JPH0676390B2 - ピリダジノン誘導体 - Google Patents

ピリダジノン誘導体

Info

Publication number
JPH0676390B2
JPH0676390B2 JP61075179A JP7517986A JPH0676390B2 JP H0676390 B2 JPH0676390 B2 JP H0676390B2 JP 61075179 A JP61075179 A JP 61075179A JP 7517986 A JP7517986 A JP 7517986A JP H0676390 B2 JPH0676390 B2 JP H0676390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
alkyl group
atom
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61075179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6230769A (ja
Inventor
元生 陸門
啓造 谷川
謙一 鹿田
良三 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to DE8686105537T priority Critical patent/DE3681491D1/de
Priority to AT86105537T priority patent/ATE67411T1/de
Priority to US06/854,521 priority patent/US4892947A/en
Priority to EP86105537A priority patent/EP0201765B1/en
Priority to CA000507553A priority patent/CA1290336C/en
Priority to AU60121/86A priority patent/AU583935B2/en
Priority claimed from DD86293857A external-priority patent/DD253817A5/de
Publication of JPS6230769A publication Critical patent/JPS6230769A/ja
Publication of JPH0676390B2 publication Critical patent/JPH0676390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は気管支平滑筋等の収縮をひき起こす化学伝達物
質Slow reacting substance of anaphylaxis(以下、SR
S−Aという。)に対し拮抗作用を有し抗アレルギー剤
として有用なる3(2H)ピリダジノン誘導体、その製造
法および本発明の3(2H)ピリダジノン誘導体を含有す
る医薬組成物に関するものである。
従来の技術 SRS−Aは気管支喘息,アレルギー性鼻炎などの即時型
アレルギーの主要な原因物質と考えられており、SRS−
Aの薬理作用を抑制する薬剤、すなわちSRS−A拮抗薬
は有用な抗アレルギー剤として期待されている。
ところがSRS−Aに拮抗する薬物は少なく、現在までの
ところ実用化された例は報告されていない。
本発明の化合物に類似した化合物の例としては、 (a)ケミカル アブストラクト〔Chemical Abstract.
78,4639 dg(原報米国特許374,816号〕(以下、文献
(a)という。)には、2位が水素原子、アルキル基
(炭素数1〜8)、フェニル基またはシクロアルキル基
(炭素数3〜8)で、4位が塩素原子または臭素原子
で、5位がベンジルアミノ基である3(2H)ピリダジノ
ン誘導体の記載がある。然るに、文献(a)には本発明
化合物に該当する実施例はなく、しかもこの文献(a)
に記載の化合物の用途は除草剤だけに限定され、医薬的
用途または医薬的活性についての記載はない。
同様に、本発明化合物の類似化合物の例として (b)ケミカル アブストラクト〔Chemical Abstract.
62,2773 b〕、ブレティン ソシエテ デ ヒェミー
フランス(Bull. Soc. Chim, France, 1964(9)P2124
−32)に、2位が水素原子またはジエチルアミノエチル
基で4位が塩素原子で5位がベンジルアシノ基である3
(2H)ピリダジノン類の記載があるが、この文献(b)
には本発明化合物に該当する実施例はなく、しかもこの
文献(b)には、医薬的用途または医薬的活性について
の記載がない。
同様に、本発明化合物の類似化合物の例として (c)ドイツ特許公開公報1670169号(1970.11.5公開)
(以下、文献(c)という。)に、2位が水素原子、ア
リファティック(aliphatic)、シクロアリファティッ
ク(cycloaliphatic)またはアラリファティック(aral
iphatic)、またはアロマティック(aromatic)グルー
プで置換され、4位が塩素原子または臭素原子で置換さ
れ、5位がアラルキルアミノ基で置換されている3(2
H)ピリダジノン類の記載があるが、この文献(c)に
はこれらに化合物を含むピリダジノン類の合成法,農薬
用途,医薬と染料への中間体としての用途、諸々化合物
への中間体として記載があるのみである。然し、これら
化合物の医薬的活性に就いての記載がなく、これら化合
物の実施例もなく、またこれら化合物が具体的に例示さ
れていない。
問題点を解決するための手段 本発明者は、種々の抗SRS−A活性を有する化合物を探
索合成したところ、以外にも下記一般式(I)で示され
る3(2H)ピリタジノンおよびその薬学的に許容しうる
塩が、抗SRS−A活性を示す化合物であり、抗アレルギ
ー剤の活性成分になり得ることを見出した。
{式中、R1は水素原子,メチル基,炭素数3ないし6の
アルケニル基,炭素数5または6のシクロアルキル基,
ベンジル基,フェニル基,−(CH2)m−CO2R3(R3は水
素原子または炭素数1ないし5のアルキル基を意味し、
mは1ないし4の整数を意味する。),−(CH2)n−
A〔AはOHまたは−N(R4(R4は炭素数1ないし3
のアルキル基を意味する。)を意味し、nは2ないし6
の整数を意味する。〕または−CH2CF3を意味し;R2は塩
素原子または臭素原子を意味し;Y1,Y2はお互いに同一ま
たは異なりそれぞれ水素原子,炭素数1ないし5のアル
キル基、炭素数2ないし8のアルケニル基,ハロゲン原
子,−OR5〔R5は水素原子,炭素数1ないし8のアルキ
ル基または (qは1ないし4の整数を意味する。)〕。−CO2R6(R
6は水素原子,炭素数1ないし5のアルキル基を意味す
る。)、−N(R7(R7は炭素数1ないし4のアルキ
ル基を意味する。)または−SR8(R8は炭素数1ないし
4のアルキル基を意味する。)を意味し;Y3は炭素数1
ないし5のアルキル基,炭素数2ないし8のアルケニル
基,ハロゲン原子,−OR5(R5は上述の説明と同じ意味
である。)、−CO2R6(R6は上述の説明と同じ意味であ
る。)、−N(R7(R7は上述の説明と同じ意味であ
る。)または−SR8(R8は上述の説明と同じ意味であ
る。)を意味する。} 上記一般式(I)のR1,R2,Y1,Y2およびY3を更に具体例
により説明する。なお、一般式(I)の範囲は、これら
の具体例によって限定されない。(注・下記置換基中の
nはノルマル,iはイソ,secはセカンダリー,tはターシャ
リを意味する。)R1については、水素原子,メチル基,
アリル基,2−ブテニル基,2−ペンテニル基,2−ヘキセニ
ル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基,ベンジル
基,フェニル基,カルボキシメチル基,2−カルボキシエ
チル基,3−カルボキシプロピル基,4−カルボキシブチル
基,メトキシカルボニルメチル基,エトキシカルボニル
メチル基,n−プロポキシカルボニルメチル基,i−プロポ
キシカルボニルメチル基,n−ブトキシカルボニルメチル
基,i−ブトキシカルボニルメチル基,t−ブトキシカルボ
ニルメチル基,n−ペンチルオキシカルボニルメチル基,2
−メトキシカルボニルエチル基,2−エトキシカルボニル
エチル基,2−n−プロポキシカルボニルエチル基,2−i
−プロポキシカルボニルエチル基,2−n−ブトキシカル
ボニルエチル基,3−メトキシカルボニルプロピル基,3−
エトキシカルボニルプロピル基,3−n−プロポキシカル
ボニルプロピル基,3−i−プロポキシカルボニルプロピ
ル基,4−メトキシカルボニルブチル基,4−エトキシカル
ボニルブチル基,2−ヒドロキシエチル基,3−ヒドロキシ
プロピル基,4−ヒドロキシブチル基,5−ヒドロキシペン
チル基,6−ヒドロキシヘキシル基,2−ジメチルアミノエ
チル基,2−ジエチルアミノエチル基,2−ジ−(n−プロ
ピル)アミノエチル基,3−ジメチルアミノプロピル基,3
−ジエチルアミノプロピル基,3−ジ−(n−プロピル)
アミノプロピル基,4−ジメチルアミノブチル基,5−ジメ
チルアミノペンチル基,および2,2,2−トリフルオロエ
チル基が例示され、R2については塩素原子および臭素原
子が例示され、Y1およびY2はお互いに同一または異な
り、それぞれについては、水素原子,メチル基,エチル
基,n−プロピル基,i−プロピル基,n−ブチル基,i−ブチ
ル基,sec−ブチル基,n−ペンチル基,i−ペンチル基,ビ
ニル基,1−プロペニル基,1−ブテニル基,1−ペンテニル
基,1−ヘキセニル基,1−ヘプテニル基,1−オクテニル
基,フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子,ヒ
ドロキシ基,メトキシ基,エトキシ基,n−プロポキシ
基,i−プロポキシ基,n−ブトキシ基,i−ブトキシ基,sec
−ブトキシ基,n−ペンチルオキシ基,n−ヘキシルオキシ
基,n−ヘプチルオキシ基,n−オクチルオキシ基,ベンジ
ルオキシ基,フェネチルオキシ基,3−フェニルプロピル
オキシ基,4−フェニルブチルオキシ基,メチルチオ基,
エチルチオ基,n−プロピルチオ基,n−ブチルチオ基,i−
ブチルチオ基,カルボキシ基,メトキシカルボニル基,
エトキシカルボニル基,n−プロポキシカルボニル基,i−
プロポキシカルボニル基,n−ブトキシカルボニル基,i−
ブトキシカルボニル基,n−ペンチルオキシカルボニル
基,ジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基,ジ−(n−
プロピル)アミノ基およびジ−(n−ブチル)アミノ基
が例示され、Y3についてはメチル基,エチル基,n−プロ
ピル基,i−プロピル基,n−ブチル基,i−ブチル基,sec−
ブチル基,n−ペンチル基,i−ペンチル基,ビニル基,1−
プロペニル基,1−ブテニル基,1−ペンテニル基,1−ヘキ
セニル基,1−ヘプテニル基,1−オクテニル基,フッ素原
子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子,ヒドロキシ基,
メトキシ基,エトキシ基,n−プロポキシ基,i−プロポキ
シ基,n−ブトキシ基,i−ブトキシ基,sec−ブトキシ基,n
−ペンチルオキシ基,n−ヘキシルオキシ基,n−ヘプチル
オキシ基,n−オクチルオキシ基,ベンジルオキシ基,フ
ェネチルオキシ基,3−フェニルプロピルオキシ基,4−フ
ェニルブチルオキシ基,メチルチオ基,エチルチオ基,n
−プロピルチオ基,n−ブチルチオ基,i−ブチルチオ基,
カルボキシ基,メトキシカルボニル基,エトキシカルボ
ニル基,n−プロポキシカルボニル基,i−プロポキシカル
ボニル基,n−ブトキシカルボニル基,i−ブトキシカルボ
ニル基,n−ペンチルオキシカルボニル基,ジメチルアミ
ノ基,ジエチルアミノ基,ジ−(n−プロピル)アミノ
基およびジ−(n−ブチル)アミノ基が例示される。
次に本発明化合物の製法を説明する。本発明化合物
(I)は次の反応式に従って製造することができる。
反応式(1) (反応式中、R1,R2,Y1,Y2およびY3は前述の一般式
(I)の説明と同じ意味であり、Zは塩素原子または臭
素原子を意味する。) すなわち原料の一つである3(2H)ピリダジノン化合物
(II)とベンジルアミン誘導体(III)またはその酸塩
とを必要に応じてハロゲン化水素除去剤の存在下、不活
性な溶媒中で反応させることによって製造することがで
きる。
溶媒としてはエーテル系溶媒(例えばジエチルエーテ
ル,イソプロピルエーテル,テトラヒドロフラン,1,4−
ジオキサン等),アミド系溶媒(N,N−ジメチルホルム
アミド,N,N−ジメチルアセトアミド,N−メチルピロリド
ン等),ジメチルスルホキシド,アルコール系溶媒(例
えばメタノール,エタノール,i−プロパノール等),炭
化水素系溶媒(例えばトルエン,ベンゼン等),ケトン
系溶媒(例えばアセトン,メチルエチルケトン等)、有
機アミン系溶媒(ピリジン,トリアルキルアミン類)ま
たは水など、あるいはそれらの混合溶媒を使用すること
ができる。
上記反応においてR2が塩素原子、または臭素原子の場合
は本発明化合物(I)の他にその異性体である5位にベ
ンジルアミノ基が置換した一般式(IV) (式中、R1,Z,Y1,Y2,Y3は前記載と同じ意味を示す。)
で表わされる化合物が副生するが、(I)と(IV)の生
成割合は主として使用する溶媒の極性に左右される。即
ち、水,アルコール,エーテル,アミド,ジメチルスル
ホキシドなどの極性の高い溶媒を使用すると本発明化合
物(I)の生成割合が高まり、逆に炭化水素系溶媒(ト
ルエン,ベンゼン等)を使用すると(IV)の生成割合が
増加する傾向にある。
従って本発明化合物(I)を効率良く得るためには、上
述の極性の高い溶媒を使用するか、必要に応じて水と有
機溶媒との混合溶媒として使用することがより好まし
い。
(I)を混合物から分離精製する方法としては結晶化あ
るいはシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに
よって容易に目的を達成することができる。
ハロゲン化水素除去剤を使用する場合には、無機塩基
(たとえば炭酸カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸水素ナ
トリウムなど)および有機塩基(例えばN,N−ジメチル
アニリン,N,N−ジエチルアニリン,トリメチルアミン,
トリエチルアミンなどの三級アミン類や、ピリジンなど
の芳香族アミン類)を挙げることができる。また反応系
に第4級アミン塩(たとえばトリエチルベンジルアンモ
ニウムクロリド等)を相間移動触媒として添加すること
もできる。
反応温度としては10℃から反応に使用する溶媒の沸点ま
での範囲をとることができる。
原料のモル比は任意に設定できるが一般式(III)で示
されるベンジルアミン誘導体を一般式(II)で示される
ピリダジノン誘導体に対して1〜5倍モル量好ましくは
1〜3倍モル量使用する。
原料の1つである前述の3(2H)ピリダジノン化合物
(II)は反応式(2){アドバーンセス イン ヘテロ
サイクリックケミストリー〔Advances in Heterocyclic
Chemistry, Vol9, P. 257(1968)〕}または反応式
(3){ケミカル アブストラクト(Chemical Abstrac
t.62, 2772g)}で示される公知の方法で製造すること
ができる。
反応式(2) 反応式(3) (反応式(2)および(3)においてR1,R2およびZは
前述の一般式(I)の説明と同じ意味であり、R11はア
ルキル基,ベンジル基,アルケニル基または水酸基やア
ミノ基やエステル基やハロゲン原子などで置換されたア
ルキル基を意味し、Halは塩素原子,臭素原子またはヨ
ウ素原子を意味する。) 反応式(2)で示される方法はヒドラジン類またはその
酸塩とムコクロル酸またはムコブロム酸との閉環反応で
一般式(II)で表わされるピリダジノン化合物全般につ
いての一般的な製造法を示してあり、一方反応式(3)
で示される方法は一般式(II)で表される化合物におい
て2位に置換基を有する一般式(II′)で表わされる化
合物の別途合成法である。すなわち、4,5−(ジクロロ
またはブロモ)−3(2H)ピリダジノンと一般式R11−H
al(R11およびHalは前述と同じ意味である。)で表わさ
れるハライドとを反応させて一般式(II′)で表わされ
る化合物を製造する反応を示している。一般式(II)で
表わされる化合物の製造において(2)または(3)の
方法を便宜使い分けることができる。反応の収率,操作
性の点では(2)の方法が有利であるが、原料であるヒ
ドラジン類が市販品として容易に入手できない場合や経
済的に容易に製造できない場合には(3)の方法を使用
するのが一般的に有利である。
もう一方の原料である一般式 〔式中、Y1,Y2,Y3は前記載と同じ意味を示す。〕 で表わされるベンジルアミン類に関しては市販品として
入手できないものについては例えばスキーム1に示すよ
うに一般的に知られているベンジルアミンの製造法に従
って製造することができる。
スキーム1 各種ベンジルアミンの製造法 方法(A)は出発原料として対応するアルデヒドをヒド
ロキシアミンやアルコキシアミンと反応させて得られる
中間体アルドキシムを、(B)は出発原料として相当す
るニトリルを、(C)は出発原料として対応するアミド
を、それぞれ種々の還元剤で処理することによって目的
とするベンジルアミンを得る方法である。
入手可能な市販品あるいはそれから誘導される出発原料
を使用して適宜(A)〜(C)の方法を選択することが
できる。ここで還元法としては、たとえば(イ)水酸化
ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物の存在下−ラネ
ーニッケル(ニッケル−アルミニウム合金)を使用する
方法。(ロ)酢酸,トリフルオロ酢酸,ルイス酸などの
酸の存在下、水酸化ホウ素ナトリウムを使用する方法な
どが知られているが、フェニル核の置換基Y1,Y2,Y
3(Y1,Y2,Y3は前記載と同じ意味を示す。)の化学的安
定性などの観点から便宜使い分けることができる。例え
ば、置換基Y1,Y2,Y3が比較的強い還元剤に対しても安定
なアルキル基,アルコキシ基などを有する置換基である
場合は(イ)の還元方法が適しており、比較的不安定な
置換基たとえばハロゲン,オレフィン,エステル,アミ
ドなどを有する置換基の場合では比較的緩和な還元法で
ある(ロ)の還元方法が適している。
一般にベンジルアミン類は空気中の炭酸ガスと結合して
炭酸塩を形成するため、単離する場合は一般に酸塩(例
えば塩酸塩,硫酸塩など)の形にする方が好都合である
場合が多い。また4,5−ジ−(クロロあるいはブロモ
−)−3(2H)ピリダジノンとの反応でも塩酸塩のまま
使用することもできる。
なお、本発明化合物(I)においては、置換基Y1,Y2,Y3
のうち1,2または3個が−CO2R6(R6は炭素数1ないし5
のアルキル基を示す。)である場合は相当するカルボキ
シル基またはその塩をもつ化合物を脱酸剤(例えば水酸
化ナトリウム,水酸化カリウム,カリウム,ナトリウム
等の炭酸塩,重炭酸塩または有機アミンなど)の存在下
一般式(R6O)2SO4(R6炭素数1〜5のアルキル基を示
す。)によって示されるジアルキル硫酸エステルによっ
てエステル化するか、一般式R6OH(R6は前述と同じ意味
である。)によって示されるアルコールを酸触媒(例え
ば、硫酸,塩化水素酸など)の存在下反応させてエステ
ル化することによっても容易に得ることができる。
本発明化合物として、後記する製法に係る実施例に述べ
た化合物に加えて、次の表に記載したものを例示するこ
とができる。(なお、下記化合物中のnはノルマル,iは
イソを、cycはシクロを、Meはメチル基を、Etはエチル
基を、Prはプロピル基を、Buはブチル基を、Penはペン
チル基を、Hexはヘキシル基を、Hepはヘプチル基を、Oc
tはオクチル基を、Phはフェニル基を意味する。) 本発明化合物の投与形態としては、注射剤(皮下,静脈
内,筋肉内,腹腔内注射),軟膏剤,坐剤,エアゾール
剤等による非経口投与または錠剤,カプセル剤,顆粒
剤,丸剤,シロップ剤,液剤,乳剤,懸濁液剤等による
経口投与をあげることができる。
本発明化合物を含有する上記の薬学的または獣医学的組
成物は、全組成物の重量に対して、本発明化合物を約0.
1〜99.5%、好ましくは約0.5〜95%を含有する。
本発明化合物にまたは本発明化合物を含有する組成物に
加えて、他の薬学的にまたは獣医学的に活性な化合物を
含ませることができる。また、これらの組成物は本発明
化合物の複数を含ませることができる。
本発明化合物の臨床的投与量は年令,体重,患者の感受
性,症状の程度等により異なるが、通常効果的な投与量
は、成人一日0.003〜1.5g好ましくは0.01〜0.6g程度で
ある。しかし必要により上記の範囲外の量を用いること
もできる。
本発明化合物は製薬の慣用手段によって投与用に製剤化
される。
即ち、経口投与用の錠剤,カプセル剤,顆粒剤,丸剤は
賦形剤,例えば白糖,乳糖,ブドウ糖,でんぷん,マン
ニット;結合剤,例えばシロップ,アラビアゴム,ゼラ
チン,ソルビット,トラガント,メチルセルロース,ポ
リビニルピロリドン;崩壊剤,例えばでんぷん,カルボ
キシメチルセルロースまたはそのカルシウム塩,微結晶
セルロース,ポリエチレングリコール;滑沢剤,例えば
タルク,ステアリン酸マグネシウムまたはカルシウム,
シリカ;湿潤剤,例えばラウリル酸ナトリウム,グリセ
ロール等を使用して調製される。注射剤,液剤,乳剤,
懸濁剤,シロップ剤およびエアゾール剤は、活性成分の
溶剤,例えば水,エチルアルコール,イソプロピルアル
コール,プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコー
ル,ポリエチレングリコール;界面活性剤,例えばソル
ビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン脂肪酸エステル,
水素添加ヒマシ油のポリオキシエチレンエーテル,レシ
チン;懸濁剤,例えばカルボキシメチルナトリウム塩,
メチルセルロース等のセルロース誘導体,トラガント,
アラビアゴム等の天然ゴム類;保存剤,例えばパラオキ
シ安息香酸のエステル,塩化ベンザルコニウム,ソルビ
ン酸塩等を使用して調製される。坐剤は例えばポリエチ
レングリコール,ラノリン,ココナット油等を使用して
調製される。
試験例 A.抗アレルギー活性 即時型アレルギー例えばアレルギー性喘息における気管
支収縮の重要なメデイエーターであるSRS−Aの本体は
ロイコトリコンC4(leukotriene C4)(以下、LTC4とい
う。)、ロイコトリエンD4(leukotriene D4)(以下、
LTD4という。)等であることがすでに解明されている。
従ってSRS−Aに対する拮抗活性を調べる試験法として
は 感作モルモットより得られるSRS−Aに対する拮抗
を調べる。
LTC4に対する拮抗を調べる。
LTD4に対する拮抗を調べる。
上記〜のいずれかの方法を用いてその活性を調べる
ことができる。
本発明者らは上記〜の方法を用いてSRS−A拮抗活
性を調べた。
以下にその試験法及び試験結果について述べる。
(1) 抗アレルギー活性の試験方法 (i)モルモット気管筋標本でのLTC4およびLTD4の拮抗
活性 モルモット(雄,体重300〜400g)から摘出した気管筋
のらせん標本を作成し、マグヌス法を用いてLTC4および
LTD4に対する拮抗活性を試験した。
気管筋標本を37℃に保ったタイロード液中に懸垂し、1g
の荷重を負荷し、まずヒスタミン(濃度100μモル)で
収縮させた後、LTC4およびLTD4(濃度2×10-8g/ml)に
よる収縮を得た。供試化合物は100%ジメチルスルホキ
シドに溶解し、LTC4およびLTD4投与5分前に10-5g/mlま
たは10-6g/ml(0.2%ジメチルスルホキシド液)となる
ようにオルガンバス(Organ bath)に加え、コントロー
ルの収縮と比較した。
なお、コントロールと評価試験は同一モルモットから得
た別の気管筋標本で行った。そして全てのLTC4およびLT
D4の反応は同一標本におけるヒスタミン(濃度100μモ
ル)反応に換算した後以下のようにしてLTC4およびLTD4
の拮抗率(%)を求めた。
(ii)モルモット気管筋標本でのLTD4の拮抗活性 モルモット(雄,体重300〜400g)から摘出した気管筋
のらせん標本を作成し、マグヌス法を用いてLTD4に対す
る拮抗活性を試験した。
気管筋標本を37℃に保ち5μモルのインドメサシンを入
れたタイロード液中に懸垂し、1gの荷重を負荷し、まず
ヒスタミン(濃度100μモル)で収縮させた後、LTD
4(濃度2×10-8g/ml)による収縮を得た。供試化合物
は100%ジメチルスルホキシドに溶解しLTD4投与30分前
に10-6g/ml(0.2%ジメチルスルホキシド液)となるよ
うにオルガンバス(Organ bath)に加え、コントロール
の収縮と比較した。
なお、コントロールと評価試験は同一モルモットから得
た別の気管筋標本で行った。そして全てのLTD4の反応は
同一標本におけるヒスタミン(濃度100μモル)の反応
に換算した後以下のようにしてLTD4の拮抗率(%)を求
めた。
(iii)受身感作モルモットのアナフィラキシー性気道
収縮に対する作用 モルモット(体重350〜450g)の陰莖静脈にウサギ抗エ
ッグアルブミン(EA)血清(Capple社製)0.125mlを投
与して受動的に感作した。感作1〜2日後、抗原投与に
よって出現するアナフィラキシ性気道収縮を惹起し、そ
れに対する阻害活性を調べた。気道収縮はKonzett & R
oessler(Arch.Exp. Path. Pharmako.,195,71(1940)
を参照。)の変法で測定した。感作モルモットへウレタ
ン(投与量1.5g/kg)を腹腔内投与し麻酔し、気管にカ
ニューレを挿入固定後、小動物人工呼吸器(シナノ製作
所製)および差圧トランスデューサ(日本光電TP−602
T)を連結した。
人工呼吸は50Stroke/分,4.5ml/Strokeの割合で陽圧的に
行いEA(0.2または10mg/kg)を頚静脈より投与してアナ
フィラキシー性気道収縮を惹起し、側路よりの空気のov
evflow量をトランスデューサーを介してポリグラフ(日
本光電WI−681C)に記録した。
実験終了後コッヘルで気管を完全に閉塞した時の値を最
大収縮(100%)とし、結果をこれに対する百分率で示
した。
なお、抗原投与10分前、6分前および5分前にインドメ
サシン(1.0mg/kg),ピリラミン(2.0mg/kg)およびプ
ロプラノロール(0.1mg)をそれぞれ頚静脈から投与し
ておいた。供試化合物は抗原投与前に頚静脈(i.v.)ま
たは経口(p.o.)より投与し、気道収縮の抑制(%)を
以下のようにして求めた。
但し、最大反応%は抗原投与後30分以内の気道収縮の最
高値より求めた。
i.v.投与試験は4例、p.o.投与試験は5〜6例で行い、
抑制率はそれぞれの平均値とした。
(iii)−(a) i.v.投与試験:供試化合物(2mg/k
g)は3%Tween 80に懸濁あるいは溶解しEA(投与量10m
g/kg)投与1分前に頚静脈より投与した。コントロール
の反応は73±9(Mean±S. D, n=4)で、これはFPL−
55712 2mg/kgで27%抑制された。
(iii)−(b) p.o.投与試験:供試化合物を5%ア
ラビアゴムに懸濁し、EA(投与量0.2mg/kg)投与2時間
前に経口投与した。コントロールの反応は62±6%であ
った。
なおすべての試験においてFPL−55712(ファイソン社) を対照薬剤とした。
(2) 抗アレルギー活性の試験結果 (i)モルモット気管標本を用いたLTC4拮抗活性 以下に供試化合物(濃度10-5g/ml)のLTC4拮抗活性を示
した。(試験法(i)に基いた。) (ii)モルモット気管標本を用いたLTD4拮抗活性 以下に供試化合物(濃度10-5g/ml)のLTD4拮抗活性を示
した。(試験法(i)に基いた。) (iii)モルモット気管筋標本を用いたLTD4拮抗活性 以下に供試化合物(濃度10-6g/ml)のLTD4に対する拮抗
活性を示した。なお*印を付した数値は試験法(i)に
基いた結果を示し、その他の数値は試験法(ii)に基い
て行った結果を示す。
(iv)受動感作モルモットのアナフィラキシー性気道収
縮作用に対する効果(i.v.投与) 以下に供試化合物(投与量;2mg/kg)の効果を示した。
(試験法(iii)−(a)に基づいた。) (v)受動感作モルモットのアナフィラキシー性気道収
縮作用に対する効果(p.o.投与) 以下に供試化合物の効果を示した。(試験法(iii)−
(b)に基いた。) なおFPL−55712 100mg/kgの経口投与では殆んど抑制効
果はなかった。
B.急性毒性試験 (i)−1 試験方法−1 一群1〜2匹のddYマウス(♂4週令)を用い腹腔内投
与による7日後の致死率を示した。
(ii)−1 試験結果−1 (i)−2 試験方法−2 一群3匹のddYマウス(♂4週令)を用い経口投与によ
る7日後の致死率を示した。
(ii)−2 試験結果−2 以上の試験結果から明らかなように本発明化合物はin v
itro,in vivoにおいてSRS−A,およびその主要な構成成
分であるLTC4,LTD4に対して顕著な拮抗活性を有する。
従って本発明化合物は、SRS−Aに起因する種々のアレ
ルギー症、例えば気管支喘息,アレルギー性鼻炎,じん
ま疹等の予防および治療剤の活性成分として用いること
ができる。
実施例(含参考例と製剤例) 以下、本発明を実施例に詳述するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。なお、参考例あるい
は実施例中の「NMR」,「MS」の各記号は、それぞれ同
順に「核磁気共鳴スペクトル」,「質量分析」を表わ
す。「NMR」は特徴的な吸収のみを記載し、「MS」は親
ピークもしくは代表的なフラグメントピークのみを記載
した。
なお、下記の文章中および表中の置換基の説明におい
て、Meはメチル基を、Etはエチル基を、Prはプロピル基
を、Buはブチル基を、Penはペンチル基を、Hexはヘキシ
ル基を、Hepはヘプチル基を、Phはフェニル基を意味
し、nはノルマルを、iはイソを、cycはシクロを、t
はターシャリを意味する。
参考例1 3,4−ジメトキシベンジルアミン・塩酸塩 3,4−ジメトキシベンズアルデヒド24.06g,硫酸ヒドロキ
シルアミン14.28g,水酸化ナトリウム7.25g,メタノール3
00mlおよび水250mlの混合物を撹拌下1時間還流する。
冷後、水酸化ナトリウム14.5gを加え、溶解させた後、
氷冷下ラネーニッケル(Ni−Al合金)40gを少量づつ徐
々に加える。添加終了後、氷浴をはずし室温下で1時間
撹拌を続けた。反応混合物を濾過し、濾過のメタノール
を減圧下留去して得られる残留物をジエチルエーテルで
抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を留去し無色油状物を得た。
NMR(CDCl3)δ:6.77(3H,s),3.81,3.80(各3H,s),3.
75(2H,s),1.58(2H,s;D2O添加により消失した。) 残留油状物をジエチルエーテル100mlで希釈し、氷冷下
6規定HCl 1,4−ジオキサン溶液25mlを加えた。析出す
る固形物を濾取、エーテルで洗浄し、無色粉末として標
題化合物29.36gを得た。
上記と同様な製造方法を用い、対応するベンズアルデヒ
ド体から4−i−プロピル,3−エトキシ,4−エトキシ,3
−n−プロポキシ,3−エトキシ−4−メトキシ,3−n−
プロポキシ−4−メトキシ,3−n−ブトキシ−4−メト
キシ,3−n−ペンチルオキシ−4−メトキシ,3−n−ヘ
キシルオキシ−4−メトキシ,3−n−ヘプチルオキシ−
4−メトキシ,3−フェネチルオキシ−4−メトキシ,3,
4,5−トリメトキシの各置換基を有するベンジルアミン
およびそれらの塩酸塩を製造した。
参考例2 4−ジエチルアミノベンジルアミン・塩酸塩 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド8.80g,O−メチル
ヒドロキシルアミン塩酸塩4.59g,ピリジン11.87gおよび
エタノール80mlの混合物を撹拌下、1時間還流した。溶
媒を減圧下留去し、得られた残留物に水を加え、ベンゼ
ンで抽出した。抽出液を水(2回)、飽和食塩水で洗
浄、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し
微黄色油状物としてO−メチルアルドキシム体10.30gを
得た。
NMR(CDCl3)δ:7.87(1H.s),7.34,6.54(各2H,ABq),
3.85(3H,s).3.33(4H.q),1.15(6H,t) 水素化ホウ素ナトリウム7.6gおよびテトラヒドロフラン
200mlの懸濁液中に氷冷撹拌下、トリフルオロ酢酸22.8g
をテトラヒドロフラン10mlに溶かした溶液を20分間を要
して滴下する。滴下終了後、氷浴をはずし、反応液を室
温下1時間撹拌し、続いて上記で得たO−メチルアルド
キシム体10.30gを加え、1時間同温度で反応を行った
後、2時間還流する。冷後、反応混合物に水冷下、水を
添加し過剰の還元剤を分解した。テトラヒドロフランを
留去して得られる残留物をジクロルメタンで抽出し、抽
出液を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を濃縮し、6規定HClジオキサン溶液25mlを氷
冷下加える。混合物を減圧留去に付し、得られる固形物
をメタノール−エーテルで処理し、無色粉末として標題
化合物11.13gを得た。遊離アミンのNMRスペクトルを下
記に示す。
NMR(CDCl3)δ:7.06,6.56(各2H.ABq),3.66(2H,s),
1.11(6H,t).3.27(4H.q).1.55(2H,s.D2O添加により
消失) 上記と同様な製造方法を用い、対応するベンズアルデヒ
ド体から、3−ヒドロキシ−4−メトキシ,3−ベンジル
オキシ,3−ベンジルオキシ−4−メトキシ,3−ヒドロキ
シ−4−メトキシ,4−メチルメルカプトの各置換基を有
するベンジルアミンおよびそれらの塩酸塩を製造した。
参考例3 4−(cis−1−ヘプテニル)ベンジルアミン・塩酸塩 水素化ホウ素ナトリウム617mgおよびテトラヒドロフラ
ン100mlの混合物中に、氷冷撹拌下トリクロロ酢酸1.86g
とテトラヒドロフラン3mlの混液を滴下した。滴下終了
後、水浴をはずし反応混合物を1時間撹拌した。続い
て、反応混合物中に4−シアノベンズアルデヒドとトリ
フェニル−n−ヘキシルホスホニウムブロマイドをn−
ブチルリチウムおよびヘキサメチルホスホリックトリア
ミドの存在下処理して生成するWittig試薬とをテトラヒ
ドロフラン中で縮合反応に付して得られる4−(cis−
1−ヘプテニル)ベンゾニトリル3.09gをテトラヒドロ
フラン3mlに溶かした溶液を滴下し、室温下3時間撹拌
した。氷片を添加し、過剰の還元剤を分解した後、反応
混合物の溶媒を留去して得られる残留物をベンゼンで抽
出する。抽出液を水洗、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を留去し淡黄色油状物を得た。本品
を80mlのエーテルに溶かし、氷冷下6規定HCl 1,4−ジ
オキサン溶液3mlを添加し、析出する固形物を濾取、エ
ーテルで洗浄し、微黄色固形物として、標題化合物3.47
gを得た。遊離アミンのNMRスペクトルを下記に示した。
NMR(CDCl3)δ:7.17(4H,s),4.33(1H,d,J=10.8H
z),3.78(2H,s) 参考例4 4−クロロベンジルアミン・塩酸塩 水酸化ホウ素ナトリウム7.30g,4−クロロベンズアミド
6.00gおよび1,4−ジオキサン100mlの混合物中に、氷冷
撹拌下、酢酸11.58gおよび1,4−ジオキサン30mlの混合
溶液を30分を要して滴下した。滴下後、反応液を2時間
撹拌下還流した。冷後、氷片を少量づつ添加し過剰の還
元剤を分解した後、溶媒を減圧下留去した。残留物をク
ロロホルムで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄、硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を約80mlまで濃縮した。濃縮
液を氷冷し、6規定HCl1,4−ジオキサン溶液10mlを滴下
した。析出する固形物をメタノール−エーテルで処理
し、無色粉末として標題化合物3.16gを得た。遊離アミ
ンのNMRスペクトルを下記に示した。
NMR(CDCl3)δ:7.38(4H,s),4.16(2H,s),1.55(2H,
s;D2O添加により消失した。) 参考例5 4,5−ジクロロ−2−アリル−3(2H)ピリダジノン 4,5−ジクロロ−3(2H)ピリダジノン16.4g,アリルブ
ロマイド14.5gおよびジメチルホルムアミド60mlの混合
物へ15〜20℃にて水素化ナトリウム(55%鉱油懸濁液)
4.3gを少しづつ添加し、20〜25℃にて約2時間撹拌した
反応混合物を冷却後、冷水200mlへ注入し、ヘキサン−
ベンゼン(5:1;V/V)で抽出した。有機層を乾燥し、溶
媒を留去して得られた粗結晶をn−ヘキサンより再結晶
して標題化合物10.3gを得た。融点45℃ 参考例6 4,5−ジクロロ−2−ベンジル−3(2H)ピリダジノン 参考例5と同様の方法を用いて、4,5−ジクロロ−3(2
H)ピリダジノン8.2g,ベンジルクロライド6.4g,水素化
ナトリウム2.2gおよびジメチルホルムアミド40mlとから
標題化合物7.5gを得た。
融点86℃(n−ヘキサンから再結晶) 参考例7 4,5−ジクロロ−2−シクロペンチル−3(2H)ピリダ
ジノン 参考例5と同様の方法を用いて、4,5−ジクロロ−3(2
H)ピリダジノン16.5g,シクロペンチルブロミド22.8g,
水素化ナトリウム4.3gおよびジメチルホルムアミド60ml
とから標題化合物4.5gを得た。
融点 56〜57℃(メタノール:水=1:10;V/Vから再結
晶) 参考例8 4,5−ジクロロ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
3(2H)ピリダジノン 参考例5と同様の方法を用いて、4,5−ジクロロ−3(2
H)ピリダジノン16.5g,2,2,2−トリフルオロエチルブロ
ミド17.9g,水素化ナドリウム4.3gおよびジメチルホルム
アミド60mlとから標題化合物15.3gを得た。
融点 62℃(n−ヘキサンから再結晶) 参考例9 4,5−ジクロロ−2−カルボキシメチル−3(2H)ピリ
ダジノン 4,5−ジクロロ−3(2H)ピリダジノン12.4g,ヨード酢
酸14.6g,炭酸カリウム20.7g,およびジメチルホルムアミ
ド100mlの混合物を50℃にて4時間撹拌した。
反応終了後溶媒を留去してから10%水酸化ナトリウム水
溶液60mlおよびベンゼン100mlを加えて激しく振り、ベ
ンゼン層を除去し、水層を10%塩酸で酸性にしてから酢
酸エチル100mlで抽出、乾燥させた。
溶媒を留去して得られた粗結晶を再結晶(酢酸エチル:
エチルエーテル:石油ベンジン=1:1:1;V/V)して標記
化合物3.26gを得た。
参考例10 4,5−ジクロロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3(2
H)ピリダジノン 4,5−ジクロロ−3(2H)ピリダジノン16.5g,2−ブロモ
エタノール15g,炭酸カリウム16.5g,ヨウ化ナトリウム1.
5g,ジメチルホルムアミド60mlの混合物を60℃にて4時
間撹拌した。溶媒を留去してから、酢酸エチル80ml,水8
0mlを加えて激しく振り、酢酸エチル層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥させた。溶媒を留去して得られた油状物を
シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(展開剤
酢酸エチル)により精製し、淡黄色の油状物として標題
化合物8.7gを得た。
参考例11 4,5−ジクロロ−2−(3−ヒドロキシプロピル)−3
(2H)ピリダジノン 参考例10と同様の方法を用いて、4,5−ジクロロ−3(2
H)ピリダジノン16.5g,3−ブロモ1−プロパノール16.7
g,炭酸カリウム16.6g,ヨウ化ナトリウム1.5gおよびジメ
チルホルムアミド70mlの混合物を反応させて得られた油
状物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー
(展開剤ベンゼン:酢酸エチル=1:1;V/V)により精製
し、淡黄色油状物として標題化合物13.7gを得た。
参考例12 4,5−ジクロロ−2−(2,2−ジメチルアミノエチル) −3(2H)ピリダジノン 参考例10と同様の方法を用いて、4,5−ジクロロ−3(2
H)ピリダジノン41.0g,2,2−ジメチルアミノエチルクロ
リド4.04g,炭酸カリウム64.5g,ヨウ化ナトリウム42.1g
およびジメチルホルムアミド80mlの混合物を反応させて
得られた油状物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフィー(展開剤クロロホルム:メタノール=5:1;V/
V)により精製し、淡黄色油状物として標題化合物7.72g
を得た。
参考例13 4,5−ジクロロ−2−{2−(t−ブトキシカルボニ
ル)エチル}−3(2H)ピリダジノン 参考例10と同様の方法を用いて、4,5−ジクロロ−3(2
H)ピリダジノン19.3g,2−(t−ブトキシカルボニル)
エチルブロミド29.4g,炭酸カリウム19.3g,ヨウ化ナトリ
ウム1.75gおよびジメチルホルムアミド60mlの混合物を
反応させて得られた油状物をシリカゲルを用いたカラム
クロマトグラフィー(展開剤ベンゼン:酢酸エチル=1
0:1;V/V)により精製し、淡黄色油状物として標題化合
物8.1gを得た。
実施例1 4−クロロ−5−(3−メトキシベンジルアミノ)−2
−シクロペンチル−3(2H)ピリダジノン(化合物No.
1) 3−メトキシベンジルアミン0.75g,4,5−ジクロロ−2
−シクロペンチル−3(2H)ピリダジノン0.5g,炭酸カ
リウム0.4g,1.4−ジオキサン5ml,水15mlの混合物を撹拌
下7時間還流した。溶媒を減圧下留去して得られる残留
物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を2%希
塩酸,水,飽和食塩水の順で洗浄,硫酸ナトリウムで乾
燥後溶媒を留去し、淡黄色油状物を得た。本品をジエチ
ルエーテルn−ヘキサンから結晶化し、融点113〜115℃
の無色結晶として標題化合物250mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.54(1H,s)4.53,4.43(合わせて2H,
各s) 3.77(3H,s),2.24〜1.52(9H,m) 実施例2 4−クロロ−5−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)
−2−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)−3(2H)
ピリダジノン(化合物No.8) 4,5−ジクロロ−2−(2−N,N−ジメチルアミノエチ
ル)−3(2H)ピリダジノン500mg,3,4−ジメトキシベ
ンジルアミン塩酸塩1.29g,炭酸カリウム1.18g,1,4−ジ
オキサン6mlおよび水18mlを撹拌下7時間還流した。1,4
−ジオキサンを減圧下留去し、残留物をクロロホルムで
抽出した。クロロホルム層を硫酸ナトリウムで乾燥後,
溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=5:1)
により精製し、さらにアセトン−n−ヘキサンから結晶
化し、融点180〜182℃の黄色結晶として標題化合物270m
gを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.55(1H,s),6.82(3H,s),5.04(1H,
brs) 4.47,4.37(合せて2H,各s),4.21(2H,t),3.84(6H,
s),2.66(2H,t),2.25(6H,s)。
Mass(m/e):330(M+−HCl),296,150,71(100%)。
実施例3 4−クロロ−5−(3−n−ペンチルオキシ−4−メト
キシベンジルアミノ)−2−{2−(t−ブチルオキシ
カルボニル)エチル}−3(2H)ピリダジノン(化合物
No.16) 4,5−ジクロロ−2−{2−(t−ブチルオキシカルボ
ニル)エチル}−3(2H)ピリダジノン1.43g,3−n−
ペンチルオキシ−4−メトキシベンジルアミン塩酸塩38
g,炭酸カリウム2,69g,1,4−ジオキサン25mlおよび水75m
lを撹拌下8時間還流後、1,4−ジオキサンを減圧下留去
し、残留物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を希塩酸,
水の順で洗浄,硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し
た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=2:1)により
精製し、淡黄色粘稠物として標題化合物1.56gを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.53(1H,s),6.82(3H,s),5.18(1H,
brs)4.48,4.38(合せて2H,各s),4.30〜3.80(4H,
m),3.83(3H,s),2.70(2H,s),2.00〜1.10(6H,m),
1.40(9H,s),0.93(3H,t)。
Mass(m/e):479(M+),388,207(100%),137。
実施例4 4−クロロ−5−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)
−2−(カルボキシメチル)−3(2H)ピリダジノン
(化合物No.10) 4,5−ジクロル−2−カルボキシメチル−3(2H)ピリ
ダジノン178mg,3,4−ジメトキシベンジルアミン塩酸塩
1.018g,炭酸カリウム1.11g,1,4−ジオキサン2mlおよび
水20mlの混合物を撹拌下17hr還流した。大部分の1,4−
ジオキサンを減圧下留去し、得られた残留物に希塩酸を
加えpHを約2.0とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水,飽和食塩水の順で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を留去し微黄色油状物を得た。残留物をクロロ
ホルム−メタノール(8:1;V/V)を溶出溶媒に用いたシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、溶媒を留去
して得られる微黄色粘稠油状物をメタノール−ジエチル
エーテルから結晶化し、融点168〜171℃の無色結晶とし
て標題化合物119mgを得た。
NMR(CDCl3+DMSO−d6):7.54(1H,s),6.79(3H,s),
5.9〜5.4(1H,m),4.74(2H,s),4.49,4.39(合せて2H,
各s),3.82(6H,s)。
Mass(m/e):353(M+),318,151(100%) 実施例5 4−クロロ−5−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)
−2−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)−3(3H)
ピリダジノン塩酸塩(化合物No.9) 実施例2で得た4−クロロ−5−(3,4−ジメトキシベ
ンシルアミノ)−2−(2−N,N−ジメチルアミノエチ
ル)−3(2H)ピリダジノン150mgおよびクロロホルム1
0mlの混液に、氷冷下6規定HCl 1,4−ジオキサン溶液2m
lを加え、室温下2時間放置後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残留物を水5mlに溶解し、自然濾過した
後、濾液を凍結乾燥し、吸湿性黄色結晶として標題化合
物120mgを得た。
実施例6 4−クロロ−5−(3−n−ペンチルオキシ−4−メト
キシベンジルアミノ)−2−(2−カルボキシエチル)
−3(2H)ピリダジノン 4,5−ジクロロ−2−(2−カルボキシエチル)−3(2
H)ピリダジノン400mg,3−n−ペンチルオキシ−4−メ
トキシベンジルアミン塩酸塩1.49g,炭酸カリウム1.05g,
1,4−ジオキサン5mlおよび水15mlを撹拌下8時間還流し
た。1,4−ジオキサンを減圧下留去し、残留物をクロロ
ホルムで抽出した。抽出液を希塩酸,水の順で洗浄、硫
酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し、得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸
エチル)で精製し淡黄色粘稠油状物として標題化合物25
0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.59(1H,s),6.83(3H,s),5.44(1H,
brs),4.50,4.44(合せて2H,各s),4.40〜3.50(6H,
m),3.83(3H,s),2.10〜1.10(6H,m),0.93(3H,t)。
Mass(m/e):395(M+),360,207(100%),137。
実施例7 4−ブロモ−5−(3−n−ペンチルオキシ−4−メト
キシベンジルアミノ)−3(2H)ピリダジノン 4,5−ジブロモ−3(2H)ピリダジノン1.52g,3−n−ペ
ンチルオキシ−4−メトキシベンジルアミン4.01g,エタ
ノール60mlを撹拌下7.5時間還流した。エタノールを減
圧下留去して得られる残留物を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を希塩酸,水の順で洗浄、硫酸ナトリウムて乾燥
後溶媒を留去し、得られた残留物を酢酸エチル−ジエチ
ルエーテルより結晶化を行ない融点148〜150℃の淡黄色
結晶として標題化合物1.42gを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.51(1H,s),6.82(3H,s),5.28(1H,
brs),4.51,4.41(合せて2H,各々s),3.97(2H,t),3.
84(3H,s),2.05〜1.05(6H,m),0.96(3H,t)。
Mass(m/e):395(M+),316(100%),207,137。
上記実施例に準じて合成した化合物の例を表1に示し
た。表中の最右欄には準用した実施例の番号を記載し
た。
製剤例1および2 錠 剤 化合物No.2または化合物No.38 10g 乳 糖 20g でんぷん 4g でんぷん(のり用) 1g ステアリン酸マグネシウム 100mg カルボキシメチルセルロースカルシウム 7g 全 量 42.1g 上記成分を常法により混合したのち1錠中に50mgの活性
成分を含有する糖衣錠とした。
製剤例3および4 カプセル剤 化合物No.3または化合物No.32 10g 乳 糖 20g 微結晶セルロース 10g ステアリン酸マグネシウム 1g 全 量 41g 上記成分を常法により混合したのちゼラチンカプセルに
充填し、1カプセル中に50mgの活性成分を含有するカプ
セル剤とした。
製剤例5および6 軟カプセル剤 化合物No.12または化合物No.39 10g トウモロコシ油 35g 全 量 45g 上記成分を混合したのち常法により軟カプセル剤とし
た。
製剤例7および8 軟 膏 化合物No.13または化合物No.41 10g オリーブ油 20g 白色ワセリン 79g 全 量 100g 上記成分を常法により混合し、1%軟膏とした。
製剤例9および10 エアゾル懸濁液 (A) 化合物No.2または化合物No.37 0.25% ミリスチン酸イソプロピル 0.10 エタノール 26.40 (B) 1,2−ジクロルテトラフルオロエタンと1−クロルペン
タフルオルエタンの60〜40%の混合物 73.25 上記組成物(A)を混合し、得られた混合液をバルブを
備えた容器に仕込み、噴射剤(B)を20℃で約2.46〜2.
81kg/cm2ゲージ圧までバルブノズルから圧入したエアロ
ゾル懸濁剤とした。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) {式中、R1は水素原子,メチル基,炭素数3ないし6の
    アルケニル基,炭素数5または6のシクロアルキル基,
    ベンジル基,フェニル基,−(CH2)m−CO2R3(R3は水
    素原子または炭素数1ないし5のアルキル基を意味し、
    mは1ないし4の整数を意味する。),−(CH2)n−
    A〔AはOHまたは−N(R4(R4は炭素数1ないし3
    のアルキル基を意味する。)を意味し、nは2ないし6
    の整数を意味する。〕または−CH2CF3を意味し;R2は塩
    素原子または臭素原子を意味し;Y1,Y2はお互いに同一ま
    たは異なりそれぞれ水素原子,炭素数1ないし5のアル
    キル基、炭素数2ないし8のアルケニル基,ハロゲン原
    子,−OR5〔R5は水素原子,炭素数1ないし8のアルキ
    ル基または (qは1ないし4の整数を意味する。)〕。−CO2R6(R
    6は水素原子,炭素数1ないし5のアルキル基を意味す
    る。)、−N(R7(R7は炭素数1ないし4のアルキ
    ル基を意味する。)または−SR8(R8は炭素数1ないし
    4のアルキル基を意味する。)を意味し;Y3は炭素数1
    ないし5のアルキル基,炭素数2ないし8のアルケニル
    基,ハロゲン原子,−OR5(R5は上述の説明と同じ意味
    である。)、−CO2R6(R6は上述の説明と同じ意味であ
    る。)、−N(R7(R7は上述の説明と同じ意味であ
    る。)または−SR8(R8は上述の説明と同じ意味であ
    る。)を意味する。}により表わされるピリダジノン誘
    導体および可能な場合は薬学的に許容し得るその塩。
  2. 【請求項2】一般式(II) (式中、R1は水素原子,メチル基,炭素数3ないし6の
    アルケニル基,炭素数5または6のシクロアルキル基,
    ベンジル基,フェニル基,−(CH2)m−CO2R3(R3は水
    素原子または炭素数1ないし5のアルキル基を意味し、
    mは1ないし4の整数を意味する。),−(CH2)n−
    A〔AはOHまたは−N(R4(R4は炭素数1ないし3
    のアルキル基を意味する。)を意味し、nは2ないし6
    の整数を意味する。〕または−CH2CF3を意味し;R2は塩
    素原子または臭素原子を意味し;Zは塩素原子または臭素
    原子を意味する。)により表わされる化合物と一般式
    (III) 〔式中、Y1,Y2はお互いに同一または異なりそれぞれ水
    素原子,炭素数1ないし5のアルキル基,炭素数2ない
    し8のアルケニル基,ハロゲン原子,−OR5〔R5は水素
    原子,炭素数1ないし8のアルキル基または (qは1ないし4の整数を意味する。)〕。−CO2R6(R
    6は水素原子,炭素数1ないし5のアルキル基を意味す
    る。)、−N(R7(R7は炭素数1ないし4のアルキ
    ル基を意味する。)または−SR8(R8は炭素数1ないし
    4のアルキル基を意味する。)を意味し;Y3は炭素数1
    ないし5のアルキル基,炭素数2ないし8のアルケニル
    基,ハロゲン原子,−OR5(R5は上述の説明と同じ意味
    である。)、−CO2R6(R6は上述の説明と同じ意味であ
    る。)、−N(R7(R7は上述の説明と同じ意味であ
    る。)または−SR8(R8は上述の説明と同じ意味であ
    る。)を意味する。}により表わされる化合物またはそ
    の酸塩とを反応させることを特徴とする一般式(I) 〔式中、R1,R2,Y1,Y2およびY3は上述の説明と同意味で
    ある。〕により表わされるピリダジノン誘導体の製造
    法。
  3. 【請求項3】一般式(I) {式中、R1は水素原子,メチル基,炭素数3ないし6の
    アルケニル基,炭素数5または6のシクロアルキル基,
    ベンジル基,フェニル基,−(CH2)m−CO2R3(R3は水
    素原子または炭素数1ないし5のアルキル基を意味し、
    mは1ないし4の整数を意味する。),−(CH2)n−
    A〔AはOHまたは−N(R4(R4は炭素数1ないし3
    のアルキル基を意味する。)を意味し、nは2ないし6
    の整数を意味する。〕または−CH2CF3を意味し;R2は塩
    素原子または臭素原子を意味し;Y1,Y2はお互いに同一ま
    たは異なりそれぞれ水素原子,炭素数1ないし5のアル
    キル基、炭素数2ないし8のアルケニル基,ハロゲン原
    子,−OR5〔R5は水素原子,炭素数1ないし8のアルキ
    ル基、炭素数3ないし5のアルケニル基または、 (qは1ないし4の整数を意味する。)〕,−CO2R6(R
    6は水素原子,炭素数1ないし5のアルキル基を意味す
    る。)、−N(R7(R7は炭素数1ないし4のアルキ
    ル基を意味する。)または−SR8(R8は炭素数1ないし
    4のアルキル基を意味する。)を意味し;Y3は炭素数1
    ないし5のアルキル基,炭素数2ないし8のアルケニル
    基,ハロゲン原子,−OR5(R5は上述の説明と同じ意味
    である。)、−CO2R6(R6は上述の説明と同じ意味であ
    る。)、−N(R7(R7は上述の説明と同じ意味であ
    る。)または−SR8(R8は上述の説明と同じ意味であ
    る。)を意味する。}により表わされるピリダジノン誘
    導体および可能な場合は薬学的に許容し得るその塩を含
    有することを特徴とする抗アレルギー剤。
JP61075179A 1985-04-27 1986-04-01 ピリダジノン誘導体 Expired - Lifetime JPH0676390B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE8686105537T DE3681491D1 (de) 1985-04-27 1986-04-22 3(2h) pyridazinone, verfahren zu ihrer herstellung und diese enthaltende anti-allergische mittel.
AT86105537T ATE67411T1 (de) 1985-04-27 1986-04-22 3(2h) pyridazinone, verfahren zu ihrer herstellung und diese enthaltende antiallergische mittel.
US06/854,521 US4892947A (en) 1985-04-27 1986-04-22 3(2H)Pyridazinone, process for its preparation and anti-allergic agent containing it
EP86105537A EP0201765B1 (en) 1985-04-27 1986-04-22 3(2h)pyridazinone, process for its preparation and anti-allergic agent containing it
CA000507553A CA1290336C (en) 1985-04-27 1986-04-25 3(2h)pyridazinone, process for its preparation and anti-allergic agentcontaining it
AU60121/86A AU583935B2 (en) 1985-04-27 1986-07-14 3(2H)Pyridazinone, process for its preparation and anti- allergic agent containing it

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9161285 1985-04-27
JP60-91612 1985-04-27
DD86293857A DD253817A5 (de) 1985-04-27 1986-08-26 Verfahren zur herstellung eines 3(2h)-pyridazinons

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6230769A JPS6230769A (ja) 1987-02-09
JPH0676390B2 true JPH0676390B2 (ja) 1994-09-28

Family

ID=25748075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61075179A Expired - Lifetime JPH0676390B2 (ja) 1985-04-27 1986-04-01 ピリダジノン誘導体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH0676390B2 (ja)
SU (1) SU1577696A3 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
SU1577696A3 (ru) 1990-07-07
JPS6230769A (ja) 1987-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970002876B1 (ko) 피리다지논 유도체
EP0193853B1 (en) 3(2h)pyridazinone, process for its preparation and anti-allergic agent containing it
EP0186817B1 (en) 3(2h)pyridazinone, process for its preparation and anti-allergic agent containing it
US4978665A (en) 3(2H)pyridazinone, and antagonistic agent against SRS-A containing it
JP2667987B2 (ja) 5−[2−(4−(ベンゾイソチアゾール−3−イル)−ピペラジン−1−イル)エチル]−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンの製造方法及び製造用中間体
CA2335104C (en) Arylalkanoylpyridazines
JP2000506884A (ja) 医薬的に有用な化合物
EP0376079A1 (en) 3(2H)pyridazinones, processes for their preparation and antagonistic agent against SRS-A
AU639043B2 (en) Pyridazine derivatives, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
EP0201765B1 (en) 3(2h)pyridazinone, process for its preparation and anti-allergic agent containing it
TWI249533B (en) Pyridazin-3-one derivatives and medicines containing the same
US4977152A (en) Novel tricyclic derivatives which are agonists of cholinergic receptors, and drugs in which they are present
JPH0676390B2 (ja) ピリダジノン誘導体
EP0933366B1 (en) 5-phenyl-3-pyridazinone derivatives and drug compositions containing the same
JP2550631B2 (ja) ピリダジノン誘導体
EP0066762B1 (en) 1,7-dihydro-pyrrolo(3,4-e)(1,4)diazepin-2(1h)-one derivatives
SU1468415A3 (ru) Способ получени производных 3(2Н)пиридазинона или их фармацевтически приемлемых солей
WO1994011363A1 (en) 2-alkoxy-5,6,7,8-tetrahydroquinoxaline derivative, process for producing the same, and use thereof
FR2665442A1 (fr) Derives d'alkyl-6 pyridazine, procede de preparation et compositions pharmaceutiques en contenant.
GB2046254A (en) Benzodiazepines
HU196378B (en) Process for producing new 3(2h)-pyridazinone derivatives and pharmaceutical compositions comprising these compounds as active ingredient
WO1999030711A1 (fr) Medicaments augmentant les cellules nkt
JPH06100541A (ja) ピラゾリノン誘導体
FR2663930A1 (fr) Nouveaux derives de pyrimidine antagonistes des recepteurs a l'angiotensine ii; leurs procedes de preparation, compositions pharmaceutiques les contenant.
CA2334558A1 (en) .alpha.-(1-piperazinyl)acetamido arenecarboxylic acid derivatives as antidiabetic agents