JPH067595Y2 - ヒ−タ−ユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は電気コタツに使用するヒーターユニットに関す
る。

(ロ)従来の技術 電気コタツに装着したヒーターユニットのヒーターを電
子回路によってその発熱量を制御するものは例えば実公
昭５８−３３４９９号公報に開示されている。

しかしながら、前記電子回路を構成したヒーターの発熱
量を直接制御する制御素子は、ヒーターの消費電力が約
５００〜６００Ｗと大きいために制御素子内を流れる電
流が大きくなり自己発熱することになる。このため、制
御素子を放熱板に取り付けて放熱を行っているが、該放
熱板はその面積が大きいために他の部品の取付けスペー
スが小さくなったり、他の電気部品に触れて故障の原因
となった。

(ハ)考案が解決しようとする問題点 本考案は、給電プラグの側面を制御素子を密着固定した
放熱板により覆い、該放熱板の有効利用を計ることを目
的とする。

(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、ヒーターと、前記ヒーターの発熱量を制御す
る制御素子と複数の電子部品を装着したプリント基板
と、該プリント基板に隣接して設けられ前記制御素子及
び電子部品に接続した給電プラグと、該給電プラグの側
面に固定され前記制御素子を密着固定した放熱板とから
構成する。

(ホ)作用 放熱板を給電プラグの側面に固定してその放熱面積を大
きくすると共に確実に固定する。

(ヘ)実施例 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。(1)は平板
部(2)と略正方形の反射部(3)を形成したシャーシー、
(4)は前記反射部(3)の中央側に固定した支持板、(5)は
該支持板に固定したモーター、(6)は該モーターにより
回転駆動するファン、(7)、(7)は該ファンの両側に並行
して前記シャーシー(1)に固定した棒状のヒーターであ
る。(8)は合成樹脂よりなり側面にリブ(9)(9)…を形成
した絶縁ケース、(10)は該絶縁ケース(8)内に収納した
プリント基板で、前記ヒーター(7)、(7)に直列接続した
制御極付整流電子（商品名ＴＲＩＡＣ）(11)（以下制御
素子という）とチョークコイル(12)、コンデンサー(1
3)、抵抗(14)、15等の複数の電子部品を装着している。
前記プリント基板(10)は絶縁ケース(8)内に収納した状
態で前記平板部(2)に固定する。この時、リブ(9)(9)…
によってシャーシー(1)との間に隙間(16)を形成する。
(17)は給電プラグで、複数本の接続ピン(18)(18)(18)(1
8)を固定した絶縁碍子(19)と該絶縁碍子の周囲を覆いそ
の両側を平板部(2)に固定すると共に前記絶縁碍子(19)
の側壁に固定した固定金具(20)とからなる。(21)(21)(2
2)(22)は取り付けネジである。(23)(24)(25)(26)は前記
接続ピン(18)(18)(18)(18)と前記制御素子(11)及び前述
の電子部品を接続するリード線、(27)は前記給電プラグ
(17)の固定金具(20)の外側に固定したアルミニウムより
なる放熱板で、前記制御素子(11)を密着固定している。
(28)(28)は放熱板(27)の固定ネジである。(29)は前記モ
ーター(5)、ファン(6)、ヒーター(7)、(7)、プリント基
板(10)、給電プラグ(17)を覆う保護ガードで、前記平板
部(2)に対向する部分を除いて複数個の長孔(30)(30)…
を穿設している。

斯して、リモートコントローラー（図示せず）の差し込
みプラグ（図示せず）を給電プラグ(17)に連結し制御素
子(11)及び電子部品とヒーター(7)、(7)に通電しコタツ
内を加湿する。前記ヒーター(7)、(7)の発熱量は制御素
子(11)の導通角によって制御されるが、この制御素子(1
1)は自己発熱して高温となるものの放熱板(27)によって
放熱される。

(ト)考案の効果 以上の様に本考案は、制御素子を密着固定した放熱板を
給電プラグの外側面に固定したものであるから、放熱板
の面積を大きくすることができると共に該放熱板を確実
に固定することができる。又、給電プラグは放熱板との
固定により強固となりガタツキ等がなくなる。さらに、
プリント基板を収納した絶縁ケースとヒーター及びプリ
ント基板を取り付けたシャーシーとの間に隙間を形成し
たため、プリント基板の温度上昇を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のヒーターユニットの平面図、第２図
は、プリント基板及び給電プラグの取り付け状態を示す
平面図、第３図は同じく側面断面図である。 (1)……シャーシー、(7)、(7)……ヒーター、(8)……絶
縁ケース、(10)……プリント基板、(11)……制御素子、
(12)、(13)、(14)(15)…、…チョークコイル、コンデンサ
ー、抵抗…（電子部品）、(16)……隙間、(27)……放熱
板。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山根 安正 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)考案者 深水 巧治 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−140559（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−69710（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−16193（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−88279（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ヒーターと、前記ヒーターの発熱量を制御
   する制御素子と複数の電子部品を装着したプリント基板
   と、該プリント基板に隣接して設けられ前記制御素子及
   び電子部品に接続した給電プラグと、該給電プラグの側
   面に固定され前記制御素子を密着固定した放熱板とから
   なるヒーターユニット。
2. 【請求項２】前記ヒーター及びプリント基板を取り付け
   るシャーシーと前記プリント基板を収納し側壁に前記シ
   ャーシーに当接して隙間を形成する絶縁ケースとを有し
   た実用新案登録請求の範囲第一項に記載のヒーターユニ
   ット。