JPH0676528B2 - 耐熱性耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents
耐熱性耐衝撃性樹脂組成物Info
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- JPH0676528B2 JPH0676528B2 JP60063086A JP6308685A JPH0676528B2 JP H0676528 B2 JPH0676528 B2 JP H0676528B2 JP 60063086 A JP60063086 A JP 60063086A JP 6308685 A JP6308685 A JP 6308685A JP H0676528 B2 JPH0676528 B2 JP H0676528B2
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- carboxylic acid
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- unsaturated carboxylic
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、耐熱性耐衝撃性樹脂組成物に関する。さらに
詳しくは、不飽和ジカルボン酸無水物系重合体とオレフ
ィン−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体お
よび/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体と
からなる耐熱性ならびに耐衝撃性に優れる樹脂組成物に
関する。
詳しくは、不飽和ジカルボン酸無水物系重合体とオレフ
ィン−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体お
よび/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体と
からなる耐熱性ならびに耐衝撃性に優れる樹脂組成物に
関する。
従来の技術 従来より不飽和ジカルボン酸無水物である無水マレイン
酸とスチレンからなる共重合体は耐熱性に優れるポリマ
ーとして知られており、重合方法ならびにかかるポリマ
ーを用いてなるポリマーブレンドが種々提案されてい
る。(特公昭40-15829,45-31953,49-10156) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、無水マレイン酸−スチレン共重合体は耐
熱性に優れる反面、耐衝撃性に劣るといった重大な問題
点を有している。
酸とスチレンからなる共重合体は耐熱性に優れるポリマ
ーとして知られており、重合方法ならびにかかるポリマ
ーを用いてなるポリマーブレンドが種々提案されてい
る。(特公昭40-15829,45-31953,49-10156) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、無水マレイン酸−スチレン共重合体は耐
熱性に優れる反面、耐衝撃性に劣るといった重大な問題
点を有している。
ゴム成分の導入により耐衝撃性が若干改善されるが、そ
の改善幅は小さく、却って耐熱性が低下する。
の改善幅は小さく、却って耐熱性が低下する。
さらに、かかる共重合体は、成形時に熱分解を起し、発
泡現象や成形品表面へシルバーストリークを生じると共
に衝撃強度などの機械的特性を著しく低下させるといっ
た問題点を有していた。
泡現象や成形品表面へシルバーストリークを生じると共
に衝撃強度などの機械的特性を著しく低下させるといっ
た問題点を有していた。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、上述の問題点に鑑み鋭意研究した結果、
無水マレイン酸系重合体に特定の共重合体および/また
は重合体を配合することにより、無水マレイン酸系重合
体の優れた耐熱性を犠牲にすることなく、耐衝撃性なら
びに熱安定性が改善された組成物が得られることを見出
し、本発明に到達したものである。
無水マレイン酸系重合体に特定の共重合体および/また
は重合体を配合することにより、無水マレイン酸系重合
体の優れた耐熱性を犠牲にすることなく、耐衝撃性なら
びに熱安定性が改善された組成物が得られることを見出
し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、ゴムの存在下または非存在下、不
飽和ジカルボン酸無水物および芳香族ビニル化合物また
はそれらと他の重合性化合物を重合してなる不飽和ジカ
ルボン酸無水物系重合体(A)とオレフィン−不飽和カ
ルボン酸アルキルエステル系共重合体および/または不
飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)を配合して
なることを特徴とする耐熱性、耐衝撃性および熱安定性
に優れる樹脂組成物を提供するものである。
飽和ジカルボン酸無水物および芳香族ビニル化合物また
はそれらと他の重合性化合物を重合してなる不飽和ジカ
ルボン酸無水物系重合体(A)とオレフィン−不飽和カ
ルボン酸アルキルエステル系共重合体および/または不
飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)を配合して
なることを特徴とする耐熱性、耐衝撃性および熱安定性
に優れる樹脂組成物を提供するものである。
本発明の耐熱性耐衝撃性樹脂組成物についてさらに詳細
に説明する。
に説明する。
本発明において用いられる不飽和ジカルボン酸無水物系
重合体(A)は、ゴムの存在下又は非存在下、不飽和ジ
カルボン酸無水物および芳香族ビニル化合物の2成分又
は、不飽和ジカルボン酸無水物、芳香族ビニル化合物お
よび他の重合性化合物の3成分を重合してなる重合体で
ある。
重合体(A)は、ゴムの存在下又は非存在下、不飽和ジ
カルボン酸無水物および芳香族ビニル化合物の2成分又
は、不飽和ジカルボン酸無水物、芳香族ビニル化合物お
よび他の重合性化合物の3成分を重合してなる重合体で
ある。
不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A)の組成には特
に制限はないが、重合体の耐熱性、加工性、色相等の面
よりゴムの存在下又は非存在下、不飽和ジカルボン酸無
水物1〜60重量%、芳香族ビニル化合物20〜99重量%お
よび他の重合性化合物0〜55重量%を重合した重合体が
好ましい、特に好ましくは、不飽和ジカルボン酸無水物
5〜25重量%、芳香族ビニル化合物25〜95重量%および
他の重合性化合物0〜50重量%である。
に制限はないが、重合体の耐熱性、加工性、色相等の面
よりゴムの存在下又は非存在下、不飽和ジカルボン酸無
水物1〜60重量%、芳香族ビニル化合物20〜99重量%お
よび他の重合性化合物0〜55重量%を重合した重合体が
好ましい、特に好ましくは、不飽和ジカルボン酸無水物
5〜25重量%、芳香族ビニル化合物25〜95重量%および
他の重合性化合物0〜50重量%である。
本発明における不飽和ジカルボン酸無水物系重合体
(A)は、上述の化合物をゴムの存在下で重合して得ら
れた重合体であってもよい。
(A)は、上述の化合物をゴムの存在下で重合して得ら
れた重合体であってもよい。
ゴムと化合物との組成比率にも特に制限はないが、重合
体の耐熱性および機械的強度の面より化合物(化合物合
計)100重量部当りゴム5〜300重量部であることが特に
好ましい。
体の耐熱性および機械的強度の面より化合物(化合物合
計)100重量部当りゴム5〜300重量部であることが特に
好ましい。
不飽和ジカルボン酸無水物としては、マレイン酸無水
物、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、アクニッ
ト酸無水物などが挙げられ、1種または2種以上用いる
ことができる。特にマレイン酸無水物が好ましい。
物、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、アクニッ
ト酸無水物などが挙げられ、1種または2種以上用いる
ことができる。特にマレイン酸無水物が好ましい。
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルス
チレン、P−メチルスチレン、P−t−ブチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、等々が挙げられ、1種または2
種以上用いることができる。特にスチレン、α−メチル
スチレンが好ましい。
チレン、P−メチルスチレン、P−t−ブチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、等々が挙げられ、1種または2
種以上用いることができる。特にスチレン、α−メチル
スチレンが好ましい。
他の重合性化合物としては、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等の不飽和ニトリル化合物およびメチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート等の不飽和カルボン酸アルキルエステル
化合物を挙げることができ、1種または2種以上用いる
ことができる。特にアクリロニトリル、メチルメタクリ
レートが好ましい。
リロニトリル等の不飽和ニトリル化合物およびメチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート等の不飽和カルボン酸アルキルエステル
化合物を挙げることができ、1種または2種以上用いる
ことができる。特にアクリロニトリル、メチルメタクリ
レートが好ましい。
さらに、ゴムとしては、ポリブタジエン、スチレン−ブ
タジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなど
の共役ジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチ
レン−プロピレン−非共役ジエンゴムなどのエチレン−
プロピレン系ゴム、ブチルアクリレートゴムなどのアク
リル系ゴム、塩素化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ルゴム等が挙げられ、1種または2種以上用いることが
できる。
タジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなど
の共役ジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチ
レン−プロピレン−非共役ジエンゴムなどのエチレン−
プロピレン系ゴム、ブチルアクリレートゴムなどのアク
リル系ゴム、塩素化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ルゴム等が挙げられ、1種または2種以上用いることが
できる。
不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A)は公知の塊状
重合法、溶液重合法、塊状−懸濁重合法等により得られ
る。
重合法、溶液重合法、塊状−懸濁重合法等により得られ
る。
なお、不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A)の固有
粘度には特に制限はないが、機械的強度および加工性の
面より0.3〜1.5(30℃、ジメチルホルムアミド溶液で測
定した値)であることが好ましい。
粘度には特に制限はないが、機械的強度および加工性の
面より0.3〜1.5(30℃、ジメチルホルムアミド溶液で測
定した値)であることが好ましい。
オレフィン−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重
合体とは、オレフィンと不飽和カルボン酸アルキルエス
テル、または、これらと他のエチレン系不飽和化合物か
らなる共重合体である。オレフィン−不飽和カルボン酸
アルキルエステル系共重合体の組成には特に制限はない
が、オレフィン30〜95重量%、不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル5〜70重量%および他のエチレン系不飽和化
合物0〜20重量%であることが好ましい。
合体とは、オレフィンと不飽和カルボン酸アルキルエス
テル、または、これらと他のエチレン系不飽和化合物か
らなる共重合体である。オレフィン−不飽和カルボン酸
アルキルエステル系共重合体の組成には特に制限はない
が、オレフィン30〜95重量%、不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル5〜70重量%および他のエチレン系不飽和化
合物0〜20重量%であることが好ましい。
オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン−
1、4メチルペンテン−1などが挙げられ、特にエチレ
ン、プロピレンが好ましい。
1、4メチルペンテン−1などが挙げられ、特にエチレ
ン、プロピレンが好ましい。
不飽和カルボン酸アルキルエステルとしては、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート等々を挙げることができ、1種または2
種以上用いることができる。
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート等々を挙げることができ、1種または2
種以上用いることができる。
また他のエチレン系不飽和化合物としては、オレフィン
類、飽和カルボン酸成分にC2〜6を含むビニルエステ
ル類、飽和アルコール成分にC1〜8を含むアクリル酸
およびメタクリル酸エステル類およびマレイン酸エステ
ル類、ハロゲン化ビニル類、ビニルエーテル類、N−ビ
ニルラクタム類、カルボン酸アミド類などが挙げられ
る。
類、飽和カルボン酸成分にC2〜6を含むビニルエステ
ル類、飽和アルコール成分にC1〜8を含むアクリル酸
およびメタクリル酸エステル類およびマレイン酸エステ
ル類、ハロゲン化ビニル類、ビニルエーテル類、N−ビ
ニルラクタム類、カルボン酸アミド類などが挙げられ
る。
オレフィン−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重
合体は公知の方法で作ることができる。
合体は公知の方法で作ることができる。
不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体とは、不飽和カ
ルボン酸および/またはその無水物(i)とオレフィン
(ii)または、これら(i)と(ii)と他のエチレン系
不飽和化合物(iii)からなる重合体である。不飽和カ
ルボン酸変性オレフィン重合体の組成比には特に制限は
ないが、不飽和カルボン酸および/またはその無水物
(i)0.01〜20重量%、オレフィン(ii)99.99〜30重
量%および他のエチレン系不飽和単量体(iii)0〜50
重量%が特に好ましい。
ルボン酸および/またはその無水物(i)とオレフィン
(ii)または、これら(i)と(ii)と他のエチレン系
不飽和化合物(iii)からなる重合体である。不飽和カ
ルボン酸変性オレフィン重合体の組成比には特に制限は
ないが、不飽和カルボン酸および/またはその無水物
(i)0.01〜20重量%、オレフィン(ii)99.99〜30重
量%および他のエチレン系不飽和単量体(iii)0〜50
重量%が特に好ましい。
不飽和カルボン酸および/またはその無水物(i)とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸等のモノカルボン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のジカルボン酸、
無水マレイン酸、無水イタコン酸等のジカルボン酸無水
物等々が挙げられ、1種または2種以上用いることがで
きる。特にジカルボン酸無水物が好ましい。
ては、アクリル酸、メタクリル酸等のモノカルボン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のジカルボン酸、
無水マレイン酸、無水イタコン酸等のジカルボン酸無水
物等々が挙げられ、1種または2種以上用いることがで
きる。特にジカルボン酸無水物が好ましい。
オレフィン(ii)としては、エチレン、プロピレン、ブ
テン−1、4メチルペンテン−1などが挙げられ、特に
エチレン、プロピレンが好ましい。
テン−1、4メチルペンテン−1などが挙げられ、特に
エチレン、プロピレンが好ましい。
またエチレン系不飽和化合物(iii)としては、オレフ
ィン類、飽和カルボン酸成分にC2〜6を含むビニルエ
ステル類、飽和アルコール成分にC1〜8を含むアクリ
ル酸およびメタクリル酸エステル類およびマレイン酸エ
ステル類、ハロゲン化ビニル類、ビニルエーテル類、N
−ビニルラクタム類、カルボン酸アミド類などが挙げら
れる。
ィン類、飽和カルボン酸成分にC2〜6を含むビニルエ
ステル類、飽和アルコール成分にC1〜8を含むアクリ
ル酸およびメタクリル酸エステル類およびマレイン酸エ
ステル類、ハロゲン化ビニル類、ビニルエーテル類、N
−ビニルラクタム類、カルボン酸アミド類などが挙げら
れる。
不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体は種々の方法で
作ることができる。例えば、オレフィン(ii)またはオ
レフィン(ii)と他のエチレン系不飽和化合物(iii)
からなる重合体に不飽和カルボン酸および/またはその
無水物(i)を混合加熱する方法により得られる。
作ることができる。例えば、オレフィン(ii)またはオ
レフィン(ii)と他のエチレン系不飽和化合物(iii)
からなる重合体に不飽和カルボン酸および/またはその
無水物(i)を混合加熱する方法により得られる。
本発明の耐熱性耐衝撃性樹脂組成物は、上述の不飽和ジ
カルボン酸無水物系重合体(A)とオレフィン−不飽和
カルボン酸アルキルエステル系共重合体および/または
不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)とからな
り、その組成比率には特に制限はないが、不飽和ジカル
ボン酸無水物系重合体(A)100重量部当りオレフィン
−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体および
/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)
1〜100重量部であることが最終組成物の耐熱性、耐衝
撃性ならびに熱安定性の面より好ましい。
カルボン酸無水物系重合体(A)とオレフィン−不飽和
カルボン酸アルキルエステル系共重合体および/または
不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)とからな
り、その組成比率には特に制限はないが、不飽和ジカル
ボン酸無水物系重合体(A)100重量部当りオレフィン
−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体および
/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)
1〜100重量部であることが最終組成物の耐熱性、耐衝
撃性ならびに熱安定性の面より好ましい。
オレフィン−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重
合体および/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重
合体(B)が1重量部未満では組成物の耐衝撃性が、ま
た、100重量部を超えると耐熱性が劣る傾向にある。
合体および/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重
合体(B)が1重量部未満では組成物の耐衝撃性が、ま
た、100重量部を超えると耐熱性が劣る傾向にある。
特に、不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A)100重
量部に対し、オレフィン−不飽和カルボン酸アルキルエ
ステル系共重合体および/または不飽和カルボン酸変性
オレフィン重合体(B)が2〜40重量部であることが好
ましい。
量部に対し、オレフィン−不飽和カルボン酸アルキルエ
ステル系共重合体および/または不飽和カルボン酸変性
オレフィン重合体(B)が2〜40重量部であることが好
ましい。
不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A)とオレフィン
−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体および
/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)
とを混合する際のそれぞれの形態には何ら制限はなく、
また、混合もバンバリーミキサー、押出機などの公知の
混合機にて行うことができる。
−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体および
/または不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B)
とを混合する際のそれぞれの形態には何ら制限はなく、
また、混合もバンバリーミキサー、押出機などの公知の
混合機にて行うことができる。
なお、混合に際して公知の酸化防止剤、帯電防止剤、紫
外線吸収剤、滑剤、染顔料などの添加剤をはじめ、金属
繊維、ガラス繊維、その他無機充填剤、ならびに他の熱
可塑性樹脂を適宜配合することができる。
外線吸収剤、滑剤、染顔料などの添加剤をはじめ、金属
繊維、ガラス繊維、その他無機充填剤、ならびに他の熱
可塑性樹脂を適宜配合することができる。
以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらによ
って何ら制限されるものでない。なお、%ならびに部は
重量%ならびに重量部を示す。
って何ら制限されるものでない。なお、%ならびに部は
重量%ならびに重量部を示す。
実施例および比較例 参考例−1に示した不飽和ジカルボン酸無水物系重合体
(A-1〜A-4)と、参考例−2に示したオレフィン−不飽
和カルボン酸アルキルエステル系共重合体および/また
は不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B-1〜B-2)
とを押出機で溶融混練し、ペレット化した。
(A-1〜A-4)と、参考例−2に示したオレフィン−不飽
和カルボン酸アルキルエステル系共重合体および/また
は不飽和カルボン酸変性オレフィン重合体(B-1〜B-2)
とを押出機で溶融混練し、ペレット化した。
得られた組成物ペレットより東芝IS-90Bを用いて以下の
条件下試験片を作成し、ノッチ付アイゾット衝撃強度お
よび加熱変形温度を測定した。
条件下試験片を作成し、ノッチ付アイゾット衝撃強度お
よび加熱変形温度を測定した。
シリンダー温度 240℃ 射 出 時 間 10秒 冷 却 時 間 20秒 取 出 時 間 10秒 金 型 温 度 50℃ 又、熱安定性評価のため上記の冷却時間を100秒に変更
することにより成形サイクルを長くし、溶融樹脂のシリ
ンダー内での熱履歴を増大させて試験片を作成、ノッチ
付アイゾット衝撃強度を測定した。
することにより成形サイクルを長くし、溶融樹脂のシリ
ンダー内での熱履歴を増大させて試験片を作成、ノッチ
付アイゾット衝撃強度を測定した。
それぞれのノッチ付アイゾット衝撃強度より保持率を算
出した。さらに、試験片表面における発泡現象又はシル
バーストリークの有無を肉眼で観察し、外観評価とし
た。
出した。さらに、試験片表面における発泡現象又はシル
バーストリークの有無を肉眼で観察し、外観評価とし
た。
得られた結果を第2表に示す。
参考例−1 公知の塊状重合法または塊状−懸濁重合法により第1表
に示した各種不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A-1
〜A-4)を合成した。
に示した各種不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A-1
〜A-4)を合成した。
参考例−2 エチレンとメチルメタクリレートを通常のポリエチレン
製造装置へ導入し、塊状重合法によりメチルメタクリレ
ートを8重量%含有のエチレン−メチルメタクリレート
共重合体(B-1)を得た。
製造装置へ導入し、塊状重合法によりメチルメタクリレ
ートを8重量%含有のエチレン−メチルメタクリレート
共重合体(B-1)を得た。
又、ポリエチレンと無水マレイン酸を混合した後、加熱
された2本ロールにて溶融混練し、無水マレイン酸含有
量1重量%の無水マレイン酸変性ポリエチレン(B-2)
を得た。
された2本ロールにて溶融混練し、無水マレイン酸含有
量1重量%の無水マレイン酸変性ポリエチレン(B-2)
を得た。
発明の効果 本発明の組成物は、不飽和ジカルボン酸無水物系重合体
に比べノッチ付アイゾット衝撃強度ならびに熱安定性に
優れており、耐熱性耐衝撃性材料としてひじょうに有用
である。
に比べノッチ付アイゾット衝撃強度ならびに熱安定性に
優れており、耐熱性耐衝撃性材料としてひじょうに有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51/04 LKY 7308−4J
Claims (4)
- 【請求項1】ゴムの存在下または非存在下、不飽和ジカ
ルボン酸無水物および芳香族ビニル化合物またはそれら
と他の重合性化合物を重合してなる不飽和ジカルボン酸
無水物系重合体(A)とオレフィン−不飽和カルボン酸
アルキルエステル系共重合体および/または不飽和カル
ボン酸変性オレフィン重合体(B)を配合してなること
を特徴とする耐熱性耐衝撃性樹脂組成物。 - 【請求項2】不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A)
とオレフィン−不飽和カルボン酸アルキルエステル系共
重合体および/または不飽和カルボン酸変性オレフィン
重合体(B)との組成比(A対B)が100重量部対1〜1
00重量部である特許請求の範囲第1項記載の組成物。 - 【請求項3】不飽和ジカルボン酸無水物系重合体(A)
がゴムの存在下又は非存在下、不飽和ジカルボン酸無水
物1〜60重量%、芳香族ビニル化合物20〜99重量%およ
び他の重合性化合物0〜55重量%を重合してなる重合体
である特許請求の範囲第1項記載の組成物。 - 【請求項4】他の重合性化合物が不飽和ニトリル化合物
および/または不飽和カルボン酸アルキルエステル化合
物である特許請求の範囲第1項記載の組成物。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60063086A JPH0676528B2 (ja) | 1985-03-26 | 1985-03-26 | 耐熱性耐衝撃性樹脂組成物 |
DE8585113064T DE3564125D1 (en) | 1984-10-16 | 1985-10-15 | Thermoplastic resin composition |
EP85113064A EP0180819B1 (en) | 1984-10-16 | 1985-10-15 | Thermoplastic resin composition |
CA000493109A CA1242827A (en) | 1984-10-16 | 1985-10-16 | Thermoplastic resin composition |
AU48750/85A AU577413B2 (en) | 1984-10-16 | 1985-10-16 | Styrene - maleic anhydride type containing polymer compositions |
US06/787,948 US4657975A (en) | 1984-10-16 | 1985-10-16 | Thermoplastic resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60063086A JPH0676528B2 (ja) | 1985-03-26 | 1985-03-26 | 耐熱性耐衝撃性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61221251A JPS61221251A (ja) | 1986-10-01 |
JPH0676528B2 true JPH0676528B2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=13219165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60063086A Expired - Lifetime JPH0676528B2 (ja) | 1984-10-16 | 1985-03-26 | 耐熱性耐衝撃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676528B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5231898B2 (ja) * | 1972-05-10 | 1977-08-18 | ||
JPS59217742A (ja) * | 1983-05-25 | 1984-12-07 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
-
1985
- 1985-03-26 JP JP60063086A patent/JPH0676528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61221251A (ja) | 1986-10-01 |
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