JPH0676243B2 - セメント急結剤 - Google Patents
セメント急結剤Info
- Publication number
- JPH0676243B2 JPH0676243B2 JP61138716A JP13871686A JPH0676243B2 JP H0676243 B2 JPH0676243 B2 JP H0676243B2 JP 61138716 A JP61138716 A JP 61138716A JP 13871686 A JP13871686 A JP 13871686A JP H0676243 B2 JPH0676243 B2 JP H0676243B2
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- Japan
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- quick
- cement
- setting
- setting agent
- concrete
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
- C04B28/04—Portland cements
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセメントモルタル又はコンクリートの吹付工法
に用いられるセメント急結剤に関する。
に用いられるセメント急結剤に関する。
特に、トンネルや立坑等の天井や壁を有する部分へのモ
ルタル又はコンクリートの吹付に際し、セメントに添加
され、モルタル又はコンクリートの付着性及び硬化性を
高めるセメント急結剤に関するものである。
ルタル又はコンクリートの吹付に際し、セメントに添加
され、モルタル又はコンクリートの付着性及び硬化性を
高めるセメント急結剤に関するものである。
従来より、トンネルや立坑等の天井や壁を有する部分へ
の吹付には、空練りしたドライモルタルやドライコンク
リート、又は水で混練したモルタルやコンクリートにセ
メント急結剤をセメントに対して3〜10重量%添加して
施工されている。
の吹付には、空練りしたドライモルタルやドライコンク
リート、又は水で混練したモルタルやコンクリートにセ
メント急結剤をセメントに対して3〜10重量%添加して
施工されている。
従来のセメント急結剤は、アルカリ金属の炭酸塩とアル
カリ金属のアルミン酸塩を主体とするアルカリ性が強い
セメント急結剤(例えば特開昭59−156946号公報)であ
り、特に、ナトリウムやカリウムのアルカリ金属の炭酸
塩とアルカリ金属のアルミン酸塩は直接肌に触れると強
い薬傷をおこす性質がある。このため、作業者は露出部
にハンドクリームなどを塗り、保護しながら作業を行な
つているが、完全なものではなく、施工現場の悩みの種
となつている。
カリ金属のアルミン酸塩を主体とするアルカリ性が強い
セメント急結剤(例えば特開昭59−156946号公報)であ
り、特に、ナトリウムやカリウムのアルカリ金属の炭酸
塩とアルカリ金属のアルミン酸塩は直接肌に触れると強
い薬傷をおこす性質がある。このため、作業者は露出部
にハンドクリームなどを塗り、保護しながら作業を行な
つているが、完全なものではなく、施工現場の悩みの種
となつている。
その対策として、アルカリ性が弱いセメント急結剤が市
販されたが、急結性も弱いために吹付けたモルタルやコ
ンクリート中の骨材等が跳ね返つてしまうので材料の損
失が大きく、又、トンネルアーチ部などでは剥離現象が
おき、特に湧水などがある場合には、この現象が助長さ
れ問題となつているのが現状である。
販されたが、急結性も弱いために吹付けたモルタルやコ
ンクリート中の骨材等が跳ね返つてしまうので材料の損
失が大きく、又、トンネルアーチ部などでは剥離現象が
おき、特に湧水などがある場合には、この現象が助長さ
れ問題となつているのが現状である。
本発明者らは、従来のセメント急結剤の欠点を改善する
ために、種々検討した結果、カルシウムアルミネートと
焼成ミヨウバン石よりなるセメント急結剤は、アルカリ
性が弱く、且つ、急結性が強く、従来のセメント急結剤
のもつ欠点を解決できることを知見し、本発明を完成し
たものである。
ために、種々検討した結果、カルシウムアルミネートと
焼成ミヨウバン石よりなるセメント急結剤は、アルカリ
性が弱く、且つ、急結性が強く、従来のセメント急結剤
のもつ欠点を解決できることを知見し、本発明を完成し
たものである。
本発明は、カルシウムアルミネートと焼成ミヨウバン石
からなるセメント急結剤である。
からなるセメント急結剤である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明で使用するカルシウムアルミネートとしては、Ca
OをC、Al2O3をAと表示すると、CA2、CA、C12A7、C3Aや
これらにハロゲン元素が固溶したC3A3・CaF2・C11A7・CaF2
及びこれらの無定形物等があげられる。急結性の面か
ら、C12A7とC11A7・CaF2の無定形物の使用が好ましい。
OをC、Al2O3をAと表示すると、CA2、CA、C12A7、C3Aや
これらにハロゲン元素が固溶したC3A3・CaF2・C11A7・CaF2
及びこれらの無定形物等があげられる。急結性の面か
ら、C12A7とC11A7・CaF2の無定形物の使用が好ましい。
カルシウムアルミネートの粉末度は、細かい程急結力が
強くなるが、プレーン値で1,000cm2/g以上、好ましくは
3,000〜8,000cm2/gである。
強くなるが、プレーン値で1,000cm2/g以上、好ましくは
3,000〜8,000cm2/gである。
焼成ミヨウバン石とは、アリウムミヨウバン石、アルミ
ニウムミヨウバン石又は鉄ミヨウバン石等を500℃〜800
℃にて焼成したものでプレーン値で1,000cm2/g以上に粉
砕したものである。好ましくは2,000〜5,000cm2/gであ
る。
ニウムミヨウバン石又は鉄ミヨウバン石等を500℃〜800
℃にて焼成したものでプレーン値で1,000cm2/g以上に粉
砕したものである。好ましくは2,000〜5,000cm2/gであ
る。
カルシウムアルミネートと焼成ミヨウバン石の割合は、
急結性付与の点から、カルシウムアルミネート80〜20重
量%、焼成ミヨウバン石20〜80重量%が好ましく、カル
シウムアルミネート70〜30重量%、焼成ミヨウバン石30
〜70重量%がさらに好ましい。
急結性付与の点から、カルシウムアルミネート80〜20重
量%、焼成ミヨウバン石20〜80重量%が好ましく、カル
シウムアルミネート70〜30重量%、焼成ミヨウバン石30
〜70重量%がさらに好ましい。
本発明のセメント急結剤のセメントに対する添加量は、
1〜20重量%が好ましく、2〜15重量%がさらに好まし
い。
1〜20重量%が好ましく、2〜15重量%がさらに好まし
い。
従来のセメント急結剤は、アルカリ金属の炭酸塩とアル
ミン酸塩を主体としているので、アルカリ性が強かつた
が、本発明のセメント急結剤のアルカリ性に関しては、
カルシウムアルミネートと焼成ミヨウバン石の割合が重
量比で7:3のものが弱アルカリ性であり、焼成ミヨウバ
ン石の割合が増す程、中性から酸性に移行する。
ミン酸塩を主体としているので、アルカリ性が強かつた
が、本発明のセメント急結剤のアルカリ性に関しては、
カルシウムアルミネートと焼成ミヨウバン石の割合が重
量比で7:3のものが弱アルカリ性であり、焼成ミヨウバ
ン石の割合が増す程、中性から酸性に移行する。
本発明によるセメント急結剤を添加したモルタル又はコ
ンクリートを吹付工法に適用した場合、吹付けたモルタ
ル又はコンクリートの跳ね返りによる落下量はリバウン
ド率として計算されるが、一般的には急結剤が強い程、
吹付けたモルタル又はコンクリートの剥離を抑えること
になり、そのリバウンド率は低くなる。
ンクリートを吹付工法に適用した場合、吹付けたモルタ
ル又はコンクリートの跳ね返りによる落下量はリバウン
ド率として計算されるが、一般的には急結剤が強い程、
吹付けたモルタル又はコンクリートの剥離を抑えること
になり、そのリバウンド率は低くなる。
以下、実施例により本発明を詳しく説明する。
尚、以下に示した%はいずれも重量基準である。
実施例1 急結剤として、無定形のC12A7を粉末度3,800cm2/gに粉
砕したものとカリウムミヨウバン石を600℃で処理した
焼成ミヨウバン石を粉末度2,700cm2/gに粉砕したものを
用い、第1表に示すような割合に混合して急結剤とし
た。
砕したものとカリウムミヨウバン石を600℃で処理した
焼成ミヨウバン石を粉末度2,700cm2/gに粉砕したものを
用い、第1表に示すような割合に混合して急結剤とし
た。
その他の使用材料は次の通りである。
セメント:普通ボルトランドセメント(アンデスセメ
ント社製) 骨 材:細骨材F.M.=2.7(姫川産) 20℃の恒温室において、普通セメント700g、細骨材2100
g、急結剤35g及び水350gを計量し、モルタルミキサーに
て、セメントと急結剤と細骨材を10秒間空練り混合後、
水を加えて更に10秒間混合した後、すばやく型枠に充填
し、ASTMC403-65T「プロクター貫入抵抗法」により、プ
ロクター貫入抵抗値を測定した。
ント社製) 骨 材:細骨材F.M.=2.7(姫川産) 20℃の恒温室において、普通セメント700g、細骨材2100
g、急結剤35g及び水350gを計量し、モルタルミキサーに
て、セメントと急結剤と細骨材を10秒間空練り混合後、
水を加えて更に10秒間混合した後、すばやく型枠に充填
し、ASTMC403-65T「プロクター貫入抵抗法」により、プ
ロクター貫入抵抗値を測定した。
第1表から明らかなように、カルシウムアルミネート単
独又は焼成ミヨウバン石単独では急結性がない。
独又は焼成ミヨウバン石単独では急結性がない。
アルカリ金属炭酸塩とアルカリ金属のアルミン酸塩を主
体とする市販品よりアルカリ性が弱く、急結性の強い配
合は、カルシウムアルミネート70〜30%、焼成ミヨウバ
ン石30〜70%である。
体とする市販品よりアルカリ性が弱く、急結性の強い配
合は、カルシウムアルミネート70〜30%、焼成ミヨウバ
ン石30〜70%である。
実施例2 実施例1の試験NO.3と4につき、セメントに対するセメ
ント急結剤の添加量を変化させた場合の結果を第2表に
示す。表から、セメントに対する急結剤添加量が増す
程、モルタルの急結性は強くなることがわかる。
ント急結剤の添加量を変化させた場合の結果を第2表に
示す。表から、セメントに対する急結剤添加量が増す
程、モルタルの急結性は強くなることがわかる。
実施例3 実施例1の試験NO.3〜5の急結剤を用いて、高さ35m、
幅3mのトンネル内にて乾式吹付け機を用い、第3表に示
す配合のコンクリートを吹付け、トンネル内に落下した
コンクリートの跳ね返り量をリバウンド率(%)として
測定した。
幅3mのトンネル内にて乾式吹付け機を用い、第3表に示
す配合のコンクリートを吹付け、トンネル内に落下した
コンクリートの跳ね返り量をリバウンド率(%)として
測定した。
第4表より、本発明のセメント急結剤は、コンクリート
の吹付け工法に適用した場合、市販品に比し、リバウン
ド率が低く、特に、セメントに対する添加量が増すとそ
のリバウンド率はさらに低下する。
の吹付け工法に適用した場合、市販品に比し、リバウン
ド率が低く、特に、セメントに対する添加量が増すとそ
のリバウンド率はさらに低下する。
本発明によるセメント急結剤はアルカリ性が弱く、高い
急結性を有している。
急結性を有している。
実際の現場施工においても、吹付けたモルタル又はコン
クリートの跳ね返り量は少ないため、リバウンド率は低
い。特に、トンネル等の湧水部での吹付工事に際し、モ
ルタル又はコンクリートの急結効果が大きい。
クリートの跳ね返り量は少ないため、リバウンド率は低
い。特に、トンネル等の湧水部での吹付工事に際し、モ
ルタル又はコンクリートの急結効果が大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】カルシウムアルミネートと焼成ミヨウバン
石からなるセメント急結剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61138716A JPH0676243B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | セメント急結剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61138716A JPH0676243B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | セメント急結剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62297248A JPS62297248A (ja) | 1987-12-24 |
JPH0676243B2 true JPH0676243B2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=15228462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61138716A Expired - Fee Related JPH0676243B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | セメント急結剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676243B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0807614B1 (en) * | 1996-05-13 | 2003-04-23 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Accelerating agent, spraying material and spraying method employing it |
JP3979685B2 (ja) * | 1996-05-13 | 2007-09-19 | 電気化学工業株式会社 | 急結材、吹付材、及びそれを使用した吹付工法 |
JPH10259047A (ja) * | 1997-03-17 | 1998-09-29 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 急結剤、セメント組成物、吹付材料、及びそれを用いた吹付工法 |
JP4657428B2 (ja) * | 2000-08-10 | 2011-03-23 | 電気化学工業株式会社 | 急結剤、吹付材料及びそれを用いた吹付工法 |
CN106007439A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-10-12 | 中国矿业大学(北京) | 无定型铝酸钙基喷射混凝土速凝剂及其制备方法与应用 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS569254A (en) * | 1980-03-14 | 1981-01-30 | Sumitomo Cement Co | Super quick hard bonding material |
JPS56155050A (en) * | 1980-04-25 | 1981-12-01 | Asahi Denka Kogyo Kk | Hydraulic cement retarder |
-
1986
- 1986-06-14 JP JP61138716A patent/JPH0676243B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62297248A (ja) | 1987-12-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |