴とするものである。即ち、可動軌条 部材2が上部駐車収納部材10内に最大限押し込まれた状態の、前輪支持枠20 の最後部の立棒の位置より前方部分に相当する上部駐車収納部材10の両側面部 に掛止部7を取り付けて成る。当該掛止部7は、図14及び図15で表すように ソレノイド70、鈎部71、当接部72より構成されている。ソレノイド70か らはロックスプリング75で常に押し出されるように付勢されたプランジャ78 が突出し、該プランジャ78の先端部にガイド板77が固定されている。ガイド 板77はプランジャ78方向に摺動自在である。またガイド板77と別のガイド 板74との間には鈎部71の内端部が挿着されており、該鈎部71の内端部には 戻しスプリング76が取り付けられて、鈎部71の外端部を常に上部駐車収納部 材10の側面部方向に開いておく方向(図14の破線で表した部分)に付勢して いる。鈎部71はL字金具に対して回動自在に取り付けられている。鈎部71に 対しては、鋭角方向に段違いで当接部72が設けられている。而して、前記鈎部 71及び当接部72は、当接部72が可動軌条部材2に当接し得る位置に、また 鈎部71がハット部21より上方に来る位置に、上部駐車収納部材10の両側面 部に開孔された開孔部18より上部駐車収納部材10内に突出させられているの である。尚、符号29は前輪T1を落し込んで位置合わせをするために形成され たタイヤ落し孔である。
【0026】 自転車を可動軌条部材2上に押し上げた後、可動軌条部材2を持ち上げ、上部 駐車収納部材10内に挿入するように操作すると、可動軌条部材2は上部駐車収 納部材10の至端に当接して挿入が終了することに成る(図12から図13)。 自転車の前輪T1の接地部分はタイヤ落し孔29に嵌まっている。この時図13 で表されるように、当接部72に可動軌条部材2の先端部分が突き当たって鈎部 71側が内方に回動する。この結果可動軌条部材2上に載置された自転車の前輪 T1が鈎部71により捕捉されることに成り、自転車を多少前方(出庫方向)に 引いたくらいでは、当接部72が可動軌条部材2に阻まれて内方へ回動出来ず、 鈎部71が開放されず、固定された状態を保持するのである。而も図14で示さ れるように、破線で表された鈎部71及び当接部72が実線で表された鈎部71 及び当接部72の状態に移行すると、前記鈎部71の内端部分が戻しスプリング 76の付勢力に抗して前方に移動し、この移動により生じた隙間にロックスプリ ング75の付勢力により押し出されたプランジャ78の先端部のガイド板77が 入り込み、鈎部71の内端部分は元の位置に戻れず、この結果鈎部71がロック された状態と成り、自転車の前輪T1は完全に固定されて、引き出すことが出来 なく成るのである。この開錠には、前記ソレノイド70に通電する必要がある。 即ち、ソレノイド70に通電すると、プランジャ78がロックスプリング75の 付勢力に抗して引き込まれ、これと同時にガイド板77が摺動して後退すること に成る。するとこの移動により生じた隙間に戻しスプリング76の付勢力によっ て前記鈎部71の内端部分が戻れることと成り、鈎部71が外方に回動し、自転 車の前輪T1に対するロックが解除されたことに成る。
【0027】 尚、本考案では鈎部材等々の各部品の形状、材質等は特に限定されない。軌条 部材上を移動可能に可動部材を取り付ける構成は任意であり、略へ字状の鈎部材 を軌条部材又は可動部材に回動自在に取り付ける構成も任意である。また鈎部材 が軌条部材又は可動部材の両側に相対して設置される構成では、一方が軌条部材 側に、他方が可動部材側に取り付けられて対を為す構成も可能である。また鈎部 材が取り付けられていない側の一部分に接触する鈎部材の一部は、これをどこに 設定しようとも任意であるが、突起状の接触部を特に形成することなども可能で ある。また施錠手段の形状、材質、種類、取付位置等も特に限定されない。
【0028】
【考案の効果】
以上、本考案は、軌条部材に該軌条部材上を移動可能に可動部材を取り付け、 略へ字状の鈎部材を軌条部材又は可動部材に回動自在に取り付け、鈎部材の一部 が鈎部材が取り付けられていない側の一部分に接触することによって、鈎部材の 鈎部が内方に回動し、その状態で固定されて前輪を捕捉するように構成すると共 に、軌条部材又は可動部材に施錠手段を設けて、前輪の捕捉手段をロックし得る ように構成して成る、自転車駐車装置の前輪キャッチャーとしたので、鈎部材の 一部が鈎部材が取り付けられていない側の一部分に接触すると、鈎部材の鈎部が 内方に回動し、その状態で固定されて前輪を捕捉し、而もこの前輪の捕捉状態は 自転車を前記鈎部が内方に回動して、前輪を捕捉した時点まで引き戻さない限り は、自転車を多少前方に引いたくらいでは固定された状態を保持するように成っ ている。而も上記動作は自動的に為されるため、前輪捕捉のための特別な操作は 何等不要である。これと同時に、各種施錠手段によって実質的に前輪の捕捉手段 をロックすることが出来るように成っている。
【0029】 この結果、本考案の車輪キャッチャーは、確実に自転車の前輪を捕捉固定する ことが出来、而も自転車駐車装置自体に施錠することが出来ると云う効果を生じ て、自転車の盗難を未然に防ぐと云う所期の目的を達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の可動部材2の斜視図であ
る。
【図2】同実施例を側面方向から見た部分断面図であ
る。
【図3】同実施例の動作状態説明図である。
【図4】同実施例を背面方向から見た部分断面図であ
る。
【図5】第2実施例の側面図である。
【図6】同実施例を側面方向から見た断面図である。
【図7】同実施例を正面方向から見た断面図である。
【図8】同実施例の部分切欠平面図である。
【図9】第3実施例の平面図である。
【図10】同実施例の正面方向からの断面図である。
【図11】第4実施例の側面方向からの断面図である。
【図12】同実施例の平面図である。
【図13】同実施例の動作状態説明図である。
【図14】同実施例の部分切欠平面図である。
【図15】同実施例の部分切欠側面図である。
【図16】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 上部駐車テーブル 10 上部駐車収納部材 11 チャンネル材 12 傾斜案内部 13 滑車 14 ハット部 15 突当部 16 段部 17 開孔部 18 開孔部 2 可動軌条部材 20 前輪支持枠 21 ハット部 22 取手 23 滑車 24 チャンネル材 25 切欠部 26 後退防止機構 27 リム当接部材 28 開孔部 29 タイヤ落し孔 3 可動部材 30 枠体 31 前輪当接板 32 滑車 33 鈎部 34 突出部 35 回動軸 4 施錠部 40 錠 41 伸縮杆 5 掛止部 50 レバー 51 鈎部 52 回動軸 6 掛止部 60 鈎部 61 当接部 62 回動軸 7 掛止部 70 ソレノイド 71 鈎部 72 当接部 73 L字金具 74 ガイド板 75 ロックスプリング 76 戻しスプリング 77 ガイド板 78 プランジャ 79 ロック孔 8 支柱 9 下部駐車スペース 90 軌条部材 91 前輪支持枠 92 載置台 93 コロ 94 支柱 95 軌条部材 96 チャンネル材 97 開放端 98 条孔 99 通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌条部材に該軌条部材上を移動可能に可
    動部材を取り付け、略へ字状の鈎部材を軌条部材又は可
    動部材に回動自在に取り付け、鈎部材の一部が鈎部材が
    取り付けられていない側の一部分に接触することによっ
    て、鈎部材の鈎部が内方に回動し、その状態で固定され
    て前輪を捕捉するように構成すると共に、軌条部材又は
    可動部材に施錠手段を設けて、前輪の捕捉手段をロック
    し得るように構成して成る、自転車駐車装置の前輪キャ
    ッチャー。
  2. 【請求項2】 前記鈎部材が軌条部材又は可動部材の両
    側に相対して設置されていることを特徴とする、請求項
    1の自転車駐車装置の前輪キャッチャー。
JP2206493U 1993-04-02 1993-04-02 自転車駐車装置の前輪キャッチャー Pending JPH0676557U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0640233B2 (ja) * 1984-04-13 1994-05-25 株式会社リコー 電子写真装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0640233B2 (ja) * 1984-04-13 1994-05-25 株式会社リコー 電子写真装置

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