JPH0788245B2 - セメント硬化促進剤 - Google Patents

セメント硬化促進剤

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JPH0788245B2
JPH0788245B2 JP16468386A JP16468386A JPH0788245B2 JP H0788245 B2 JPH0788245 B2 JP H0788245B2 JP 16468386 A JP16468386 A JP 16468386A JP 16468386 A JP16468386 A JP 16468386A JP H0788245 B2 JPH0788245 B2 JP H0788245B2
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hardening accelerator
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寺島  勲
啓 磯崎
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、トンネルや立坑などの天井、側壁部分にモル
タルやコンクリートを吹付けする際に瞬間的に硬化して
吹付け材の跳ね返りによる損失や剥離の少ない施工を要
望される工法に用いられるセメント硬化促進剤に関する
ものである。
〔従来の技術とその問題点〕
従来より、トンネルや立坑等の天井や壁部分への吹付け
には、空練りしたドライモルタルやドライコンクリー
ト、又は水で混煉したモルタルやコンクリートにセメン
ト急結剤をセメントに対して3〜10重量%添加して施工
されている。
この吹付けモルタルやコンクリートの吹付け直後の凝結
性や強度が高くないと、吹付けたモルタルやコンクリー
ト中の骨材等が跳ね返り、材料の損失が大きく、特に湧
水等がある場合には、天井部などでは剥離現像が起き問
題となりがちである。
そのため、セメントの急結剤としては、従来よりアルカ
リ金属の炭酸塩とアルカリ金属のアルミニウム酸塩を主
体とするもの(例えば、特開昭59−156946号公報)が使
用されている。
従来のセメント急結剤は、アルカリ性が強いセメント強
結剤であり、特に、ナトリウムやカリウムのアルカリ金
属の炭酸塩とアルカリ金属のアルミン酸塩は直接肌に触
れると強い薬傷をおこす性質がある。このため、作業者
は露出部にハンドクリームなどを塗り、保護しながら作
業な行なっているが、完全なものではなく、施工現場の
悩みの種となっている。
このような問題点を改良する方法の一つとして、アルカ
リ金属の炭酸塩とアルカリ金属のアルミン酸塩に対し、
焼用明バン石及び/又は石灰を配合した急結剤がある
(特開昭61−26538号公報)。
しかしながら、焼明バン石を50重量%以上配合してい
るので、急結剤そのもののアルカリ性は低いが、急結性
が弱く、このためトンネル内の湧水箇所などの悪条件下
では、吹付けたモルタル又はコンクリートの落下や剥離
など問題が多い。
本発明者らは、従来の急結剤の欠点を改善するために、
種々研究を重ねた結果、焼成ミョバン石を50%未満と
し、これとアルカリ金属のアルミン酸塩、アルカリ金属
の炭酸塩及び石灰から構成されるセメント硬化促進剤が
かかる欠点を解決できることを知見して本発明を完成し
たものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、焼成ミョウバン石10〜40重量%、アルカリ金
属のアルミン酸塩10〜40重量%、アルカリ金属の炭酸塩
5〜30重量%及び石灰5〜40重量%からなるセメント硬
化促進剤である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の焼成ミョウバン石と、カリウムミョウバン石、
アルミニウムミョウバン石又は鉄ミョウバン石等を500
℃〜800℃にて焼成したものをプレーン値で1,000cm2/g
以上に粉砕したものである。好ましくは2,000/5,000cm2
/gである。
焼成ミョウバン石の配合量は10〜40重量%である。焼成
ミョウバン石の配合量が40重量%を超えるものは初期の
凝結力に乏しく、湧水によりさらにその急結性が妨げら
える。10重量%未満ではアルカリ性が強いので好ましく
ない。
アルカリ金属のアルミン酸塩とは、アルミン酸ナトリウ
ム、アルミン酸カリウム等のことをいい、アルカリ金属
のアルミン酸塩の配合量は10〜40重量%である。その配
合量が10重量%未満では初期強度の発現性が悪く、40重
量%を超えて配合してもその急結効果は変らない。
アルカリ金属の炭酸塩とは、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム等のことを言い、アルカリ金属の炭酸塩の配合量は
5〜30重量%である。
その配合量が5重量%より少ないと初期強度の発現が悪
く、30重量%を超えて配合してもその急結効果は余り変
らない。
石灰とは、生石灰又は消石灰を示しており、その配合量
が5重量%未満では初期強度の発現が悪く、40重量%を
超えて配合してもその急結効果は余り変らない。
又、本発明において、ハロゲン化物を配合すると、一層
優れた急結性を示す。
本発明によるセメント硬化促進剤のセメントに対する添
加量は1〜20重量%であり、好ましくは2〜15重量%で
ある。
本発明によるセメント硬化促進剤を添加したモルタル又
はコンリートを吹付工法に適用した場合、吹付けたモル
タル又はコンクリートの跳ね返りによる落下量はリバウ
ンド率として計算されるが、一般的には急結性が強い
程、吹付けたモルタル又はコンクリートの剥離を抑える
ことになり、そのリバウンド率は低くなる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳しく説明する。
尚、以下に示した%はいずれも重量基準である。
実施例1 焼成カリウム明バン石を105μ以下に粉砕し、粉末度310
0cm2/gに調整したものと、市販の工業用アルミン酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム及び消石灰との配合比を第1表
のように変え、セメント硬化促進剤とした。セメントは
アンデスセメント社製普通ポルトランドセメントを使用
し、骨材は姫川産細骨材(F.M.=2.7)を使用した。
20℃の恒温室において、普通セメント700g、細骨材2100
g、硬化促進剤35g及び水350gを計量し、モルタルミキサ
ーにて、セメントと硬化促進剤と細骨材を10秒間空練り
混合後、水を加えて更に10秒間混合した後、すばやく型
枠に充填し、ASTMC403−65T「プロクター貫入抵抗法」
により、プロクター貫入抵抗値を測定した。尚、注水後
プロクター貫入抵抗値が500psiに達したときを凝結の始
発時間とした。
第1表から明らかなように、焼成カリウム明バン石が40
重量%を超えると、モルタルの凝結の始発時間がかなり
遅く、また、40重量%以下であってもアルミン酸ナトリ
ウムの配合量が10重量%以上でないと凝結の始発時間が
遅くなる傾向にある。アルミン酸ナトリウムの配合量が
10重量%以上であれば、焼成カリウム明バン石が10〜40
重量%の範囲で満足すべき始発時間(3分以内)を示し
ている。
実施例2 焼成カリウム明バン石10〜40重量%及びアルミン酸ナト
リウム10〜40重量%の条件下において、炭酸ナトリウム
及び消石灰の割合を種々変化させて、実施例1と同一条
件で試験を行った。
第2表より、焼成カリウム明バン石10〜40重量%、アル
ミン酸ナトリウム10〜40重量%であっても、炭酸ナトリ
ウムが5〜30重量%の範囲内になければ、凝結の始発は
遅れる傾向にある。
消石灰については、5〜40重量%の範囲内にあれば、モ
ルタルの急結性を助長する効果がある。
実施例3 実施例2において、最も好適であるセメント硬化促進剤
の配合につき、市販品と比較してセメントに対する添加
量別の試験を行なった結果を第3表に示す。
第3表において、配合No.30と35は、いずれも、市販品
(配合No.43)よりも優れた急結性状を示している。
実施例4 実施例2のセメント硬化促進剤の配合No.35において、
ハロゲン化物として、NaCl、NaBrを外割配合した試験結
果を第4表に示す。
第4表より、ハロゲン化物を添加したものは、無添加品
に比べて、急結性が強くなることがをわかる。
実施例5 実施例2で確認された配合No.30と35のセメント硬化促
進剤を用い、第5表に示す配合のコンクリートを調合
し、高さ3.5m、幅3mの模擬トンネル内にて乾式吹付機を
用いて0.3m3の空練りコンクリートを吹付け、トンネル
内に落ちた跳ね返り量をリバウンド率として測定した。
同時に、20×40×50cmの木枠に同様のコンクリートを吹
付け、材令1日、3日、7日及び28日後にφ5.5cmのコ
ア抜きドリルにてコアリングして圧縮強度を測定した。
第6表より、本発明のセメント硬化促進剤を添加した吹
付コンクリートは比較例に比し急結性が高いため、コン
クリートのリバウンド率は低く、コンクリートの強度そ
のものも優れている。また、本発明のセメント硬化促進
剤使用による吹付コンクリート作業では、従来の急結剤
にみられるようなアルカリによる刺激はなく、剥離や落
下もなく安全な作業可能であった。
〔発明の効果〕
本発明によるセメント効果促進剤を添加した吹付コンク
リートは、弱アルカリ性で高い急結性を有しているの
で、トンネルや立坑などの天井又は側壁部へこれを吹付
けた場合、コンクリートのリバウンド率は低く、その剥
離や落下がなく、またアルカリによる刺激もないので、
経済的且つ安全な吹付作業が可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼成ミョウバン石10〜40重量%、アルカリ
    金属のアルミン酸塩10〜40重量%、アルカリ金属の炭酸
    塩5〜30重量%及び石灰5〜40重量%からなるセメント
    硬化促進剤。
JP16468386A 1986-07-15 1986-07-15 セメント硬化促進剤 Expired - Lifetime JPH0788245B2 (ja)

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JP16468386A JPH0788245B2 (ja) 1986-07-15 1986-07-15 セメント硬化促進剤

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JP16468386A JPH0788245B2 (ja) 1986-07-15 1986-07-15 セメント硬化促進剤

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JPS6321245A JPS6321245A (ja) 1988-01-28
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JP16468386A Expired - Lifetime JPH0788245B2 (ja) 1986-07-15 1986-07-15 セメント硬化促進剤

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DE4110758A1 (de) * 1990-04-03 1991-11-07 Mitsubishi Electric Corp Verfahren fuer eine magnetische aufnahme und wiedergabe
JP2002029799A (ja) * 2000-07-07 2002-01-29 Denki Kagaku Kogyo Kk スランプ低減用吹付混和剤、吹付セメントコンクリート及び吹付方法

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