JPH0676182A - 散乱光式煙感知器 - Google Patents

散乱光式煙感知器

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JPH0676182A
JPH0676182A JP22950192A JP22950192A JPH0676182A JP H0676182 A JPH0676182 A JP H0676182A JP 22950192 A JP22950192 A JP 22950192A JP 22950192 A JP22950192 A JP 22950192A JP H0676182 A JPH0676182 A JP H0676182A
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light
labyrinth
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Tetsuya Nagashima
哲也 長島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 煙による散乱光の検出出力の0点レベルを低
く設定することができ、感知器毎の検出出力の0点レベ
ルのバラツキを防止する。 【構成】 上壁8には、複数のラビリンス部材9が立設
するように形成され、このラビリンス部材9により包囲
される領域に検煙室が形成され、ラビリンス部材9によ
り形成された検煙室の中央において発光素子12と受光
素子13の各光軸が交差するように配置されている。発
光素子12としては通常、近赤外LED等が用いられ、
LEDの放射範囲が10〜20°であり、LED12と
凹部10の寸法誤差やLEDの組み込み誤差により放射
範囲に±3〜5°のバラツキが発生し、放射範囲にバラ
ツキが発生する。バラツキがあっても放射範囲内におけ
るラビリンス部材90にはエッジが存在しないように形
成され、また、ラビリンス部材90は他のラビリンス部
材9より大きな1枚板で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙による散乱光を検出
することにより煙を感知する散乱光式煙感知器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の煙感知器を示している。
検煙部本体2は略円筒形で形成され、上壁8が天井に取
り付けられる。なお、図3は上下が取り付け状態とは逆
方向に示されている。上壁8には、複数のラビリンス部
材9が立設するように形成され、このラビリンス部材9
により包囲される領域に検煙室が形成されている。各ラ
ビリンス部材9は、外部からの煙が流入しやすくすると
ともに外部からの光を遮断するために水平断面が略くの
字形または略L形で形成されている。なお、ラビリンス
部材9の間により形成される煙流入口は、虫が検煙室に
侵入して散乱光が発生することを防止するための防虫網
5により包囲されている。
【0003】上壁8にはまた、ラビリンス部材9により
形成された検煙室の中央において発光素子12と受光素
子13の各光軸が交差するように、発光素子12と受光
素子13をそれぞれ収納するための凹部10、11と、
発光素子12の放射光が受光素子13に直接到達するこ
とを防止するための遮光板14が立設するように形成さ
れ、また、凹部10、11には発光素子12の光を受光
素子13が直接受光しないように開口が形成されてい
る。
【0004】そして、煙がない状態での受光素子13の
検出出力の0点レベルに対し、煙が検煙室内に流入する
と煙による散乱光が受光素子13により検出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来の感
知器では、発光素子12の光を受光素子13が直接受光
しないように構成されているが、その回りにラビリンス
部材9が配置されているので、図3において矢印で示す
ように発光素子12の光がラビリンス部材9のエッジに
より乱反射され、したがって、この乱反射により検出出
力の0点レベルが高くなってしまう。
【0006】ここで、発光素子12としては通常、近赤
外LED等が用いられるが、製造上の理由等により発光
光軸にバラツキを有する。また、LEDは凹部10内に
固定されてその開口により放射範囲が絞られるが、お互
いの寸法誤差やLEDの組み込み誤差により放射範囲に
バラツキが発生する。具体的には、LEDの放射範囲が
10〜20°であって±3〜5°のバラツキが発生す
る。
【0007】したがって、上記従来の感知器では、この
LEDの放射範囲のバラツキにより、放射範囲内に位置
するラビリンス部材9のエッジの数や位置が異なるの
で、感知器毎に検出出力の0点レベルに大きなバラツキ
が発生するという問題点がある。本発明は上記従来の問
題点に鑑み、煙による散乱光の検出出力の0点レベルを
低く設定することができるとともに、感知器毎の検出出
力の0点レベルのバラツキを防止することができる散乱
光式煙感知器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、外部からの煙が流入しやすくするとともに
外部からの光を遮断し、中央部において検煙室を形成す
るラビリンス部材と、前記ラビリンス部材により形成さ
れた検煙室において各光軸が交差するように配置された
発光素子と受光素子を有する散乱光式煙感知器におい
て、前記発光素子自体の放射範囲のバラツキと前記発光
素子の組み付けによる放射範囲のバラツキを考慮して、
前記発光素子の放射範囲となりうる位置に前記ラビリン
ス部材のエッジが存在しないように形成したことを特徴
とする。
【0009】本発明はまた、外部からの煙が流入しやす
くするとともに外部からの光を遮断し、中央部において
検煙室を形成するラビリンス部材と、前記ラビリンス部
材により形成された検煙室において各光軸が交差するよ
うに配置された発光素子と受光素子を有する散乱光式煙
感知器において、前記発光素子自体の放射範囲のバラツ
キと前記発光素子の組み付けによる放射範囲のバラツキ
を考慮して、常に前記発光素子の放射範囲となる位置に
前記ラビリンス部材のエッジが存在し、該放射範囲を除
いた前記発光素子の放射範囲となりうる位置に前記エッ
ジ以外のエッジが存在しないように形成したことを特徴
とする。
【0010】
【作用】本発明は上記構成により、発光素子自体の放射
範囲のバラツキと前記発光素子の組み付けによる放射範
囲のバラツキを考慮して、前記発光素子の放射範囲とな
りうる位置に前記ラビリンス部材のエッジが存在しない
ように形成したので、感知器毎の検出出力の0点レベル
のバラツキを防止することができる。また、ラビリンス
部材のエッジにより発光素子の光が乱反射することを防
止することができるので、煙による散乱光の検出出力の
0点レベルを低く設定することができる。
【0011】本発明はまた、発光素子自体の放射範囲の
バラツキと前記発光素子の組み付けによる放射範囲のバ
ラツキを考慮して、常に前記発光素子の放射範囲となる
位置に前記ラビリンス部材のエッジが存在し、該放射範
囲を除いた前記発光素子の放射範囲となりうる位置に前
記エッジ以外のエッジが存在しないように形成したの
で、感知器毎の検出出力の0点レベルのバラツキを防止
することができる。また、必ず前記発光素子の放射範囲
となる位置に形成されたエッジ以外のエッジにより発光
素子の光が乱反射することを防止することができるの
で、煙による散乱光の検出出力の0点レベルを低く設定
することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明に係る散乱光式煙感知器の一実施
例を示す平面図である。図1において、検煙部本体2は
略円筒形で形成され、上壁8が天井に取り付けられる。
なお、図1は上下が取り付け状態とは逆方向に示されて
いる。上壁8には、複数のラビリンス部材9が立設する
ように形成され、このラビリンス部材9により包囲され
る領域に検煙室が形成されている。各ラビリンス部材9
は、外部からの煙が流入しやすくするとともに外部から
の光を遮断するために水平断面が略くの字形または略L
形で形成されている。なお、ラビリンス部材9の間によ
り形成される煙流入口は、虫が検煙室に侵入して散乱光
が発生することを防止するための防虫網5により包囲さ
れている。
【0013】上壁8にはまた、ラビリンス部材9により
形成された検煙室の中央において発光素子12と受光素
子13の各光軸が交差するように、発光素子12と受光
素子13をそれぞれ収納するための凹部10、11と、
発光素子12の放射光が受光素子13に直接到達するこ
とを防止するための遮光板14が立設するように形成さ
れ、また、凹部10、11には発光素子12の光を受光
素子13が直接受光しないように開口が形成されてい
る。
【0014】ここで、前述したように、発光素子12と
しては通常、近赤外LED等が用いられ、LEDの放射
範囲が10〜20°であるが、LED12と凹部10の
寸法誤差やLEDの組み込み誤差により放射範囲に±3
〜5°のバラツキが発生し、図1において1点鎖線で示
す放射範囲Aと2点斜線で示す放射範囲Bの間において
バラツキが発生する。なお、この両範囲A、Bを含む角
度は最大25°(=20+5)となる。
【0015】そこで、本実施例では、図1に示すように
放射範囲AおよびB内におけるラビリンス部材90には
エッジが存在しないように形成され、また、このラビリ
ンス部材90は他のラビリンス部材9より大きな1枚板
で形成されている。したがって、発光素子12の放射範
囲となるかもしれない位置にラビリンス部材90のエッ
ジが存在しないので、感知器毎の検出出力の0点レベル
のバラツキを防止することができる。また、ラビリンス
部材90のエッジにより発光素子12の光が乱反射する
ことを防止することができるので、煙による散乱光の検
出出力の0点レベルを低く設定することができる。
【0016】また、図1に示すように発光素子12に対
向するラビリンス部材90の面が受光素子13とは逆の
方法に向くように形成することにより、煙による散乱光
の検出出力の0点レベルを低く設定することができる。
ここで、図1に示すラビリンス構造は一例であって、放
射範囲AおよびB内において1枚の大きなラビリンス部
材90を形成することができない場合がある。図2はそ
の例であって、放射範囲AおよびB内に2つのラビリン
ス部材91、92が形成されている。この場合には、範
囲A、Bの重複する角度すなわち5°(=10−5)の
範囲には必ずエッジが存在し、かつ両範囲A、Bを含む
角度の範囲には上記エッジ以外のエッジが存在しないよ
うにラビリンス部材91、92を形成する。
【0017】したがって、この場合にも同様に、ラビリ
ンス部材91のエッジのみにより発光素子12の光が乱
反射するので、感知器毎の検出出力の0点レベルのバラ
ツキを防止することができる。なお、この場合には、図
1に示す例に比べて検出出力の0点レベルを低く設定す
ることができないが、ラビリンス部材91のエッジ以外
のエッジにより発光素子12の光が乱反射することを防
止することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、外部か
らの煙が流入しやすくするとともに外部からの光を遮断
し、中央部において検煙室を形成するラビリンス部材
と、前記ラビリンス部材により形成された検煙室におい
て各光軸が交差するように配置された発光素子と受光素
子を有する散乱光式煙感知器において、前記発光素子自
体の放射範囲のバラツキと前記発光素子の組み付けによ
る放射範囲のバラツキを考慮して、前記発光素子の放射
範囲となりうる位置に前記ラビリンス部材のエッジが存
在しないように形成したので、感知器毎の検出出力の0
点レベルのバラツキを防止することができる。また、ラ
ビリンス部材のエッジにより発光素子の光が乱反射する
ことを防止することができるので、煙による散乱光の検
出出力の0点レベルを低く設定することができる。
【0019】本発明はまた、外部からの煙が流入しやす
くするとともに外部からの光を遮断し、中央部において
検煙室を形成するラビリンス部材と、前記ラビリンス部
材により形成された検煙室において各光軸が交差するよ
うに配置された発光素子と受光素子を有する散乱光式煙
感知器において、前記発光素子自体の放射範囲のバラツ
キと前記発光素子の組み付けによる放射範囲のバラツキ
を考慮して、常に前記発光素子の放射範囲となる位置に
前記ラビリンス部材のエッジが存在し、該放射範囲を除
いた前記発光素子の放射範囲となりうる位置に前記エッ
ジ以外のエッジが存在しないように形成したので、感知
器毎の検出出力の0点レベルのバラツキを防止すること
ができる。また、必ず前記発光素子の放射範囲となる位
置に形成されたエッジ以外のエッジにより発光素子の光
が乱反射することを防止することができるので、煙によ
る散乱光の検出出力の0点レベルを低く設定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る散乱光式煙感知器の一実施例を示
す平面図
【図2】第2の実施例の散乱光式煙感知器を示す平面図
【図3】従来の散乱光式煙感知器を示す平面図
【符号の説明】
2:検煙部本体 5:防虫網 9,90〜92:ラビリンス部材 10,11:凹部 12:発光素子 13:受光素子 14:遮光部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からの煙が流入しやすくするとともに
    外部からの光を遮断し、中央部において検煙室を形成す
    るラビリンス部材と、前記ラビリンス部材により形成さ
    れた検煙室において各光軸が交差するように配置された
    発光素子と受光素子を有する散乱光式煙感知器におい
    て、 前記発光素子自体の放射範囲のバラツキと前記発光素子
    の組み付けによる放射範囲のバラツキを考慮して、前記
    発光素子の放射範囲となりうる位置に前記ラビリンス部
    材のエッジが存在しないように形成したことを特徴とす
    る散乱光式煙感知器。
  2. 【請求項2】外部からの煙が流入しやすくするとともに
    外部からの光を遮断し、中央部において検煙室を形成す
    るラビリンス部材と、前記ラビリンス部材により形成さ
    れた検煙室において各光軸が交差するように配置された
    発光素子と受光素子を有する散乱光式煙感知器におい
    て、 前記発光素子自体の放射範囲のバラツキと前記発光素子
    の組み付けによる放射範囲のバラツキを考慮して、常に
    前記発光素子の放射範囲となる位置に前記ラビリンス部
    材のエッジが存在し、該放射範囲を除いた前記発光素子
    の放射範囲となりうる位置に前記エッジ以外のエッジが
    存在しないように形成したことを特徴とする散乱光式煙
    感知器。
JP4229501A 1992-08-28 1992-08-28 散乱光式煙感知器 Expired - Lifetime JP2744872B2 (ja)

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GB9317756A GB2270157B (en) 1992-08-28 1993-08-26 Light scattering type smoke detector
DE4328671A DE4328671B4 (de) 1992-08-28 1993-08-26 Streulichtrauchmelder
CH02559/93A CH689603A5 (fr) 1992-08-28 1993-08-27 Détecteur de fumée.
US08/499,724 US5642099A (en) 1992-08-28 1995-07-07 Light scattering type smoke detector

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JP4229501A JP2744872B2 (ja) 1992-08-28 1992-08-28 散乱光式煙感知器

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JP2744872B2 JP2744872B2 (ja) 1998-04-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5587790A (en) * 1993-09-07 1996-12-24 Hochiki Corporation Light scattering type smoke detector having an improved zero-point level

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0372241A (ja) * 1989-08-11 1991-03-27 Nohmi Bosai Ltd 光電式煙感知器の感度調整方法及び感度調整装置

Patent Citations (1)

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JP2744872B2 (ja) 1998-04-28

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